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遺伝子組換え作物




◆20000327

学際シンポジウム 「遺伝子組換え作物をめぐる諸問題と社会・政治・経済」

日時:3月27日(月)16:00-20:00
会場:名古屋市 愛知厚生年金会館(地下鉄池下駅下車)
主催:植物生理若手の会,育種若手の会,Complexity Science Community/(財)未来工学研究所,(有)DGC総研

 遺伝子組換え(GM)作物の記事が新聞・雑誌等を賑わせている。これまでに、官民の GM研究者やジャーナリズムを中心として、安全性問題を焦点としたシンポジウムがいくつか開催されてきた。しかし、これらのシンポジウムでは、GMの安全性にまつわる論争ばかりが議論され、GM作物が社会的・経済的・政治的に受け入れられる(あるいは受け入れられない)条件が議論されることは、ほとんどないか、全く不十分であったと言わざるを得ない。この背景には,研究分野の細分化が頂点に達し、一般の人々や異分野研者との接点が失われている学問の状況がある。「安全vs危険」の単純な冷戦図式が無効となり、利害関係が高度に複雑化・多様化したポスト近代社会にあっては、分野別に細分化された研究者だけで諸問題に対応することは、もはや不可能になっているのではないだろうか。
 本シンポジウムは、GM作物並びに関連諸問題が社会・政治・経済とどのような関わりを持つのかを、学際的に検討することで、21世紀に生きる多様な人々のために意思決定のための材料を提供しようとするものである。同時にこれを、新世紀に活躍する若い研究者が利害関係を越えて、社会や異分野研究者との接点を回復する第一歩としたい。”

【スケジュールおよびパネラー】
16:00-16:10 主催者あいさつ
16:10-16:20 GM作物に関するブリーフィング:立川雅司(農業総合研究所)
16:20-16:50 宮田満(日経バイオテク)
16:50-17:20 蔦谷栄一(農林中金総合研究所)
17:20-17:30 休 憩
17:30-18:00 白幡洋三郎(国際日本文化研究センター)
18:00-18:30 中澤港(東大大学院医学系研究科)
18:30-18:40 休 憩
18:40- パネルディスカッション

ホームページから参加登録と意見を述べられます。
http://mayumi.narc.affrc.go.jp/ikuwaka/gmsympo
をご覧ください。詳しい情報も、ホームページをご覧ください。

【問い合わせ先】
  玉置雅紀
国立環境研究所 地域環境研究グループ
〒305-0053 茨城県つくば市小野川16-2
TEL:0298-50-2466, FAX: 0298-50-2490
E-mail: mtamaoki@nies.go.jp

◆厚生省遺伝子組換え食品ページ

http://www.mhw.go.jp/topics/idenshi_13/index.html

その中の遺伝子組換え食品Q&Aコーナーの説明をよむと

>実際に,抗生物質耐性遺伝子の入った日持ちの良いトマト,除草剤の影響
>を受けないダイズ,ナタネ,害虫に強いジャガイモが米国,カナダ,英国等で食
>卓に上っていますが,いずれの組換え農作物も人の健康に対する影響は報告され
>ていません。

>遺伝子組換え農作物である旨の表示を義務づけることは,
>安全性の観点からは科学的根拠に乏しいと考えています。

など、

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遺伝子組換え食品ホームページ 目次

厚生省生活衛生局


                    

<内容目次>
1.厚生省がこれまでに安全性評価の確認を行った遺伝子組換え食品リスト
 厚生省が、これまで、安全性評価指針にもとづき、安全性評価の確認を行
ったもののリストです。

2.遺伝子組換え食品Q&A
 遺伝子組換え食品とは何か、人の健康への影響はないのか、どのようにし
て安全性の確認をしているのかなど、様々な疑問にお答えします。
(A,B)組換えDNA技術の知識、  (C)安全性評価指針の手続き
(D)遺伝子組換え食品の安全性、   (E,F,G)その他

3.遺伝子組換え食品の安全性審査の法的義務化について
 厚生省では、これまでの安全性評価指針に基づく任意の安全性評価の仕組み
を、食品衛生法に基づく規格基準に規定を設け、法的に義務化することとして
います。このページでは、その具体案を示すとともに、一般からの意見等の公
募をしています。

4.遺伝子組換え食品の表示について
 農林水産省では、JAS法の品質表示により、表示の法的義務化を図ること
としています。厚生省の食品衛生法に基づく表示についても、安全確認の義務
化と密接な関係を有することから、現在、食品衛生調査会で検討中です。

5.バイオテクノロジー応用食品特別部会の開催について
 遺伝子組換え食品の安全性に関する国際的な基準を策定するため、来る3月、
千葉県の幕張メッセにて開催される上記特別部会について、開催概要と一般傍
聴の募集案内をしています。

6.農林水産省関連ホームページへのリンク

・組換え農作物早わかり(Q&A)
・農林水産省先端産業技術研究ホームページ
・農林水産省食品表示問題懇談会遺伝子組換え食品部会報告

「遺伝子組換え食品ホームページ」の記載事項についてのお問い合わせ、ご意見は
  厚生省生活衛生局食品保健課まで
      〒100−8045 東京都千代田区霞ヶ関1−2−2
      電話03−3503−1711(代) 内線2447,2454

抜粋


Q19)組換え農作物には抗生物質耐性遺伝子が入っているものがあると聞き
ましたが,人体への影響はないのですか。


(A19)

遺伝子組換えに成功したか否かを確認するため,カナマイシンという抗生物質の
耐性遺伝子の入った組換え農作物があります。カナマイシン耐性遺伝子の作るタ
ンパク質に対しても,厚生省の指針に基づいて,人工胃液・腸液による消化の有
無,加熱処理に対する感受性,予想される摂取量,経口投与した抗生物質の不活
化推定量とそれに伴って問題が生じる可能性の有無等の評価が行われており,安
全性については問題がないとの結論が出ています。

この抗生物質耐性遺伝子が,腸内細菌に移行することにより,腸内細菌が抗生物
質耐性を獲得するのではないかとの心配が一部にありますが,これまでに植物か
ら微生物への遺伝子が移行するといった報告はないこと,植物中の抗生物質耐性
遺伝子は消化管において短時間で分解されること,仮に遺伝子が腸内細菌に移行
しても,遺伝子の発現に関わるプロモーター等の機構が植物と微生物では大きく
異なることなどから,このような心配はないと考えられます。

なお,実際に,抗生物質耐性遺伝子の入った日持ちの良いトマト,除草剤の影響
を受けないダイズ,ナタネ,害虫に強いジャガイモが米国,カナダ,英国等で食
卓に上っていますが,いずれの組換え農作物も人の健康に対する影響は報告され
ていません。

(用語解説)
プロモーター:遺伝子の発現を制御する領域部分。



(Q20)遺伝子組換え技術によって作られた農作物はその旨表示されるのですか。


(A20)

遺伝子組換え農作物の実用化が進んでいる欧米を含めた先進諸国の間では,組換え
農作物が元の農作物と比べ導入した性質以外変わらない場合は,元の農作物と同程
度に安全であるとの考え方が一般的となっています。また,それぞれの組換え農作
物については,A9,10,11で説明したように,環境に対する影響や食品とし
ての安全性を確認した上で販売されています。このことから,単に遺伝子組換え技
術を利用したという理由だけで組換え農作物である旨の表示を義務づけることは,
安全性の観点からは科学的根拠に乏しいと考えています。

一方,遺伝子組換え農作物と一般作物とを区別して購入したいという消費者等から
の要望が高まっているため,遺伝子組換え食品の表示のあり方を検討する場として,
食品表示問題懇談会(農林水産省食品流通局長の私的諮問機関)の中に遺伝子組換
え表示部会が設置されています(平成9年5月30日)。この中では遺伝子組換え
食品の表示のあり方について,広く有識者・関係者からヒアリングを行い,消費者
の要望や生産・流通の実態,諸外国の取組事例等を踏まえた論議を行っているとこ
ろです。

現在,コーデックス委員会(国連の機関であるFAOとWHOが共同で設置してい
る食品規格委員会)の食品表示部会で遺伝子組換え食品の表示についてのガイドラ
インの検討が開始されており,日本としても関係方面の意見も踏まえ,適切な対応
を図っていくことが必要と考えています。

今後,これらの検討により,消費者の要望や生産・流通の実態等を踏まえ,遺伝子
組換え農作物の表示についてコンセンサスが形成されていくものと考えられます。

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このQ&Aは,インターネット版です。冊子をご希望の方,
また,遺伝子組換え農作物についてさらに詳しく知りたい方は下記にご連絡下さい。
  農林水産省 農林水産技術会議事務局 先端産業技術研究課
 電話:03(3502)8111 内線5115,5117

〒100-8950 東京都千代田区霞が関1‐2‐1



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