“【引用】「シーセッション(女性不況)」。コロナ禍で女性が大きなダメージを受けた経済状況は国内外でこう呼ばれる。英語で女性を意味するシーと景気後退のリセッションを掛けた造語だ。男性が多い製造業を中心に多くの失業者が出た08年のリーマン・ショックとは対照的だった。”◇小林美穂子 2022 「[家なき人のとなりで見る社会:第24回]「中高年シングル女性の生活状況実態調査」報告書から聞こえる悲鳴」,マガジン9,2022年12月28日,(https://maga9.jp/221228-4/)
“【Exordium】 非正規が半分以上で、3人に1人は年収200万円以下――。民間団体「わくわくシニアシングルズ」の調査で、40歳以上のシングル女性の困窮ぶりが浮かび上がった。ギリギリの生活のため、7割が「働ける限り働く」「死ぬまで働く」と答えた一方、公的な就労支援を受けた人は3人に1人にとどまる。子ども関連の施策に注目が集まる中、中高年単身女性をどう支援するかも課題になっている。”◇飯島裕子 2022 「[1億「総孤独」社会:6]子がいない「中高年単身女性」の知られざる貧困――女性活躍の陰に埋もれ、声すら上げられない」,東洋経済オンライン,2022年12月5日,(https://toyokeizai.net/articles/-/633593)
“【Introduction】全世代で最も貧困率が高いのは65歳以上の高齢単身女性だ。女性活躍や少子化対策の陰に埋もれ、貧困にあえぐ中高年単身女性は存在しないかのごとく扱われている。|一人暮らし世帯が4割に迫ろうとする今、頼れる人はいない孤立状態に誰もが陥りうる。”◇飯島裕子 2022 「[1億「総孤独」社会:5]貧困に喘ぐ「単身女性」が助けを求められない訳――生き生きと活躍する彼女たちと何もない自分」,東洋経済オンライン,2022年12月5日,(https://toyokeizai.net/articles/-/633943)
“【Introduction】全世代で最も貧困率が高いのは65歳以上の高齢単身女性。シングルマザーや若年女性への支援が進む中、子どもがいない中高年女性への支援の手は乏しく、助けを求めることすらできないでいる。”◇黒川祥子 2022 「[短期集中連載:ルポ 大阪府立西成高校<反貧困学習>の現場:第1回]「日本のシングルマザーの生活が苦しい理由」を学ぶ」,集英社新書プラス,2022年9月1日,(https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/han_hinkon_gakushu/20338)
“【Exordium】大阪府立西成高校。「西成」という、差別や貧困など社会問題が凝縮される場所にある同校で2007年、全国のどこにもないオリジナルな授業がスタートした。<反貧困学習>だ。西成高校の生徒たちに否応なく覆いかぶさる「貧困」という現状に、正面からアンチを突き付ける<反貧困学習>。目的はただ一つ、「貧困の連鎖を断つ」。それこそが、西成高校が自らに課した使命である。[…]数年途絶えていた<反貧困学習>が、今年度よりバージョン2として再始動すると聞き、西成高校を訪ねたジャーナリストの黒川祥子さん。今回のテーマは「シングルマザー」。<反貧困学習>の授業から、果たしてどのような問題が見えてきたのか。生徒たちが問題をどのように「意識化」し、変わって行ったのか、3回にわたってお届けする。”