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アフリカ Africa 2014年9月


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アフリカアフリカ Africa 2018


おかねおくれ


作成:斉藤龍一郎
 *(特活)アフリカ日本協議会理事、生存学研究センター運営委員

アフリカ日本協議会(AJF)2013
HIV/AIDS 2014
グローバル・エイズ・アップデイト
Gender in Africa
アフリカの子ども
アフリカ障害者の10年
アフリカ開発会議(TICAD)
気候変動とアフリカ
アフリカと中国
アフリカとスポーツ
アフリカの食料・農業問題
アフリカの石油、資源
アフリカの保健・医療
アフリカのICT
アフリカ熱帯林の課題と日本
ケニア共和国 Republic of Kenya 大統領選挙と騒乱
ソマリア海賊対策と自衛隊派遣問題
日本・ブラジル・モザンビーク三角協力プロジェクトPro SAVANAを問う
アフリカ熱帯林の現状と日本との関係
反アパルトヘイト運動
アルジェリア民主人民共和国アンゴラ共和国ウガンダ共和国エジプト・アラブ共和国エチオピア連邦民主共和国エリトリア国ガーナ共和国カーボヴェルデ共和国ガボン共和国カメルーン共和国ガンビア共和国ギニア共和国ギニアビサウ共和国ケニア共和国コートジボワール共和国コモロ連合コンゴ共和国コンゴ民主共和国サハラ・アラブ民主共和国サントメ・プリンシペ民主共和国ザンビア共和国シエラレオネ共和国ジンバブエ共和国スーダン共和国スペイン領カナリア諸島スワジランド王国セーシェル共和国赤道ギニア共和国セネガル共和国ソマリア民主共和国タンザニア連合共和国チャド共和国チュニジア共和国中央アフリカ共和国トーゴ共和国ナイジェリア連邦共和国ナミビア共和国ニジェール共和国ブルキナファソブルンジ共和国ベナン共和国ボツワナ共和国マダガスカル共和国マラウイ共和国マリ共和国南アフリカ共和国南スーダン共和国モーリシャス共和国モーリタニア・イスラム共和国モザンビーク共和国モロッコ王国リビア(旧 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国)リベリア共和国ルワンダ共和国レソト王国
※外務省ウェブサイトを基に、国名を表記しています。

* 新聞記事は、ウェブサイトへの掲載期間が限られています。ウェブで見あたらなくなったら縮刷版で内容を確認してください。

* 幅広く多種多様な情報を紹介しています。情報源、情報が発せられた状況などに留意しながら活用してください。


◆2014/09/01 cnn.co.jp 混乱のリビア首都、閉鎖中の米大使館でプール遊び?
◆2014/09/01 nikkei.com リビア米大使館居住施設にイスラム勢力突入
◆2014/09/01 asahi.com 感染症の脅威、同時多発 エボラ・MERS…上陸対策も
◆2014/09/01 nikkei.com エボラ熱対策、基金設立を 米コロンビア大教授 ジェフリー・サックス氏
◆2014/09/01 nikkei.com 頭痛のタネでも移民あってこその欧州  欧州総局編集委員 大林尚
◆2014/09/01 cnn.co.jp 武装集団が刑務所を襲撃、12人死亡 ソマリア
◆2014/09/01 CD Journal “アフリカン・ピアノ”の継承者、カイル・シェパードがソロ・アルバムを引っ提げて来日
◆2014/09/01 アフリカ協会 橋本前駐モザンビーク大使を囲む懇談会
◆2014/09/01 spyghana.com The Ability Act Of Persons With Disability
◆2014/09/01 The Maravi Post Malawi disability body mad with airports on services, to take legal action
◆2014/09/02 nikkei.com エボラ熱で日本の未承認薬使用を検討 ナイジェリア
◆2014/09/02 毎日新聞 エボラ出血熱:ナイジェリア、日本の未承認薬使用を検討
◆2014/09/02 cnn.co.jp 米、ソマリア過激派に軍事作戦を実施
◆2014/09/02 毎日新聞 米軍:ソマリアでイスラム過激派に軍事作戦
◆2014/09/02 cnn.co.jp エボラ熱のワクチン、臨床試験で安全性確認へ 米
◆2014/09/02 毎日新聞 イスラム国:アフリカにも影響力 豊富な資金力も一因
◆2014/09/02 asahi.com コンゴ民主共和国、エボラ出血熱で31人死亡 WHO
◆2014/09/02 Daily News New Katiba 'to incorporate disabled people's rights'
◆2014/09/02 Nigerian Tribune My deaf daughter would have wasted away in Nigeria
◆2014/09/02 AllAfrica.com Nigeria: Workshop in Nigeria Addresses Theology and Disability
◆2014/09/02 毎日新聞 ナイル.com:(29)エジプトから見たガザ紛争
◆2014/09/03 nikkei.com 米軍、ソマリアで過激派を爆撃
◆2014/09/03 毎日新聞 米国防総省:ソマリアの過激派攻撃 最高指導者が標的
◆2014/09/03 asahi.com 米軍、ソマリアで軍事作戦 アルカイダ系指導者を標的に
◆2014/09/03 nikkei.com エボラ熱拡大防止「各国が連帯を」 国連副事務総長
◆2014/09/03 毎日新聞 国連:エボラ出血熱「封じ込めの闘いに負けている」警告
◆2014/09/03 nikkei.com スフィンクス見に来て! エジプト、観光てこ入れ
◆2014/09/03 毎日新聞 ナイジェリア:ボコ・ハラム都市制圧か 州都に迫る恐れも
◆2014/09/03 cnn.co.jp 「制御できない悪循環」、現場から苛立ちの声 エボラ流行
◆2014/09/03 AllAfrica.com Rwanda: Nyereka Ibiganzabyawe, Home to Disabled Women Knitting Their Way to Prosperity
◆2014/09/03 毎日新聞 くらしナビ・ライフスタイル:エボラ出血熱、支援現場は
◆2014/09/04 cnn.co.jp エボラ出血熱の死者が1900超に WHO
◆2014/09/04 asahi.com 国連でエボラ危機に警告 NGO「世界は敗れつつある」
◆2014/09/04 nikkei.com エボラ熱死者1900人超に WHO「流行さらに拡大」
◆2014/09/04 nikkei.com エボラ熱、開発段階の薬の課題議論 WHO専門家会議
◆2014/09/04 cnn.co.jp エボラ熱から「奇跡の生還」、米国人医師にインタビュー
◆2014/09/04 yomiuri.co.jp エボラ拡大、ギニアなど3か国で食料不足警告
◆2014/09/04 AllAfrica.com Africa: World Water Week - Focus on Disability: Inclusive Latrines Aren't All About Tech
◆2014/09/04 New Era Marginalised hearing impaired want MTC’s Aweh
◆2014/09/04 毎日新聞 エジプト:「イスラム国」使わないで…宗教イメージ損なう
◆2014/09/04 毎日新聞 米国:ソマリア過激派の最高指導者狙い空爆
◆2014/09/05 nikkei.com 子供の6割に日常的体罰 ユニセフ国際統計
◆2014/09/05 yomiuri.co.jp 少女の1割、性行為強要される…ユニセフ報告
◆2014/09/05 nikkei.com [FT]移民、かつてない規模に 負担増す欧州(社説)
◆2014/09/05 jp.reuters.com 焦点:次世代見据えるイスラム国、シリア北東部で「国家モデル」構築
◆2014/09/05 asahi.com ダライ・ラマのビザ、南アフリカが発給拒否
◆2014/09/05 Vibe Ghana Let’s involve the deaf and hearing impaired in communication- James Sambian
◆2014/09/05 カトリック新聞 ウガンダ、ケニア視察
◆2014/09/05 AllAfrica.com Namibia: Deaf Plead With Kaapanda
◆2014/09/06 cnn.co.jp ソマリアの軍事作戦で過激派指導者を殺害、米国防総省が確認
◆2014/09/06 yomiuri.co.jp 米、ソマリアでイスラム過激派指導者を殺害
◆2014/09/06 毎日新聞 アルシャバブ:最高指導者ゴダネ容疑者死亡 米軍事作戦で
◆2014/09/06 yomiuri.co.jp 南アフリカ政府、ダライ・ラマのビザ発給拒否
◆2014/09/06 yomiuri.co.jp エボラ死者、2千人突破…史上最悪の大量感染に
◆2014/09/06 yomiuri.co.jp 「エボラ危機センター」、国連に設置へ
◆2014/09/06 nikkei.com WHO、エボラ熱対策を強化 未承認薬の扱いなど議論
◆2014/09/06 nikkei.com エボラ熱治療へ回復患者の血清活用 WHO、専門家と合意
◆2014/09/06 asahi.com エボラ熱ワクチン、11月にも利用可能に WHO発表
◆2014/09/06 毎日新聞 エボラ出血熱:死者2000人超える WHO
◆2014/09/06 nikkei.com モロッコ、アフリカでFTA拡大 自動車産業など誘致
◆2014/09/06 nikkei.com エジプト元大統領を追起訴 「カタールに機密漏えい」
◆2014/09/06 asahi.com エボラで国民に4日間の外出禁止 シエラレオネ封鎖作戦
◆2014/09/06 spyghana.com Can we allow the deaf to drive legally in Ghana?
◆2014/09/07 cnn.co.jp シエラレオネ、エボラ熱対策で3日間外出禁止へ
◆2014/09/07 cnn.co.jp ソマリア過激派、新指導者の選出発表 米軍の前任者殺害で
◆2014/09/07 yomiuri.co.jp スフィンクス、足元を見よ…11月から一般公開
◆2014/09/07 yomiuri.co.jp エボラ出血熱、回復患者の血清使い治療…WHO
◆2014/09/07 NewsdzeZimbabwe I NEEDED SEX, DISABLED MAN RAPES GIRL
◆2014/09/08 cnn.co.jp エボラ熱感染の米国人医師が帰国、容体はわずかに改善
◆2014/09/08 nikkei.com アフリカ連合がエボラ対策会議
◆2014/09/08 cnn.co.jp オバマ大統領、エボラ対応で米軍派遣の可能性に言及
◆2014/09/08 asahi.com ナイジェから巡礼者7万人 サウジ「エボラ対策講じた」
◆2014/09/08 東京新聞 東海村の干し芋 アフリカに活路 JCO事故、震災…風評被害乗り越え
◆2014/09/08 地域研究コンソーシアム 地域コンソーシアムで,「アフリカの障害と開発」についての若手研究者の報告募集
◆2014/09/08 Namibian Deaf plead with Kaapanda
◆2014/09/08 spyghana.com Can Deaf People Drive?-Some Surprising Facts
◆2014/09/08 毎日新聞 リヤカー行脚:アフリカ縦断出発 鳥取の吉田さん4大陸目
◆2014/09/08 毎日新聞 リビア:「新たな内戦突入」懸念高まる
◆2014/09/09 nikkei.com 対策センター設立訴え アフリカ連合、エボラ巡り緊急会議
◆2014/09/09 cnn.co.jp シエラレオネでエボラ熱感染、米国人がもう1人帰国へ
◆2014/09/09 cnn.co.jp 米航空警察官、注射針で刺される ナイジェリアの空港
◆2014/09/09 yomiuri.co.jp リベリアのエボラ「処理能力超える」WHO警告
◆2014/09/09 yomiuri.co.jp カメルーン軍、ボコ・ハラム撃退…百人超死亡か
◆2014/09/09 Independent Online Mining may contribute to disability levels
◆2014/09/09 AFP BB News イタリア人高齢修道女3人を強姦・殺害、ブルンジ
◆2014/09/10 cnn.co.jp AU軍兵士がソマリア女性に性暴力 人権団体が報告
◆2014/09/10 cnn.co.jp 手足8本を持って生まれた男児、手術成功 ウガンダ
◆2014/09/10 nikkei.com 10月にガザ復興支援で国際会議 エジプト外相表明
◆2014/09/10 The Star Limuru police rescue mentally disabled man locked a year in a house
◆2014/09/10 The Swazi Observer Miss Deaf Africa contest postponed
◆2014/09/10 毎日新聞 エボラ出血熱:死者が2296人に 6日時点、WHO発表
◆2014/09/10 日経ビジネスオンライン 税所 篤快:第3回:ソマリランドで男惚れ、大学院設立に挑戦
◆2014/09/11 cnn.co.jp エボラ感染拡大止まらず、ゲイツ財団が53億円寄付
◆2014/09/11 jp.reuters.com 米ゲイツ基金、エボラ熱対策に約53億円の寄付を表明
◆2014/09/11 yomiuri.co.jp 密猟象牙の行き先、中国が「75%」…専門家
◆2014/09/11 cnn.co.jp シリア過激派などに加担の外国人、最多はチュニジアの3千人
◆2014/09/11 Eyewitness News MASIPA: PISTORIUS'S DISABILITY NO EXCUSE FOR HIS ACTIONS
◆2014/09/11 New Vision UK health experts give hope to over 700 disabled persons
◆2014/09/11 東洋経済ONLINE エボラ出血熱、日本発“特効薬”への期待
◆2014/09/12 cnn.co.jp 南アの義足ランナーに判決、計画殺人には当たらず
◆2014/09/12 nikkei.com 河北鋼鉄、南アフリカに製鉄所建設
◆2014/09/12 cnn.co.jp 回復医師の血液でエボラ出血熱を治療 患者は快方に
◆2014/09/12 asahi.com IMF、西アフリカ3国を支援へ エボラ熱で経済に打撃
◆2014/09/12 nikkei.com 三菱商事、西アフリカで油田 総事業費8000億円
◆2014/09/12 yomiuri.co.jp エボラ抑止へ医療従事者派遣を…WHO事務局長
◆2014/09/12 nikkei.com エボラ熱死者2400人超 WHO「現実より少ない」
◆2014/09/12 毎日新聞 エボラ出血熱:死者2400人超…WHO病床不足など訴え
◆2014/09/13 cnn.co.jp モーリシャス、人種と文化のるつぼ
◆2014/09/13 cnn.co.jp エボラ熱感染の増加、現地当局対応出来ない危機に WHO
◆2014/09/13 asahi.com エボラ出血熱、1人から1〜2人感染 東大研究科が試算
◆2014/09/13 asahi.com エボラ熱、死者2400人超 WHO、人的支援呼びかけ
◆2014/09/13 nikkei.com 米大統領、エボラ出血熱対応を視察へ
◆2014/09/13 asahi.com 義足ランナーの殺人罪見送り ピストリウス被告への判決
◆2014/09/13 nikkei.com 対「イスラム国」で協力確認 米・エジプト
◆2014/09/02 毎日新聞 ナイル.com:(30)髪は女の命〜イスラム女性の美容院
◆2014/09/14 cnn.co.jp ウガンダ首都で決行寸前のテロ阻止、ソマリア過激派が関与
◆2014/09/14 asahi.com 「女性を支援すれば飢餓減らせる」WFPカズン事務局長
◆2014/09/14 yomiuri.co.jp エボラ熱感染地、食料支援75億円必要…WFP
◆2014/09/14 asahi.com 米国務長官とエジプト大統領、対イスラム国で協力確認
◆2014/09/14 毎日新聞 米国務長官:対イスラム国…エジプトの連携取りつけ
◆2014/09/15 nikkei.com エボラ熱、帰国命令拒否の高官を公表 リベリア
◆2014/09/15 cnn.co.jp 「預言者」の教会で建物崩落、死者44人 ナイジェリア
◆2014/09/15 spyghana.com Persons with disability demand more from assemblies
◆2014/09/15 spyghana.com Atosale Gets Disability Friendly Borehole
◆2014/09/15 AllAfrica.com Namibia: Disability Sport Stars Recognised
◆2014/09/15 AllAfrica.com Malawi: The Disabled Are Not State Property - Govt
◆2014/09/15 Peace FM Online IGP’s Tenure Extension By NDC Has Handicapped Him - Charles Owusu
◆2014/09/16 cnn.co.jp 世界の飢餓人口、8億500万人 9人に1人の割合
◆2014/09/16 asahi.com 連載:特派員リポート(@プレトリア)ヒーローが駆け抜けた風景
◆2014/09/16 毎日新聞 エボラ熱対策:米軍3000人投入へ 医療支援や施設建設
◆2014/09/16 AllAfrica.com Ghana: Wa Municipal Assembly Disbursed Disability Fund
◆2014/09/16 CNN Winners not witches: Ghana's disabled athletes strive to beat stigma
◆2014/09/17 yomiuri.co.jp 米、エボラ感染拡大防止に西アフリカ支援増強へ
◆2014/09/17 nikkei.com エボラ熱対策に米兵3000人 安保理が18日緊急会合
◆2014/09/17 cnn.co.jp エボラ対策の支援強化 兵士増派、医療物資提供 米
◆2014/09/17 yomiuri.co.jp エボラ封じ込めに1千億円…年内2万人超感染か
◆2014/09/17 毎日新聞 エボラ熱:「制御不能の恐れ」 米大統領が拡大防止策発表
◆2014/09/17 nikkei.com エボラ流行地域で食糧支援9倍に拡大 国際機関
◆2014/09/17 nikkei.com 米大統領「エボラ熱は安全保障の危機」 派兵を表明
◆2014/09/17 nikkei.com 飢餓人口、10年で1億人以上減少 世界で8億人
◆2014/09/17 yomiuri.co.jp エボラ対策、安保理決議案…緊急支援を要請
◆2014/09/17 asahi.com エボラ対策、異例の安保理決議へ調整 感染国を支援
◆2014/09/17 nikkei.com 国連総会が開幕 「イスラム国」とエボラ熱対応協議
◆2014/09/17 nikkei.com 「階段ピラミッド」修復、4年ぶり再開 エジプト
◆2014/09/17 毎日新聞 エジプト:「階段ピラミッド」の修復再開 公開は3年先
◆2014/09/17 nikkei.com 生まれた日に死亡、世界で100万人 ユニセフ調査
◆2014/09/17 JICA 【教育】ブルキナファソの教室を変える−「学習者中心の授業(ASEI-PDSI)」 研修、全国展開へ
◆2014/09/17 AllAfrica.com Tanzania: Kinondoni Council Eyes Sh800 Million for Disabled People's Education
◆2014/09/17 Namibian Lesotho's streets a jungle for the deaf
◆2014/09/17 Citifmonline Children with disability sacked over delayed subventions
◆2014/09/18 asahi.com 国境なき医師団の仏女性、エボラ熱感染 帰国して治療へ
◆2014/09/18 nikkei.com 女性もっと輝くには 国際シンポ出席者に聞く
◆2014/09/18 nikkei.com メドコ、チュニジア油田に350億円投資
◆2014/09/18 cnn.co.jp 大学で銃乱射、13人死亡 ナイジェリア
◆2014/09/18 cnn.co.jp 闇市場で回復者の血液探す感染者、WHOが警告 エボラ流行
◆2014/09/18 cnn.co.jp 米国民の4人に1人、エボラ熱感染を懸念 最新世論調査
◆2014/09/18 spyghana.com The deaf deserve support, recognition-James Sambian
◆2014/09/18 Onislam.net Muslim Body Rescues Malawi Deaf Children
◆2014/09/19 nikkei.com モロッコ石炭火力に21億ドル融資、国際協力銀や3メガ銀
◆2014/09/19 asahi.com エボラ出血熱、死者2630人 医療従事者は151人
◆2014/09/19 yomiuri.co.jp リベリアは壊滅してしまう…エボラで国連に訴え
◆2014/09/19 asahi.com エボラ熱、安保理が異例の決議 「感染国の孤立防げ」
◆2014/09/19 asahi.com エボラ感染疑いの乗員乗せた船、島国マルタが寄港拒否
◆2014/09/19 yomiuri.co.jp 国連安保理、極めて異例のエボラ緊急支援決議
◆2014/09/19 nikkei.com エボラ熱で安保理決議 各国に専門家派遣要請
◆2014/09/19 asahi.com エボラ熱啓発の8人が遺体で発見 ギニア、村人が殺害か
◆2014/09/19 AJF/JVCほか 「G8アフリカにおける食料安全保障及び栄養のためのニューアライアンス」に関するG7/G8諸国市民社会の要請
◆2014/09/20 cnn.co.jp エボラ対策チームが住民に襲われ8人死亡 ギニア
◆2014/09/20 nikkei.com 米軍先遣隊、リベリアでエボラ熱対策に着手
◆2014/09/20 毎日新聞 エボラ出血熱:封じ込め対策 米軍の調査隊がリベリア入り
◆2014/09/20 cnn.co.jp エボラ熱阻止で全住民の外出禁止を開始、シエラレオネ
◆2014/09/20 nikkei.com エボラ感染者、15年1月に50万人も 米メディア報道
◆2014/09/20 AFP BB News 湖に次々浮かぶ腐乱遺体、四肢を縛られ袋詰め アフリカ中部
◆2014/09/20 日本アフリカ学会創立50周年記念事業「アフリカ・トーク」 佐久間寛「ガーロコイレ:村の分裂」
◆2014/09/21 cnn.co.jp ナイジェリア女子生徒拉致で解放交渉、過激派メンバーと交換か
◆2014/09/21 yomiuri.co.jp エジプト外務省ビル近くで爆発、警官2人死亡
◆2014/09/21 北海道新聞 カイロ中心部で爆発、警官2人が死亡
◆2014/09/21 毎日新聞 エジプト:カイロの庁舎前で爆発…警察官2人死亡
◆2014/09/21 nikkei.com アルジェリア公共工事未払い 鹿島・大成側の負担増も
◆2014/09/21 nikkei.com マルズーキ氏が出馬表明 チュニジア大統領選
◆2014/09/21 毎日新聞 リビア:カダフィ政権崩壊3年 再び内戦危機
◆2014/09/22 asahi.com エボラ熱、医療従事者の訓練を公開 スイス、26人参加
◆2014/09/22 asahi.com (科学の扉)脅威、エボラウイルス 臓器の細胞壊され死に至る
◆2014/09/22 毎日新聞 エジプト:庁舎前で爆発、テロか 警察官2人死亡−−カイロ
◆2014/09/22 nikkei.com ガザ停戦協議、23日に再開 エジプトで
◆2014/09/22 毎日新聞 エジプト:外務省近く爆発「エジプトの戦士」が犯行声明
◆2014/09/22 毎日新聞 ナイル.com:(31)性のタブーに挑む医師
◆2014/09/22 cnn.co.jp シエラレオネ、エボラ対策の外出禁止令を解除
◆2014/09/22 Independent Online Deaf woman ‘butchered’ in hospital
◆2014/09/22 毎日新聞 南スーダン:避難民75万人に支援物資届かず
◆2014/09/22 毎日新聞 ソマリア:モガディシオ 癒えぬアルシャバブ支配の傷
◆2014/09/23 cnn.co.jp 新たに130人のエボラ感染者 シエラレオネ
◆2014/09/23 cnn.co.jp 中国製の拷問道具、世界に輸出 人権団体が警鐘
◆2014/09/23 asahi.com アルジェリアで仏人誘拐 仏のイラクでの空爆中止を要求
◆2014/09/23 yomiuri.co.jp アルジェリアで仏人拉致…「イスラム国」系集団
◆2014/09/23 中日新聞 エボラ熱で日本に緊急医療隊要請 リベリア大統領が首相に書簡
◆2014/09/23 nikkei.com エボラ熱対策で医療団を派遣 外相が表明
◆2014/09/23 yomiuri.co.jp エボラ対応策、専門家23人の派遣を用意…外相
◆2014/09/23 MSN産経ニュース ロシアが南アと原子力協定、最大8基の原発建設か
◆2014/09/24 yomiuri.co.jp エボラ感染者、11月に2万人突破…WHO試算
◆2014/09/24 cnn.co.jp エボラの致死率71%、「対策に抜本的改善を」 WHO
◆2014/09/24 nikkei.com エボラ熱感染者、15年1月に最大140万人 米機関試算
◆2014/09/24 沖縄タイムズ アフリカPKOに積極貢献 国連会合で表明へ
◆2014/09/24 中日新聞 首相、アフリカPKOに積極貢献 国連会合で表明へ
◆2014/09/24 asahi.com ローマ法王、エボラ熱の感染終息祈る 「十分な支援を」
◆2014/09/24 AFP BB News 西アフリカ2か国のエボラ感染者、最悪140万人に 米機関
◆2014/09/24 cnn.co.jp エボラ感染、最悪140万人も 米CDCが推計
◆2014/09/24 yomiuri.co.jp エボラ感染最大140万人も…有効対策ない場合
◆2014/09/24 asahi.com エボラ熱患者、最悪140万人に 米機関が試算
◆2014/09/24 nikkei.com 首相「空爆でイスラム国壊滅を」 エジプト大統領と会談
◆2014/09/24 cnn.co.jp ソマリア海賊、米ジャーナリストを2年ぶり解放
◆2014/09/24 NIKKEI NET ODA、有効活用されず 水産庁の補助金3700万円
◆2014/09/24 NHK 住友商事がガーナの発電事業に参入へ
◆2014/09/25 yomiuri.co.jp 仏人男性殺害…「イスラム国」系集団、映像公開
◆2014/09/25 cnn.co.jp 仏男性の首切断、武装集団が映像公開 アルジェリア
◆2014/09/25 asahi.com エボラ出血熱対策で連携強化 EU各国、支援増も決定
◆2014/09/25 nikkei.com 首相、エボラ熱の会合出席へ 国連本部で
◆2014/09/25 nikkei.com 政府、エボラ熱でギニアに緊急援助物資
◆2014/09/25 MSN産経ニュース ボコ・ハラム指導者、既に死亡? ナイジェリア軍発表「映像の人物は別人」
◆2014/09/25 asahi.com エボラ出血熱、死者2917人 医療従事者も200人超
◆2014/09/25 nikkei.com エボラ熱の死者2917人に ギニアは安定傾向
◆2014/09/25 asahi.com 成人3割がHIV感染の王国 一夫多妻の風習、温床に
◆2014/09/25 外務省 国連エボラ出血熱流行対応ハイレベル会合 安倍総理大臣スピーチ
◆2014/09/25 nikkei.com カカオ豆上昇 直近安値から6% エボラ熱の拡大懸念
◆2014/09/25 Verdade Justiça Ambiental diz que o Estado “ignora” a sociedade civil Moçambique
◆2014/09/26 jp.reuters.com 世界銀行、エボラ熱対策で1.7億ドル追加支援
◆2014/09/26 cnn.co.jp 国連でエボラ対策会合、対応急がねば「世界的脅威」に
◆2014/09/26 yomiuri.co.jp エボラ出血熱、4000万ドル支援…首相表明
◆2014/09/26 asahi.com 国連会合でエボラ対策続々 小国も1億円提供
◆2014/09/26 毎日新聞 エボラ出血熱:「地球規模の脅威」 国連で会合、米大統領が各国に支援要請
◆2014/09/26 asahi.com シエラレオネ120万人の移動制限 拡大するエボラ対策
◆2014/09/26 nikkei.com 富士フイルムのインフル薬、エボラ熱患者に投与 フランスで
◆2014/09/26 asahi.com 富士フイルム傘下社開発のエボラ未承認薬、患者に初投与
◆2014/09/26 AllAfrica.com South Africa: The State of South African Sign Language
◆2014/09/27 yomiuri.co.jp エボラ死者、3千人を突破…加速度的に拡大続く
◆2014/09/27 asahi.com エボラ熱、世界の脅威に 国連会合、各国が支援表明
◆2014/09/27 yomiuri.co.jp オバマ氏、エボラで「特に日本には感謝したい」
◆2014/09/27 asahi.com IMF、エボラ熱対策で140億円支援 「さらに必要」
◆2014/09/27 nikkei.com エボラ熱、死者3000人超 WHO、血清利用の指針公表へ
◆2014/09/27 asahi.com エボラ熱、死者3000人超 WHO、リベリアが過半数
◆2014/09/27 毎日新聞 エボラ出血熱:死者3000人超す
◆2014/09/27 毎日新聞 エボラ出血熱:封じ込め難航「今エボラが勝利しつつある」
◆2014/09/27 New Zimbabwe.com We’re also sexually active, say the disabled
◆2014/09/28 cnn.co.jp リベリア首席医務官に隔離措置、補佐役死亡受け エボラ熱
◆2014/09/28 MSN産経ニュース ケニアのキメットがマラソン世界新
◆2014/09/28 StarAfrica.com 7.5 percent of S/Africans living with a disability - Official
◆2014/09/29 asahi.com 4本の腕と4本の脚を持つ赤ちゃん、手術成功 ウガンダ
◆2014/09/29 nikkei.com リビアで新政権発足 サニ暫定首相が首相に
◆2014/09/29 cnn.co.jp エボラウイルスに接触の米国人医師、特別病棟に収容
◆2014/09/29 cnn.co.jp ケニアのキメット、2時間2分台の世界新で優勝 ベルリン・マラソン
◆2014/09/29 cnn.co.jp 地雷探知に結核の検出、ネズミが人命救助に活躍 アフリカ
◆2014/09/29 nikkei.com <東証>富士フイルムが年初来高値 開発インフル薬をエボラ熱患者に初投与
◆2014/09/29 フットボールチャンネル コートジボワール代表DF、同僚の退場処分を阻止しようと主審からレッドカードを振り落す
◆2014/09/30 nikkei.com [FT]エボラ熱拡大、カカオ産業に警戒感
◆2014/09/30 Jeune Afrique 農業 - 2014年、コートジボワールで記録的な豊作
◆2014/09/30 Awoko Sierra Leone News: Disabled Persons benefit from Ebola Education
◆2014/09/30 時事ドットコム アフリカ投資促進で合意=ジェトロ
◆2014/09/30 日経ビジネスオンライン 税所 篤快:第4回:ソマリランドプロジェクトに暗雲!

【News Sites】
○allafrica.com http://allafrica.com/
○Jeune Afrique http://www.jeuneafrique.com
○Inter Press Service: Africa http://www.ipsnews.net/news/regional-categories/africa/

【参考】
25年目の検証『飢え』『援助』『エイズ』 エチオピア・ケニア調査 http://www.arsvi.com/2000/1001ht.htm

○asahi.com:魅惑大陸アフリカ http://www.asahi.com/international/africa/

【参考文献】
◇曽田 夏記 2008/03/01 「紛争後のルワンダにおける障害者の周辺化」 東京大学教養学部国際関係論分科卒業論文
◇原山 浩輔 2011/03/01 「途上国における手話言語集団としての生計獲得−−ケニアのろう者の事例に基づいて−−」 静岡県立大学 平成22年度 国際関係学部国際関係学科 卒業論文
◇田坂歩 飢餓人口削減に向けた活動における組織の連携のあり方―ケニアの事例を横浜国際フェスタの事例から考える―


 
 
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感染症の脅威、同時多発 エボラ・MERS…上陸対策も

asahi.com

ヨハネスブルク=三浦英之 ドバイ=渡辺淳基2014年9月1日11時17分

感染症の脅威が世界を覆っている。西アフリカではエボラ出血熱が猛威をふるい、死者の増加が止まらない。サウジアラビアでは致死性の高い中東呼吸器症候群(MERS〈マーズ〉)が広がる。9月末から大規模化するイスラム教徒の巡礼が、感染拡大の引き金になりかねない。同時多発の様相を呈する「見えない敵」。日本でも約70年ぶりにデング熱感染が確認されており、決してひとごとではない。

■エボラ熱、最大2万人超えるおそれ

世界保健機関(WHO)の8月28日の発表によれば、エボラ出血熱による死者は1552人。疑い例を含めた感染者は3069人だ。しかも、実際の感染者は2〜4倍に上る可能性がある。感染の封じ込めが難航すれば、感染者は2万人を超えるおそれがある。

西アフリカで感染が広がる大きな理由は、医療体制の貧弱さだ。WHO統計によると、人口10万人に対する医師数は日本が約230人なのに対し、リベリアやシエラレオネは1〜2人。ギニアでは10人程度だ。医師や看護師が、初期症状の似ているマラリアと勘違いして適切な処置をとらないケースも多いとみられる。

医療従事者の感染も相次ぎ、WHOは120人以上が死亡したとしている。感染から身を守る手袋やマスクなどが行き届かないことが一因とみられる。

WHOは感染が確認された国の政府に、感染者の旅行を禁じ、出国前に空港や港、国境で感染の有無を検査することを求めている。しかし、セネガル政府は8月29日、同国初の感染者が確認されたと発表。感染者は学生で、隣国ギニアで感染者に接触した事実を当局に告げずに出国したとみられている。

さらに、西洋医学を信頼しない住民の存在が事態を複雑にする。リベリアでは「エボラ出血熱など存在しない」と訴える人々が8月中旬、感染者の隔離施設を襲撃。血液や体液がついた寝具を盗み出し、感染者を施設から出した。政府は騒乱があった地区を鉄条網などで封鎖。反発した住民らが治安部隊と衝突した。

WHOは6〜9カ月以内に感染を封じ込める方針だが、実現の見通しはたっていない。(ヨハネスブルク=三浦英之)

■MERS、メッカ巡礼で再燃懸念

今春、中東でMERSの感染が急拡大した。ひとまず沈静化に向かっているものの、感染源などは未解明のまま。死者の9割を占めるサウジアラビアにはイスラム教の聖地メッカやメディナがある。9月下旬からの巡礼月を控え、サウジ政府は気をもんでいる。

欧州疾病予防管理センターによると、8月20日までに21カ国で855人の感染が確認され、死者は333人。2012年にサウジで初めて感染が確認された。発熱やせき、息苦しさが主な症状で、年代によっては致死率が50%を超える。

感染源として疑われているのがラクダだ。感染者から検出されたウイルスと、この感染者が飼育していたラクダから検出されたウイルスとが一致したケースもある。だが、ラクダの肉を食べたりミルクを飲んだりする慣習もあり、予防は簡単ではない。

巡礼月が始まれば、世界中から二、三百万人がサウジを訪れる。西アフリカの人々もおり、サウジ当局はMERSとエボラ出血熱の対策に追われる。当局はリベリア、ギニア、シエラレオネからの巡礼者にはビザを発給しない方針だ。(ドバイ=渡辺淳基)

■日本、上陸想定し対策

日本は、万一に備えて、態勢を取り始めている。

国立感染症研究所によると、エボラ出血熱は、せきなどで広まるインフルエンザと異なり、患者の体液と直接触れないと感染しない。発生国は西アフリカ諸国に限られ、「日本で患者が出る可能性は極めて低いと考えられる」。

それでも、エボラ出血熱は致死率が高く危険だ。厚生労働省は8月、都道府県などに対し、疑い例が出たら感染研に検査を頼むよう要請した。確認されれば、感染症指定医療機関に搬送する構えを取っている。

MERSは、03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)と同じ新種のコロナウイルス。感染すると、重い肺炎や下痢などの症状が出る。

日本では7月、指定感染症とする政令が施行された。国内発生を視野に入れ、患者の強制入院や就業制限ができるようにした。厚労省の担当者は「海外で断続的に患者は発生しており、警戒が必要」と話す。

国外で流行する感染症に対応が迫られているのは、交通が飛躍的に発達し、人の移動とともに感染症が容易に国境を超えるようになったためだ。

最近約70年ぶりの国内発生が報告されたデング熱もそのひとつ。適切な治療がされれば致死率は1%以下とされ、エボラ出血熱やMERSとは比較にならない。

ただ、海外で感染し、帰国後に発症する人が年々増え、昨年は過去最多の約250人にのぼっている。

高崎智彦・感染研ウイルス第一部室長は「ウイルスを媒介するヒトスジシマカの活動が東京では11月ごろまで活発。この間はまだ注意が必要だ」と話す。

   ◇

〈エボラ出血熱〉 エボラウイルスに感染することで発病。発熱や頭痛、のどの痛みが現れ、重症化すると肝臓や腎臓機能に異常が生じ、吐血や下血をして死に至る。致死率は最大9割とされるが、西アフリカでの大流行では6割ほど。患者の血液や体液などに触れることで感染する。



 
 
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エボラ熱対策、基金設立を 米コロンビア大教授 ジェフリー・サックス氏

2014/9/1付

日本経済新聞 朝刊

西アフリカを中心にエボラ出血熱が猛威を振るっている。大流行に歯止めをかける緊急対応が必要であることはいうまでもないが、世界の公衆衛生の基本前提を見直すことも急務だ。

エボラ熱は、エイズ、重症急性呼吸器症候群(SARS)、新型インフルエンザなど近年流行した様々な感染症に続く大流行となった。新たに発生する感染症の大半は動物の発症が発端となり、ときに遺伝子変異を経てヒトに感染するようになる。森林地帯など生態系への人間の侵入が今後も続き、気候変動によって自然環境と種の関係が混乱する状況では、新たな感染症の発生は避けられまい。

そして感染症は、航空路、大都市、動物売買などを通じて急速に拡大しやすい。こうした感染症はグローバリゼーションの新たな象徴である。

最も初期に感染し、最も苦しむのは貧困層である。過疎地の貧しい人々は感染動物の近くで暮らし、よく野生動物を食べるため感染の機会が多い。識字率が低く、病気がどのように伝染するのか知らないため、感染しやすく、人にうつしやすい。そのうえ栄養状態が悪く、基本的な医療も受けられないため、ふつうなら抵抗できる病気にも簡単に打ち負かされてしまう。

そして、診断キットの準備や効果的な投薬・ワクチン投与といった医療対応は、新しい感染症の場合にはどうしても遅れがちになる。近年、公衆衛生支出がニーズに比べて世界的に減少している。援助提供国が対応を怠った結果、世界保健機関(WHO)の予算は縮小し、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)への拠出額も、必要な額を大幅に下回っている。

緊急に必要なことを挙げておこう。第一に、米国、欧州連合(EU)、湾岸諸国、東アジア諸国は、WHO主導の下で多目的基金を設立すべきである。この基金は当面、エボラとの戦いに充てる。当初は5000万〜1億ドルが必要だろう。

第二に、援助国は世界基金の予算と使命を早急に拡大すべきである。基金によって、最貧国のスラムや農村部の末端にいたるまで、基礎的保健医療システムを確立するのだ。最も急を要するのは、サハラ以南のアフリカと南アジアである。どちらも衛生と貧困が世界で最悪水準にあり、予防可能な感染症が現在もはびこっている。これらの地域でとりわけ重要なのは医療従事者の訓練と配置である。

そして第三に、高所得国は地球規模での疫病の監視、WHOの活動能力の拡大、致死性の病気に関する生物医学研究に投資を継続しなければならない。国家予算に余裕がないとしても、人類の存続を予算制約にゆだねるのはあまりに無謀だ。

((C)Project Syndicate)

Jeffrey Sachs 米ハーバード大卒。コロンビア大地球研究所所長。南米、東欧など各国政府の経済顧問や、国連事務総長特別顧問も務める。59歳。



 
 
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頭痛のタネでも移民あってこその欧州  欧州総局編集委員 大林尚

2014/9/1 7:00

日本経済新聞 電子版

ヨーロッパにくらしていて痛切に感じるのは、地政学リスクだ。

ウクライナとロシアとの泥沼のようなせめぎ合い、イラクにつづきシリアでもじりじりと実効支配地を広げる武装組織「イスラム国」の残忍さ、子供が犠牲になるのがわかっていても繰り返されるガザでのハマスとイスラエル軍との報復合戦−−。

第1次世界大戦の開戦からちょうど100年、第2次大戦を終結に導く転機になったノルマンディー上陸作戦の成功から70年。欧州戦争史の節目の年に、周縁部で次々に勃発する不測の事態に、各国の政治指導者はバカンスをとることもままならない。

■毎年数千人の難民認定

指導者を悩ませているのは、直接の地政学リスクだけではない。紛争のやまない国・地域から続々と押し寄せてくる難民・移民が内政を不安定にするリスクに決め手を見いだしあぐねている。まさに内憂外患である。

テレビをみるともなしにみていると、小舟で漂着したりコンテナ船に隠れてたどり着いたりする密航者のニュースが引きも切らない。さしあたっての行き先はイタリアの南部やドーバー海峡を隔てたイギリスの港町など。密航中に命を落とす人も少なくない。命を賭してでもヨーロッパをめざせば次の展望をひらくことができるかもしれないという人びとだ。

地域紛争やテロが生み出した難民の保護は、国連難民高等弁務官事務所の指針による。ヨーロッパの主要国はこれに基づき毎年数千人、年によっては1万人を上回る難民認定をしている。かたや日本は難民受け入れが年間数人から十数人。ヨーロッパ各国の度量は地政学リスクに直面する国ならではだ。

だが、その度量もそろそろ限界に近づきつつある。合法に入ってきた移民でさえ許容しがたいと感じる人が着実に増えているからだ。欧州連合(EU)加盟国が5月に投開票した欧州議会選で移民反対を訴える極右政党が大きく票を伸ばしたことに、各国の指導者はいまだに有効な対抗策を打ち出せないままだ。物と金だけでなく人の行き来を完全自由にしたEU統合の原点が問われている。

もっとも人の移動自由化はこの先さらに進化しこそすれ、巻き戻すことには無理がある。ヨーロッパ主要国の経済社会のしくみは、海外人材なしに成り立たないからだ。

8月25日、ロンドン。ことし最後の英国のバンクホリデーはあいにくの大雨。気温もぐんと下がったが、ロンドン西部の高級住宅街ノッティングヒルは熱気に満ちあふれていた。この時期恒例のノッティングヒル・カーニバルだ。ゆく夏を惜しむようにサルサなど大音響の民族音楽に身をゆだね、思い思いの装束で街路をにぎにぎしく踊り歩くのは、ジャマイカなどカリブ海の島国からやってきた人びと。今やヨーロッパ大陸からも見物客が訪れる大イベントだ。

英国は2度の世界大戦で激減した若い世代を「補充」するねらいもあって第2次大戦後すぐに旧植民地のインドやパキスタンなどから適齢の移民を多数、誘致した。1950年代にはカリブ海の島からも受け入れた。不足する労働力を補うためだ。カーニバルの主役はその2世、3世だ。

不法移民に悩むフランスも移民なしには経済が立ちゆかない。なにしろナポレオンの時代から国力の源泉は人口にあると信じてきた国だ。主要国のなかでも合計特殊出生率(女性1人が生涯に生むであろう子供数の推計値)が高い同国は、子育て支援と移民政策の充実が人口を維持し増やすための両輪になっている。

さて日本。移民政策不在のまま人口減少のテンポはじりじりと高まっている。安倍政権は人手不足が深刻な業種への支援策として技能実習制度を活用する方針を決めた。これは、あくまでも臨時の受け入れだ。日本経済が海外人材への依存を高めざるを得ない局面は確実に来る。それに備えて移民政策を採用するか否かは、文字どおり国家百年の選択である。

大林尚(おおばやし・つかさ) 84年日本経済新聞社入社。経済部編集委員、論説委員を経て14年3月から欧州編集総局(ロンドン)編集委員。年金、医療改革や人口減少問題に一家言を持つ。



 
 
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エボラ熱のワクチン、臨床試験で安全性確認へ 米

cnn.co.jp

2014.09.02 Tue posted at 19:57 JST

(CNN) 米国立衛生研究所(NIH)は今週、エボラ出血熱を予防するワクチンの臨床試験を開始する。第1段階として、健康なボランティアを対象に人体への安全性を確認する。

このワクチンは、英製薬大手グラクソ・スミスクラインとNIH内のアレルギー感染症研究所(NIAID)が共同で開発し、チンパンジーを使った実験で非常に大きな効果が確認されている。

エボラ出血熱ワクチンの臨床試験が実施されるのはこれが初めて。食品医薬品局(FDA)は臨床試験の開始前に必要とされる審査を一部簡略化し、通常より早く許可を出した。

ワクチンは腕に注射する。最初は少量から始めて、少しずつ投与量を増やしていく。このワクチンを投与することによって、健康な人がエボラ出血熱に感染する恐れはないという。

まず副作用の有無を調べるため、成人3人に投与する。安全と判断されたら次は18歳から50歳までの少人数のグループを対象に、ウイルスへの強い免疫反応が生じるかどうかを確認する。副作用の有無についても詳しく観察を続ける。

NIHによると、同様の試験は英国と西アフリカのガンビア、マリでも実施する計画が進んでいる。感染国のギニア、シエラレオネ、リベリア、ナイジェリアは医療施設が整備されていないため、現時点では実施が困難とされる。

グラクソ・スミスクラインは臨床試験と並行して1万回分のワクチンを生産する方針。世界保健機関(WHO)の許可が得られれば、危険地域での緊急投与が可能になるという。

エボラ出血熱のワクチンはこのほかにも複数の候補が開発されている。カナダ公衆衛生局(PHAC)が開発し、米アイオワ州のバイオ企業、ニューリンク・ジェネティクスが今月ライセンスを取得したワクチンも今秋には臨床試験に入る見通しだ。

NIHが開発したもう1つのワクチンも、サルを使った実験で感染を防ぐ効果が確認されている。



 
 
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イスラム国:アフリカにも影響力 豊富な資金力も一因

毎日新聞 2014年09月02日 21時19分(最終更新 09月02日 21時45分)

イラク北部で勢いを増すイスラム過激派組織「イスラム国」が、これまで過激派の指導的立場だった国際テロ組織アルカイダをしのぎ、アフリカのイスラム過激派などに影響力を強める可能性が浮上している。専門家は、イスラム国の豊富な資金力も一因と指摘している。【プレトリアで服部正法】

アルカイダの分派が前身のイスラム国はイラクとシリアで台頭。アルカイダからのシリア撤退命令を無視して絶縁され、両組織は対立を深めているとされる。イスラム国は6月、イラク第2の都市モスルを制圧してイラク北部の広域を支配下に置き、バグダディ指導者が同月下旬、イスラム国家の建国と歴史的なイスラム指導者「カリフ」の自称を一方的に宣言した。

イスラム国への「傾斜」が顕著に映るのが西アフリカ・ナイジェリアの過激派ボコ・ハラムだ。これまで主に爆弾や銃を使って襲撃を繰り返してきたが、ナイジェリア北部の中心都市カノで7月下旬、自爆テロを4回連続で実行。実行犯はいずれも10代の少女とも報じられた。

国際テロ組織に詳しい、シンクタンク「安全保障研究所」(南アフリカ・プレトリア)のマーティン・エウィ上級研究員は、西アフリカでは自爆攻撃がこれまでまれだったと指摘し、少女の自爆テロについて「イスラム国をまねた」と推測する。アルカイダ系過激派の中で最初に女性戦闘員による自爆テロ攻撃を行ったのはイスラム国の前身組織で、その後はイラクがこのテロの頻発地域になったことが知られている。

ボコ・ハラムはイスラム国の建国宣言について直後に支持を表明。その後、自らもゲリラ戦術だけでなく町や村を制圧する作戦を採り始め、8月24日に自身の制圧地が「カリフ」の支配する国になったと宣言した。

アルカイダの分派から資金援助を受けてきたボコ・ハラムは今のところイスラム国とアルカイダの双方への支持を表明している。だが、エウィ氏は、大都市と油田地帯を押さえたイスラム国が闇市場で石油を売るなどして巨額の収入を得ていると指摘。収入は1日当たり約200万ドル(約2億1000万円)に上るとの報道もあり、エウィ氏は「イスラム国は今や世界一裕福なテロ組織。一方、ボコ・ハラムなど多くの過激派は資金や物資を必要としている」と、その資金力にボコ・ハラムが引きつけられている可能性に触れた。



 
 
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エボラ熱拡大防止「各国が連帯を」 国連副事務総長

nikkei.com

2014/9/3 10:21

【ニューヨーク=原真子】国連のエリアソン副事務総長は2日、国連本部で記者会見を開き、拡大するエボラ出血熱について「最も深刻な健康問題だ。加盟国の連帯とかつてないような協力が求められている」とした。

世界保健機関(WHO)のチャン事務局長、国連でエボラ熱対策を担当するナバロ調整官も会見に出席した。事務局長はアフリカの一部の国への渡航が難しくなっている状況について「感染国の隔離は解決策にはならない。感染者、感染の疑いのある者をしっかり検査することが拡散を防ぐ近道だ」と述べた。

調整官も感染が広がる地域では、農家の作付けが減り、輸送船もたどりつけないため食料が不足していると指摘。基本的な医療サービスの水準も維持できるようにすべきだと強調した。



 
 
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国連:エボラ出血熱「封じ込めの闘いに負けている」警告

毎日新聞 2014年09月03日 18時07分

【ニューヨーク草野和彦】国連本部で2日、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の感染拡大に対処するための会合が開催された。現地で治療にあたっている国際医療団体「国境なき医師団」のジョアンヌ・リュー会長は「国際社会は、感染の封じ込めに向けた闘いに負けている」と指摘。生物的脅威に対処する知識をもった文民、軍人の専門家を派遣するよう各国に求めた。

世界保健機関(WHO)によると、これまで確認された感染者数はリベリア、シエラレオネなどで約3500人、うち1500人以上が死亡。リュー会長によると、同医師団のスタッフは感染者全体の3分の2以上を治療してきたが、感染拡大の現状に「完全に圧倒されている」という。

リュー会長は人員の投入に加え▽隔離施設の拡大▽可動式の医療・実験施設の導入▽現地で感染した医療関係者を治療するための地域ネットワークの構築−−などの必要性を訴えた。

また、WHOのマーガレット・チャン事務局長は会合後の記者会見で、エボラ出血熱は比較的孤立した集落で発生することが多かったため「すべての関係機関が規模を過小評価していた」と話した。一方、航空路線の運休などによる感染国の「孤立化」で、国連スタッフや専門家の現地派遣にも支障が出ていることを指摘。出国時に検査を徹底することで他国への感染拡大の危険性は「極めて小さくなる」とし「孤立化は事態の解決法ではない」と語った。



 
 
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エボラ出血熱の死者が1900超に WHO

cnn.co.jp

2014.09.04 Thu posted at 10:20 JST

(CNN) 世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は3日、西アフリカで流行が続くエボラ出血熱について、リベリア、ギニア、シエラレオネ、ナイジェリアの4カ国で昨年12月以降、3500人以上が感染し、1900人以上が死亡したと発表した。

また、西アフリカでの流行とは別にコンゴでも流行が起きており、セネガルでも少なくとも感染例が1件、確認されたという。

チャン事務局長は今回の流行を「世界的な脅威」と呼び、エボラと戦うために国際社会がさらなる努力をするよう求めた。またチャン事務局長は米国の疾病対策センター(CDC)を通じた「非常に強力な支援」を高く評価した。

また、現地で治療を続ける国際医療NGO「国境なき医師団」のジョアンヌ・リュー会長は3日、国連の特別会合に出席し、国際社会の対応は「致命的なほど不十分だ」と批判した。リュー会長は、「史上最悪のエボラ出血熱の流行に突入して半年、世界は流行を抑え込む戦いに敗北しつつある」「指導者たちはこの国境を越えた脅威に正面から取り組もうとしていない」と述べた。

一方、シエラレオネで英国人としては初めてエボラウイルスに感染し、英国に搬送されて治療を受けていたウィリアム・プーリー氏が10日間の入院を経て回復、退院した。

プーリー氏は現地でボランティアの看護師として活動中に感染。ロンドンの病院では実験段階の治療薬「Zmapp」の投与を含む治療を受けていた。



 
 
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国連でエボラ危機に警告 NGO「世界は敗れつつある」

asahi.com

ニューヨーク=金成隆一2014年9月4日00時19分

西アフリカで猛威をふるうエボラ出血熱について、現地で治療を続ける国際医療NGO「国境なき医師団」のジョアンヌ・リュー会長は2日、「国境を越える危機との戦いに世界は敗れつつある」とニューヨークの国連本部で語った。現状では感染を阻止できないとの見方も示し、国際社会に協力を呼び掛けた。

リュー会長によると、西アフリカでは感染者と死者数が急増する中で、暴動が起きるなど社会情勢も不安定化。シエラレオネでは感染で亡くなった人の遺体が路上で腐敗し、感染が急拡大したリベリアの首都モンロビアでは遺体焼却場が不足する。会長は「感染が広がる速さはかつてない水準。我々は未知の領域に突入した」と強調した。

感染拡大の阻止には、生物学的な災害の知識を備えた文民と軍人をともに配置し、隔離センターや可動式診療所などを設けることがカギを握るという。リュー会長は「国際社会の対応は規模が小さすぎ、遅すぎる。これは国境を越える危機であり、感染国を見捨てて拡大が止まることはない」と訴えた。

国境なき医師団は、患者が増え始めた今年3月時点で大流行の可能性を警告。公式に感染が確認された患者の3分の2以上の治療に当たってきたという。(ニューヨーク=金成隆一)



 
 
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エボラ熱死者1900人超に WHO「流行さらに拡大」

nikkei.com

2014/9/4 17:40

【ワシントン、ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は3日、米首都ワシントンで記者会見し、西アフリカでのエボラ出血熱の死者が1900人を超えたことを明らかにした。

感染が確認されたか疑われる患者数は約3500人。先月28日に発表した患者数3069人、死者1552人から大きく増えた。チャン氏は「流行はさらに拡大している」と強調。6〜9カ月後を目指す封じ込め実現に向けて国際的な支援強化を訴えた。

WHOは4日、治療方法に関する専門家会議をジュネーブで開いた。2日間の日程で、日本を含む世界各国から製薬業界関係者や感染国の保健当局者ら計約200人が参加。開発段階の治療薬やワクチンの使用促進に向け検討を進める。

国連のナバロ調整官はワシントンでの会見で、流行の封じ込めに6億ドル(約630億円)の対策費が必要との試算を示した。WHOが行程表で必要とした4億9千万ドルを上回る数字。

一方、WHOは3日、ナイジェリア南部ポートハーコートで死亡した男性医師の妻ら2人の感染が新たに確認されたと明らかにした。この医師と接触し、感染したリスクが高い人がさらに約60人おり、WHOは現地で感染が急拡大する恐れがあると警戒している。

ナイジェリアでは7月下旬、感染した米国籍の男性がリベリアから空路で到着後に死亡、医療従事者らが感染したが、その後おおむね流行は食い止められていた。同国初の感染者と接触した男性がラゴスからポートハーコートに移動し発症。医師はエボラ熱と知らずに男性を治療し感染したとみられる。

エボラ熱はアフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)でも発生しているが、チャン氏は会見で「西アフリカとは独立した別の流行だ」と指摘。地域的な広がりがないため比較的短期間で収束するとの見通しを示した。



 
 
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エボラ熱、開発段階の薬の課題議論 WHO専門家会議

nikkei.com

2014/9/4 19:17

【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)は4日、西アフリカで流行するエボラ出血熱の治療方法に関する専門家会議をジュネーブで開いた。2日間の日程で、日本を含む世界各国から製薬業界や医療倫理の専門家、感染国の保健当局者、WHO関係者ら計約200人が参加。開発段階の治療薬やワクチンの使用促進に向け検討を進める。

会議では、開発段階の治療薬の利点やリスクなどについて議論するほか、使用促進に向けどんな支援が必要か話し合われる見通し。

WHOは8月12日、エボラ熱の患者に開発段階の治療薬を条件付きで投与することを容認すると発表。感染した米国人や英国人が開発段階の治療薬「ZMapp」の投与を受け回復するなど、一定の薬の効果も見られた。

しかし、開発段階の薬の使用については依然として安全性への疑問があるほか、供給できる量も限られているなど多くの課題が残されている。

エボラ熱の治療をめぐっては、日本の富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発した未承認の治療薬「ファビピラビル」も、効果がある可能性が指摘されている。



 
 
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子供の6割に日常的体罰 ユニセフ国際統計

nikkei.com

2014/9/5 0:15

【ニューヨーク=共同】国連児童基金(ユニセフ)は4日、子供に対する広範な暴力の実態について、国際的なデータをまとめた報告書を公表した。2〜14歳の約6割(約10億人)が両親などから日常的に体罰を受けていると推定している。

体罰について、世界の大人の約3割が「子供のしつけには必要だと信じている」とも指摘し、「最も普及した暴力の形態」だと警鐘を鳴らした。アフリカや中東で、より厳しい体罰が行われる傾向があるとしている。

また、20歳未満の女性の約1割が性行為を強いられたことがあり、15〜19歳の女性の3人に1人は夫や交際相手から心理的、肉体的、性的な暴力の被害に遭ったことがあると推定している。

報告書は「あまりに多くの子供たちが、暴力からの適切な保護を受けていないことが示された」と結論付け、「子供への暴力を終わらせることは(大人にとって)共同責任だ」と訴えている。

統計は各年齢層の人口の半数以上をカバーするよう、既存の調査結果などを集めた上で推計した。日本についてのデータは掲載されていない。



 
 
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少女の1割、性行為強要される…ユニセフ報告

The Yomiuri Shimbun

2014年09月05日 11時17分

【ニューヨーク=水野哲也】国連児童基金(ユニセフ)は4日、世界の子供に対する暴力の実態をまとめた初の報告書を発表した。

世界の20歳未満の少女の約10%にあたる約1億2000万人が性行為を強制された経験があり、2〜14歳の子供の6割が保護者から日常的に体罰を受けている実態が明らかになった。ユニセフは各国に真剣な取り組みを促している。

報告書は国際機関や各国のデータを集計し、殺人や性暴力、いじめや体罰など子供への暴力の傾向を包括的にまとめた。

報告書によると、2012年に世界で殺害された20歳未満の子供・未成年者は約9万5000人に上り、すべての殺人事件の被害者の2割を占める。また、体罰については、大人の3割がしつけのために必要だと考えていることも判明した。

2014年09月05日 11時17分



 
 
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[FT]移民、かつてない規模に 負担増す欧州(社説)
世界では5000万人突破

nikkei.com

2014/9/5 16:00

欧州連合(EU)に押し寄せる不法移民の流入が、EU各国首脳の最大の問題の一つになりつつある。大陸の南や東の周辺の貧しい移民はかねて、人生をやり直すために命を賭けてEUにたどり着いた。中東の政治的激変やアフリカの経済混乱で、こうした流れはかつてない水準に高まり、EU各国政府はより結束した対応を迫られている。

地中海を渡ってイタリアに入った不法移民の数は今年10万人に達し、これまで最高だった2011年の6万人を大幅に上回っている。1〜7月のトルコからギリシャへの不法移民の数も前年同期比150%近く増加。さらに、世界の難民の数は第2次世界大戦後初めて5000万人を突破した。

フランス北部のカレー港で今週、約150人の不法移民が英国行きのフェリーにむりやり乗り込もうとしたのは、欧州への移民が圧力を生んでいる生々しい例だ。フランス当局は船のタラップを上げた後、移民を一斉に取り押さえた。カレーや近郊のサンガットには長年移民が集まっているが、こんな風に船を襲おうとしたのは前代未聞だ。

今回の事件で英仏関係に亀裂が生じる恐れがある。英国は移民問題への対応でフランスにもっと協力を申し出るべきだとのカレー市長の主張には、共感せずにはいられない。結局のところ、移民がカレーに集まるのは、EU域内の移動の自由を認めるシェンゲン協定に加盟していない英国に渡るためだ。もっとも、英国はフランスの領土にいる不法移民を監視する責任は全面的にフランスにあると主張するかもしれない。

■不法移民問題に及び腰

だが、カレーでの事件を大局的にとらえることが肝要だ。EUはこれまで、不法移民問題への対応にあまりにも及び腰だった。8月にはイタリア海軍の人道的な作戦をEU全体の取り組みに格上げし、重要な一歩を踏み出した。それでも、EUの移民政策の予算はなお全体の1%にとどまっている。欧州委員会で発足する新体制は、3つのポイントを踏まえてさらに大胆な策を講じなくてはならない。

第1に、EUへの不法移民の状況は悪化しつつある。シリアとイラクの危機を受け、難民の数はさらに増える可能性が高い。リビアの混乱で海の境界の秩序も乱れている。米国が年内にアフガニスタンから撤退し、ウクライナ情勢も混迷の度を深めているため、さらに多くの難民が流入する恐れがある。

第2に、移民を保護する負担は一部の加盟国にのしかかっている。昨年はドイツ、フランス、イタリア、英国、スウェーデンがEUの難民認定者の70%を受け入れた。だが、東欧をはじめほかの国の寛容度ははるかに低い。

第3に、EUは経済面での影響力の大きさを生かし、アフリカ諸国が移民の流出を抑えられるようにしなくてはならない。モロッコやチュニジアなど一部の国はEUとの協力に前向きな姿勢を示している。さらに問題なのは、徴兵制を避けるために毎月4000人の若者が逃げ出しているエリトリアだ。非難されるべきなのは同国政権だが、流出を減らすために何らかの協定が必要だ。

移民問題は大半のEU加盟国で頭の痛い政治問題になっている。EU域内での市民の自由な移動を巡る議論により、各国首脳は域外からの移民を歓迎できなくなった。だが、不法移民は願えばなくなる問題ではないと各国政府は認識しなくてはならない。

(2014年9月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)



 
 
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エボラ死者、2千人突破…史上最悪の大量感染に

The Yomiuri Shimbun

2014年09月06日 11時35分

【ヨハネスブルク=上杉洋司】世界保健機関(WHO)は5日、西アフリカで拡大するエボラ出血熱の感染による死者数が、同日時点で2000人を突破したと発表した。

WHOは8月下旬に6〜9か月での終息を目指すとの目標を明かし、最終的な死者が2万人を超えるとの推計を示したが、死者は同月上旬に1000人を超えてから、わずか1か月で倍増したことになる。封じ込めに向けた道筋は見えていない。

ギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアの4か国での死者は2105人。8月下旬にはセネガルでも感染者が1人確認されており、西アフリカでの疑い例も含めた感染者は3967人にのぼっている。

今回の流行は、2月にギニアで初の死者が確認され、3月下旬には、同国首都のコナクリに感染が拡大。人口密集地における初の感染となり、従来の記録である死者280人を超える史上最悪の大量感染となった。

2014年09月06日 11時35分



 
 
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「エボラ危機センター」、国連に設置へ

The Yomiuri Shimbun

2014年09月06日 12時07分

【ニューヨーク=水野哲也】西アフリカでエボラ出血熱の拡大が深刻化していることを受け、国連の潘基文(パンギムン)事務総長は5日、「エボラ危機センター」を設置することを明らかにした。

世界保健機関(WHO)など国連関連の機関のほか、国連以外の国際機関や加盟国と連携して拡大の封じ込めを目指す。

センターはニューヨークの国連本部に置き、国連でエボラ出血熱を担当するナバロ調整官らが指揮する見通しだ。

潘事務総長は、今後6〜9か月での終息を目標とするWHOの行動計画への各国の支援を要請。対策費として6億ドル(約630億円)が必要だとして、国際社会に資金協力を求めた。また、医療チームや支援物資の輸送手段を確保するため、航空・海運業界に対し、感染地域への運航を中止しないよう呼びかけた。

2014年09月06日 12時07分



 
 
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WHO、エボラ熱対策を強化 未承認薬の扱いなど議論

2014/9/6 0:11

日本経済新聞 電子版

世界保健機関(WHO)は5日午後(日本時間6日未明)、西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱について、治療での未承認薬の扱いなどの対応策の強化を検討してきた結果を発表する。これまでに8種類の医薬品と2種類のワクチンが患者への投与の候補に挙がっている。

WHOは4日から専門家らを集めた会合で、未承認薬の使用条件や効果的な利用法などを議論してきた。

エボラ熱には有効な治療法や医薬品が確立されていない。WHOは感染拡大に歯止めがかからない事態を受け、8月に未承認薬の使用も倫理的に認められるとの判断を示した。ただ、候補の医薬品やワクチンはヒトへの効果が確認されておらず、必要な数量を確保できないものも含まれているため、さらに議論が必要だとしてきた。

候補となっている薬には富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業のインフルエンザ治療薬「アビガン(一般名ファビピラビル)」や、米国のベンチャー企業が開発した「ZMapp」が含まれる。

WHOの資料によると、ファビピラビルはエボラ熱の治療に使う場合、インフル治療の2〜5倍の投与が必要と指摘されている。一方、ZMappは確保できる量が極めて少なく、それぞれに課題がある。

WHOの集計によると8月31日時点のエボラ熱による死者はギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアの4カ国で1848人にのぼる。感染者数はこのほど1人の感染が確認されたセネガルも含め3707人に達した。

航空会社には感染国への航空便の運航を止めた会社が出ているほか、感染国の資源開発に遅れが出るなど影響は経済活動にも波及してきた。

患者の隔離措置を講じた地域の一部では食糧の確保も新たな問題として浮上している。医師や看護師らの死亡も増えており、事態が一段と深刻になっている。

(ベネチア=原克彦)



 
 
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エボラ熱治療へ回復患者の血清活用 WHO、専門家と合意

nikkei.com

2014/9/6 9:52

【ベネチア=原克彦】世界保健機関(WHO)は5日、西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱について、回復した患者の血清を使う治療を優先課題とすることで専門家の合意を得たと発表した。また、ワクチン2種類を早ければ11月にも使用し、未承認薬も動物実験で効果を確認したものは利用を促す。死者数は5日時点で2千人を突破。有効な治療法の確立を急ぐ。

WHOは8月、感染拡大を止めるには未承認薬の投与も倫理的に認められると判断。4〜5日の専門家会合で、未承認薬の使用条件や他の治療法についても議論した。

回復した患者の血液に含まれる抗体を輸血などで別の患者に注入すれば、理論上はウイルスに対する免疫を強めることができる。会合後にジュネーブで記者会見したWHOのキーニー事務局長補は「患者は増えたが、治癒した人も増えた。回復した人は治療に血液を提供できる」と語った。

会合で検討したワクチン2種類は「有望である」と評価。安全性を確認したうえで感染国の医療関係者に優先的に使用する。他の未承認薬についても「あるものはすべて使う」(キーニー氏)とした。

ただ、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」(一般名ファビピラビル)の投与には、現段階では消極的という。キーニー氏は日本経済新聞の取材に「WHOとして使用を禁止するわけではないが、有効に使われるには動物実験で効果が確認されなくてはならない」ことが理由だと語った。

WHOの集計によると5日時点のエボラ熱による死者数はリベリア、ギニア、シエラレオネ、ナイジェリアの4カ国の合計で2105人と2千人の大台を超えた。疑いのある人も含む感染者数は、セネガルも合わせて3967人に達している。



 
 
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エボラ熱ワクチン、11月にも利用可能に WHO発表

asahi.com

ジュネーブ=松尾一郎2014年9月6日11時46分

世界保健機関(WHO)は5日、2種類のエボラ出血熱のワクチンについて、早ければ11月から利用可能になると発表した。臨床試験で安全を確認後、医療従事者に試験的に投与される見通し。実現すれば、治療が困難とされるエボラ出血熱の封じ込めが大きく前進しそうだ。

2種類のワクチンは、カナダの研究機関などが開発したものと、英国の大手製薬会社などが開発したもの。WHOは4、5の両日、スイス・ジュネーブで開いた専門家会合で、エボラ出血熱の治療や予防の方法を検討し、この2種類が利用可能になるとの見解に至った。WHOのマリーポール・キーニー事務局長補は、会合後の記者会見で「治療法がないと信じられてきたが、望みが開けてきた」と述べた。

エボラ出血熱の治療では、米国人の医療関係者などに投与された米国の未承認治療薬「ZMapp」が効果的とされた。しかし、この薬は現在、在庫が底をついており、その他の治療法が求められている。

今回の会合では、エボラ出血熱から回復した元患者の血液を輸血して、その抗体を使って別の患者の免疫機能を強化する治療法が、直ちに実用可能で最も有力な方法になるとされた。

また、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業がインフルエンザ治療薬として開発した「アビガン」についても、霊長類を使った動物実験で安全が確認され次第、エボラ出血熱の治療薬として試用する方針が示された。(ジュネーブ=松尾一郎)



 
 
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エボラ出血熱:死者2000人超える WHO

毎日新聞 2014年09月06日 10時30分(最終更新 09月06日 11時36分)

【ローマ福島良典、ニューヨーク草野和彦】世界保健機関(WHO)は5日、西アフリカ諸国で猛威を振るうエボラ出血熱による死者数(疑い例を含む)が2000人を超えたと発表した。感染拡大の深刻化を受け、WHOは4、5の両日、スイス・ジュネーブで専門家会合を開き、罹患(りかん)した後に回復した元患者の血液を感染者に輸血する治療法を使用できるとの見解を示した。

WHOの5日時点の集計によると、疑い例を含む感染者数はギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリア、セネガルの5カ国で3967人となった。うち半数以上の2105人が死亡した。死者数の内訳はリベリア1089人▽ギニア517人▽シエラレオネ491人▽ナイジェリア8人。

8月9日時点の集計で死者数が1013人に達してから1カ月足らずで死者数が倍以上に拡大する事態となった。WHOは8月28日、感染を封じ込めるためのロードマップ(行程表)を発表したが、感染拡大に歯止めはかかっていない。

国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は5日、「感染拡大が早すぎて、対応が追いついていない」と述べ、国連内外の機関の連携強化を目的とした危機対策センターを設置する方針を明らかにした。また、対策費として6億ドル(約630億円)の支援を国際社会に呼びかけた。

WHOのキーニー事務局長補は5日、専門家会合後の記者会見で「多くの患者が出る一方、回復した者も多く、(ほかの患者の治療のために)血液や血清を提供できる」と述べた。元患者の血液・血清にはエボラウイルスに対する抗体が含まれるからだ。1995年にコンゴ民主共和国で感染が起きた際、8人が輸血を受け、7人が回復した。

また、WHO専門家会合では、2種類のワクチンについて効果が期待されると判断した。11月までに欧米やアフリカの医療機関で安全性に関する臨床試験が実施され、結果を踏まえて、西アフリカ諸国での使用が認められる見通し。

会合では、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「ファビピラビル」など8種類の新薬の有効性、安全性も検証した。開発段階の米国製治療薬「ZMapp」についてキーニー事務局長補は「さらに試験が必要」との見方を示した。



 
 
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エボラ出血熱、回復患者の血清使い治療…WHO

The Yomiuri Shimbun

2014年09月07日 09時25分

【ヨハネスブルク=上杉洋司】世界保健機関(WHO)は5日、西アフリカで感染が広がるエボラ出血熱について、回復した元患者の血清を使った治療を始めることで合意したと発表した。

また開発中の2種類のワクチンについても、早ければ11月に使用可能になる見通しを示した。死者は同日、2000人を突破したことも明らかにした。

今回の感染の死亡率は約53%で、自然治癒した患者もいる。回復した患者には、エボラ出血熱に対する抗体があり、別の患者に血清を投与すれば、免疫を高められる可能性がある。

2種類のワクチンは米、英の製薬会社が製造している。臨床試験で安全性が確認されれば、医療従事者に優先投与される。現在は米ベンチャー企業の未承認薬「ズィーマップ(ZMapp)」が使われているが、在庫には限りがある。

2014年09月07日 09時25分



 
 
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アフリカ連合がエボラ対策会議

nikkei.com

2014/9/8 21:42

【ナイロビ=共同】西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱をめぐり、アフリカ連合(AU)は8日、エチオピアの首都アディスアベバで緊急の閣僚級会議を開催、アフリカ各国で危機感を共有し、感染拡大を食い止めるための対策を協議する。

会議ではエボラ熱が地域の社会や経済に与える影響について話し合うほか、感染者が確認された国への支援策を検討。また、感染地域への航空便の停止や国境封鎖が援助団体などの活動を妨げているとの指摘があることを受け、その有効性や必要性も議論する。

世界保健機関(WHO)によると、エボラ熱の感染は昨年12月にギニアで始まり、過去最大の流行に拡大。リベリア、ギニア、シエラレオネ、ナイジェリア、セネガルの5カ国で感染者が確認されており、死者は5日までに2千人を超えた。



 
 
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オバマ大統領、エボラ対応で米軍派遣の可能性に言及

cnn.co.jp

2014.09.08 Mon posted at 12:35 JST

ワシントン(CNN) オバマ米大統領は7日に放送されたNBCテレビの番組で、西アフリカで感染が広がっているエボラ出血熱への対応のため、米軍の要員などを派遣する可能性に初めて言及した。

オバマ大統領はエボラ出血熱への対応について、「国家安全保障上の優先課題としなければならない。国際社会を動員し、現地に資源を届ける必要がある」と指摘。「例えば隔離棟の設置や世界中から集まる公衆衛生従事者の安全確保のために、米国の軍事資産が必要になる」と語った。

さらに「我々が今努力せず、アフリカ以外の地域に感染が広がれば、ウイルスが変異してさらに感染しやすくなる可能性もある。そうなれば米国にとって深刻な危険となりかねない」と述べ、これほどの規模の危機対応には米国のリーダーシップが求められると強調。国民から批判が出ることも念頭に、「今、短期的な投資を行っておけば、将来的に大きな配当がある」と訴えた。

国際社会の対応を巡っては、現地で活動する国境なき医師団が、各国からの援助が行き届かない現状に対して苛立ちを示していた。

また、現地でエボラに感染して回復した米国人のキース・ブラントリー医師も、米誌タイムへの寄稿で「西アフリカの政府は対応し切れなくなっている」「これは世界的問題であり、世界中の政府が行動する必要がある」と指摘している。



 
 
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対策センター設立訴え アフリカ連合、エボラ巡り緊急会議

nikkei.com

2014/9/9 1:41

【ナイロビ=共同】西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱をめぐり、アフリカ連合(AU)は8日、エチオピアの首都アディスアベバで緊急の閣僚級会議を開催した。ズマAU委員長は冒頭、アフリカ各国がエボラ熱の情報を共有し、協力して感染拡大に対応できるように「アフリカ疾病対策センターの設立を急ぐべきだ」と訴えた。

また、感染対策の重要性を強調する一方、感染地域の封鎖による食料価格の高騰などに触れ、「社会に悪影響を与える政策を実施しないよう注意する必要がある」と指摘した。

会議ではエボラ熱が地域の社会や経済に与える影響について話し合うほか、感染者が確認された国への支援策を検討。また、感染地域への航空便の停止や国境封鎖が援助団体などの活動を妨げているとの指摘があることを受け、その有効性や必要性も議論する。

世界保健機関(WHO)によると、エボラ熱の感染は昨年12月にギニアで始まり、過去最大の流行に拡大。リベリア、ギニア、シエラレオネ、ナイジェリア、セネガルの5カ国で感染者が確認されており、死者は5日までに2千人を超えた。



 
 
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エボラ出血熱:死者が2296人に 6日時点、WHO発表

毎日新聞 2014年09月10日 01時20分(最終更新 09月10日 01時46分)

世界保健機関(WHO)は9日までに、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の死者(疑い例を含む)が6日時点で計2296人に達したと発表した。WHOは「ギニア、リベリア、シエラレオネで感染の拡大傾向が加速し続けている」と警告した。

6日までに感染が確認されたか、疑われる患者は5カ国で計4293人。死者の内訳はリベリア1224人、ギニア555人、シエラレオネ509人、ナイジェリア8人。特にリベリアの増加が著しく、WHOは警戒を強めている。(共同)



 
 
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エボラ感染拡大止まらず、ゲイツ財団が53億円寄付

cnn.co.jp

2014.09.11 Thu posted at 09:58 JST

(CNN) 米マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏夫妻の慈善団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団は10日、西アフリカで感染が広がっているエボラ出血熱への対策を支援するため5000万ドル(約53億円)を寄付すると発表した。

感染者が集中しているギニア、リベリア、シエラレオネではこれまでに2200人以上がエボラ出血熱のために死亡した。ナイジェリアとセネガルでも症例が報告されている。

ゲイツ財団の寄付は、国際援助団体や各国政府による物資調達と現地での対策の強化に充ててもらう方針。さらに「公共、民間セクターと連携して、患者の治療と感染防止のための治療法、ワクチン、診断法の開発を急ぐ」とした。

エボラワクチンは米国立衛生研究所で先週から初の臨床試験が始まっている。

史上最悪とされる今回の流行を巡り、世界保健機関(WHO)は8日、リベリアの感染拡大に減速の兆しは見えないと述べ、「新規の症例数が激増している」と伝えた。

感染の不安に駆られた人たちは一家でタクシーに乗ってリベリアの首都を行き来し、治療を受けられる場所を探し回っている。しかしそうした人たちを受け入れるための施設が足りず、「新しい治療施設が開設されるとすぐ患者が詰めかけていっぱいになる」状態だという。

米国は9日、エボラ対策のため先に表明していた1億ドルに加え、1000万ドルを追加拠出すると発表した。米国際開発庁(USAID)も7500万ドルの拠出を発表している。



 
 
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米ゲイツ基金、エボラ熱対策に約53億円の寄付を表明

jp.reuters.com

2014年9月11日14時52分

[ロンドン 10日 ロイター] - 米マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏が創設したビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金は10日、西アフリカで史上最悪の流行となっているエボラ出血熱の緊急対策に、5000万ドル(約53億円)を寄付すると表明した。

国連機関および国際機関に寄付し、流行地域での対策に向けた物資購入に役立ててもらう。官民と協力して薬やワクチン、診断器具の開発加速、治療および拡散防止に尽力するとしている。

グリーニング英国際開発相は寄付に歓迎を表明し「(エボラ熱流行による)健康、社会、経済的リスクに対応するには、国際社会全体が一段の努力を払う必要がある」と述べた。

ゲイツ基金はすでに1000万ドル以上をエボラ対策のため複数の機関に寄付しているほか、米疾病対策センター(CDC)に対し、対策強化資金として200万ドルを直ちに寄付することも表明している。 



 
 
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エボラ熱死者2400人超 WHO「現実より少ない」

nikkei.com

2014/9/12 23:15

世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は12日、ジュネーブでの記者会見で、西アフリカのエボラ出血熱の感染者(疑い例を含む)が4784人に達し、死者は2400人を超えたと明らかにした。

チャン氏は「現実より少ない数字だ」と述べ、犠牲者数はさらに増加するとの見方を示した。また、感染対策として最も必要なのは「自分たちを守れる方法を知り、適切な訓練を受けた専門家たちだ」と語った。

感染国のうち死者が最も多いリベリアでは「国内で(新たに)患者を受け入れられる病床が1床もない」と指摘。感染地域に新設する治療センターの運営などに千人以上の医療従事者が必要になると説明し、国際社会の支援を求めた。

会見に同席したキューバのモラレス保健相は同国から165人の医療従事者を感染地域に派遣すると発表した。

(ナイロビ=共同)



 
 
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エボラ出血熱:死者2400人超…WHO病床不足など訴え

毎日新聞 2014年09月12日 22時11分

世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は12日、ジュネーブでの記者会見で、西アフリカのエボラ出血熱の感染者(疑い例を含む)が4784人に達し、死者は2400人を超えたと明らかにした。

感染国のうち死者が最も多いリベリアでは「国内で(新たに)患者を受け入れられる病床が1床もない」と指摘。感染地域に新設する治療センターの運営などに1000人以上の医療従事者が必要になると説明し、国際社会の支援を求めた。(共同)



 
 
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エボラ熱感染の増加、現地当局対応出来ない危機に WHO

cnn.co.jp

2014.09.13 Sat posted at 14:28 JST

(CNN) 世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は12日、西アフリカ諸国で猛威を振るうエボラ出血熱の問題で、新たな感染者の発生が現地の医療衛生当局の拡大阻止の能力を上回る規模で進んでいるとの深刻な危機感を表明した。

被害が大きい国の1つであるリベリアでは、「感染者の治療に提供されるベッドが全国規模で1つもない」との憂慮すべき状態にも言及した。同国に加え、ギニアとシエラレオネの計3カ国での犠牲者はこれまで少なくとも2400人に達した。

近隣のナイジェリアやセネガルでも症例が報告されている。

WHOは8日、リベリアでのエボラウイルスの急速な拡大に緩和の兆しはないとも発表。新たな患者の発生は加速度的に増加しているとし、前例のない規模で人間の苦難が進む悲惨な緊急事態に直面しているとも表現していた。

この事態を受け、WHOや非営利機関などは感染阻止のため医療従事者の派遣を国際社会に呼び掛けている。



 
 
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エボラ出血熱、1人から1〜2人感染 東大研究科が試算

asahi.com

大岩ゆり2014年9月13日12時18分

2千人超が死亡したエボラ出血熱の感染の中心地、リベリアとシエラレオネ、ギニアでは6月以降、患者1人からさらに平均で1〜2人にうつる状態になっているとする分析結果を、東京大医学系研究科の西浦博准教授(理論疫学)らがまとめた。感染を半分以下に抑えれば、流行を収束できる可能性があるという。12日付の欧州科学誌ユーロサーベイランスに発表した。

西浦さんらは、世界保健機関が8月30日までに発表した患者(疑いも含む)3069人の情報をもとに、患者1人から新たな感染者がどれだけ出ているかを国別に導き出した。1人以上になると流行が拡大し、1人未満になると収まる。

西浦さんは、分析結果では、感染が拡大しているこの3国でも2人を上回る状態にはなっていないと指摘。「エボラ出血熱は血液などの体液に触れなければ感染しない。感染者に触れる場合は手袋やガウンを身につけるなど、予防対策が徹底できれば流行は抑えられる」と話す。

一方、今の状態が年末まで続くと、感染者は西アフリカで約8万〜28万人に増える恐れがあるという。(大岩ゆり)



 
 
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エボラ熱、死者2400人超 WHO、人的支援呼びかけ

asahi.com

ジュネーブ=松尾一郎2014年9月13日12時28分

西アフリカで大流行中のエボラ出血熱対策について、世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は12日、スイス・ジュネーブの本部で会見し、「お金も資材も重要だがそれらだけでは感染は止められない。人的資源、特に対策法を知る医師や看護師らが何よりも必要だ」と述べた。また、同日現在、死者が2400人を超えたことも明らかにした。

チャン事務局長は、キューバのモラレス保健相とともに会見。キューバはシエラレオネに165人の医師や看護師らを派遣すると発表した。チャン事務局長は「医師らの派遣では最大規模の申し出」と述べ、他国からも同様の支援の申し出が続くことを期待する考えを示した。(ジュネーブ=松尾一郎)



 
 
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米大統領、エボラ出血熱対応を視察へ

nikkei.com

2014/9/13 10:00

【ワシントン=川合智之】オバマ米大統領は16日、南部ジョージア州アトランタの米疾病対策センター(CDC)を訪れ、エボラ出血熱への対応状況を視察する。西アフリカで爆発的に感染が広がるエボラ熱の封じ込めに向けて支援を強化する。17日にはフロリダ州タンパの米中央軍司令部を視察し、現在イラクで進める過激派「イスラム国」への空爆作戦の説明を受ける。米ホワイトハウスが発表した。



 
 
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「女性を支援すれば飢餓減らせる」WFPカズン事務局長

asahi.com

榊原謙2014年9月14日09時19分

東京都内で開かれている「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」に出席するため来日した国連世界食糧計画(WFP)のアーサリン・カズン事務局長(57)が13日、朝日新聞などのインタビューに応じた。カズン氏は「女性を力づけていくことが、世界が持続可能な発展をしていく鍵になる」と強調した。

カズン氏は米国出身。途上国の女性の支援を通じて、食糧問題を改善する施策を進めている。米フォーブス誌の「世界で最も力のある女性100人」に選ばれるなど、知名度は高い。

途上国では、家計を支えるために女性が小さな農地を耕したり、農家に雇われたりすることが多い。平均すると途上国の農業労働者の4割が女性という。女性の地位が低い国では、教育を受けられないために、効率的な農法を知る機会がなかったり、お金がなくて肥料や農機具を買えなかったりして、生産や品質が伸び悩むことが多い。

カズン氏は、これらの女性に、農法の教育の機会を与えたり、肥料などを買う資金を多く回したりすれば、「女性農家の農作物が競争力を持ち、結果的に彼女の家族や子どもの栄養失調が減る」と語った。

カズン氏によると、WFPが途上国の農業従事者を性別ごとに調べたところ、男性が作物を多く食べてしまったり、家族の分を売ってしまったりすることが多いのに比べ、女性は家族に平等に食物を分け、子どもが育つのに十分な栄養を確保することにたけていることがわかった。

そのため、途上国で農業をしている女性への支援を強めることで、飢餓人口を1億〜1・5億人減らせるとの推計もあるという。

カズン氏は女手一つで息子を育てながら、25年以上にわたって食糧問題に携わってきた。「仕事と家庭を両立させるのは難しいが、途上国だろうと先進国だろうと、家庭が犠牲になってはだめ。女性支援と、見識ある男性の存在があってはじめて、女性は自身の力をいかんなく発揮できる」と語った。(榊原謙)



 
 
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世界の飢餓人口、8億500万人 9人に1人の割合

cnn.co.jp

2014.09.16 Tue posted at 21:03 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 国連食糧農業機関(FAO)が16日に発表した今年の報告書によると、世界の飢餓人口は8億500万人で、9人に1人の割合となっていることが分かった。

FAOは、一部の途上国では食料不安が「容認できないほどの高さ」に達していると強調した。

アフリカのサハラ砂漠以南では4人に1人以上が十分な食料を得られない状態。マラウイでは5歳未満の子どもの半数が低体重とされる。

中東イエメンは政治、経済不安と紛争の影響で、食料不安が最も深刻な国のひとつとなっている。

人口が密集するアジアでは、5億2600万人が食料不足に苦しんでいる。

ただ、世界の飢餓人口が昨年の約8億4200万人から減少したのは事実だ。1990年に比べると、栄養不良とされる人の数は世界で2億人も減った。

特に東アジアや南アジア、中南米での改善が目立つ。インドネシアの飢餓人口は90年から半減したという。報告書ではブラジル、ボリビア、ハイチも改善例として紹介されている。

報告書は、15年までに途上国の飢餓人口を半減させるという目標に近付きつつあるものの、達成には国際社会の支援が必要だと呼び掛けた。

FAOは来月、ローマで世界食料安全保障サミットを開催する。



 
 
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米大統領「エボラ熱は安全保障の危機」 派兵を表明

nikkei.com

2014/9/17 10:42

【ワシントン=川合智之】オバマ米大統領は16日、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱に関する声明で「エボラ熱の感染爆発は世界の安全保障上の危機だ」と警告した。「感染爆発をいま止められなければ、数十万人が感染する恐れがある」と述べ、各国に共同で対策を呼びかけた。

オバマ氏は西アフリカに米兵3千人を派遣し、医療関係者の訓練施設などをつくることも正式に表明した。

リベリアでエボラ熱に感染した後に帰国し、新薬による治療で回復した米国人のブラントリー医師とも面会した。オバマ氏は「米国でエボラが感染爆発する可能性は非常に低い」と述べた。

「(西アフリカでは)人々や子供が座して死を待っている。世界は動く責任がある」とも指摘した。米政府は18日に開く国連の安全保障理事会でエボラ熱への対応策を討議し、国際社会に協力を呼びかける。



 
 
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飢餓人口、10年で1億人以上減少 世界で8億人

nikkei.com

2014/9/17 11:26

国連食糧農業機関(FAO)は16日、世界で飢餓に苦しむ人が2012〜14年の集計期間で約8億500万人となり、過去10年で1億人以上減ったとする報告書を発表した。新興国の経済成長に伴い、中国や東南アジア諸国などで所得が大幅に向上したことが貢献した。一方、アフリカ南部やアジアの中・南部ではなお食料事情の改善が必要だとしている。

00年の国連総会で採択された国連ミレニアム開発目標は15年までに飢餓人口を半減することも掲げている。報告書によると、ブラジルやインドネシアは経済成長に加え、農業政策や学校給食への投資などでこの目標を達成した。

地域別で最も改善したのは東南アジアで、1990〜92年には人口の30.7%が栄養不足だったが、12〜14年には10.3%にまで低下した。東アジアも23.2%から10.8%へと下がった。一方、サハラ砂漠以南のアフリカは10ポイント近く改善したものの、なお23.8%と高い。カリブ海諸国も低下したが20.1%が飢餓人口だ。

残る約8億人の飢餓のうち、3分の2をアジアが占める。特にインドやバングラデシュなどを含む南アジアは2億7600万人と多い。イラクなどを含む西アジアは飢餓人口の比率が8.7%と地域別で唯一、比率が20年前よりも上昇している。

FAOとともに報告書をまとめた国連の世界食糧計画(WFP)のアーサリン・カズン事務局長はローマでの記者会見で飢餓の一段の削減は可能だと強調した。そのうえで「飢餓ゼロの達成を最も難しくするのはイラクなどでの紛争が食料危機に変わることや、エボラ出血熱がギニアなどに影響していることだ」と語った。(ジュネーブ=原克彦)



 
 
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エボラ対策、安保理決議案…緊急支援を要請

The Yomiuri Shimbun

2014年09月17日 15時46分

【ニューヨーク=水野哲也】米国の国連代表部は、西アフリカで拡大するエボラ出血熱に各国が連携して対応するため、国連安全保障理事会決議案を理事国に提示した。

本紙が16日入手した決議案によると、緊急支援の提供や感染地域の孤立化を招きかねない渡航制限の解除などが柱となっている。米国は、エボラ出血熱に関する安保理緊急会合を18日に開催して採択を目指したい考えだ。

安保理が公衆衛生に関する決議案採択を検討するのは異例。アフリカなどでHIV(エイズウイルス)の感染防止を呼びかける決議案が採択された2000、11年以降、安保理が感染症対策についての決議案を集中的に議論するのは初めて。

各国に15日提示された決議案は、前例のない規模で拡大するエボラ出血熱を「国際社会の平和と安全への脅威」と表明。その上で、加盟国に対し、「医療物資や専門知識を備えた要員などの緊急支援の提供」を求めたほか、加盟国や支援機関に対し、「感染経路などに関する誤った認識や過度の警戒が広がるのを防ぐため、民衆への情報提供」に努めるよう要請した。空気感染など間違った情報が広がり、混乱が深まらないように配慮したとみられる。

また、感染者が多い国々への渡航制限にも言及し、「国境での通行制限などを解除し、航空・海運業界が感染地域への運航を維持する」よう求めた。渡航制限は、感染地域の孤立化を招くため、国外から必要な支援活動を行うのに支障が出るとの懸念が出ていた。

2014年09月17日 15時46分



 
 
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エボラ対策、異例の安保理決議へ調整 感染国を支援

asahi.com

ニューヨーク=金成隆一2014年9月17日15時08分

西アフリカで多くの死者を出しているエボラ出血熱について、国連安全保障理事会の議長国、米国のサマンサ・パワー国連大使は16日、「エボラ対策の決議案について関係国と調整している」と記者団に述べた。安保理が、感染症対策で決議案を調整するのは異例だ。関係者によると、米国は18日の採択を目指しているという。

朝日新聞が16日に入手した決議案の素案は、感染国の孤立を防ぐため、周辺国を含む加盟国に対し、渡航者の入国制限の撤廃や、緊急物資や人員の提供を求めているほか、航空会社や海運会社に感染国への流通網を維持するように求めている。

ロイター通信によると、国際平和と安全の維持に責任を持つ安保理が公衆衛生問題の危機で決議案を採択すれば史上3例目という。

パワー大使は「感染病の拡大が安保理の対応になる極めて珍しい事態。多くの国の賛同を得ているが、交渉は今も続いている」と話した。エボラ対策を安保理の議題にすることに慎重な国もある模様だ。

アフリカでは、南アフリカやケニアなどの大国が感染国からの外国人の渡航などを原則禁止。感染国では周辺国からの航空便の乗り入れが休止されたり、国境が閉鎖されたりして、医療品だけでなく食糧などの生活必需品も不足しているという。

国連の潘基文(パンギムン)事務総長は16日、「感染国を越えて拡散し、人道的な結果を招きうる事態。国連が封じ込めに中心的な役割を果たす」と力を込めた。

感染国で治療を続ける国際医療NGO「国境なき医師団」によると、西アフリカでは感染者と死者数が急増する中で、暴動が起きるなど社会情勢が悪化。シエラレオネでは感染で死亡した人の遺体が路上で腐敗し、リベリアの首都では遺体焼却場が不足している。ジョアンヌ・リュー会長は「世界は国境を越える危機との戦いに敗れつつある」と警告を発している。(ニューヨーク=金成隆一)



 
 
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国連総会が開幕 「イスラム国」とエボラ熱対応協議
事務総長「我々が試されている」

nikkei.com

2014/9/17 12:05

【ニューヨーク=原真子】第69回国連総会が16日、ニューヨークの国連本部で開幕した。イラクとシリアに勢力圏を広げるイスラム過激派「イスラム国」と、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱への対応が焦点だ。総会と並行し、安全保障理事会などでもイスラム国への対応を協議する。議論の行方はオバマ米大統領が発足を目指す対イスラム国の有志連合の成否に大きな影響を与えそうだ。

総会の開幕式典では、潘基文事務総長が「今回の総会は近年で最も重要な総会になる。我々が試されている」と演説した。式典に先立つ記者会見では「各地域の平和と安全への深刻な脅威に対抗しようという国際的なコンセンサスが高まっているのを歓迎する。いくつもの危機に対応していかなければいけない」と強調した。

24日に始まる一般討論には140カ国以上の首脳が参加する見込みで、同日にオバマ氏がイスラム国に対する国際包囲網の構築を訴える見通しだ。対イスラム国では同日、安保理で首脳級による特別会合を開く。オバマ氏は空爆対象地域をイラクからシリアに広げる考えを示している。サウジアラビアなど中東の周辺国だけでなく、国際社会に幅広く有志連合への参加を呼びかける。

国連総会には日本から安倍晋三首相が出席する。常任理事国入りを目指す安保理改革などに関する発言が注目される。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が就任後初めて参加するほか、北朝鮮の李洙 (リ・スヨン)外相も出席する見通しだ。日韓や日朝などの会談が行われるかが関心を集めている。

国連総会と並行して、イラン核問題の解決を目指す同国と米ロ中など6カ国との協議が18日からニューヨークで再開される。イランのウラン濃縮活動の規模と、イランに対する経済制裁を解除する場合の方法が焦点だ。イランのロウハニ大統領も訪米する見通しで、オバマ氏との接触があるかが注目される。

潘事務総長は23日、地球温暖化抑止のための枠組み交渉を促進するため、気候変動サミットを主催する。2020年以降の枠組みを決める15年の第21回気候変動枠組み条約締約国会議(パリ、COP21)に向け、地ならしを進める会合となる。アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱への対策を議論する安保理の緊急会合も開催される。



 
 
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闇市場で回復者の血液探す感染者、WHOが警告 エボラ流行

cnn.co.jp

2014.09.18 Thu posted at 19:41 JST

(CNN) 西アフリカ諸国で猛威を振るうエボラ出血熱の問題で世界保健機関(WHO)は18日までに、被害国の感染者が回復した患者の血液を闇市場で買い求める動きが見られると報告した。

治療方法が確立されていないエボラ熱対策では、快方に向かった患者の血液に含まれる抗体がエボラウイルスの撃退に役立つとの見方が出ている。闇市場で血液を探し求める行動には、望みを託さざるを得ない一抹(いちまつ)の治療方法にもすがる患者の気持ちが込められているとみられる。

ただ、この抗体が及ぼす効果の有無は医学的にいまだに証明されていない。治療方法に成り得るとの指摘もあるが、WHOは効果を見極めるには一層の研究が必要との立場を示している。

米国ではリベリアでエボラ出血熱に感染して帰国した米国人の援助関係者の治療に、同じく感染したものの回復した米国人の血清が投与され、症状が改善した例もあった。

闇市場での違法な血液入手については、エイズウイルス(HIV)や他の血液関連疾患の感染拡大につながるとの懸念がある。WHOのマーガレット・チャン事務局長は、闇市場を封じるためエボラ熱に襲われる諸国との密接な協力が必要と強調した。

医療専門家らの間では、エボラウイルスがより危険なウイルスに変異するとの危惧も出ている。エボラ熱は現在、患者の血液や体液などを通じて感染すると判断されている。しかし、エボラウイルスが空気感染でも広がるような事態になれば、人類に与える被害は壊滅的な規模になりかねない。

エボラ熱の被害はギニア、リベリアやシエラレオネに集中し、死者は現段階で少なくとも2400人に達している。感染者は数千人規模で、症例はナイジェリアやセネガルでも報告されている。



 
 
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米国民の4人に1人、エボラ熱感染を懸念 最新世論調査

cnn.co.jp

2014.09.18 Thu posted at 18:38 JST

(CNN) 西アフリカ諸国で猛威を振るうエボラ出血熱の問題で、米国人の4人に約1人が本人もしくは家族の一員がエボラ熱に感染する恐れがあるとの懸念を抱いていることが最新世論調査で18日までにわかった。

心配していないとしたのは73%だった。調査はCNNと米調査機関ORCインターナショナルが共同で実施した。41%は、エボラ熱よりもテロの被害者になることを危惧していた。

調査結果によると、男性より女性の方が家族の一員がエボラ出血熱に感染するとの不安が強かった。女性は32%で、男性は21%だった。

オバマ米大統領は16日、エボラ熱の問題に触れ国際社会は感染拡大の阻止へ向けた米国の主導的役割を求めていると強調。感染被害が甚大な諸国への米軍の派遣を含む大幅な支援強化を発表していた。

また、エボラ熱が米国内で流行する可能性については極めて低いと述べていた。 今回の世論調査は9月5〜7日、米国の成人1014人を対象に電話で実施した。



 
 
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エボラ熱、安保理が異例の決議 「感染国の孤立防げ」

asahi.com

ニューヨーク=金成隆一2014年9月19日13時33分

西アフリカで多くの死者を出しているエボラ出血熱について、国連安全保障理事会は18日、周辺国を含む加盟国に対し、渡航者の入国制限の撤廃などを求める決議を全会一致で採択した。感染症対策での安保理決議は極めて異例。

決議は、エボラ出血熱の拡大を「国際平和と安全の脅威」と指摘。感染国のこれ以上の孤立を防ぐため、渡航者の入国制限の撤廃のほか、緊急物資や人員の提供を加盟国に求めている。また、航空会社や海運会社には感染国への流通網を維持するように求めている。

決議は議長の米国が主導した。米国のパワー国連大使によると、決議案は日本を含む130カ国以上、安保理決議として過去最大の賛同国を集めたという。

潘基文(パンギムン)事務総長によると公衆衛生の危機での安保理決議は3例目。過去には、いずれもHIV(エイズウイルス)対策の2000年、11年の決議がある。

採択後、最大の感染国リベリアの外務大臣は「小さな集落で170人の医療従事者が感染し、うち80人が命を失っている」などと自国の惨状を訴え、「決議に沿った支援を懇願します」と国際社会に呼び掛けた。

アフリカには感染国からの外国人の渡航などを原則禁止にした国がある。感染国では周辺国からの航空便の乗り入れが休止されたり国境が閉鎖されたりして、医療品だけでなく、食糧などの生活必需品も不足しているという。

国連はエボラ対策に10億ドル(約1080億円)が必要と試算している。担当者は今月16日の会見で「1カ月前に1億ドルを求めていたが、10倍になった。大流行の規模が2倍になるなど劇的に拡大しているからだ」と説明した。世界保健機関の18日の発表では、感染拡大中の3カ国の死者数は、疑い例を含め計2622人、感染者数は計5335人に達している。(ニューヨーク=金成隆一)



 
 
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エボラ感染疑いの乗員乗せた船、島国マルタが寄港拒否

asahi.com

ローマ=石田博士2014年9月19日11時17分

地中海の島国マルタが、エボラ出血熱に感染した疑いのある船員を乗せた貨物船の寄港を拒否したことが分かった。ムスカット首相は18日の会見で「情報が不足し、問題の大きさが分からない中で、医療システムを危険にさらせなかった。判断は倫理的にも法的にも正しい」と主張した。

地元紙「タイムズ・オブ・マルタ」(電子版)などが報じた。貨物船は船員21人。エボラ出血熱が流行しているギニアからウクライナに向かう途中だった。

感染が疑われた船員はフィリピン国籍。船は17日、医療支援を要請したが、マルタ当局は症状がエボラ出血熱に似ているとして拒否。船を領海内に入れないようにしたという。

イタリア紙によると、船員は伊南部シチリア島で下船し、病院に収容された。検査の結果、肝炎とみられるという。

エボラ出血熱は下痢や嘔吐(おうと)を伴うが、マラリアやコレラなどでも同じような症状が出るため、確定には精密検査が必要だ。

マルタは人口約40万人、面積は316平方キロで淡路島の半分ほどの小国だ。ロイター通信によると、国際条約で各国は、援助の必要がある個人を救助する義務を負うが、医療システムや安全保障上の問題がある時は例外規定がある。(ローマ=石田博士)



 
 
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国連安保理、極めて異例のエボラ緊急支援決議

The Yomiuri Shimbun

2014年09月19日 10時33分

【ニューヨーク=水野哲也】国連の安全保障理事会は18日、緊急会合を開き、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱への緊急対処支援などを呼びかける決議案を全会一致で採択した。

感染症への対処に関する安保理決議は極めて異例。前例のない規模で拡大するエボラ熱を「国際平和と安全への脅威」と位置づけ、各国の結束した対応を呼びかけた。

決議案は米国が起草し、米国のサマンサ・パワー国連大使によると、安保理史上最多となる130か国以上が共同提案国となった。

決議は、加盟国に対し、「医療支援や専門知識を備えた要員などの提供」を要請。感染地域の孤立化を防いで支援を円滑に進めるため、「感染地域への渡航制限を解除し、航空・海運業界も運航を維持する」よう求めた。また、空気感染するかのような誤った認識が広がるのを防ぐため、加盟国や関係機関が情報提供に努めるよう求めた。

感染症に関する安保理決議は、2000年と11年にHIV(エイズウイルス)の感染防止に関する決議を採択して以来、3件目。

2014年09月19日 10時33分



 
 
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エボラ熱で安保理決議 各国に専門家派遣要請

nikkei.com

2014/9/19 11:37

【ニューヨーク=原真子】国連の安全保障理事会は18日、西アフリカ諸国で感染が拡大しているエボラ出血熱の対策についての決議を全会一致で採択した。各国に対し医療設備や専門家の派遣を要請したほか、感染国の孤立回避へ渡航制限を解除するよう求めた。安保理が公衆衛生問題を議論するのは異例だ。20日には国連総会でもエボラ問題が話し合われる見込み。

決議は米国が提案し、日本を含む史上最多の約130カ国が共同提案国に名を連ねた。

潘基文事務総長は安保理で「エボラ熱の流行は世界がかつて経験したことがないほどの規模だ」と指摘した。「関連諸国、赤十字などの団体、国連の各機関が一致団結していかなければならない」と訴えた。そのうえで「国連エボラ緊急対応支援団」(UNMEER)を設立し、国連機関を総動員して必要な支援を提供する考えを示した。支援団は9月末には現地で活動を始める予定。

決議は西アフリカ諸国での流行への深刻な懸念を表明している。国際機関やNPOの力を総動員し国際社会で対応するよう求めた。

渡航や通商の制限で感染国が孤立し、食料不足などに陥る状況を懸念した。渡航規制を解除するように各国に要請、航空会社などにも運航を続けるよう求めた。一方、安全と衛生のために定めた手順を守ることでウイルスの拡散を防げることを強調し、専門家、物資、医療設備の派遣も各国に要請した。

これまでにエボラ熱には約5500人が感染し、約2500人が亡くなっているとされる。世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は、「平和時の危機としては国連史上最大だと思う。既に前例のない規模の職員を派遣している。今回の決議を非常に歓迎する」と話した。



 
 
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エボラ感染者、15年1月に50万人も 米メディア報道

nikkei.com

2014/9/20 23:33

【ニューヨーク=米州総局】米メディアは20日、西アフリカで流行しているエボラ出血熱の感染者が2015年1月に50万人に上る可能性があるとする、米疾病対策センター(CDC)の試算を伝えた。各国政府や救援機関が追加対策をとらなかった場合の最悪シナリオとしている。米国などが支援に動いており、CDCが近く正式発表する報告書では数字が変わる可能性があるという。



 
 
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エボラ熱、医療従事者の訓練を公開 スイス、26人参加

asahi.com

ジュネーブ=松尾一郎2014年9月22日03時32分

国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)はこのほど、スイス・ジュネーブの本部で、エボラ出血熱対策に当たる医療従事者の訓練の様子を報道機関に公開した。

欧州などから医師や看護師ら26人が参加。IFRCが西アフリカ・シエラレオネのケネマに開設した医療センターに派遣される前提で訓練を受けていた。

講師には、すでにエボラ出血熱の大流行地域に派遣された専門家もいた。参加者もすでに病院などで勤務しているプロだが、講師から「何も触らないで」「手を洗って」などと厳しく注意を受けていた。

灼熱(しゃくねつ)のアフリカとは違い、ジュネーブの気温は20度台前半だったが、使い捨ての防護服やゴーグル、エプロンを身につけると、参加者はすぐに汗だくに。ゴーグルが曇り、視界が悪いまま、感染者の遺体の収容方法などを学んだ。

訓練の最後は脱衣だった。講師の1人で、ギニアの現場に派遣された経験を持つIFRC緊急医療コーディネーターのパヌ・サアリストさん(50)は「きちんと脱ぐことが一番大切」と指摘。感染を防ぎながら脱ぐ方法を学んだ。

英国から参加した医師のアレクサンダー・クマーさん(31)は、「実際に現地でどの程度の装備があるのか気になるし、疲労などからミスをおかすリスクもある。だけど、数週間後には、現地で働くつもりだ」と話した。(ジュネーブ=松尾一郎)



 
 
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(科学の扉)脅威、エボラウイルス 臓器の細胞壊され死に至る

asahi.com

2014年9月22日05時00分

西アフリカでエボラ出血熱の大流行が収まらない。1976年にエボラウイルスが発見されてから最大規模の流行。世界保健機関(WHO)によると、死者はリベリア、ギニア、シエラレオネなどで2400人を超えた。なぜ、致死率が著しく高いのか。決め手となる治療薬はできないのか。

今回の流行が最初に報告されたのは3月、ギニアの南東部から首都に広がった。3月中に患者が100人以上に達し、流行は国境を越えた。拡大を続け、国立感染症研究所ウイルス第一部の西條政幸部長は「今月に入って患者数の増加の幅が大きくなっている」と心配する。

エボラウイルスの人間から人間への感染は、北海道大の高田礼人(あやと)教授(ウイルス学)によると、患者の血液や汗などに触れた手が、皮膚のバリアー機能が働かない傷口や目などの粘膜と接触して広がる。人間に感染すると、2〜21日間で発熱、のどの痛みが現れ、下痢や嘔吐(おうと)のほか、肝・腎臓機能に異常が起きる。重症になると、患者は吐血や下血をして死に至る。

これまで5種類のエボラウイルスが見つかっており、今回流行しているのは「ザイール・エボラウイルス」。致死率が最も高く、過去の流行では80~90%に達した。ただ、今回は約50%で、差がある理由は不明だ。

猛威をふるうエボラウイルスはどこから来たのか。

ウイルスは自分では増えることができず、感染した生物の細胞が増殖する仕組みを利用して増える。感染した細胞が異常を起こすと病気になるが、何事も起きない生物もいる。エボラも、長年、何事もなく体内にウイルスがいる「自然宿主」の動物が存在すると考えられる。

その動物と考えられているのは熱帯地方に多い大型のオオコウモリ。ウイルスの遺伝子が検出された報告がある。チンパンジーなどの霊長類は感染すると病気になる。人間にはオオコウモリから直接感染するのか、別の動物を介してなのかわかっていない。

■止まらない出血

エボラウイルスが強力なのは、高い増殖力と、細胞に異常を引き起こして激しい症状をもたらす性質のためだ。

動物実験の結果などから、体内に入ったウイルスは、外敵を退治する「マクロファージ」という血液中の細胞に取りつく。

糸のように細長いウイルスの表面には、たんぱく質が突き出ている。高田さんは「マクロファージの細胞膜表面のたんぱく質に結合しやすい性質がある」と説明する。

膜から内側に侵入したウイルスは、細胞が増える仕組みを使って、増殖に必要なRNAやたんぱく質を大量にコピーして増える。西條さんは「患者の血液1ミリリットルからは、1千万個ものウイルスが検出される」と話す。増えたウイルスは肝臓や腎臓、血管など全身の細胞に侵入。臓器の細胞を壊し、多臓器不全に至らせる。

特徴的な症状の出血は、マクロファージの暴走が一因と考えられている。ウイルスが取りついたマクロファージは、血液を固まらせる物質(因子)を大量に放出。その物質が使われて体のあちこちで血液が凝固する。その結果、流れている血液中には固まらせる物質が不足。血液がもろくなった血管の壁を破っても固まらず、歯ぐきなどからの出血が止まらなくなる。

■治療薬は開発中

エボラ出血熱の根本的な治療薬はない。下痢で脱水症状が起きたら、水分を補給させるといった対症療法に限られる。

だが、有望視される複数の薬が開発段階にある。

その一つが、ウイルスが細胞に付着するのを防ぐ抗体薬だ。米製薬会社の「ZMapp」は、3種類の抗体がウイルスと結合。このため、ウイルスは細胞にくっつけなくなり、感染の広がりを抑えられる。

二つ目は、ウイルスの増殖に必要なRNAが合成されるのを防ぐ薬。日本の製薬会社が開発した新型インフルエンザ治療薬「アビガン」は、RNAを複製する酵素の働きを抑え、マウスの実験では、エボラウイルスでも同様に働く。

また、海外の製薬会社がワクチンを開発中。表面をエボラウイルスと同じものに置き換えた害がないウイルスを作る。それを注射してエボラウイルスを排除する抗体を体内で作らせる。

ただ、いずれも有効性は未知数。研究者らは早期の治療としては期待するが、出血を起こした重症患者を劇的に治す「魔法の薬ではない」と指摘する。

このほか、WHOは回復した元患者の血液に含まれる抗体を血清として取り出して、患者に注射する治療法も有効策とみている。(野中良祐、寺崎省子)

<エボラ> ザイール(現コンゴ)を流れる川の名前で、1976年に付近の村で患者が確認され、ウイルス名となった。同時期にスーダン南部(現南スーダン)でも流行が起き、主に中央アフリカで流行を繰り返してきた。

<マクロファージ> 体内に存在する免疫細胞のひとつで、菌やウイルスなどの異物を見つけると取り込んで分解する。マクロは「大きい」、ファージは「食べるもの」。異物の情報を他の免疫細胞に伝え、撃退する抗体をつくるスイッチの役割も果たす。

<抗体薬> 病原体やがん細胞など健康な体にとっての異物を排除する抗体を人工的に製造した薬。抗体を合成する遺伝子を組み込んだ細胞からつくる。抗体は異物のみを排除するため、化学物質を成分とする薬よりも副作用が少ないと期待できる。

◇「科学の扉」は毎週月曜日に掲載します。次回は「作物品種の多様性」の予定です。ご意見、ご要望はkagaku@asahi.comへ。

(科学の扉)脅威、エボラウイルス 臓器の細胞壊され死に至る



 
 
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エボラ熱対策で医療団を派遣 外相が表明

nikkei.com

2014/9/23 19:34

訪米中の岸田文雄外相は22日午後(日本時間23日午前)、発展途上国の衛生向上に関する国連会合に出席し、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱の対策として最大23人の医師らでつくる医療チームを現地に派遣すると表明した。これまでに送ってきた4人の専門家に追加し、世界保健機関(WHO)を通じて感染が広がっている国に派遣する。(ニューヨーク=永沢毅)



 
 
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エボラ対応策、専門家23人の派遣を用意…外相

The Yomiuri Shimbun

2014年09月23日 20時27分

【ニューヨーク=加藤理一郎】岸田外相は22日夕(日本時間23日朝)、ロックフェラー財団主催の会合で講演し、西アフリカで感染が広がるエボラ出血熱への対応策として、医師や感染症研究者などの専門家を最大で23人派遣する用意があると表明した。

実際の派遣人数と期間は、世界保健機関(WHO)と協議して決定する。岸田氏は「今回のアウトブレイク(大量感染)に対処するため、団結した対応が必要だ」と語り、積極的に貢献する考えを強調した。

2014年09月23日 20時27分



 
 
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エボラ感染者、11月に2万人突破…WHO試算

The Yomiuri Shimbun

2014年09月24日 08時14分

【ウィーン=石黒穣】西アフリカで急拡大するエボラ出血熱の感染者数について、世界保健機関(WHO)の専門家らが現行の予防対策のままでは11月初めに現在の3倍以上の2万人を突破するとの試算をまとめた。

米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで23日発表した。

WHOはこれまで、年内にも感染者が2万人に達するとの観測を示していたが、それよりはるかに速いペースでの拡大となる。

WHOの22日の発表によると、ギニア、リベリア、シエラレオネの3か国で感染者は5843人、死者は2803人。

2014年09月24日 08時14分



 
 
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エボラの致死率71%、「対策に抜本的改善を」 WHO

cnn.co.jp

2014.09.24 Wed posted at 10:39 JST

(CNN) 世界保健機関(WHO)の専門家は23日、医学誌に論文を発表し、西アフリカで流行しているエボラ出血熱について、致死率を71%と報告した。また、感染拡大防止のための対策を抜本的に改善しない限り、患者や死者は今後も週に数百人から数千人の規模で増え続け、症例数は11月2日までに延べ2万人に達する可能性があると予測している。

WHOはまた、生命の危険を賭して治療や看護に当たっている医療従事者の貢献にも言及。ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国で今年3月からの半年間に医療従事者337人が感染し、うち181人以上が死亡したことも明らかにした。

WHOの報告書によれば、今回の流行が始まったギニアでは、国や国際社会の対応によって流行を食い止めたと思っても、隣国のリベリアやシエラレオネから再び感染が広がる状況が続く。

住民を啓発しようとした医療従事者が襲撃される事件も発生し、「恐怖に駆られた貧困層の住民による暴力を食い止めることが、最大級の障壁になっている」という。

リベリアでは先週の時点で、わずか24時間の間に113人の感染が新たに確認されるなど、患者の急増が続いている。治療施設は満員で、多くの患者が入院を断られているという。

この影響で出産などの医療サービスにも支障が出ているほか、マラリア関連の死者はエボラによる死者を上回るかもしれないと警告した。

シエラレオネは伝統的な埋葬の習慣が原因で感染が急激に広がり、医療従事者や研究者が危険にさらされていると報告書は指摘。対策として、施設の安全性を高めて病床数を増やすこと、感染防止のための装備や遺体を入れる袋の供給、遺体を回収して安全に埋葬する態勢の強化などを挙げた。



 
 
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エボラ熱感染者、15年1月に最大140万人 米機関試算

nikkei.com

2014/9/24 10:18

米疾病対策センター(CDC)は23日、西アフリカで猛威をふるうエボラ出血熱の感染者が、来年1月20日時点で最大140万人に達する可能性があるとの試算を公表した。世界保健機関(WHO)は現時点の感染者数を約5千人としているが、治療を受けていない患者が多数いると推定した。

CDCによると、WHOの発表に基づく試算では来年1月の感染者は約55万人。ただ未判明の感染者も含めて9月末時点で2万1千人が感染しているとすれば、来年1月には140万人に膨らむと推定した。

患者の7割超を収容できるように治療施設を拡充すれば、感染拡大を制御できるという。米国政府や国際機関が公表している医療体制の拡大などを速やかに実施する必要があるとした。

(ニューヨーク=川合智之)



 
 
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アフリカPKOに積極貢献 国連会合で表明へ

沖縄タイムズ

2014年9月24日 02:00

【ニューヨーク共同】安倍晋三首相が26日午前(日本時間同日深夜)に国連会合で表明する国連平和維持活動(PKO)に関する演説原案が23日、判明した。アフリカにおけるPKOの早期展開を後押しするオバマ米大統領の構想を支持し、人材育成や機材提供などで積極的に貢献する方針を打ち出す。各地の国際部隊の現地司令官を念頭に、PKOの重要ポストに自衛隊員を派遣する意向も示す。

4月に東京で開かれた日米首脳会談で、オバマ氏がアフリカでのPKOへの支援を求めたのを踏まえた対応で「世界に貢献する日米同盟」を国際社会にアピールする狙いだ。(共同通信)



 
 
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2014年9月24日 02時00分

首相、アフリカPKOに積極貢献 国連会合で表明へ

【ニューヨーク共同】安倍晋三首相が26日午前(日本時間同日深夜)に国連会合で表明する国連平和維持活動(PKO)に関する演説原案が23日、判明した。アフリカにおけるPKOの早期展開を後押しするオバマ米大統領の構想を支持し、人材育成や機材提供などで積極的に貢献する方針を打ち出す。各地の国際部隊の現地司令官を念頭に、PKOの重要ポストに自衛隊員を派遣する意向も示す。

4月に東京で開かれた日米首脳会談で、オバマ氏がアフリカでのPKOへの支援を求めたのを踏まえた対応で「世界に貢献する日米同盟」を国際社会にアピールする狙いだ。



 
 
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ローマ法王、エボラ熱の感染終息祈る 「十分な支援を」

asahi.com

ローマ=石田博士2014年9月24日23時28分

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は24日、西アフリカで多くの死者を出しているエボラ出血熱について国際社会が一層支援するよう呼びかけた。

バチカンでの一般信徒との交流行事でのスピーチで語った。法王は「エボラの被害を受けている人々の傍らに私はいます。亡くなった人々のために祈りましょう。そして国際社会からの十分な支援が寄せられますように」と述べた。

法王は前日の23日にも、西アフリカにあるガーナの司教と面会した際のスピーチでエボラに触れ、医療従事者らの奮闘に感謝し、感染が終息するよう祈った。

「エボラの感染拡大に苦しむ西アフリカにおいて、保健衛生の分野での教会の働きの重要さについて、特に考えています」「この病で亡くなった全ての魂の冥福を祈ります。神よ、医療従事者に力を与え、この悲劇が終わりを迎えますように」となどと語った。(ローマ=石田博士)



 
 
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エボラ出血熱対策で連携強化 EU各国、支援増も決定

asahi.com

ローマ=石田博士2014年9月25日07時09分

西アフリカで多くの死者を出しているエボラ出血熱に対して、欧州連合(EU)各国の保健相は22、23の両日、伊北部ミラノで緊急会合を開いた。AP通信などによると、アフリカで感染がさらに広がった場合に、現地にいる各国民を協力して移送できるよう、連携の強化で一致した。

会合では「欧州でただちに感染が広がる可能性は低い」とする一方、水際対策は万全を期すとした。アフリカ各国へ、人やお金の支援を増やすことも決めた。

アフリカからの難民船が多く漂着しているイタリアでは、感染症への懸念が広がっている。地中海の小国マルタは今月、エボラ出血熱に感染した疑いがある船員が乗った貨物船の寄港や医療支援の要請を「対応できない」と拒否した。(ローマ=石田博士)



 
 
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首相、エボラ熱の会合出席へ 国連本部で

nikkei.com

2014/9/25 1:34

米国訪問中の安倍晋三首相は25日午前(日本時間26日未明)、国連本部でのエボラ出血熱に関する会合に出席する。日本の取り組みを説明する。25日はイラクとの首脳会談にも臨み、過激派「イスラム国」への対応を協議する。



 
 
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国連でエボラ対策会合、対応急がねば「世界的脅威」に

cnn.co.jp

2014.09.26 Fri posted at 11:06 JST

(CNN) 国連総会で25日、西アフリカのエボラ出血熱流行への対策について話し合うハイレベル会合が開かれた。オバマ米大統領は演説で、エボラ流行を「地域そして世界の安全を脅かす脅威」と位置付け、国際社会の対応のみが「地域全体を覆う人道危機」を防止できると呼びかけた。

オバマ大統領は患者が集中しているリベリア、ギニア、シエラレオネの状況について、公的な医療制度は崩壊寸前で経済は急激に悪化し、ベッドや物資、医療従事者が大幅に不足している状況だと指摘。「今、患者は路上に放置されたまま死亡している。シエラレオネで流行と闘う1人の医療従事者は、霧吹器で山火事に対峙するようなものだと形容した」と述べた。

さらに、エボラの流行は「世界にとっての潜在的脅威でもある」と述べ、国際社会はもっと対応を急がなければならないと強調した。

会合には現地で対応に当たっている国境なき医師団のジョアン・リウ医師も出席。「支援の約束や国連決議は歓迎するが、直ちに行動に移さなければほとんど意味はない」「約束された支援の増大はまだ現地に届いていない」と指摘した。

リウ氏によると、「患者は絶望し、家族や介護者は憤り、支援スタッフは疲れ果てている。医療の質を保つのは極めて困難」な状況にあり、患者が急増し続ける中で恐怖やパニックが広がっている。医療制度が崩壊してマラリアなどの疾患で死亡する人も増えているという。同氏は各国の代表に向け、「あなた方がいなければ、我々はこの疫病の死の軌道に一層遅れを取る。今はエボラが勝っている」と訴えた。

世界保健機関(WHO)によると、21日までに確認されたエボラの感染者や感染の疑いのある患者は6263人、死者は2917人に達した。

地図で見るエボラ出血熱流行



 
 
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エボラ出血熱、4000万ドル支援…首相表明

The Yomiuri Shimbun

2014年09月26日 03時04分

【ニューヨーク=芳村健次】安倍首相は25日午前(日本時間26日未明)、国連本部で開かれたエボラ出血熱に関するハイレベル会合に出席し、新たに4000万ドル相当の支援を行う方針を表明した。

現在の為替レートでは44億円程度に当たる。

会合は、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱への対策を協議するため、潘基文パンギムン国連事務総長が呼びかけ、オバマ米大統領やアフリカの首脳・閣僚が出席した。首相は「エボラ出血熱の流行に終止符を打たねばならない。日本として能あたう限りのことをする決意だ」と訴えた。

日本はすでに約500万ドル相当の支援を実施しており、支援総額は約4500万ドルとなる。世界保健機関(WHO)などを通じて拠出する。さらに、防護服やゴーグルなど約50万セットを供与する。

2014年09月26日 03時04分



 
 
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国連会合でエボラ対策続々 小国も1億円提供

asahi.com

ニューヨーク=金成隆一、ワシントン=五十嵐大介2014年9月26日11時36分

西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の対策について話し合う国連ハイレベル会合が25日、ニューヨークの国連本部であり、各国首脳や国際機関幹部が続々と支援策を表明した。

アフリカ進出に力を入れる中国の王毅外相は「感染国の人々の戦いは孤独ではない。中国人民は常に彼らとともにいる」と演説し、緊急物資購入費として2億元(約35億4千万円)を関係国に、世界保健機関(WHO)とアフリカ連合(AU)に各200万ドル(約2億1600万円)を提供すると強調した。

フランスのファビウス外相はエボラ対策に7千万ユーロ(約96億8千万円)を拠出し、旧植民地ギニアに治療拠点を開設すると述べた。

安倍晋三首相は総額4千万ドル(約43億7千万円)相当の追加拠出を表明。日本の支援総額は計4500万ドルとなった。

世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は、感染拡大国3カ国(ギニア、リベリア、シエラレオネ)への支援を4億ドル(約436億円)に倍増する発表した。物資購入のほか、医療従事者の訓練などにあてる。

一方、人口113万人の小国、東ティモールのシャナナ・グスマン首相は「脆弱(ぜいじゃく)な国家間の行為として」と自ら述べ、100万ドル(約1億800万円)の資金提供を公表。人口1人あたり約1ドルを支援することになる。(ニューヨーク=金成隆一、ワシントン=五十嵐大介)



 
 
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エボラ出血熱:「地球規模の脅威」 国連で会合、米大統領が各国に支援要請

毎日新聞 2014年09月26日 東京夕刊

【ニューヨーク草野和彦】西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱対策について各国首脳らが話し合うハイレベル会合が25日、国連本部で開かれた。オバマ米大統領は、対策を講じなければ感染による死者は数十万人規模に達する恐れがあるとし、「地球規模の安全保障に対する脅威だ」と警告。各国は今後数週間、感染封じ込めへの貢献を「最優先課題」とするよう訴えた。

米国は16日、現地への米軍3000人派遣を含む包括的対策を発表している。オバマ大統領は25日の会合で「もっと多くの国の貢献が必要だ」と述べ、輸送手段や医療要員、資材などの提供を呼びかけた。

世界保健機関(WHO)の25日の発表では、エボラ出血熱感染による死者は2917人、感染者数は6263人。

会合を主宰した潘基文(バンキムン)国連事務総長は「(感染が原因で)1日で200人以上が死亡している」と危機感をあらわにした。

事務総長によると、国連機関の支援活動を統括するため設立された「国連エボラ緊急対処ミッション」の先遣隊は既に現地入りした。また、国連職員向けの現地派遣募集に対し、4000人以上から応募があったという。

世界銀行は25日、感染拡大防止への追加支援として1億7000万ドル(約184億円)を拠出し、支援総額が4億ドルになることを発表。会合に出席したキム総裁は「経済的な悪影響は広範囲で、長期に及ぶ恐れがある」と指摘した。

感染国は、渡航制限による「孤立化」被害にも遭っている。感染国の一つシエラレオネは、内戦を経て国家再建の途上にあり、ビデオ会議システムで会合に参加したコロマ大統領は「テロよりひどい疫病」と語った。

現地で活動している「国境なき医師団」のジョアンヌ・リュー会長は、国際社会の支援表明を歓迎する一方で、「約束された支援がまだ届いていない」と述べ、各国の指導者に対して言葉を行動に移すよう求めた。



 
 
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エボラ熱、世界の脅威に 国連会合、各国が支援表明

asahi.com

ニューヨーク=金成隆一 ワシントン=五十嵐大介 ワシントン=小林哲 ナイロビ=三浦英之2014年9月27日08時53分

西アフリカでエボラ出血熱の流行が収まらない。疑い例を含む感染者は6263人で、うち死者は2917人に上る。最悪の場合、来年1月に感染者が140万人にまで達するとも推計される。国連が対策に10億ドル(約1080億円)が必要と試算する中、各国が本格的な支援に乗り出し始めた。

「対策を講じなければ、犠牲は数十万人に拡大する恐れがある」「まだ取り組みは十分でない」

米国のオバマ大統領は25日、エボラ出血熱対策を話し合う「国連ハイレベル会合」でこう述べ、各国に一層の貢献を求めた。米国は、兵士3千人の派遣を決めるなど、いま各国のエボラ対策を引っ張っている。

会合では、感染が拡大している国の首脳が映像などで現地から惨状を訴えた。

国連の潘基文(パンギムン)事務総長は、感染国との国境を封鎖したり、一部の航空機や船舶の運航を取りやめたりする動きに懸念を表明。「これでは、最も助けが必要な時に感染国を孤立させ、状況を悪くするばかりだ」と各国に理解を求めた。

世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は、感染拡大国のギニア、リベリア、シエラレオネへの支援を4億ドル(約436億円)に倍増すると発表。

安倍晋三首相は「潘事務総長のイニシアチブを全面的に支持する。防護具や車両の供与、医療関係者の更なる派遣も検討している」と述べ、総額4千万ドル(約43億7千万円)相当の追加拠出を表明。日本の支援総額は計4500万ドルとなった。中国の王毅外相は、支援物資の購入費に2億元(約35億4千万円)を関係国に、WHOとアフリカ連合(AU)にそれぞれ200万ドルを提供すると明らかにした。フランスのファビウス外相はエボラ対策に7千万ユーロ(約96億8千万)を拠出し、旧植民地ギニアに開設される治療拠点への支援を強化すると述べた。

国連はエボラ対策に10億ドル(約1080億円)が必要と試算している。(ニューヨーク=金成隆一 ワシントン=五十嵐大介)

■医療体制の整備がカギ

オバマ米大統領が危機感を強めている背景にあるのは、米疾病対策センター(CDC)が23日に発表した今後の感染拡大についての試算だ。世界保健機関(WHO)が公表している8月下旬までの感染者数をもとに、感染者の増加を独自の数値モデルに当てはめて予測した。

適切な感染予防措置がとられない「最悪ケース」では、来年1月20日時点の感染者は、リベリアとシエラレオネの2カ国だけで55万〜140万人に達すると見積もっている。140万人に達するのは、WHOの集計に含まれない未報告例を含め、潜在的な感染者が現状の2・5倍いると仮定した場合だ。

ただ、専門家の間では、今後、現地で対策が進めば「最悪ケース」は避けられるとの見方が強い。25日の国連ハイレベル会合でも、各国は相次いで支援金の増額などを打ち出した。CDC幹部も「支援はなされており、(最悪ケースとは)違いがでるだろう」と期待する。

カギとなるのは、現地での医療態勢の整備だ。エボラウイルスは、患者の血液や吐いたものなどに触れることで感染する。症状のない人からの感染はなく、インフルエンザのように患者のそばにいるだけで感染が広がったり、デング熱のように蚊に刺されることで感染したりする心配もない。

ワシントン・ポストは、リベリアを視察中の米専門家の話として、「手がつけられないわけではない。基本的な治療介入がなされれば、効果はある」とのコメントを紹介。現地では、多くの病院が閉鎖され、稼働中の施設も患者が多すぎて収容しきれない状態が続いているという。CDCの試算も、患者の7割が医療施設で適切な治療を受ければ、流行は終息するとしている。(ワシントン=小林哲)

■西アフリカ、懸命の対策

西アフリカ諸国は、懸命の対策を続けている。

シエラレオネ政府は25日、感染が拡大している3県で、新たに住民の移動を制限する処置を実施した。すでに2県で実施されており、約120万人の移動が制限されるとみられる。AFP通信が伝えた。

移動が制限されたのは、北西部ポート・ロコや北部ボンバリ、西部モヤンバの3県。すでに実施されている南東部のケネマやカイラフンの2県と合わせ、14県中5県が対象になった。コロマ大統領は「移動制限は困難をもたらすが、人々の生命と国家の存続を優先する」と述べている。世界保健機関(WHO)によると、シエラレオネの感染者数は1940人にのぼり、このうち597人がすでに死亡した。

同国政府は19〜21日の3日間、国内全域で外出禁止措置を実施。AFP通信によると、ボランティアや医療従事者などが戸別訪問したところ、約100体の遺体と約200人の感染者が見つかったと伝えている。

現在、最大の感染者を抱えるリベリアでは、軍隊を投入して感染地域を封鎖したり、大規模な隔離センターを新設したりするなどの対策を続けている。ただ、感染者は増え続けており、対策の決め手を欠いているのが実情だ。WHOによると、リベリアは3280人の感染者がおり、このうちすでに1677人が死亡している。(ナイロビ=三浦英之)



 
 
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オバマ氏、エボラで「特に日本には感謝したい」

The Yomiuri Shimbun

2014年09月27日 13時00分

【ワシントン=井上陽子】オバマ米大統領は26日、エボラ出血熱対策について演説し、日本政府が新たに4000万ドル(約43億7000万円)相当の支援や防護服など約50万セットを供与する方針を表明したことを取り上げ、「特に日本政府には感謝したい」と語った。

2014年09月27日 13時00分



 
 
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IMF、エボラ熱対策で140億円支援 「さらに必要」

asahi.com

ワシントン=五十嵐大介2014年9月27日15時52分

国際通貨基金(IMF)は26日、エボラ出血熱が流行している西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネ3カ国に対し、合わせて1・3億ドル(約140億円)の緊急支援をすることを正式に決めた。

IMFによると、3カ国合計で約3億ドルの資金が不足する見込みで、今回の支援でその半分ほどを支援する。ラガルド専務理事は「多国間や二国間による追加支援が必要だ。IMFは状況を注視しており、さらなる支援の用意がある」とのコメントを出した。

エボラ熱の影響で、3カ国は税収などが大きく減るとみられている。IMFは今年の経済成長率見通しが、リベリアとシエラレオネで当初より3・0〜3・5%幅、ギニアで約1・5%幅減ると試算している。(ワシントン=五十嵐大介)



UP:2014 REV:20180321
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