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臓器移植・脳死 メディア報道 2009年6月後半

organ tranpslantation /brain death 2009

臓器移植・脳死 2009


◆2009年6月19日 朝日新聞 移植法改正A案、来週参院審議入り 有志独自案と並行で
◆2009年6月19日 朝日新聞 臓器移植法案―参院の良識で審議尽くせ(社説)
◆2009年6月19日 読売新聞 移植法改正案慎重派「審議短い」
◆2009年6月19日 読売新聞 「移植待つ家族に希望」(山梨県)
◆2009年6月19日 読売新聞 移植法案「希望の光」(群馬県)
◆2009年6月19日 読売新聞 臓器、参院審議は来週から
◆2009年6月19日 読売新聞 臓器移植法改正案、解散にらみ審議…参院採決7月以降に
◆2009年6月19日 読売新聞 臓器移植法改正案、来週から参院審議…民主参院国対委員長
◆2009年6月19日 読売新聞 臓器移植法改正案、参院は30日にも実質審議入り
◆2009年6月19日 毎日新聞 臓器移植法改正案:A案衆院可決 賛否、複雑な親心
◆2009年6月19日 毎日新聞 臓器移植法改正:民主、30日にも審議入りの意向
◆2009年6月20日 朝日新聞 臓器移植法改正案/県内6衆議院議員に聞く(大分県)
◆2009年6月20日 朝日新聞 移植法独自案参院へ 民主議員ら「子ども脳死臨調」盛る
◆2009年6月20日 朝日新聞 子の脳死と移植 議論活発
◆2009年6月20日 朝日新聞 天声人語
◆2009年6月20日 読売新聞 A案可決 県内も賛否(山形県)
◆2009年6月20日 読売新聞 15歳未満の臓器提供認めず、参院有志案の概要判明
◆2009年6月20日 毎日新聞 現場から:死を決める(神奈川県)
◆2009年6月20日 毎日新聞 臓器移植法改正案:参院の実質審議、30日にも−−民主国対委員長
◆2009年6月20日 毎日新聞 国会:再可決で海賊対処法など3法成立 衆院・都議の同日選消える
◆2009年6月21日 朝日新聞 小児の脳死判定基準、日本小児科学会が検討委
◆2009年6月21日 読売新聞 子ども脳死臨調の設置…臓器移植、参院有志が新案
◆2009年6月21日 読売新聞 小児科学会、臓器移植プロジェクトを発足…脳死判定を検証
◆2009年6月21日 毎日新聞 社説ウオッチング:臓器移植法改正 毎日・朝日「参院で審議尽くせ」
◆2009年6月22日 毎日新聞 支局長からの手紙:脳死移植(京都府)
◆2009年6月22日 毎日新聞 心臓移植:渡米実現へ 宮薗さん「救う会」、募金呼びかけ(福岡県)
◆2009年6月22日 毎日新聞 臓器移植法改正:民主議員ら、参院に対案提出へ 
◆2009年6月23日 朝日新聞 子どもの脳死臨調設置法案、参院野党議員が提出
◆2009年6月23日 朝日新聞 臓器移植法案採決/県内の衆院議員は (福岡県)
◆2009年6月23日 朝日新聞 臓器移植法案「国民合意あるのか」 民主・西岡氏慎重論
◆2009年6月23日 読売新聞 臓器移植法改正案、参院有志が対案提出
◆2009年6月23日 読売新聞 移植法改正案、26日に参院審議入り…共産は対案賛成へ
◆2009年6月23日 毎日新聞 臓器移植法改正案:野党対案きょう提出 「子どもの脳死臨調」盛る
◆2009年6月23日 毎日新聞 Dr.中川のがんから死生をみつめる:/12 難しい「死亡宣告」
◆2009年6月23日 毎日新聞 臓器移植法改正:参院の野党議員有志がA案への対案提出 
◆2009年6月23日 毎日新聞 臓器移植法改正案:野党、参院に対案提出
◆2009年6月23日 毎日新聞 臓器移植法改正案:民主・西岡氏「国民投票も一案だ」
◆2009年6月24日 毎日新聞 臓器移植法改正案:「国民投票も手」−−民主・西岡氏
◆2009年6月24日 毎日新聞 臓器移植法改正案:野党が参院に対案提出
◆2009年6月24日 毎日新聞 麻生首相:「しかるべき時期に私が決断し解散」
◆2009年6月25日 朝日新聞 高速バス事故被害者の遺族 米原さんが講演(鳥取県)
◆2009年6月25日 毎日新聞 臓器移植法:民主・西岡参院議運委員長 首相の姿勢を批判
◆2009年6月26日 朝日新聞 臓器移植法改正案、参院で審議入り
◆2009年6月26日 朝日新聞 臓器移植法2案、参院戸惑う 解散前にちらつく廃案
◆2009年6月26日 読売新聞 臓器移植法改正A案と対案が参院で審議入り
◆2009年6月26日 毎日新聞 臓器移植法改正案:「A」対案を趣旨説明 参院で審議入り
◆2009年6月26日 毎日新聞 臓器移植法改正案:参院審議入り
◆2009年6月26日 毎日新聞 臓器移植法:廃案に危機感 解散取りざたされ
◆2009年6月27日 読売新聞 「麻生降ろし」封じ、首相が反攻人事…党内の根回しなく
◆2009年6月27日 毎日新聞 臓器移植法改正案:時間切れ危ぶむ声 対案派は「慎重審議を」−−参院
◆2009年6月28日 毎日新聞 発信箱:生と死の間に=萩尾信也(社会部)
◆2009年6月29日 毎日新聞 キャンパスアンケート:臓器提供したい46%
◆2009年6月30日 読売新聞 臓器移植「15歳未満認めるべき」74%…読売調査
◆2009年6月30日 毎日新聞 Dr.中川のがんから死生をみつめる:/13 臓器移植法の改正論議
◆2009年6月30日 毎日新聞 臓器移植法改正案:今国会中の成立不透明−−麻生首相
◆2009年6月30日 毎日新聞 臓器法改正案:実質審議入り 参院厚労委
◆2009年6月30日 毎日新聞 臓器移植法改正案:自民が「10日採決」を民主に提案へ

 
 
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■移植法改正A案、来週参院審議入り 有志独自案と並行で(2009年6月19日12時16分)朝日新聞

http://www.asahi.com/politics/update/0619/TKY200906190177.html

   9日の参院議員総会で明らかにした。衆院で可決された臓器提供を増やすため「脳死は人の死」とする案(A案)と、臓器移植に慎重な参院の有志議員らの独自案が並行して審議されるとみられる。
 両案は24日か26日の参院本会議で趣旨説明の予定。民主党の輿石東参院議員会長は19日の議員総会で「きちんと議論し一つの方向性を出さなければいけない」と述べ、一定の時間をかけたうえで今国会中に結論を出すべきだとの考えを示した。
 独自案は民主、社民両党の議員が中心になって検討。A案は臓器提供者の年齢制限を撤廃するが、独自案では子どもからの提供の可否を有識者が検討する「こども脳死臨調」の設置を盛る方向だ。

 
 
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■社説:臓器移植法案―参院の良識で審議尽くせ(2009年6月19日(金)付)朝日新聞

http://www.asahi.com/paper/editorial20090619.html

    本人の意思が不明でも、家族の同意があれば臓器を提供できるとする臓器移植法の改正案が、衆議院本会議で可決された。
 成立すれば、現行法ではできなかった脳死の子どもからの臓器移植にも道が開かれる。心臓などの移植を受けるには海外に渡るしかなかった子どもたちにとっては朗報といえる。
 3年後とされていた現行法の見直し時期が過ぎて10年近い。これ以上の放置は許されなかった。
 とはいえ衆議院の委員会での審議はわずか8時間。勉強会などへの出席者も少なく、態度を決めかねた議員が多い中で結論を急いだ面も否めない。
 なによりこの改正案は、本人の書面による意思の表明を前提とする現行法の枠組みを一変させるものだ。
 同時に提出されていた三つの改正案は、いずれもこの現行法の根幹を守っている。採決には至らなかったが、その事実は重く残る。
 ほかの案の意図するところは、臓器の提供は本人の意思に基づくのが本来のあり方で、子どもの場合でも可能な限り、そうあるべきだということだ。現状では無理のない考え方だろう。
 舞台は良識の府とされる参議院に移る。議論を重ね見識を示してほしい。
 97年に施行された現行法の枠組みを作ったのも実は参議院だ。この時、衆議院では、脳死を一律に人の死とする法案が可決された。しかし、まだ社会的な合意がないとして、参議院が、臓器移植のときに限って脳死を人の死とするという修正を加えた。
 今回の改正案は、衆議院の審議の中で骨格が揺らいだ。もともとは脳死を一律に人の死としていた。ところが採決を目前にした委員会で、提案者は臓器移植の場合に限って死とすると、異なる見解を述べた。
 「脳死」は医学の進歩で生まれた、いわば新しい死だ。法律で死と定めることの影響は、医療現場をはじめ広い範囲に及ぶ。日本弁護士連合会や学会などから、拙速な法改正は慎むべきだという意見が出ていた。
 法案の文言こそ変わっていないが、こうした強い反発に加え、提案者自身の戸惑いゆえに軌道修正を図ろうとしたのだろう。参議院ではまず、この点を明確にしなければなるまい。
 また、この法案は、親族への優先提供を認める。これは臓器移植システムの公平性の点から問題がある。
 臓器移植は、臓器を提供した人の死と、その臓器を移植された人の新しい生という両面を必然的に持つきわめて特殊な医療だ。どちらもゆるがせにはできない。社会としてどう進めていくのか、死生観も絡む重い問題だ。
 現行法の下での経験や実績をもとに、社会の変化も踏まえ、納得のいく結論を出さねばならない。

景気底打ち宣言―回復への道はまだ遠い

 政府が事実上の「景気底打ち」宣言をした。これには多くの人が実感とのズレを感じたに違いない。
 失業率は上昇し、有効求人倍率は過去最悪。雇用の先行きは不安がいっぱいだ。大手企業が夏のボーナスを大幅にカットしているが、賃金も減って、家計が苦しいと感じる人がますます多くなっている。消費者の財布のひもは固く、モノが売れない。これで「底打ち」といえるのか……というのが人々の受け止め方だろう。
 それも当然だ。底を打ったと言っても、生産も輸出も、水準は世界経済危機が一気に表面化した昨秋と比べ、まだ3割以上も低い。景気の急降下のスピードが弱まり、ようやく「底抜け」の恐怖は去った。だが回復への足がかりもなかなか見えない。現状はそんなところではないか。
 政府には、底打ち宣言で消費の萎縮(いしゅく)を食い止めたい、との狙いもありそうだ。大型の危機対策の効果と実績を演出し、総選挙に役立てたいという思惑もあるのだろう。
 だが、今回の不況はその程度で克服できるようなものではない。日本がバブル崩壊後の長期停滞から抜け出したころには、米国や中国の経済が好調で、輸出が力強いエンジンになった。ところが今は米国も欧州も金融システムがいまだ不安定で、回復にはかなり時間がかかると見られる。
 中国は大型景気対策の効果が出ているものの、息切れしたときにどこまで高成長路線を突っ走れるのか。
 とても外需頼みの回復シナリオを描けるような環境とは言えないのだ。与謝野経済財政相が底入れ宣言の記者会見で「日本単独での回復はなく、世界経済の状況によっては下ぶれリスクがある」と慎重な見方を付け加えたのは、そのためだ。
 人口減少社会の日本では内需拡大にも限界がある。となるとV字形回復が無理なのはもちろん、回復軌道は中華鍋形でもなく、底ばい状態が長いフライパン形になる可能性もある。
 この不況との闘いは長くなりそうだ。一時的な景気刺激に重点を置いた対策では、通用しない。むしろ長期的な視点から新産業を育てると同時に、社会保障や財政を立て直し、安心感を生むことで国民経済を安定させるという本格的な取り組みが問われる。
 とくに社会保障の再建は急がねばならない。財源として有力視される消費税増税などの税制改革は景気回復まで実施に踏み切れないとしても、総選挙ではそれらに関する基本戦略を政権公約の柱に据えるべきである。
 党首討論で「政権を取っても4年間は消費税を増税しない」という鳩山民主党代表も、「消費税論議は避けて通れない」と批判した麻生首相も、政策と財源の具体化を語ることが必要だ。

 
 
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■移植法改正案慎重派「審議短い」(2009年6月19日)読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090619-OYT8T00290.htm

  ようやく前進、あともう一歩

 「一歩前進だ」――。臓器移植法改正案が衆院本会議で採決された18日午後、15歳未満の臓器提供を可能にするなど移植増加につながると期待される「A案」が可決されると、傍聴席に詰めかけた患者家族ら賛同者から拍手がわき起こった。  参院の審議を控え、先行きはまだ不透明なだけに、家族らは「成立に向け、さらに支持を訴えていきたい」と表情を引き締めていた。
 米国での心臓移植を目指した一人息子の聡太郎ちゃん(1歳)を昨年12月に亡くした中沢啓一郎さん(37)、奈美枝さん(34)夫妻はこの日、本会議場の傍聴席から身を乗り出すように、賛否の札を投じる議員の姿を見つめた。可決で拍手が起こる中、啓一郎さんはあふれる涙をハンカチで覆った。
 拡張型心筋症の聡太郎ちゃんは昨年8月、「年内が精いっぱい」と医者に宣告された。移植を受けるしか助かる道はなかったが、日本では15歳未満の臓器提供は認められていない。渡航移植には1億6600万円が必要だった。街頭募金で金銭面のめどをつけ、向かった米国で聡太郎ちゃんは力尽きた。
 「もっと早く法改正の議論をしてもらえれば、聡太郎も今、元気だったのではないかと思えてならない」。採決後、A案賛同者とともに国会内で記者会見した啓一郎さんは、悔しさをはき出した。妻が抱える息子の遺影を見つめ、「A案で採決できたよと報告できる。参院審議があるが、一歩踏み出せた。息子と共に最後まで頑張りたい」。奈美枝さんは「私たちと同じような思いをほかの人がしないで済むための一歩を踏み出せた」と控えめに語った。
 今年1月、9か月の長女心春(こはる)ちゃんを拡張型心筋症で亡くした岡田由紀さん(31)も、中沢さん夫妻の隣で本会議を傍聴。渡航移植を目指して募金活動の準備中に娘を亡くし、いつも遺影を持ち歩いているという岡田さんは「天国から見てくれていたと思う。参院での成立まで頑張りたい」とかみしめるように語った。
 A案を支持し、一緒に会見に臨んだ日本移植者協議会の大久保通方理事長(62)は「ようやく成果が一つ出たが、なぜこれほど時間がかかったのか。参院では迅速に集中審議し、確実に今国会で結論を出してほしい」と訴えた。
 一方、「議論が尽くされていない」などとして、移植の要件緩和に慎重なグループも国会内で記者会見し、落胆の表情を見せた。
 全国交通事故遺族の会の佐藤清志さんは「前日まで元気だった子が、急に事故や病気で脳死状態になった場合、家族は冷静な判断ができない」として、本人の意思が不明でも家族に判断が委ねられるA案に異議を唱えた。同会の片瀬邦博理事も「他人の死を待つ臓器移植が果たして適正なのか。まずは小児医療の充実を図り、助けられる命を助けてほしい。臓器移植とはどういうものかという国民的議論も不十分。参院では慎重な審議をお願いしたい」。
 A案に反対する市民団体の川見公子事務局長は「難しい問題で、国会議員の中でも十分理解されたとは言い難いのに、短時間の審議で採決された。強く抗議したい」と話した。

 
 
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■「移植待つ家族に希望」(2009年6月19日) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20090618-OYT8T00889.htm

  写真:昨年11月、重い心臓病を患った「そうちゃん」を海外での移植手術で救おうと、募金活動が行われた(JR甲府駅南口で) (略)


A案衆院通過

 脳死を「人の死」とし、15歳未満の臓器移植も可能とする臓器移植法改正案のA案が18日、衆院本会議で賛成多数で可決された。県内からは、歓迎する声と慎重な対応を求める声が交錯した。
 米国での心臓移植の直前までこぎつけながら救えなかった小さな命があった。心臓の難病のため、昨年12月に1歳で亡くなった横浜市の中沢聡太郎ちゃんだ。
 山梨学院大付属高校出身の父、啓一郎さんと高校で同級生だった会社員武田慎一さん(38)(甲府市在住)は、「そうちゃんを救う会」代表として、甲府市内でも移植に必要な費用の募金活動などに奔走した。
 「法案が衆院を通過したよ。良かった」
 この日、衆院を傍聴した中沢さんから、武田さんに電話があった。
 武田さんは「日本で移植ができたら、助かったかもしれないと思ってしまう。そうちゃんが亡くなった時は、言葉に表せない悔しさ、悲しさがあった」と語る。
 だが、同時に武田さんは「法案が成立したら、とにかく脳死の判断を厳密にしてほしい。安易な移植が行われるようなことがあってほしくない」とも指摘した。
 韮崎小6年の遠藤里保さん(11)は1998年2月に拡張型心筋症と診断され、同年10月、渡米して心臓移植手術を受け成功した。現在は元気に学校生活を送っている。
 母親の由佳さん(41)は「法案が成立すれば、移植を待つたくさんの子どもさんと家族が希望を持てるようになるのでは」と話す。
 やはり渡米して心臓移植手術を受けた南アルプス市の会社員手塚義人さん(45)は「やっと日本の臓器移植はスタートラインに立った。今後は脳死判定できる医師の確保などが課題になってくるのでは」と語った
 県立中央病院・救命救急センターの松田潔・主任医長は「A案が成立すれば、法的な制限はかなり緩和される。ただ、国民一人ひとりが臓器移植について考える必要が出てくるだろう」と話す。松田主任医長の経験では、心停止後の臓器移植について家族から同意を得られるケースは極めて少ないという。
 厚生労働省の臓器移植委員会委員を務める脳外科医の貫井英明・山梨大前学長は「子どもが脳死になったとき、家族の同意はどう確認するのか、脳死判定基準をどうするかなど適切な制度の整備をしなければならない」と課題を指摘した。

 
 
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■移植法案「希望の光」(2009年6月19日) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090619-OYT8T00129.htm

  衆院可決患者家族ら歓迎

 現行では禁止されている15歳未満からの臓器提供を可能とする臓器移植法改正案(A案)が18日午後、衆院本会議で可決されたことを受け、移植手術のため海外渡航を余儀なくされた県内の患者の家族らからは歓迎の声などが上がった。
 生まれつき心臓に重い障害をかかえていた富岡市の高林京佑君(6)は2008年2月、米国で手術を受け、成功。経過は良好で、今春、地元の小学校に入学した。母親の真紀子さん(41)は「本当に大きな一歩。手術を待っている子どもたちにとって希望の光になる」と期待を寄せた。真紀子さんから、これからは海外で手術を受ける必要がなくなる可能性が出てきたことを聞かされた京佑君は「よかったね」と口にしたという。
 また、難病の拡張型心筋症を患い、心臓移植を受けるための渡米を計画しながら、直前の07年2月に1歳4か月で亡くなった渋川市の田子蓮樹ちゃんの父親、正人さん(35)は「法律がないと、海外に行かなければ、手術が受けられない。蓮樹がいれば、私たちも早く成立することを望んだと思う」と語った。

 
 
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■臓器、参院審議は来週から(2009年6月19日) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090619-OYT8T00565.htm

   民主党の簗瀬進参院国会対策委員長は19日午前の党参院議員総会で、18日に衆院で可決された臓器移植法改正案(A案)に関し、来週中に参院で審議を始めることを明言した。
 簗瀬氏は「24日か、26日に本会議で趣旨説明を行うことを考えている」と述べた。

 
 
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■臓器移植法改正案、解散にらみ審議…参院採決7月以降に(2009年6月19日03時15分) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090619-OYT1T00105.htm

  図:臓器移植法改正案の審議で想定される流れ、A案の採決結果(略)

 脳死を「人の死」とすることを前提に、現行では禁止されている15歳未満からの臓器提供を可能とすることを柱とした臓器移植法改正案(A案)は、参院での審議開始が24日以降となる見通しだ。
 参院本会議での採決が7月以降となることは確実で、衆院解散の時期によっては廃案となる可能性もあり、成立は予断を許さない状況だ。
 18日の衆院本会議でA案が賛成263、反対167の賛成多数で可決したことを受けて、参院議院運営委員会は同日午後、理事会を開き、A案の審議日程の協議に入った。自民党が19日の参院本会議での趣旨説明を求めたのに対し、民主党は「早急すぎる」として反対したため審議入りは早くても24日となることが固まった。
 これに関連して、民主党の輿石東参院議員会長は18日の記者会見で「最優先でやらないといけないとは思っていない」と述べ、早期の実質審議入りに慎重な考えを示した。
 衆院での採決結果を見ると自民党はA案への賛成が202票で全体の7割を超える一方、民主党は反対票が賛成票を上回った。共産党は「採決は時期尚早」と採決を棄権した。社民党は全員が反対票を投じており、野党が多数を占める参院でA案への賛成が過半数となるかどうかは不透明だ。
 特にA案の前提となる脳死を「人の死」とする考え方には与党内にも慎重論がある。1997年6月に成立した現行の臓器移植法は、衆院通過時点では脳死を一律に「人の死」としていたが、参院の審議の中で「臓器移植の場合に限り脳死を人の死とする」という内容の文言を加筆する修正が行われた。A案はこの時、参院で修正された部分を現行法から削除しており、12年を経過して参院がどのような判断をするかが注目される。
 また、衆院が解散された場合、衆参両院に提出された法案は慣例によりすべて廃案となるため解散前の成立が不可欠となる。
 これに関連して麻生首相は18日午後、記者団が「臓器移植法改正案の今国会の成立を目指すことが、衆院解散の時期に影響を与える可能性があるか」と尋ねたのに対し、「(影響は)ないと思う」と答え、解散時期は同改正案の成立とは関係なく判断する考えを示唆した。

 
 
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■臓器移植法改正案、来週から参院審議…民主参院国対委員長(2009年6月19日12時10分) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090619-321924/news/20090619-OYT1T00449.htm

   民主党の簗瀬進参院国会対策委員長は19日午前の党参院議員総会で、18日に衆院で可決された臓器移植法改正案(A案)に関し、来週中に参院で審議を始めることを明言した。
 簗瀬氏は「24日か、26日に本会議で趣旨説明を行うことを考えている」と述べた。輿石東参院議員会長も「いたずらに審議を引き延ばすことは毛頭考えていない」と語った。

 
 
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■臓器移植法改正案、参院は30日にも実質審議入り(2009年6月19日18時29分) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090619-321924/news/20090619-OYT1T00748.htm

   民主党の簗瀬進参院国会対策委員長は19日の記者会見で、臓器移植法改正案について、来週中に参院本会議で審議入りし、30日にも厚生労働委員会で実質審議に入る考えを示した。

 
 
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■臓器移植法改正:民主、30日にも審議入りの意向(2009年6月19日 19時36分)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090620k0000m010046000c.html

 民主党の簗瀬進参院国対委員長は19日の記者会見で、臓器移植法改正案の参院での審議入りについて「再来週にも可能ではないか」と述べ、今月30日にも参院厚生労働委員会で審議を始めたいとの意向を明らかにした。趣旨説明については、新たな改正案が出そろった上で「早ければ24日に参院本会議で行いたい」との考えを示した。

 
 
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■臓器移植法改正案:A案衆院可決 賛否、複雑な親心(2009年6月19日 西部朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/seibu/shakai/news/20090619ddp041010005000c.html

 脳死を人の死とし、15歳未満の臓器提供に道を開く臓器移植法改正案が18日、衆院で可決され、実現に向けて前進した。法制定から12年。海外での渡航移植を強いられた家族や支援してきた医師らが一刻も早い成立に期待を寄せる一方、脳死状態に陥りながら今も命を刻み続ける子どもの家族は複雑な心境をのぞかせた。

 ◇「投票札一つずつ命に見えた」/「脳死の子も体は温かく成長」

 脳死を人の死とする臓器移植法改正案A案が衆院で可決されたのを受け、A案の推進派、反対派がそれぞれ東京都内で記者会見した。
 「(議員が投票する)札一つずつが、子どもの命のように見えた」。拡張型心筋症のため昨年12月に1歳4カ月で亡くなった一人息子、聡太郎ちゃんの遺影を手に国会で傍聴した中沢奈美枝さん(34)は、推進派の会見でそう振り返った。「聡太郎のことと同時に、脳死になった子の親御さんの気持ちが頭に浮かんで。母として同じ気持ちだと思う」と、涙を浮かべて話した。
 そして「これまで聡太郎のような子どもの命は、取り残され救われなかった。でも移植によって、別の命が取り残されてはいけないはず。救える命を救い、どんな立場の人もきちんと医療を受けたと納得できる制度が生まれてほしい」と話した。
 「胆道閉鎖症の子どもを守る会」の竹内公一代表も「今回、長年活動をしてきた仲間が、推進派と反対派に分かれてしまった。悲しくつらいが、しっかりした移植医療を定着させて誤解を解けば、分かり合えると信じたい」と語った。
 一方、反対派の会見で、東京都大田区の中村暁美さん(45)は「脳死の子は死んでいない」と体を震わせ訴えた。娘有里(ゆり)ちゃんは2歳8カ月の時、原因不明の急性脳症で「臨床的脳死」と診断された。中村さんは「亡くなるまでの1年9カ月間、温かく成長する体があり、娘を一度も死んだと思わなかった。今回の可決は心外」と怒りをあらわにした。
 「臓器移植法改悪に反対する市民ネットワーク」事務局の川見公子さんは「救急医療体制の整備など審議されていない問題も多い。参議院の良識に期待し、A案が弱い人の命を奪わないよう頑張りたい」と強調した。【奥野敦史、河内敏康】

 ◇「大きな門、開いた」 渡航準備中に9歳長男死亡

 昨年2月、心臓移植のための海外渡航準備中に拡張型心筋症の長男丈一郎君(当時9歳)を亡くした福岡県久留米市の自営業、石川祥行(よしゆき)さん(37)と妻優子さん(37)はインターネット中継で衆院可決を見つめた。優子さんは「一つの大きな門が開いた」と話す一方、「移植は誰かの死があって成り立つ。『よかった』という言葉は使えない」と配慮も見せた。
 丈一郎君の死後、闘病記録と法改正への思いをつづった「心からありがとう 心臓移植を希(ねが)った息子にかなえたかったこと」(はる書房刊)を出版、国会議員らにA案への改正を強く働きかけた。
 優子さんは「息子が生まれる前からの問題が大きく動いた。丈一郎の命には、改正を後押しする使命があったのかもしれない」。祥行さんは「法改正だけで移植は増えない。移植への医師の理解を底上げする必要がある」と話す。【曽根田和久】

 ◇もっと早ければ…/患者にとって改正待つ時間は何十年にも

 「うれしい。けれど亡くなった人のことを考えると、もっと早く前進してほしかった」。国会議員に臓器移植法改正A案への理解を求めて歩いた福岡県岡垣町の松永直美さん(37)は、衆院可決の報を、喜びと同時に複雑な思いで受け止めた。
 弟の真和さん(31)は拡張型心筋症。国内での移植を希望して04年に日本臓器移植ネットワークに待機者登録したが病状が悪化し、07年9月にドイツへ渡った。しかしドナーが現れないまま3度の手術を経て、当初の募金額7000万円では足りなくなり、今年4月から改めて募金を始めた。直美さんは「それでも真和は生きている。移植を受けられずに亡くなった大勢の方を思うと悔しいし、国会にもその現実を知ってもらいたい」と言う。
 同じ病気で、米国での心臓移植を目指して募金活動が始まった福岡県飯塚市の宮薗雄一さん(25)の父、幸一郎さん(58)はA案可決について「他の患者さんのことを考えたら、いいこと」と話した。臓器移植法は施行後3年をめどに見直すことになっていたが、10年以上が過ぎた。幸一郎さんは「改正は遅すぎる」とも語った。
 一方、ドイツで08年に心臓移植を受けた福岡市早良区の江田果瑠奈さん(19)は元気に通信制高校に通う。中2の時、心臓移植しかないと告知されたが、9月には20歳の誕生日を迎える。母博子さん(44)は「患者にとって改正を待つ時間は何十年にも感じられる。論議が進み、日本でも移植医療が身近になってほしい」と話した。【石川淳一、伊藤奈々恵】

 
 
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■臓器移植法改正案/県内6衆議院議員に聞く(2009年06月20日 大分県)朝日新聞

http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000000906200005

    衆院本会議で18日に可決され、参院に送られた臓器移植法改正案。「個人の死生観」にかかわるとして、主要政党は党議拘束を外して採決に臨み、議員の判断は同じ政党内でも割れた。県内の衆院議員6人に賛否の決め手などを聞いた。
(宋潤敏、神庭亮介)

 可決されたA案は提出された4案のうち、最も臓器提供者の幅を広げる内容。原則として「脳死は人の死」と定め、15歳未満の子どもの臓器提供にも大きく道を開いたのが特徴だ。残り3案は採決されないまま廃案となった。
 自民党の衛藤征士郎(2区)、岩屋毅(3区)、佐藤錬(比例九州)の3議員と、民主党の吉良州司議員(1区)はA案に賛成。民主党の横光克彦議員(比例九州)と社民党の重野安正議員(比例九州)は反対した。
 衛藤議員は「世界的に脳死を人の死と認めており、グローバルスタンダードに並んだ。アメリカや海外で億単位のお金を支払って移植手術を受けざるを得ない人も多く、海外から奇異の目で見られていた。ごく普通の国として臓器移植ができるようになるのはいいことだと思う」。また岩屋議員は「(臓器移植が)11年間に81例では少なすぎ、政治は長い間、この問題を放置してきた。多くの方が移植を待っている事実も重く、最も大きな前進がA案だった」と話す。また、脳死判定について「一律に人の死とされるわけではない。判定拒否権もあり、生前にノーとしていれば認められることはない」と強調した。佐藤議員は「A案が本人の自由意思を最も尊重している」としている。
 一方、吉良議員はA案とD案で「かなり悩んだ」という。「移植によって救える命を救うための決断。家族には脳死判定の拒否権があり、最低限の人権は保障されている」とし、「D案では移植のための付帯条件が多く、その分だけ家族の負担が大きい。第三者機関を誰が担うのかという問題もある」と話した。
 そのD案を支持するのが同じ民主党の横光議員。「脳死になってから、長期間生き続ける子どももいる。脳死を人の死と決めつけることには抵抗があった」という。第三者機関の確認についても「家族の同意だけで決めるのは心理的な負担が大きい。児童虐待による脳死などのケースに対応するためにも、第三者機関が入った方が良い」と指摘する。
 社民党の重野議員は「4案の中で選べと言われればC案だが、正直言って自分の中でも完全に結論が出ていない」と葛藤(かっ・とう)を隠さない。「脳死を人の死と断定できるのか。再生医療など臓器移植以外の方法にも、政府が投資すべきだ」と話す。



 
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■移植法独自案参院へ 民主議員ら「子ども脳死臨調」盛る(2009年6月20日3時1分)朝日新聞

http://www.asahi.com/politics/update/0620/TKY200906190455.html

    「脳死は人の死」を前提にした臓器移植法改正のA案が衆院で可決されたことを受け、参院の民主、社民両党などの有志議員は19日、週明けに「子ども脳死臨調」の設置を求める独自案を提出する方針を固めた。来週から参院でA案と一緒に審議される予定。
 A案では、「脳死は人の死」とみなすことで提供者の生前同意を必須条件から外し、家族の同意があれば0歳から臓器提供できる。しかし、子どもの脳は回復力が強く、小児の脳死判定基準は専門家の間でもなお議論がある。親の虐待で脳死状態になる子どももおり、A案は移植を望む患者団体が支持しているが、大幅な要件の緩和には批判もある。
 こうした声を踏まえ、独自案では、衆参両院の同意を得て、首相が任命した15人以内の有識者で構成する脳死臨調を設置することを盛り込む。
 (1)子どもの脳死判定基準(2)子どもの自己決定や親の関与が認められる範囲(3)虐待を受けた子どもからの臓器摘出を防ぐ仕組みなどを検討する。
  世界保健機関(WHO)が来年の総会で渡航移植の規制を目指した指針改定をする見通しで、子どもの渡航移植は難しくなっており、施行後、1年以内の答申を求める。
 提出者の森ゆうこ議員(民主)らは当初、脳死判定基準を厳格化するC案を基に独自案の提出を検討していた。しかし、C案は「要件が厳しすぎる」と移植学会などの批判があり、子どもの脳死など異論が強い問題は、最新の科学的な知見を基にした脳死臨調の検討に委ねることにした。
 参院には、脳死を人の死とは認めない宗教団体などと関係が深く、移植を推進するA案に抵抗感のある議員も多いとされる。(南彰、北林晃治)



 
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■子の脳死と移植 議論活発(2009年06月20日)朝日新聞

http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000906200004

   子どもの救急医療などについて専門医らが議論する日本小児救急医学会が19日、熊本市内で始まった。20日まで。「小児の脳死と臓器移植」と題したシンポジウムでは「脳死は人の死」として年齢制限をなくす臓器移植法改正案A案が衆議院で可決されたことを受けての議論もあった。
  脳死患者からの臓器移植手術をした経験がある国立成育医療センター(東京都)の荒木尚医師は子どもの脳死について「正しい理解なしに『子どもの脳死が子どもの死』と追認するのはドナーの人権の侵害。短絡的な移植推進とならないよう、ドナー側への精神的、社会的、経済的配慮を具体的に保障し、構築することが必要」と問題提起した。
  東京西徳洲会病院の橋都浩平医師は「移植手術を経験した医師でも『自ら手を下して脳死患者を死亡させたとの思いが払拭(ふっ・しょく)できない』と述べている。『脳死は人の死』とするのではなく、一般的な心臓死を人の死とした上で『脳死患者から移植のため臓器を摘出しても違法とならない』とした方が臓器提供は増えるのではないか」と述べた。
  A案が成立した場合にドナーとなる子どもの意思をどうくむかや、子どもが虐待を受けている可能性などについても意見交換した。

 
 
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■天声人語(2009年6月20日(土)付)朝日新聞

http://www.asahi.com/paper/column20090620.html

    脳死は人間の死なのか、どうか。臓器移植法の改正をめぐるニュースを読みながら、塔和子さんを思い出した。ハンセン病の療養所から、「生きていること」の意味と輝きを、紡ぎ続けてきた詩人である▼その「領土」という詩は、〈生と同時に 死を産みおとしたことに気付かないで からになった母体は 満足げに離別を見る〉と始まる。人が生まれるとき、死という手形も振り出される。人は、生とともに死にも領有されているのだと、自らになぞらえて詩は続く▼おとといの衆院で、「脳死は人の死」を前提にする法案が通った。成立すれば、海外に頼るしかなかった子どもの移植への道も開く。「人の死」には同意しないが、助かる子の笑顔を思えば……などと悩む人も少なくないだろう▼人の体という「領土」をめぐって、生と死がせめぎ合う。脳死とは、生が最後の陣地を辛うじて守っている状態なのか。それとも、すでに死に占領されてしまったのか。国会議員が多数決で決めることに違和感のある方もおられよう▼法改正の背後には、難病のために生の領土が脅かされている人たちがいる。移植しか手のない人たちだ。死にゆく人があって、救われる命がある。幸と不幸をセットでとらえて判断する難しさを、医学の進歩が突きつけている▼「死とは?」と問われて「モーツァルトが聴けなくなること」と答えたのはアインシュタインだった。人の数だけ死生観がある。束ねるのに十分な議論は尽くされたのだろうか。このあとに続く参院での審議を見守るとする。

 
 
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■A案可決 県内も賛否(2009年6月20日) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20090619-OYT8T01093.htm

移植法改正案

  図:現行法で脳死下での臓器提供に必要な意思表示カード(略)

 臓器提供の年齢制限撤廃などを盛り込んだ臓器移植法改正案のA案が衆院で可決されたことを受け、県内の関係者や患者支援団体、県民からは賛否両論が聞こえている。「臓器移植の可能性が高まるA案で進めるべき」などの肯定的な意見に対し、脳死は人の死という前提で15歳未満からの臓器提供も可能とする内容に、「十分議論がなされておらず時期尚早」という声も。参院以降の法案審議に注目が集まっている。
 県内では、脳死下で臓器提供できるのは山形大医学部付属と県立中央の2病院で、臓器移植は山形大病院が行う。現行の臓器移植法が施行された1997年以降、県内で脳死判定を経て臓器提供された例はない。
 県腎等臓器移植推進機構理事長の有海躬行・県医師会長は、「国内は臓器移植が進んでいない。日本医学会はA案支持が大勢で、前進させるべき」と肯定的。今後の進め方については「脳死に関する現場の判断は難しくなるので、全体の理解を深めながら着実にやるべきだろう」と話した。
 一方、嘉山孝正山形大医学部長は、臓器移植の可能性が高まる点を認めた上で、「子供の場合は明確な脳死判定基準がなく、脳死を人の死とすると戸惑う面が出てくる。A案をよしとする人は多いかもしれないが、まだまだ議論の余地があり、拙速ではないか」と指摘。臓器のやりとりについても「明確なルールを作り慎重を期すべき」とした。
 仮にA案が成立した場合はどうなるか。県臓器移植コーディネーターの佐藤優香さんは、「延命治療の中断につながる」「意思がなくても提供される流れになるのでは」といった懸念の声に対して、「本人と家族の意思を最優先し、医師とコーディネーターが最大限の判断材料を提供するのでそういうことにはならない」と説明する。その上で佐藤さんは「法案により親族への優先提供の可能性が出てきた。家族で臓器移植について話し合うきっかけにしてほしい」と訴えた。

 
 
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■15歳未満の臓器提供認めず、参院有志案の概要判明(2009年6月20日18時40分) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090619-321924/news/20090620-OYT1T00648.htm

   参院の民主、社民両党の有志議員が提出を検討している臓器移植法改正案が明らかになった。
 現行法と同様、15歳未満の臓器提供は認めず、脳死は臓器提供時に限って「人の死」としたうえで、診断や定義が難しいとされる子どもの脳死判定や臓器移植を考える臨時調査会「子ども脳死臨調」を法施行後1年以内に内閣府に設置する内容だ。
 18日に衆院を通過した、脳死を人の死とし、15歳未満からの臓器提供を可能にする改正案の対案となる。
 対案の作成は、民主党の森裕子、千葉景子両参院議員、社民党の近藤正道参院議員らが進めている。それによると、子ども脳死臨調は、首相に任命された学識経験者15人以内で構成し、首相は臨調の意見を国会に報告するとしている。脳死の扱いについては、当初は、衆院で廃案になった、定義を厳格化するC案と同様の内容とする考えだったが、支持を広げるため、現行法を踏襲することにした。
 森氏らは、衆院を通過した改正案とともに24日の参院本会議で趣旨説明を行うため、23日にも対案を提出したい考えだ。参院厚生労働委員会で審議に入るのは30日になる見通しだ。

 
 
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■現場から:死を決める /神奈川(2009年6月20日 地方版)毎日新聞

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090620ddlk14070307000c.html

 脳死を人の死として、15歳未満にも臓器提供を認める臓器移植法改正案が、衆院で可決された。死の線引きを、生命活動が失われた時とするのか、機能回復が見込めなくなった時に求めるのか。まだ自分の中で整理がつかない▼心臓移植目前で1歳の長男を亡くした横浜市の中沢奈美枝さん(34)は昨秋、「1%でも助かる可能性があるなら」と募金協力を呼びかけた。私には子どもはいないが、同じ立場だったらどうしただろうか▼脳死でも背やつめが伸びる人に、完全な死を「与える」ことは抵抗がある。一方で、家族や友人が死に直面した時、救える可能性がある移植手術を否定しきれるのか。自分自身が死のふちに立ったら、何としても生きたいと思いはしないか▼数年前から臓器提供の意思表示カードを持ち歩いている。自分が脳死になった時、提供の意思がある臓器に○を付け署名する。記入できないまま、縁がすり減っている。【五味香織】

 
 
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■臓器移植法改正案:参院の実質審議、30日にも−−民主国対委員長(2009年6月20日 東京朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090620ddm005010125000c.html

 民主党の簗瀬進参院国対委員長は19日の記者会見で、臓器移植法改正案の参院での審議入りについて「再来週にも可能ではないか」と述べ、今月30日にも参院厚生労働委員会で審議を始めたいとの意向を明らかにした。
 趣旨説明については、新たな改正案が出そろった上で「早ければ24日に参院本会議で行いたい」との考えを示した。

 
 
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■国会:再可決で海賊対処法など3法成立 衆院・都議の同日選消える(2009年6月20日 東京朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090620ddm001010007000c.html

 政府・与党が終盤国会の重要法案と位置付ける海賊対処法案、国民年金法改正案、租税特別措置法改正案は19日の参院本会議で野党の反対多数で否決された後、衆院本会議で与党などの3分の2以上の賛成で再可決され成立した。3法にめどがついたことで、焦点は次期衆院選の時期に移る。麻生太郎首相は前哨戦となる静岡県知事選(投開票7月5日)と東京都議選(同12日)に総力を挙げる方針で、都議選との同日選の可能性はほぼ消え、8月以降の見通しが一層強まっている。
 海賊対処法は東アフリカ・ソマリア沖での海上自衛隊による海賊対策の新たな根拠法となる。護衛対象を外国船舶に拡大し、正当防衛などに限られていた武器使用基準を緩和した。改正国民年金法は基礎年金の国庫負担割合を2分の1に引き上げる。政府は17年度で保険料引き上げをストップする予定で、財政面での裏付けとなる。改正租税特措法は住宅取得のための贈与税を10年末まで時限的に軽減する。
 首相の解散戦略には、北朝鮮の船舶検査に関する特別措置法案と臓器移植法改正案(A案)も影響する。船舶検査特措法案については、早期解散を求める民主党の鳩山由紀夫代表が「できるだけ早く結論を出す」と宣言。一方、A案を巡っては移植を望む患者の立場も無視できない。ともに審議打ち切りで解散に踏み切るのは難しいとみられ、都議選との同日選は物理的に困難になっている。
 自民党の石原伸晃幹事長代理は19日、「今日解散がなかったので(同日選は)確率論としては低い」と断言した。
 静岡県知事選、都議選の結果次第では、「麻生降ろし」が本格化することも想定される。このため、首相が天皇、皇后両陛下が外遊に出発する前の7月2日か3日に解散するのではないかとの見方も浮上。8月2日選挙が有力になる。
 ただ、都議選に専念したい公明党は「体を張って阻止する」(幹部)構え。首相に批判的な自民党の中堅・若手にも警戒感が強く、首相が主導権を握れないまま衆院選が8月30日か9月6日まで先延ばしになる可能性もある。【中田卓二】

 
 
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■小児の脳死判定基準、日本小児科学会が検討委(2009年6月21日22時43分)朝日新聞

http://www.asahi.com/health/news/TKY200906210155.html

    日本小児科学会(会長=横田俊平横浜市大教授)は21日、脳死になった子どもからの臓器移植を検討するプロジェクト委員会を発足させることを決めた。小児の脳死判定基準や虐待を受けて脳死状態になった子の見分け方、子どもの自己決定権をどう守るかなどについて議論し、できるだけ早く提言をまとめる。
 委員は小児科医7人と法律家2人、心理学者1人。
 脳死判定基準のほか、脳死状態にならないための小児救急医療態勢の整備、家族のケアのあり方などを議論する。人工呼吸器を着けて在宅療養している重症障害児は脳死とは異なるが、脳死と混同されやすく、こうした子どもたちが適切な医療を受ける権利についても話し合う。衆院で可決された臓器移植法改正A案に盛り込まれている親族への優先的提供の是非も議論する予定。
 同学会脳死移植担当理事の土屋滋東北大教授は「子どもの場合、脳死から心停止までが長い長期脳死があるとされるので、特に脳死判定は慎重に検討したい」と話す。  参院に提出の動きがある新たな改正案に盛り込まれる見通しの子どもの脳死臨調について

 
 
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■子ども脳死臨調の設置…臓器移植、参院有志が新案(2009年6月20日18時40分) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090619-321924/news/20090620-OYT1T00648.htm

   参院の民主、社民両党の有志議員が提出を検討している臓器移植法改正案が明らかになった。
 現行法と同様、15歳未満の臓器提供は認めず、脳死は臓器提供時に限って「人の死」としたうえで、診断や定義が難しいとされる子どもの脳死判定や臓器移植を考える臨時調査会「子ども脳死臨調」を法施行後1年以内に内閣府に設置する内容だ。
 18日に衆院を通過した、脳死を人の死とし、15歳未満からの臓器提供を可能にする改正案の対案となる。
 対案の作成は、民主党の森裕子、千葉景子両参院議員、社民党の近藤正道参院議員らが進めている。それによると、子ども脳死臨調は、首相に任命された学識経験者15人以内で構成し、首相は臨調の意見を国会に報告するとしている。脳死の扱いについては、当初は、衆院で廃案になった、定義を厳格化するC案と同様の内容とする考えだったが、支持を広げるため、現行法を踏襲することにした。
 森氏らは、衆院を通過した改正案とともに24日の参院本会議で趣旨説明を行うため、23日にも対案を提出したい考えだ。参院厚生労働委員会で審議に入るのは30日になる見通しだ。

 
 
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■小児科学会、臓器移植プロジェクトを発足…脳死判定を検証(2009年6月21日23時53分) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090619-321924/news/20090621-OYT1T00956.htm

   日本小児科学会(横田俊平会長)は21日、小児の脳死臓器移植について、法的脳死判定などを検証する「子どもの脳死臓器移植プロジェクト委員会」を発足させたと発表した。
 委員は、救急医療や循環器の専門を持つ同学会の医師と弁護士、生命倫理の研究者の計10人。法的脳死判定や救急医療体制の検証、臓器を提供した小児患者の家族に対する心のケアの方法などを検討する。
 衆院が15歳未満からの臓器提供を可能にする臓器移植法改正案(A案)を可決したことを踏まえ、同委員会では国会の動向を見守りながら1年以内に見解を出す予定だ。
 横田会長は「脳死判定の検証なども大切だが、それ以上に小児の脳死症例を一人でも減らすにはどういった医療体制が必要かということも考えていきたい」と話した。

 
 
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■社説ウオッチング:臓器移植法改正 毎日・朝日「参院で審議尽くせ」(2009年6月21日 東京朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/opinion/watching/news/20090621ddm004070026000c.html

 ◇読売・日経・産経、A案可決を積極評価

 臓器移植法改正4法案をめぐる採決が18日、衆院本会議で行われ、最初に採決された「A案」が可決された。現行法で禁止している15歳未満の子どもの臓器提供に道を開き、大人の場合も含めて家族の承諾があれば提供を可能にする内容で、脳死を人の死とした。
 A案可決により、死の定義は変えずに、臓器提供可能な年齢を下げるB、D案や現行法の脳死判定条件を厳格化するC案は採決されなかった。

 ◇多数派工作も

 棄権を決めた共産党以外は党議拘束を外し、麻生太郎首相、鳩山由紀夫・民主党代表が反対。小泉純一郎元首相や小沢一郎・民主党代表代行は賛成するなど判断が割れ、430人が投票した結果、賛成263、反対167(棄権・欠席47)だった。
 議員一人一人が信念で投票する、との建前だったが、A案提出者の河野太郎・自民党衆院議員が18日付のメールマガジンで「A案は、採決日が決まったときには、二百二十一までは本人確認がきちんとできていて、共産党が棄権するならば、あと何票必要というところまで落とし込んでいた。テレビや新聞が、連日のように四案とも過半数取れる見込みはないなどといっていたが、そんなことは最初から全くなかった」と勝利宣言したように、A案支持議員らの自民党総裁選並みの多数派工作の影響も少なくなかったようだ。
 19日社説は「死生観を問われる難しい問題だが、これ以上、結論を先送りすることはできない」とする読売と日経、産経が積極評価派、「各案が十分に検討されたとはいえず、議員や国民の間に理解が行き渡っているとは思えない」とした毎日と朝日が慎重審議派と、一応は分類できる。しかし、各社とも本文は一本調子ではなく、衆院議員同様、死生観や幼い子の命の重さに悩んだ跡が見える。
 積極評価派は(1)脳死を「人の死」とするのは世界保健機関(WHO)の指針や主要各国の臓器移植法とほぼ同じ(2)現行法が規定する臓器提供の条件が世界の中で突出して厳しいため法律施行約12年で脳死移植は81例にとどまり、毎年数千例の米国、数百例の欧州主要国と比べあまりにも少ない(3)多くの子どもが海外で移植を受けてきたが、外国頼みに国際的な批判も強く、WHOも渡航移植自粛を求める新指針を決めようとしている(4)3年後としていた現行法の見直し時期が過ぎて10年近く、これ以上の放置は許されない−−などを理由にA案を評価した。
 慎重審議派は(1)本人同意を条件から外しても提供が確実に増えるとは限らない(2)子どもは脳死判定が難しい(3)親の虐待による脳死を見逃さないようにする課題が残る(4)親族に優先的に臓器提供できる規定は公平性の点で問題がある(5)医学の進歩で生まれた新しい死である脳死を法律で人の死と定めることの影響は多方面に及び、まだ国民的合意ができていない−−などをあげ、参院でより良い法案に修正することを期待している。

 ◇多くの地方紙は懐疑的

 地方紙にはA案に懐疑的な社説が目立った。インターネットの各紙ホームページで見ると、<参院でこそ徹底論議を>(北海道新聞)、<国民合意へもっと議論を>(東奥日報)、<禍根残さぬ議論不可欠>(秋田魁)、<参院でさらに議論深めよ>(北日本新聞)、<参院はしっかり審議を>(岐阜新聞)、<議論は十分尽くされたか>(山陽新聞)、<まだ議論の余地がある>(中国新聞)、<国民の合意得る努力を>(南日本新聞)、<国民的なコンセンサスを>(琉球新報)などの見出しが並ぶ。
 <ともかく一歩踏み出した>(西日本新聞)、<15歳未満に光は見えたが>(神戸新聞)との積極評価派もあるが、逆に<成立を急いでは禍根残す>の新潟日報は、わずか9時間という拙速の委員会審議は現行法を根幹から変えるのに不十分とし「国民合意のないまま、国会の多数決で死の定義を決めることには疑問がある」、「疑問を残したまま法が成立すれば大きな禍根を残す。参院ではゼロから徹底審議すべきだ」と結んでいた。<あまりに乱暴な改正だ>の信濃毎日新聞は「『脳死は人の死か』という命にかかわる重い問いを、あまりに乱暴に決めてしまった。とても納得できない」、「参院は法案の問題点を細部まで詰めて、修正を図るべきだ」と主張した。
 地方紙の分布を見る限り、保守性の強い旧来の地域コミュニティーが残る地域の新聞ほどA案への違和感が強いようにも見える。
 「海外依存からの脱却」などを前面に、積極推進派の日経など都会派新聞や都市部にターゲットを絞った新聞が「クリアできる」と判断した「国民合意」の一点について、地方紙が疑問を呈していると言えるかもしれない。
 18年前に出た岩波新書「医療の倫理」の中で京都大学医学部教授・倫理委員会初代委員長を歴任した星野一正氏は「人の死として社会が容認する死の定義は、国や社会によって異なってしかるべき」としたうえで、医学・医療技術の進歩で日本の社会的死生観、生命観が将来、急速に大きく変化する可能性を指摘。「それゆえ、死の現象などについての法制化は好ましくないと考える」と書いた。

 ◇死生観、変化せず?

 その後、臓器移植法が成立したものの、日本人の死生観はそれほど変化しなかったことを今回の法案採択への反応が示したのかもしれない。グローバル化した世界の中で生命倫理問題をどう考え、対処するか−−。参院が大きな責任を負っていることは間違いない。【紙面研究本部・長田達治】

 
 
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■支局長からの手紙:脳死移植 /京都(2009年6月22日 地方版)毎日新聞

http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20090622ddlk26070233000c.html

 交通違反の車を追跡中の事故で4月3日に死亡した府警交通機動隊、上田頼久警部(当時45歳)の警察葬に参列しました。式場に入って目に飛び込んだのは遺族席のベビーカーでした。程なくそれは上田警部の長女の席として用意されていることと分かりました。
 長女は事故前の2月26日に生まれました。上田警部40代半ばで初めての子です。「まだ、うまく抱っこできない」と同僚に言っていたそうです。不器用だが愛情にあふれた姿が目に浮かびます。そんなお父さんの死を知らず、お母さんに抱かれ、泣き声を上げる長女。私の目にも涙があふれました。
 冷たい男と思われるかもしれませんが、私は身内の葬儀でも泣いた記憶があまりありません。泣いたと言えば約15年前。当時、私は科学部に在籍し、心臓移植でないと助からないと医師から告げられていた中年男性の葬儀に行きました。入院中、何度か話をうかがっていたので、遺族の了解を得て参列しました。参列者は私をを含めて5人ほどでした。
 仕事や近所付き合いも、長い闘病生活で切れていたのです。「移植を受けて社会復帰したい」と語っていた男性の思いに、寂しいお葬式に涙がこぼれました。
 脳死移植を認める臓器移植法施行(97年10月)より数年前のことです。国内では大阪大学を中心に脳死移植の再開機運が高まっていました。脳死移植を認めないとする法律があったわけではありませんが、脳死移植を認める法律がなかったことがハードルになっていました。
 しかし、法律ができても脳死移植は年に10件もない状況です。現行法では子供から臓器提供を受けられず、大人からの提供も増えにくい要素があります。だからこそ、今回の改正案衆院可決となりました。
 一般に、脳死になることも脳死移植が必要になることもまれです。言ってみれば多くの人にとって脳死も移植も切実な話ではありません。それは多くの国会議員にとってもそうなのでしょう。何しろ、「施行後3年を目途に、検討して必要な措置が講ぜられるべきもの」と法律に明記しておきながら11年半も過ぎたのですから。
 脳死移植が増えない理由は法律のせいだけだとは思いません。法改正が実現すれば、自分の脳死だけでなく、遺族の立場で脳死を考える機会に巡り合う可能性が高まります。また、法改正で臓器提供の意思の有無を運転免許証や医療保険者証に記載できるようにもなるようです。脳死を考える人が一人でも多くなってほしいと思います。【京都支局長・北出昭】

 
 
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■心臓移植:渡米実現へ 宮薗さん「救う会」、募金呼びかけ−−飯塚 /福岡(2009年6月22日 地方版)毎日新聞

http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20090622ddlk40040229000c.html

 重い心臓病を患う宮薗雄一さん(25)=飯塚市=の渡米移植手術を実現させようと、同市でも21日、募金活動が始まった。「雄一君を救う会」メンバーら15人がジャスコ穂波店で寄付を呼びかけた。
 宮薗さんは昨年4月に拡張型心筋症を発症し、補助人工心臓による延命治療を九大病院で受けている。アメリカでの受け入れが決まったため、家族と友人らでつくる救う会が福岡市で先週、街頭募金を始めた。目標額は1億4000万円。メンバーはこの日も「一日も早く手術を受けられるよう協力お願いします」と呼びかけた。
 日本では臓器提供の意思表示カードを持たない脳死者の臓器は移植できない。昨年の内閣府の世論調査では、4割以上の人が「自分が脳死と判定された場合、臓器提供したい」と回答したが、意思表示カードをもっている人は1割未満だった。家族の同意があれば臓器摘出を認める臓器移植法の改正案は18日、衆議院を通ったが、参議院での審議はこれからだ。
 一方、今月1日現在で心臓移植を望み、日本臓器移植ネットワークに登録している患者は138人。今年に入って実施された心臓移植は5件のみで、移植を待ちながら亡くなっていく患者も多い。
 雄一君を救う会の問い合わせは0948・52・4976。【伊藤奈々恵】
〔筑豊版〕

 
 
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■臓器移植法改正:民主議員ら、参院に対案提出へ (2009年6月22日 19時45分)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090623k0000m010032000c.html

 臓器移植法改正を巡り、衆院で可決したA案の対案づくりを進めていた民主、社民両党議員らの有志は22日、勉強会を開き、新法案を23日に参院に議員立法で提出することを決めた。脳死の定義など現行法の骨格を維持したうえで、子どもの臓器移植について検討する「臨時子ども脳死・臓器等移植調査会」(子どもの脳死臨調)を設置する。A案とともに週内に審議入りする方向で与野党で調整している。新法案は、民主党の千葉景子、森ゆうこ、社民党の近藤正道の各氏らが準備を進めている。
 衆院を18日に通過したA案は、脳死を一般に人の死とし、本人が拒否しなければ家族の同意で0歳児から臓器摘出が可能となる。
 対案は、脳死の定義は現行法同様、臓器摘出時に限って人の死とする。子どもからの臓器摘出については、内閣府に設置する「子どもの脳死臨調」で(1)子どもの脳死判定基準(2)本人の意思確認や家族の関与(3)虐待児からの臓器摘出防止策−−を検討。法施行後1年以内に結果をまとめ、首相に意見を述べる。委員は15人以内の学識経験者とし、衆参両院の同意を得て首相が任命する。【鈴木直】

 
 
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■子どもの脳死臨調設置法案、参院野党議員が提出(2009年6月23日13時33分)朝日新聞

http://www.asahi.com/special/zokiishoku/TKY200906230185.html

  「脳死は人の死」を前提にした臓器移植法改正のA案が衆院で可決されたことを受け、参院の野党有志議員は23日、有識者でつくる「子ども脳死臨調」の設置を求める独自案を参院に提出した。今週中に参院本会議でA案と共に審議が始まる予定。
 提出したのは、千葉景子、森ゆうこ(民主)、近藤正道(社民)、小池晃(共産)、亀井亜紀子(国民新)、田中康夫(新党日本)、川田龍平(無所属)ら9議員。賛成者には野党4党の党首を含む43人が名を連ねた。衆院と同様に、多くの政党は党議拘束をかけない予定だが、共産党は党として独自案に賛成する。
 独自案は「臓器移植の場合に限り、脳死は人の死」とする現行法を基に、子どもの臓器提供のあり方を検討する脳死臨調の設置を盛り込んだ。


 
 
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■臓器移植法案採決/県内の衆院議員は (2009年06月23日)朝日新聞

http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000000906230003

図:臓器移植法改正についての県関係衆院議員の意見(略)
図:現行の臓器移植法と各改正案の違い(略)

 衆議院で18日にあった臓器移植法改正案の採決では、自民、民主、公明が党議拘束をかけずに採決に臨んだため、県関係の議員も、政党や派閥にかかわらず、それぞれの価値観に基づいて投票し、賛否が分かれた。先週末にかけて、各議員に考え方をアンケートで尋ねたところ、揺れた思いが浮き彫りになった。
 18日の採決では、「脳死は人の死」との前提に立ち、0歳からの臓器提供を容易にするA案が賛成263、反対167で可決された。
 しかし、県関係では、脳死の位置づけは本人の意思確認を必要とし、15歳未満の場合の条件確認も厳格にするD案を支持する議員が8人と、A案支持の6人を上回った。
 D案支持の理由で多かったのは「脳死を人の死とすることに国民的合意が得られていない」とする意見だった。
 民主の古賀一成氏は、A案では子どもの臓器提供の意思確認が家族のみでよいことから、「将来、臓器売買を拡大助成する可能性」を指摘する。自民の山本幸三氏も「虐待児で問題が起きる可能性がある」と懸念を示す。自民の西川京子氏は、子どもの移植機会が広がることは評価しつつも、「臓器提供した人と移植を受けたい人の間で行われるべきだ」と、子どもの場合の臓器提供同意の確認を厳格にする必要があるとする。
 A案を支持した議員は、臓器移植を必要とする患者が目の前に数多くいる「現状」に後押しされたとする。
 自民の遠藤宣彦氏は「自分の子どもと重ね合わせると、救いたい親の気持ちが分かる」とする。「当初はA案には消極的だった」とする自民の渡辺具能氏も、「助けてほしい」との声が「背中を押した」と打ち明け、「外科医が技術者として『移植手術をやりたい』と前のめりにならないよう監視がいる」と歯止めの必要性を強調する。
 臓器移植の議論は参院に移る。A案支持の遠藤氏は「すみやかにA案を成立させてほしい。政局や政争の具にしてはいけない」とする。D案支持の西川氏は「インフォームド・コンセント(説明と同意)や虐待問題への配慮をより適切にやってほしい」と注文を付けている。


 
 
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■臓器移植法案「国民合意あるのか」 民主・西岡氏慎重論(2009年6月23日21時10分)朝日新聞

http://www.asahi.com/politics/update/0623/TKY200906230357.html

   民主党の西岡武夫参院議院運営委員長は23日、「脳死は人の死」とすることを前提にした臓器移植法改正案(A案)の扱いについて「私の考えだが、『脳死を人の死とする』ということについて、国民的なコンセンサスがどの程度今あるのか」と述べ、早期採決に慎重な姿勢を示した。国会内で記者団に語った。
 西岡氏は「脳死を人の死と認めるか認めないか、国民の意思を問うこともあってしかるべきだ。具体的にはこの問題だけで国民投票をやる(のも一つの方法)」と持論を展開。「短時間のうちに通るというのは、なかなか難しいのではないかなという印象を持っている」と語った。
 臓器移植法案は26日に参院本会議で審議入りする見通しだが、参院の野党有志議員が23日に有識者でつくる「子ども脳死臨調」の設置を求める独自案を参院に提出。意見集約は難航が予想されており、議院運営を仕切る西岡氏の発言は波紋を呼びそうだ。

 
 
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■臓器移植法改正案、参院有志が対案提出(2009年6月23日10時57分) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090619-321924/news/20090623-OYT1T00383.htm

 参院の民主、社民両党などの有志議員は23日午前、衆院を通過した臓器移植法改正案(A案)の対案として、15歳未満の脳死判定基準や臓器提供の可否を「子ども脳死臨時調査会」で検討することを柱とした独自法案を参院に提出した。
 提出者の千葉景子参院議員(民主)は記者会見で、「改正案とは違う立場、観点からの法案を提出し、参院で慎重に審議する必要がある」と語った。

 
 
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■移植法改正案、26日に参院審議入り…共産は対案賛成へ(2009年6月23日21時29分) 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090623-OYT1T00935.htm

 自民、民主両党は23日、臓器移植法改正案(A案)と、対案の「子ども脳死臨調設置法案」に関し、26日の参院本会議で審議入りすることで大筋合意した。
 参院厚生労働委員会の審議は30日から始まる見通しだ。
 民主、共産、社民、国民新各党などの議員が23日に提出した対案は、脳死を臓器提供時に限って「人の死」とし、15歳未満の脳死臓器移植の可否を、内閣府に設置する「子ども脳死臨調」で検討することが柱だ。参院議員の約2割に相当する52人が提出者、賛同者となった。衆院で改正4案の採決を棄権した共産党は対案に賛成する。
 対案と、脳死を「人の死」とすることを前提に年齢制限を撤廃するA案との隔たりは大きく、両案の修正協議は困難との見方が強い。A案が過半数の支持を得られるかどうかも不透明だ。
 一方、西岡武夫参院議院運営委員長(民主)は23日の記者会見で、「脳死を『人の死』とする国民の意思が定まっていない」として、国民投票の必要性に言及し、今国会での採決に慎重な姿勢を示した。

 
 
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■臓器移植法改正案:野党対案きょう提出 「子どもの脳死臨調」盛る(2009年6月23日 東京朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090623ddm002010058000c.html

 臓器移植法改正を巡り、衆院で可決したA案の対案づくりを進めていた民主、社民両党議員らの有志は22日、勉強会を開き、新法案を23日に参院に議員立法で提出することを決めた。脳死の定義など現行法の骨格を維持したうえで、子どもの臓器移植について検討する「臨時子ども脳死・臓器等移植調査会」(子どもの脳死臨調)を設置する。A案とともに週内に審議入りする方向で与野党で調整している。
 新法案は、民主党の千葉景子、森ゆうこ、社民党の近藤正道の各氏らが準備を進めている。
 衆院を18日に通過したA案は、脳死を一般に人の死とし、本人が拒否しなければ家族の同意で0歳児から臓器摘出が可能となる。
 対案は、脳死の定義は現行法同様、臓器摘出時に限って人の死とする。子どもからの臓器摘出については、内閣府に設置する「子どもの脳死臨調」で(1)子どもの脳死判定基準(2)本人の意思確認や家族の関与(3)虐待児からの臓器摘出防止策−−を検討。法施行後1年以内に結果をまとめ、首相に意見を述べる。委員は15人以内の学識経験者とし、衆参両院の同意を得て首相が任命する。【鈴木直】

 
 
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■Dr.中川のがんから死生をみつめる:/12 難しい「死亡宣告」(2009年6月23日 東京朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/science/news/20090623ddm013070157000c.html

 仮に心臓が止まっても、個々の臓器や細胞が死ぬ時間は、まちまちで、個体としての死の時刻を決めるのは実は難しい、とお話ししました。そして、「法律上の死」を決めるのが、医師の仕事です。「何時何分、ご臨終です」という形で死亡宣告がなされます。しかし、死亡宣告のあとで、心電図の波形が動いたり、ときには「ご遺体」が大きく息をしたりすることは僕自身も経験したことがあります。
 本来、多細胞生物の死の定義は曖昧(あいまい)ですから、医師にとっても、「死亡宣告」は難しいことなのです。まして、医学の知識の乏しかった時代、死の判断は簡単ではなかったでしょう。「息をひきとった」人が、「息を吹き返した」といったこともあったはずです。
 古代には、死んだように見える人が本当に死んでいるのか確信が持てなかったはずです。実際、天皇など高貴な人の死に際しては、「殯(もがり)」という儀礼が行われました。死者を本葬するまでのかなり長い期間、棺(ひつぎ)に遺体を仮安置し、別れを惜しみ、死者の霊魂を慰めながら、本当に生きかえらないかを確かめたのです。死者の復活を願いながらも、遺体の腐敗や白骨化などで、死者の「最終的な死」を確認したのでしょう。この殯は、昭和天皇の「大喪の礼」でも約1カ月にわたって行われました。
 現在も、死亡から24時間は原則として火葬が禁じられています。通夜も殯の風習の名残で、殯の期間が短縮されたものと言われています。もともと残された者たちが、死をじっくりと確かめ合うものだったのです。
 一方、現代の「脳死」は、逆に「早められた死」と言えます。脳の機能が失われ、自分では呼吸ができない状態ですが、人工呼吸器をつけることによって心臓は動き続けます。
 これまでの臓器移植法は、臓器移植の意思を生前に書面で表示していて、遺族が同意した場合に限り、「脳死した身体」からの臓器摘出を認めてきました。しかし、先週18日、本人の意思表示がなくとも、家族の同意だけで脳死臓器移植を認める法案が衆議院で可決されました。(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)

 
 
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■臓器移植法改正:参院の野党議員有志がA案への対案提出 (2009年6月23日)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090623k0000e010021000c.html

 参院の野党議員有志は23日、衆院を18日に通過した臓器移植法改正案(A案)の対案を参院に提出した。脳死の定義など骨格は現行法を踏襲し、子供の臓器移植について検討する「臨時子ども脳死・臓器移植調査会」(子どもの脳死臨調)を設置するのが柱。
 提出者は民主党の千葉景子氏ら9人、賛同者43人。提出者と賛同者の所属は民主、共産、社民、国民新、新党日本、無所属。今後、自民・公明の与党両党議員にも賛同を呼び掛ける。
 A案が脳死を一般に人の死とし、本人が拒否しなければ家族の同意で0歳児から臓器摘出が可能となるのに対し、対案は、脳死の定義を現行法と同様に臓器摘出時に限って人の死とする▽子供からの臓器摘出の課題を検討する「子どもの脳死臨調」を内閣府に設置する。子どもの脳死臨調で検討するのは(1)子供の脳死判定基準(2)本人の意思確認や家族の関与(3)虐待された児童からの臓器摘出防止策−−など。法施行後1年以内に結果をまとめ、首相に意見を述べる。
 提出後に記者会見した筆頭提出者の千葉氏は「参院として議論を深めるため、A案とは異なる観点の法案が必要だ」と提出理由を述べた。【鈴木直】

 
 
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■臓器移植法改正案:野党、参院に対案提出(2009年6月23日)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090623dde041010052000c.html

 参院の野党議員有志は23日、衆院を18日に通過した臓器移植法改正案(A案)の対案を参院に提出した。脳死の定義など骨格は現行法を踏襲し、子供の臓器移植について検討する「臨時子ども脳死・臓器移植調査会」(子どもの脳死臨調)を設置するのが柱。
 提出者は民主党の千葉景子氏ら9人、賛同者43人。提出者と賛同者の所属は民主、共産、社民、国民新、新党日本、無所属。
 A案が脳死を一般に人の死とし、本人が拒否しなければ家族の同意で0歳児から臓器摘出が可能となるのに対し、対案は、脳死の定義を現行法と同様に臓器摘出時に限って人の死とする▽子供からの臓器摘出の課題を検討する「子どもの脳死臨調」を内閣府に設置する。子どもの脳死臨調で検討するのは(1)子供の脳死判定基準(2)本人の意思確認や家族の関与(3)虐待された児童からの臓器摘出防止策−−など。【鈴木直】

 
 
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■臓器移植法改正案:民主・西岡氏「国民投票も一案だ」(2009年6月23日 19時25分)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090624k0000m010043000c.html

 民主党の西岡武夫参院議運委員長は23日の記者会見で、臓器移植法改正案について「脳死を人の死とすることに国民的コンセンサスがどの程度あるのかはっきりしていない。国民投票も一案だ」と述べ、脳死を一般に人の死とするA案の今国会での参院採決に消極的な考えを示した。現行の国民投票法は憲法改正以外の法案の国民投票を想定しておらず、西岡氏の提案が実現する可能性は低い。
 与党は23日の参院議運委理事会で、A案と、「子どもの脳死臨調」設置を柱とする対案の趣旨説明を24日の本会議で行うよう求めたが、民主党は「他の修正案が出る可能性がある」と同意しなかった。審議入りは26日の見通し。【山田夢留】

 
 
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■臓器移植法改正案:「国民投票も手」−−民主・西岡氏(2009年6月24日 東京朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090624ddm005010093000c.html

 民主党の西岡武夫参院議運委員長は23日の会見で、臓器移植法改正案について「脳死を人の死とすることに国民的コンセンサスがどの程度あるのかはっきりしていない。国民投票も一案だ」と述べ、脳死を一般に人の死とするA案の今国会での参院採決に消極的な考えを示した。現行の国民投票法は憲法改正以外の法案の国民投票を想定しておらず、西岡氏の提案が実現する可能性は低い。【山田夢留】

 
 
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■臓器移植法改正案:野党が参院に対案提出(2009年6月24日 北海道朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20090624ddr041010003000c.html

 参院の野党議員有志は23日、衆院を18日に通過した臓器移植法改正案(A案)の対案を参院に提出した。脳死の定義など骨格は現行法を踏襲し、子供の臓器移植について検討する「臨時子ども脳死・臓器移植調査会」(子どもの脳死臨調)を設置するのが柱。提出者は民主党の千葉景子氏ら9人、賛同者43人。提出者と賛同者の所属は民主、共産、社民、国民新、新党日本、無所属。自民・公明の与党両党議員にも賛同を呼び掛ける。

 
 
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■麻生首相:「しかるべき時期に私が決断し解散」(2009年6月24日 18時19分)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/today/news/20090625k0000m010020000c.html

 麻生太郎首相は24日の衆院決算行政監視委員会で、衆院解散・総選挙について「しかるべき時期に私が決断をし、解散をさせていただきたい」と述べ、自民党内でくすぶる総裁選前倒しなどの動きをけん制した。民主党の長妻昭氏への答弁。また、首相は同日、臓器移植法改正案などの審議状況が解散の判断に影響することはないとの見方を示した。
 自民、公明両党の幹事長は同日、北朝鮮の船舶検査に関する特別措置法案と臓器移植法改正案を今国会で成立させる方針を確認。自民党の細田博之幹事長は、両法案の成立は早くても7月12日以降になるとの見通しを示した。
 法案審議が衆院解散・総選挙の時期に影響するとの見方が出ているが、首相は同日、首相官邸で記者団に「国会の運営については国会対策委員長、解散については私が判断させていただく」と述べ、解散の判断には影響しないと強調した。
 衆院を通過した臓器移植法改正案の対案を、野党の議員有志が参院に提出したことには「別のご意見があって、どんどん(成立が)引き延ばされているというのもちょっといかがなものか」と述べ、早期成立を求めた。【西田進一郎、影山哲也】

 
 
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■高速バス事故被害者の遺族 米原さんが講演(2009年06月25日)朝日新聞

http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000906250002

写真:「世間が忘れ去ろうとも、被害者は一生苦しみと悲しみを背負って生きている」と語る米原美由紀さん=県警本部(略)

◆「脳死は人の死」に複雑な胸の内語る

 福島県で4年前に起きた高速バスの事故で父を失い、意識不明の状態に陥った妹もこの4月に亡くした米子市の米原美由紀さん(36)が24日、鳥取市の県警本部で講演し、被害者の思いとともに、「脳死は人の死」とする臓器移植法改正案への複雑な気持ちを語った。(徳永悠)

◆支援や臓器移植法など巡り

 事故で父文夫さん(当時56)は即死。妹の沙緒理さんは頭を強く打ち、植物状態と呼ばれる「遷延(せん・えん)性意識障害」と診断され、同県会津若松市内で入院した。06年8月に米子市内の病院に転院し、07年7月、在宅介護用に新築した自宅に帰った。この間、美由紀さんは母と2人で看病を続けたが、今年4月11日、沙緒理さんは26歳で亡くなった。
 講演では、警察からは事故直後に「父は即死、妹は命に別条なし」としか知らされず、元運転手の裁判までは事故原因も分からない状況が続いたことにふれ、「真実を知りたいと被害者は望みます。知らなければ前に進めない」と強調した。
 衆議院で18日に可決された「脳死は人の死」とする臓器移植法改正案については、「交通事故の被害者の立場から言えば、脳死を人の死とすることに抵抗があります。事故直後の混乱の中、家族に臓器提供という選択肢を迫るのは残酷です」と述べた。会場のスクリーンには、沙緒理さんの臓器提供意志表示カードの写真が映し出された。提供する臓器は「すべて」。脳死に近い状態だったが、美由紀さんは、「生きたい」という妹の意志をカードから感じ、心臓と呼吸が止まる瞬間まで見守ろうと決めたという。
 冷たくなった妹の手を握った時、初めて死を受け入れた。「臓器提供を否定するつもりはありません。臓器提供で救われる命と失われる命。少しでもそばにいたいと思う家族の思いは同じです」。移植法の改正によって、「脳死や脳死に近い状態の人が生きにくい社会になることを懸念しています」とも。
 被害者支援をめぐっては、「マニュアルはありません。それぞれのニーズにあった支援が必要。被害者は小舟で大海原に放り出されたようなもの。遭難することがないように見守るのが、犯罪被害者支援の役割だと思います」と話した。最後は、沙緒理さんが高校時代に書いた「雨のち晴れ いつの日にか虹を渡ろう」という詩に思いを重ね、「これ以上被害者が増えないよう、犯罪がなくなる日が来ることを願います」と締めくくった。


 
 
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■臓器移植法:民主・西岡参院議運委員長 首相の姿勢を批判(2009年6月25日 19時45分)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/today/news/20090626k0000m010045000c.html

 民主党の西岡武夫参院議院運営委員長は25日の記者会見で、麻生太郎首相が臓器移植法改正案の参院での審議促進を求めていることに対し、「自分が反対した法案の早期採決を参院側に言うのはどういう考えか」と批判し、今国会での採決に改めて慎重姿勢を示した。首相は衆院本会議で脳死を一般に人の死とするA案に反対したものの、同案を可決した衆院の意思は尊重している。
 一方、参院議運委理事会は25日、A案と、参院議員有志が提出した対案の趣旨説明を26日の本会議で行うことを決めた。【山田夢留】

 
 
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■臓器移植法改正案、参院で審議入り(2009年6月26日10時47分)朝日新聞

http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY200906260083.html

 臓器移植法改正案の審議が26日、参院で始まった。衆院で可決された「脳死は人の死」を前提に15歳未満からの臓器提供を解禁するA案と、野党有志がまとめた「子ども脳死臨調」の設置を求める対案の提出者がそれぞれ本会議で趣旨説明を行った。早ければ30日から参院厚生労働委員会で実質審議に入る。
 臨調設置法案は、参院の民主、共産、社民、国民新の野党各党の有志議員が参院に提出した。臨調で子どもの脳死判定基準などを検討できるようにするのが柱だ。
 趣旨説明では、A案提出者の冨岡勉衆院議員(自民)が法施行後の臓器提供の少なさを指摘、「臓器を受ける権利を奪われるのは国会の不作為といっても過言ではない。脳死を人の死とすることはさまざまな考え方がある。拒否できるようにしている」と理解を求めた。臨調設置法案提出者の川田龍平氏(無所属)は「すべての命が等しく尊重されるために、さまざまな角度から審議をしつくしていただきたい」と訴えた。

 
 
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■臓器移植法2案、参院戸惑う 解散前にちらつく廃案(2009年6月26日22時54分)朝日新聞

http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY200906260321.html

図:参院審議はどうなる(略)

 臓器移植法改正案の参院での審議が26日の本会議で始まった。「脳死は人の死」を前提に15歳未満からの臓器提供を解禁するA案と、野党議員有志が参院に提出した対案が対象。与野党議員が「想定外」と口をそろえたA案の衆院通過を踏まえ、慎重審議を求める声も根強いが、審議中に衆院解散があれば廃案になってしまう。「再考の府」は両案の扱いに戸惑っている。
 審議は30日の参院厚生労働委員会から本格化。A案について、自民党では衆院で多数の議員が賛成したことから、参院では「追認」の声もある。ただ、参院には「脳死は人の死」と法律で定めることに反対する宗教団体と関係の深い議員も多く、過半数を得る見通しは立っていない。
 参院では97年の現行法制定の際、「脳死は人の死」との判断を臓器移植の場合に限る修正をした。今回も「再考の府として役割を」との声が対案提出者を中心に強い。対案では、脳死に関する現行法の枠組みを基本に、子供からの臓器提供のあり方を有識者で検討する「子ども脳死臨調」を設置する。2割を超える議員が賛成を表明している。
 自民、民主など多くの党が党議拘束をかけていない。両案とも否決された場合、衆院で可決されたA案が「3分の2」を確保し、再可決される保証はない。このため、参院ではA案を修正する動きが与野党にあり、脳死を人の死とするか▽本人の同意がない場合の臓器提供を認めるか▽子どもからの提供を解禁するにあたり臨調を設けるか――が論点になりそうだ。
 参院の運営は第1党の民主党が主導権を握る。参考人質疑や視察を含め、7月8日までは審議日程を固めたが、一枚岩で早期解散を迫るにはどうしたらいいのかを含め、両案を扱いかねているのが実情だ。「個人の死生観の問題で議論しても、党内の雰囲気がギスギスするだけ。早く採決した方がいい」(幹部)との声も漏れる。患者団体は「会期が(残り)1カ月しかない。迅速に集中審議して、ここで結論を出さないと、また廃案になる」(大久保通方・臓器移植患者団体連絡会代表幹事)と懸念している。(北沢卓也、南彰)

 
 
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■臓器移植法改正A案と対案が参院で審議入り(2009年6月26日17時18分)読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090619-321924/news/20090626-OYT1T00778.htm

 参院は26日午前の本会議で、衆院を通過した臓器移植法改正案のA案と参院有志議員が提出した対案「子ども脳死臨調設置法案」の趣旨説明を行った。
 両案は30日の参院厚生労働委員会で実質審議に入る見通しだ。
 衆院で約6割の賛成を得たA案は、脳死を「人の死」とし、15歳未満の臓器提供を認める内容だ。一方、民主、共産、社民、国民新党などの有志議員による対案は、現在と同様、臓器提供時に限って脳死を人の死とし、15歳未満の臓器提供も当面は認めずに、その可否を内閣府に新設する「子ども脳死臨調」で検討するとしている。

 
 
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■臓器移植法改正案:「A」対案を趣旨説明 参院で審議入り(2009年6月26日 11時31分)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/today/news/20090626k0000e010055000c.html

 臓器移植法改正案(A案)と野党有志が提案した対案は26日午前の参院本会議で趣旨説明が行われ、審議入りした。30日の参院厚生労働委員会で実質審議入りする見通し。
 18日に衆院を通過したA案は、「脳死を人の死」とし、年齢制限を撤廃して本人が生前に拒否しなければ臓器摘出が可能となる。対案は現行法の骨格を維持したうえで、「子どもの脳死臨調」を設置して1年かけ子供の臓器移植の課題を検討するとしている。
 A案提出者の冨岡勉衆院議員(自民)は「臓器提供の権利が奪われ、患者が命を落としているのは国会の不作為だ」とA案の早期成立を訴えた。対案提出者の川田龍平氏(無所属)は「拙速な小児の臓器移植の拡大には専門家や国民に懸念がある」と、子供の臓器移植について慎重な議論を求めた。【鈴木直】

 
 
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■臓器移植法改正案:参院審議入り(2009年6月26日 東京夕刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/science/news/20090626dde007010015000c.html

 臓器移植法改正案(A案)と野党有志が提案した対案は26日午前の参院本会議で趣旨説明が行われ、審議入りした。30日の参院厚生労働委員会で実質審議入りする見通し。
 18日に衆院を通過したA案は、「脳死を人の死」とし、年齢制限を撤廃して本人が生前に拒否しなければ臓器摘出が可能となる。対案は現行法の骨格を維持したうえで、「子どもの脳死臨調」を設置して1年かけ子供の臓器移植の課題を検討するとしている。
 A案提出者の冨岡勉衆院議員(自民)は「臓器提供の権利が奪われ、患者が命を落としているのは国会の不作為だ」とA案の早期成立を訴えた。対案提出者の川田龍平氏(無所属)は「拙速な小児の臓器移植の拡大には専門家や国民に懸念がある」と、慎重な議論を求めた。【鈴木直】

 
 
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■臓器移植法:廃案に危機感 解散取りざたされ(2009年6月26日 21時04分)毎日新聞

http://mainichi.jp/photo/news/20090627k0000m010086000c.html

写真:参院本会議で臓器移植法案A案提出者の自民・冨岡勉衆院議員(手前)の後ろを通り、対案の趣旨説明に立つ川田龍平氏=国会内で2009年6月26日午前10時13分、藤井太郎撮影(略)

 臓器移植法改正案(A案)と、野党有志による対案は26日の参院本会議で趣旨説明が行われ、参院厚生労働委員会は30日から実質審議に入ることを決めた。「委員会審議は3〜4回程度は必要」(自民参院議員)との声もあり、10日までに委員会審議を終え、翌週に採決するのが想定されるシナリオ。その前に衆院解散となれば参院で審議中の両法案も廃案となるため、東京都議選(7月3日告示、12日投票)前後の解散も取りざたされる中、関係者は麻生太郎首相の判断を注視している。
 「衆院は(A案を)大差で可決した。成立目前に解散すれば、意図的としか思えない。(移植を待つ)患者さんの気持ちを無視するものだ」。臓器移植を受けた人たちでつくるNPO法人「日本移植者協議会」の大久保通方理事長は改正案採決前の解散を懸念する。
 衆院を通過したA案は15歳以上の年齢制限を撤廃し、本人の生前の拒否がなければ臓器提供が可能になる内容。参院での慎重審議を求める声もあるが、審議に時間をかけるほど解散による「時間切れ廃案」となる可能性が強まる。A案提出者の冨岡勉衆院議員(自民)は「参院の良識にすがるしかない」と「迅速」審議を期待。中山太郎衆院議員(同)も「時間がないなら毎日でも審議すればいい」と話す。
 これに対し、「子どもの脳死臨調」を設置する対案の提出者は「拙速」審議を警戒。川田龍平参院議員(無所属)も「移植を待っている人のためにも議論はしっかりやりたい」と話す。対案に賛成する円より子参院議員(民主)も「会期末が近づいてから参院に送付され、大事な法案にもかかわらず政局に振り回されていること自体が残念だ」と指摘する。【鈴木直】

 
 
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■「麻生降ろし」封じ、首相が反攻人事…党内の根回しなく(2009年6月27日06時26分)読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090627-OYT1T00085.htm

図:今国会中に衆院を解散した場合、想定される投開票日

図:今後の主な政治日程と想定される衆院選投開票日 

麻生首相が自民党役員や閣僚補充人事の検討に着手したのは、「8月上旬投開票」をにらんで自らの手で衆院解散する決意を示し、党内の「麻生降ろし」を封じ込める狙いからだ。
 しかし、党役員人事については早くも慎重論が相次ぎ、困難との見方が出ている。中川秀直・元幹事長が首相の退陣を要求するなど「反麻生」勢力も反発を強め、さらなる求心力低下を招きかねない情勢だ。
          ◇    

 「やらなければ、俺を支えねえってことか」
 首相は26日、首相官邸で自民党の棚橋泰文・元科学技術相の「公益法人に対する国家公務員OBの天下りを即時全面禁止すべきだ」との申し入れを、けんか腰で突っぱねた。棚橋氏は「できないなら、退陣していただきたい」と迫ったが、首相は露骨に不愉快な表情を見せて無視したという。
 首相は衆院選について、8月2日か9日の投開票を模索している。解散に関しては7月8〜10日にイタリアで開かれる主要国首脳会議(サミット)に出席し、東京都議選(7月12日投開票)の結果を見て、直後に最終判断する意向と見られる。
 ただ、周辺には、都議選で自民、公明両党が過半数割れするなどして敗北した場合に「麻生降ろしの動きが強まり政権運営が混乱しかねない」との懸念もあることから、都議選告示(7月3日)前の解散を進言する声もある。
 実際、首相自身も最近、ある閣僚に「解散は俺の手でやる。麻生降ろしが起きたら、解散する」と強気の考えを示したという。2010年度予算の概算要求基準(シーリング)の閣議了解が7月1日に繰り上がる見通しになったことも、憶測を呼んでいる。
 首相が党役員人事の検討を始めたのも、衆院選に向けたテコ入れを図る狙いからだ。細田幹事長ら三役に対しては「民主党は鳩山代表、岡田幹事長、菅代表代行と『看板』がそろっているのに比べ、党の政策を効果的に発信できていない」などの批判も出ている。こうしたことも踏まえ、「選挙戦を戦う態勢を整えたい」(周辺)との意向も働いているようだ。具体的には、国民の間で人気が高い舛添厚生労働相や石原伸晃幹事長代理らを起用すべきだとの案が出ている。
 しかし、党役員の交代について、党内で根回しした形跡はない。笹川総務会長は26日、国会内で記者団に「首相はそんなことを言わない。そんな話ないでしょ」と不快感をあらわにした。ある派閥領袖は「泥舟政権に誰が入りたいと思うか」と疑問を呈した。参院幹部も「代えられる人は傷つくし、代わる人も大変だ」と指摘した。
 早期解散をめぐっても、細田氏は26日の記者会見で、臓器移植法改正案や貨物検査特別措置法案などについて、「(今国会成立を)放棄し、途中で解散することはなかなか難しい」と否定的な考えを示した。古賀選挙対策委員長も同日、茨城県取手市内で講演し、「解散が早くなると言い出している人もいるが、まさかそんなことはないだろう。臓器移植法改正案を参院に送ったが、解散になったらパー(廃案)」と述べた。谷川参院幹事長は記者会見で、「解散しないというのも解散権を保有している首相の特権だ」と指摘した。
 首相を支える議員側にも「早期解散をちらつかせても、かえって反麻生勢力を勢いづかせてしまうだけだ」との懸念もある。武部勤・元幹事長は26日の党役員連絡会で「党役員人事や内閣改造などやる暇はない」とさっそくかみついた。
 内閣支持率低迷などを受け、自民党の選挙情勢は厳しいと見る向きも根強い。首相が都議選後も解散に踏み切れなければ、衆院選は「8月30日か9月6日投開票」と先送りを余儀なくされる可能性が高い。「首相は自発的に辞めない」との見方も根強いが、政権が浮揚しなければ麻生降ろしが加速し、首相退陣論が広まることも予想される。
(政治部 小林弘平)

 
 
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■臓器移植法改正案:時間切れ危ぶむ声 対案派は「慎重審議を」−−参院(2009年6月27日 東京朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/science/news/20090627ddm005010005000c.html

 ◇読めぬ解散日程−−見えぬ法案成立

 臓器移植法改正案(A案)と、野党有志による対案は26日の参院本会議で趣旨説明が行われ、参院厚生労働委員会は30日から実質審議に入ることを決めた。「委員会審議は3〜4回程度は必要」(自民参院議員)との声もあり、10日までに委員会審議を終え、翌週に採決するのが想定されるシナリオ。その前に衆院解散となれば参院で審議中の両法案も廃案となるため、東京都議選(7月3日告示、12日投票)前後の解散も取りざたされる中、関係者は麻生太郎首相の判断を注視している。
 「衆院は(A案を)大差で可決した。成立目前に解散すれば、意図的としか思えない。(移植を待つ)患者さんの気持ちを無視するものだ」。臓器移植を受けた人たちでつくるNPO法人「日本移植者協議会」の大久保通方理事長は、改正案採決前の解散を懸念する。
 衆院を通過したA案は15歳以上の年齢制限を撤廃し、本人の生前の拒否がなければ臓器提供が可能になる内容。参院での慎重審議を求める声もあるが、審議に時間をかけるほど解散による「時間切れ廃案」となる可能性が強まる。A案提出者の冨岡勉衆院議員(自民)は「参院の良識にすがるしかない」と「迅速」審議を期待。中山太郎衆院議員(同)も「時間がないなら毎日でも審議すればいい」と話す。
 これに対し、「子どもの脳死臨調」を設置する対案の提出者は「拙速」審議を警戒。川田龍平参院議員(無所属)も「移植を待っている人のためにも議論はしっかりやりたい」と話す。対案に賛成する円より子参院議員(民主)も「会期末が近づいてから参院に送付され、大事な法案にもかかわらず政局に振り回されていること自体が残念だ」と指摘している。【鈴木直】

 
 
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■発信箱:生と死の間に=萩尾信也(社会部)(2009年6月28日 0時07分)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20090628k0000m070097000c.html

 「死ぬのはどんな感じだろう」「テレビのスイッチを消す感じ」。昨秋、小学校の課外授業で質問をしたら、男子からこんな答えが返ってきた。彼には、生と死は寸断されたイメージがあるらしい。
 そして今春、80歳の恩師の最期に接する機会があった。臨終を告げられた後で、遺族と一緒に恩師の体をふき、ひげをそった。孫の中学2年生が驚きの声を上げたのは翌朝だ。「ひげが伸びてる。ひげが生きてる!」。少年は不思議そうな面持ちでおじいちゃんのほおを触っていた。
 看取(みと)りの体験を重ねると、生と死は昼と夜が溶け合うたそがれのように、重なり合ったものだと実感する。肉体の機能は徐々に低下し、脈や呼吸がやんでも残照のようなぬくもりがしばし宿る。すべての細胞が活動を止めるにはさらに時を要する。生と死はつながった存在なのだ。
 衆議院を通過した臓器移植法改正A案は「脳死は人の死」と位置づけたが、言い切っていいのか。脳死はあくまで脳の死だ。脳が死んだとみなしても、臓器は生きている。だから移植が可能だ。A案が「家族の同意」で15歳未満の子供の移植に道を開く以上、子供にも生と死の実相が伝わるように言葉を使うべきだ。
 世界初の心臓移植が行われたのは1967年、アパルトヘイトの時代の南アフリカだ。黒人の心臓が白人に移植され、人権問題を巻き込む論議を呼んだ。くしくも同じ年、英国ではホスピスの原形となる施設が産声を上げた。
 「生と死の線引き」と「死にゆく者の心と体のケア」。二つの課題は、医療技術が高度化して死生観が揺らぐ今こそ、みんなで話し合うべきテーマのはずだ。だが、ちまたにその気配はあまりに希薄だ。


 
 
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■キャンパスアンケート:臓器提供したい46%(2009年6月29日)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/campus/news/20090629org00m010018000c.html

図:46%の学生が「臓器提供したい」と回答(略)
 臓器移植法改正案が国会で審議され、脳死の問題がクローズアップされているが、自分が脳死と判定された場合、臓器提供したいと考えている学生が46%に上ることがNPO法人「ドットジェイピー」(本部・東京都港区)が全国の大学生らに行ったキャンパスアンケートで分かった。ただ、臓器提供意思表示カードを持っている人は全体の11%しかいなかった。
 調査は1〜9日、ネットなどで行われ942人が回答した。臓器を提供したくないと回答したのは15%にとどまり、臓器移植に対する抵抗は少なかった。「したい」では「人の役に立てるから」「脳死になれば『生きている』とはいえないから」といった意見が寄せられ、脳死を人の死と考える若者が多かった。
 また、「脳死」や「臓器提供の条件」については7割が知っていると回答したが、臓器移植法の改正案で、提供可能年齢の引き下げ(年齢制限撤廃)が審議されたことについては、59%が知らないと答え、脳死についての知識はあるものの、現在、どのような議論が起きているかまでは知らない学生が多かった。【柴沼 均】

 
 
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■臓器移植「15歳未満認めるべき」74%…読売調査(2009年6月30日22時36分)読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090630-OYT1T01058.htm

図:臓器提供の条件

 読売新聞社が6月27〜28日に実施した面接方式の全国世論調査で、「臓器移植を必要とする子供が国内で手術を受けられるよう、15歳未満の子供でも臓器提供を認めるべきだ」という意見に「賛成」は74%、「反対」は10%だった。
 現行で禁止されている15歳未満からの臓器提供を可能にすべきだとの考え方が多数だった。
 脳死となった人からの臓器提供で、「本人の意思がわからない場合、家族が承諾すれば認めるべきだ」との意見には「賛成」62%、「反対」19%。本人が書面で提供意思を示しているという臓器移植法の条件緩和を容認する人は6割を超えた。こうした条件緩和で、国内での脳死移植は「増えていく」と思う人は74%に上った。
 自分が脳死になった場合、臓器を「提供してもよい」は58%だった。提供意思を書面で示した家族が脳死となった場合、提供を「承諾する」は43%だったが、「その時にならないとわからない」も44%あった。調査は全国の有権者3000人を対象とし、1836人から回答を得た(回収率61・2%)。


 
 
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■Dr.中川のがんから死生をみつめる:/13 臓器移植法の改正論議(2009年6月30日 東京朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/science/news/20090630ddm013070155000c.html

 臓器移植法の改正が話題になっています。この法律は、脳死での臓器移植に道を開くため、1997年に施行されました。臓器提供の条件として、本人の書面による意思表示と家族の同意の両方を求めています。また、臓器提供ができる年齢を15歳以上に限定しています。
 法律では、人の死を脳死と定義しているわけではありません。本人の意思表示と家族の同意がある場合のみ、脳死だから、動いている心臓など「生きている」臓器を取り出すことを認めたものでした。3年後の見直しが定められていましたが、12年間近く、見直しはされてきませんでした。
 米国では、年約3000例の脳死臓器提供が実施されています。一方、日本では、法律の施行後12年で81例と低迷しています。その結果、現在、1万2000人以上が臓器移植を待つことになっています。また、現行法では15歳未満の臓器提供が認められていないため、脳死臓器移植が必要な子どもは、1億円前後の費用を負担して海外で移植を受けることになります。
 法改正のきっかけは、世界保健機関(WHO)が今年1月、「自国内での臓器移植の拡大」を求める指針改正案の採択を表明したことです。総会での採択は1年延期されましたが、海外も臓器不足は深刻で、欧州や豪州などは現在、日本人患者を受け入れていません。国内での臓器移植が進まない中で、唯一の道であった海外での移植の道も閉ざされつつあり、法改正が進められる背景になっています。
 今回の法改正では、四つの法案が議員立法として提案されました。18日午後、衆院本会議で、A案が賛成多数で可決されました。A案は、脳死を「人の死」とすることを前提に、本人の意思表示がなくても、家族の同意だけで臓器提供を認め、現行では禁止されている15歳未満からの臓器提供を可能とするものです。このA案は、移植を待つ患者団体や日本移植学会などが支持したもので、脳死臓器移植を推進する立場のものです。
 ただ、審議がわずか9時間と短かったうえ、人の死をどう考えるかなど大きな問題も抱えています。(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)

 
 
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■臓器移植法改正案:今国会中の成立不透明−−麻生首相(2009年6月30日 東京朝刊)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/science/news/20090630ddm002010044000c.html

 麻生太郎首相は29日夜、首相公邸で河村建夫官房長官と会談し、参院で審議中の臓器移植法改正案の成立見通しなどについて協議した。首相は「臓器法案の(参院での)審議はなかなか難しいかもしれない」と述べ、今国会中の成立は不透明との認識を示した。
 首相は会談に先立ち、同法案の今国会での採決に慎重な西岡武夫参院議運委員長と会っており、こうした認識を持つようになったとみられる。

 
 
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■臓器法改正案:実質審議入り 参院厚労委(2009年6月30日 11時54分)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090630k0000e010052000c.html

 子供の臓器提供を可能にする臓器移植法改正案(A案)と、参院有志の提出した対案は30日午前、参院厚生労働委員会でそれぞれ趣旨説明が行われ、実質審議入りした。
 衆院を通過したA案は脳死を人の死とし、本人が拒否しなければ年齢に関係なく臓器提供が可能になる。参院有志案は15歳未満の臓器提供を認めない現行法の枠組みを維持したうえで、内閣府に設ける「子どもの脳死臨調」で子供の臓器移植について1年かけて検討する。【鈴木直】

 
 
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■臓器移植法改正案:自民が「10日採決」を民主に提案へ(2009年6月30日 20時25分)毎日新聞

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090701k0000m010080000c.html

 参院自民党は30日、臓器移植法改正法案(A案)と野党有志対案を10日の本会議で採決するよう民主党側に提案することを決めた。解散による廃案を避けるため、東京都議選(7月12日投開票)までに決着を図りたい考えだ。ただ、参院で多数を占める民主党側には慎重論もある。
 臓器移植法改正案は30日の参院厚生労働委員会で実質審議入りした。与野党は同日の理事会で、7月9日まで計4日の委員会審議と1日の視察をすることで合意した。
 参院自民党有志は、10日に本会議で両法案の中間報告をした後、A案の修正案を提出する方針を固めた。修正案は、A案の「脳死を人の死」とする部分を現行法同様、「臓器提供時に限って脳死を人の死」となるよう条文を戻す。臓器提供の条件や年齢制限はA案を踏襲する。【鈴木直】


*このファイルは生存学創成拠点の活動の一環として作成されています(→計画:T)。

*作成:伊藤 未弥(立命館大学大学院社会学研究科・2009入学)
UP:20090822 REV:20091013
臓器移植  ◇臓器移植・脳死 2009
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