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IT技術による障害児の学習支援


last update:20120125


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■目次

概説
報道・ニュース等
教材
文献等
団体


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■概説


障害児・者への支援としてIT技術を用いる場面は、AAC(拡大・代替コミュニケーション/Augmentative & Alternative Communication)等がほとんどであるが、障害児教育では情報機器を用いた指導に関する研究(川村,2010 etc)などが試みされている。

発達障害児教育の現場では、タッチパネルや低年齢児向けのソフトウェアを利用したり、ユーザーを限定したネットワークで情報通信技術を活用する例がみられている(爲川・橋本,2000)。その背景には、発達障害児がインターネットを利用する際の、ハードウェア操作の困難性、文字理解の困難性、サイバースペースという実社会とは異質の空間とその機能、またその空間でのルール、マナー等や実社会との関係の理解が困難であることが考えられる(爲川,2006)。

LD (学習障害)、ADHD(注意欠陥多 動性障害)、自閉症・アスペルガー症候群などの発達障害がある子どもたちは、普段生活中や学習をする上で様々な「困り感」を抱えている。学習におけるIT支援技術を活用することで「学習に対するアクセスのしやさ」=アクセシビリティを担保するという考え方が、今後の特別支援教育には欠かせない。また、音声による学習が困難である聴覚障害児も視覚による学習としてIT支援技術の活用も欠かせない。

そこで、アクセシビリティを担保する方法として様々な研究が試みされている。

◆障がいを持つ子どものためのモバイル端末活用事例研究 あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト
[外部リンク]http://maho-prj.com/?page_id=24
(上のHPより引用)
概要:
「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」とは、東京大学先端科学技術研究センター・人間支援工学分野と、ソフトバンクモバイル株式会社との共同プロジェクトの名称です。携帯電話が、障がいのある子どもの学習や社会参加を支援するさまざまな機能の詰まった「魔法のポケットのように便利なもの」として活用されることを祈って名称が付けられた、障がいのある子どもの自立を支援する研究や啓発活動を共同で行うプロジェクトです。

【期間】
2009年6月〜2009年9月
【目的】
携帯電話が障がい児の生活や学習に役立つ活用事例を広く紹介することで、障がい児の学習機会を増やし、社会参加を促進することを目指します。
【内容】
携帯電話を使った、障がい児のための学習支援の事例研究を行います。携帯電話が学校での学習や生活の助けとなっている事例を収集・分類し、 さまざまな障がいがあるために、学校での学習や生活への参加に困難を感じている児童・生徒に役立つ、携帯電話の活用方法をまとめていきます。
【調査場所】
全国5箇所(香川県、和歌山県、山口県、愛媛県、北海道)の障がい者施設学校

結果:
[外部リンク]http://www.at2ed.jp/sbm/magic_pocket091126.pdf


◆魔法のふでばこプロジェクト
[外部リンク]http://maho-prj.com/?page_id=8
(上のHPより引用)
概要:
ソフトバンクグループは「魔法のふでばこプロジェクト」にご協力いただける特別支援学校に対して、iPadの無償貸出を一定期間(1年間)行な います。この取り組みは、国立大学法人東京大学とソフトバンクモバイルが兼ねてより行なってきた、携帯電話を使用した障がい児のための学習支援の事例研究 プロジェクト「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」を拡充させた研究の一環として行なうものです。実際に教育現場でご活用いただき、その有効性を検 証し、より具体的な活用事例を発表していくことで、障がいを持つ子どもの学習や社会参加の機会を増やすことを目指します。
【期間】
2011年1月〜2011年2月(研究協力校募集期間)
2011年4月〜2012年3月(実践・研究期間)
【目的】
本プロジェクトでは、iPadを教育現場で活用いただき、その具体的な事例を研究・公開することで、情報端末の有効性の広い認知につとめ、障がい児の学習を支援する「学習のバリアフリー」に向けた取り組みを促進することを目的としています。
【内容】
■本プロジェクトにご協力いただける学校を募集します。応募いただいた全国の特別支援学校から協力校(10校程度)を選定
■協力校に対してiPadを無償で貸し出します。特別支援学校1校につき5台程度(※  通信料無料での貸出となります。)
■協力校において、iPadを活用し、新しい発想での授業や学校生活を実践していただきます。
■協力校にて実践事例を整理し、所定のフォーマットに基づき、ご報告をお願いします。
■プロジェクトチームにて活用事例集(成果報告)を作成し、発表します。
iPadはApple Inc.の登録商標です。

魔法のふでばこプロジェクト中間報告:
以下に各学校の取り組みの中間報告が載っています。
[外部リンク]http://maho-prj.com/?page_id=52


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■報道・ニュース等


◆20120120 障がい児の学習・生活支援を行う「魔法のじゅうたんプロジェクト」協力校を募集〜特別支援学校に携帯情報端末の貸し出しを実施〜
[外部リンク]http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2012/20120120_03/
(上のHPより引用)

障がい児の学習・生活支援を行う
「魔法のじゅうたんプロジェクト」協力校を募集
〜特別支援学校に携帯情報端末の貸し出しを実施〜

2012年1月20日
東京大学先端科学技術研究センター
ソフトバンクモバイル株式会社
株式会社エデュアス

東京大学先端科学技術研究センター(所在地:東京都目黒区、所長:中野 義昭)とソフトバンクモバイル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:孫 正義、以下「ソフトバンクモバイル」)、ソフトバンクグループで教育事業を担う株式会社エデュアス(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 宏明、以下「エデュアス」)は、2012年1月21日(土)より、携帯情報端末を活用して障がい児※1の学習・生活支援を行う事例研究プロジェクト「魔法のじゅうたんプロジェクト」を開始し、ご協力いただける特別支援学校を募集します。本プロジェクトは、ご協力いただける学校にスマートフォンやタブレット端末を一定期間無償で貸し出し、教育現場などで活用いただいた具体的な事例を研究・公開することで、障がい児の学習を支援する「学習のバリアフリー」を促進することを目的としています。

「魔法のじゅうたんプロジェクト」は、これまで東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクグループが行ってきた、携帯電話を活用した障がい児の学習支援「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」、iPadを活用した障がい児の学習支援「魔法のふでばこプロジェクト」※2を発展させたものです。携帯情報端末を校内の学習の場だけではなく、校外に持ち出して家族とのコミュニケーションなど生活の場でも活用いただくことを想定しています。
今後は、セミナーやワークショップなどの啓発活動を通じて、具体的な事例などを紹介する予定です。

東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクモバイル、エデュアスは、今後も携帯電話やタブレット端末をはじめとした携帯情報端末の活用により、障がい児の社会参加の機会促進を目指してまいります。

今回の募集に関する詳細は以下のとおりです。

1. 目的
特別支援学校・学級における情報端末活用事例研究「魔法のじゅうたんプロジェクト」において、協力校の活用支援と、その成果を広く普及することを目的に実施します。

2. 募集概要
応募可能な学校 日本国内の特別支援学校(障がいの種別、公立・私立は問いません)
募集期間 2012年1月21日(土)〜2月3日(金)
応募方法・詳細 以下のウェブサイトをご覧ください。
魔法のプロジェクト ソフトバンクグループ&東京大学先端科学技術研究センターの共同事例研究

選考結果 2012年2月下旬までに、各応募者に通知します。
貸出期間 2012年4月〜2013年3月末(1年間)

なお、このたびの取り組みは、NPO法人e−AT利用促進協会(本拠地:東京都中央区、理事長:齋藤 信男)の協力のもと行われます。

[注]
※1認知やコミュニケーションに困難のある障がい児、読み書き障がいや自閉症、知的障がい、肢体障がい、聴覚障がいを含みます。
※2「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」の開始については2009年6月30日に、「魔法のふでばこプロジェクト」の開始については、2011年1月13日にそれぞれプレスリリースを実施しております。
iPadはApple Inc.の登録商標です。
SOFTBANKおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。
その他、本プレスリリースに記載されている会社名および商品・サービス名は各社の登録商標または商標です。
プレスリリースに掲載されている内容、サービス/製品の価格、仕様、お問い合わせ先、その他の情報は、発表時点の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また、プレスリリースにおける計画、目標などは様々なリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。



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■教材

◇ピッケのつくるえほん
[外部リンク]http://www.pekay.jp/

◇[iPhone/iPad]『YumYum パズル!』キッズ向け知育ゲームで「かたち」を学ぼう!
[外部リンク]http://blog.keaton.com/2011/09/yumyumpuzzle.html

◇[iPad]『UPAD』子どものためのiPadを使ったプリント学習のススメ
[外部リンク]http://blog.keaton.com/2012/01/upad-print-study.html



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■文献等


◇爲川雄二・橋本創一(2000)知的障害児教育におけるコンピュータ利用をめぐって.発達障害研究,22(3),p238-246.

◇爲川雄二(2006)発達障害児者への教育支援とICTに関する諸問題‐メディア・リテラシーを中心に‐.発達障害支援システム学研究,6巻1号,ページ数不明.

◇川村弘之(2010)知的障害のある子どもへの情報機器を用いた指導に関する研究.日本教育情報学会第26回年会,pp.250-253.

◇吉田悠亮, 爲川雄二, 川住隆一, 竹島久志 (2011) 障害児・者支援ソフトウェア開発における効果的な開発の検討−「単語構成学習支援ソフト」の開発過程整理から−.教育情報学研究, 第10号, 31-42.

◇爲川雄二, 橋本創一, 林安紀子, 菅野敦 (2011) Webサイトによる発達障害児者支援−アクセス記録からのニーズ解析−.発達障害研究, 33巻1号, 119-123.

◇爲川雄二, 牧野絵里, 出口利定 (2011) 軽度発達障害児における聴覚認知特性と伸長音声聴取の効果−話速変換処理を施した英語リスニング課題を用いて−.東京学芸大学紀要 総合教育科学系I, 62集, pp.149-156.



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■団体

◇NPO法人 e-AT利用促進協会 [外部リンク]http://www.e-at.org/app-def/S-101/service/index.php

◇東京大学・学際バリアフリー研究プロジェクト
[外部リンク]http://at2ed.jp/

◇株式会社EDUAS
[外部リンク]http://www.eduas.co.jp/index.php

◇ソフトバンクモバイル株式会社
[外部リンク]http://www.softbankmobile.co.jp/ja/


*作成:甲斐 更紗
UP:20120125  REV:20120201
聴覚障害・ろう(聾)  ◇道具/福祉機器  ◇異なる身体のもとでの交信  ◇障害者と教育 
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