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報道:ハンチントン病 2000-

2010-

last update: 20140305


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◇2004/01/19 「糖質に神経疾患の予防効果 トレハロース、実験で確認」,共同通信ニュース速報
◇2003/02/11 「知らないでいる権利」<発信箱>,毎日新聞ニュース速報 (別頁)


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◆2004/01/19 「糖質に神経疾患の予防効果 トレハロース、実験で確認」,共同通信ニュース速報

「キノコなどに含まれる糖質トレハロースに、手足の震えや痴ほうを引き起こす遺伝性の神経疾患ハンチントン病の発症を遅らせる効果があることが、理化学研究所の貫名信行博士らのマウス実験で分かり十九日、米医学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表した。
 この病気を発症するモデルマウスに、水に入れて飲ませた結果、寿命が10%延びた。人間に有効な濃度を調べるため、臨床研究も検討している。
 ハンチントン病などの遺伝性神経疾患は、遺伝子の特定部分に繰り返し配列が多くあるため、グルタミンが異常に多いタンパク質が作られ、これが神経細胞に蓄積して細胞死や機能異常を起こすことが分かっている。
 貫名博士らは、マウスの細胞を使って、異常タンパク質の蓄積を抑える可能性がある化合物約二百種を調査し、トレハロースが最も効果があることを確認。モデルマウスで実際の効果を調べた。
 マウスは平均九十六日で死んだが、トレハロースを2%入れた水を飲用にしたところ、寿命が平均百七日に延びた。回転する棒に捕まっていられる時間も約一・五倍延びるなど、神経症状を抑える効果も確認した。
 貫名博士は「異常タンパク質の凝集を防ぎ、神経細胞への蓄積を防ぐようだが、どのような仕組みなのか今後解明したいい」と話している。(了)」
[2004-01-19-07:34]



*作成:小川 浩史
UP: 20140305  REV:
ハンチントン病 「難病」
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