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精神障害/精神医療 2011


last update:20130617

■目次

拠点関係の論文・学会報告
できごと・催し物


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■拠点関係の論文・学会報告 

◇立命館大学生存学研究センター 編 20110325 『生存学』Vol.3,生活書院,272p. ISBN-10: 4903690725 ISBN-13: 9784903690728 2200+110 [amazon][kinokuniya] ※特集:「精神」

第2回 障害学国際研究セミナー
2011/11/09 水 於:立命館大学衣笠キャンパス
主催:立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点
共催:韓国障害学研究会、立命館大学生存学研究センター、立命館大学人間科学研究所、立命館大学大学院先端総合学術研究科
川端 美季「近代日本の法規制における「精神病者」の排除――公衆浴場を中心に」ポスター報告

第8回障害学会大会 2011/10/01-02 愛知大学車道キャンパス 本館コンベンションホール
堀 智久「専門性の解体とその隘路――日本臨床心理学会の1970/80」ポスター報告


◆2011/10/14 9・24「君が代」強制大阪府条例はいらん!全国集会における野田正彰医師の障害者差別発言に抗議する(全国「精神病」者集団)

 あらゆる差別と排外を拒否して闘い続ける全国の仲間の皆様、日の丸君が代強制に抗して闘っておられる全国の教師ほか支援者保護者児童生徒の皆様。
 私ども全国「精神病」者集団は1974年に結成された全国の「精神病」者個人団体のネットワークであり、あらゆる差別排外をゆるさない活動を続けてまいりました。その意味で各地において君が代・日の丸の強制に抗して闘っておられる教師・保護者そして支援者児童生徒の皆様に深く敬意を表し、また9月24日の集会趣旨にも賛同し連帯の意を表明いたします。
 また橋下徹氏の言動については、とりわけ死刑廃止を主張している私どもとしては光市の事件に対するメディアでの被告弁護士に対する懲戒請求の呼びかけなど許せないと考えておりますし、また大阪で精神病院改善に大きく寄与してきた精神病院オンブズマン制度廃止への策動など私ども精神障害者としてそして全国「精神病」者集団として許しがたい言動と判断しております。もちろん君が代・日の丸を強制し、不起立に対して処分をもって対応しようとする府条例案は決して許してはならないと考えております。
 しかしながら、私たち全国「精神病」者集団は2011年9月24日集会における野田正彰医師の発言に関して障害者差別であるという点で抗議します。
 野田医師の発言は、まず橋下知事の高校時代の教師に取材し(と発言していますが)、掃除を一切しなかった、目と目を合わせられない生徒だった、また府知事として伝達と報告を受けることはできてもコミュニケーションができない人である、したがって発達障害である(野田医師は発達障害概念を否定するとは表明していますが)さらに、彼の言動や著書を引いて最終的にICD(WHOによる国際疾病分類)の診断基準において「演技性人格障害か非社会性人格障害」と断言しています。すべて伝聞による情報だけでの断言です。
 さらに何の根拠も示さず母親との関係家庭環境に問題があったとまで発言しています。
 こうした発言は橋下氏の具体的言動の批判(行為に対する批判)ではなく、その人格への批判(行為者への批判)であり、橋下氏が異常な人格であるから、橋下氏は間違っているという批判です。まさに人格攻撃であり、行為主義ではなく行為者主義を採るという意味で、保安処分の根底にある思想をなぞった批判であると考えます。
 何らかの精神障害であるから、橋下氏は間違っている、あるいは家庭環境に問題があったから橋下氏は間違っているという「批判」はまさに障害者差別であり、出自を問題にする母子家庭差別です。一体誰が家庭を選んで親を選んで生まれてくるのでしょうか? 発達障害とされた人はそれだけで批判されなければならないのでしょうか? コミュニケーションに障害があるとされた人はその障害を批判されなければならないのでしょうか?
 当日会場周辺では在特会等がこの集会そのものについて抗議を行ったそうですが、彼ら在特会は気に入らない対象に対してこの間「きちがい きちがい」と連呼しています。しかし野田医師の発言はまさにこうした在特会の諸君の差別と同根であり、在特会の諸君の「きちがい」発言に専門用語をまぶし、精神科医・大学教授という権威でお化粧した発言にほかなりません。
 私たち全国「精神病」者集団は、9月24日の集会主催者の皆様そして参加者の皆様さらに全国の皆様に、野田医師の差別発言抗議の声を上げていただけますよう訴えます
 
 
◆2011/10/** 厚生労働省精神・障害保健課への質問(全国「精神病」者集団)

1 精神科病院敷地内「地域移行型ホーム」、「退院支援施設」について以下質問する
  今現在何箇所あり、それぞれ何床であるか、個別施設名も含め明らかにされたい
  それぞれの施設がどれだけの地域移行を果たしたのか実績を明らかにされたい
  それぞれの施設の入所期間分布を明らかにされたい
2 福祉ホームB型について以下質問する
  今現在何箇所あり、それぞれ何床あるのか、個別施設名も含め明らかにされたい
  それぞれの施設の入所期間分布を明らかにされたい
3 精神科療養病床について以下質問する
  精神科療養病床は全国何箇所、それぞれ何床あるのか明らかにされたい
  精神科療養病床における、入院期間別統計を明らかにされたい
4 アウトリーチ事業について
  声明にあるようにこの事業は人権上および医療上も多大な問題があり、地域移行のためにはむしろ地域の支援団体障害者団体が精神病院や刑事施設にアウトリーチ(出張すること)の方が重要と考えるが、実態について以下説明を求める
  @ 誰からの通報で、誰がどうした過程手続きで判断し、派遣を行うのか?
  A 事業実行の過程において責任を持つのは誰なのか、あるいはどの機関なのか?
  B 現在2012年度の目標25都道府県のうち、手を挙げている都道府県機関はどれほどあるのか
  B2011年度の試行実態について以下明らかにされたい
  *何箇所で実施されたのか、施設名も含め明らかにされたい 実際費やされた費用についても明らかにされたい
  *全国何名を対象にしたのか施設別対象者数を明らかにされたい
  *この事業の実績としていかなる成果があったのか、その実態把握を行っているのか明らかにされたい  




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■できごと・催し物

◇2011/10/09日「精神保健・医療と社会」研究会 公開企画
 山本眞理(長野英子)氏公開インタビュー「『精神病』者集団、差別に抗する現代史」
 於:立命館大学衣笠キャンパス創思館416教室
 主催:グローバルCOE「生存学」創成拠点院生プロジェクト「精神保健・医療と社会」研究会
 共催:立命館大学大学院先端総合学術研究科



*作成:堀 智久
UP:20110224 REV: 20111202, 20130617
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