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水俣病 2020

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■書籍/特集上映

◆緒方正人 20011015 『チッソは私であった』,葦書房,223p.
 →20201208 『チッソは私であった――水俣病の思想』,河出書房新社(河出文庫お40-1),264p. ISBN-10: 4309417841 ISBN-13: 978-4309417844 1100+ [amazon][kinokuniya][Karaimo Books]
“水俣病患者認定運動の最前線で闘った緒方は、なぜ、認定申請を取り下げ、加害者を赦したのか? 水俣病を「文明の罪」として背負い直した先に浮かび上がる真の救済を描いた伝説的名著、待望の文庫化。”(https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309417844/
◆色川大吉 20201020 『不知火海民衆史(上)――論説篇』,揺籃社,310+5p. ISBN-10: 4897084334 ISBN-13: 978-4897084336 2400+ [amazon][kinokuniya][Karaimo Books]
【目次】
はじめに
不知火海漁民暴動(1)
不知火海漁民暴動(2)
近現代の二重の城下町水俣――その都市空間と生活の変貌
公害都市水俣における人間と自然の共生の問題
新しい村へ――足尾→秩父→三里塚→水俣
不知火海総合調査三年目の夏に
鶴見和子と水俣
「支援」ということ
“石牟礼道子さんの懇望を受けて、色川大吉先生が「不知火海総合学術調査団」を結成されたのは、1976年春。以来、10年の長きにわたり、各界の第一人者ともいうべき研究者たちが不定期で水俣を訪れ、その実態を各方面から調査していった。色川先生は民衆史の掘り起こしをメインとされ、地元の古老や語り部を何度となく訪問、聞き取りを行い、それらの調査結果を大学の紀要や学会誌などに発表した。それらのうち、いまでは入手困難な論考を集成したものが本書である。40年以上の月日を経ても古びない情熱を帯びた論考に、混沌とした21世紀の地平から学ぶべき点は非常に多い。”
“不知火海民衆史、ここに完結――。 「不知火海総合学術調査団」の団長として不知火海沿岸を調査。その成果として著された、水俣病関連の入手困難な論考を網羅。『水俣の啓示』を補完する論説篇。総論的位置づけ。”
◆色川大吉 20201020 『不知火海民衆史(下)――聞き書き篇』,揺籃社,362+4p. ISBN-10: 4897084342 ISBN-13: 978-4897084343 2600+ [amazon][kinokuniya][Karaimo Books]
【目次】
渡辺栄蔵翁の記録(1)
渡辺栄蔵翁の記録(2)
創生記の水俣――前田千百聞き書
明治・大正の水俣――前田千百聞き書
獅子島にて――湯元クサノ聞き書
女島にて――井川太二聞き書
きれぎれの思い出――杉本栄子聞き書
御所浦島にて――白倉幸男聞き書
漁師八十年――下田善吾聞き書
不知火海総合学術調査団のころ――色川大吉聞き書
おわりに
“不知火海民衆史、ここに有終――。 画期的共同研究『水俣の啓示』収載の「不知火海民衆史序説」の元となった、不知火海沿岸での古老たちへの聞き書きを集成。渚の語らいがよみがえる聞き書き篇。各論的位置づけ。”
◆田尻久子責任編集 20200815 『アルテリ 10号』,アルテリ編集室,144p. [KARAIMO BOOKS]
“橙書店発行の文芸誌10号です。10号の区切りとして、渡辺京二さんが「『アルテリ』創刊始末」を書いてくださいました。他には、谷川俊太郎さんと石牟礼道子さんの空想の対詩、石牟礼道子さんの「苦海浄土」刊行直後のインタビュー、初登場の岡田利規さん、黒田征太郎さんのぬり絵などなど・・もりだくさん。もちろん、コロナ禍であることも影響しての一冊となりました。ぬり絵はぜひ切り取ってお楽しみください。”
・冨崎哲「石牟礼道子、語る(1970年代インタビュー記録)」(pp.11-36)
・浪床敬子「「ヤマコー」と見た幻」(pp.123-137)
◆森元斎 20200810 『国道3号線――抵抗の民衆史』,共和国,272p. ISBN-10: 4907986734 ISBN-13: 978-4907986735 2500+ [amazon][kinokuniya][Karaimo Books]
“九州はなぜ「こう」なのか。彼女ら彼らはどのように抵抗し、反撥してきたのか。鹿児島の西南戦争を起点に、水俣裁判、サークル村、筑豊炭鉱、米騒動、はては神話世界へと国道3号線を北上しながら、国家に抗う民衆の諸相を描く地誌的思想史。宮崎八郎、宮崎滔天、石牟礼道子、緒方正人、谷川雁、火野葦平らの群像から、《思想/運動としての九州》が浮上する。”
◆野澤淳史 20200801 『胎児性水俣病患者たちはどう生きていくか――〈被害と障害〉〈補償と福祉〉の間を問う』,世織書房,285p. ISBN-10: 486686012X ISBN-13: 978-4866860121 2700+ [amazon][kinokuniya]
◆水俣病研究会編 202007 『日本におけるメチル水銀中毒事件研究2020』,弦書房,232p. ISBN-10: 4863292074 ISBN-13: 978-4863292079 2000+ [amazon][kinokuniya][Karaimo Books]
“3月13日、福岡高裁で水俣病「史上最悪」の判決があった。胎児・幼児期世代8人による水俣病認定訴訟で「メチル水銀曝露との因果関係は明らかではない」として8人全員の申請が棄却されたのである。いったい水俣病とは何なのか。本書では水俣病事件がかかえる様々な問題の最前線を紹介する。”(https://genshobo.com/archives/9728
◆井上ゆかり 20200327 『生き続ける水俣病――漁村の社会学・医学的実証研究』,藤原書店,352p. ISBN-10: 4865782656 ISBN-13: 978-4865782653 3800+ [amazon][kinokuniya]
“1956年に公式発見された水俣病。その被害は、権力構造がからむ“社会的食物連鎖”のなかで、漁業や漁民に向かって濃縮され続けてきた。現場で自ら調査・実証研究を重ねて実態を明らかにし、その実態を隠蔽し再生産し続ける権力構造をも分析する。水俣病に関する政策の問題点を突き、あるべき改革を提示する野心作。”
◆慶田勝彦・香室結美・松永由佳・佐藤睦(有馬澄雄責任編集) 20200325 『〈水俣病〉Y氏裁決放置事件資料集――メチル水銀中毒事件における救済の再考にむけて』,弦書房,232p. ISBN-10: 4863291965 ISBN-13: 978-4863291966 3000+ [amazon][kinokuniya][Karaimo Books]
“〈水俣病〉救済制度の正体をあぶり出す資料193点。ひとりの男性(Y氏、1980年死去)が、1974年に水俣病認定申請、さらに1979年の申請棄却処分からその棄却処分取消しを求めて、行政不服審査を請求した。|1999年に環境庁と熊本県から水俣病と認定されるまでの経過と真相、責任の所在を明らかにする。従来、ブラックボックスとなっていたY氏の審理に関する環境庁と熊本県のやりとりを示す内部資料(申入書、診断書、弁明書、裁決書等)をすべて収録。1999年1月19日「環境庁は水俣病をめぐる男性の行政不服審査請求において、水俣病と認める裁決を遺族に交付せず放置していた」と報じた新聞記事がなければ政治決着の流れの中で、闇の中へ葬り去られたままだった裁決放置事件を、いま再び問い直す。誰のための救済制度なのか。”(https://genshobo.com/archives/9459
◆田尻久子責任編集 20200222 『アルテリ 9号』,アルテリ編集室 [KARAIMO BOOKS]
◇浪床敬子「狂う」(pp.107-127)
“国家権力や大企業と闘った水俣病患者の言葉は、人には狂わねばならない時があるということを教えてくれた。|「狂う」ことがことごとく排除されてしまう時代だからこそ、狂うことを恐れなかった人たちに憧れを抱くのかもしれない。|狂うことを恐れなかった人たちが、また一人、また一人と、いなくなっていく。”(p.108)
◇渡辺京二(聞き手:アルテリ編集室)「渡辺京二 2万字インタビュー #3」(pp.129-156)

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■記事

◇堀江利雅「胎児性患者、福祉と補償議論を 水俣病被害者救済を研究の野澤氏(東大大学院)が著書」
 『熊本日日新聞』2020年12月28日10:43
 https://kumanichi.com/theme/minamata/id45085
“水俣病被害者の福祉救済施策を研究する東京大大学院の野澤淳史・教育学研究員(39)=社会学=が、新著「胎児性水俣病患者たちはどう生きていくか〈被害と障害〉〈補償と福祉〉の間を問う」=写真=を出版した。胎児性患者らの生活を取り巻く課題と補償制度の問題点を読み解いている。”/“野澤氏は「『被害と障害』『補償と福祉』の境界を厳密にしにくい問題は、発達障害や学習障害などにも通じ、日常の優生思想も過去の問題ではない」と水俣病から学ぶ意義を強調している。”
◇水俣病の胎内汚染を考える講演会 被害者・支援者連絡会が開催
 『熊本日日新聞』2020年12月26日10:52
 https://kumanichi.com/theme/minamata/id42605
“熊本市のくすのきクリニックの板井八重子院長が、84年に茂道地区と津奈木町赤崎地区の成人女性を対象にした聞き取り調査で、不知火海沿岸のメチル水銀の濃厚汚染時期(56〜68年)に死産・流産となった異常妊娠率が高かったことを紹介。”
◇「生まれられなかった命に注目を」 水俣病講座、くすのきクリニック・板井院長
 2020年12月25日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
◇認定審査会委ら、検診「問題ない」 水俣病認定訴訟
 2020年12月25日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
◇石本智「水俣病、補償ランク変更 患者の渡辺さん病状進行で」
 『熊本日日新聞』2020年12月25日09:31
 https://kumanichi.com/theme/minamata/id40720
“水俣病患者の渡辺栄一さん(68)=水俣市=が24日、原因企業チッソとの補償協定に基づく補償ランクが上がったと明らかにした。支援者は、ランク変更による増額が認められない患者がいる現状を踏まえ、「病状に応じた変更は患者の権利だ」と強調した。”/“支援者の会は、他の2人のランク変更も支援。加藤タケ子事務局長(70)は「水俣病は認定されて終わりじゃないと知ってほしい」と訴えた。似たような症状で認められないケースもあるとして、同委に対し、「判断基準を示すべきだ」と求めた。”
◇堀江利雅「汚染魚の多食巡り、互助会と熊本県が主張 水俣病認定不服審査会」
 『熊本日日新聞』2020年12月24日10:21
 https://kumanichi.com/theme/minamata/id38174
“水俣病の患者認定を巡る国の公害健康被害補償不服審査会の口頭審理が23日、熊本市であり、審査請求した水俣病被害者互助会の緒方博文さん(63)=水俣市=が汚染された魚を多食したかどうかについて、緒方さん側と認定申請を棄却した熊本県がそれぞれ主張した。”
◇村田直隆「「実際の障害見逃す恐れ」 水俣の医師、国水研の診断手法に懸念」
 2020/12/23_11:00『西日本新聞』熊本版
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/675975/
“被験者のうち7割にしか異常が検出できていない精度不足や、医療機器で計測されたデータのみで診断しようとする姿勢を踏まえ「客観性を盾にとることで、公衆衛生学に必要とされる調査を、事実上入り口で拒否している」と指摘。主観的な自覚症状も含め、汚染魚介の摂食状況や他原因の健康障害などの調査を多数例で実施することで、客観的に健康影響を解明することは可能という。”
◇「水俣病検診、誤りない」 互助会訴訟で審査会医師 熊本地裁
 『熊本日日新聞』2020年12月22日10:07
 https://kumanichi.com/theme/minamata/id33149
“水俣病の胎児性患者らと世代が重なる水俣病被害者互助会の7人が行政による患者認定を求めた訴訟は21日、熊本地裁で被告側証人の尋問があり、熊本県公害健康被害認定審査会の委員と県幹部が審査会や検診の正当性を主張した。”
◇喜園尚史「「母は差別する側」と思ってた娘 数十年後に知った事情」
 2020年12月19日16時30分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/photo/AS20201219000825.html
“ずっと封じ込めていた水俣の記憶。40年余の歳月を経て、語り始めた女性がいる。故・石牟礼道子さんの「苦海浄土 わが水俣病」を読んだのは大学生の時。水俣病が伝染病だと恐れられていた当初、商店で小銭を受け取ってもらえなかった、恨みの言葉がつづられていた。お金を受け取らなかったのは母の店だ。知らなかった――。”
◇奥正光・奥村智司「水俣病健康調査 「客観診断」のめど、明言せず」
 2020年12月19日9時30分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASNDL6R53NDJTLTB00N.html
“水俣病被害者救済法(特措法)に基づく国による健康調査に向け、国立水俣病総合研究センター(国水研、熊本県水俣市)が取り組んでいる水俣病の「客観的な診断法」についての研究報告会が11日、同市であった。参加した患者・被害者団体が「手法確立」の時期的なめどをただしたが、研究者は明言しなかった。”/“この研究をめぐっては、患者側や水俣病を研究してきた医師らから「被験者が(厳しい基準のもとで認定された)『患者』に限られており、広範な被害の切り捨てにつながる」「1人あたりの検査時間が長く、大規模調査に向かない」との批判もある。”
◇奥正光「国水研が水俣病研究の報告会 質問相次ぐ」
 2020年12月13日9時30分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASNDD6QKTNDCTLVB001.html
“沿岸住民の健康調査実施を求めてきた水俣病の患者・被害者団体の関係者らが参加し、「手法」の研究についての質問が相次いだ。”/“中山事務局長は被害者の高齢化という実情を踏まえて訴えた。「毎年この地域(鹿児島を含む)では5千人の方が亡くなってなっており、そのことを本気で考えていただかないと手遅れになる」”
◇水俣病健康調査 “開発中の検査方法で7割余の患者の異常確認”
 2020年12月11日16時56分 NHKニュース
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201211/k10012759261000.html
“水俣病をめぐって国が実施することになっている水俣湾周辺の住民の健康調査について、国の研究機関が、現在、開発中の検査方法で7割余りの患者の異常を確認できたと報告しました。一方、健康調査の実施時期などは示されず、患者団体からは住民が高齢化する中、開発を急ぐよう求める声が相次ぎました。”
◇重川英介・村田直隆「水俣病救済の道開いた2人 運動リーダーの死去相次ぐ」
 2020/12/10_6:00『西日本新聞』社会面
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/672024/
“水俣病被害の補償を求め続けた不知火海沿岸出身のリーダーが、相次ぎ鬼籍に入った。会員4千人を擁した被害者団体「水俣病出水の会」会長の尾上利夫さん=享年82。国、熊本県、原因企業チッソの責任を明確にした「水俣病関西訴訟」元原告団長の川上敏行さん=享年96。2人はそれぞれ「交渉」と「訴訟」という異なる手法で道を開いた。”/“一徹に訴訟を貫いた川上さん。あらゆるものを受容し、「実」を追求した尾上さん。理と情、とでも表現しようか。公式確認から64年が経過した水俣病。2人の運動が相まって、この時期の被害救済を前進させたと言える。”
◇奥正光「水俣病めぐる見解の撤回求める 日本神経学会所属医師ら」
 2020年12月6日10時00分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASND571YNND5TLVB001.html
“同研究会の医師らは今年1月にも撤回を求めたが、まだ回答がないという。この日会見した高岡滋医師(協立クリニック)は「会員の意見を聴かないまま出されたもので、実際の患者さんを診て観察した事実に基づいた見解が出されていない」と批判した。|オンラインで会見に参加した同研究会代表の門祐輔医師(京都協立病院)は「事実に基づくのが科学の出発点。診察をして事実に基づいた見解ではなく、撤回していただかないと問題が残る。きちっと答えていただきたい」と述べた。”
◇河合仁志「「水俣病を告発する会」結成50年 東京でシンポ、活動継続誓う」
 2020/12/6_06:20『西日本新聞』
 https://this.kiji.is/708065824811548672
“会は1970年6月28日、東京大工学部の大規模教室に数百人を集めて発足。故川本輝夫さんらが取り組んだ原因企業チッソとの自主交渉や、その後の法廷闘争などを裏方として支え、現在も季刊誌の発行や水俣との交流を続けている。”
◇水俣病研究、始まりは涙 歴史家・色川大吉さん、集大成の本
 2020年11月28日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
◇尾上利夫さん死去 水俣病出水の会会長82歳 救済法成立に尽力
 2020/11/25_20:20『西日本新聞社』
 https://this.kiji.is/704290854495405153
◇村田直隆・河野潤一郎「信念を曲げず、水俣病と闘い続けた…元原告団長の川上敏行さん死去」
 2020/11/25_06:20『西日本新聞』
 https://this.kiji.is/704079534491010145
“川上さんは1973年に熊本県に最初の患者認定申請をしてから認定を受けるまで、80年代に提訴した関西訴訟での勝訴を挟んで38年もの歳月を要した。95年の被害者救済策「最初の政治決着」に応じなかったのは、行政の責任のあいまいさに加え、認定患者と被害者とに「分断」されることに危機感を抱いたためだったと、取材で明かした。「水俣病は一つ」との信念からだった。”
◇川上敏行さん死去 96歳 水俣病関西訴訟の元原告団長
 2020/11/24_08:00『熊本日日新聞』
 https://this.kiji.is/703742161550689377
◇藤原賢吾「水俣病、三池争議…「現場」の証言つづる書籍出版」
 2020/11/19_8:00『西日本新聞』社会面
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/665545/
“水俣病、三池争議、エンタープライズ闘争−。|激動の戦後史に刻まれた九州の出来事を、西日本新聞のOBと現役記者が取材体験を基に振り返る書籍「現場」が刊行された。参加した47人は時に改めて現場を訪れ、再取材を重ねて「時代の証言」をつづった。”
◇村田直隆「死期迫る中、実験告発…水俣病証言医師の覚悟 原告弁護団が功績評価」
 2020/11/15_8:00『西日本新聞』社会面
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/664347/
“「原因不明の脳疾患患者の発生」−。後に水俣病公式確認となる第一報を保健所に届けたチッソ付属病院長、細川一(はじめ)氏(1901〜70)の死去から半世紀。患者家族が原因企業チッソに損害賠償を求めた裁判での証言は、曖昧にされようとした企業の責任を明確にした。会社側でありながら、あえて不利な証言をした細川氏。当時の原告側弁護団が、あらためてその意義を振り返った。”/“馬奈木弁護士は言う。「細川先生が一つ一つ積み重ねたように、行政は今からでも不知火海の魚の回遊実態や流通経路の把握を進め、住民の健康調査をするべきだ」”
◇喜園尚史「色川大吉さん「近代化を問う」 水俣病研究の集大成出版」
 2020年11月13日15時00分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASNCF36PDNBWUTIL00R.html
“歴史家で東京経済大学名誉教授の色川大吉さん(95)が、水俣病研究の集大成として「不知火(しらぬい)海(かい)民衆史」(揺籃(ようらん)社)を自費出版した。10年に及んだ水俣通い。そのきっかけは、作家の故・石牟礼道子さんの涙だった。”
◇水俣病関西訴訟 熊大に資料寄贈へ 研究グループと覚書
 『毎日新聞』2020年11月10日熊本版
 https://mainichi.jp/articles/20201110/ddl/k43/040/297000c
“水俣病被害の救済範囲を広げる判断が示された関西訴訟の関連資料が熊本大に寄贈されることになり、保管してきた研究グループとの間で覚書が交わされた。来年5月ごろまでに熊本大に贈られ、整理を終えたものから順次公開される。”
◇堀江利雅「水俣病互助会の国賠訴訟、最高裁で審理へ 二審判決見直しの可能性」
 2020/11/8_07:45『熊本日日新聞』
 https://this.kiji.is/697940199991903329
“佐藤英樹原告団長(65)=水俣市=は「最高裁は過去にも、患者救済の門戸を広げる判断をしている。被害者の現状や医学者の経験を無視した二審判決を覆してくれると信じたい」と話した。”
◇「グローブ235号:<ほころびた世界で>「ノーモア・ミナマタ」 水銀規制を世界にも」
 2020年11月01日『朝日新聞』東京朝刊グローブ7面
→◇大室一也「<ほころびた世界で>「ノー・モア・ミナマタ」世界の水銀汚染、対策を引っ張る日本」
 2020/11/11『朝日新聞GLOBE』
 https://globe.asahi.com/article/13917219
“アジアやアフリカなどの発展途上国は経済的な豊さを求め、工業化を進めている。だが、規制が緩いと環境への負荷が高まり、国民の健康に影響を及ぼしかねない。こうした国々に対し、高度経済成長期に公害病が相次いだ日本が貢献できることの一つが、有害な水銀の規制だ。関係機関の施策のみならず、公害病の被害者が自ら惨禍を訴え、途上国の関係者への啓発に努めている。”
◇棄却時認めた水銀影響、否定 水俣病不服審、口頭審理で県側
 2020年10月28日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
◇「水銀、水俣湾や海の底に残存」 水俣病連続講座、鹿児島大・冨安教授
 2020年10月26日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
◇奥正光「舞台俳優 水俣病告発の原点 50年前の日記見つかる」
 2020年10月21日17時00分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASNBN56V2NBBTIPE00H.html
“水俣病患者の辛苦と命の尊厳を表現する一人芝居で全国を行脚した、舞台俳優の故・砂田明さん(1928〜93)の50年前の日記が見つかった。集会や舞台で朗読した詩「起(た)ちなはれ」の原点がつづられていた。|砂田さんは京都生まれ。10代で上京して新劇界に入り、劇団・地球座を設立。水俣病患者の生の尊厳を描いた作家の故・石牟礼道子さんの「苦海浄土(くがいじょうど)」(69年)に衝撃を受けて患者の支援に身を投じ、苦海浄土をもとに創作した一人芝居「天の魚(いを)」で水俣病を世に問うた。”
◇奥正光「水俣病の健康調査、手法など国に質問 被害者・支援者連絡会」
 2020年10月14日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
 https://www.asahi.com/articles/ASNBF6TRNNBFTLVB001.html
“水俣病の患者・被害者団体などでつくる「水俣病被害者・支援者連絡会」は13日、施行から11年が過ぎた水俣病被害者救済法(特措法)に基づく住民の健康調査について、実施時期や調査のための「手法の開発」の内容などを問う小泉進次郎環境相あての質問状を郵送した。同日、熊本県水俣市で記者会見を開いて明らかにした。”/“同連絡会は会見で、健康調査を直ちに実施するよう求める声明も発表。声明では「客観的診断手法」について、「限定された一部水俣病認定患者の研究をもって、『水俣病を含むメチル水銀中毒の客観的な診断方法』とすることは、水俣病の病態からかけ離れたものにならざるを得ず『木をみて森をみず』のそしりを免れることはできない」と批判。「新たに水俣病の診断基準に加えることなど到底許されるものではない」と主張している。”
◇健康調査の時期、対象など明確に 水俣病被害者ら、国に対し求める
 『毎日新聞』2020年10月14日熊本版
 https://mainichi.jp/articles/20201014/ddl/k43/040/249000c
“水俣病被害者・支援者連絡会は13日、国に対し、水俣病特措法が定めた住民健康調査の実施時期や対象などを明確にするよう求め、熊本県水俣市で記者会見した。|小泉進次郎環境相が9月、今後1〜2年をめどに、健康調査に用いる診断方法の有効性を判断すると公表。連絡会は「診断法のめどが立つなら、調査内容も具体的に検討されているはずだ」とし、詳細を[…]”
◇水俣病、問うた芝居・つづった原点 俳優の故・砂田明さん、50年前の日記発見
 2020年10月11日『朝日新聞』西部朝刊2社会
◇「水俣病は今が正念場」――写真家スミスさん妻が講演
 2020/10/3_19:32『共同通信』
 https://this.kiji.is/685069453022659681
“米国の写真家ユージン・スミスさんとともに、1970年代に熊本県水俣市で活動し水俣病を世界に伝えた妻のアイリーン・美緒子・スミスさん(70)が3日、新潟市で講演し、被害救済が進まない現状を踏まえ「水俣病は今が正念場。何十年も前の影響が今も続いていることを伝えなければいけない」と訴えた。”
◇(惜別)赤木洋勝さん 元国立水俣病総合研究センター国際・総合研究部長
 2020年10月3日16時30分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14645869.html
“メチル水銀で海が汚染され、水俣病が発生した熊本県水俣市に、40年前に移り住んだ。水銀分析で精力的な国際貢献を続け、世界的権威と称されたが、真実追究のためには権威をものともしない信念の人だった。”
◇力丸祥子・関根慎一「伝承館語り部の特定団体の批判禁止、水俣・長崎は」
 2020年9月23日11時00分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASN9Q74D3N9QUGTB00H.html
“ 20日に開館した県の「東日本大震災・原子力災害伝承館」(双葉町)が語り部に「特定の団体」への批判などを禁止している。対象は事故を起こした東京電力や、防げなかった国も含まれるといい、同じように被害体験を語る各地の語り部にはどう映るのか。”
◇水俣病、客観診断1〜2年で 環境相「確立目指す」
 『毎日新聞』2020年9月12日西部朝刊
 https://mainichi.jp/articles/20200912/ddp/012/040/013000c
“小泉進次郎環境相は11日の閣議後記者会見で、水俣病患者の客観的診断方法の開発について今後1〜2年をめどに検討を行う方針を明らかにした。”/“公健法の患者認定を得るには、原則複数の症状が必要。また、メチル水銀摂取の客観的な裏付けを求められるなど、認定のハードルが高いと指摘されてきた。このため、患者や被害者団体は認定基準の見直しや被害全容の解明を求め、被害地域に居住歴のある住民らへの健康調査を訴えてきた。”
◇奥正光「「悲劇繰り返さないで」 水俣条約3年で患者らが訴え」
 2020年8月14日22時00分『朝日新聞デジタル』(2020年08月15日西部朝刊2社会/2020年08月15日東京朝刊3社会)
 https://www.asahi.com/articles/ASN8G6CQTN8GTIPE010.html
“水俣病を教訓に水銀の規制強化を定めた「水銀に関する水俣条約」の発効から3年となるのを前に、熊本県水俣市の同条約推進ネットワーク(通称・MICOネット)が14日、市内で記者会見を開き、世界に向けた胎児性水俣病患者のビデオメッセージを発表した。”
◇奥正光「水俣病全容解明へ連続講座 第2回」
 2020年8月13日10時00分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASN8D6RPJN8CTLVB005.html
“公式確認から64年がたった現在も潜在被害や未認定患者救済などの課題が突きつけられている水俣病について、医師や研究者らの報告を通じて全容解明への道を探る連続講座が熊本県水俣市で始まった。2回目となった11日夜は岡山大大学院の頼藤貴志教授(43)が「胎児期メチル水銀曝露(ばくろ)の影響と更なる調査の必要性」をテーマに話した。”
◇赤木洋勝さん死去 水銀計測法を開発
 2020年8月9日5時00分『朝日新聞デジタル』(2020年08月09日東京朝刊2社会)
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14581207.html
“赤木洋勝さん(あかぎ・ひろかつ=元国立水俣病総合研究センター国際・総合研究部長)6日、肺炎で死去、78歳。葬儀は近親者のみで営んだ。|旧厚生省国立公衆衛生院に入省。81年、熊本県水俣市の同センターに赴任し、水俣病の原因物質であるメチル水銀をわずかな濃度で正確に計測できる「赤木方式」を開発した。”
◇奥正光「水俣病慰霊式、初の開催見送り 「命の大切さ重視して」」
 2020年7月21日21時17分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASN7P71VSN7PTLVB00S.html
“緒方委員長は終了後の取材に、「水俣病を経験した街だからこそ、命の大切さを重視してコロナウイルスの感染拡大につながるきっかけはすべて取りやめなければ。見送りは初めてのことなので委員長を務めた私の心中で重たさを感じた」と述べた。”
◇井岡諒「被害者「分断」克服探る 水俣病やハンセン病患者」
 2020年6月11日9時00分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASN6B6SM7N69TLVB00D.html
“水俣病やハンセン病の被害者救済の軌跡を振り返り、繰り返される被害者の「分断」を考えるシンポジウムが6日、熊本大(熊本市)であり、当事者が経験を語った。”
◇奥村智司・奥正光「水俣病、手つかずの健康調査 「被害者切り捨て」の批判 公式確認から64年」
 2020年05月30日『朝日新聞』西部朝刊3社会
 https://www.asahi.com/articles/ASN5Z6474N5YTIPE02J.html
“水俣病の公式確認から5月で64年。「あたう限り救済する」とした水俣病被害者救済法(特措法)の施行から10年以上過ぎたが、政府は法で定めた住民の健康調査を一度もしていない。いまだ調査の手法すら確立できず、めども立っていないという。この間に住民の高齢化が進み、物故も相次ぐ。何が起きているのか。”
◇水俣病補償でチッソに改善要請――4年連続の最終赤字
 2020/5/29_11:36『共同通信』
 https://this.kiji.is/638929454377419873
“政府は29日までに、4年連続で最終赤字が続く水俣病の原因企業チッソに、業績改善計画の策定を初めて要請した。患者補償に充てる資金の安定的な確保が目的で、要請は27日付。”/“小泉進次郎環境相は閣議後会見で「水俣病患者への補償金支払いを確実に実施していくために一層の経営努力を求めていきたい」と話した。チッソは「要請を真摯に受け止めて努力する」とコメントした。”
◇公式確認64年、慰霊祭 水俣病、終わらぬ苦しみ
 『毎日新聞』2020年5月2日西部朝刊
 https://mainichi.jp/articles/20200502/ddp/041/040/005000c
“水俣病の公式確認から64年を迎えた1日、患者らでつくる「水俣病互助会」が熊本県水俣市の「乙女塚」で慰霊祭を開き、患者と家族、支援者13人が犠牲者の冥福を祈った。”
◇水俣病64年 多くの課題残ったままだ
 2020年5月1日『熊本日日新聞』社説
 https://kumanichi.com/column/syasetsu/1449142/
“水俣病は新型コロナのような感染症ではない。最初は「伝染病」と疑われたが、熊本大研究班の報告で半年後にはその疑いが消えた。にもかかわらず、行政などによる周知が不足し、患者差別の一因となった。|それだけではない。企業や行政が内部で把握した事実や調査結果を公にしなかったため、被害を拡大させた。正しい情報を素早く公開すべきことは、事件の全過程を貫く大きな教訓である。”
◇奥正光「水俣病、公式確認から64年 遺族「何も終わってない」」
 2020年5月1日21時05分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASN516RDHN51TIPE026.html
“母の坂本フジエさんを昨年10月に亡くした胎児性水俣病患者の坂本しのぶさん(63)は慰霊祭後の取材に「水俣病は何も終わっていない。私たちが何十年も苦しんできたことを考えてほしい」と語った。”
◇水俣病64年、少人数で慰霊祭
 2020/05/01_18:00『共同通信』
 https://www.nishinippon.co.jp/item/o/605292/
“胎児性患者の坂本しのぶさん(63)は参列後、取材に応じ「64年たっても水俣病は終わっていない。何十年も苦しんできたことを、改めてみんなに考えてほしい」と声を振り絞った。”
◇奥正光・奥村智司「終わらない水俣病 世界に問う米国人カメラマンの元妻」
  2020年5月1日12時00分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASN4Z5HNRN4TTLVB001.html
“今年2月のベルリン国際映画祭で初公開された映画「Minamata(ミナマタ)」。作中で描かれる米国人写真家ユージン・スミス(1918〜78)は水俣で患者家族に密着し、水俣病の惨禍を世界に伝えた。二人三脚で撮影の月日を過ごした元妻のアイリーン・美緒子・スミスさん(69)=京都市=は、今も水俣を訪れる。彼女が「終わっていない」という公害病は5月1日、公式確認から64年になった。”
◇[社説]公式確認64年 水俣病は終わっていない
 2020/4/30_10:43 『西日本新聞』オピニオン面
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/604766/
“「公害を一度起こしたら、半世紀以上も向き合わなければならない」−今なお続く被害者らの叫びは、水俣病問題が未解決である現状を端的に表現している。全面的な解決に向け、原因企業はもとより国と熊本県は責任を果たさなければならない。”/“最終解決を阻む壁がいくつか挙げられる。過度と言える認定基準の厳しさ、差別を恐れて進む被害の潜在化などに加え、被害者の地域的広がりが解明されていない点も大きい。|救済法の対象地域(熊本、鹿児島両県6市3町)外にも特有の感覚障害を訴える住民は存在する。地域を拡大した実態調査の必要性を改めて指摘したい。|水俣病は決して終わっていない。”
◇奥正光「水俣病解決「今こそ」 公式確認64年控え声明 連絡会」
 2020年04月29日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
 https://www.asahi.com/articles/ASN4X6WL6N4XTLVB004.html
“水俣病の患者・被害者団体など31団体でつくる水俣病被害者・支援者連絡会は28日、熊本県水俣市で記者会見を開き、水俣病の公式確認から64年となる5月1日を前に、「水俣病患者の切り捨てを許さない運動」を強化し、「水俣病事件の解決への展望を切り開いていく」との声明を発表した。”/“副代表の坂本龍虹さん(85)は「水俣病事件は決して過去に起こった悲劇ではなく、今も苦しみ続ける人たちの今の課題」「公式確認から64年。その長い年月と被害者の苦しみ、重みを全国民の共通認識にしていく必要がある」と話した。事務局の谷洋一さん(71)は、水俣病の発症者が相次いでいた公式確認当時の状況と現在の新型コロナウイルスの感染拡大への対応に言及し、「経済的利益が優先されて人命が失われたのが水俣病。コロナの対策を考える時、水俣病の教訓は非常に重要だ」と指摘した。”
◇<あのころ>水俣病の補償交渉――患者も会社も疲れ果て
 2020/4/14_08:00 共同通信
 https://this.kiji.is/622567659120673889
“1973(昭和48)年4月14日、東京・丸の内のチッソ本社で水俣病患者と会社側が補償交渉。行き詰まって中断を申し出たが、患者側は具体的な回答を迫った。疲れ果てテーブルを取り外した床に横になる患者側と、頭を抱え込む島田賢一社長(奥中央)ら同社首脳。”
◇「水俣病、何もわかっていない」 互助会控訴審、敗訴の原告団会見
 2020年03月17日『朝日新聞』西部朝刊鹿児島全県・2地方
◇奥正光・奥村智司・田中久稔「原告全員の水俣病を否定 福岡高裁、一審が認定の3人も」
 2020年3月15日11時00分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASN3H0F9ZN3FTLVB014.html
“一審判決が水俣病と認めた原告3人についても「水俣病ではない」と判断した。原告側は最高裁に上告する方針。|一審判決は、原告団長の佐藤英樹さん(65)ら3人について、へその緒の水銀値が高いことや同居家族に水俣病の認定患者がいることなどを重視し、220万〜1億500万円の賠償を命じた。|控訴審判決は、[…]”
◇[社説]水俣病高裁判決 司法救済の門を閉ざすな
 2020/3/15_4:00『西日本新聞』オピニオン面
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/592097/
“最終解決をうたった水俣病被害者救済法の成立(09年)から10年を超える。認定患者は2千人余にとどまり、2度の政治決着により未認定患者4万人以上を被害者と認めて一時金などを支給してきた。そうした救済の網からも漏れ、今なお多くの人が司法に救いを求めている現実を重く見なければならない。”
◇石本智「原告「最悪の不当判決だ」 水俣病互助会・国賠訴訟」
 『熊本日日新聞』2020年3月14日08:00
 https://kumanichi.com/news/1391483/
“裁判を傍聴し、会見場に駆け付けた熊本学園大水俣学研究センターの花田昌宣教授は判決を「棄却ありきで材料を集めた印象だ」と分析。「こんなずさんな判決がまかり通れば、司法に訴えても誰も水俣病とは認められない」と語気を強めた。”
◇村田直隆・鶴善行「【解説】認定基準明確にせず 水銀の摂取者にも「他の疾患可能性」」
 2020/3/14_6:00『西日本新聞』社会面
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/591887/
“胎児、幼児期にメチル水銀の汚染被害を受けたとする原告8人全員の請求を退けた13日の福岡高裁判決は、どのような症状が水俣病かという基準を明確に示さず、原告らが訴える症状を「他の疾患による可能性がある」として切り捨てた。行政による厳格な認定基準を前に、司法に望みを託した未認定患者にとっての救済の道を閉ざしかねない判断といえる。”
◇吉田真紀「「人と思えぬ」まさかの全員敗訴 水俣病賠償訴訟、福岡高裁」
 2020/3/14_6:00『西日本新聞』社会面
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/591886/
“まさかの「全員棄却」に、誰もが言葉を失った。13日の福岡高裁判決は、一審熊本地裁が患者と認めた佐藤英樹原告団長(65)ら3人も含め、全員を「水俣病ではない」と切り捨てた。幼少期から原告たちを悩ませた感覚障害などは水俣病の典型症状とされてきた。「私たちが水俣病でないなら、何が水俣病か−」。提訴から12年超。「史上最悪」の判決に、原告たちは「この12年がまばたきするうちに消えた」と憤り、そして涙を落とした。”
◇「水俣病を何もわかっていない」 互助会控訴審、原告全員敗訴
 2020年03月14日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
◇高裁、原告8人の水俣病否定
 『朝日新聞』2020年03月14日東京朝刊3社会
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14402513.html
◇水俣病「子世代」全員敗訴 影響判断に疑問 岡山大の頼藤貴志教授
 『毎日新聞』2020年3月14日西部朝刊
 https://mainichi.jp/articles/20200314/ddp/041/040/020000c
◇宗岡敬介「水俣病「子世代」全員敗訴 1審認定3人も 福岡高裁」
 『毎日新聞』2020年3月14日西部朝刊
 https://mainichi.jp/articles/20200314/ddp/041/040/019000c
◇「「苦海どこまで」 水俣病第2世代、逆転全面敗訴に「歴史上、最悪の判決」」
 『毎日新聞』2020年3月13日21時24分
 https://mainichi.jp/articles/20200313/k00/00m/040/322000c
“「歴史に残る不当判決だ」――。2007年10月の提訴から12年余りを経て、原告側の逆転全面敗訴となった13日の福岡高裁判決。1審・熊本地裁判決から大幅に後退した「予想外」の判断に原告団や支援者から驚きと失望、非難の声が相次いだ。”
◇鶴善行「「苦海どこまで」8人全員の訴え退ける 水俣病賠償訴訟、福岡高裁」
 『西日本新聞』2020/3/13_16:31(2020/3/14_2:14更新)
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/591766/
“胎児、幼児期にメチル水銀の汚染被害を受けたとして、未認定患者でつくる水俣病被害者互助会の8人が国と熊本県、原因企業チッソに計約3億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、福岡高裁であった。西井和徒裁判長(増田稔裁判長代読)は、原告らが訴える水俣病特有の感覚障害について「メチル水銀曝露(ばくろ)(摂取)との因果関係は明らかではない」と判断。一審熊本地裁判決の国側敗訴部分を取り消し、8人全員の請求を退けた。原告側は上告する方針。”
◇國崎千晶・堀江利雅「原告全員の訴え退ける 水俣病・互助会国賠訴訟 福岡高裁」
 2020/3/13_15:39『熊本日日新聞』
 https://kumanichi.com/news/1391323/
◇宗岡敬介「水俣病、子世代救済なるか 感覚障害と水銀、関連争点 きょう控訴審判決」
 『毎日新聞』2020年3月13日西部朝刊
 https://mainichi.jp/articles/20200313/ddp/012/040/010000c
“胎児・小児期にメチル水銀の汚染被害を受けたとして、未認定患者団体「水俣病被害者互助会」の8人が国と熊本県、原因企業チッソに計約3億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、福岡高裁で言い渡される。発生初期に激しいけいれんなどを起こした患者の子世代(第2世代)にあたる8人について、感覚障害などの症状と水銀摂取に因果関係があるとして水俣病と認めるか、司法の判断が注目される。”
◇栗栖由喜「「にせ患者扱い」もうやめて 水俣病第2世代控訴審、13日判決」
 2020年3月10日『毎日新聞』西部朝刊
 https://mainichi.jp/articles/20200310/ddp/012/040/005000c
“水俣病の原因物質メチル水銀を胎児・小児期に摂取し被害を受けたとして、未認定患者でつくる「水俣病被害者互助会」の8人が国と熊本県、原因企業チッソに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、福岡高裁で言い渡される。8人は発生初期の患者の子世代(第2世代)で、病像に未解明な点も多く救済の枠外に置かれてきた。提訴から約13年。原告団長の佐藤英樹さん(65)は「これ以上『にせ患者』扱いされたくない」と訴える。”
◇村田直隆「「公的検診ずさん」訴え 一審敗訴で水俣病未認定の女性」
 2020/3/10_6:00『西日本新聞』社会面
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/590662/
“「事実に基づいた公正な判断をしてほしい」。一審熊本地裁判決で水俣病と認められなかった原告倉本ユキ海(み)さん(65)=熊本県水俣市=は、年々悪化する症状に耐えながら、行政による公的検診を「ずさん」と訴え、6年間闘ってきた。公式確認から64年を経ても解決を見ない水俣病問題が、13日の控訴審判決で決着に近づくことを願う。”/“「体の具合が悪いのは母の責任ではなく、水銀を垂れ流した者たちが悪いということを、裁判で明らかにしてもらいたい。そして、真実を母に伝えたい」。母への思いも胸に、判決に臨む。”
◇胎児、幼児期被害の救済は 水俣病訴訟13日控訴審判決
 2020/3/10_6:00『西日本新聞』社会面
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/590661/
“胎児、幼児期にメチル水銀の汚染被害を受けたとして、未認定患者でつくる水俣病被害者互助会の8人が国と熊本県、原因企業チッソに計約3億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、福岡高裁で言い渡される。一審熊本地裁は3人の水俣病罹患(りかん)を認め、5人の請求は退けた。原告が訴える多様な症状が、水俣病によるものと認められるかどうかが焦点になる。”
◇奥正光「水俣病救済尽力、川本さんしのぶ 水俣で「咆哮忌」」
 2020年02月17日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
 https://www.asahi.com/articles/ASN2J6T47N2JTLVB002.html
“水俣病の原因企業チッソとの自主交渉の先頭に立ち、被害者救済に力を尽くした故・川本輝夫さん(享年67)をしのぶ「咆哮(ほうこう)忌」が16日、熊本県水俣市内であった。死去(1999年2月18日)から18日で21年。群を抜く行動力と発想で患者運動を率いた「闘士」を知る人たちや親族が集い、功績を振り返った。[…]父親を水俣病で亡くし、川本さんらと未認定患者の運動を引っ張った緒方正人さん(66)は「敵討ちをしたいという気持ちが強く、川本さんにもおやじさんのことが動機としてあった」と指摘。「川本さんは体を張って世の中に挑んだ。チッソや行政だけでなく、世の中に訴えて体を張って命がけで闘っている姿は、私を刺激することになった」などと語った。”
◇田中久稔「行動と発想の弁護士、逝く 水俣病・川辺川訴訟率いた板井優さん」
 2020年02月16日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
 https://www.asahi.com/articles/ASN2H6JVNN2FTLVB006.html
“水俣病、川辺川ダム計画、ハンセン病――。国の政策がもたらした人権・社会問題の現場には、いつもこの弁護士がいた。板井優(いたいまさる)さん(享年70)=熊本市。馬力と行動力、事実に裏打ちされた発想力で、数々の訴訟を引っ張った。「遺産を引き継ぐ」。通夜・葬儀が営まれた12、13日、ゆかりの人々は静かに誓った。”
◇田中久稔「審査会と異なる主張 県側「メチル水銀の曝露は受けてない」 水俣病認定巡る不服審」
 2020年02月15日『朝日新聞』西部朝刊熊本全県・1地方
 https://www.asahi.com/articles/ASN2G6SMQN2GTLVB00B.html
“水俣病の認定をめぐる公害健康被害補償不服審査会の口頭審理が14日、熊本市内で開かれた。認定申請を棄却した熊本県側は当時の判断を一部変え、水俣市の女性(65)について、水俣病になるほどメチル水銀の曝露(ばくろ)(影響)は受けていないと主張した。”
◇村田直隆「「愛しい水俣」撮った15年 患者の日常や闘争…故塩田武史さん写真展」
 2020/2/12_13:58(2020/2/12_14:04 更新)『西日本新聞』夕刊
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/583447/
“会場には、塩田さんの写真集「僕が写した愛(いと)しい水俣」に収録された作品を中心に配置。水俣で初めて撮影し、数カ月後に短い生涯を閉じた胎児性患者の少年や、チッソ社長に詰め寄る故川本輝夫さん、自宅書斎で原稿を執筆する故石牟礼道子さんの写真などが並ぶ。塩田さんが愛用したカメラも展示されている。”
◇板井優弁護士が死去 川辺川利水訴訟の弁護団長
 2020年2月11日13時30分『朝日新聞デジタル』
 https://www.asahi.com/articles/ASN2C4FKQN2CTIPE007.html
“農家側の訴えを退けた一審判決を覆し、逆転勝訴に導いた「川辺川利水訴訟」の弁護団長を務めた弁護士の板井優(いたい・まさる)さんが、11日、腎不全のため死去した。70歳だった。[…]水俣病国家賠償訴訟やハンセン病国家賠償訴訟、原爆症認定集団訴訟にも携わったほか、「原発なくそう!九州玄海・川内訴訟弁護団」の共同代表も務めていた。”
◇奥正光「JNC子会社解散めぐるシンポ 水俣」
 『朝日新聞デジタル』2020年2月9日9時00分
 https://www.asahi.com/articles/ASN286S49N28TLVB006.html
“NPO法人「くまもと地域自治体研究所」(熊本市)は8日、熊本県水俣市の同市公民館で「サン・エレクトロニクスの工場撤退と全員解雇、水俣を考えるシンポジウム」を開き、約140人が参加した。”/“元新日窒労組委員長の山下善寛さん(79)は、締めくくりにこう述べた。「現場の人たち、関連会社の人たち、水俣病患者や市民が力を合わせて闘えば道は開ける。今までの水俣でも、そうやって道を切り開いてきた」”
◇奥正光「写真家が残した愛しい水俣 水俣病資料館で塩田武史さんの作品展」
 『朝日新聞』2020年01月31日西部朝刊熊本全県・1地方
 https://www.asahi.com/articles/ASN1T360JN1TTLVB002.html
“水俣病を中心に公害問題をテーマに撮影を続け、2014年に亡くなった写真家の塩田武史さんの作品を集めた企画展が、熊本県水俣市明神町の水俣病資料館で開かれている。”
◇奥正光「「にせ患者じゃない」 第2世代「誇張」と疑われる苦悩」
 『朝日新聞』2020年1月21日12時30分
 https://www.asahi.com/articles/ASN1P3382N1HTLVB00D.html
“「私は、にせ患者ではありません」「弱い立場の被害者を救ってください」|1956(昭和31)年の公式確認から今年で64年となる水俣病の被害を訴えた訴訟が10日、福岡高裁で結審した。水俣病患者として認められていない原告たちは、意見陳述で終わりの見えぬ苦しみを訴えた。”
◇奥正光「「対応早ければ救えた」水俣病事件 研究者・市民ら議論」
 『朝日新聞デジタル』2020年1月12日7時55分
 https://www.asahi.com/articles/ASN1C3PNWN1CTLVB001.html
“水俣病をめぐる問題について、全国の研究者や市民らが議論する第15回水俣病事件研究交流集会が11日、熊本県水俣市で2日間の日程で始まった。同日は教育現場で水俣病と向き合ってきた元教諭や、現在係争中の訴訟の関係者らが、参加した市民ら約170人と意見を交わした。”
◇田中久稔「「解決する判決を」 水俣病互助会控訴審が結審」
 『朝日新聞』2020年1月11日西部朝刊熊本全県・1地方
 https://www.asahi.com/articles/ASN1B65D1N1BTLVB00V.html
“「水俣病は治らない病です。一生向かいあって生きなければならない」。西純代さん(66)=熊本県津奈木町=は、親に連れられて魚を取った幼い頃の日々から説き起こし、病の苦しみを語った。海の恵みと共にあった暮らしぶりを否定し、被害を否定する被告側の主張について「知らない人が勝手に頭の中で想像している」と訴えた。”
◇鶴善行「健康と夢を犠牲にした事実見て 水俣病未認定患者訴訟、3月13日判決」
 『西日本新聞』2020年1月11日社会面
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/574847/
“原告団長の佐藤英樹さん(65)は毎食のように魚介類を食べていたことを振り返り、「私は偽患者ではありません。弱い立場の被害者を救う正しい判断をお願いします」と強調。緒方博文さん(63)は「地域発展の名の下に私の健康と夢を犠牲にした事実を見てほしい。水俣病は終わっていません」と訴えた。”
◇村田直隆「原告「被害者救済導く判決を」 水俣病未認定患者訴訟、3月13日判決」
 『西日本新聞』2020年1月11日熊本版
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/574816/
“佐藤さんは国や県、チッソから偽患者のように扱われてきた過去を明かし「人に言えない屈辱、苦しみに何十年も耐えてきた。私を患者と認めてくれるのは裁判しかない」と、公正な判決を求めた。”/“3人の水俣病罹患(りかん)を認めた2014年3月の一審判決から5年10カ月。原告弁護団の佐伯良祐弁護士は会見で、判決の骨子は福岡高裁でかなり出来上がっているのではないかとの認識を示し、「やれるだけのことはやった。3月13日の判決を待ちたい」と充実した表情で述べた。”
◇山下真「福岡で7年ぶり水俣展 年末開催へサポーター集め会議」
 『西日本新聞』2020年1月11日ふくおか都市圏版
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/574839/
“この日の会議では、NPO法人水俣フォーラム(東京)の実川悠太理事長が水俣病の被害の歴史を紹介。「水俣病を通じ、一人一人が文明や社会のあり方を考えられる展覧会にしたい」と呼びかけた。サポーター会議は2月以降も月1回ほどのペースで開く。”
◇奥田直美 20200110 「[現代のことば]『苦海浄土』を再読して」『京都新聞』夕刊1面
“水俣病という事件と、私自身とのつながりには、おそらくほとんど思いが至っていなかったと思う。”/“20年前に『苦海浄土』を読んだときにも、原因企業のチッソや国に怒りをもったと思うが、そのように命を踏みにじられ、差別のなかに生きざるをえないという不条理を、私自身にも起こりうる地続きのものだとは考えられていなかったと思う。”/“水俣に住む同世代の人たちの言葉は、これが現代の私たちの問題であることを私につきつける。”

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■企画

◇公開研究会《水俣のポリティクスとポエティクス――鶴見和子/内発的発展論の原点に立つ》
・基調講演:アイリーン・美緒子・スミス「水俣で教えられたこと――フォトジャーナリストとして、アクティビストとして」
・報告:黒宮一太「ストレンジャーとしての責任――社会問題と学術研究はどう交わるべきか」
司会:杉本星子
日時:2020年2月6日15:00〜17:30
会場:キャンパスプラザ京都 6階第2講習室
*入場無料・申込み不要
主催:京都文教大学/科学研究費補助金(基盤研究B)「鶴見和子の内発的発展論を「受苦と共生の社会運動論」として現代に再考する実践的研究(研究代表者:杉本星子)
問い合わせ:京都文教大学研究支援オフィス 0774-25-2494/kyoumu2@po.kbu.ac.jp
cf. 鶴見和子

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■関連

◇赤木洋勝(聞き手:高倉鼓子・高倉草児) 20200413 「[対面シリーズ 6]真実の科学を。」,ガイアみなまた
 https://gaiaminamata.net/taimen-series-6
“今回の語り手:赤木洋勝(あかぎ・ひろかつ)さん:1942年(昭和17年)生まれ。鹿児島県枕崎市出身。68年に厚生省国立公衆衛生院(現国立保健医療科学院)に入省。カナダ国立科学研究所の客員研究員などを経て、81年、環境省国立水俣病総合研究センターに赴任。2001年に水俣で開催された第6回国際水銀会議では組織委員長を務める。各国での水銀分析技術研修や調査、共同研究多数。04年退官後、水俣市袋地区に「国際水銀ラボ」を設立し、現在に至る。好物はカキフライ。”/“無機水銀がどこでどのようにメチル化されるのか。どれぐらいできて、その後どのように動いていくのか。この研究を語る上で欠かせないのが赤木洋勝先生の存在だ。赤木先生は「水銀」一筋で研究を続けて来られた。総水銀、メチル水銀の系統的分析法を確立させ、簡便かつ正確に測定する「赤木方式」を10年がかりで完成させた。低コストでできるため、世界各地の水銀汚染調査で「Akagi method」が採用されている。先生が水俣に来てくださったことは、私たちにとって、世界の人々にとって、幸運なことだった。”


*作成:村上 潔
UP: 20200112 REV: 20200122, 26, 0203, 10, 12, 18, 0310, 14, 15, 22, 0417, 0501, 11, 0607, 0709, 0824, 1022, 1102, 10, 14, 22, 1207, 31, 20210112
水俣病  ◇水俣病 2018  ◇水俣病 2019  ◇水俣病 2021  ◇水俣・水俣病:関連新聞記事  ◇石牟礼道子  ◇生を辿り道を探る――身体×社会アーカイブの構築  ◇事項
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