私たちは2003年の設立以来、難病患者や重度障害者の在宅療養を支援してまいりました。 本事件は、それらの不治の病を抱えた患者たちの生命を軽んじた者による殺人事件であり、 実刑判決は当然のものであると考えます。 今後、事件の全容が明らかになるにつれて、 ALSを中心とする重度コミュニケーション障害に対する不安や誤解、 ケアマネジメントの難しさ、 質を量で補う傾向があった重度訪問介護の限界など、様々な問題が浮かび上がるでしょう。 しかし、これらの課題に向き合い、改善に取り組んでいく決意を新たにしております。 私たちの社会の最も重要な目標と責務は、すべての人々の生活の質を向上させることであると信じています。 今後もALS患者などが抱える「死の自己決定権」について真摯に向き合い、社会に問いかけ、 彼らの自己肯定感を支えるために何が必要かを追求し、見捨てない医療と介護を徹底的に目指してまいります。 林優里さんはALSの治癒を心から望んでいましたし、地元支援者は熱心に取り組んでいました。 医師を名乗る者の働きかけがなければ、いずれは前向きに生きる方向に思いを向けたのではないかと、 残念でなりません。 林優里さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
ジャーナリストの佐々木俊尚が12月20日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。ALS患者嘱託殺人事件について解説した。◆2023/12/20「ALS嘱託殺人、実刑判決 元医師、懲役2年6カ月 京都地裁」『朝日新聞』
川上裁判長は […]◆2023/12/19「ALS患者 嘱託殺人事件 元医師に懲役2年6か月の判決 京都地裁」『NHK NEWS WEB』
「真摯(しんし)な嘱託に基づいた犯行は自殺ほう助に近い側面があり、他の嘱託殺人と同列に扱うことは相当でない。苦痛なく死亡したとうかがわれる」と言及。量刑上、大久保被告の指示に従ったにすぎないことも考慮した。