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HIV/AIDS 2007

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おかねおくれ


作成:斉藤龍一郎
 *(特活)アフリカ日本協議会事務局長

アフリカ日本協議会(AJF)2010
アフリカ
マラリア
グローバル・エイズ・アップデイト
○外務省 世界エイズ・結核・マラリア対策基金



◆2007/01/03 JANJAN モザンビーク:伝統的治療家とHIV
◆2007/01/22 国境なき医師団 結核シンポジウム開催報告:結核の専門家たちが、治療薬開発を促進する提案の骨子をまとめる
◆2007/01/30 国境なき医師団 約25万人がノバルティス社のインドにおける訴訟を取り下げるよう要求 −同社は途上国での医薬品の供給を事実上閉鎖させることになる−
◆2007/02/01 ニュース「KENWA事務局長Asuntaさんの出産」
◆2007/02/01 ニュース「サハラ以南のアフリカにHIV認知症が多い」
◆2007/02/01 【報告】世界基金支援アフリカ委員会の発足式典
◆2007/02/08 GII/IDI NGO・専門家交流会 米国ファミリー・ヘルス・インターナショナル(FHI)、疾病管理・対策センター(CDC)専門家と保健分野NGOの意見交換・交流会<
◆2007/02/13 ODA新聞 住民主体のHIV/エイズ対策を支援する/特定非営利活動法人 難民を助ける会(認定NPO法人)
◆2007/02/14 国境なき医師団 教会指導者、ノバルティスにインドでの訴訟取り下げを要請
◆2007/02/16 国境なき医師団 元スイス大統領もノバルティス社にインドでの訴訟取り下げを要求
◆2007/02/16 国境なき医師団 グアテマラ:MSF、コアテペーケでのHIV/エイズ患者治療を保健省へ移管 −ARV薬の継続的供給の確保に向けて監視を行う−
◆2007/02/23 国境なき医師団 ノバルティス社の訴訟:ジェネリック薬への波状攻撃
◆2007/02/23 JANJAN モザンビーク:エイズ孤児に教育の機会を
◆2007/03/05 国境なき医師団 第二選択薬によるエイズ治療は、設備や人材が乏しい環境下でも有効 −新たな治療薬へのアクセスは未だに憂慮すべき問題−
◆2007/03/15 JANJAN アンゴラ:戦争、飢え、流行病と死
◆2007/03/20 yomiuri.co.jp エイズ・結核対策活動家ズル氏が首相を表敬訪問
◆2007/03/20 japan.internet.com Opera ブラウザ、アフリカの HIV ヘルスケアシステムに採用
◆2007/03/23 国境なき医師団 3月24日 世界結核デー:MSF、多数が命を落としている結核とHIV/エイズの二重感染への対応の怠りを非難
◆2007/04/12 NIKKEI NET 米製薬大手アボット、エイズ治療薬を大幅値下げ
◆2007/04/12 Sankeiweb HIV感染者にも生命保険支払い 拡大深刻な南アフリカ
◆2007/04/20 ITmedia MOTORAZRに新色(RED)追加
◆2007/04/25 ODA新聞 世界の有数企業がアフリカでのエイズ対策を支援 「世界基金」を支えるプロダクトRED
◆2007/04/26 NIKKEI NET 米大統領がダンス披露、「マラリア啓発の日」記念イベントで
◆2007/04/27 GAYJAPANNEWS カメルーン政府、エイズ治療薬を無償提供へ
◆2007/04/27 国境なき医師団 エチオピアにおけるカラアザール・HIV/エイズとの戦い
◆2007/04/30 newsclip.be 米スペシャル301条、タイが「優先監視国」に
◆2007/05/05 asahi.com エイズ治療コピー薬にゴーサイン ブラジル
◆2007/05/08 ZD Net Japan 携帯電話を使うほどエイズ撲滅に貢献--FOMA M702iSのレッド端末
◆2007/05/11 国境なき医師団 エチオピア:HIV/エイズ治療への対応には成功したが、依然として忘れられたままの死に至る病カラアザール
◆2007/05/12 第87回AIDS&Society研究会議フォーラム 世界が本気になってきた 革新的資金創出メカニズムって何?
◆2007/05/16 yomiuri.co.jp 無許可でHIVコピー薬、タイの決断に米猛反発
◆2007/05/20 newsclip.be タイ保健相、国連合同エイズ計画の委員長に
◆2007/05/20 newsclip.be タイとブラジルが共同戦線、米製薬大手に対抗
◆2007/05/21 JANJAN アフリカ:エイズで2800万人犠牲
◆2007/05/28 時事ドットコム ジェネリック薬の認可拡大を検討=タイ政府
◆2007/05/30 asahi.com 薬の特許、誰のため タイ政府と欧米製薬大手が火花
◆2007/05/30 国境なき医師団 人材求む!ーHIV/エイズ治療の拡大に立ちはだかる、危機的な医療従事者の不足ー
◆2007/05/31 ITmedia 携帯使ってエイズを撲滅──布袋寅泰、MISIAらが“RED MOTORAZR”をアピール
◆2007/06/10 JANJAN アフリカ:深刻化する医療従事者の国外流出
◆2007/06/14 GAYJAPANNEWS アフリカのエイズ対策、医師不足が深刻な課題
◆2007/06/18 JANJAN アフリカ:エイズ対策支援の後退は「悲惨」
◆2007/06/22 AFP BB News 児童らのHIV集団感染、和解交渉が暗礁に
◆2007/06/28 gizmodo SOHO店iPhone行列先頭の男は「アフリカの子ども達のために」並んでいる
◆2007/07/04 静岡新聞 吉原商高生の支援実る マラウイにHIV検査施設
◆2007/07/06 CHRISTIAN TODAY 国際女性会議開幕 「エイズ撲滅で主体性を」 ケニア・ナイロビ
◆2007/07/11 国境なき医師団 ジンバブエ:HIV/エイズ治療への取り組み
◆2007/07/24 外務省 カザチュキン世界エイズ・結核・マラリア対策基金事務局長の来日について
◆2007/07/25 国境なき医師団 毒性の低い新たなエイズ薬の登場で、治療費は500%上昇
◆2007/07/28 JANJAN ジンバブエ:HIV/AIDS支援活動に介護ボランティアの活躍
◆2007/08/06 JANJAN モザンビーク:農民に尊厳を取り戻す農業フェア
◆2007/08/07 JANJAN モザンビーク:人身売買防止には『意識啓発』が重要
◆2007/08/08 東京新聞 バレエ公演がエイズ孤児救う トップダンサーら横浜に集結
◆2007/08/09 NIKKEI NET ファイザー、経口HIV治療薬「Selzentry」錠剤をFDAが承認
◆2007/08/13 カナロコ 著名バレエダンサーがエイズ孤児救済でチャリティ公演/横浜
◆2007/08/21 ヨコハマ経済新聞 バレエでHIV禍に対する危機意識を訴える 「ダンシング・フォー・エイズ・オーファン」
◆2007/08/23 サンパウロ新聞 HIV罹患率調査など
◆2007/08/24 カナロコ 初めての生バレエ
◆2007/08/24 AFP BB News 世界保健機関、新しい感染症の発生を予測
◆2007/08/25 asahi.com 新しい病気の発生・拡散、「過去にない速さ」 WHO
◆2007/08/29 毎日新聞 南ア:コンドーム2000万個回収へ 強度や買収の疑問
◆2007/08/30 毎日新聞 アフリカ南部3カ国視察:貧困地に生きる先進国の人々 豊かな母国離れ運命を共に
◆2007/08/30 毎日新聞 南アフリカ:政府、コンドーム2000万個回収へ 製品強度に問題、エイズ感染の危険
◆2007/09/18 外務省 ケニアに対する一般プロジェクト無償資金協力(HIV・AIDS対策計画)に関する書簡の交換について
◆2007/09/18 外務省 タンザニアに対する一般プロジェクト無償資金協力(「HIV・AIDS対策計画」)に関する書簡の交換について
◆2007/09/19 IBTimes 外務省、タンザニアの「HIV・AIDS対策計画」へ無償資金協力
◆2007/09/25 外務省 世界エイズ・結核・マラリア対策基金増資会合の開催について
◆2007/09/25 JANJAN 西アフリカ:HIV/AIDS対策支援で取り残される農村部
◆2007/09/27 釧路新聞 ケニアで無償医療活動、イルファー釧路の4人
◆2007/09/28 AFP BB News ベルリンで世界エイズ・結核・マラリア対策基金のドナー国会議が開催
◆2007/10/05 JANJAN 西アフリカ:HIV/AIDS対策支援で取り残される農村部(全訳記事)
◆2007/10/07 NIKKEI NET 特許料割引のエイズ薬、初の輸出・カナダ政府がルワンダ向け
◆2007/10/08 JANJAN 南アフリカ:国の医療問題が近隣地域へ拡大
◆2007/10/09 AFP BB News 看護師の海外流出が続くアフリカのマラウイ共和国
◆2007/10/09 JANJAN 東アフリカ:なぜ女性は貿易に携わることができないのか
◆2007/10/17 毎日新聞 ポハンバ・ナミビア大統領:「エイズ孤児増加、深刻」支援呼びかけ/福田首相と会談
◆2007/10/21 AFP BB News もはや死刑宣告ではない、ボツワナのエイズ対策
◆2007/11/02 SANSPO.COM 佐々木恭子アナがチャリティ講演会実施…HIV感染の実情語る
◆2007/11/07 国境なき医師団 ケニア:スラム地区におけるエイズと薬剤耐性結核への取り組み
◆2007/11/13 外務省 ザンビア共和国に対する無償資金協力(「ンドラ市及びキトウェ市道路網整備計画(1/2期)」及び「第三次感染症対策計画」)に関する書簡の交換について
◆2007/11/18 国境なき医師団 ケニア:西部州ブシア県−HIV/エイズと共に生きる人びと
◆2007/11/21 jp.reuters.com マラウイ政府、児童支援の功績などでマドンナを称賛
◆2007/11/22 AFP BB News ジュリア・ロバーツ、アルマーニと共同でチャリティ・ブレスレット
◆2007/11/29 第3回リスクと公共性研究会  「中央アフリカ共和国における『アフリカ友の会』の活動について」ほか
◆2007/11/29 AFP BB News 【トレンド】ケイティー・グランド監修「ギャップ」の豪華チャリティー商品
◆2007/11/30 MSN産経ニュース エイズの死者減 抗ウイルス薬普及が課題
◆2007/11/30 ケータイwatch ドコモ、M702iS(RED)で700人分の年間治療費を寄付
◆2007/11/30 マイコミジャーナル ドコモ、「M702iS(RED)」を利用したHIV対策支援の取り組みを報告
◆2007/11/30 国境なき医師団 あるマラウイの物語 −海外派遣スタッフの手記−
◆2007/12/01 時事ドットコム 2007/12/01-09:21 米大統領、来年前半にアフリカへ
◆2007/12/01 exciteシーズンカレンダー 12月1日は「世界エイズデー」
◆2007/12/01 cnn.co.jp 世界エイズデー、マンデラ氏主催でコンサート
◆2007/12/01 社会貢献・ボランティア・CSR−社会貢献.net NTTドコモ プロダクトレッド 世界エイズ・結核・マラリア対策基金へ寄付
◆2007/12/01 NIKKEI NET 米大統領、08年初めにアフリカ訪問へ
◆2007/12/01 MSN産経ニュース 米大統領アフリカ歴訪へ 来年初め、就任後2度目
◆2007/12/02 AFP BB News <第57回ミス・ワールド> 中国代表ジャン・ズーリンさんが優勝
◆2007/12/03 ITmedia ドコモ、M702iS(RED)利用料の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付
◆2007/12/04 MouRaトピックス「MoPiX」 サウンドドックポータブル&iPod nano
◆2007/12/07 asahi.com エイズ感染者数、大幅下方修正 推計方法見直し
◆2007/12/07 外務省 国連世界食糧計画(WFP)を通じたマラウィにおけるHIV/AIDS感染者支援
◆2007/12/07 国境なき医師団 ナイジェリア:無料の包括的なHIV/エイズ治療の提供が求められる
◆2007/12/09 apple 大好きな音楽で希望の光を。(PRODUCT) RED
◆2007/12/10 JANJAN 世界エイズデー:米活動家「イデオロギーが健康に優先」と主張
◆2007/12/11 JANJAN 世界エイズデー・ケニア:多くの企業が今なお、職場におけるエイズ対策に欠けている
◆2007/12/14 琉球新報 マラウイに太鼓など寄贈 エイズ孤児ら支援
◆2007/12/27 MSN産経ニュース 経済崩壊でも感染率減少
◆2007/12/27 AFP BB News 歌手で活動家のゲルドフ氏が評価、「メルケル独政権はアフリカの命救った」
◆2007/12/30 JANJAN 政治と救済の両方に予算増、米議会承認

【参考資料】
稲田頼太郎・只野壽太郎対談 第4回 : アメリカ/アフリカのエイズ事情 第4節 ケニアにおけるエイズ治療活動
稲田頼太郎・只野壽太郎対談 第4回 : アメリカ/アフリカのエイズ事情 Appendix(補遺) ケニアの状況
稲田頼太郎・只野壽太郎対談 第4回 : アメリカ/アフリカのエイズ事情 2006年ナイロビメディカルキャンプを振り返って
価格引き下げの謎を解く 第10版 2007年7月発表(2007年9月修正) http://www.msf.or.jp/pressroom/pressreport7.html

 
 
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皆さん、こんにちは。

AJF会員の茂住です。

今月の17日から29日まで私は、世界社会フォーラム(WSF)2007への参加などのためにナイロビに滞在していました。そのときに、ナイロビ在住の神戸俊平さんから表題の驚きのニュースを受けとりました。

Asunta Wagura さんは、KENWA (Kenyan Network of Women with AIDS) の代表で、AJFが招待して2002年11月と2003年8月に来日されています。今回のナイロビ滞在に際して、私自身はできればKENWAの事務所を訪問することも考えていましたが、結局は果たすことはできませんでした。その代わりというわけでもありませんが、日本に戻る前日に急きょ神戸さんからAsuntaさんの出産というビッグニュースを聞いたという次第です。

HIV陽性者であり41歳のAsuntaさんの出産というニュースは、Asuntaさんがケニアでは著名人である事情も合わせて、ケニアでも驚きを持って受けとめられているようです。ケニアの日刊新聞 "DAIRY NATION"の2007年1月24日号では、4ページ(タブロイド版)に及んで詳細な記事(3本)を掲載しています。神戸さんから記事の現物を渡していただきましたが、私の方でも "DAIRY NATION" 紙のウェブサイトにアクセスして、この記事を検索してみました。この記事へのアクセスは有料なので、とりあえず1ヶ月の閲覧料金に支払いに同意して、記事のテキスト全文(英文)を私のパソコン上にコピーすることができました。かなりの長文になりますが、下記にペーストしておきます。

それでは、よろしく。

=========================

"DAIRY NATION" 1/24/2007

LIVING

Asunta's long --awaited baby


Publication Date: 1/24/2007
She is 41 and HIV-positive but that didn't stop her from realising her
dream last month. By KWAMBOKA OYARO

Nine months of pregnancy and another month-and-a-half of sleepless
nights have done nothing to dull Asunta Wagura's lively features, or
her spirit. In fact, she has just the word to describe how she feels:
fulfilled.

“That is exactly what I feel following the success of ‘Project
Joshua,'" says the 41-year-old woman who has lived with HIV for 19
years. She looks lovingly at the baby sleeping in her arms. He is
oblivious to his surroundings and the historical, not to mention
controversial, circumstances into which he has been born. For her, this
is a dream come true.

Asunta says softly to him, “Mzee, wake up. You have visitors from the
media."

But Joshua, so named to symbolise the struggle involved before his
birth, does not stir. “He is nocturnal. He is asleep now but at night,
he won't sleep at all," says his mother, who is the executive director
of the Kenya Network of Women with Aids (KENWA).

Living with HIV for as long as Asunta has is sufficient time for anyone
to stop focusing on dying and start thinking about other things in
life. That is what Asunta did when, in 2003, she decided to try for a
baby. The desire to get pregnant was persistent even though she already
had three children ― a son and two adopted daughters. (Her son, Peter,
was born three years into her HIV-positive diagnosis. After she tested
positive, her boyfriend convinced her the results were a lie and they
moved in together. She conceived and gave birth to Peter.)

But she wasn't prepared for the wrath that came her way when she shared
her dream with the public. She particularly remembers two fiery
messages from enraged women: “How can you even think of it?" asked one.
“That is so selfish of you, to bring a child into the world to die,"
said the other.

“I thought, ‘The issue of the baby living or not living is not in a
parent's hand. It is the prerogative of God to give or take life.
Children without HIV get sick and die; what can they say about that?'"

She also thought about the number of women, with or without HIV, dying
in childbirth and told (and still tells) her critics, “Hey, stop seeing
me as the image of the virus. HIV is a small component of my life and
just because I have it doesn't mean I should be disqualified from
having children!"

Nevertheless, the hostility made her contemplate having her baby in
Uganda where it didn't seem to be a big deal going by a story she read
about an HIV-positive reverend who had had a child. In the end, she
decided to stay at home and embarked on “Project Joshua" in early 2004.

Then came an avalanche of offers from men who wanted to be sperm donors
― at a cost of up to Sh100,000. Her heart's desire had been turned into
a commercial venture! But she turned them all down. She wasn't
interested in a stranger fathering her child. She wanted to conceive
within a committed relationship.

“The search for a serious man wasn't easy," she says. “In 2002 I had
tried a dating agency that brings HIV-positive people together and even
went for a major meeting in Nakuru with the hope of finding a life
partner. But I wasn't lucky. I didn't meet anyone."

Richard* the man she eventually settled down and had a baby with, was
also at the Nakuru meeting and he too, was unlucky.

Asunta had met Richard earlier, when he was desperately looking for a
reason to live after finding out he was HIV-positive. Unknown to her,
he was on the verge of taking his own life when he approached KENWA for
counselling. They had exchanged e-mail messages and talked on the phone
and this seemed to pull him out of the dark hole he was in. He fell in
love with Asunta but when he shared his feelings with her, she
dismissed him on account of his age. Richard is 11 years younger than
her.

“I laughed it off. I couldn't imagine myself with such a young man. I
told him to find a woman nearer his age and didn't give it much thought
until we met again in Nakuru," she says.

A friendship blossomed and she discovered that Richard shared the same
desire for children and a meaningful relationship. Step one in her
quest for a baby was thus dealt with. Next, they had to tackle the
obvious hurdles ― her age in relation to trying for a baby, and her HIV
status.

She talked with her gynaecologist, a private practitioner at the
Kenyatta National Hospital, about conception and how to ensure that the
baby was not exposed to the virus during pregnancy and at birth.

“My doctor was very supportive and encouraged me so much that I sought
his guidance often about everything that was happening while we were
trying to conceive," she says.

She read extensively about the reproductive health of women living with
HIV and discussed anti-retroviral drugs (ARVs) with an ARV specialist.
She also began consulting a dietician.

“I had to change my ARVs because they were not conducive to pregnancy
and would have caused side effects on the baby. Then I had to wait a
while for my body to adjust to the new drugs before trying to conceive.
I was also put on a natural foods diet. No junk food, more white meat,
salads, vegetables and plenty of water."

She had her viral load and CD4 count checked. The viral load was at
undetectable levels and a CD4 count of 412 was within the normal range,
presenting minimal risk of infecting the baby through sharing the
mother's blood supply while in the womb.

This is one of the three ways a baby can be infected. The others are
infection during birth, when the baby comes into close contact with the
mother's infected body fluids, and through breastfeeding. If
precautions against these are taken, the risk of transmitting HIV from
mother to child is about 2 to 3 per cent. If no precautions are taken,
then the chance of infection is about 25 per cent.

The good news was that Richard is not on ARVs because his viral load is
within normal range and his CD4 count is 900.

Following all these consultations, the couple was ready to start trying
for a baby. They bought thermometres and Asunta monitored her
temperature every two hours. An increase in temperature meant her
ovulation was approaching hence the right time to try and get pregnant.

“It became an obsession and when we failed to produce the desired
results after a few attempts, I was started on hormonal therapy (a
course of fertility drugs that stimulate the ovaries to produce eggs)."

The time that had elapsed since having her first child and the
medication she was taking for HIV had taken a toll on one of her
fallopian tubes, further limiting the chance of conception. The doctor
told her that with hormonal treatment, she had a 60 per cent chance of
conception.

“That seemed too slim. Richard wanted us to be patient but for me, time
was of the essence. He was young but I was racing against many things ―
HIV, menopause… I didn't have the luxury of time!"

The hormonal therapy also failed and the doctor suggested that she
should find a woman to donate an egg “but that wouldn't have been my
baby. That is not what I wanted".

So she turned to God.

“Someone told me if I wanted my prayer for a child answered I should
ask specifically. So I asked for a son. At the same time, I searched
the internet for information on hormonal treatments, thus combining
faith, science and technology."

On the internet, she found a particularly highly rated hormonal
treatment supplement called Ovulex and decided to buy it online. One
tablet cost about $100 (about Sh7,000) The couple paid for it and
waited for delivery… and waited… and waited… When they finally inquired
about the delay, they were told the drug was not sold in Africa and a
refund was on the way!

“I decided nothing was going to stop me from getting those supplements.
Fortunately, in two months' time (December 2004) I was scheduled to
attend a conference in Geneva and asked a friend in the US to bring
them there. That is how I managed to get them to Kenya. I bought 12
tablets."

Asunta told her doctor about Ovulex and started taking the supplement
in January last year, when she and Richard were together. The
supplement came with rigorous instructions ― she had to drink four
litres of water everyday, exercise and avoid alcohol. Everything else
became secondary as she pursued her goal single-mindedly.

In February she had to take a trip out of the country on official
matters and tried everything she could to cancel it. When this failed,
she panicked, thinking of all the chances she would miss to get
pregnant. Then she decided to take Richard along.

“Luckily, I conceived that February, but before my excitement could
register, I had a miscarriage."

More conferences were scheduled for New York in March. Again, she tried
to cancel but the organisers told her they would excuse her only if she
were dead!

So she went, but this time without Richard. “I was in mourning. I
wanted to share my experience of the miscarriage. I thought this was
the end of my desire to have a baby but still some hope lingered. I
thought if I had conceived once, I could conceive again."

Back to the internet she went searching for information about how long
a woman should wait to conceive after a miscarriage. Four months was
the advice given but she was not going to wait that long. She decided
to double her intake of Ovulex and continued trying to get pregnant
when she returned home. Asunta admits this was a hectic time during
which “sex was no longer for pleasure; it was a duty".

When she suspected she had conceived in April last year, she went to
the hospital immediately to confirm it and get advice on how to avoid
another miscarriage. But they said it was too early to test. In
frustration, Asunta left the hospital and bought six home pregnancy
test kits ― she wanted to be sure there was no mistake. She needn't
have worried because the very first one she tried was positive.

“I wanted to call someone to celebrate with. Richard was at work, so I
did a few jigs around the house feeling on top of the world. I felt
like I had been re-born. I looked in the mirror and saw that for the
first time in many months, I looked good, even beautiful. I caught
myself humming in the office as I worked. I was very excited."

As if God was giving her a break after all the anxiety, Asunta enjoyed
a generally problem-free pregnancy although she did occasionally
experience fear that she would miscarry again. She did a lot of
travelling around the world at this time.

“I wondered why all these trips were coming up now and not before when
I wasn't expecting. There were so many trips that I even went to Zambia
a week before the baby was due. I got back home and worked for one day.
Two days later, on December 15, 2006, Joshua Wagura was born by
elective Caesarean section."

Asunta and Richard had travelled to Zambia prepared for any
eventuality, including delivery on the plane. “My only worry was
grabbing the headlines in a foreign country!" she jokes.

To minimise the risk of HIV transmission from mother to child, women
with HIV are advised to have Caesarean section deliveries. They are
also told not to breastfeed. Asunta feeds Joshua on formula milk.

And what is his HIV status considering that both his parents are
positive?

According to Asunta, it is too early to tell. Testing infants for HIV
is done at least three months after birth. Before then, a baby still
has his or her mother's antibodies.

As a precautionary measure, Joshua is on a six-week anti-retroviral
treatment program to further lower any risk of his being infected with
HIV. He has to take the medicine every six hours.

“The treatment is just a formality. I'm sure he is okay," says the
proud mother.

Meanwhile, Asunta and Richard are back to their safe sex routine and
use condoms to avoid re-infection. When they were trying for the baby,
they had “unsafe" sex only on the days she was fertile.

She says she was initially apprehensive about her older son's reaction
to the news that he had a baby brother. But Peter is happy about it
although he was shocked at first because he had no idea his mother was
expecting.

“I was reluctant to tell him in case I had another miscarriage. So he
didn't know about the baby until he met him in hospital after delivery.
At first, he was shocked," says Asunta.

“He is very, very close to his mother," says Richard referring to
Peter. “I didn't think he was going to accept his brother and the
attention his mother would give the baby."

But Peter loved his brother immediately he set eyes on him and for the
two weeks he was home before going back to school, he would fetch his
friends one by one to see his brother whom he held possessively.

Other people are not that enthusiastic about the baby. When Asunta sent
text messages to friends about the latest arrival in her family, one of
them, a mother of three, responded, “Why?"

Asunta wrote back, “Are you asking me why I got a baby who is already
here?"

To which the woman said, “It's only that I'm surprised you got a baby…"

Asunta says she doesn't understand the selfishness of women who will go
ahead and have as many children as they want while begrudging those
living with HIV even one. She feels that with the baby's arrival, she
conquered another hurdle in her fight against HIV: from her initial
life expectancy of six months after testing positive at 22, she has
lived for 19 years and is still going strong.

“With HIV treatment, which reduces the viral load to levels that are
undetectable, women who once thought that having HIV meant no babies
can safely try to get pregnant. To these women I say, if it is the
desire of your heart to have a child, go for it. You have a right to
happiness."


========================
Age is no barrier


Publication Date: 1/24/2007
Richard's world came crashing down around him when he tested
HIV-positive in 2000. He was then a fourth-year tourism management
student at Moi University.

Before this, his life had been going very well. He had a fiance'e and
they were looking forward to a grand wedding. Because they were
intimate, they decided to be tested for HIV before tying the knot.

“In those days, the results came back after two weeks. I wasn't really
bothered because I had decided to have the test to confirm to my
fiance'e that I didn't have Aids," he says.

When his results came back positive, he didn't believe it. He got
himself tested 11 times before finally accepting his status. He became
confused and everything in his life suddenly had no meaning.

His fiance'e didn't go for the test. She said if he was positive, then
she must be too. But she did go later and her test was negative. Then
she left him. Richard quit school and waited to die. It was in this
state that he met Asunta. He had gone to the KENWA offices for
counselling and the two began exchanging e-mail messages and calling
each other on the phone.

“When I expressed my growing feelings for her, she dismissed me because
she thought I was too young. When we met again in Nakuru, where we had
gone independently to try our luck in finding partners, I decided not
to let the chance go," he says.

Their relationship started in 2002 and they started living together in
2004.

“We call each other Wambui and Mbugua and laugh about it. What really
matters to us is that we care for each other and we now have a child
together," says Asunta referring to the 40-year age difference between
Wambui Otieno and her husband Mbugua.

Although he already had a son, now aged seven, Richard badly wanted a
family. He was keen to find a caring woman also living with HIV and was
convinced Asunta was the one for him.

“Age doesn't bother me. I now have the family that I longed for. My son
now has a brother and a mother," says Richard. His son's mother left
him and never returned.

Although Richard has accepted his HIV status, he has never been able to
tell his father, who even now advises him against contracting the
virus.

“My father tells me he has never known another woman apart from my
mother, therefore, he doesn't see why I should behave differently. If
he found out the truth about me, he would die. That is why I prefer to
remain anonymous for now."

*Name changed to protect Richard's privacy


=========================
HIV and maternity care

Story by GATONYE GATHURA
Publication Date: 1/24/2007
When a woman tests positive for HIV, probably the first thing that
crosses her mind is that she will never be able to have children. And
that is perhaps sadder than the fact that she could eventually die from
Aids. But Asunta's experience is solid proof that with all the right
information, nothing is impossible.

Several studies indicate that when a woman with HIV is on a
doctor-monitored antiretroviral treatment programme, then pregnancy is
not likely to affect her health although in a few cases, pregnancy has
been known to cause a slight drop in the mother's CD4 count. But this
usually returns to its pre-pregnancy level soon after the baby is born.

Being on an effective antiretroviral programme also means the mother is
less likely to transmit the virus to the growing embryo, although the
mother and her partner (if he is also HIV-positive) should also be
checked for other sexually transmitted infections, as these could
increase the chances of transmission to the unborn baby.

HIV-positive women who are pregnant are advised to enroll with an
antenatal clinic, preferably one that offers a programme called
Preventing Mother-to-Child Transmission (PMTCT). The programme is well
established in both the private and public sectors in Kenya.
Pathfinder, an international NGO, is one of the organisations that run
it. According to them, their strategy is to help HIV-positive couples
plan their families and avoid unwanted pregnancies. However, they
support the rights of women living with the virus who choose to have
children, by making the time during and after pregnancy as safe as
possible for mother and baby.

Maternity cycle

All PMTCT programmes are run on the basis of minimising the risk of HIV
transmission at each stage of the maternity cycle and beyond, including
the time before pregnancy, during the antenatal period, during labour
and delivery, and after birth.

When both partners are HIV-positive, it might be more sensible for them
not to engage in frequent unprotected sex because there might be a
small risk of one re-infecting the other with a different strain of
HIV. But if they insist on unprotected sex in a bid to get pregnant,
they should limit this strictly to the time of ovulation because this
reduces the number of opportunities for HIV to be transmitted between
them.

But when a couple is discordant, that is, only one partner is
HIV-positive, and they want to try for a baby, one of the options is
artificial insemination. Widely available in Kenya, this simple
technique provides total protection for the man, but does nothing to
reduce the risk of HIV transmission to the baby.

If it is the man who has HIV, then the only effective way to prevent
transmission is sperm washing. This involves separating sperm cells
from seminal fluid, and then testing these for HIV before artificial
insemination or in-vitro fertilisation is done.

Sperm washing is a very effective way to protect both mother and baby,
but it is only available at a few clinics and can be difficult to
access, even in well-resourced countries. In Kenya, Dr Joshua Noreh who
pioneered the process of “test-tube" babies, offers the service. It
costs in the range of Sh200,000.

Twenty-three-year-old Benta is in the fifth month of her first
pregnancy. She knew of her HIV-positive status one month into the
pregnancy when she attended the antenatal clinic at Kenyatta National
Hospital. She was taken through the new health policy, which requires
everybody seeking medical services in public hospitals to undergo HIV
testing.

Benta was devastated by the news, but says she was determined to have
the baby: “I felt I had to leave a part of me in this world."

She was counselled and later put on ARVs at the Lang'ata Health Centre
in Nairobi, a facility initiated by Pathfinder in 2002.

It was explained that if she took no preventive drugs and went ahead to
breast-feed, then the chances of the baby being infected were around
20-45 per cent. But if she took the medicine and did not breast-feed,
the risk would be cut to about 2 per cent. She opted for the latter and
was subsequently put on ARVs at the end of the first trimester.

The choice of drugs is a complex issue and should be made in
consultation with qualified medical practitioners. Like Benta, all
pregnant HIV-positive women should ideally be on antiretrovirals and
close monitoring with the PMTCT programme. However, the costs can be
prohibitive. For example, for monitoring purposes, doctors usually use
two types of tests ― the CD4 and the viral load tests, which help them
adjust treatment regimes appropriately. However, the latter is very
expensive (about Sh6,000) and not available in most health facilities.

In such cases, a doctor will use his own discretion to determine the
progression of the woman's viral load, usually by taking a medical
history.

The period of delivery is crucial because most cases of mother-to-child
transmission of HIV occurs around the time of labour and delivery. For
some women it is recommended that they should have a Caesarean section
delivery so that the baby has little contact with the mother's blood
and other body fluids.

But Benta may not have to undergo this, as recent research suggests
that with many women now taking ARV combination therapy during
pregnancy, having a C-section delivery isn't a significant factor in
preventing the transmission of HIV from mother to baby.

HIV is found in breast milk, and if a woman with the virus
breast-feeds, there is a significant chance of passing it to the baby.
Experts advise that if a woman has access to safe breast milk
substitutes (such as baby formula), then she should not breastfeed.

Benta may not have a choice; being poorly paid, she cannot afford baby
formula. Increasingly, PMTCT programmes are telling women who can't
afford safe alternatives to go ahead and breast-feed. They quote
studies showing that risks of replacement feeding outweigh the risk of
a baby contracting HIV.

Finally, after all the precautions, the mother will want to know the
HIV status of her baby. This can be done using a PCR viral load test,
which detects the genetic material that makes up HIV. Although this
test is available at Kenyatta National Hospital and the Kenya Medical
Research Institute, it is quite expensive (about Sh6,000). Most public
hospitals across the country send cases to the Centres of Disease
Control in Kisumu, where it is done at no cost.

The test is repeated after six weeks and again after 12 weeks. Babies
of HIV-positive mothers often have their mother's antibodies to HIV, so
the antibody test used on adults has no effect on young babies in the
first 18 months or so of their lives. Once a baby passes this test with
flying colours, there should be no further risk of infection. It is
completely safe to kiss, cuddle, bathe and change nappies.


 
 
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アフリカにおけるHIV認知症の論文を読み、関連した記事を私の「認知症なんで
もサイト」http://www2f.biglobe.ne.jp/~boke/boke2.htm
で紹介しています。アフリカのHIVに新たな重い課題を加わったようです。

京都保健会盛林診療所
三宅貴夫
miyake2@mxb.mesh.ne.jp
http://www2f.biglobe.ne.jp/~boke/boke2.htm


【三宅さんのウェブサイト記事】

★サハラ以南のアフリカにHIV認知症が多い(1月30日/アメリカ)
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学医学部神経学教室のNed Sacktor医師らの
グループがアフリカで行ったHIV(人免疫不全ウイルス)による認知症に関する
調査論文がアメリカ神経学会雑誌Neurology1月30日号に掲載されました(論文抄
録)。
同グループは2003年9月から2004年1月までウガンダの首都カンパラ在住の178人
について調べました。このうち78人はMakerere大学の研修病院で同国最大の国立
Mulago病院感染症外来でHIV陽性と判明した人で、残り100人はエイズ情報センター
からのHIV陰性の人たちで対照として調査しました。陽性者78人のうち24人(31
%)に認知症を認めました。HIV陽性者と陰性者について社会的背景、既往歴、
神経学的機能などについて比較したところ、年齢が高いほど、またCD4数(注*)
が少ないほど認知症になりやすいことも認めました。
「HIV陽性者は全世界に子供を含め4000万人、そのうちサラハ砂漠以南の地域に
2700万人いると推測されています。調査結果から推計するとこの地域に800万人
以上のHIV認知症の人がいることになります。アルツハイマー病や脳血管性認知
症とは異なりHIV認知症は治療によって正常な認知機能を保つことが可能とされ
ています。しかしアフリカなど貧困地域にHIV認知症が多いことによって、地域
社会や政府に社会経済的な膨大な負担を強いることになり、認知症によって仕事
が奪われ、ケアの費用を押し上げ、治療を受ける能力を低下させ、結果的に薬剤
耐性を高めることになります。また安全な性交渉を行いにくくなるでしょう。
HIV治療薬がなかった頃、アメリカでもHIV認知症は今回の調査と同じ傾向でした。
しかし現在、世界的にみるとわずか20%しか治療を受けていません。ウガンダの
ような社会資源が限られている国々におけるHIVによる破壊的な問題が注目され
ることに今回の調査が役立つことを願っています。なおHIV認知症の正確なデー
タはほとんどなく、地域によって異なりますがHIV陽性者の9%から54%に認知症
が認められ言われている」とSacktor医師は語っています。(Johns Hopkins
Medicineなどより)
注*CD4:ヘルパーT細胞の膜表面にある抗原(糖蛋白のしるし)の名前。CD4はヘ
ルパーT細胞の触覚のような働きをしている。たまたまCD4がHIVの鍵とピッタリ
あう鍵穴の形をしているため、HIVの接着が起こり、感染の最初のステップとな
る。ヘルパーT細胞は細胞性免疫の重要な司令塔の役割をしているので、この細
胞の数が減ったり、働きがにぶると免疫不全の状態になる。「HIV感染症はHIVが
増えてCD4細胞数が減る病気」と単純化して言うことができるかもしれない。
(中国四国エイズセンター高田昇「よくわかるエイズ関連用語集Ver.4」より)


 
 
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【報告】世界基金支援アフリカ委員会の発足式典

皆さま こんにちは。

 先週、(特活)エイズ&ソサエティ研究会議プロジェクトRINGの仕事で、ルワンダ
に行き、首都キガリで開催された「世界エイズ・結核・マラリア対策基金支援アフリ
カ委員会」(Friends of the Global Fund Africa:以下、「フレンズ・アフリ
カ」)の発足式典に参加しました。

 世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)は2002年に発足した、世界の三
大感染症(エイズ、結核、マラリア)対策への資金拠出のための基金で、現在、
HIV対策国際資金の20%強(米国大統領エイズ救済緊急計画 PEPFAR、世界銀行多国間
エイズプログラム MAP とならぶ三大ドナー)、結核・マラリア対策国際資金の70%
を拠出しています。地域レベルでこの世界基金を支援し、政財界での理解の促進や活
動環境整備を行うパートナーシップとして、現在までに、日・米・欧それぞれで独立
した組織として「世界基金支援委員会」(Friends of the Global Fund)が組織され
ています。「フレンズ・アフリカ」は、これらにつぐ4つ目の組織として発足したも
のです。

 フレンズ・アフリカの発足式典はキガリ・セレナ・ホテル(旧インターコンチネン
タル・ホテル)にて2月12日と13日の二日間に渡って行われ、参加者はアフリカを中
心に各国から約150人ほどでした。欧米からはある程度の参加がありましたが、中南
米やアジアからの参加はほとんどありませんでした。

 12日は各界代表の挨拶の後、アフリカのHIV/AIDSと世界基金の重要性、およびフレ
ンズ・アフリカがどのような役割を果たすのかについて、市民社会・民間・政府それ
ぞれの立場から3つのパネルディスカッションが行われました。午後には、市民社会
・民間・政府それぞれに分かれてアフリカの三大感染症の現状と世界基金、フレンズ
・アフリカのあり方に関するワークショップが開催され、それぞれのリコメンデーシ
ョンがまとめられました。13日には、最初にルワンダにおける世界基金のプロジェク
トのサイト見学として、キガリ市内のいくつかの保健センター訪問がありました。午
後は二日間のまとめのセッションとして、今後のアフリカの三大感染症への闘いのあ
り方について、世界基金や世界銀行「多国間エイズ・プログラム」(MAP)のオペレ
ーション担当責任者などを交えたセッションがあり、最後に、フレンズ・アフリカ理
事会による「フレンズ・アフリカ コミットメント宣言」が読み上げられて終了しま
した。

 この「フレンズ・アフリカ」は、2006年4月にナイジェリアの首都アブジャで開催
されたアフリカ連合(AU)エイズ・サミットにおいて、オルシェグン・オバサンジョ
大統領が発案し、AU各国が賛同して発足に至ったもので、その発足にはAU首脳レベル
の高いイニシアティブが存在しています。オバサンジョの発案によって発足したこと
もあって、「フレンズ・アフリカ」にはナイジェリアの政財界が一定関与しており、
事務局もナイジェリアの最大都市ラゴスにあります。また、1967-70年のビアフラ戦
争時に軍事政権の最高指導者を務めたヤクブ・ゴウォン将軍(Yakubu Gowon)が理事
に名を連ねており、今回の発足式典にも出席していました(私としては、このよう
な、ナイジェリア現代史上のいわば「歴史上の人物」が現役で活躍しており、このよ
うな場で会うことがあるとは想像していませんでした)。一方、この発足式典がルワ
ンダで開催されたことには、世界基金のアフリカにおける第一の優良レシピエント国
であるルワンダのポール・カガメ大統領の強い意志が働いています。さらに、南アフ
リカ共和国からはアングロ・アメリカン社の所有者として同国の金・ダイヤモンドの
大部分を手中にするオッペンハイマー家のジョナサン・オッペンハイマー氏が出席。
ケニアなどアフリカ諸国の財界の大物もプレゼンスを発揮していました。

 市民社会からは、アフリカのHIV陽性者の代表的存在として、ブルンディの「エイ
ズに取り組む全国協会」(National Association against AIDS Burundi: ANCS)の
フランソワーズ・ンダイシミイェ氏(Francoise Ndaishimiye)が理事となっていま
す。また、諮問委員会には、米国の極めて活動的なエイズ・アドボカシー団体である
世界エイズ連合(Global AIDS Alliance)のポール・ザイツ氏(Paul Zaitz)が名を
連ねており、今回も出席していました。

 この発足式典は、運営面での問題もなく、アフリカに於ける三大感染症への取り組
みについての市民社会・民間・政府それぞれの役割を検討するパネル・ディスカッシ
ョンの内容もよく、また、市民社会に対する参加の保障もある程度適切に行われてお
り、この種のイベントとしては、成果のある、大変良いものだったのではないかと思
います。また、フレンズ・アフリカは、日本・米国・欧州に相次いで誕生した「世界
基金の友人たち」(Friends of the Global Fund)の組織としては四つ目に当たりま
すが、主に資金受領国(レシピエント)で構成される地域としては初めてのものにな
ります。今後、どのような展開になるかは分かりませんが、ナイジェリア、南アフリ
カを始め、アフリカの政界および財界の極めて高いレベルのコミットメントにより、
少なくとも建前として、「アフリカがアフリカの責任を引き受ける」という立場が明
確に示されたことについては、現段階では、これを高く評価することができるのでは
ないかと思います。

 その後二日間、キガリでHIV/AIDSなどに取り組むNGOやネットワーク組織などを訪
問しました。ルワンダという国に一週間でも滞在し、いろいろな方からお話を聞けた
ことで、色々なことを考えさせられました。

 まず、この国の美しさと、とくに1994年のいわば大破局後の12年間で成し遂げられ
た「復興」、いわゆる「治安の良さ」に見られる再構築された社会的秩序、さらには
保健セクターにおける高い実績に驚かされました。

 その一方で、本来の意味での「和解」の困難さ、より詳しくいえば、ジェノサイド
にかかわって構築されている公的・主流的言説に否応なしに含まれる/含まれざるを
得ない欺瞞=この国でジェノサイドを巡ってつねに潜在的に、しかし確実に生じてい
る言説的争闘戦は、欧米におけるいわゆる歴史修正主義論争などよりも、はるかに現
代的で、高度で、微妙な問題を孕んだものです:それはこの国における「和解」への
真摯さを慢性的に蝕み、この国を舞台に、いわば「社会構成主義(social
constructionism)的言説の大虐殺」を起こしかねない危険性を持っています=につ
いて、驚きをもって受け止めざるを得ませんでした。このことについては、また改め
て書ければと思います。

 今回の出張では、ルワンダで活躍する青年海外協力隊の方々のお仕事を拝見し、ま
た、ご協力も頂きました。この場を借りてお礼を申し上げます。

稲場 雅紀


 
 
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MOTORAZRに新色(RED)追加

 NTTドコモは4月20日、モトローラ製端末「M702iS」に新色“RED”を追加し、27日から全国一斉に発売すると発表した。

 このM702iS(RED)は、ロックバンド U2のボーカル、Bonoと国際NGO DATA(Debt,AIDS,Trade,Africa)のBobby Shriver氏が発起人となり、The Global Fund(世界基金)支援のために創設されたプロジェクト、プロダクト・レッドに協賛して企画された製品。本機1台につき約1000円、および本機を利用するユーザーの月額請求額から1%をそれぞれ世界基金に寄付する(ただしユーザーへの請求額は変わらない)仕組みとなる。

 過去、米国キャリア各社で販売した「RED MOTORAZR V3m」のほか、iPodやクレジットカードなどにも協賛製品が存在する。本製品に関する活動の実施期間は2008年3月末まで。

 本体はアルミボディとスパンメタル加工が特徴で、プロダクト・レッドのシンボル(RED)のブランドロゴを背面に配置する。製品スペックは従来のM702iSと同一。

M702iS(RED)
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) 53×103×14.9ミリ
重量 約109グラム
連続待受時間 静止時:約345時間、移動時:約170時間
連続通話時間 約120分(テレビ電話:約90分)
メインディスプレイ QVGA(240×320ピクセル)対応約2.2インチTFT液晶、26万2,144色
サブディスプレイ 96×80ピクセル対応 約1.0インチSTN液晶、6万5536色
外部メモリ microSD(別売り)
カメラ メイン:有効約130万画素CMOS、サブ有効約10万画素CMOS
WORLD WING対応エリア 3Gエリア
色 RED
発売 2007年4月27日


 
 


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世界の医療団ではAIDS&Society研究会議フォーラムに参加します。ご参加希望の方はお名前、ご所属を下記までお送りください。

kumano@mdm.or.jp

ご来場をお待ちしております!

**************

第87回AIDS&Society研究会議フォーラム
 「世界が本気になってきた 革新的資金創出メカニズムって何?」

基調報告 「動き始める資金 革新的メカニズム概論」
          千葉大学大学院人文社会科学研究科准教授、上村雄彦氏

 事例報告 「UNITAID」    オルタモンド事務局長、田中徹二氏
      「HIVミッション」世界の医療団日本支部事務局長、ブリュン・エフテル氏
      「結核とHIV」  日本リザルツ 小川沙良氏(プロジェクト・オフィサー)
      「Product RED」 世界基金支援日本委員会 伊藤聡子氏
                   (日本国際交流センター チーフ・プログラムオフィサー)

 司会    アフリカ日本協議会 稲場雅紀氏  

日時 5月12日(土)午後1時−4時
場所 慶應義塾大学三田校舎(東京都港区三田2-15-45)
   (JR田町駅、都営地下鉄浅草・三田線三田駅、大江戸線赤羽橋駅から徒歩7、8分)
参加費・資料代 1000円(AIDS&Society研究会議会員は無料)
詳細:http://asajp.at.webry.info/200704/article_1.html



 
 
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2007/05/28-23:29 ジェネリック薬の認可拡大を検討=タイ政府

【バンコク28日】タイ政府は28日、高価格医薬品の低価格版であるジェネリック薬をさらに認可することを検討していると発表した。モンコン保健相は「もう2つの医薬品に強制実施権の発動を検討している」と表明した。タイ政府は、特許対象の高価格医薬品をめぐって米国や欧州の製薬大手と対立を深めている。(写真は抗エイズ薬の品質を検査する製薬会社の従業員、タイ政府機関5月15日提供)

 モンコン保健相は検討されている医薬品名など詳しいことは明らかにしなかったが、同相は先に、「ジェネリック薬プログラム」の中に、さらにエイズ、がんの治療薬を含めると述べていた。強制実施権は一時的に特許の保護を停止するもので、エイズ治療薬のカレトラやエファビレンツ、心臓病治療薬のプラビックスなどに発動されており、米欧の製薬会社の激しい反発を招いている。

 米通商代表部(USTR)が4月に発表した報告書で、中国、ロシア、インドとともにタイを最も悪質な世界の特許侵害国の中に含めたのを受けて、モンコン保健相は先週、関係修復のため米国を訪問した。同相はワシントンに滞在中、エファビレンツを製造している米製薬大手メルクの幹部と会談した。同相は28日、「われわれは米製薬会社を脅しているわけではなく、価格をさらに引き下げるよう求めているのだ」と述べた。

 強制実施権は世界貿易機関(WTO)の規則で認められており、当該国は国民の健康を守る医薬品の特許保護を一時的に停止することができる。タイ保健省によれば、同国では約50万人がHIVに感染しているが、治療薬カレトラを購入する余裕のある人は、そのうちの10%に満たない。 〔AFP=時事〕



 
 
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携帯使ってエイズを撲滅──布袋寅泰、MISIAらが“RED MOTORAZR”をアピール

 モトローラが、エイズ撲滅を目指すプロジェクト「(RED)」の協賛製品となる“RED MOTORAZR”こと“赤いM702iS”をアピールする「RED大使」を発表した。

 選ばれたのは布袋寅泰、とMISIA、藤原ヒロシの3アーティスト。3人は今後、ボランティアでプロダクト・レッドの広報活動をサポートし、同プロジェクトとRED MOTORAZRをアピールする。

 モトローラではキャンペーンの第1弾として、6月2日、3日の両日、渋谷駅ハチ公前交差点と神宮前交差点の街頭ビジョンで3人のメッセージCMを先行放映する。メッセージCMを監督するのは、同プロジェクトに賛同したクリエイティブディレクター/アートディレクターの信藤三雄氏。CMに登場するT シャツと同じメッセージをプリントしたTシャツは、プロダクト・レッドパートナーのGAPがGAPストアで販売する。

 RED大使の映像とポスターは、ドコモショップや量販店でも順次展開予定。CMの映像やスペシャルムービーはモトローラのWebサイトやiモードのモトローラ公式サイトでも配信する予定だ。

 また5月29日からは、SNSサイト大手の「GREE」で「(PRODUCT) RED MOTORAZR」の特集がスタートし、RED大使が登場するという。

 プロダクト・レッドは、ロックバンド「U2」のボーカルを務めるボノ氏と、国際NGOであるDATA(Debt, AIDS, Trade, Africa)のボビー・シュライバー氏が発起人のエイズ撲滅プロジェクト。民間企業から世界基金への継続的な資金提供を目指すもので、モトローラ、 GAP、アルマーニ、アメリカン・エキスプレス、コンバース、ナイキなどが賛同企業に名を連ねる。

 モトローラとドコモは、M702iSのレッドバージョンを同プロジェクトの製品として販売。本機1台につき約1000円と、本機を利用するユーザーの月額請求額から1%をそれぞれ世界基金に寄付する。



 
 
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SOHO店iPhone行列先頭の男は「アフリカの子ども達のために」並んでいる

ロンドンから遥々NYに駆けつけアップルSOHO店先頭に立ったのは、このコンバースの主、ジョニー・ヴァルカン(Johnny Vulkan)さん。

iPhoneはeBayで競売にかけ、抗レトロウイルス薬をアフリカのAIDSの子どもたちに送るキャンペーン「Keep A Child Alive」に全額寄贈したいと考えています。

SOHOで彼の姿を見かけたら、ぜひ握手を!

写真はジョニーさんがFlickrに発表したものですけど、iPhoneのハイプをこういうかたちで活用するという発想が、素晴しいですね。



 
 
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国際女性会議開幕 「エイズ撲滅で主体性を」 ケニア・ナイロビ

 エイズ撲滅運動における女性の主体性を啓発する初の国際会議「国際女性会議」が4日(現地時間、以下同)、ケニアの首都ナイロビで開幕した。キリスト教国際NGO、YWCA(=キリスト教女子青年会)ケニア支部が主催。女性を中心にキリスト教指導者、活動家、国連関係者ら1500人が参加した。世界YWCAが同日公式サイトで発表してわかった。

 ノルウェー・チャーチ・エイド顧問、アン・マリーへランド氏は挨拶の中で「女性は男性よりも感染症の被害を受けやすい。HIVとの戦いを継続するうえで、その方向性を決める課程に私たち女性が率先して参与することが重要だ」などと話した。

 この会議は、世界YWCA総会(1〜11日)のプログラムの一部として行われており、7日に閉幕する。期間中はパネラーによる基調講演、パネルディスカッションが複数回行われる。サムエル・コビア世界教会協議会(WCC)総幹事、マーガレット・チャン世界保健機関(WHO)事務局長らが講演する。

[2007-07-06]



 
 
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バレエ公演がエイズ孤児救う トップダンサーら横浜に集結

2007年8月8日

 エイズで親を失ったアフリカの孤児を救おうと、世界の第一線で活躍するバレエダンサーたちが二十日から二十二日にかけて横浜市西区の県立青少年センターで、チャリティー公演を開催する。孤児救済のためにつくられた団体「ダンシング・フォー・エイズ・オーファンズ(D4AO)」が主催。バレエのチャリティー公演は日本で初めて。 (小川慎一)

 同団体を設立したのは、米国人で世界的に有名な女性バレエダンサーのリン・チャールズさん。仲間をエイズで失ったことを機に、各国でチャリティー公演を続けており、現在は横浜市鶴見区に住み、後進の育成にも努めている。チャールズさんはドイツ・ベルリン国立歌劇場で最上位のプリンシパルとして活躍する中村祥子さんらトップダンサーたちに参加を呼びかけ、今回の公演にこぎつけた。

 国連の調査によると、アフリカのサハラ以南には三千四百万人を超える孤児がおり、そのうち千二百万人がエイズによって親を亡くしたという。エイズ感染の拡大が野放しにされるなか、二〇一〇年までに、エイズによる孤児は千八百四十万人に達する勢いで、深刻な問題となっている。

 公演の収益金は運営費を除いた分をエイズ患者を支援する「スティーブン・ルイス基金」など四団体に寄付し、孤児の支援やエイズ予防のための物資購入などに充てられるという。

 バレエの公演は二十一日と二十二日に開催。二十日と二十一日には、会場の県立青少年センターで、公演の練習見学や出演者によるサイン会、若手ダンサーによる講習会があるほか、エイズ孤児の現状についての展示やパネルディスカッションも実施する。

 バレエ公演のチケットは座席によって五千円から二万八千円。公演以外の入場料は大人千円、子ども五百円。問い合わせは、D4AO事務局=(電)080(5683)8222=へ。



 
 
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ファイザー、経口HIV治療薬「Selzentry」錠剤をFDAが承認

ファイザー社のHIV治療薬SELZENTRY(TM)をFDAが承認

−10余年ぶりに登場する新クラスの経口HIV治療薬−

米ニューヨーク、2007年8月6日− ファイザー社は本日、米食品医薬品局(FDA)がSelzentry(TM)(一般名:マラビロック)錠剤を承認したと発表しました。Selzentryは10余年ぶりに登場する新しいクラスの経口HIV治療薬で、特定のタイプのHIVに感染した他剤治療歴のある患者さんの白血球へのウイルス侵入を遮断し、ウイルス量を有意に減少させるとともに、T細胞の数を増やします。

 ファイザー社の最高医学責任者であるジョセフ・フェツコ博士(Dr. Joseph Feczko, Chief Medical Officer)は次のように述べています。「米国ではHIVと共に生きる数多くの患者さんが、体内のウイルスをコントロールできる効果的な薬物療法の限界に直面しており、HIVの新治療薬には強いニーズがあります。この度、Selzentryが承認されたことは、すでにHIVの治療歴のある患者さんにとって、画期的な成果です。ファイザー社は、HIV/AIDSと共に生きる多様な患者さんのために、今後もSelzentryの開発を継続していきます。」

 FDAはSelzentryを抗レトロウイルス治療の併用治療薬として迅速承認しました。対象は、ウイルス複製が証明され、かつ複数の抗レトロウイルス薬耐性のHIV−1菌株を有する、CCR5指向性のHIV−1が検出された成人感染者になります。患者さんが「R5ウイルス」としても知られるCCR5指向性HIV−1に感染しているかどうかは、診断テストによって確認されます。

 迅速承認は、重篤な疾患や生命を脅かす疾患に対し、既存治療薬よりも有意に治療上の利点が認められる医薬品の早期承認を可能にします。今回の承認は24週間分のデータに基づくものです。FDAがSelzentryを従来のプロセスで承認するには、より長期にわたるデータが必要となります。

 Selzentryは、CCR5拮抗薬として知られ、同クラスにおける初めての製品です。CCR5拮抗薬は、ウイルスがT細胞に入り込む際の主要経路であるCCR5コレセプターを遮断します。他のクラスの経口HIV治療薬は、いずれもT細胞内でウイルスと戦いますが、Selzentryは、細胞の表面でR5ウイルスを阻止して侵入を防ぎます。

 Selzentryは9月中旬までに米国で発売となる予定です。また、ファイザー社はSelzentryの承認申請を世界各国で提出しており、最近、欧州連合(EU)の医薬品委員会(CHMP−Committee for Medical Products for Human Use)から肯定的意見を受けました。

 ファイザー社では、Selzentryを米国外では、Celsentriという製品名で発売する予定です。

 ファイザー社は多国間にわたり、「Expanded Access Program (EAP)」を実施しています。

 このプログラムは、Selzentryが未発売の国で、既存治療薬への耐性や不耐容ゆえに治療選択肢が限定されている患者さんに、Selzentryを提供するという臨床試験です。

HIV/AIDSに対するファイザー社の継続的な取り組み

 ファイザーの科学者たちがSelzentryを発見したのは1997年のことです。Selzentryの臨床プログラムでは、その臨床プロファイルを効率よく特性化して当局になるべく早くデータを提出するため、HIVにおいては初めてのフェーズ2bとフェーズ3を組み合わせた試験デザインが開始されました。ファイザー社はHIV/AIDSと共に生きる人々やリスクに曝されている人々の生活の向上のために世界中で尽力しています。この姿勢はファイザー社の医薬品、様々なパートナーシップ、製品パイプライン、そして慈善事業に一貫しています。

 現在実施している主なプログラムは、「南部HIV/AIDS予防イニシアティブ」、ウガンダにおける「カンパラ感染病研究所」設立、「ファイザー・グローバル・フェロー・プログラム」および「ジフルカン・パートナーシップ・プログラム」です。

 最近では、2007年4月、3年間にわたるプログラムである「コネクトHIV」を打ち出しています。このプログラムは米国で最も対策を必要としている地域で、20のAIDS関連サービス提供組織に750万ドルを提供し、組織の機能強化を図るものです。この助成金の対象となる組織は、HIV予防対策が不十分な地域の人々に対する包括的な取り組み内容を基準に選定されました。

Selzentry承認の根拠となったデータ

 FDAによるSelzentry承認は、現在継続中の二重盲検比較対照臨床試験であるMOTIVATEで得られた24週間のデータを基礎としたものです。MOTIVATE試験では、Selzentryと最適基礎療法(OBT)の組み合わせによる治療を受けた患者群において、ウイルス量が検出限界以下となった患者さんの数が、OBTのみの患者群に比べ、第24週目において約2倍になりました。

 これらの試験において、SelzentryとOBTを併用した患者さんでは、OBT単独群に比べて有意にウイルス量が減少するとともにCD4細胞数が増加しました。

 MOTIVATE試験における患者さんは治療歴が多く、69.7%がSelzentryとOBTを併用し、66%が最適基礎療法(OBT)レジメンの下で2剤またはそれ未満の薬剤によるOBTのみを受けました。

 これらの試験における有害事象による治療中止の割合は、SelzentryとOBTを投与された患者さん(3.8%)と、OBTとプラセボを投与された患者さん(3.8%)の間で同等でした。最も多かった有害事象(発生率8%以上でプラセボを上回る確率)は咳、発熱、上部呼吸器管感染症、発疹、筋骨格疾患、腹部痛、およびめまいでした。

重要な安全性情報

 SelzentryはHIVまたはAIDSを治癒する医薬品ではなく、HIVが他者に感染するのを防ぐものでもありません。

 Selzentryによる治療を受けた患者さんにおいて、重篤な肝機能検査値異常が全体として増大することはありませんでしたが、Selzentry使用に伴う肝毒性が報告されています。

 肝毒性の発現前に全身性アレルギー反応(掻痒性皮疹、好酸球増加、IgE上昇)が発生する可能性があります。Selzentryによる治療を受けた患者さんが、肝炎またはアレルギー反応の兆候や症状を示した場合は、すぐに評価を行なう必要があります。

 重大な肝障害を基礎疾患に有する患者さんにおいて、Selzentryの安全性と有効性が特異的に試験されたことはありません。しかしながら、Selzentryを肝機能障害の患者さんもしくは、B型やC型ウイルス性肝炎に感染している患者さんに投与する場合は注意が必要です。

 臨床試験において、Selzentry投与群の患者さんの間で心筋虚血や心筋梗塞などの心血管事象がプラセボ群よりも多く観察されました。Selzentryを心血管事象リスクの高い患者さんに使用する場合は注意が必要です。

 Selzentryを起立性低血圧の病歴のある患者さんもしくは、降圧効果があるとされる医薬品を使用中の患者さんに投与する場合は注意が必要です。患者さんには、Selzentry使用中にめまいを感じるようであれば運転や機械操作を避けるよう指導しなければなりません。

 抗レトロウイルス療法との併用治療を受けた患者さんにおいて免疫再構築症候群が報告されています。

 Selzentryは、一部の免疫細胞上に存在するCCR5コレセプターと拮抗しますので、潜在的に感染症や悪性腫瘍のリスクを高める恐れがあります。

 警告(Boxed warning)を含む全てのSelzentryの処方に関する情報、またはHIV/AIDSに関するファイザーの取り組み内容について詳しい情報を入手したい場合はファイザー社のウェブサイト( www.pfizer.com.)にアクセスしてください。

 今回の発表についての放送用ビデオ(無料)をプレビューしたい場合や、オンラインまたはテープで入手したい場合は www.thenewsmarket.com/pfizer にログインしてください。



 
 
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著名バレエダンサーがエイズ孤児救済でチャリティ公演/横浜

* 2007/08/13

 世界の著名なバレエダンサーが集い、アフリカの「エイズ孤児」への寄付を募るイベント「ダンシング・フォー・エイズ・オーファン」が二十〜二十二日の三日間、県立青少年センターホール(横浜市西区紅葉ケ丘)で行われる。米国人バレエ指導者のリン・チャールズさん(横浜市港北区在住)が企画。「このバレエ公演を通じ、日本人にエイズ孤児の問題を知ってほしい」と話している。

 チャールズさんは二年半前に来日。それまで三十年以上にわたりダンサーとして国際的に活躍してきた。

 エイズ問題に目覚めたのは、世界的な舞踊家でありチャールズさんのダンスパートナーでもあったジョルジュ・ドン氏をはじめ、親しい芸術家が次々と感染、亡くなる経験をしたため。

 さらに、昨夏、親をエイズで失い自らもHIVに感染したいわゆる「エイズ孤児」のドキュメンタリーを見て、イベント開催を決意した。

 出演を快諾した著名ダンサーは、ホセ・カレーニョ(アメリカン・バレエ・シアタープリンシパル)、スー・ジン・カン(元シュツットガルトバレエ団プリンシパル)、ら十七人。このほか、国内の若手も十数人参加する。

 収益金は、「国連難民高等弁務官事務所」など、エイズ孤児救済活動を行う四団体の活動資金となる。

 三日間の予定は次の通り。

 ▼二十日(午後一〜八時) エイズ孤児支援団体の活動紹介/リハーサル見学▼二十一日 プロによるバレエ実演と講習/支援団体代表によるパネルディスカッション(正午〜午後四時)、チャリティー公演(午後五時〜)▼二十二日 チャリティー・ガラ公演(午後六時〜)。 問い合わせは、同イベントの事務局電話080(5683)8222、またはウェブサイトhttp://www.dancing4aidsorphans.org/jp/



 
 
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HIV罹患率調査など

≪慶応義塾大学医学部国際医学研究会医学生、研究と視察に来伯≫

 慶応義塾大学医学部国際医学研究会(竹内勤会長)第三十次派遣団四人が九日来伯し、「医療に対する国境を超えた概念の認識」を目的に、各地で活動を行なっている。 同研究会は、「医学・医療を通じた国際交流、国際協力、現地医療の把握および現地への医療還元」を掲げて一九七八年から活動を開始。同大医学生が自ら活動内容を計画し、中南米を中心に約二か月間医療実習などを行なう事業で、今年で三十年を迎える。

 第三十次派遣団は、千葉一裕団長(整形外科准教授)と医学部六年生の濱田賢一、北原大翔、小山英毅さんで、団長の千葉准教授は第五次派遣団(八二年)で学生として参加、今回二度目の訪伯となる。

 一行は、アフリカ・ザンビアにおける国際協力機構(JICA)のHIV/エイズ対策活動への参加、ベネズエラ・ララ州における農村診療などの医療実習と、ブラジルではセアラ州アラカチ市のHIV罹患率調査および巡回診療の同行を行う。

 スイス、ザンビア、ベネズエラを経てサンパウロ入りした一行は、これまでにサンタ・カーザ大学病院とボツカツ市のUNESP医学部を訪問。学生らは、「思ったより医療システムが都会的」、「サンタ・カーザ病院では医学部生が処方箋を書いたり簡単な処置をしているのに驚いた」、「病院は近代化しているが、システムや医者の働き方が(日本と)だいぶ違う」とそれぞれ感想を述べた。

 千葉准教授は二十五年前と比較し、「全体的に医療レベルが底上げされたようだ。昔は寄生虫や感染症などが多かったが、今は生活習慣病の増加など病気の構造が先進諸国と似てきた」と変化の印象を語った。

 一行はこれからアラカチに向かい、地元小・中学校でHIV/エイズ教育の見学・講義などの予防啓発活動を行ない、マナウスでは保険局の巡回診療船に同行しアマゾン地域の医療現場を見学しながら九月五日まで滞在する。

(写真:(前列左から)小山、千葉、濱田、北原さん、(後列左から)北代、肥田医師)

2007年8月23日付け



 
 
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初めての生バレエ

* 2007/08/24

* スタッフ日記

* 宮島真希子

8月22日、生まれて初めてバレエをライブで見ました。

県立青少年センターで行われた「Dancing for the AIDS Orphans」のガラ公演。

このプロジェクトを企画したリン・チャールズさんは、港北区在住のバレエ指導者で、アフリカのエイズ孤児支援のためにこのバレエ公演を企画しました。

企画の意図などは下記の記事で紹介しています。

http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiaug0708220/

初めて見るバレエでしたが、著名なダンサーによる名場面を集約した公演だったので、迫力に圧倒されました。

リンさん自身が「ドラキュラ・最後の愛」を踊られ、舞台袖に引き上げたのち、今回、プロジェクトに参加したメンバーたちはみなさん感激のあまり泣いたそうです。

なかなか、アフリカのエイズ孤児の問題は、日本から遠く、問題の所在さえ見えません。

来年は、横浜でアフリカ開発会議が行われます。これらの問題がもっと、知られるようになるため、メディアとしてできることは何だろう、と考えさせられました。



 
 
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世界保健機関、新しい感染症の発生を予測

* 2007年08月24日 07:37 発信地:ジュネーブ/スイス

【8月24日 AFP】世界保健機関(World Health Organisation、WHO)は23日に発表した2007年度の『世界保健報告』の中で、21世紀中にエイズ(AIDS)やエボラ熱のような、死に至る感染症が新たに発生する可能性が高いと警告した。

 WHOは報告書の中で、「エイズやエボラ熱、重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome、SARS)のような疾病が今後発生することはない、と想定することはあまりに単純で楽観的すぎる」と警鐘を鳴らした。

 WHOのMike Ryan氏は報道陣に対し、「我々の生活は大きく変化した。動物界との関係、旅や社交、性行動やその他の行いすべてが、微生物界との関係に変化をもたらした。その結果、新しい病原体が現れ、世界中にまん延していく」と述べた。

 同報告書が特に指摘するのは、過去半世紀で飛行機による人の移動や貿易が容易となったことに伴い、健康被害が急速に1つの国から世界中に拡大する恐れが高まった点だ。

 さらに、食物が原因となる病気や、科学・生物・原子力による事故や攻撃、産業公害などの脅威にも警笛を鳴らしている。また、気候変動によって「数か国で数百万人が危険にさらされる可能性」もあるとし、環境衛生への危険が懸念されるという。(c)AFP/Peter Capella



 
 
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新しい病気の発生・拡散、「過去にない速さ」 WHO

2007年08月25日11時03分

 国境を越えた人の移動が加速するなかで、新しい病気も急速に世界に広がっていることが、世界保健機関(WHO)の調べで明らかになった。過去40年間に約40の新しい病原体が確認され、この5年間に1100もの伝染病の流行が起きた。WHOは伝染病発生情報やウイルス検体の共有が欠かせないとしている。

 WHOが発表した07年版の「世界保健報告」によると、67年以降、エイズやエボラ出血熱、SARS(重症急性呼吸器症候群)、鳥インフルエンザの人への感染、マールブルグ熱、ニパウイルスなど、39の病原体が見つかった。ほぼ毎年新しい病気が生まれている計算で、「過去に例のない速さ」だとしている。

 年間20億人と推定される飛行機利用者や膨大な量の物資の国際移動が病気の拡散を加速させていると報告書は分析。特に飛行機移動で潜伏期間中の感染者が本人も気づかないうちに各地に感染者を増やす。病気は数時間単位で国から国へと移動し、拡散防止は「事実上不可能」という。

 WHOが最も警戒を強めている新型インフルエンザの発生・大流行が起きると、流行を確認した時点で、全世界で国境を越える移動を全面禁止にしたとしても、感染拡大を2、3週間遅らせるだけの効果しかないとも分析している。大流行が起きた場合、過去の流行をもとに試算すると、世界人口の4分の1にあたる約15億人が感染する可能性が高いという。



 
 
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南ア:コンドーム2000万個回収へ 強度や買収の疑問

 【ヨハネスブルク白戸圭一】南アフリカ政府は28日、国内で販売されたり、無料配布されたコンドームの強度などが政府の定めた基準に適合せず、エイズ感染などを引き起こす危険性があるとして、コンドーム2000万個を緊急に回収すると発表した。南アはエイズ感染者が約550万人と世界で2番目に多い。

 南ア保健省によると、回収対象のコンドームは同国のラテックス・サージカル・プロダクト社が製造し、ザラテックス社が発売した製品。品質検査は政府機関「南アフリカ基準局」が実施するが、ザラテックス社関係者が同局職員にわいろを渡して強度に問題のある製品を合格させていた疑いがあり、司法当局が贈収賄事件として捜査しているという。

 国連の推計では、南アでは総人口の約12%がエイズウイルス(HIV)に感染しているとみられ、政府は感染拡大を防ぐためコンドームを無料配布している。保健省のムンガディ報道官は記者会見で、問題の製品を使用せず、最寄りの保健所などへ返納するよう国民に呼びかけた。

毎日新聞 2007年8月29日 18時16分



 
 
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南アフリカ:政府、コンドーム2000万個回収へ 製品強度に問題、エイズ感染の危険

 ◇発売元、検査職員買収の疑いも

 【ヨハネスブルク白戸圭一】南アフリカ政府は28日、国内で販売されたり、無料配布されたコンドームの強度などが政府の定めた基準に適合せず、エイズ感染などを引き起こす危険性があるとして、コンドーム2000万個を緊急に回収すると発表した。南アはエイズ感染者が約550万人と世界で2番目に多い。

 南ア保健省によると、回収対象のコンドームは同国のラテックス・サージカル・プロダクト社が製造し、ザラテックス社が発売した製品。品質検査は政府機関「南アフリカ基準局」が実施するが、ザラテックス社関係者が同局職員にわいろを渡して強度に問題のある製品を合格させていた疑いがあり、司法当局が贈収賄事件として捜査しているという。

 国連の推計では、南アでは総人口の約12%がエイズウイルス(HIV)に感染しているとみられ、政府は感染拡大を防ぐためコンドームを無料配布している。保健省のムンガディ報道官は記者会見で、問題の製品を使用せず、最寄りの保健所などへ返納するよう国民に呼びかけた。

毎日新聞 2007年8月30日 東京朝刊



 
 
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ベルリンで世界エイズ・結核・マラリア対策基金のドナー国会議が開催

* 2007年09月28日 08:53 発信地:ベルリン/ドイツ

【9月28日 AFP】ベルリンで開催中の世界エイズ・結核・マラリア対策基金(Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria)のドナー国会議で、3大感染症とされるエイズ(AIDS)、結核、マラリア対策として各資金供与国から今後3年間で計97億ドル(約1兆1200億円)の資金援助が提示された。

 会議は3日間の日程で行われているが、同基金が当初希望していた80億ドル(約9200億円)をはるかに超える拠出額が提示され、同会議に出席しているコフィ・アナン(Kofi Annan)前国連(United Nations、UN)事務総長も「すばらしい日だ」と賞賛した。

 会議では、フランスが9億ユーロ(約1470億円)、ドイツが6億ユーロ(約980億円)、スペインが4億2400万ユーロ(約690億円)の資金援助を提示。スペインは現在の約3倍の拠出額となる。

 毎年この3大感染症により、約600万人が命を落としているが、同基金によると、2008-2010年で、現行の治療計画の維持および新規治療計画の実施のために120-180億ドル(約1兆3860-2兆800億円)が必要になるという。

 米国が予想通り21億7200万ドル(約2500億円)の援助を提示すれば、最低目標には到達する。カナダ、日本、および個人援助者も既に今後3年間での増資を明示している。(c)AFP/Audrey Kauffmann



 
 
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もはや死刑宣告ではない、ボツワナのエイズ対策

* 2007年10月21日 06:37 発信地:ハボローネ/ボツワナ

【10月21日 AFP】かつてエイズ(AIDS)が猛威を振るったアフリカの小国、ボツワナは、いまやHIV感染が死刑宣告ではないということを、ほかのアフリカの国々に対し身をもって体現している。

 国家エイズ調整局(NACA)によれば、同国はHIV感染者に対し、アフリカ大陸において過去最大規模の抗レトロウイルス薬支給を実施し、過去5年間で感染者の死亡率を8.5%にまで減少させることに成功したという。

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)によれば、ボツワナ国民約200万人のうち約27万人がHIVに感染しており、早急に治療の必要な患者のうち85%が政府から無料で薬剤の支給を受けているという。

 UNAIDSはホームページに掲載した資料で、南アフリカでは人口の21%に相当する550万人、またるジンバブエでは8%が感染しているとして、ボツワナの例と比較している。

 これはボツワナにとって注目すべき進展である。同国のフェスタス・モハエ(Festus Mogae)大統領は2001年、死者数が驚くほどに増加する中で、「われわれは滅亡の危機にさらされている」と警告していた。

 最終目標としては、独立50周年を記念する2016年までに新感染者をゼロにすることを掲げている。(c)AFP/Charlotte Plantive



 
 
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佐々木恭子アナがチャリティ講演会実施…HIV感染の実情語る

 フジテレビ系「とくダネ!」でおなじみの佐々木恭子アナウンサー(34)=写真=が今月24、25日に東京都江東区の湾岸スタジオで講演会を開くことになり1日、台場の同局で抱負を語った。

 佐々木アナは来年35年を迎える「FNSチャリティキャンペーン」支援国取材で、今年4月から2週間にわたりパプアニューギニアを訪問。現地で目撃したHIV感染の実情を語る。

 過去の「FNS−」で取材に出るのは、体力がある新人男性アナと決まっていたが、一昨年、津波被害にあったインドネシア・バンダーチェ取材の際、現地近くでバカンスを過ごした経験がある佐々木アナが「行きたい!」と志願。以後、昨年はマラウイ(アフリカ)にも行き、3月までに7県で報告会を開いた。

 「皆さん、つらい話をわざわざ聞きにきて下さる。泣いて感想を伝えてくれたり、自分も何かしたいと言ったり。(講演会のため)休日は返上になりますが、そんなことも忘れてしまう。皆さんからもらうものが多く、感謝、感謝です」。

 HIV患者と対話を重ね、時には、直接触れ合ったりするハードな面もあるが、佐々木アナの充実した顔を見て、「次は」と志願する後輩女子アナも。だが、「辞めろ、といわれない限りは自分からは譲りませんよ(笑)。できれば、ライフワークに」と、次の訪問地をリサーチ中だ。

★整理券申し込み

 入場には事前に整理券が必要。〔1〕往復はがき(1枚の往復はがきで2名の申し込みが可能) 〔2〕インターネット(FNSチャリティキャンペーンのHPから)。入場料は無料。募集人員は24、25日(午前11時スタート)の両日とも先着120人。締め切りは、はがきは9日必着、HPでの受け付けも同日まで。



 
 
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ジュリア・ロバーツ、アルマーニと共同でチャリティ・ブレスレット

* 2007年11月22日 15:15 発信地:東京

【11月22日 MODE PRESS】女優のジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)が、伊エンポリオ・アルマーニ(Emporio Armani)と共同でチャリティ・ブレスレットをデザインした。12月1日の世界エイズデーから、オンライン上などで販売される。

 ブレスレットの内側には「J.R. for Emporio Armani (Product) Red」の文字が、外側には生命の樹のシンボルが刻まれる。 (Product) Red(=プロダクト・レッド)とは、企業が「(Product) Red」と称するブランド商品を開発・製造し、販売収益の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金などに寄付する試み。ロックバンドU2のボーカル、ボノ(Bono)らが発起人となり、ジョルジオ アルマーニ、アップル・コンピューターなどの企業が参加している。

 アルマーニは声明で、「ジュリアは、アフリカのエイズ問題に対し我々全員が立ち向かい戦うことができるということを目に見える形で思い出させてくれる、美しいアクセサリー作りに力を貸してくれた」とコメント。レザー製で、女性用は赤、メンズ用は茶色。価格は175ドル(約1万9000円)と195ドル(約2万1500円)。

 ジュリア・ロバーツは、来年5月に開かれる、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)がスポンサーの「コスチューム・インスティテュート・ガラ(Costume Institute Gala)」で共同司会を務める予定になっている。(c)Fashion Week Daily/ MODE PRESS



 
 
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【トレンド】ケイティー・グランド監修「ギャップ」の豪華チャリティー商品

【11月29日 MODE PRESS】12月1日の世界エイズデーに向け、ギャップ(Gap)がファッションディレクター/デザイナーのケイティー・グランド(Katie Grand)に「 (Product) Red(=プロダクト・レッド)」商品の開発を監修するよう依頼した。

 (Product) Red(=プロダクト・レッド)とは、様々な企業が「(Product) Red」と称するブランド商品を開発・製造し、販売収益の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金などに寄付する試み。アーティストのボノ(Bono)らが発起人となり、ジョルジオ アルマーニ、アップル・コンピューターなどの企業が賛同している。

■デザイナー選びから編集まで

 参加デザイナーを集めることから最終的なラインアップの編集まで、今回のプロジェクトを監修してきたグランドは「私はずっと身近にエイズの影響を感じながら生きてきました。だからこそ、今回のギャップと(Product) Redのプロジェクトを監修するよう依頼されたことを、非常に光栄だと思っています」とコメント。「アフリカでのエイズ問題に対する人々の意識を高めるために、すばらしいデザイナーたちと一緒になって商品開発に取り組むという、素晴らしいチャンスを経験しました」。

■ジャイルズ・ディーコンから

 参加するのは、ジャイルズ・ディーコン(Giles Deacon)、ピエールアルディ(Pierre Hardy)、スティーブン・ジョーンズ(Stephen Jones)、プロエンザスクーラー(Proenza Schouler)、ck カルバン・クライン(ck Calvin Klein)、メイクアップアーティストのシャルロット・ティルブリー(Charlotte Tilbury)、ハウス・オブ・ホランド (House of Holland)、歌手のベス・ディットー(Beth Ditto)など。グランドは、近年クリエイティヴ・ディレクターを務める「マルベリー(Mulberry)」として出品。

■コレット等で販売

 ギャップ・ヨーロッパのStephen Sunnucks社長は「新しく登場したブランドや、すでに確立されているブランド、その両方が今世界で最も苦しんでいる人たちを助けるための今回のプロジェクトで一致団結したんだ」とコメントした。

 商品は、パリのコレット(Colette)やロンドンのドーバーストリートマーケット(Dover Street Market)、ロンドンやパリのギャップ旗艦店で12月1日から販売。収益金は「Global Fund to help fight AIDS in Africa」に寄付される。(c)Fashion Week Daily/ MODE PRESS



 
 
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エイズの死者減 抗ウイルス薬普及が課題

2007.11.30 17:38

 12月1日は世界エイズデー。初のエイズ患者が米国で認定されてから20年あまりだが、最近はエイズウイルス(HIV)の新規感染者数の増加傾向は鈍り、エイズによる年間死者数も減少に転じるなど、エイズ問題は新局面を迎えつつある。感染者が集中するアフリカで抗ウイルス薬の普及が進んでいるのが主因で、今後、途上国に安価な薬が十分供給されるかどうかがエイズ対策の鍵を握っている。

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)が11月下旬に発表したエイズ報告書によると、感染者数の多いアフリカやアジア諸国のうち、ケニア、ジンバブエ、タイ、ミャンマーなどでは人口に占める感染者の比率が減少に転じた。世界全体の死者数は2005年の220万人をピークに06、07年はともに210万人と減少が始まった。

 感染者の多いサハラ砂漠以南のアフリカで最近、価格下落などにより抗ウイルス薬が普及し始めたのが大きな要因だ。

 しかし、抗ウイルス薬の投与を2−3年続けるとウイルスに耐性が出てくるため、数年後には二次治療薬と呼ばれる、より高価な薬への移行が必要となる。WHO関係者は「二次治療薬にどうスムーズに移行できるかがこれからの問題」と指摘する。

 世界貿易機関(WTO)は、特許権で保護された高価なエイズ薬に代わる安価なコピー薬を途上国が例外的に輸入できる制度を構築したが、厳しい制約もあり利用実績はルワンダ一国だけ。

 背景には特許による手厚い保護が、新薬開発のための技術革新を支えているという製薬業界側の事情がある。特許重視の先進国と安価な医薬品を求める途上国の対立は解消していない。(共同)



 
 
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ドコモ、M702iS(RED)で700人分の年間治療費を寄付

 NTTドコモは、携帯電話の利用料の一部がエイズ対策基金などに寄付されるモトローラ製FOMA端末「M702iS(RED)」において、これまでに集まった金額を世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付したと発表した。

 「M702iS(RED)」は、アフリカでのHIV/AIDSの対策支援する「プロダクト・レッド」製品。プロダクト・レッドは、民間企業から世界基金へ持続的に寄付を行なう仕組みとして、ロックバンドU2のボノやNGOの手によって2006年1月に設立された。さまざまなプロダクト・レッドブランドの製品を購入・利用すると、収益の一部が世界基金に寄付され、アフリカでのHIV/AIDS対策・支援に限定して役立てられる。

 ドコモでは、4月27日より「M702iS(RED)」を販売開始。「M702iS(RED)」を利用しているユーザーの月額請求額のうち、1%が寄付に当てられる。集まった資金は半年毎に世界基金に寄付される。

 今回は4月27日〜9月末までの金額が寄付された。寄付金額は他企業との関連もあるため公表されないが、「M702iS(RED)」によって、概算で700人以上の人が1年間継続して治療できる額が集まったという。

 なお、「M702iS(RED)」は、発売から半年以上が経過したが売れ行きは好調で、ドコモでは今後も継続して販売を行なうとしている。寄付は2008年3月で終了する予定。 ■ URL

  ドコモの国際貢献活動

  http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/social/international/aids.html

■ 関連記事

・ M702iSの新色「RED」登場、収益の一部は寄付

(津田 啓夢)

2007/11/30 17:57



 
 
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ドコモ、「M702iS(RED)」を利用したHIV対策支援の取り組みを報告

2007/11/30

NTTドコモは、12月1日の世界エイズデーに合わせて、「M702iS(RED)」(モトローラ製)を使用した、アフリカでのHIV・エイズ対策を支援する取り組みについて報告した。

同社では、M702iS(RED)契約者から月々の収入の1%を、民間財団の世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付を行っている。金額は明らかにされていないが、2007年4月から9月末までに行われた寄付は、700人以上の人々を1年間継続して治療できる額に相当するという。



 
 
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2007/12/01-09:21 米大統領、来年前半にアフリカへ

 【ワシントン30日時事】ブッシュ米大統領は30日、12月1日の「世界エイズ・デー」を前に演説し、エイズウイルス(HIV)感染者や患者救済のために米国が実施している人道支援活動を視察するため、来年前半にアフリカを訪問する計画を明らかにした。

 同大統領のアフリカ訪問は、2003年の5カ国歴訪以来2回目となる。ローラ夫人も同行する。



 
 
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12月1日は「世界エイズデー」

 12月1日は「世界エイズデー」。世界規模でのエイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的としてWHO(世界保健機関)が定めた記念日。

財団法人ジョイセフ (家族計画国際協力財団)ではすべてのお母さんがエイズを心配することなく赤ちゃんを産めるように、アフリカ地域でのエイズ対策を強化し、その活動を支えるためのSAVE MOTHER from AIDSキャンペーンを行っている。Webサイトでは「アフリカ、女性とエイズ」についてのPodCastを配信中だ。

アフリカ(ザンビア、ガーナ)のHIV陽性のお母さんたちのインタビューや、ジョイセフ事務局長石井澄江×嶺川貴子(ミュージシャン)、遠藤幹子(建築家)の対談、今できること(提案)などで構成される予定。配信はジョイセフのWebサイトで行なわれている。



 
 
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世界エイズデー、マンデラ氏主催でコンサート

南アフリカ・ヨハネスブルク──「世界エイズデー」の12月1日、南アフリカのマンデラ元大統領(89)主催のコンサートが当地で盛大に開催され、エイズ予防や治療法開発に向けた呼びかけと、死亡した感染者への追悼が行われた。

コンサートは、マンデラ氏が反アパルトヘイト(人種隔離)活動で27年間服役していた当時の囚人番号にちなんで「46664」と題されており、今年で5度目。米ラップ歌手リュダクリスさん、英歌手アニー・レノックスさん、スーパーモデルのナオミ・キャンベルさんなど、国内外の著名芸能人が出演した。

歌の合間にあいさつに立ったマンデラ氏は、「エイズ拡大を食い止めれば、新たなHIV感染の循環も断ち切れる。政府と社会が連携すれば、違いを生むことができる」と客席に語りかけた。

国連によると、HIV感染者は世界全体で3300万人以上で、大半はサハラ以南のアフリカ諸国に集中。今年の死者数は200万人以上で、うち33万人は子どもだった。

昨年の発表では、感染者数は3900万人だった。今年減少に転じた原因としては、統計の精度が上がったことや、ケニヤやジンバブエ、コートジボワールで予防対策が奏功したことが挙げられている。



 
 
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米大統領、08年初めにアフリカ訪問へ

 【ワシントン支局】ブッシュ米大統領は11月30日、世界エイズデー(12月1日)を前に演説し、来年初めにアフリカを訪問すると発表した。米政府が支援するエイズ撲滅に向けた対策の現状を視察するのが主な目的。訪問国や日程などは明らかにしなかった。ブッシュ大統領が就任以降、アフリカを訪問するのは 2003年7月に続き2度目となる。

 ブッシュ大統領は演説で、今年5月に表明した300億ドルのエイズ対策追加支援予算を早急に認めるよう議会に求めた。(20:07)



 
 
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米大統領アフリカ歴訪へ 来年初め、就任後2度目

2007.12.1 12:52

 ブッシュ米大統領は30日、来年の早い時期にアフリカを歴訪する計画を明らかにした。大統領のアフリカ訪問は2003年7月以来で、就任後2度目となる。

 米国のエイズ対策支援がどのように役立っているかを現地視察するとともに、アフリカ各国との関係強化が狙い。ローラ夫人も同行する。具体的な時期や訪問国は明らかにされていない。

 大統領は今年5月、アフリカへのエイズ対策支援として今後5年間に300億ドル(約3兆2700億円)を拠出する考えを表明している。ローラ夫人は6月にセネガルやザンビアなどを訪問したばかり。(共同)



 
 
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<第57回ミス・ワールド> 中国代表ジャン・ズーリンさんが優勝

* 2007年12月02日 16:59 発信地:三亜/中国

【12月2日 AFP】(写真追加)優勝の最有力候補と注目されていた北京出身のジャン・ズーリン(Zhang ZiLin、23)さんが1日、祖国中国で「第57回ミス・ワールド(57th Miss World)」の優勝に輝いた。世界中でおよそ20億人が視聴したとみられ、会場の観客は結果を大いに喜んだ。

 授賞式は中国の海南島(Hainan)三亜市(Sanya)で開催された。準優勝にはアンゴラ代表、3位にはメキシコ代表が選ばれた。

 同コンテストの模様は200か国でテレビ放映され、世界中から集まった各国の美しく魅力的な106人の女性の中から中国代表のジャンさんが選ばれ王冠の戴冠を受けるシーンを人々は見守った。

 英語中心で進行された2時間にわたるコンテストを会場で見届けた2000人の観客は、ジャンさんの優勝が告げられた時に喜びの声を上げた。会場のBeauty Crown Theatreは2003年の初開催の際に建造された。

 北京出身の秘書の中国代表のジャンさんは、ドミニカ代表と共に、英国の各出版社からは優勝の最有力候補と伝えられていた。

 ジャンさんは、身長182センチで最も長身のコンテスト出場者。「13億人の方々が私の後ろには控えています。もし私が優勝したら、(来年に予定されている)北京オリンピックとミスワールド機構(Miss World Organisation)の架け橋になりたいです」とジャンさんはステージ上で述べ、「私は必要とされているところでミス・ワールドの力と美しさを活用していきたいです」と終始ためらいがちな英語でコメントを述べた。コンテストの序盤に、自分の最も好きな気晴らしは100メートルハードルと高飛びだとコメントしている。

 結果発表後、300ドルのチケットを購入した観客で埋まった会場の上空には花火が打ち上げられた。

 アンゴラ代表が力を出せなかった一方、メキシコ代表は魅力をうまくアピールすることができた。「私が言いたいことは、私は強い女であり、また夢見る少女であるということです。人生における失敗を受け入れることはしません。このコンテストは私の夢で、私はここに至るまで本当に一生懸命努力しました」コンテスト序盤に19歳の学生でメキシコ代表のCarolina Moran Gordilloさんは語った。

 ポルトガル出身のアンゴラ代表のMicaela Reis(18)さんは「HIV/エイズ(AIDS)への関心を広めることができるように私は誰もが欲しがっている王冠が欲しいです。」と述べた。

 コンテスト出場者は、健康状態、スタイル、衣装、性格、容姿などあらかじめ決められた項目にランクが付けられた。106名の候補者は16人、さらに5人に絞られるた。中国人観衆の強力な支持にもかかわらず、ドミニカ代表は決勝には残ることができなかった。

 57回目を迎えた美しく輝かしい同コンテトには、時代遅れで女性差別的との批判もあるが、主催者のミスワールド機構はHIV/エイズ(AIDS)への関心を高めることを意識している。

 主催者はHIV/エイズへの関心を高める取り組みを明確にするため、南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)の長女マキ・マンデラ(Maki Mandela)氏を今回の9人の審査員の内の一人に招待している。

 マンデラ大統領の息子Makgatho氏がエイズ関連の病気によって2005年に亡くなってから、マンデラ一家は世界規模でHIV/エイズ問題に取り組んできた。

 中国メディアが、北京のホテルは新たなHIV感染を防ぐため、全室に常備するコンドームの注文を行ったと報じた1週間後、世界エイズデー(World AIDS Day)同日にミス・ワールド2007が開催された。(c)AFP



 
 
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ドコモ、M702iS(RED)利用料の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付

 NTTドコモグループは12月1日の世界エイズデーに合わせ、世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付したことを発表した。

 アフリカでのHIV/AIDS対策支援として、モトローラ製のプロダクト・レッド製品「M702iS(RED)」を2007年4月27日に発売。同端末ユーザーの月額請求額の1%にあたる金額を、世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付した。4月から9月末の間に寄付した金額は、700人以上の人々を1年間継続して治療できる額に相当するという。

 同社は今後もM702iS(RED)の利用に応じて、引き続き寄付を行う予定としている。



 
 
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エイズ感染者数、大幅下方修正 推計方法見直し

2007年12月07日19時44分

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)は、エイズに関する07年の最新推計で、アジア、アフリカ諸国で感染者の把握体制が向上したことなどを理由に推計を見直し、昨年時点の感染者数を3950万人から3270万人に大幅に下方修正した。そのうえで最新の感染者数を3320万人と推計。増え続けてきた感染者数は頭打ちになったとの見方を示した。

 UNAIDSは下方修正について、インド政府が今年、推計方法を改めて感染者数を300万人以上下方修正したことが最大の要因と説明。加えて、ケニア、ナイジェリアなどアフリカの5カ国でも調査方法をより正確なものに変えた結果、感染者数が減った。インドとこれらのアフリカ5カ国の減少が、下方修正分700万人近くの7割を占めるとしている。また今回、UNAIDSが01年以来の推計・分析方法の抜本見直しをしたことも影響しているとした。

 今回の推計では、07年に新たに感染した人は250万人、エイズによる死者数は210万人。毎年の感染者は90年代後半の年約300万人をピークに減少し始めたと分析。死者数も感染者の生存期間が長くなっていることから減った。

 サハラ砂漠以南のアフリカ諸国に世界の感染者の68%が集中するなどアフリカの状況は依然深刻。続くアジア地域ではインドが250万人で最多。タイやカンボジアで感染率が下がり始めた一方、ベトナムやインドネシアでは高まっている。

 国際的な資金拠出を得るためにこれまで感染者数を過大に推計していたのではないかとの指摘が出ていることについて、WHOは「精度を上げるため推計方法は透明性を保ちながら変更している。意図的な『水増し』の形跡はない」と反論している。



 
 
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歌手で活動家のゲルドフ氏が評価、「メルケル独政権はアフリカの命救った」

* 2007年12月27日 12:06 発信地:ベルリン/ドイツ

【12月27日 AFP】アイルランド出身のロック歌手で活動家のボブ・ゲルドフ(Bob Geldof)氏は独ビルト(Bild)紙の取材に応じ、今年ドイツで開催された2つの国際会議におけるアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の援助要請について、数百万のアフリカ人の命を救った可能性があると評価した。取材内容は27日付の同紙に掲載される。

 メルケル首相が議長を務めた6月の主要国首脳会議(G8)では、アフリカでのエイズ、マラリア、結核対策として600億ドル(約6兆8000万円)の支援が決定。

 また9月の「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria)」のドナー国会議でも、今後3年間で97億ドル(約1兆1億円)の拠出が決まり、ドイツは今後3年間で6億ユーロ(約990億円)の拠出を表明している。

 ゲルドフ氏はメルケル首相が欧州の「政治階級」に「アフリカへの理解」を広げたと評価した。

 同氏はアフリカ諸国の窮状を訴えた1985年のチャリティーコンサート「ライブエイド(Live Aid)」を主催し、英国でナイトの称号を受けた人物。(c)AFP



*このファイルは文部科学省科学研究費補助金を受けてなされている研究(基盤(B)・課題番号16330111 2004.4〜2008.3)の成果/のための資料の一部でもあります。
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/p1/2004t.htm

UP:2007 REV:20070320, 29, 0406, 19, 26, 0507, 21, 30, 0624
HIV/AIDS  ◇科学技術/所有・国際競争・国家戦略・…
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