HOME >

サリドマイド




Tweet

■新着

◆立岩真也 編 2015/05/31 『与えられる生死:1960年代――『しののめ』安楽死特集/あざらしっ子/重度心身障害児/「拝啓池田総理大学殿」他』Kyoto Books 1000



◆山本明正「サリドマイド事件」
 http://yakugai.akimasa21.net/fwd3/thalidomide

 ※以下作成途上(ですが上記の頁を見ていただくのが一番かと)

19571000 旧西ドイツの製薬メーカーがサリドマイドの販売開始
19580100 国内でサリドマイド販売開始
19600900 米国の製薬メーカーがサリドマイドの販売許可を申請したが、米国食品医薬品局はデータ不備を理由に認可せず
19611100 サリドマイドを服用した妊婦から障害を持つ胎児が生まれることが分かり、西ドイツの製薬メーカーが回収決定
19620900 日本の製薬メーカーが回収決定
19630600 被害者が製薬メーカーに損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴。全国に訴訟広がる
19651100 サリドマイド被害者集団訴訟* 
19671100 サリドマイド被害児を守る会* 
19741000 全国サリドマイド訴訟統一原告団と国、製薬メーカーとの間で和解成立
19750710 厚生省 サリドマイド児190人認定* 
……
199807 米国がハンセン病治療薬としてサリドマイドを承認
19991022 全国薬害被害者団体連絡協議会発足(サリドマイド、スモン、HIVなど薬害被害者8団体約4000人)* 
20000100 日本骨髄腫患者の会がサリドマイドの個人輸入を開始
20021000 厚生労働省がサリドマイド個人輸入の実態調査を始める

■関連文献→全文掲載

◆石川 達三・戸川 エマ・小林 提樹水上 勉仁木 悦子 1963/02 「誌上裁判 奇形児は殺されるべきか」,『婦人公論』48-2:124-131
◆花田 春兆 1963/06 「切捨御免のヒューマニズム」,『しののめ』50→19681020 『身障問題の出発』,pp.14-23

立岩真也 編 2015/05/31 『与えられる生死:1960年代――『しののめ』安楽死特集/あざらしっ子/重度心身障害児/「拝啓池田総理大学殿」他』Kyoto Books gumroad経由

■文献

◆平沢 正夫 19651125 『あざらしっ子――薬禍はこうしてあなたを襲う』,三一書房,254p. ASIN: B000JACM5W 250 [amazon] ※ d07. t09.
◆荒井 良 19700330 『貴(たかし)への手紙――サリドマイド児成長の記録』,日本YMCA同盟出版部,276p. ASIN:B000J9OMJW 520 [amazon] ※ d07. t09.
◆増山 元三郎 編 19710831 『サリドマイド――科学者の証言』,東京大学出版会,319p. ASIN: B000J9ZJ1M  580 [amazon] ※ d07. t09.
◆Sjostrom, Henning・Nilsson, Robert 1972 Thalidomide and the Power of the Drug Companies, Penguin=19731108 松居 弘道 訳 『裁かれる医薬産業――サリドマイド』,岩波書店,305p. ISBN-10: 4000053949 ISBN-13: 978-4000053945 [amazon] d07. t09.
◆川上 美由紀 19810220 『わたしは負けない――サリドマイド少女のひたむきな青春』,角川文庫,247p. ASIN: B000J7YXRK ※ [amazon] d07. t09.
◆宮本 真左彦 19811220 『サリドマイド禍の人びと――重い歳月のなかから』,筑摩書房,220p. ASIN: B000J7SAI8 \945 [amazon] ※ d07. t09
◆Stephens, Trent and Brynner, Rock 2001 DarkRemedy: The impact of thalidomide and its revivalas a vital medicine, Perseus Books Group=20011224 本間 徳子 訳 『神と悪魔の薬サリドマイド』,日経BP社,318p. ISBN:4822242625 ISBN-13: 9784822242626 1800+ [amazon] ※
◆鳩飼 きい子 20010905 『不思議の薬――サリドマイドの話』,潮出版社,198p. ISBN-10: 4267016097 ISBN-13: 978-4267016097 1260 [amazon]『がん治療――サリドマイドの適応と警鐘』,日本工業新聞社,191p. ISBN: 4819109359 ISBN-13:9784819109352 1500 [amazon] c09 ※ d07. t09.
◆飯田 進 20030720 『青い鳥はいなかった――薬害をめぐる一人の親のモノローグ』,不二出版,318p. ISBN-10:4835032993 ISBN-13:978-4835032993 欠品 [amazon][kinokuniya] ※ t09.
◆白井 のり子 20060530 『典子44歳 いま伝えたい――「典子は、今」あれから25年』,光文社,206p. 1143+ ISBN-10: 4334975011 ISBN-13: 978-4334975012 [amazon]※ d07. t09.

■報道

◆2009/10/23 「薬害副読本:中学生向け来年度に発行…歴史や副作用学ぶ」
 『毎日新聞』

 「厚生労働省は来年度、薬害についての中学生向けの副読本を発行する。再発防止に向け、薬害の歴史や医薬品の副作用を知ってもらうのが狙いで、約120万部を全国の中学校に配布する。学校の教科書に薬害の記述はほとんどなく、薬害被害者らが長年、再発防止に向けた教育の充実を求めていた。長妻昭厚労相が23日の閣議後会見で明らかにした。
 厚労省医薬食品局によると、来年度概算要求に薬害教育推進事業費として約2600万円を計上。専門家や過去の薬害被害者の協力を得ながら、内容を詰めるという。
 全国薬害被害者団体連絡協議会によると、社会や保健体育の教科書の大半はサリドマイド(59〜69年)やスモン(55〜70年)などを取り上げていない。99年には小学校の社会で、エイズ訴訟の記述に文部省(当時)の検定意見が付き、削除される問題も起きた。薬害被害者らは毎年の国との定期交渉で教材作成などを求め、厚労省が設けた薬害肝炎の検証委員会も今年4月、小中学校での教育推進を提言した。
 同協議会の勝村久司副代表は「被害者の10年にわたる交渉が実りうれしい。子供を将来、加害者にも被害者にもしないために、薬害が人災であることを教育で伝えることは、とても意義がある」と話している。」【清水健二】
(10月23日13時18分配信 毎日新聞)

◆2002/11/04 <サリドマイド>医師の個人輸入が急増 求められるルールづくり
 毎日新聞ニュース速報

 薬害被害者は「悪魔の薬」と指摘し、がん患者は「唯一の希望」と訴える鎮静・催眠剤サリドマイド。1950〜60年代に世界的な薬害を引き起こし、国内では62年に医薬品の承認が取り消されたが、90年代に入って骨髄腫などへの効果を認める報告が出るようになり、医師による個人輸入が急増している。こうした“ルールなき復活”について「薬害が繰り返されても責任を負うのは医師」との姿勢だった厚生労働省も、ようやく実態調査に乗り出した。早急なルール作りが必要だ。 【須山勉】

 ◇風化する薬害
 サリドマイド被害者の福祉財団「いしずえ」事務局長、間宮清さん(39)は5月、テレビ番組を見て、衝撃を受けた。
 がん闘病中の患者。手には、服用しているという薬の瓶。100錠はあろうかというサリドマイドが詰まっていた。
 「必要量だけを医師が渡すのでなく、患者の自己管理に任せていた。瓶が流出し、新たな被害が出たら、どうするのか」
 自らも両腕が短いなどの障害を持つ間宮さんは9月25日、厚労省に対し「サリドマイド法」を制定し、麻薬並みの規制をするよう要望した。しかし、同省医薬局の説明に、また驚いた。
 国内の医師が昨年度個人輸入したサリドマイドは計15万6600錠で、97%が英国、メキシコからという説明だった。しかし、海外の承認状況や国内の使用実態を尋ねても「分かりません」との答えが繰り返された。
 74年10月。サリドマイド被害者と旧厚生省、製薬会社との間で交わされた和解確認書には「厚生大臣は(中略)サリドマイド事件にみられるごとき悲惨な薬害が再び生じないよう最善の努力をする」と明記された。それから丸28年。間宮さんは風化を痛感している。

 ◇唯一の希望
 サリドマイドの服用を続けている埼玉県の男性(54)は「抗がん剤を使っていた時より、体のしんどさが全然違うんです」と語る。
 98年8月に多発性骨髄腫と診断されたこの男性は、抗がん剤の投与を受けていたが、けん怠感などの副作用に悩まされ、効果は思わしくなかった。しかし、2年余り前から「日本骨髄腫患者の会」(事務局・東京)を通じて入手したサリドマイドを飲み始めると、骨髄腫細胞が出す異常たんぱくが95%減ったという。「大きな被害を出した薬であることは知っていますが、私たちには唯一の希望なんです」
 サリドマイドは国内では未承認の医薬品だが、薬事法は研究や治療目的であれば、医師の個人輸入まで規制していない。
 患者の会がボランティアで輸入代行を始めたのは00年。骨髄腫に効果があるという海外の臨床研究を知ったのがきっかけだった。抗がん剤が効かない患者などに限定しているが、今年の輸入量は9月までで6万6700錠に上り、既に昨年の同会の輸入量を上回っている。購入先のメキシコの製薬会社の在庫切れで、数週間供給がストップしたこともあったという。
 約500人の会員からは医薬品の承認を求める声が上がっているが、薬害を起こしたサリドマイドを治験し、厚労省に承認申請をする製薬会社はない。同会は10月28日、同省に承認を求める要望書を提出した。事務局の大久保幾久美さんは「未承認のまま流通している現状は危険が大きい。安全面からも国の管理下で使えるようにしてほしい」と訴えている。

 ◇研究班設置を検討
 サリドマイドは現在、米国やブラジルでハンセン病治療薬として承認されている。骨髄腫治療薬としては欧米で臨床試験目的に限った販売が認められているが、正式に承認している国はない。
 1回の服用でも被害児を生む可能性があるため、米国では薬局、使用医師の登録や投与量、注意事項を厳格に定めた使用マニュアルが運用されている。一方、日本は完全な医師任せで登録制度もない。各地でまちまちに使われ、臨床データもなかなか集まらない。
 実態調査を始めた厚労省医薬局安全対策課には現在、いしずえや骨髄腫患者の会など3団体から要望が寄せられている。いずれも国の規制が必要との点は一致しているが、その内容をめぐっては被害者と服用者との間にまだ隔たりがあるようだ。黒川達夫課長は「専門家による研究班の設置も検討中で、もう少し時間を頂きたい」と話している。

 ◇サリドマイド問題
 旧西ドイツの製薬会社が開発した鎮静・催眠剤「サリドマイド」を服用した妊婦から、手足が短いなどの障害を持つ子が生まれた世界的な薬害事件。57年から約50カ国で販売され、数千人のサリドマイド児が生まれたとされる。61年11月に西ドイツの医師の警告で各国が販売を中止したが、日本では62年9月まで販売が続けられ、計309人の認定患者を出した。死産などを含めると、被害は1000人を超えたとの推測もある。被害者は国と製薬会社を相手取って損害賠償訴訟を起こし、74年10月に和解した。
 多発性骨髄腫への効果を示す臨床データは、国内外で報告されている。
 慶応大病院の服部豊医師(血液内科)らの研究では、サリドマイドを投与した多発性骨髄腫の患者33人のうち、11人は骨髄腫細胞が出す異常たんぱく質が25%以上減り、うち8人は50%以上の減少が認められた。詳しいメカニズムは不明だが、腫瘍(しゅよう)へ直接働きかける作用を持つほか、腫瘍に栄養を送る血管にダメージを与えたり、骨髄腫細胞の増殖因子を抑える働きがあると考えられている。
 ただ、服部医師は「白血球が減少する骨髄抑制や血栓症、神経障害などの副作用に十分気をつける必要がある。医師は患者の臨床症状をよく見ながら、投与することが必要だ」と指摘している。

 ◇サリドマイドをめぐる動き◇

1957年10月 旧西ドイツの製薬メーカーがサリドマイドの販売開始
 58年1月 国内でサリドマイド販売開始
 60年9月 米国の製薬メーカーがサリドマイドの販売許可を申請したが、米国食品
       医薬品局はデータ不備を理由に認可せず
 61年11月 サリドマイドを服用した妊婦から障害を持つ胎児が生まれることが分
        かり、西ドイツの製薬メーカーが回収決定
 62年9月 日本の製薬メーカーが回収決定
 63年6月 被害者が製薬メーカーに損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴。全国に訴
       訟広がる
 74年10月 全国サリドマイド訴訟統一原告団と国、製薬メーカーとの間で和解成
        立
 98年7月 米国がハンセン病治療薬としてサリドマイドを承認
2000年1月 日本骨髄腫患者の会がサリドマイドの個人輸入を開始
 02年10月 厚生労働省がサリドマイド個人輸入の実態調査を始める
[2002-11-04-01:51]


UP:20140814 REV:20141219, 20150204, 18, 19, 0224. 20150601
生命倫理[学] 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)