HOME >

大学生の就職

Job searching of university students

last update:20101205
基本情報
研究者
文献
歴史
記事


>TOP

■基本情報

●一般的に「就職」は正規労働者として働き始めることを言い、非正規雇用に就くことを就職とは言わない。
 「就職活動」は、「求職活動」の中でも特に正規雇用に就くことを目指している場合を指す。

●在学中の大学生を正規労働者として雇用したいという企業の意欲が高いため、日本の大学生の多くが在学中に就職活動を行う。
 一般労働市場における正社員の求人倍率が1倍を超えることはめったにないが、新規学卒労働市場における正社員の有効求人倍率は2000年3月卒の0.99倍を例外として1倍より低かったことはない。

表:有効求人倍率と大卒求人倍率
パート含む  除く  正社員 パート 大卒(年度卒)
1990年
1.40
1.26
-
3.27
2.86
1995年
0.63
0.56
-
1.14
1.08
2000年
0.59
0.46
-
1.41
1.09
2005年
0.95
0.84
0.58
1.36
1.60
2006年
1.06
0.94
0.63
1.46
1.89
2007年
1.04
0.92
0.61
1.43
2.14
2008年
0.88
0.76
0.54
1.24
2.14
2009年
0.47
0.38
0.28
0.77
1.62
2010年
0.52
0.43
0.31
0.79
1.28
2011年
1.23
注1:有効求人倍率は新卒を除く年平均
 「職業安定業務統計」
 (http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1b.html
 Unemployment Rate and Ratio of Job Offers to Job Seekers
 (http://www.stat.go.jp/english/data/handbook/pdf/f12_7.pdf
注2:大卒は年度卒(2000年度卒は「2001年3月卒」の数値)
 ワークス研究所「第28回ワークス大卒求人倍率調査(2012年卒)」(2011年5月24日)
 (http://www.recruit.jp/news_data/data/job/20110524_1.pdf

●就職活動の第一次的な目標は、会社から採用の「内定」を得ることである。
 内定を得た学生はその後も大学に在籍し、3月31日に卒業をしたあと4月1日から働き始める。在学中も、研修や内定式(10月1日に行われることが多い)で会社に行くことが求められるが、基本的に賃金は支払われない。
 内定は解約権留保・就労始期付労働契約と呼ばれる労働契約であり、その取り消しは解雇に順ずる扱いを受ける。つまり、企業は内定の取り消しを防止するために最大限の経営努力を行うなどあらゆる手段を講ずる必要があり、取り消しをせざるを得ない場合は、あらかじめ公共職業安定所に通知し、公共職業安定所の指導を尊重しなければならない。そして客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない内定の取り消しは無効とされる。
 一方、複数の会社から内定を得た学生は、就職を希望する会社以外の内定を辞退することになる。

・厚生労働省「新規学校卒業者の採用内定取消し・入職時期繰下げ等への対応について」
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/jakunensha07/index.html

・個別労働関係紛争判例集「採用内定取消」より
 http://www.jil.go.jp/hanrei/conts/006.htm
 「解約権留保・就労始期付労働契約とは、採用内定時に成立する労働契約のことであり、仕事を開始する時期を大学卒業直後とし、それまでの間に誓約書記載の採用内定取消事由が発生した場合には使用者が解約権を行使することができることを内容とするものである。」

◆2010/06/08 内々定巡る訴訟、会社側が控訴へ 「慰謝料金額に根拠ない」(朝日新聞)
◆2010/02/06 内定切り、今季も 「辞退ということで」 100万円渡し合意書「今後かかわらない」(朝日新聞)

●募集職種は「総合職」や「一般職」と示されることが多く、限定されていない。
 また特に総合職で採用されたものの行う仕事の内容は入社後、研修を経た上で決まる。これを「配属」と言い、勤務地を含め実質的に本人の同意なく決定される(自分の労働契約書を見たことがない、渡されたことがない、という正規労働者も少なくない)。

●採用の際に重視される点は、「専門的に何を勉強してきたか」や「どのような資格を持っているか」などの専門的な能力より、「前向きな性格であるか」や「コミュニケーション能力があるか」などの「人柄」であると言われている。


>TOP

■研究者

◇居神 浩
 http://www.kobe-kiu.ac.jp/organaization/pdf/results/03.pdf
◇岩脇 千裕
 http://www.jil.go.jp/profile/iwawaki.htm
◇大島 真夫
 http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/mystaff/m-oosima.html
◇角方 正幸
 http://www.works-i.com/flow/outline/research/kakuho.html
◇香川 めい
 http://univdb.rikkyo.ac.jp/view?l=ja&u=1092&sm=affiliation&sl=en&sp=18
苅谷 剛彦
小杉 礼子
 http://www.jil.go.jp/profile/rkosu.html
◇小林 雅之
 http://www.he.u-tokyo.ac.jp/2007/09/post_54.html
竹内 洋
筒井 美紀
◇永野 仁
 http://rwdb2.mind.meiji.ac.jp/Profiles/7/0000677/profile.html
◇中村 高康
 http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/kg-portal/aspi/RX0011D.asp?UNO=13088
◇濱中 義隆
 http://www.niad.ac.jp/n_kikou/soshiki/kyouin/gakui/1178256_928.html
◇平沢 和司
 http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~b20219/staff-R.html#hira
本田 由紀
◇松尾 孝一
 http://raweb.jm.aoyama.ac.jp/aguhp/KgApp?kojinId=ejcg
◇安田 雪
 http://www5.ocn.ne.jp/~yasuda/resume.html


>TOP

■文献

■1980年代以前

◇大泉 行雄 19260700 「智識階級の就職難と教育――末弘博士の所論に對する批評」『商工經濟研究』1(4), 1-17
 http://www.lib.kagawa-u.ac.jp/metadb/up/AN00114867/AN00114867_1_4_1.pdf
◆尾崎 盛光 1967 『日本就職史』文芸春秋
◇宮本 昇 19720905 「大学生の就職に対する意識と態度」『日本教育心理学会総会発表論文集』(14), 168-9
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009642692
◇宇都宮 垂穂 19741220 「短大卒業生の就職に考える――英語教育による秘書技術と適性の養成」『園田学園女子大学論文集』9, 157-66
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0000556783
◇若井 彌一 1976 「教育大学・学部学生の入学・免許状取得・就職状況に関する研究」『研究年報』24, 145-167
 http://ir.library.tohoku.ac.jp/re/bitstream/10097/13789/1/24-05.pdf
◇巽 和夫 19771220 「建築系学卆者の就職難と建築教育」『建築雑誌』92(1130), 21
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0008346362
◇荒井 克弘・塚原 修一・山田 圭一 1978 「科学技術者の高等教育に関する研究(2)」『大学論集』6,pp.175-197, 広島大学大学教育センター
◇石川 信雄・渡辺 利郎・米光 宰・辻 章夫 19790101 「薬学生の就職」『ファルマシア』15(1), 13-18
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0004182010

■1980年代

◆田中 博秀 1980 『現代雇用論』日本労働協会
◇佐々木 薫 , 辻村 徳治 19800300 「学生生活の充実感に関する研究――第1回カレッジ・コミュニティ調査資料の再分析」『総研論集』3, 1-27
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0000555934
◇本多 二朗 19800701 「大学生の「まよい」」『青年心理』,第21号 pp.85-92
◇矢野 真和・丸山 文裕 19821002 「大卒労働市場の変容――学歴、職業、賃金(一般研究 I・5部会 経済・職業)」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(34),62-65
◇天野 郁夫 1984 「就職と大学」(慶伊 富長編『大学評価の研究』pp.162-178, 東京大学出版会)
◇乾 彰夫 1988 「「私立文科系大学」学生の進路意識の考察――進路意識調査の結果から」『法政大学文学部紀要』法政大学文学部 34 1988 p151〜202
◇竹内 洋 19890000 「新規大卒労働市場における「ねじれ」効果――学校歴神話の再生産構造」『京都大学教育学部紀要』35,20-50
◇竹内 洋 19891001 「高等教育と労働市場――学歴・ねじれ効果・市場能力」『教育社会学研究』45,51-66

■1991年

◇平野秋一郎 1991 「就職協定の歴史と今日の採用活動」『季刊労働法』159号

■1992年

◆日本労働研究機構 1992 『大卒社員の初期キャリアー管理――採用・配置・定着の実態』(調査研究報告書No.20)
◇苅谷 剛彦・沖津 由紀・吉原 恵子・近藤 尚・中村 高康 19921009 「先輩後輩関係に"埋め込まれた"大卒就職――就職の社会学(1)」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(44),210-215
◇小林 雅之・矢野 真和 19920900 「男子大卒労働市場の構造変動分析」『広島修大論集, 人文編』33(1),25-54
◇矢野 真和 1992 「雇用と大卒労働市場」『広島大学大学教育研究センター大学論集』(通号 22),163-185
◇小林 雅之 19921009 「男子大卒労働市場の構造変動分析」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(44),218-219
◇平沢 和司 19921009 「女子短大生の職業選択――学業成績と就職決定経路を中心に」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(44),174-175
◇安原 ゆかり 19921100 「景気後退と女子就職戦線」『日本労働研究雑誌』No.395,p.1

■1993年

◇金子 和夫 19930300 「大卒社員の初期キャリア管理」『JILリサーチ』NO.13 1993.3 春 p.24-27
◆日本労働研究機構 1993 『大企業ホワイトカラーの異動と昇進――ホワイトカラーの企業内配置・昇進に関する実態調査』(調査研究報告書No.37)
◆日本労働研究機構 1993 『大卒社員の初期キャリア管理に関する調査研究報告書――大卒社員の採用・配属・移動・定着』(調査研究報告書No.44)
◇苅谷 剛彦・沖津 由紀・吉原 惠子・近藤 尚・中村 高康 19930330 「先輩後輩関係に"埋め込まれた"大卒就職」『東京大学教育学部紀要』32,89-118
◇中村 高康 1993 「就職協定の変遷と規制の理論」『教育社会学研究』第53集
◇斉藤 玲子 19930500 「不況で動きが変わった就職活動」『現代の高等教育』5月号
◇中村 高康 19931009 「就職協定の変遷と規制の論理」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』 (45),42-43
◇中村 高康 19931015 「就職協定の変遷と規制の論理――大卒就職における「公正」の問題」『教育社会学研究』53,111-130
◇矢野 真和 19931000 「新規大卒者の労働市場」『日本労働研究雑誌』35(10),14-23
◇大沢 真知子 19931000 「短大・大卒女子の労働市場の変化」『日本労働研究雑誌』35(10),24-33
◇平沢 和司 19931009 「女子短大生の就職――X校調査から学生・学校・雇用主の関係を中心に」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(45),196-197

■1994年

◇内橋 克人・奥村 宏・佐高 信 19940325 『就職・就社の構造(シリーズ日本会社原論4)』岩波書店 ◇渡辺 三枝子 19940100 「大学生の職業ガイダンスの在り方」『JILリサーチ』NO.16 1994.1 冬 p.4-5
◇吉本 圭一  19940100 「大衆化時代の大卒労働市場とキャリア形成」『JILリサーチ』NO.16 1994.1 冬 p.6-9
◇小杉 礼子 19940100 「大学就職指導と大卒者の就職行動(「大学就職指導組織調査」および「大学卒業後のキャリア調査」より)」『JILリサー チ』NO.16 1994.1 冬 p.10-13
◇八代 充史  19940100 「大卒社員の雇用管理の二つのタイプ《「大卒社員の雇用管理に関する調査」の結果より》」『JILリサーチ』NO.16 1994.1 冬 p.14-17
◇編集部 19940100 「当世大学生の就職事情」『JILリサーチ』NO.16 1994.1 冬 p.20-21
◇小杉 礼子 19940300 「大卒女子の就職事情――民間企業へ就職の一般化と不況」『教育と情報』第一法規出版432 1994.3 p8〜13
◇北村 節子 19940800 「現代就職事情と均等法」『JILリサーチ』NO.18 1994.8 夏 p.18-19
◇苅谷 剛彦・岩内 亮一・平沢 和司・吉原 惠子・中村 高康・間渕 泰尚・仙田 幸子 19941008 「It rains cats and dogs, but....――大学生の就職活動における自由と差異(II-4部会 大学と就職)」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(46),80-85
◇岩木 秀夫 19941008 「企業の新卒採用活動と学生の就職活動の費用と便益に関する研究(I-8部会 教育と経済)」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(46),44-45
◇樋口 美雄 1994 「大学教育と所得分配」(石川経夫編『日本の所得と富の分配』東京大学出版会,pp.245-278)

■1995年

◆苅谷 剛彦 編 1995 『大学から職業へ――大学生の就職活動と格差形成に関する調査研究』(高等教育研究叢書31)広島大学大学教育研究センター
◇岩内 亮一・苅谷 剛彦 19950320 「序章 大卒就職研究の視座」『RIHE』31, 1-13
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009118076
◇岩内 亮一 19950320 「第1章 「就職活動プロセス」の質的側面」『RIHE』31, 14-24
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009118077
◇苅谷 剛彦 19950320 「第2章 就職プロセスと就職協定」『RIHE』31, 25-41
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009118078
◇中村 高康 19950320 「第3章 就職プロセスにおけるアスピレーション冷却と正当化」『RIHE』31, 42-56
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009118079
◇平沢 和司 19950320 「第4章 就職内定企業規模の規定メカニズム――大学偏差値とOB 訪問を中心に」『RIHE』31, 57-68
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009118080
◇吉原 恵子 19950320 「第5章 性差を組み込んだ場合の「大学ランク」の意味」『RIHE』31, 69-79
◇仙田 幸子 「第6章 女子学生の就職先分化と納得度」『RIHE』31, 80-89
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009118082
◇苅谷 剛彦 , 岩内 亮一 「第7章 大学と就職」『RIHE』31, 90-99
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009118083
◇村松 健司 19950331 「フリーアルバイターと大学生の無気力感に関する研究 I : 現代青年の無気力への試論」『教育相談研究センター年報』千葉大学12,21-32
竹内 洋 199507 『日本のメリトクラシー――構造と心性』,東京大学出版会,270p. ISBN-10: 4130511068 ISBN-13: 978-4130511063 \1700 [amazon][kinokuniya] p0206
◇小杉 礼子 19950800 「大卒女子の初期キャリア」『JILリサーチ』NO.22 1995.8 夏 p.10-15
◇中島 史明 19950800 「大卒就職者が見た企業の幹部候補選抜方針《「早い」選抜、「遅い」選抜を規定する要因》」『JILリサーチ』NO.22 1995.8 夏 p.16-19
◇奥林 康司 19950800 「大学教育と職業教育」『JILリサーチ』NO.22 1995.8 夏 p.20-23
◇小野 紘昭 19950800 「人材育成の方向と大卒新入社員のキャリア形成」『JILリサーチ』NO.22 1995.8 夏 p.24-27
◇沖津 由紀 19951100 「大卒男子の就職プロセスと就職結果」『日本労働研究雑誌』No.428,pp.62-63
◆21世紀人材フォーラム編 19951200 『企業・大学・人材』朝倉書店
◆日本労働研究機構 1995 『大卒の初期キャリア形成――大卒研究会報告』(調査研究報告書No.64)

■1997年

◇中島 利雄 19971000 「大学生の職業教育の必要性」『JILリサーチ』NO.31 1997.10 秋 p.24-26
◇荒井郁男 1997 「大学卒業者の就職実態についての一考察」『日本労働協会雑誌』No.171
◇安部 由起子 1997 「就職市場における大学の銘柄効果」(中馬 宏之・駿河 輝和編『雇用慣行の変化と女性労働』pp.151-170,東京大学出版会)
◆日本労働研究機構 1997 『国際比較:大卒ホワイトカラーの人材開発・雇用システム――日、英、米、独の大企業』(1)事例調査編 (調査研究報告書No.95)

■1998年

◆岩内 亮一・苅谷 剛彦・平沢 和司(編) 19981100 『大学から職業へII――就職協定廃止直後の大卒労働市場』広島大学大学教育研究センター
◇岩内 亮一 19981110 「はじめに」『RIHE』52, i-ii
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009127718
◇岩内 亮一・平沢 和司 19981110 「序章 変容過程の大卒労働市場」『RIHE』52, 1-10
◇岩内 亮一・平沢 和司・中村 高康 19981110 「第1章 就職活動の過程――93, 97年度の比較を中心に」『RIHE』52, 11-20
◇筒井 美紀 「第2章 就職プロセスの変容――時間的観点を中心に」『RIHE』52, 21-32
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009127721
◇濱中 義隆 「第3章 就職結果の規定要因――大学ランクと「能力自己評価」に注目して」『RIHE』52, 33-52
◇中村 高康 「第4章 就職意識の二時点間比較――格差意識の変化」『RIHE』52, 46-52
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009127725
◇平沢 和司 「第6章 大卒理系就職と学校推薦」『RIHE』52, 65-76
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009127725
◇本田 由紀 「第7章 大卒女子の就職――性・専攻・ランクが就職に及ぼす影響とコース別採用の内実」『RIHE』52, 77-88
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009127726
◆日本労働研究機構 1998 『国際比較:大卒ホワイトカラーの人材開発・雇用システム――日、英、米、独の大企業』(2)アンケート調査編 (調査研究報告書No.101)
◇角方 正幸 1998 「各種調査からみる採用行動の分析」『日本労働研究雑誌』No.457
◇平沢 和司 1998 「大卒者の出身階層と学校歴・初職」(佐藤 嘉倫編『社会移動とキャリア分析』(1995 年SSM 調査シリーズ3 ), pp.31-44)

■1999年

◆安田 雪 19990215 『大学生の就職活動』中央公論新社
◇石井久子 1999 「若年労働者の失業率上昇とその要因」『景気変動と労働市場の構造変化』(雇用促進事業団、統計研究会)
◇松尾孝一 19990100「90年代の新規大卒労働市場――大学ランク間格差と企業の採用行動」『大原社会問題研究所雑誌』(通号 482),17-37

■2000年

◆日本労働研究機構 20000131 『変革期の大卒採用と人的資源管理――就職協定廃止と大卒の採用・雇用管理の変化』(調査研究報告書No.128)
◆川口 浩編 20000229 『大学の社会経済史――日本におけるビジネス・エリートの養成』創文社
◇森 清 20000600 「仕事をめぐる現代大学生気質 (特集 新・新人類の職業観)」『労働調査』(通号 376),p.4-7

■2001年

◆日本私立大学連盟就職委員会(編) 2001 『大学就職と就職支援:大学の変革に向けて』
◇鈴木 敦雄  20010500 「大学新卒者の採用・就業行動の変化――リクルート社の調査を中心として」『日本労働研究雑誌』43(5) 2001.5 p.33-43

■2002年

◆大久保 幸夫 編著 20020507『新卒無業──なぜ、彼らは就職しないのか』東洋経済 248.p 1470円

■2003年

◇高村 和代 20030200 「短大生・大学生の進路選択から見たフリーター」『現代のエスプリ』427 2003.2 p.177-187
◆東 清和・安達 智子(編著) 20030331 『大学生の職業意識の発達――最近の調査データの分析から』学文社
◇浦川 智子 2003 「「自己分析」の帰結――就職活動に見られる「自己分析」の社会学的研究」『人間発達研究』26号,89-120

■2004年

◆永野 仁 編著 20040120 『大学生の就職と採用――学生1,143名,企業658名,若手社員211名,244大学の実証分析』中央経済社
◇伊藤 彰浩 20040510 「大卒者の就職・採用のメカニズム――日本的移行過程の形成と変容」(寺田盛紀編『キャリア形成・就職メカニズムの国際比較――日独米中の学校から職業への移行過程』晃洋書房,58-82)
◇矢野 眞和 20040911 「大学教育と卒業後のキャリア(若年就労研究の学際的検討)」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(56),322-323
◇安達 智子 20041200 「大学生のキャリア選択――その心理的背景と支援」『日本労働研究雑誌』No.533,p.27-37
◇松本 かおり 2004 「大学生の就職活動と労働意識の変遷」『言語文化学』13号
◇岩脇 千裕 2004 「大学新卒採用における「望ましい人材」像の研究――著名企業による言説のに時点比較を通して」『教育社会学研究』74集,pp.309-327

■2005年

◆居神 浩・三宅 義和・遠藤 竜馬・松本 恵美・中山 一郎・畑 秀和 20050331 『大卒フリーター問題を考える』ミネルヴァ書房
◇小杉 礼子 20050700 「ニート問題と大学教育」『大学時報』2005.9,p.92-97

■2006年

◇潮木 守一・竹内 洋 20060200 「大学転落物語――教養の砦から若年失業者の収容所へ」『中央公論』121(2), 67-76
◇小方 直幸 20060300 「大学から職業への移行における新卒派遣のインパクト」『大学論集』37, 61-77
 http://rihe.hiroshima-u.ac.jp/tmp_djvu.php?id=74094
◇角方 正幸・松村 直樹 20060800 「大学生の「就職力」と「情報活用」」『IDE』(483),27-32
◇角方 正幸・八田 誠 2006 「若年の基礎力と就職プロセスに関する研究――若年の類型化と対応するミスマッチ解消策」『Works review』1,86-97
◇小山 治 20060922 「大学から仕事への移行――大学生活と就職の関係性(III-4部会 大学と職業,研究発表III,日本教育社会学会第58回大会)」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(58),211-212
◇広井 良典 20061119 「教師としての大学教授とニート問題」『週刊東洋経済』2005.11.19 p.13

■2007年

◇苅谷 剛彦・平沢 和司・本田 由紀・中村 高康・小山 治 20070310 「大学から職業へIII その1――就職機会決定のメカニズム」『東京大学大学院教育学研究科紀要』46, 43-74
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0008387807
◇堀 健志・濱中 義隆・大島 真夫・苅谷 剛彦 20070310 「大学から職業へIII その2――就職活動と内定獲得の過程」『東京大学大学院教育学研究科紀要』46, 75-98
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0008387808
◇小見山 隆行 20070331 「大学から職業への移行問題とキャリア教育の考察」『愛知学院大学論叢. 商学研究』47(3), 179-205
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0008430940
◇豊田 義博 20070400 「「リクナビ」の登場が新卒市場にもたらした光と影」『日本労働研究雑誌』,No.561,pp.62-64
◇山本 公子 20070400 「キャリアカウンセリングが近年盛んになっていること」『日本労働研究雑誌』,No.561,pp.65-67
◇矢野 眞和 20070400 「大学は本人のためでなく,社会のために役立っている」『日本労働研究雑誌』,No.561,pp.59-61
◇小笹 芳央 20071000 「組織の入り口管理とリテンション」『日本労働研究雑誌』,No.567,p.1
◇編集委員会  20071000 「採用の変化」『日本労働研究雑誌』,No.567,pp.2-3
◇永野 仁 20071000 「企業の人材採用の変化──景気回復後の採用行動」『日本労働研究雑誌』,No.567,pp.4-14
◇佐々木 勝 20071000 「ハローワークの窓口紹介業務とマッチングの効率性」『日本労働研究雑誌』,No.567,pp.15-31
◇豊田 義博 20071000 「採用メディアの変化──多様化する中途採用メディア・経路」『日本労働研究雑誌』,No.567,pp.32-38
◇小宮 健実 20071000 「採用とアウトソーシング」『日本労働研究雑誌』,No.567,pp.39-48
◇岩脇 千裕 20071000 「大学新卒者採用における面接評価の構造」『日本労働研究雑誌』,No.567,pp.49-59
◇堀田 聰子 20071000 「採用時点におけるミスマッチを軽減する採用のあり方── RJP ( Realistic Job Preview ) を手がかりにして」『日本労働研究雑誌』,No.567,pp.60-75
◇井上 直樹・大内 伸哉・神林 龍・守島 基博 20071000 「『採用』を考える」『日本労働研究雑誌』,No.567,pp.76-96
◆小杉 礼子編 20071030 『大学生の就職とキャリア――「普通」の就活・個別の支援』,勁草書房,216p.
◇小山 治 20070922 「新規大卒者の能力評価過程――採用面接の場面を中心に(III-4部会 キャリアと教育,研究発表III,一般研究報告)」『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(59),213-214
◇香川 めい 2007 「就職氷河期に「自己分析」はどう伝えられたのか――就職情報誌に見るその変容過程」『ソシオロゴス』No.31,pp.137-151
◇鵜飼 洋一郎 2007 「企業が煽る『やりたいこと』――就職活動における自己分析の検討から」『年報人間科学』28号,79-98
筒井 美紀 20071200 「女子学生の抱く採用イメージは2年間でなぜ・どのように変わるのか?――平成16年度入学生・パネルデータの分析から」『現代社会研究』10: 5-20.

■2008年

◇福井 康貴 20080630 「就職の誕生――戦前日本の高等教育卒業者を事例として」『社会学評論』59(1),198-215
◇小山 治 2008 「なぜ新規大卒者の採用基準はみえにくくなるのか――事務系総合職の面接に着目して」『年報社会学論集』(21),143〜154
◆石渡 嶺司・大沢 仁 20081120 『就活のバカヤロー――企業・大学・学生が演じる茶番劇』光文社
筒井 美紀 20081200 「女子大生はどう"シューカツ"したか?――2008年3月卒業生の質問紙調査から」『現代社会研究』11: 51-67.

■2009年

◇牧野 智和 2009 「大学生の就職活動における「自己分析」の系譜――『就職ジャーナル』を素材として」『早稲田教育評論』23(1): 79-98.
喜多 加実代・桑畑 洋一郎 20090300 「女子学生の就職活動と就業意識――インタビュー調査から」,『教育実践研究』(17): 9-16
◆常見 陽平 20090727 『就活格差』中経出版
◇白井 章詞 20090900 「大学生の就職活動を通じたストレス対処能力の変化――地方の私立X大学の学生を事例として」『キャリアデザイン研究』5: 143-158.
◆森 健 20090920 『就活って何だ――人事部長から学生へ』文藝春秋
◇古谷 嘉一郎 2009 「自己効力感と就職活動の関連についての就職活動の展望の仲介効果――大学生を対象とした予備的検討」『比治山大学現代文化学部紀要』(16): 95-104.
◇本庄 麻美子 20091100 「上級生による下級生への進路・就職支援活動「和歌山大学経済学部スチューデントリンク」の現状と課題」『経済理論』352: 147-167
◇松浦 美晴 20091200 「「やりたいこと」に基づく大学生の進路選択(1)」『山陽論叢』16, 49-52
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009430882
◆田中 秀臣 20091203 『偏差値40から良い会社に入る方法』東洋経済新報社

■2010年

◇池崎 宏昭 20100000 「就職活動の行動経済学的考察」『Cosmica』(40), 13-22
◇藤本 佳奈 20100000 「地方私立大学生の就職活動――就職支援・キャリア支援との関わりを中心に」『教育学研究紀要』 56(1), 256-61
◆佐藤 孝治20100129 『“就活”廃止論――会社に頼れない時代の仕事選び』PHP研究所
◇竹田 博信 20100131 「企業の期待する「キャリア教育」について」『大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要』9, 261-9
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009410162
◇先川 直子 20100200 「短大生における就職活動と卒業後の状況」『目白大学短期大学部研究紀要』46: 17-34
◇古川 寛 20100201 「東京家政大学服飾美術学科・服飾美術科学生の就職事情」『東京家政大学研究紀要1, 人文社会科学』50, 95-102
◇井上 奈美子・永井 隆雄 20100300 『大卒女子学生の就職良好度の決定要因」『人材育成研究』5(1), 87-94
◇角方 正幸 20100300 「学生の基礎力と意欲から見た就職活動の実態」『クオリティ・エデュケーション』3: 45-58
◇石本 雄真・逸身 彰子・齊藤 誠一 20100300 「大学生における就職決定後の就職不安とその関連要因」『神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要』4(1), 143-9
 http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81002645
◇古谷 嘉一郎 20100300 「自己効力感と就職活動の関連についての就職活動の展望の仲介効果――大学生を対象とした予備的検討」『比治山大学現代文化学部紀要』第16号 (16), 95-104
 http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/handle/harp/8375
◇長尾 勇志 , 中野 美香 20100303 「福岡工業大学電気工学科における就職活動の実態と支援モデル」『電気学会研究会資料』2010(1), 53-7
◆苅谷 剛彦・本田 由紀編 20100319 『大卒就職の社会学――データからみる変化』東京大学出版会
◇武田 るい子 20100320 「大学から職業へ――移行過程をめぐる教育の問題」『清泉女学院短期大学研究紀要』(28), 25-42
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009580682
◇上西 充子 20100400 「大学の就職支援・キャリア形成支援」『日本労働研究雑誌』No.597: 10-17
◇豊田 雄彦・竹内 美香・岩崎 暁・菅井 郁 20100600 「テキストマイニングによる「就職活動体験記」の分析」『自由が丘産能短期大学紀要』43, 1-13
 http://www.sanno.ac.jp/tandai/bulletin/kiyou_43/43_1.pdf
◆辻 太一朗 20100610 『就活革命』日本放送出版協会
◇城 仁士 20100700 「大学生の就職活動における自己効力の変化と活動ヒストリー」『日本教育心理学会総会発表論文集』(52), 374
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009652449
◇高橋 潔 20100700 「就職・採用活動におけるマーケテイング・モデルからの脱却」『國民經濟雜誌』202(1), 114-28
◆日本学術会議 20100722 『大学教育の分野別質保証の在り方について』
  http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-k100-1.pdf
◇宮重 徹也 20100800 「バブル経済崩壊後の就職における理科系女子大学生のキャリア形成」『富山高等専門学校紀要』(1), 111-6
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009510229
◇居神 浩 20100825 「ノンエリート大学生に伝えるべきこと――『マージナル大学』の社会的意義」『日本労働研究雑誌』No.602,27-38
 http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2010/09/pdf/027-038.pdf
◇関口 倫紀 20100825 「大学生のアルバイト経験とキャリア形成」『日本労働研究雑誌』No.602,67-85
 http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2010/09/pdf/067-085.pdf
◆常見 陽平 20100925 『くたばれ!就職氷河期――就活格差を乗り越えろ』角川SSコミュニケーションズ
◆石渡 嶺司 20101029 『就活のしきたり――踊らされる学生、ふりまわされる企業』PHP研究所
◇小山 治 20101100 「新規大卒労働市場における大学教育の就職レリバンス――学習理論に着目した新しい分析モデルの提出」『大学教育学会誌』32(2), 95-103
◆労働政策研究・研修機構編 20101101 『高校・大学における未就職卒業者支援に関する調査』
 http://www.jil.go.jp/institute/research/2010/081.htm
◇辻野 順子・仲宗根 稔 20101105 「保育者養成短期大学における就職先の決定と就職後の仕事のやりがい感に関する実証的研究」『関西女子短期大学紀要』20, 1-10
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009532195
◆太田 聰一 20101118 『若年者就業の経済学』日本経済新聞出版社
◇松浦 美晴 20101200 「「やりたいこと」に基づく大学生の進路選択(2)――促進的記号としての就職活動」『山陽論叢』17, 34-42
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009676632
◇小島 弥生 20101200 「就職活動におけるエントリーシートへの記述に関する探索的研究――志望する職種との関連の検討」『埼玉学園大学紀要(人間学部篇)』10, 89-98
 http://www.media.saigaku.ac.jp/bulletin/pdf/vol10/human/08_kojima.pdf
◇小林 大祐 20101203 「コミュニケーション能力主義の問題――「若年者就職基礎能力支援事業」の廃止によせて」『熊本大学教育学部紀要』59, 105-11
◆豊田 義博 20101210 『就活エリートの迷走』筑摩書房
◇鯉沼 葉子 20101217 「工学系女性大学院生の誕生を阻む要因――A工業大学の女子在学生と卒業生・修了生を対象とした調査から」『研究技術計画』24(4), 369-82
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009597445
◇大谷 卓史 20101224 「就職に役立つ教養教育――キー・コンピテンシー概念の日本的展開」『科学史研究(第II期)』49(256), 235-8
◇中野 春美 20101231 「2009年度の進路状況・就職状況について」『現代女性とキャリア』2, 92-5
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009622196

■2011年

◇岡崎 仁美 20110000 「大学生の就職活動におけるコミュニケーション課題と解決の方向性」『専門図書館』(247), 15-20
◇井村 直恵 20110100 「効果的な就職活動支援」『九州国際大学経営経済論集』17(2), 37-43
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009702782
◇山口 泰史 , 江崎 雄治 , 松山 薫 20110115 「新規大卒者のUターン移動と就職――山形県庄内地域の事例」『季刊地理学』62(4), 211-21
◇常見 陽平 20110125 「学生と企業が致命的に出会えない「就活断層」時代を迎えた」『エコノミスト』89(4), 86
◇城 繁幸 20110125 「日本型雇用の維持は社会の大きな負担になっている」『エコノミスト』89(4), 89
◇赤木 智弘 20110125 「「ロスジェネ問題」の延長線では氷河期の歪みは解決しない」『エコノミスト』89(4), 90
◇竹田 博信 20110131 「企業の期待する「キャリア教育」2」『大阪樟蔭女子大学研究紀要』1, 190-6
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009622617
◇杉本 真貴 20110205 「女子学生の研究生活と就職活動」『化学工学』75(2), 97
◇政本 香 20110300 「想定された就職面接試験の不合格場面における反実仮想」『松山東雲女子大学人文科学部紀要』19, 45-54
◇佐野 正彦 20110300 「若年労働市場の構造と雇用への移行の諸相――学歴と就職機会」『教育学研究』78(1), 29-31
◇内田 智大 20110300 「就職氷河期における本学国際言語学部の就職活動の実態と成果要因――2006年度調査との比較を踏まえて」『研究論集』93, 85-103
 http://opac.kansaigaidai.ac.jp/cgi-bin/retrieve/sr_bookview.cgi/U_CHARSET.UTF-8/DB00000396/Body/r093_06.pdf
◇上西 充子 20110300 「就職支援に大学が果たすべき役割――業界・企業選びの側面に着目して」『都市問題』102(3), 9-13
◇瀬川 純美 20110300 「大学生の就職活動の変化」『東京女子大学社会学会紀要』(39), 69-79
◇市川 幸子 20110300 「就職力について考える――ある女子学生の就職活動の記録」『キャリア教育研究所年報』(2), 47-52
◇福屋 利信 20110300 「山口大学における留学生就職支援事業の成果」『大学教育』8, 37-42
 http://petit.lib.yamaguchi-u.ac.jp/G0000006y2j2/file/18571/20110721152916/D500008000004.pdf
◇平尾 元彦 20110300 「インターンシップの就職活動への影響――山口大学2010年度4年生へのアンケート調査と内定状況調査に基づく考察」『大学教育』8, 29-36
 http://petit.lib.yamaguchi-u.ac.jp/G0000006y2j2/file/18570/20110721152916/D500008000003.pdf
◇中川 洋子・原口 恭彦 20110300 「大学におけるキャリア支援に関する研究――職業未決定に認知的変数が及ぼす影響に着目して」『広島大学マネジメント研究』(11), 11-20
 http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/kiyo/AA11658355/HUMR_11_11.pdf
◆森岡 孝二編 20110308 『就活とブラック企業――現代の若者の働きかた事情』岩波書店
◇一条 孝子 20110310 「就職支援を通して見えてくる女子学生の姿――就職相談の事例から」『キリスト教文化研究所研究年報』(44), 69-94
 http://mgusrv02.mgu.ac.jp/21tosyokan/files/chri44_08.pdf
◇長谷川 誠 20110314 「非選抜型大学における就職未決定者のメンタリティに関する一考察」『佛教大学教育学部学会紀要』10, 141-52
 http://archives.bukkyo-u.ac.jp/infolib/meta_pub/rid_KK00100120
◇西村 圭子・種市 康太郎 20110320 「大学生の進路決定における心理的プロセスに関する記述的研究(1)」『心理学研究』1, 46-60
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009714746
◇千代田 真紀 20110331 「キャリア教育・就職支援に関する考察――人間力の重要性」『千葉経済大学短期大学部研究紀要』7, 101-10
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009678920
◇柴田 由己・安住 伸子 20110331 「女子大学生の進路選択に対する自己効力と進路探索行動――進路選択過程としての就職活動に着目して」『キャリア教育研究』29(2), 71-80
◇児美川 孝一郎 20110400 「大卒就職問題を考える」『教育』61(4), 36-43
◇濱口 桂一郎 20110400 「新卒一括採用の問題点とその処方箋」『情報労連リポート』28(6), 10-12
 http://homepage3.nifty.com/hamachan/johororenshinsotsu.html
◇熊沢 誠 20110500 「われらの時代の働きかた(その4)就職の「成功度」を規定するもの」『Posse』11, 143-5
◇濱口 桂一郎 20110500 「新卒者就職難問題の構造的背景と今後の課題」『社会民主』(672), 7-11
 http://homepage3.nifty.com/hamachan/shaminshinsotsu.html
◇肥田 幸子・澤田 節子 20110600 「大学生の就業意識形成のプロセスに関する研究――2010年度就職合宿を実施して」『東邦学誌』40(1), 153-68
 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0009693625
◇居神 浩 20110600 「学卒未就職という不条理――大学教育の現場で今できること」『IDE』(531), 39-43
◆厚生労働省編 20110708 『平成23年版 労働経済の分析――世代ごとにみた働き方と雇用管理の動向』
 http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/11/
◆今野 晴貴・川村 遼平 20111005 『ブラック企業に負けない』旬報社
◆常見 陽平 20111029 『就活の神さま――自信のなかったボクを「納得内定」に導いた22の教え』WAVE出版


>TOP

■歴史

●1870年前後 明治維新が起こって「四民平等」「職業選択の自由」
→「武士の子は武士、農民の子は農民」ではなくなる。
●1880年 学校の普及と雇用関係の近代化がはじまる
 三井銀行(1876年設立)では、主人が衣食住の面倒を見るという奉公人制度を廃止し、すべての使用人を通勤制にして、給料を支給するという使用人制度に転換。従来、店で教育を行っていたが、学校教育を受けたものに試験を課して採用するようになる。
●1890年 工業の発展とともに労務管理の方法が整備されはじめる
 三菱長崎造船所における熟練工の養成・「臨時職工制」の採用、日本郵船による東京大学と東京高等商業学校の学生の定期採用開始、三井銀行による長期勤続よって退職金の支給額が累進的に増すという規定など

●1900年 従業員の福利政策が整備されるが、そこから排除される労働者も生み出す
●1910年 一般公募から高等教育機関を通した人材の推薦・紹介への過渡期
 安田保善社は、新聞広告で全国から中学卒を練習生として採用して社内で教育し幹部社員を養成(1907〜20年)。一方、1912年、慶応大学は山名次郎を就職の紹介・斡旋のために嘱託として招請する。この頃「高等遊民」が流行語
●1920年 大学の急増と大学を通じた採用の普及
 安田保善社、大学卒の恒常的採用に踏み切る(1921年)
 面接試験の重視(「人物本位」)、「大井川なら俺でも越すが、越すに越されぬ人物試験」
 ホワイトカラーの急増と地位の低下(「洋服細民」)

●1930年 就職の制度化と就職難
 定期採用、実績関係、一人一社制、学歴。最初の就職協定(1928年)
『大学は出たけれど』(小津安二郎監督作品・1929年)
 大学が企業に卒業する学生の情報を配り、各企業から大学に採用申込書が来る。申込書が来たら、申込条件に該当する学生の意見を聞き、推薦が決定したら、大学が学生の推薦状や履歴書、戸籍謄本などを企業に送っていた。企業が学生に求めた条件は、健康と成績と人物であった(川口 2000; 202-203)

●1940年 統制経済と戦後改革
●1950年 中高における就職斡旋の制度化(学校による無料職業紹介事業)
●1960年 経済成長・技術革新と若年労働者の人手不足
●1970年 大学進学率の上昇と大学生の就職自由化
 1969年 リクルート『就職ジャーナル』創刊
 「二社制限、先決優先主義」(大日本印刷事件「採用:内定取消の効力」)から自由化へ
 大卒のブルーカラー化
 女性で就職できるのは高卒か短大卒だけで、四大卒は就職できないと言われていた

●1980年 完全雇用政策の放棄と「日本的経営」の完成期
 男性正規労働者への賃金が生活保障の中心で、主婦パートやアルバイト、日雇い労働者が雇用の調整弁となる。オイルショック以後、サービス産業化が進むのに合わせて主婦パート、(学生)アルバイト、派遣労働者が増加していく。
 『21世紀のサラリーマン社会』における「団塊二世」の就職問題の予想

●1990年 バブル崩壊と就職の量的質的変化
採用減と就職氷河期(90年代半ばと2000年前後)
「新時代の「日本的経営」」(日経連 1995)と正社員の減少(特に女性と若年層)
 就職協定の廃止(96年)と採用活動の「自由化」(苅谷編 1995,岩内ほか編 1998)
 リクルーター制から就職サイトへ(96年「RECRUIT BOOK on the Net」サービス開始)
 エントリーシートの普及(98年)と「やりたいこと」を尋ねる面接(厳選採用と質重視)
 「即戦力重視」言説と資格ブーム(永野編 2004)
 大学進学率の上昇とマージナル大学の急増(居神ほか 2005)

●2000年 (若年)労働者の三層化
 昇格昇給のある「中核的正社員」/昇格昇給が(比較的)ない「周辺的正社員」/時給の非正規
 *日経連「成果主義時代の賃金システムのあり方――多立型賃金体系に向けて」(2002)
 「(…)卒業直後に正社員にならなかった者でも、四年程度のうちに男性では三分の二が、女性では半数が正社員に変わっている」(小杉 2003; 68)
 業績管理・時間管理の個人化と請負的な正社員の出現(佐藤編 2003)
 会社共同体への忠誠よりチームや仕事ごとの動機付け→「やりたいこと」
 =現在の就職活動は企業の人事・賃金制度に大きく規定されている。また外部市場での評価を意識させるなど、「いずれ辞めさせること/辞めること」が組み込まれている(「自立した労働者」像と離職率/中核的正社員の採用と育成の危うさ)

●問題点として指摘されていること
・中核的な正社員(候補)として採用される機会が「新卒」(卒業が予定されている在学者)にほぼ限られていること。
 「既卒」(卒業した学生)が(大)企業の中核的な正社員になれる機会はないと考えられているため、非常に厳しい競争が展開される。
・年々就職活動の開始時期が早期化し、それにともなって長期化も進んでいること。
 10年ほど前は3年生(回生)の12月頃が就職活動を始める目安であったが、現在では「3年生になったら就職活動の年」といった言説も見られる。またサークル活動や留学、インターンシップなどを準備期間と捉えると、入学時点から準備が始まっているとも言える。その結果、就職が学生生活の中心を占めることになり、特に最終学年(主に4年生)の1年間は就職活動に費やされると言っても過言ではない。
・景気の影響を過度に受けること。
・採用基準の中心に「人柄」が置かれているため、採用理由が曖昧で、不採用の際の精神的ダメージが大きいこと。
・大企業が「中核的正社員」になる人材を採用するための基準やスケジュールに全体が規定されていること。
 1990年代以降の大卒の増加と階層化に適合した新卒労働市場の形成が不十分。
 「中核的」でない労働者のための労働市場、生活保障システムの構築が求められている。


>TOP

■記事


>TOP
◆内々定巡る訴訟、会社側が控訴へ 「慰謝料金額に根拠ない」(朝日新聞)
 内定式直前に内々定を取り消したのは違法だとして、20代の男女2人が福岡市の不動産会社「コーセーアールイー」に計495万円の損害賠償を求めた訴訟で、同社は、慰謝料など計195万円の支払いを命じた2日の福岡地裁判決を不服として控訴する方針を明らかにした。
 判決によると、2人は2008年、それぞれ同社から内々定を得たが、内定式2日前に内々定を取り消すとの書面が届き、採用されなかった。同社は控訴する理由について「慰謝料の金額に明確な根拠が示されていない」などと説明している。

>TOP
◆内定切り、今季も 「辞退ということで」 100万円渡し合意書「今後かかわらない」(朝日新聞)
 今春就職予定だった大学生の内定を取り消す企業が今シーズンも出ている。企業の「内定切り」が2008年度相次いだため、厚生労働省は、採用計画が不適切な企業を公表するなどの対策に乗り出している。しかし、今季も業績悪化を理由に内定辞退を迫り、中には、学生に「この件にはかかわらない」と、多額の現金を渡して約束させた企業もあった。(宮崎健)

 東京都内の私立大工学部4年の男子学生(21)は昨年12月初め、入社予定だった製造業向け技術者派遣会社から「内定取り消し」を正式に告げられた。「この件には今後一切かかわらない」とした合意書にサインし、今年1月に補償金100万円が振り込まれた。自分を含め、同様の学生が3人いたと聞かされた。
 その際、担当役員は「会社自体は続いており、新卒採用もやっていくので、大学との関係は切らずに対応させていただく」と話したという。
 男子学生が就職活動を始めたのは3年生だった08年秋。就職情報サイトでこの会社を知った。採用予定は約20人。説明会に出席し、09年1月に「内定」の連絡が来た。4月に誓約書を送り、就活を終えた。
 雲行きが怪しくなったのは6月から。本社に呼び出され、人事部長と担当者が業績不振の現状を説明した。「入社しても自宅待機となり、入社が10月に延びるかもしれない」。社内で希望退職者を募り始めたことも明かされた。
 9月に本社へ呼ばれた時は「自宅待機が約100人いて、希望退職者も思うほど出ていない」。担当役員は「だから、入社を辞退してもらいます」と頭を下げた。男子学生はあっけにとられ「それは内定取り消しですか」と聞き直すと、「雇うことはできません」と言われた。
 男子学生は就活の再開を余儀なくされた。先月中旬、精密機器レンタルの企業から「内定」の連絡を受けた。「やっと終わったという感じです。企業側も、ダメだと早めに言ってくれれば、こんなに慌てることはなかった」と話した。男子学生が入社予定だった企業は、朝日新聞の取材に、「あくまで自主的に辞退していただいたと考えている」とコメントした。
 イベント運営会社から、昨年11月に「内定辞退」を迫られた男子学生もいる。「業績悪化で見通しが立たない。社員の給料もカットし始め、翌年2月にはさらにカットし、社員の3割を削減する」と説明された。
 補償金30万円と必要に応じて書面も作ると言われ、「内定切り」に応じた。就活を再び始めたものの、朗報は来ない。卒業研究に専念しなければならない時期だけに、精神的にも厳しい状態が続く。

 ●企業名、公表わずか
 08年秋の金融危機の影響で「内定切り」が相次いだため、厚労省は09年1月、一方的な都合で内定を取り消した企業は「ハローワーク及び学校」に通知するように規則を強化した。同時に、適切な採用計画がなされていない「悪質企業」については、企業名公表に踏み切った。
 公表対象は原則、内定取り消しが2年度以上連続▽同一年度に10人以上▽事業活動の縮小を余儀なくされているものとは明らかに認められない▽学生に理由を十分説明しない▽学生の就職先確保の支援をしない――の項目のいずれかに該当する場合。今回の学生のケースでは大学側への通知はなされていない。
 本来、学生と企業が「内定取り消し」なのか「自主辞退」なのか共通認識を持つべきだが、それぞれの受け止め方次第であいまいだ。内定取り消しにあった場合、学生は裁判に訴える道はあるが、現実的ではない。泣き寝入りを防ぐためにも、企業にハローワークと大学に通知することを約束させることも自己防衛の一つだ。
 厚労省のまとめでは、09年3月卒業の大学生など新卒者で、内定を取り消されたのは2143人(447事業所)にのぼる。09年3月の卒業生をめぐり計15社が公表されたが10年3月の卒業生については該当企業は出ていない。大学関係者は「企業にとって名前公表はダメージが大きい。内定取り消しは表に出ないように巧妙になっているのかもしれない」と警戒している。

 ◆キーワード
 <大学生の就職内定率> 今春卒業予定の大学生の昨年12月1日時点の内定率は、前年同期に比べ7.4ポイント低い73.1%で、調査が始まった1996年以降、最低となった。就職が好調だった98年3月卒の84.8%より10ポイント以上落ち込んでいる。私立大の内定率は70.5%(前年同期比8.5ポイント減)で、国公立大の80.7%(同4.6ポイント減)と比べて下げ幅が大きかった。


*作成:橋口 昌治
UP:20081028 REV:1030 20101205 20111030, 20130921
労働
TOP HOME(http://www.arsvi.com)