HOME > Org. >

障害学会第15回大会・2018

障害学会 http://www.jsds.org/

Tweet


◆1117(土)〜1118(日) 於:クリエイト浜松(浜松駅10分) 大会長:田島明子
 http://www.hcf.or.jp/facilities/create/access/

報告申し込みについて(本頁下↓)
大会参加費について(本頁下↓)


■11月17日(土)


 研究企画委員会企画シンポジウム 「旧優生保護法訴訟から考える障害者の生」
 【話題提供者】
 飯塚淳子さん(仮名)(優生手術被害者)
 佐藤路子さん(仮名)(優生手術被害者の家族)
 利光惠子さん(立命館大学生存学研究センター/優生手術に対する謝罪を求める会)
 【コメンテーター】
 市野川容孝さん(東京大学大学院総合文化研究科)
 【司会】
 山下幸子(淑徳大学総合福祉学部)
 麦倉泰子(関東学院大学社会学部)

【企画趣旨】
 本企画は、旧優生保護法下で行われてきた優生手術についての検討を主題に、優生思想・優生保護政策の歴史を踏まえつつ、優生思想に抗するために、障害学として、そして本シンポジウムに参加する一市民として、何が行えるか考えることを目指すものである。
 2018年1月30日、旧優生保護法下で強制不妊手術を施された女性が原告となり、国に対して損害賠償を求める訴えを提起した。その後同年5月には北海道、仙台、東京で、6月には札幌と熊本で提訴がなされている。1948年から1996年まで続いた旧優生保護法では、その目的の1つに、「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止」することが掲げられ、本人が遺伝性の知的障害や精神疾患等を有する場合、本人の同意を得ずとも、「公益上」必要であると認められるとき、「都道府県優生保護審査会に優生手術を行うことの適否に関する審査を申請しなければならない」状況であった。また、非遺伝性であっても、同法12条に基づき、保護義務者の同意があった場合には、都道府県優生保護審査会に優生手術の適否に関する審査を申請することができると規定されていた。こうした規定により、これまでに本人の同意のない優生手術が施されてきた数は、約16,500件にのぼるとされる。強制的な優生手術という人権侵害が長年にわたり続けられてきたわけだが、そのことに対する国からの謝罪と補償、及び実態解明はなされていないままであった。
 こうした状況に対し、当事者として飯塚淳子さん(仮名)や、「優生手術に対する謝罪を求める会」等による活動が続けられてきた。本シンポジウム登壇者の佐藤路子さん(仮名)は、先述した最初の裁判を起こした方の義理のきょうだいにあたり、飯塚淳子さんは2次提訴の原告である。
 本シンポジウムにご登壇いただくのは、飯塚淳子さん、佐藤路子さん、利光惠子さんである。飯塚淳子さんと佐藤路子さんには、被害者/被害者ご家族の立場から、優生手術の状況と裁判への思いについてお話をうかがう。また、利光惠子さんには、優生思想・政策の歴史−特に強制不妊手術の概況についてご報告いただく。そして、コメンテーターに市野川容孝さんを迎え、本テーマに関し、全体的なコメント及び障害学として今後考えていくべき論点の提示等をいただく予定である。

※シンポジウムにのみご参加の非学会員は、参加費1000円とします(当日受付のみ)。

■11月18日(日)

 大会校企画シンポジウム「障害学とリハビリテーション学との対話―予防・ヘルスプロモーションをキーワードにして」
 ※文責:田島明子

 WHO(世界保健機関)は、第1回健康づくり世界国際会議を開催し、1986年にオタワ憲章を発表した。ヘルスプロモーションを、人々が自らの健康をコントロールし、改善していけるプロセスと規定した。健康づくりには当事者の主体性が欠かせず、各個人がよりよい健康のための行動をとることができるような政策等も含めた環境を整える必要があると言われる。日本においても、健康日本21、健康日本21(第2次)には、健康づくりを支える社会・労働環境の整備、自然環境の保全、生活環境の整備の推進が言われている。
 そうした世界的潮流を受け、日本のリハビリテーション分野でも近年、「予防・ヘルスプロモーション」の取り組みが重視されるようになっている。日本のリハビリテーションの近年の流れを俯瞰すると、1980年代後半には、受障後の早期治療・早期リハビリテーションが強調され、1990年代には、「寝たきり」にならないための予防的なリハビリテーションに注目が集まるようになった。2000年代にはいると、介護保険制度がはじまり、予防重視、自助・共助型の地域包括ケアシステムの構築が目指されるなか、入所や通所、訪問、あるいは住民が主体的に運営をする憩いのサロンなどで、直接的、間接的な予防的リハビリテーション行うことが期待されるようになった。こうした流れは多くの人にとって、個人のwell-beingを高める契機として、歓迎できる展開のようにも思われる。
 一方で「予防・ヘルスプロモーション」という光に対する影の存在にも気づかされる。「予防・ヘルスプロモーション」とは、自ら健康づくりを行い、生活に介護を要する状態を防止しようという行為への期待だが、それは一方で、障害・疾病により、生活に介護を要する状態に対しての否定的な受け止めが内在しているとは考えられないだろうか。障害学の視座からとらえるなら、そうした動向は、「障害・存在の肯定」という人としての基本的な価値基盤が揺らいでいる時代としても受け取れないだろうか。だからこそ、「予防・ヘルスプロモーション」の興隆に対して、距離を置いて、その動向や内容を検討してみる時間を持つことは有意義ではないかと考えた。
 そこで本シンポジウムでは、障害学とリハビリテーションとの対話から、リハビリテーションの目ざすべき姿を「予防・ヘルスプロモーション」をKeyWordにして議論してみたい。
シンポジストには3名のリハビリテーション関係者をお招きした。3名とも理学療法士、作業療法士、言語聴覚士としてリハビリテーションに関わる研究を行ってきたが、一方で障害を持つ当事者の視点も併せ持ち、当事者としての知見からリハビリテーションに対して疑義や必要な視点を投げかけてきた人たちでもある。

古井透さん(大阪河崎リハビリテーション大学・理学療法士)
 古井透さんは、理学療法士であり、大学で「障害予防概論」を教えている。しかし、一般的な障害予防論ではなく、「傷害を予防する」「障害を予防する」は「似て非なるもの」であるとし、社会が作る障壁と生物学的・バイオメカニカルな傷害発生とを区別し、参加とQOLの向上を目指す筋道について考えることを提唱している。こうした「障害の社会モデル」の立場からの障害予防論の展開は、リハビリテーションの業界ではマイノリティと言えるかも知れない。現行のリハビリテーション学における一般的な障害予防論の解説とともに、こうした予防論を提唱することの意義や摩擦、どのような理学療法が目指されるべきと考えるかについて話をして頂く。

●関啓子さん(三鷹高次脳機能障害研究所・言語聴覚士)
 関啓子さんは、言語聴覚士と高次脳機能障害の当事者としての2つの世界を知っている。もともと大学で高次脳機能障害のリハビリテーションを教授していた。私が直接お話しを伺った際、ご勤務中に脳卒中で倒れられた際に、ご自身が脳卒中であることがわかり、「高次脳機能障害の世界に入れた」「障害経験やリハビリのポイントを当事者、家族、本人に伝えたい」とも思われた。現在は、セラピストと当事者の架け橋をする存在として多くの講演活動を行っている。2つの立場から、予防・ヘルスプロモーションについてご意見を頂きつつ、どのような言語聴覚療法が目指されるべきかについて話をして頂く。

●岸上博俊さん(日本医療大学・作業療法士)
 岸上博俊さんは、通所リハビリテーションにおいて、身体機能訓練を行っているところが多く、利用者自身も治らないとわかっていながらも、訓練を望んでいる状況があることに疑問を持ち、なぜそうなってしまうのか、利用者へインタビュー調査を行った。その結果から、作業療法士はニーズに従い、当事者は家族や施設職員からの承認を求め、それぞれの立場に対する承認を得るためのツールとして通所リハでの機能訓練が存在し続けていることを明らかにした。「予防・ヘルスプロモーション」を目的としてうたう施設は、「存在・障害の否定性」がどこかに内在化しているため、承認を追い求めた無限ループを作りだしてしまっているのではないか。こうした現状を鑑み、どのような作業療法が目指されるべきかについて話をして頂く。

●コメンテーター 立岩真也 さん
 コメンテーターは立岩真也さんにお願いした。2006年に診療報酬点数上、リハビリテーション日数制限が行われるようになり、当時、多田富雄、鶴見和子といった言論の世界にいて、リハビリテーションを受ける立場の人たちから反対運動が起こった。結局、維持期リハビリテーションは介護保険サービスのなかで行われる形となり現在に至っているが、立岩さんは、こうしたリハビリテーションをめぐる論争についての検討や、障害に関わる、できる・できない、なおす・補う、といったリハビリテーションの職分について、「障害の社会モデル」の観点から丁寧な検討を行ってきた経緯があり、コメンテーターとして適任であると考えた。

司会・進行:朝日まどか(北海道医療大学)
      田島明子(聖隷クリストファー大学)

□大会運営

大会長:田島 明子
運営スタッフ:深田耕一郎(女子栄養大学)/山下幸子(淑徳大学)/頼尊恒信(CILだんない)/朝日まどか(北海道医療大学)/神田太一(八千代病院)/鈴木美絵(浜松インクル―ジョン研究会事務局・おおぞらプランセンター)/西村博史(笠寺精治寮病院)/増田雄亮(東京湾岸リハビリテーション病院)
HP担当:立岩真也(立命館大学)

※シンポジウムにのみご参加の非学会員は、参加費1000円とします(当日受付のみ)。


 
>TOP

■一般研究報告の募集(自由報告(「壇上での報告」)・ポスター報告)

応募期間: 2018年7月2日(月)〜7月31日 (火) 23:59まで
報告形態:いずれとも11月17日、18日の両日共に時間帯を確保いたします。
1 自由報告(壇上での報告):1会場、時間25分(報告15分+質疑応答10分)
2 ポスター報告

応募方法:
□下記より「研究報告申込書」をダウンロードし、必要事項を記入の上、浜松大会実行委員会宛(jsds2018hamamatsu@yahoo.co.jp)。件名に「大会報告」と記載)メールに同申込書を添付して送付してください。

□研究報告申込書: ワード版rtfテキスト版 (どちらか一方を用いてください)

倫理的配慮:
「日本社会学会倫理綱領にもとづく研究指針」、「日本社会福祉学会研究倫理指針」などを参照のうえ、必要な倫理的配慮への言及をお願いします。

日本社会学会倫理綱領にもとづく研究指針
http://www.gakkai.ne.jp/jss/about/researchpolicy.php
日本社会福祉学会 研究倫理指針
http://www.jssw.jp/event/conference/2013/61/ethics/index.html

注意事項:
□報告者(共同報告の場合は代表者)は、障害学会の会員でなければなりません。書類提出締切日(7月31日)までに入会申込みと2018年度までの会費の払い込みがなされている場合に限り応募が可能です。

※障害学会への入会手続きについてはこちら
http://www.jsds.org/entry.html

□申し込み者には申し込み日から1週間以内に受領通知を電子メールにて返信します。返信がない場合は、上記のメールアドレスまでご連絡ください。

□「壇上での報告」の希望者が多数の場合は、選考の上、「ポスター報告」に回っていただくことや、報告そのものをお断りすることがありますので、あらかじめご了承下さい。

□発表の日時の決定は大会側が行いますので、発表を予定している会員は大会両日(11月17日、18日)発表ができる状態で大会報告にお申し込みください。

□ポスターの発表時間には2日とも報告者がポスターの前にいる必要があります。1日のみの参加の場合は、発表を実施したことにはなりません。また、いずれかの日程に報告者がポスターの前にいない場合は、発表を辞退したものとみなします。

□(1)「壇上での報告」か「ポスター報告」か、(2)どの日時になるか等については、9月中を目安としてホームページで公表します。

□「壇上での報告」が決定した場合には、情報保障のため通常学会報告で当日配布する資料等は全て10月26日(金)23:59までに、メール等にて提出していただきます
(提出がない場合は、報告できないことがあります)。なお、原稿中で図表を用いる場合、図表の要点がテキストデータでも理解できるよう工夫することを念頭に置いてください。これら提出された資料は、大会ホームページに掲載いたします。

※読み上げ原稿の事前提出は不要となりました。発表者が文字通訳に表示してほしい原稿がある場合、受け付けますので、申し込みメールにその旨を記載してください。

□原則的に、重要なことはすべて大会WEBに記載されますので、熟読の上、発表ルールを遵守してください。

□発表に際して存在する社会的障壁の解消のための調整は、発表者の申請に基づき、個別的に実施します。

□その他、お問い合わせがある場合は、上記のメールアドレスまでお願いします。

 
>TOP

■大会参加費について

□振込先
りそな銀行 浜松支店 普通 1463305 障害学会 田島明子 [シヨウガイガツカイ タジマアキコ]

□事前申込みの受付日は2018年7月2日〜2018年10月26日とします。

※非学会員・2018年度までの会費に未納がある方は事前納付ができません。
一般会員 4,000円
割引会員 2,000円
※「割引会員」か否かは、月収15万円を一つの目安として、自己申告でお決めいただいています。

□当日申込み
会員 5,000円
一般(非会員)6,000円

◯懇親会費について
□事前申込み(期日は大会参加費と同様)
一般会員   4,000円
割引会員   3,000円

□当日納付
一般会員・割引会員 一律 5,000円

※懇親会費は事前申込みを基本とします。当日参加申し込みは人数に余裕がある場合にのみ受付けます。

※介助者・通訳者の参加費・懇親会費について
大会参加費は純粋な介助者は無料、研究関心のある介助者は有料となります。懇親会については飲食しない介助者は無料、飲食する介助者は有料となります。純粋な介助者か研究関心のある介助者かは原則として自己申告でお願いします。介助者で有料となった場合は、他の参加者と同様の区分に従って参加費をお支払いください。

◯大会参加費・懇親会費の申込み方法
「一般会員」「割引会員」の別を確認の上、参加申込書に以下の項目を記入の上、メール添付で大会実行委員会までお送り下さい。

*事前申込みの受付日は2018年7月2日〜2018年10月26日です。
*大会メールアドレス:浜松大会実行委員会宛 jsds2018hamamatsu@yahoo.co.jp

□大会参加費・懇親会費申込書: ワード版rtfテキスト版 (どちらか一方を用いてください)
<記入項目>

1)氏名+よみがな
2)所属(記入自由)
3)連絡先(郵便物送付先住所、メールアドレス)
4)内訳→必要事項に〇をつけて下さい。
 1 参加費(一般会員、非会員)
 2 懇親会費(一般会員、非会員)
5)備考: 事前に準備すべきことや配慮が必要な方は、大会実行委員会にご連絡下さい。

※シンポジウムにのみご参加の非学会員は、参加費1000円とします(当日受付のみ)。


※これからさらに情報追加していきます。


UP:2018 REV:20180627, 0702, 03, 09, 12
障害学会  ◇障害学  ◇『障害学研究』 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)