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障害学研究会関西部会・2011

障害学  障害学研究会関西部会 障害学・2011 


■20111218日
 障害学研究会関西部会第35回研究会
「障害の原因究明から親・子どもの日常生活に立脚した運動へ――先天性四肢障害児父母の会の1970/80」



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■障害学研究会 関西部会 第35回研究会

日時: 2011年12月18日(日)  13:30〜17:00
会場: 茨木市福祉文化会館 203号室
参加費: 1,000円

【交通】
阪急京都線茨木市駅・JR京都線(東海道線)茨木駅より、ともに徒歩10分。
(阪急茨木市駅とJR茨木駅を結ぶ中央通りに面しています。市役所むかい。)

[アクセス・マップ]
http://www.ibabun.jp/sub/sub03.htm

テーマ:「障害の原因究明から親・子どもの日常生活に立脚した運動へ――先天性四肢障害児父母の会の1970/80」
報告者: 堀 智久 (立命館大学生存学研究センター)

*下記に報告要旨を掲載しています。そちらもご覧ください。

☆点字レジュメ(自動点訳)の用意があります
。 【!】点字レジュメをご希望の方は、開催日より2週間前(12/04)までにお申し出ください。
【!】手話通訳・要約筆記をご希望の方は、10日前(12/08)までにお申し出ください。
(派遣元の方針により、利用者の参加が確実でない場合、通訳者・筆記者を派遣してもらうことができません。申し訳ございませんがご協力をお願いいたします)
【!】視覚障害その他の理由で誘導が必要な方は、3日前(12/15)までにお申し出ください。会場最寄駅よりご案内いたします。

連絡先: 横須賀俊司 yokosuka@pu-hiroshima.ac.jp(@→@)
(本メールの投稿者と連絡先は異なります。ご注意ください。)
◆報告者からのメッセージ
 収容施設への批判や脱家族の主張に象徴されるように,1970年代以降の障害者運動は,親による子どもを慮っての善意の営みは,必ずしも障害者にとっては首肯されるべきものではないこと,つまり,親と子どものあいだには明瞭な視点の相違があることを明るみにしてきた.
 本報告では,むしろ親の運動の具体的な展開過程に焦点を当てることによって,親たちはいかなる活動の実践によって,子どもの視点に気づいていくのかを検討する.具体的には,1970年代および1980年代を中心に,先天性四肢障害児父母の会の運動の展開を追う.本報告では,現在積極的に「子どもの障害はあってもよい」という主張を行う先天性四肢障害児父母の会の運動を事例に,そのなかで親たちが,いかにしてその主張の有り様を転換させてきたのかを明らかにする.高度経済成長期における親の運動の主流がもっぱら親の視点のみから展開され,その後必然的に親と子どもの視点の対立をもたらすものであったとすれば,先天性四肢障害児父母の会の運動は,親の側から親と子どもの視点の相違を認識していくものとして検討に値するであろう.
 当日は,先天性四肢障害児父母の会の運動の歴史を中心に報告するが,われわれの不都合という点から,「障害をもつ子どもは生まれてこない方がよい」という,親の優生思想との関連性についても議論できたらと思う.なぜなら,その歴史を注意深く観察するなら, たとえば,1980年代以降も,会内部では,次の子どもが障害をもって生まれるかもしれないことの不安や生むことの躊躇などが,たびたび語られていることが見てとれるからである.

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*作成:堀 智久 (立命館大学生存学研究センター)
 
UP: 20111111 REV:
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