* 新聞記事は、ウェブサイトへの掲載期間が限られています。ウェブで見あたらなくなったら縮刷版で内容を確認してください。
* 幅広く多種多様な情報を紹介しています。情報源、情報が発せられた状況などに留意しながら活用してください。
序章 アフリカ農村社会と公共圏の概念/児玉由佳
第1章 エチオピア農村社会における公共圏の形成 ―市民社会/共同体の二元論をこえて―/松村圭一郎
第2章 アフリカ農村の生産者組織と市民社会−ガーナの事例から−/高根務
第3章 東アフリカ農村における森林資源管理と生計安全保障―タンザニアとケニアの参加型制度の事例分析―/上田元
第4章 ザンビアの農村における土地の共同保有にみる公共圏と土地法の改正/大山修一
第5章 ルワンダの農村社会と民衆司法―アブンジを中心に−/武内進一
補章1 新しい公共圏の創生と消費の共同体―タンザニア・マテンゴ社会におけるセングの再創造をめぐって―/杉村和彦
首都アジスアベバに住む人々が故郷の地に道路や学校を作るために立ち上げたグラゲ道路建設協会、アジスアベバの人々の多くが参加する様々な葬儀講の活動を、引き裂かれた社会をつなぎとめる努力、構成員とそうではない人との間の線引きに常に揺らぎを抱え込む共同体のあり方という視点から読み解いた興味深い本です。
エチオピアを知るための50章
西さんによる「病と共存する社会をのぞむ エチオピアのHIV/AIDS予防運動」を読むと、西さんらが「リスクと公共性研究会」に寄せる思いを感じることができます。
全盲の人類学者・廣瀬浩二郎さんの発案をもとに実施された民族学博物館の触文化展は興味をそそります。何年か前、やはり全盲である社会学者の石川准さんが、たまたま博物館で触ることのできる展示に出会った際の感動を語っていたことを思い出しました。
内藤順子さんの『「途上国」の相手に教える チリにおける開発援助の現場から』は、「圧倒的に優位にある存在による援助の持つ暴力性」を鮮明にえがきだしています。
亀井さんの「異文化理解の姿勢を教室で教える ろう者の文化を学ぶワークショップ」は、彼と連れ合いの秋山さんの共著である「手話で行こう」にえがかれた講義保障要求運動の成果なのでしょう。
■はじめる
アクションから見えるフィールドワーカーの姿[亀井伸孝・武田丈]
Action1
■ふみだす
1 遠い世界にふみだす[西崎伸子]
2 身近なフィールドにふみだす[三宅加奈子]
Action2
■まきこまれる
1 暴力問題にまきこまれる[飯嶋秀治]
2 政治論争にまきこまれる[丸山淳子]
Action3
■分かちあう
1 調査対象者と分かちあう[中川加奈子]
2 研究成果を分かちあう[服部志帆]
Action4
■教える
1 「途上国」の相手に教える[内藤順子]
2 異文化理解の姿勢を教室で教える[亀井伸孝]
Action5
■創る
1 ユニバーサル・ミュージアムを創る[広瀬浩二郎]
2 移住者たちと博物館展示を創る[城田愛]
Action6
■手伝う
1 教育プロジェクトを手伝う[吉野太郎]
2 日常生活を手伝う[黒崎龍悟]
Action7
■のぞむ
1 病と共存する社会をのぞむ[西真如]
2 多言語社会のゆくえをのぞむ[米田信子]
Action8
■行き来する
フィールドとホームを行き来する[武田丈]
■おわる
フィールドとホームの急接近の時代に[飯嶋秀治・吉野太郎]
〔Column〕
1 手話の世界に飛びこんだ頃[亀井伸孝]
2 「真実」を受けとめる[有薗真代]
3 映画にされた調査者の告白[寺尾智史]
4 フィールドセンスの教え方[西崎伸子]
5 美味しいフィールドワーク[武田丈]
6 調査者に期待されること[白石壮一郎]
7 「文化」か、それとも「自由」か[白石壮一郎]
8 異質なものを結びつける[西真如]
人びとは、富をいかに分け与え、「自分のもの」として独占しているのか? エチオピアの農村社会を舞台に、「所有」という装置が、いかに生成・維持されているのか、緻密に描き出す。「私的所有」という命題へ人類学から挑戦する、気鋭の力作。
ローマ法王、途上国から新枢機卿を指名 多様性を重視
nikkei.com
2015/1/5 10:45
【ローマ=共同】ローマ法王フランシスコは4日、ウルグアイやエチオピア、ベトナムなど、中南米とアフリカ、アジアの途上国を含む14カ国から新たな枢機卿を指名したと発表した。ミャンマーやトンガなどからは初の選出となり、カトリック教会の多様性を重視する姿勢を鮮明にした。
枢機卿は法王に次ぐ地位で、80歳未満は法王を選ぶ選挙「コンクラーベ」で投票権を持つ。4日に新たに指名されたのは20人で、このうち投票権があるのは15人。これで枢機卿の総数は228人となり、投票権を持つのは125人となる。
アルゼンチン出身の法王は2013年3月、中南米から初の法王に就任し、欧州中心主義とされる教会の改革を進めている。ローマ法王庁(バチカン)の報道官は、新枢機卿の選出には「伝統に縛られない法王の姿勢が表れている」と話した。
外交政策でも中東やアジアなどに重点を置いており、昨年はイスラエルやパレスチナ、韓国などを歴訪。今月12日からスリランカとフィリピンを訪問する。
ローマ法王:枢機卿人事「脱欧」加速…東南アから新任3人
毎日新聞 2015年01月05日 10時03分(最終更新 01月05日 18時14分)
【ローマ福島良典】フランシスコ・ローマ法王は4日、バチカンのサンピエトロ広場で開いた祈りの集いで、新たに20人の枢機卿を任命すると発表した。バチカンと外交関係のないベトナム、ミャンマーを含め東南アジアから3人が選ばれた。法王のアジア重視姿勢を反映し、バチカン(ローマ法王庁)の「脱欧州」化を加速する人選となった。2月14日に叙任式が行われる。
キリスト教カトリック教会において枢機卿は法王に次ぐ高位聖職者で、法王を補佐する役目を負う。フランシスコ法王が枢機卿を任命するのは2013年3月の就任以来2回目。今回任命する20人のうち法王選挙会議(コンクラーベ)に参加できる80歳未満は15人。
15人の出身国の内訳はアジア・オセアニア5人(ニュージーランド、ベトナム、ミャンマー、タイ、トンガ)、欧州5人(フランス、ポルトガル、イタリア2人、スペイン)、中南米3人(メキシコ、ウルグアイ、パナマ)、アフリカ2人(エチオピア、カボベルデ)で、欧州域外の出身者が3分の2を占めた。
バチカン報道官は15人の人選について声明で「過去に枢機卿のいなかった国々(カボベルデ、トンガ、ミャンマー)を含め、14カ国に及ぶ」と地理的な広がりを強調した。カトリック教会の信徒は欧州域外に拡大してきたが、南米アルゼンチン出身のフランシスコ法王の誕生以来、その実態に沿う形でバチカンの「脱欧州」化が進んでいる。
フランシスコ法王が選出された際、コンクラーベに参加した枢機卿115人のうち過半数の60人が欧州出身だった。今回の任命により、新体制では125人中、欧州は57人と半数を割り込み、中南米(18人)、北米(18人)、アジア・オセアニア(17人)、アフリカ(15人)の非欧州勢が多数派となる。
第25回武蔵野アフリカ研究会:エチオピアにおける女性兵士の経験と戦後−ティグライ人民解放戦線を中心に
日時:2015年1月28日(水)16:00〜
場所:上智大学四谷キャンパス
2号館6階603(総合グローバル学部学部会議室)
*2号館は一番背の高いビルです。
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/map/map_yotsuya
報告者:眞城百華氏 (上智大学)
報告題目:エチオピアにおける女性兵士の経験と戦後ーティグライ人民解放戦線を中心に
配布資料の部数を確定する関係で、参加人数を確認したいと思っております。
ご出席いただける方は1月26日(月)までに、お名前・ご所属を明記のうえ、
上林朋広(tomohiro.kanbayashi@gmail.com)までご連絡いただければ幸いです。
世界最古:エチオピアでホモ属化石発見
毎日新聞 2015年03月05日 08時29分(最終更新 03月05日 08時55分)
アフリカのエチオピアで、現生人類を含むホモ属としては最古とみられる約280万年前の原人の化石を発見したと米アリゾナ州立大などのチームが4日、米科学誌サイエンス電子版に発表した。チームによると、ホモ属の起源がこれまでより約40万年さかのぼる可能性がある。
化石は下あご部分で、より原始的な猿人であるアウストラロピテクスの特徴も併せ持っている。チームは「猿人から初期のホモ属への進化のギャップを埋める化石だ」と位置付けている。
チームは2013年、エチオピア北東部のアファール州で化石を発見。地層の年代測定などにより、280万〜275万年前の化石と特定した。(共同)
アフリカでホモ属最古?の化石発見 280万年前の地層
asahi.com
神田明美2015年3月5日23時15分
現代の人類を含むホモ属の最古のものと思われる化石が、アフリカ・エチオピアの約280万年前の地層から見つかったと、米国などの研究チームが、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。チームは「ホモ属の起源が約40万年さかのぼる」としている。
研究チームは2013年に、エチオピア・アファール州の地層から化石を発見。損傷のない歯5本がある成人の下あご左側の一部だった。より原始的な猿人とホモ属の両方の特徴があるが、歯並びからホモ属に近いことがわかったという。化石の年代は、約280万年前〜275万年前と判断した。
研究チームによると、当時、この場所は草原や低木が混在、林や川、湖もあり、カバやワニ、魚が生息していたという。
発見は、ホモ属の起源の場所と年代を解明する手がかりになる、という。これまでは、アフリカ東部で発見された約230万年前〜240万年前のホモ属の化石がもっとも古いと考えられていた。(神田明美)
「ホモ属」最古の化石、エチオピアで発見
cnn.co.jp
2015.03.06 Fri posted at 14:42 JST
(CNN) 米アリゾナ州立大学の研究チームは4日、米科学誌サイエンス(電子版)で、現生人類を含む「ホモ属」としては最古とみられる人類の化石を発見したと発表した。
同大学によれば280万年前のもので、過去に見つかった最も古いホモ属の化石より40万年も時代をさかのぼる。
化石はエチオピア東部アファール州で2013年に発掘された。左側の下あごの骨で、歯も5本残っていた。
これまでにも300万年かそれ以上前の、ホモ属以前の人類の祖先の化石は見つかっている。有名なアウストラロピテクス・アファレンシスの「ルーシー」は320万年前の化石で、今回の発掘地点からそう遠くない場所で1974年に発掘された。
一方、230万年前かそれ以降のホモ属の化石も発掘されていたが、その間の約70万年の化石はほとんど見つかっていなかった。この空白期間にホモ属への進化が起きたとみられる。
今回見つかった下あごの化石には、アウストラロピテクス・アファレンシスと、もっと時代の下ったホモ属の化石の両方の特徴が見られるという。
アリゾナ州立大学のケイ・リード教授によれば、今回の発見は長年の努力の結実だ。
研究チームが現地で調査を開始したのは2002年。地層がアウストラロピテクス・アファレンシスが出土してもおかしくないほど古いことに気づき、今回の発掘地点に着手したのは12年になってからだった。
リード教授によれば調査チームは、この下あごの主は2足歩行をしていて、乾燥した気候の中で生活していたと考えている。
調査にはエチオピア出身の大学院生も参加。アリゾナ州立大学のプレスリリースによれば、発掘の瞬間は「とても興奮した」と語っているという。
日本アGが一時急伸、エチオピアでの小水力発電プロジェクトで契約
searchina
【経済ニュース】 2015/03/19(木) 13:00
日本アジアグループ <3751> は19日午前11時、海外での小水力発電プロジェクトの実施について発表した。株価は発表直後に22円高(3.98%高)の575円まで急伸し、その後は利益確定売りに押されて560円近辺まで戻している。
日本アG傘下のシーベルインターナショナルが、UNIDO(国際連合工業開発機構)とエチオピアでの小水力発電プロジェクトについて正式に契約を結んだ。
「超低落差マイクロ水力発電システム独立電源ミニグリッド」を設置し、無電化村約200世帯や無電化学校へ電力を供給するという。15年4月に設置が完了する予定。(編集担当:松浦直角)
日本アGが一時急伸、エチオピアでの小水力発電プロジェクトで契約
エチオピア住民の抗議デモ暴徒化、逮捕やけが人続出 イスラエル
cnn.co.jp
2015.05.04 Mon posted at 09:48 JST
テルアビブ(CNN) イスラエルのテルアビブで3日、警察に不当に扱われたと訴えるエチオピア系ユダヤ人住民の抗議デモが暴徒化し、警官隊と衝突した。イスラエル警察によると、この衝突でデモ参加者26人が逮捕され、警官23人が負傷した。
この日のデモは、イスラエル国防軍の制服を着たエチオピア系の兵士が警察に暴行される映像が出回ったことをきっかけに計画された。最初は平和的な抗議行動を行っていたが、数時間後に暴徒化し、警察が馬や放水や煙を使ってデモ隊を解散させた。
テルアビブでのデモに先立ち、4月30日にエルサレムで行われたデモには1000人以上が参加していた。
エチオピア系ユダヤ人住民は1980年代から90年代にかけてイスラエルに集団移住。以後ずっと差別されてきたと訴えていたが、4月26日に問題の映像が表面化したことをきっかけに不満が噴出した。
この映像には、兵士のダマス・パカダさんが自転車のハンドルを持って立っているところへ1人の警官が近づいて乱暴な態度でパカダさんの向きを変えさせた上で何発も殴り、パカダさんが地面に倒れる様子が映っていた。
ネタニヤフ首相は声明を発表して「すべての主張について検討する。だが暴力や騒乱があってはならない」と述べ、4日にパカダさんやエチオピア系住民の代表と面会すると表明した。
警察によると、映像に映っていた警察官の1人は免職処分となった。
イスラエル:エチオピア系市民ら「人種差別」抗議デモ
毎日新聞 2015年05月05日 01時33分(最終更新 05月05日 01時47分)
【エルサレム大治朋子】イスラエル最大の商業都市テルアビブで3日夜、「人種差別」などに抗議するエチオピア系市民らによる数千人規模のデモがあり、一部が治安当局と衝突、地元メディアによると60人以上が負傷し、40人余りが逮捕された。4月末にエチオピア系兵士が路上で明確な理由もなく警官の暴行を受け逮捕されたことが引き金で、背景には「二級市民」のような差別を受けてきたとするエチオピア系市民の強い不満がある。
テルアビブで当局に対する大規模な抗議運動が起きるのは異例。ネタニヤフ首相は3日夜、声明を出し、事態沈静化を呼びかけた。地元メディアによると、デモ隊の一部は投石したり商店を破壊したりし、治安当局は催涙弾や放水で鎮圧した。
デモ参加者の大半は1970年代以降にエチオピアから移り住んだ移民の第2世代。「我々は黒人でも白人でもない。人間だ」と訴え、「暴力警官こそ逮捕されるべきだ」と主張した。警察は兵士を暴行した警官を解雇する方針。
エチオピアで総選挙 与党圧勝か
nikkei.com
2015/5/24 20:30
【ナイロビ=共同】アフリカ第2の人口規模を誇るエチオピアで24日、人民代表議会(下院、547議席)選挙の投票が実施された。ロイター通信が伝えた。最終結果は6月22日に公表される予定だが、暫定結果は数日中に判明する見通し。
20年以上、事実上の最高指導者の座にあったメレス前首相が2012年に死去してから初の選挙となったが、後継を務めるハイレマリアム首相の与党エチオピア人民革命民主戦線の圧勝が確実視されている。
国際人権団体は、政府が野党の関係者やジャーナリストを投獄するなどして批判を抑え込んできたと指摘し、選挙の正当性を疑問視している。
エチオピアは資源に乏しく世界最貧国の一つだが、中国などからの投資で経済成長は著しい。エチオピア航空は4月にアフリカと日本を結ぶ定期便を就航させた。
人類の祖先に新種 エチオピアで化石発見
cnn.co.jp
2015.05.29 Fri posted at 17:42 JST
(CNN) アフリカのエチオピアで、人類の祖先の「ヒト族(ホミニン)」に分類される新種の化石が見つかった。米クリーブランド自然史博物館などの研究チームが英科学誌ネイチャーに発表した。
ヒト族とは、現代人のホモ・サピエンスとそこにつながる種を総称する単語だ。
研究チームによると、発表されたのはエチオピア中部アファール地域の砂漠地帯で見つかった330万年〜350万年前のヒト族のものとみられる歯とあごの骨の化石。
この化石は、1974年に発見された320万年前のアファール猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス、通称「ルーシー」)とよく似ているが、あごの構造や歯の大きさと形に違いがあることから新種と判断したという。ルーシーの発見場所からは35キロほどしか離れていなかった。
研究チームはヒト族の複数の種がこの時期に共存していたという説を裏付ける発見だと解説。人類の祖先がこれまで考えられていた以上に複雑だったことをうかがわせると指摘している。
新種は「近い親類」を意味する地元の言葉を取って、「アウストラロピテクス・デイレメダ」と命名された。
世界の難民、昨年5950万人 第2次大戦後で最悪
ミャンマーなど急増
nikkei.com
2015/6/18 14:00
【ジュネーブ=原克彦】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は18日、紛争や迫害で居住地を離れた世界の難民・避難民が2014年に5950万人になったとの報告書を発表した。前年より830万人増え、第2次世界大戦後の最悪を更新した。シリアやイラクのほかミャンマーでも増加が顕著だ。受け入れを迫られる欧州や東南アジアでは各国による締め出しが深刻化している。
国境を越えて移動した難民や、紛争地帯などから国内の他地域へ移った避難民の行き先を地域別にみると、欧州が前年より51%も増えた。シリアからの難民の多くが統計で欧州に分類されるトルコに到着しているほか、ウクライナ東部の戦闘で同国からロシアへと逃れる人が続出したためだ。
アジアは同31%増。以前からアフガニスタンを出る難民が多いのに加え、ミャンマーで迫害を受けたイスラム教少数民族「ロヒンギャ」の難民が増えたことなどを反映した。中東・北アフリカは同19%増、米州も同12%増で、全ての地域で難民や国内避難民が増えた。
難民の受け入れはトルコが159万人で最大だった。2番目以下はパキスタン、レバノン、イラン、エチオピアが続く。豊かな西欧や北米にたどり着くのはごく一部で、国を出た難民の86%は途上国で暮らしている。590万人は1人当たり国内総生産(GDP)が5千ドル(約62万円)に満たない国にいる。
難民の51%は18歳未満の子供だ。UNHCRのグテレス高等弁務官は記者会見で「世界は戦争状態も同然だ」と述べ、特に先進国に難民の受け入れを増やすよう求めた。
一方、雇用不安などを背景に押し寄せる難民を拒否する動きが各地で顕著になっている。6月に入りフランスやオーストリアはイタリアとの国境で中東・北アフリカからの難民の入国を拒否し、イタリアが猛反発する事態に発展している。
東南アジアでは5月下旬、ロヒンギャの難民船がタイなどへの上陸を認められず漂流している問題について関係国が対応を協議したが、具体策は打ち出せなかった。オーストラリアでは同国の当局が、犯罪組織でもある密航の仲介業者に資金を渡し、難民をインドネシアに連れ戻してもらっていたと報じられている。
米大統領、7月にエチオピア訪問
nikkei.com
2015/6/20 9:06
【ワシントン=川合智之】米ホワイトハウスは19日、オバマ大統領が7月下旬にエチオピアを訪問すると発表した。現職の米大統領として初めての訪問となる。政府首脳と会談し、同国に本部を置くアフリカ連合(AU)も訪れる。これに先立ち、父親の出身国ケニアにも行く予定だ。
インフラ輸出、アフリカで官民連携 清水建設など27社参加
2015/7/9 2:00
日本経済新聞 電子版
中国が先行するアフリカへのインフラ輸出で、日本の官民が連携して巻き返しを図る。国土交通省と清水建設など建設関連の日本企業27社は7月半ばにエチオピアとケニアでインフラ会議を開催。道路や鉄道、物流施設などの受注を狙い、耐久性の高さなど日本の施工技術をアピールする。「質の高いインフラ投資」を旗印に現地に積極進出する中国に対抗する。
建設業や商社、エンジニアリングなどインフラ工事に関わる幅広い企業が参加する。7月14日にエチオピアで開く会議には18社、同16日のケニアには26社が集う予定だ。
会議では日本企業の海外での施工実績を紹介。技術力や運営・維持管理ノウハウをセミナーや現地企業との面談会などでアピールする。
清水建設はザンビアで道路や病院などの工事を手がけている。当面は政府開発援助(ODA)関連に注力し、長期的には経済成長に伴う建設需要を取り込みたい構え。大成建設は「アフリカは人口増に伴い、重要市場になる」とみている。
新日鉄住金はアフリカで道路や橋梁向けにさびにくい鋼材の受注活動を進めている。タンザニアの橋向けに約300トンの納入実績があり、アフリカ東南部の国で需要の掘り起こしに努めている。
世界銀行はサハラ砂漠以南の経済成長率が昨年の4%台半ばから2017年には5%に伸びると予測する。インフラ需要の増加が大きな要因だ。13年のアフリカへの直接投資残高は6869億ドル(約82兆円)と10年前の3倍に拡大した。特に金融支援を含めて道路整備などを支援してきた中国の存在感が際立つ。
国交省は「高品質で耐久性があるインフラを提供する」(幹部)ことでアフリカ市場に割って入りたい考え。来年は日本が主導するアフリカ開発会議(TICAD)が初めてアフリカで開催される。こうした機会も生かしてODAを含めた資金支援も検討、インフラ輸出を後押しする。
アフリカへのインフラ輸出で官民会議開催を発表
nikkei.com
2015/7/10 19:49
国土交通省は10日、アフリカへのインフラ輸出促進に向けた官民会議をエチオピアとケニアで開催すると正式発表した。14日にエチオピアで日本企業が18社、16日にケニアで26社が参加する。アフリカでのインフラ建設では中国の存在感が高い。民間企業と連携し、建設するだけでなく維持管理のノウハウも含めた「質の高いインフラ投資」を売り込む。
「世界最高の観光地」、今年はエチオピア
cnn.co.jp
2015.07.15 Wed posted at 11:19 JST
(CNN) 欧州観光貿易評議会(ECTT)が毎年発表している「世界最高の観光地」に、今年は東アフリカのエチオピアが選ばれた。
同国はスペインやイタリア、タイなどのように有名な観光地ではないが、豊かな自然と壮大な景観、文化遺産に恵まれている。
エチオピア文化観光省によると、同国を昨年訪れた観光客は10年前から10%増えて60万人余り。国立公園や3000年前にさかのぼる遺跡、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に登録された9カ所の世界遺産と、見どころは尽きない。
世界銀行の統計によれば、観光業は昨年、同国の国内総生産(GDP)の4.5%に相当する20億ドル(約2500億円)余りの収入と、100万人近い雇用をもたらした。
(世界発2015)天空の世界遺産を守れ エチオピアのシミエン国立公園
asahi.com
2015年7月23日05時00分
4千メートル級の山々が連なり、「アフリカの天井」と呼ばれるエチオピア北部の世界遺産「シミエン国立公園」。断崖絶壁で守られてきた貴重な自然環境が、周辺人口や家畜の増加で存続の危機にさらされている。
■放牧進み森8割失う
公園の入り口にあたるデバーク村(標高約2600メートル)から、四輪駆動車で約2時間半。標高約3600メートルのチェネック地区に到着すると、高低差数百メートルの断崖絶壁が足元に広がった。吹き上げてくる風に、思わず足がすくむ。
崖の上には広大な草原が広がっており、エチオピア周辺の高地だけに生息するとされるゲラダヒヒが草をはんでいた。彼らは夜は絶壁のくぼ地で眠り、朝になると崖をよじ登って崖の上の草を食べる。ガイドは「彼らは大昔にここに逃れてきた。切り立った崖が外敵から彼らを守ってきた」と説明する。
そんな固有種たちの「楽園」が今、危機に直面している。原因は公園内の農牧地化だ。禁じられているにもかかわらず、公園内の草地に馬や羊を放牧したり、畑を作ったりする人たちがいる。ガイドはその度に注意するが「何度言っても聞いてくれない」。
公園を管理するエチオピア野生動物保護機構によると、農牧地化は公園が世界自然遺産に登録された直後の1980年から90年代にかけて急速に進んだ。90年代前半まで続いたエリトリア独立戦争などの影響で、公園の周辺地域に多くの人が流入。公園内を生活の場とするようになった。
同機構の推定によると、公園内で暮らす人の数は70年代の約10倍の数千人規模に増えた。放牧などで公園内の森の約8割が失われ、96年には世界遺産の価値が脅威にさらされていることを示す「危機遺産リスト」に登録された。同機構のアザナウ・カフェロさん(50)は「現状が改善されなければ、あと数十年のうちに、貴重な自然が消えてしまうだろう」と指摘する。
一方、周辺住民たちは2千年以上前から、この地で放牧を営んできた。羊の放牧をしているアルベル・ミギルさん(65)は「世界遺産だと言って土地の利用を制限し始めたのは、後から来た白人や都会の役人たちだ」と不満を漏らす。
■コーヒーで観光育成
エチオピア政府は公園の保護対策として、観光業の育成に力を注ぐ。公園内で農牧する人たちを観光の仕事に誘導することで、自然破壊を食い止める狙いだ。
公園の近郊の村に立ち寄ると、女性たちが民家の中で、コーヒーの準備をしていた。エチオピアで客人を迎える際に行われる伝統文化「コーヒー・セレモニー」だ。
エチオピアはコーヒー発祥の地との説がある。長老が集落の歴史や文化について語るなか、女性たちが日本の茶道のように、鉄器を使って豆を煎り、抽出した濃厚なコーヒーを客人に振る舞っていく。女性の一人は「コーヒーの味だけでなく、私たちの伝統文化も味わえる。多くの外国人に来てほしい」。
国際社会も支援に乗り出している。オーストリア開発機構は2003年から5年かけて、公園内にキャンプ場などの施設を建設。00年には約2500人だった観光客が13年には約1万6千人に増えた。観光客がもたらす地域への収益も04年の約440万円から10年の約2千万円へと4倍以上に増え、地元住民が観光業に魅力を感じやすい環境が生まれつつある。
観光客受け入れのため、ソフト面の整備に取り組んでいるのが日本だ。国際協力機構(JICA)は11年から現地に専門家を派遣し、各集落で観光客の上手なもてなし方や、コーヒー・セレモニーなど独自文化の紹介の仕方を指導している。
指導担当者の佐藤信吾さん(51)は「観光を通じて地域社会が恩恵を受ける仕組みをつくれれば、多くの人が農牧業を離れ、公園内の自然を維持できるようになるのではないか」と話している。(シミエン=三浦英之)
■「アフリカの天井」保全、時間との闘い
1967年から2年間、初代シミエン公園長を務めた作家C・W・ニコルさん(75)の話 知り合いからエチオピアで公園長になってみないかと誘われ、初めてアフリカの地を踏んだ。当時はまだ公園内に道はなく、馬やロバにのって公園内を見回り、テントで寝泊まりした。あちこちで山賊が出て、治安が悪かった。
それ故に、公園には素晴らしい自然が残されていた。「アフリカの天井」と呼ばれる絶景に加え、草木や花があふれ、まるで桃源郷のようだった。昨年、45年ぶりにシミエンを訪ねたが、森が失われ、草花も消えていた。最大の原因はやはり家畜で、草や木の芽が根こそぎ食べられている。人々の生活スタイルを変えていくのは重要だ。観光業はその一つ。でも森や花がなくなっては、観光は成り立たない。そうなる前に手を打たなければならない。時間との闘いだ。
◆キーワード
<シミエン国立公園> エチオピア北部のシミエン山地にある。太古の地殻変動や火山活動などが、テーブル状の独特な高地を作り上げた。
面積412平方キロ。特異な自然美や生息する動植物の貴重性から1978年、最初の世界自然遺産に登録された。
〈結核予防会・国際協力活動報告会〉
世界・日本・エチオピア
「感染症の 流行どう防ぐ?」
〜公衆衛生 サーベイランスの役割〜
新型インフルエンザ、エボラ、MERS・・・。世界で発生する感染症が私たちを脅かしています。
いかに迅速に適切な対策を講じて、流行を防ぐことができるか?その基盤となるのが、感染症の日々の発生を把握・分析する「サーベイランス」です。
結核予防会は、年間成人死亡の約50%を感染症が占めるエチオピアで、サーベイランス体制の構築を支援するJICA技術協力プロジェクトを実施しました。
日本とは異なる環境・社会の中での感染症の問題と2年間の活動成果をお伝えします。
特別レクチャーとして、感染症対策分野の専門家として国内外で活躍されてきた岡部信彦先生より、サーベイランスの世界的枠組みと日本の対策現場の視点も交えてお話しいただき、国を越えて広がる感染症について考えます。
案内チラシ http://www.jatahq.org/topics_box/2015svilnc_guide.pdf )
【日時】平成27年7月24日(金)19:00〜21:00
【会場】公益財団法人結核予防会本部大会議室
(東京都千代田区三崎町1-3-12水道橋ビル5F Tel 03-3292-9211(代))
JR水道橋駅東口より徒歩2分または都営三田線水道橋駅A1出口より徒歩3分
http://www.jatahq.org/facilities/index1.html
【プログラム】
特別レクチャー (19:00-19:40)
「感染症の脅威とサーベイランス」
岡部信彦 (川崎市健康安全研究所長)
活動報告 (19:40-20:40)
「エチオピアにおける感染症への取り組み」
(「エチオピア国アムハラ州感染症対策強化プロジェクト」完了報告)
太田正樹 (結核予防会結核研究所対策支援部医学科長)
外山祐実 (同会事業部) 紺麻美(同会国際部)
質疑応答(20:40-21:00) モデレーター 岡部信彦
【プロフィール】
岡部信彦:東京慈恵会医科大卒。WHO西太平洋地域事務局(フィリピン・マニラ)伝染性疾患予防対策課長、東京慈恵会医科大小児科助教授、国立感染症研究所感染症情報センター長などを歴任し平成24年より現職。
【対象】一般
【定員】40名
【参加費】無料
【申込み方法及び問い合わせ先】「エチオピア報告会申込み」として、メールまたは電話にてお申し込み下さい。〔お名前、連絡先、できましたら、ご所属またはご職業をお知らせ下さい〕
公益財団法人結核予防会国際部
e-mail kokusai@jata.or.jp Tel 0424-93-8113(直)
結核予防会HP http://www.jatahq.org
「アフリカの天井」が危ない 世界遺産、森の8割失う
asahi.com
シミエン=三浦英之2015年7月24日00時45分
4千メートル級の山々が連なり、「アフリカの天井」と呼ばれるエチオピア北部の世界遺産「シミエン国立公園」。断崖絶壁で守られてきた貴重な自然環境が、周辺人口や家畜の増加で存続の危機にさらされている。
公園の入り口にあたるデバーク村(標高約2600メートル)から、四輪駆動車で約2時間半。標高約3600メートルのチェネック地区に到着すると、高低差数百メートルの断崖絶壁が足元に広がった。吹き上げてくる風に、思わず足がすくむ。
崖の上には広大な草原が広がっており、エチオピア周辺の高地だけに生息するとされるゲラダヒヒが草をはんでいた。彼らは夜は絶壁のくぼ地で眠り、朝になると崖をよじ登って崖の上の草を食べる。ガイドは「彼らは大昔にここに逃れてきた。切り立った崖が外敵から彼らを守ってきた」と説明する。
そんな固有種たちの「楽園」が今、危機に直面している。原因は公園内の農牧地化だ。禁じられているにもかかわらず、公園内の草地に馬や羊を放牧したり、畑を作ったりする人たちがいる。ガイドはその度に注意するが「何度言っても聞いてくれない」。
公園を管理するエチオピア野生動物保護機構によると、農牧地化は公園が世界自然遺産に登録された直後の1980年から90年代にかけて急速に進んだ。90年代前半まで続いたエリトリア独立戦争などの影響で、公園の周辺地域に多くの人が流入。公園内を生活の場とするようになった。
同機構の推定によると、公園内で暮らす人の数は70年代の約10倍の数千人規模に増えた。放牧などで公園内の森の約8割が失われ、96年には世界遺産の価値が脅威にさらされていることを示す「危機遺産リスト」に登録された。同機構のアザナウ・カフェロさん(50)は「現状が改善されなければ、あと数十年のうちに、貴重な自然が消えてしまうだろう」と指摘する。
一方、周辺住民たちは2千年以上前から、この地で放牧を営んできた。羊の放牧をしているアルベル・ミギルさん(65)は「世界遺産だと言って土地の利用を制限し始めたのは、後から来た白人や都会の役人たちだ」と不満を漏らす。
■復活のカギはコーヒー
エチオピア政府は公園の保護対策として、観光業の育成に力を注ぐ。公園内で農牧する人たちを観光の仕事に誘導することで、自然破壊を食い止める狙いだ。
公園の近郊の村に立ち寄ると、女性たちが民家の中で、コーヒーの準備をしていた。エチオピアで客人を迎える際に行われる伝統文化「コーヒー・セレモニー」だ。
エチオピアはコーヒー発祥の地との説がある。長老が集落の歴史や文化について語るなか、女性たちが日本の茶道のように、鉄器を使って豆を煎り、抽出した濃厚なコーヒーを客人に振る舞っていく。女性の一人は「コーヒーの味だけでなく、私たちの伝統文化も味わえる。多くの外国人に来てほしい」。
国際社会も支援に乗り出している。オーストリア開発機構は2003年から5年かけて、公園内にキャンプ場などの施設を建設。欧州を中心に認知度が高まり、00年には約2500人だった観光客が13年には約1万6千人に増えた。観光客がもたらす地域への収益も04年の約440万円から10年の約2千万円へと4倍以上に増え、地元住民が観光業に魅力を感じやすい環境が生まれつつある。
観光客受け入れのための、ソフト面での整備に取り組んでいるのが日本だ。国際協力機構(JICA)は11年から現地に専門家を派遣し、各集落で観光客の上手なもてなし方や、コーヒー・セレモニーなど独自文化の紹介の仕方を指導している。
どのくらいの住民が観光業に移行したかは分からないが、指導担当者の佐藤信吾さん(51)は「観光を通じて地域社会が恩恵を受ける仕組みをつくれれば、多くの人が農牧業を離れ、公園内の自然を維持できるようになるのではないか」と話している。(シミエン=三浦英之)
■1967年から2年間、初代シミエン公園長を務めた作家C・W・ニコルさん(75)の話
知り合いからエチオピアで公園長になってみないかと誘われ、初めてアフリカの地を踏んだ。当時はまだ公園内に道はなく、馬やロバにのって公園内を見回り、テントで寝泊まりした。あちこちで山賊が出て、治安が悪かった。
それ故に、公園には素晴らしい自然が残されていた。「アフリカの天井」と呼ばれる絶景に加え、草木や花があふれ、まるで桃源郷のようだった。昨年、45年ぶりにシミエンを訪ねたが、森が失われ、草花も消えていた。最大の原因はやはり家畜で、草や木の芽が根こそぎ食べられている。人々の生活スタイルを変えていくのは重要だ。観光業はその一つ。でも森や花がなくなっては、観光は成り立たない。そうなる前に手を打たなければならない。時間との闘いだ。
◇
〈シミエン国立公園〉 エチオピア北部のシミエン山地にある。太古の地殻変動や火山活動などが、テーブル状の独特な高地を作り上げた。面積412平方キロ。特異な自然美や生息する動植物の貴重性から1978年、ガラパゴス諸島(エクアドル)などと共に、最初の世界自然遺産に登録された。
南スーダン情勢を協議 オバマ氏と東アフリカ首脳
nikkei.com
2015/7/27 19:34
【ナイロビ=共同】オバマ米大統領は27日、訪問中のエチオピアの首都アディスアベバで、同国のハイレマリアム首相と会談した。AP通信などが伝えた。会談後は、周辺の東アフリカ各国首脳らも交え、内戦状態にある南スーダン情勢など地域の課題について協議する。
東アフリカ各国は南スーダン政府と反政府勢力に暫定政府の設置を求めるが、双方は対立したままで和平交渉は停滞。オバマ氏は各国首脳らと制裁を科す可能性なども話し合い、双方への圧力を強めたい考えだ。
南スーダンでは2013年末、政府軍とマシャール前副大統領派の間で戦闘が始まり、これまでに少なくとも数万人が死亡したとされる。東アフリカの地域機構、政府間開発機構(IGAD)が和平協議を仲介し、停戦協定が数回結ばれたが、順守されていない。
米大統領:エチオピアに到着 アフリカ歴訪2国目
毎日新聞 2015年07月27日 11時32分
【ヨハネスブルク服部正法】アフリカ歴訪中のオバマ米大統領は26日、ケニアから空路で2番目の訪問国エチオピアに到着した。現職の米大統領のエチオピア訪問は初めて。滞在中、オバマ氏は首都アディスアベバのアフリカ連合(AU)本部で演説を行う。
オバマ氏はエチオピアでハイレマリアム首相と会談するほか、事実上の内戦が続く南スーダン情勢について周辺国首脳らと協議するとみられる。
オバマ氏のケニア、エチオピア訪問に当たり、両国が軍事介入して掃討作戦を展開するソマリアのイスラム過激派組織アルシャバブの報復テロが懸念されている。
エチオピア:オバマ氏「南スーダンの状況は悪化」
毎日新聞 2015年07月27日 22時30分
◇ハイレマリアム首相と会談後、会見で懸念表明
【ヨハネスブルク服部正法】アフリカを訪れているオバマ米大統領は27日、2番目の訪問国エチオピアの首都アディスアベバでハイレマリアム首相と会談した。会談後の会見でオバマ氏は、事実上の内戦が続く隣国の南スーダンについて「状況が悪化している」と懸念を表明し、紛争当事者と周辺国などによる解決を強く促した。オバマ氏と周辺国の指導者らは会談後、アディスアベバで南スーダン問題を協議した。
オバマ氏は会見で、8月中旬までに和平が実現しない場合、南スーダン政府と反乱軍双方に対し、制裁強化などの圧力を加える意向を示唆した。
2011年7月にスーダンから分離独立した南スーダンでは、政府軍と反乱軍による内戦状態が13年12月から続いている。政府と反乱軍はこれまで数回、停戦に合意してきたが、戦闘はやんでいない。一連の戦闘や混乱で難民・避難民が225万人以上発生したとみられている。
米大統領:アフリカ支援強化を表明 AU本部で演説
毎日新聞 2015年07月28日 23時50分
【ヨハネスブルク服部正法】アフリカ歴訪中のオバマ米大統領は28日、エチオピアの首都アディスアベバにあるアフリカ連合(AU)本部で演説した。米大統領のAU本部での演説は初めて。オバマ氏はアフリカ支援の強化や貿易拡大などを表明する一方、アフリカの指導者らに民主主義と法の支配の促進などを訴えた。
オバマ氏は、アフリカでの若年層の増大に伴い「次世代のために機会を生み出す」必要があると強調。米国との経済関係強化などでアフリカの発展を支える意向を示した。また、アフリカでの電力整備支援の推進も改めて明言した。
一方、オバマ氏は「アフリカの前進は、民主主義によっても決まる」とも述べた。「何人も法より上にはいない」「死ぬまで大統領でいるべきではない」と語り、選挙で選ばれても独裁的傾向を強め、長期政権化する例が頻発するアフリカの指導者に苦言を呈した。
また、アルシャバブ(ソマリア)やボコ・ハラム(ナイジェリア)などのイスラム過激派を「殺人者」と呼び、AUやアフリカ各国の過激派掃討作戦への支持を表明。「良き統治がテロに対する最良の武器の一つだ」とも述べて、自由と民主主義の定着を求めた。
オバマ氏「3選出馬なら勝利」 アフリカ指導者の多選に皮肉
cnn.co.jp
2015.07.30 Thu posted at 17:16 JST
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は30日までに、訪問先のアフリカ・エチオピアの首都アディスアベバで演説し、「3期目を狙って米大統領選に出馬したら、勝てるだろう」としながらも「憲法上、それは出来ない」と述べた。
アフリカ連合(AU)本部での演説で即興で語った発言となっている。アフリカ諸国の一部指導者が権力掌握に固執し、政権移譲を嫌がる現実を意識した言動ともなっている。
オバマ氏は「アフリカ諸国の民主化プロセスは任期を終えた指導者が退任を拒否すれば、危機にさられる」と指摘。正直に言って任期切れの引退を拒絶することが理解出来ないとし、「私は退任後の人生を楽しみにしている」との気持ちも明かした。
力を行使して権力の座を手放さない動機が理解出来ないとし、指導者が多額のお金を保持しているにもかかわらずだとも続け、聴衆の大きな喝采を浴びた。
また、「私は実際、自分を極めて良い大統領と思っている」とし、再び出馬したら勝利するだろうと強調。「しかし、それは出来ない。法律は法律だ。法律を上回る人間はいない。大統領さえもだ」と説いた。
さらに、エチオピアや他のアフリカ諸国にはびこる汚職問題に何度も言及。「汚職の弊害を根絶すればアフリカの経済的な将来は開ける」と強調した。
【7月30日 AFP】エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)の南東100キロのアダマ(Adama)市には強い風が吹きつけている。
ここは岩山に囲まれた標高2000メートルの高地で、アフリカ大陸最大規模のウインドファーム(風力発電所)にふさわしい場所だ。中国系企業が設置した高さ70メートルの風力タービン102基を管理する技術者、ソロモン・イスマウ(Solomon Yismaw)氏は「乾季の2月には(強風で)ここに立っていられないほどだ」と話す。
アダマのウインドファームは今年5月に稼働を開始。総発電能力は153メガワットで、サハラ以南で最大規模を誇る。エチオピア国内にはこの他に2か所のウインドファームがある。ガスや石油などの資源をもたないエチオピアは、急速な経済成長に対応するため、再生可能エネルギーの可能性に目を向けている。
現在は、青ナイル(Blue Nile)川沿いのダムに設置された水力発電所が、国内の総発電量の90%超を供給している他、南部オモ(Omo)川にも水力発電所がある。しかし、川の水量を左右する降水量はエチオピアでは一定しない。干ばつ時や乾季の間はダムの水位が低下する。その点、風力発電に乾季は影響しない。
エチオピアの人口9400万人のうち、主に農村地域で暮らす75%以上の人々は国の送電網を利用できない状態だ。エネルギー省によれば、需要増加に伴って発電量を年間20〜25%拡大する必要がある。
一方、エチオピアは今後15年間で二酸化炭素(CO2)排出量を3分の2ほど減らす目標を掲げている。今年12月に仏パリ(Paris)で開催が予定されている国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)の締約国会議に提出される国の目標としては最も野心的な目標だ。
エジプトやスーダンとともにナイル(Nile)川にアフリカ最大のダムの建設を進めると同時に、エチオピア政府は地熱や太陽光、風力を利用する再生可能エネルギー事業を強化している。その中でも風力発電所は短期間での建設が可能で、迅速に進められる事業だと専門家は評価している。(c)AFP/Karim LEBHOUR
2015.8.26 00:33
【世界陸上】
ディババ、圧巻のスパートで金メダル 女子1500
The Sankei Shimbun
女子1500メートルで、圧巻のスパートを見せたディババ。両腕を回しながら笑顔でフィニッシュラインを駆け抜け、この種目で母国・エチオピアに初の金メダルをもたらした。「国のためにメダルを勝ち取れて満足している。ラスト400メートルにはとても自信があった」と歓喜に浸った。
7月にモナコで行われたダイヤモンドリーグで3分50秒07をマークし、曲雲霞(中国)が1993年に樹立した世界記録を22年ぶりに更新した。本命視された今大会でも、きっちり実力を見せ付けた。
中長距離界で世界的な実績を誇る家族の末っ子。五輪、世界選手権で通算8度優勝の姉、ティルネッシュは2008年北京五輪で5000メートルと1万メートルの2冠に輝いており、24歳の妹は「私も家族の経験を共有したかった」と満足そう。次は5000メートル。姉と同じく“鳥の巣”で2冠を狙う。(宝田将志)
日経BP,エチオピアで投資フォーラム 日本側から20社参加
nikkei.com
2015/9/1 9:24
【アディスアベバ=押野真也】日経BP社は31日から東アフリカ、エチオピアの首都アディスアベバでアフリカ投資フォーラムを開催した。アフリカに関する出版物を発行するICパブリケーションズ(本社ロンドン)との共催で、2日まで3日間の開催を予定している。
フォーラムには、日本側からは豊田通商や丸紅など20社、約100人が参加。アフリカ側からはエチオピアやタンザニアなどの政府や企業関係者約200人が出席した。
初日の31日には、エチオピアのハイレマリアム首相が基調講演し、「アフリカには大きな可能性があり、エチオピアは日本の投資を受け入れる準備が整っている」などと日本企業に投資を呼びかけた。
会場では日本食もふるまわれた。現在、アフリカでも日本食は人気がある。ハイレマリアム氏も講演後にすしや天ぷらを味わった。
IC社はアフリカ経済専門誌「アフリカン・ビジネス」などを発行。今回のフォーラムを機に、日経BPとIC社は記事の交換など交流を進める方針だ。
ジェトロ、アフリカ事業支援を拡大 16年にもエチオピアに拠点
2015/9/26 12:24
日本経済新聞 電子版
日本貿易振興機構(ジェトロ)は日本企業のアフリカ事業への支援業務を拡大する。来年前半にもエチオピアに事務所を開設、進出の際の法的な手続きや人材獲得などで助言する。国際協力機構(JICA)も各国に派遣する投資アドバイザーを増員する。人口増が見込まれるアフリカの市場開拓では中国や韓国が先行しており、官民一体となり巻き返しを狙う。
ジェトロのアフリカ拠点は、エジプト、ケニアなどに続いて7カ所目。エチオピアのハイレマリアム首相は昨年、アフリカを歴訪した安倍晋三首相と会談した際、事務所設置を希望していた。
エチオピアの人口は9000万人を超え、年率2%台で増えている。人件費が月40〜50ドル(4800〜6千円)とアジアよりも安いため労働集約型の縫製産業などで注目されており、近年は中国企業のほか、スウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)も生産を開始。韓国のサムスン電子もプリンター組み立て工場を稼働した。
ジェトロは2018年までにアフリカの駐在事務所を10カ所に増やす計画だ。かつては10カ国以上に事務所があったが、内政の混乱や日本企業のアジアシフトに伴い、アフリカ事業を縮小した。その間、韓国の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)に事務所数で逆転され、日本企業が韓国企業に出遅れる一因となっていた。
JICAは今年、アフリカ各国の政府や投資誘致機関に日本人専門家を派遣する事業を3カ国から6カ国に倍増。ケニア、ガーナ、ザンビアに商社OBなど各国に精通した人材を送っている。投資を検討する日本企業と現地政府をつなぎ、法制度や現地の商慣習について助言している。
JICAは政府開発援助(ODA)を通じ各国政府とのつながりが強い。近年の急速な経済成長で各国政府の関心が援助から投資に移る中、投資助言業務の拡充で要請に応える。
日本の対アフリカ投資は08年の金融危機後に落ち込み、中国に逆転を許した。しかし、13年に横浜市で開催したアフリカ開発会議で安倍首相が官民合わせて5年で最大3兆2千億円をアフリカに投じると表明、挽回を図っている。
日本企業からは不透明なビジネス環境や法制度、規制が妨げになっているという声が上がっており、ジェトロやJICAを活用して進出や投資に勢いを付ける考えだ。
【9月28日 Relaxnews】エチオピア・アディスアベバ(Addis Ababa)で20日、サブサハラ(サハラ砂漠以南の地域)では初の例となる、近代的な路面電車(トラム)が開業した。アフリカ第2位の人口を抱える同国の首都アディスアベバでは、中国の大規模な投資によって完成にこぎつけたこのインフラプロジェクトを、経済発展における重要な一歩を画するものとして歓迎する声が上がっている。
開通式のリボンカット・セレモニーが行われる前には、すでに数百人もの住民たちが、1日で最大6万人の利用が見込まれる路面電車にいち早く乗車しようと列をつくった。
全2路線の総延長距離が34キロという路面電車は、中国鉄道グループ株式会社(China Railway Engineering Corporation、CREC)が建設。総工費4億7500万ドル(約570億円)のうち85%は、中国輸出入銀行(China Exim Bank)が出資した。
第1便に乗り込もうと、2時間も列に並んだというデレジェ・ダバ(Dereje Daba)さんは、「とてもわくわくしており、エチオピア人として誇りに思う。私たちは長い間、この時を待ちわびていた。路面電車のおかげで公共交通機関の不足が緩和されるだろう」と話した。
市内中心部のカフェで働くダバさんの場合、路面電車が開通したことにより、これまでは1時間かかった通勤時間が、わずか20分にまで短縮されるという。現在のところは2路線中、南北を結ぶ路線のみの開通となっているが、来月には東西を結ぶ路線が開通する予定となっている。
また運賃は、住民たちが利用しやすいよう、30セント(約36円)未満にまで低く抑えられている。(c)Relaxnews/AFPBB News
フォンテラ、マレーシアで新製品開発 アジア・アフリカ向けに
nikkei.com
2015/12/21 18:43
■フォンテラ(ニュージーランドの乳業最大手) マレーシアを拠点にアジア・アフリカ市場の開拓を本格化し始めた。マレーシアで新製品を開発し、その3分の1を同国の2工場からアジアとアフリカに出荷する。
フォンテラが最近エチオピアで発売した粉ミルク「アンカー」は、マレーシアの新製品開発センターで開発され、サウジアラビアで生産している。マレーシアは同社の主要市場の一つだが、タイでの乳飲料や中国の粉ミルクのように同社が強い分野がなく、マレーシア市場に向けた多様な製品を開発する必要に迫られている。
同社は最近マレーシアに、主要輸出先であるアジア地域(中国を含む)向け事業とアフリカ向け事業の財務、人事、調達を支援する事業センターも開設した。
「ニュージーランド産の生乳は95%が輸出されている。我々は市場がない場所に市場をつくり出していかなければならない」と、フォンテラ・マレーシアのホセ・ミゲル・ポラス・ランド社長は14日、Nikkei Asian Reviewに語った。(クアラルンプール=CK・タン)
(地球を食べる)魅惑のインジェラ
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三浦英之2015年12月24日12時56分
■インジェラ@エチオピア
アフリカで最も好きな国はどこかと聞かれれば、私は「エチオピアかな」と答えると思う。アフリカの国々を「エチオピア」と「それ以外」で分けたくなるほど、独自の文化や人々の生活があるからだ。ここでは、そのエチオピアを語る上では避けては通れない、「あの味」をご紹介したいと思う。
私事で恐縮だが、今年、「第13回開高健ノンフィクション賞」を受賞した。本好きとして、新聞記者として、毎年、受賞作を楽しみに読んできた賞だ。
ログイン前の続き私の記憶に鮮烈に残っているのは、2009年の第7回。中村安希氏の「インパラの朝」だ。
まず文体が圧倒的に美しい。深い内省とその巧みな表現手法から醸し出される独特の世界観。「旅」という一見ありふれたように見え、だからこそ難しいテーマを金子光晴でもなく、沢木耕太郎でも藤原新也でもない、彼女自身の手法で完全に描ききった秀作だった。
そんな彼女が受賞後の2011年に出したのが、旅先で出会った食べ物やそれにまつわる文化を取り上げた「食べる。」(集英社)だ。
作家開高健は生前、次のような言葉を残している。「食べ物と女の話が書けたら一人前。それだけ難しいのだよ」
私は「食べる。」を夢中で読んだ。そこでは15の食べ物が紹介されているが、最初に取り上げられていたのが、エチオピアの国民食「インジェラ」だった。
彼女はその食べ物の特徴を次のような文章で表現している。
◇
「(中略)エチオピアはすごくよかった。民族とか、音楽とか、文化的には相当面白かったから。それから、あの国には独特の食べ物があって」
旅人の間でその料理は「ゲロ雑巾」と呼ばれていたと言って、彼女は笑った。
「好きになる人もいるみたいなんだけれど、なんていうかゲロみたいに酸っぱくて、ほんとうにボロボロの雑巾みたいな色をしてて」
◇
アフリカ赴任前だった私は、この食べ物が気になって仕方がなくなった。作品の中では、最初は抵抗を示した中村氏も、徐々に夢中になり、最後にはその味を求めて再びエチオピアを再訪してしまうほど、とりつかれてしまうのだ。
インジェラとは、いかなる食べ物なのか。
それは日本人の白飯に相当するような、エチオピアの食事にはなくてはならない食べ物である。
原料はテフと呼ばれるイネ科の穀物だ。
私がエチオピア南部の食堂で聞いた調理法によると、①まずテフの粉と水を1対2の割合で混ぜ合わせ、②乳酸菌を加えて発酵させる。③その後容器にふたをして1日寝かせた後、④酸味の強い上澄みを捨て、⑤直径約1メートルのクレープのようにして焼き上げる、という手順を踏むらしい。
食卓に出すときは、インジェラの中央にそれぞれ香辛料で煮込んだ羊肉や野菜を添える。食べるときは片手でインジェラをちぎり、タコスのように肉や野菜を挟んで食べる。
最初にエチオピアでインジェラを口にした時、中村氏の表現力に脱帽した。「食べる。」で表現されていた通り、インジェラは酸っぱく、肉や野菜もドロリとしていて、見た目もにおいも「あの味」なのである。「これは無理だな」と私も思った。
ところが、エチオピアに出張する度に、必ずインジェラが追いかけてくる。国民食であると同時に、客人をもてなすための接待食でもあるのだ。
しかし不思議なことに、作り笑いで何度か無理やり口に運んでいるうちに、食事の際にはその酸っぱさがだんだん気にならなくなってくる。すると、どうだろう。インジェラの酸味が煮込まれた羊肉や野菜の甘さと混ざり合い、とてもおいしく感じられるようになってくるのだ。
今ではエチオピアでの食事には必ずインジェラを注文するし、食事の終盤には、煮物の汁を吸って皿の底に張り付いたインジェラを、地元のエチオピア人と争っている始末だ。最近では本場のインジェラを食べるために、エチオピア出張を企画しているのではないかと自分でも思うときがある。
エチオピアには他のアフリカ諸国とは異なる独自の豊かな文化が残っている。独自の言語を持ち、エチオピア正教が信仰され、現在も計13カ月で1年が構成されるユリウス暦が用いられている。人々は謙虚で、道ばたで会えばお辞儀をし、沈黙や謙遜を美徳とする。
一度足を踏み入れたら、また来たくなる国、それがエチオピア。最近では東京や大阪でもインジェラを出す飲食店が出始めていると聞く。ぜひ一度、魅惑の味を試してみて欲しい。いや、一度ではちょっと厳しいかもしれないので、そのときは2、3度試してみて欲しい。
◇
三浦英之(みうら・ひでゆき) ヨハネスブルク支局長。2000年入社。東京社会部、南三陸駐在などを経て昨年9月から現職。41歳。近著「五色の虹〜満州建国大学卒業生たちの戦後」で第13回開高健ノンフィクション賞を受賞。その他の単著に『南三陸日記』(朝日新聞出版)などがある。(三浦英之)