HOME > > 雑誌 > 『障害学研究』 >

『障害学研究』3

[Korean Page]

Tweet
last update: 20171031

このHP経由で購入すると寄付されます

■障害学研究編集委員会 編 20080530 『障害学研究』3,発行:障害学会,発売:明石書店,2099p. ISBN-10: 4750327980 ISBN-13: 978-4750327983 [amazon][kinokuniya] ※

『障害学研究』3表紙
■広告

「障害学生支援の障害学」を特集に、障害をもつ人にとって、就学・就職においてどのような障壁(バリアー)があるか徹底討議。他、知的障害と社会モデル、聾学校と手話、軽度身体障害、精神障害等に関する論文、エッセイを多数収録。

■目次

◇特集 障害学生支援の障害学――入学障壁、学習障壁、就職障壁の過去と現在を問う

【シンポジウム――障害学会第3回大会企画から】
 開催趣旨(市野川容孝)
 肢体不自由者にとっての就学と就労(春田文夫)
 情報保障のしくみを作る──80年代のろう学生のとりくみ(末森明夫)
 ゼロから始めることの難しさ──視覚障害学生として(戸塚辰永)

◇論文
・社会モデルは〈知的障害〉を包摂し得たか(田中耕一郎)
・聾学校で手話はどのように語られるか??幼稚部での手話の使用をめぐる他学部教員の見解(金澤貴之)
・「軽度」身体障害者のライフサイクルにおける障害観の変容??他者との関係性に焦点をあてて(太田啓子)

◇エッセイ

・「障害者」をどう伝えるか――映像番組「わがままな記憶をかたちにしてさかのぼる」制作に寄せて(河原由香里)
・ユニークフェイスという居場所、脱毛症者という私(森博史)
・「体験としての障害」に出会うとき??車椅子学生N君との会話の中から、私自身の心の軌跡をたどる(宮本秀樹)
・精神障害を生きる(立山尚)

◇書評

・マイケル・オリバー著/三島亜紀子他訳『障害の政治??イギリス障害学の原点』(星加良司)
・岡部耕典著『障害者自立支援法とケアの自律??パーソナルアシスタンスとダイレクトペイメント』(田中恵美子)
・中根成寿著『知的障害者家族の臨床社会学??社会と家族でケアを分有するために』(出口泰靖)
・亀井伸孝著『アフリカのろう者と手話の歴史――A・J・フォスターの「王国」を訪ねて』(澁谷智子)

障害学会会則
『障害学研究』編集規程
『障害学研究』自由投稿論文・投稿規程
障害学会第3回大会プログラム

■特集:開催趣旨

 「ミネルヴァのふくろうは、黄昏時に飛び立つ」──これは、哲学者ヘーゲルの言葉ですが(『法哲学』序文)、彼はこの言葉によって、「学問」(=ミネルヴァのふくろう)の1つの課題を表現しました。それは、人びとの現実の活動や実践が1つの節目を迎えたと思われるとき、それらがどんなものだったか、どんな意味をもっているかを、さかのぼってふりかえり、その道筋を書き留めるという課題です。障害学にもまた、それが「学問」であるならば、同じような課題が求められるでしょう。
 本シンポジウムでは、「障害学生支援」をテーマに、60年代、あるいは80年代に大学で学ばれた3人の方をお迎えして、障害をもつ学生が大学で学ぶ(学び始める)ということが、当時、どんなことだったのか、何がそれで変わったのか、その変化は大学の中だけのことだったのか、今はどうなのか、そして、どんな課題がまだ残されているのか、といったことを、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。社会の現実を変えていくこと、それに何らかの形で貢献することもまた、障害学の課題でしょう。しかし、そのためにも、これまでの道のりをふりかえっておくことが必要ではないでしょうか。
 障害学が日本に根づいていくためには、海外の障害学をたんに輸入するだけでは十分ではありません。私たちの「これまで」と「足もと」をふりかえり、それにつなげなければなりません。本シンポジウムが、そういう日本の障害学の大きな課題に向けた、1つの小さな、しかし有意義な試みになれば幸いです。

市野川容孝


UP:20090624 REV:20100820, 20110429, 20120619, 20171031
障害学:雑誌・書籍  ◇障害学会  ◇障害学  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)