HOME >

ろう文化 Deaf culture

情報・コミュニケーション/と障害者
[Korean]


■本頁目次

◆ろう文化について ◆リンク ◆海外へのリンク ◆ニュース ◆文献 ◆その他の情報

■本HP関連頁

聴覚障害・ろう(聾)
多文化主義/多言語主義




■ろう文化について

◇概要
「ろう者とは、日本手話という、日本語とは異なる言語を話す、言語的少数者である」
―これが、私たちの「ろう者」の定義である。
(木村晴美・市田泰弘(1996)ろう文化宣言 言語的少数者としてのろう者,青士社.現代思想,24(5), 8-17.)


ろう文化宣言以後世代
http://www.arsvi.com/2000/0301km.htm

ポストコロニアルのろう文化――サバルタンはどこにいるのか
http://www.arsvi.com/2000/0410ms.htm

■リンク

◆日本手話学会
http://www.jasl.jp/

■海外へのリンク

■ニュース

■文献

◆木村 晴美 20070425 『日本手話とろう文化 ― ろう者はストレンジャー』, 生活書院, 291p. ISBN-10:4903690075 ISBN-13:978-4903690070 [amazon] ※
◆Padden, Carol & Humphries, Tom 200610 Inside Deaf Culture, Harvard University Press, 208p.=200610 森 壮也・森 亜美 訳 20090702 『「ろう文化」の内側から――アメリカろう者の社会史』,明石書店,304p.,2009.
◆Ladd, Paddy 20030400 Understanding Deaf Culture : In Search of Deafhood Multilingual Matters Ltd
=20070825 森 壮也 監訳 長尾 絵衣子・古谷 和仁・増田 恵里子・柳沢 圭子 訳 『ろう文化の歴史と展望――ろうコミュニティの脱植民地化』,明石書店,765p. ISBN-10:4750326089 ISBN-13: 978-475032608510290 [amazon] ※
◆青木 美静 200203 『異文化としての「ろう文化」 (2001年度〔龍谷大学〕社会学部社会学科卒業論文) 』,「竜谷大学社会学論集」 (22), 15-41.
◆澁谷 智子 2001 『文化的境界者としてのコーダ--「ろう文化」と「聴文化」の間』,「比較文学」44, 69-82.
◆Padden, Carol & Humphries, Tom 199009 Deaf in America : Voices from a Culture Reprint Edition, 140p.=20031101 森 壮也・森 亜美 訳 『「ろう文化」案内』, 晶文社, 230p.
◆Lane,Harlan 1999 The MAsk of Benevolence:Disabling the Deaf Community =20070920 長瀬 修 『善意の仮面――聴能主義とろう文化の闘い』,現代書館,462p. ISBN-10: 476843469X ISBN-13: 978-4768434697 3780, [amazon]
◆金澤 貴之 1998 『聾文化の社会的構成 (ミニ特集 障害と文化) 』,「解放社会学研究」 (12), 43-56.
◆澁谷 智子 19980515 『マイノリティとしてのろう文化 : 聞こえないことをどう捉えるか』,「比較文学・文化論集」15,25-34. ([外部リンク]機関リポジトリで全文閲覧可.PDFファイル) ◆石原 郁子 199604 『映画における聾文化をめぐって (総特集--ろう文化)』,「現代思想」 24(5),88-95.
◆ましこ ひでのり 199604 『「聾文化宣言」の知識社会学的意義--another deaf communist manifesto (総特集--ろう文化)』,「現代思想 」24(5), 78-81.
◆山田 尚勇 199604 『聾文化理解のまえに立ちはだかる人間の脆さ (総特集--ろう文化) 』,「現代思想」 24(5),18-22.
◆森 壮也 199503 『手話の言語学に向けて--もうひとりのヘレン・ケラ- (聾文化宣言) 』,「現代思想」23(3),p393-400.
◆木村 晴美 ・ 市田 泰弘 199503 『ろう文化宣言--言語的少数者としてのろう者 (聾文化宣言) 』,「現代思想」23(3), p354-362.
◆Quay Suzanne , Rackham David W. 199902 『日本におけるろう文化--言語態度調査』,「社会科学ジャ-ナル」(40),37-55.

■その他の情報

◆2001/04/26 新井さんより

[jsds:5442] わかりやすい本「アメリカのろう文化」

埼玉の新井です。

さて先日、久しぶりに大きな本屋さんに行ったところ、
「アメリカのろう文化」という本があって、
シャーマン・ウィルコックス編ということであり、
Linstok Pressの本が日本語で読めるということで
さっそく買ってきて読んでみました。

とても読みやすい訳文です。

翻訳されたのは、帝塚山学院大学文学部の先生方で、
特に鈴木先生(文化人類学)のあとがきには、
「アメリカ合衆国の事例や事情を紹介することで
日本での情報不足を補足したり、
状況を類推することで、
ろう者という少数派文化理解を深めたい」
と明確に翻訳企画動機が記されています。

◆AMERICAN DEAF CULTURE : An Anthology by Sherman Wilcox
 1989 by Linstok Press
 「アメリカのろう文化」シャーマン・ウィルコックス編
 鈴木清史、酒井信雄、太田憲男 訳
 2001年3月30日発行
 明石書店 3600円

この本は、聾学校の先生方にも読まれていると思います。
というのは、ギャローデット大学附属聾学校(ケンダル聾学校)の
ろう学科教育課程編成要領(Deaf Studies Curriculum Guide)1993年刊
をよく見てみると、アメリカろう文化の項などで、
たびたび参考資料に挙げられているからです。

ウィルコックス先生のこと:

ウィルコックス先生(ニューメキシコ大学言語学部助教授)
の名前は、
昨年秋に、ギャローデット大学出版局から、
再スタートした「Sign Language Studies」という研究誌の
編集委員メンバーの中で見つけました。
フィリス・ペリン・ウィルコックス夫人も、
「Metaphor in American Sign Language」を
ギャローデット大学出版局から出している研究者です。
http://gupress.gallaudet.edu/SLS.html
このホームページで、この研究誌の歴史や
各号の論文の要約が読めます。
元日本聴力障害新聞編集長の中西喜久司先生が、
手話コミュニケーション研究誌34号に
故ストーキー先生の追悼文を寄せておられましたが、
同様に、ウィルコックス先生も「Sign Language Studies」誌に
追悼文を書かれていました。
また、この日本語版を故ストーキー先生に感謝して捧げる
と記されています。(注・本書ではストコーと表記されています。)

リンストック・プレスのこと:

えー?リンストック・プレスの本が、日本語で読めるの?
と、一目見て驚きました。
リンストック・プレスは、神田和幸先生の「手話学講義」
などの本で、のせられている参照文献を多く出している
出版社なのですが、問い合わせ先などが、
よく分からなかったからです。
米国ろう者協会(NAD)の出版部から直接購入できる
手話言語研究専門の出版社らしいのですが・・・・・・。

それもそのはず、ストーキー先生の評伝
「Seeing Language in Sign」(ギャローデット大学出版局)
を見たら、この出版社は、ストーキー先生が、遺産を元に
ご自分で自宅に設立した、小さな出版社でした。
1991年5月まで、かかってくる電話に、ご自分で答えて、
電話の相手をびっくりさせて楽しんでいたそうです。

また、Linstok Press の 名前の由来は、
lin は、linguistics(言語学)の意味で、
stok は、Stokoe(ストーキー)からとったそうです。

しかし、ビクトリア朝の英文学者であるストーキー先生は、
この名前を付けるとき、もう一つの古い英単語の意味を、
心に浮かべていたそうです。
それは、(linstock)という、大砲に点火する火のついたマッチを
手に持った兵士を意味する言葉でした。
「手話は言語である」という新しい理念の火を、世界に向かって
放つというのが、この出版社の心意気だったようです。

最後に、この本の目次を紹介しておきます。

1 ろう社会とろう者の文化(キャロル・パドン)
2 生きた心地のしなかった夜(ベン・バーハン)
3 ろうコミュニティの内側(バーバラ・カナペル)
4 「目の見える人」からの覚え書き(ベン・バーハン)
5 音楽がなくても踊ることができるのですか(シャニー・マウ)
6 われわれの世界でもあるのだし(ベン・バーハン)
7 異なる次元 アメリカ手話と英語の文化(ウィリアム・ストコー)
8 私の将来、私たち自身(ベン・バーハン)
9 ろう者には面白くても、聴者には面白くない(スーザンDラザフォード)
10 もしかりにアレグザンダー・グレアム・ベルの思いどおりになっていたら・・
・・(ベン・バーハン)
11 汽車 出た ごめん アメリカ手話における社交会話のエチケット(ステファ
ニ・ホール)
12 言語上の少数派としてのろう児(ベーダRチャロウ ロニーBウイルバー)
13 トータル・コミュニケーション(TC) まったくのお笑い種(ベン・バーハ
ン)
14 二言語・二文化による英語教育 二人の聴者とひとりのろう者が共同でいかに
して英語を教えるか
(トム・ハンフリー ベット・マーティン テリー・コーイ)
15 学校でスタック ろう教育の教室における意味と文化(シャーマン・ウィル
コックス)
16 もしイエスさまと話せなかったら、どうして天国へ行けるの 既成教育組織対
ろう社会(ジェームス・ウッドワード)
17 誰が主流に入りたがっているのか(ベン・バーハン)
18 沈黙の文化を突破する(シャーマン・ウィルコックス)
19 戦いはまだ終わっていない(ベン・バーハン)

ところで、キャロル・パデンさんとトム・ハンフリーズさんご夫妻の
「アメリカのろう者」と言う本の日本語版が出るということでしたが、
Carol Padden & Tom Humphries. 1988 "Deaf in America"
どうなっているんでしょうか?
どなたか、ご存じの方、教えて下さい。


*作成:甲斐 更紗
REV:20110706,0927
聴覚障害・ろう(聾)  ◇情報・コミュニケーション/と障害者  ◇多文化主義/多言語主義
TOP HOME (http://www.arsvi.com)