HOME
>
事項
>
安楽死・尊厳死 euthanasia / death with dignity
>
安楽死・尊厳死 euthanasia / death with dignity 2012
■目次
◇
論文・催し物 etc.
◇
ニュース
>TOP
■論文・催し物 etc.
*
Twitter
で情報配信しています。
*
良い死!研究会
のMLでも情報・意見交換しています。 *報道についてはいくらか経ってから
ニュース
のところに移します。
◆2012/12/吉日
尊厳死法制化を考える議員連盟
会長・増子輝彦→議員各位
「「尊厳死法制化を考える議員連盟」へのご入会のご案内」
(PDF)
◆2012/12 自由民主党「国民と自民党の約束」
http://www.jimin.jp/policy/pamphlet/pdf/seisaku_ichiban24.pdf
「社会保障」→医療」→「患者意志(リビングウィル)の尊重と看取りの充実を図ります。」(p.22)
◆2012/12/27 「終末期医療に関する意識調査等検討会」(厚生労働省、座長=
町野朔
・上智大生命倫理研究所教授)初会合
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002sarw.html
◆「終末期医療の意識調査、施設長も対象に−厚労省検討会、来年1月下旬にも実施へ」 医療・介護情報CBニュース 2012年12月27日23時05分
「厚生労働省の「終末期医療に関する意識調査等検討会」(座長=
町野朔
・上智大生命倫理研究所教授)は27日に初会合を開き、一般の国民や医療・介護従事者を対象とした終末期医療に関する意識調査を年度内に行うことを決めた。同調査は1992年以降、5年ごとに実施されており、今回で5回目。今回の調査から、病院や診療所、介護老人福祉施設(介護老人保健施設を除く)の施設長も対象となる。同省では、来年1月下旬にも対象施設などに調査票を送付する見通しだ。
この日の会合で厚労省が示した調査票案では、同省の研究班が今年3月にまとめた報告書を踏まえ、調査項目が簡素化されたほか、「リビングウィル」を「どのように治療を受けたいか、あるいは受けたくないかなどを記載した書面」とするなど、専門用語がより平易な表現に改められた。
前回からの主な変更点としては、▽末期がん▽慢性の重い心臓病▽進行した認知症▽交通事故後の意識不明―のそれぞれの病状について、医師が「回復の見込みがない」と判断した場合、経鼻栄養や胃ろうなど具体的な治療や、療養場所の希望に加え、医療・介護従事者に対しては、末期がんの終末期患者にどのような治療を勧めるかどうかも尋ねるとした。
一方、今回から調査対象に加わる施設長に対しては、延命治療の不開始や中止について話し合う倫理委員会や「コンサルテーションチーム」の有無や、厚労省や各学会が作成した終末期医療に関するガイドラインの使用状況などを聞くとしている。
この日の会合では、過去の調査で病院ごとに回答する医師、看護師の専門領域に、ばらつきがあったことから、各病院で調査対象となる医師、看護師それぞれ2人のうち、各1人を終末期医療に従事していることを条件とする一方、回答者の重複を避けるため、これまで対象だった「緩和ケア」を外すことを決めた。
委員からは、急性期や慢性期、「ケアミックス型」といった、さまざまなタイプの病院が存在することから、調査で回答者の属性を明らかにするよう求める意見が出た。また、認知症については、「自分の居場所や家族の顔が分からず、食事や着替え、トイレなど身の回りのことに手助けが必要な状態にまで衰弱が進んでいる」状態を、終末期と定義付けることを疑問視する声もあった。
最終的な調査票は、この日の意見などを踏まえて年明けに確定する。【敦賀陽平】」
◆池田宏之(m3.com編集部) 2012/12/27 「終末期医療に対する意識調査の実施決定 5年ぶり厚労省の「終末期医療に関する意識調査等検討会」開催」
http://www.m3.com/open/iryoIshin/article/163887/?category=report
「厚生労働省の「終末期医療に関する意識調査等検討会」(座長:町野朔・上智大学生命倫理研究所教授)の第1回が12月27日開かれた。これまで5年に1回程度のペースで実施してきた国民や医師に対する意識調査を、2013年2月から3月にかけて実施する方針を決めた。今回から、医療機関や介護老人福祉施設の施設長に対して、延命治療中止を話し合う体制の有無などについて聞く調査を新たに盛り込んだ。医療機関や介護老人福祉施設の施設長向け調査も決めた厚労省の「終末期医療に関する意識調査等検討会」。この日の検討会では、厚労... 続きを読む」(続きは要登録:「m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。」)
◆2012/12/27 「終末期医療で意識調査 厚労省が5年ぶり」
日本経済新聞社
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG27027_X21C12A2000000/
「厚生労働省は、終末期医療に関する一般国民や医療従事者の意識などを探る調査を来春にも実施する。5年ごとに実施しており、前回の2008年は約1万4千人が対象となった。今回も同規模を予定しているほか、病院や緩和ケア施設の責任者ら計約4千人も新たに対象とする。27日に検討会を開き、調査項目についておおむね了承を得た。 厚労省は07年、終末期医療の在り方について「患者本人による決定を基本に、医療行為の開始や不開始、中止などは多職種の医療チームが慎重に判断すべきだ」とする国として初の指針を策定している。
今回の調査では、指針がどの程度、医療現場に周知されているか把握する。一般国民には末期がんなど具体的な病状に応じ、複数の選択肢を設けて治療をどこまで望むか尋ねるとしている。
また治療を受けたいかどうかを自分で判断できなくなった場合に備えて代理人を決めておくことや、意思をあらかじめ法律に基づいて書面化しておくことへの賛否も質問する。〔共同〕」(全文)
cf.末期医療に関する意識調査等検討会 19980626 「末期医療に関する意識調査等検討会報告書」→*
*厚生省健康政策局総務課監修 20000610
『21世紀の末期医療』
,中央法規出版,225p. ISBN:4-8058-4249-0 2100
[amazon]
/
[kinokuniya]
/
[BK1]
※ d01 et
◆立岩 真也・有馬 斉 2012/10/31
『生死の語り行い・1――尊厳死法案・抵抗・生命倫理学』
,生活書院,241p. ISBN-10: 4865000003 ISBN-13: 978-4865000009
[amazon]
/
[kinokuniya]
※ et. et-2012.
◆
児玉 真美
2012/12/28 「ベルギーの安楽死10年のすべり坂: EIB報告書 1」
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65937611.html
◆
児玉 真美
2012/12/27 「英国の自殺幇助関連 2012年のまとめ」
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65935690.html
◆立岩 真也 2012/12/27 「『生死の語り行い・1』出てます・続――予告&補遺・7」
生活書院
のHP
http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa07.html
◆立岩 真也 2012/10/25
「法制化は不必要」
共同通信配信記事 取材:1012/10/01
◆2012/11/25
「企画・生存の現代史」
『「生存学」創成拠点メールマガジン』
http://www.arsvi.com/a/em.htm
◆立岩 真也 2012/12/24 「『生死の語り行い・1』出てます――予告&補遺・6」
生活書院
のHP
http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa06.html
◆小松 美彦 20121127
『生権力の歴史――脳死・尊厳死・人間の尊厳をめぐって』
,青土社,438p. ISBN-10: 4791766784 ISBN-13: 978-4791766789 2520
[amazon]
/
[kinokuniya]
※ be. bp.
◆立岩 真也 2012/11/20
「紹介:『生死の語り行い・1――尊厳死法案・抵抗・生命倫理学』」
『「生存学」創成拠点メールマガジン』
http://www.arsvi.com/a/em.htm
◆立岩 真也 2012/10/20
「大会企画シンポジウムU・概要」
『日本生命倫理学会第24回年次大会予稿集』 p.31
◆立岩 真也 2012/10/20
「飽和と不足の共存について」
(大会長講演要旨)
『日本生命倫理学会第24回年次大会予稿集』 p.26
◆立岩 真也 2012/10/20
「対論のために」
(大会企画シンポジウムU・発表要旨)
『日本生命倫理学会第24回年次大会予稿集』 p.32
◆2012/10/16 公開シンポジウム「いま、尊厳死法制化を問う」
日本宗教連盟主催 広告:
http://www.jaoro.or.jp/archives/860
◆2012/10/16 「「尊厳死法制化を問う」、都内でシンポ開催」
医療・介護情報CBニュース 2012年10月16日22時48分
「超党派の
国会議員連盟
で検討が進んでいる「尊厳死法案」をテーマにした公開シンポジウム「いま、尊厳死法制化を問う」(日本宗教連盟主催)が16日、東京都内で開かれた。医師や学識経験者、そして宗教者が、法制化が抱える問題点などについて意見を交わした。
法制化を推進する
日本尊厳死協会
の長尾和宏副理事長は、「終末期医療は、各医学会のガイドラインと法的担保の両輪でやるべきだ」と指摘。その上で、「(現行法では)家族が殺人ほう助罪で逮捕されるかもしれない」との懸念を示し、現在行われている延命措置の「中止」を含めた法整備を改めて求めた。
これに対し、慶大看護医療学部の加藤眞三教授は、「患者中心の医療を実現するためには、医療の情報提供が何よりも大事だ」と述べ、医療者と患者の情報交換による合意形成の重要性を強調。法制化については、「医療者を免責することに目的がある。患者さんのためではない」として、反対の立場を示した。さらに、「医療はすべてが延命行為だが、それを『無駄だ』と思った時に延命措置と呼ぶ。言葉を使う人の価値観が入っている」と指摘した。
また、浄土宗総合研究所の戸松義晴主任研究員は、書面で尊厳死の意思を示す「リビング・ウィル」の表明率が低い現状や、終末期の定義が不明確な点など、法制化が抱える問題点を挙げた上で、「医師の免責を法律で担保するのではなく、できることなら信頼関係の中で、善意の下で訴訟が起きない社会を目指すべきだと思う」と述べた。
□終末期、「患者側も予見が難しいことを知るべき」
法案では、2人以上の医師が終末期の「判定」を行うとしているが、障害者団体などは「回復の可能性がなく、かつ、死期が間近」といった条文の定義が不明確だとして、法制化に反対している。
長尾副理事長は、「(終末期は)誰も定義できないと思うが、臨終期というのはある。数日、せいぜい1か月、2か月しか分からない」と明かした上で、「医師にも間違いはある。そこを2人で担保する」とし、法制化の意義を強調した。
これに対し、加藤教授は「(医師が)植物状態になると思っても、回復する場合もある」と指摘し、早期の判定を問題視。また、戸松主任研究員は「わたしたちも、医療者に過大な期待をしている面がある。予見が難しいことを分からないと、医療者との信頼は成り立たないのではないか」と述べた。
一方、東京海洋大大学院の
小松美彦
教授は、2009年の臓器移植法の改正で、本人の臓器提供の意思が不明な場合、家族の承諾があれば臓器提供が可能となった点に触れ、尊厳死法の成立後、患者の自己決定権が奪われることに懸念を示した。【敦賀陽平】」(全文)
cf.
◇2010/03/00 (財)日本宗教連盟シンポジウム実行委員会編『「尊厳死法制化」の問題点を考える』,日本宗教連盟第4回宗教と生命倫理シンポジウム報告書, pp.21-43 立岩
「良い死?/唯の生!」
◇2009/12/18
日本宗教連盟第4回宗教と生命倫理シンポジウム・「尊厳死法制化」の問題点を考える
於:東京・ホテルグランドヒル市ヶ谷,立岩
「良い死?/唯の生!」
◇2009/06/00 (財)日本宗教連盟シンポジウム実行委員会編『いま、いのちを考える――脳死・臓器移植をめぐって』,日本宗教連盟第3回宗教と生命倫理シンポジウム報告書,立岩
「良い死/唯の生――発言と応答」
,pp.4-8,25, 28-30,35-39,41-42,
◇2008/12/03 日本宗教連盟 第3回宗教と生命倫理シンポジウム 於:東京・日本青年館,立岩
「良い死/唯の生」
http://www.jaoro.or.jp/information/sympo_infomation.html
◆2012/10/11
学習会「安楽死」、「尊厳死」とは何か――法制化の底流を探る
報告:立岩 真也 於:参議院議員会館 B109
◆2012/10/04 立岩 真也
「死の自己決定について」
『中外日報』(中外日報社)
◆2012/09/20 立岩 真也 「「あらためて「序」――『生死本』(仮)の準備・5」
生活書院
のHP
http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa05.html
◆2012/09/03 立岩 真也 「オランダの安楽死――『生死本』(仮)の準備・4」
生活書院
のHP
http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa04.html
◆2012/08/27 「尊厳死の法制化を認めない市民の会」発足集会
広告[PDF]
呼びかけ人メッセージ
http://mitomenai.org
◆2012/08/27 立岩 真也 「カレン事件補遺――『生死本』(仮)の準備・3」
生活書院
のHP
http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa03.html
◆2012/08/24 立岩 真也 「私には「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称)」はわからない」 『SYNODOS JOURNAL』
http://synodos.livedoor.biz/archives/1968142.html
◆2012/08/21 立岩 真也 「家で死ぬ本――『生死本』(仮)の準備・2」
生活書院
のHP
http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa02.html
◆2012/08/09
川口 有美子
「緊急提言 いま、わたしたちに「死ぬ権利」は必要なのか?」
『SYNODOS JOURNAL』
http://synodos.livedoor.biz/archives/1963514.html
◆2012/08/07 立岩 真也 「『生死本』(仮)の準備・1」
生活書院
のHP
http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa01.html
◆2012/08/07 「尊厳死、法制化の動き 延命中止でも医師免責 「命切り捨て」と危惧も」
共同通信2012/08/07
「死期が近い患者が自らの意思で延命措置を望まず、自然な最期を迎える「尊厳死」。超党派の国会議員連盟(議連)が法制化の準備を進めている。議連の法案は、延命を中止しても医師の刑事責任などを問わない内容だ。歓迎の声もあるが、障害者団体などは「命の切り捨てにつながりかねない」と危惧している。
▽ジレンマ
「できれば議員立法で今国会に法案を提出したい」。7月12日、国会内で開かれた「尊厳死法制化を考える議員連盟」の集会で、増子輝彦会長(民主党参院議員)はこう繰り返した。会場には車いすに乗った障害者や人工呼吸器を付けた難病患者の姿も。支援団体の代表らが「終末期や障害者の定義があいまいだ」「命の軽視が始まる」と慎重な議論を求めた。
医療技術の高度化に伴い、死期が迫っても、呼吸器やペースメーカーなどの生命維持装置に頼れば、呼吸や血液循環を維持することは容易になった。一方で「自分の最期は自分で決め、人間としての尊厳を保ちたい」と願う人も少なくない。
オランダや米・オレゴン州などでは薬物を使った「安楽死」まで認めた法律もあるが、日本では尊厳死の手続きなどを明確に定めた国の指針や法律はない。患者の希望を尊重したい、しかし人工呼吸器を取り外すなどした場合、医師が刑事責任を問われかねない―。議連はこうしたジレンマを打開しようと、2005年から法制化を検討してきた。
▽中止と不開始
法案は終末期を「適切な医療でも回復の可能性がなく、死期が間近と判定された状態」と定義。患者本人が書面などで尊厳死を望む意思を示している場合に限定し、2人以上の医師による判定を条件とした。尊厳死に関与した医師は「刑事、民事、行政上の責任を問われない」とも明記した。
具体的な医師の行為については二つの案がある。議連は当初、人工呼吸器装着や栄養補給などの延命措置を新たに開始しない、とした法案(第1案)を起草した。
しかし「現に行われている延命措置の中止にまで踏み込まなければ法制化の意味がない」との意見も根強く、人工呼吸器取り外しなど、より積極的な延命中止を規定した第2案も取りまとめた。
議連は、09年に4案を並べて審議した改正臓器移植法のように2案とも国会に提出し、各議員の判断で投票してもらう考えだ。
▽尊厳ある生を
法制化を強く求めてきた「日本尊厳死協会 」の会員は現在、12万人を超えた。会員は延命拒否の意思を明記した「尊厳死の宣言書」に署名し、いざという時は医師に提示する。長尾和宏副理事長は「現状では患者の意思が明確でも希望がかなえられないことが多い。法律ができれば患者も医師も安心できる」と話す。
一方、人の生死を法律で規定することには反発もある。人工呼吸器が不可欠な子どもたちの親でつくる「バクバクの会 」の大塚孝司会長(63)は「命の自己決定という聞こえの良い言葉の裏で、社会的立場の弱い人々が切り捨てられ、生きにくい世の中になっていくのではないか」と懸念する。
議連もこうした声に配慮、障害などで意思表示が難しい患者は除外し「障害者の尊厳を害することのないよう留意しなければならない」との条文を法案に設けた。
全国88の障害者団体を束ねる「DPI(障害者インターナショナル)日本会議」の尾上浩二事務局長(52)は「尊厳死の在り方以前に、尊厳ある生をいかに保障するか。立法府で話し合うべきことは、むしろそちらではないか」と訴えている。(共同通信 土井裕美子)」(全文)
◆2012/08/03 NPO法人医療的ケアネット→尊厳死法制化を考える議員連盟
「「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称)」に関する声明」
◆「延命措置の中止 免責に 尊厳死議連 新法案」
『東京新聞』2012年7月31日 朝刊
「超党派の国会議員でつくる「尊厳死法制化を考える議員連盟」(増子輝彦会長)は、終末期患者が延命措置を望まない場合、医師が人工呼吸器の取り外しなど「現に行っている延命措置を中止」しても、法的責任を免責される法案を新たにまとめた。既にまとめている法案とともに三十一日の総会で正式決定し、議員立法で今国会への提出を目指す。
議連は今年三月、栄養補給や人工呼吸器装着など延命措置を医師がしなくても、法的責任を免責される法案をまとめた。しかし、医療現場から「患者と家族が尊厳死を望んでも(既に延命措置を始めているケースで)中止できないなら意味がない」との意見が相次ぎ、より踏み込んだ内容の法案もまとめた。
議連は、二〇〇九年に四案を並べて審議した改正臓器移植法のように二法案とも国会に提出し、各議員の判断で投票してもらう考えだ。
二法案では、適切に治療しても患者が回復する可能性がなく、死期が間近と判定された状態を「終末期」と定義。十五歳以上の患者が延命措置を望まないと書面で示し、二人以上の医師が終末期と判定した場合、刑事、民事、行政上の法的責任を問われないと明記した。
本人の意思が確認できない場合は「法律の適用外」とした。
議連は民主、自民、公明など与野党の国会議員約百十人で構成。二〇〇五年に発足し、尊厳死について議論してきた。
終末期の医療をめぐって、厚生労働省は〇七年に初の指針を策定したが、法的責任を免責される延命中止基準を明確にしなかった。医療現場からは患者と家族が尊厳死を望んでも、刑事責任を追及される可能性があるとして、延命措置をするしかないとの指摘が出ている。(城島建治)」(全文)
◆「延命措置の中止 免責に 尊厳死議連 新法案」
『東京新聞』2012年7月31日 朝刊
◆2012/07/12
「終末期における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称)修正案について〜疑問と要望〜」
DPI(障害者インターナショナル)日本会議 議長 三澤 了
◆2012/07/12
「改めて尊厳死の法制化に強く反対します」
人工呼吸器をつけた子の親の会(バクバクの会) 会長 大塚 孝司
◆2012/07/12
「尊厳死法制化反対の意見書」
TILベンチレーターネットワーク 呼ネット 代表 小田 政利
◆
八木 晃介
2012/06/30 「「尊厳死問題」を知ろう」(講演)→『バクバク』102
バクバクの会勉強会2012年6月30日
http://www.bakubaku.org/seimeirinri-rensai102.html
◆2012/04/06
「尊厳死法制化に対する反対意見書」
TILベンチレーターネットワーク 呼ネット 代表 小田 政利
◆2012/06/07- 「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案」の国会上程 に反対の呼びかけ人・賛同者募集
http://www.kaigoseido.net/3.htm
仮事務局:
全国障害者介護保障協議会
内尊厳死法案反対連絡会事務局
◆2012/07/03 「高齢者やALS(筋萎縮性側索硬化症)患者が安心して日常生活を送るために」
主催:東京弁護士会
[MS Word版広告]
http://www.toben.or.jp/know/iinkai/koureisyougai/news/20120528.html
資料用原稿(立岩)
◆2012/06/30 「『尊厳死問題』を知ろう――人工呼吸器を付けた子の親の会 <バクバクの会> 勉強会」
http://www.bakubaku.org/inochi-songenshi-yagi-sensei.html
14:00〜16:00 場所:みのお市民活動センター 会議室(箕面市坊島4-5-20)
講師:
八木晃介
さん(花園大学教授・社会学)
◆全国遷延性意識障害者・家族の会→尊厳死法制化を考える議員連盟加盟議員 2012/06/03 「私たちは、「終末期の医療に患者の意思の尊重に関する法律案」(いわゆる「尊厳死法」)による法制化に強く反対し、慎重な議論を求めます。」
[MS Word版]
◆2012/06/01
『『現代思想』2012年6月号 特集:尊厳死は誰のものか――終末期医療のリアル
◆2012/05/31 「呼吸器取り外しも可能に 超党派議連の尊厳死法案」
産経新聞社
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120531/trd12053122420024-n1.htm
「超党派の「尊厳死法制化を考える議員連盟」(会長・増子輝彦民主党参院議員)は31日、議員立法での国会提出を準備している尊厳死に関する法案の原案を修正し、免責対象となる医師の行為を、人工呼吸器の取り外しなど「現に行っている延命治療の中止」に拡大する方針を決めた。
これまでは「新たな延命治療の不開始」に限っていた。がんなどで終末期にある患者本人が尊厳死を望む意思を表示している場合で、2人以上の医師の判断を条件とする点は変わらない。
議連は6月6日に総会を開き、修正案を公表する予定。障害者団体や医療関係者、弁護士らの意見を聞いてさらに検討を続け、今国会か次期臨時国会での法案提出を目指す。ただ生命倫理にかかわるため、各党には反対の議員も多く、提出や成立の見通しは不透明だ。」(全文)
◆
橋本操
2012/05/25 「平成24年4月24日の日本尊厳死協会理事長、井形昭弘氏の見解は事実誤認」
[MS Word版]
cf.
相模原事件
◆2012/05/24
「生きられる世に変えよう 生存学を研究する立岩真也さん 「死に急ぐことを勧める風潮」に疑問」
『読売新聞』大阪本社版2012-5-24 夕刊 心面
◆
川口 有美子
2012/05/22 「平成24年4月24日の日本尊厳死協会理事長、井形昭弘氏の見解は事実誤認」
[MS Word版]
cf.
相模原事件
◆2012/05/15 自民党・馳浩衆院議員のHP
http://www.incl.ne.jp/hase/schedule/s120515.html
◆(社)
日本尊厳死協会
理事長
井形 昭弘
2012/04/24 「法律案に反対する団体の意見に対する(社)日本尊厳死協会の見解」
於:自民党勉強会
[MS Word版]
◆日本自立生活センター 2012/04/13 「尊厳死ってなんやねん!?」学習会参加者有志一同→国会議員
「尊厳死法制化撤回を求めます」
◆日本弁護士連合会会長・宇都宮 健児 2012/04/04
「「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案仮称)」に対する会長声明」
◆2012/04/10 JCIL緊急学習会
「尊厳死ってなんやねん!?」
日時:2012年4月10日 13時半〜16時 場所:京都市地域・多文化交流ネットワークサロン(京都市南区東九条東岩本町31)
◆2012/04/02 『われら自身の声』,DPI日本会議メールマガジン(12.4.2)第330号
◆井形 昭弘(日本尊厳死協会 理事長) 2012/03/22 「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称)に対する(社)日本尊厳死協会の謝意」
[PDF]
◆尊厳死法制化を考える議員連盟 2012/03/22 「尊厳死法制化を考える議員連盟総会 次第」,於:衆議院院第2議員会館第1会議室
[PDF]
◆尊厳死法制化を考える議員連盟 2012/03/22
「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称)」
[PDF]
◆社団法人全国委脊髄損傷者連合会・(NPO)日本せきずい基金 2012/03/22
「尊厳死法(終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案)の制定に反対する」(声明文)
◆長尾 義明(日本ALS協会 会長) 2012/03/19 「『終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称)』に関する意見表明」
[PDF]
◆人工呼吸器をつけた子の親の会(バクバクの会)→尊厳死法制化を考える議員連盟 2012/03/13
「私たちは、生命維持に必要な治療を拒否するための法案上程に対し、反対いたします。」
[PDF]
◆
児玉 真美
2012/03/14 「OR州2011年に尊厳死法を利用して死んだ人は71人の最高記録」→
オレゴン州
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/64864565.html
◆
DPI(障害者インターナショナル)日本会議
→尊厳死法制化を考える議員連盟加盟議員 2012/02/29
「「尊厳死」法制化に反対する緊急アピール」
◆日本脳性マヒ者協会「全国青い芝の会」→尊厳死法制化を考える議員連盟 2012/02/29
「全国青い芝の会は「尊厳死法案提出」に反対し強く抗議をします。」
[MS Word版]
[PDF]
◆長尾 義明・岡部 宏生・橋本 みさお→尊厳死法制化を考える議員連盟 2012/01/31
「私たちは、生命維持に必要な治療を拒否するための法案上程に対し、反対いたします。」
◆NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会 2012/01/31
「尊厳死法制化を考える議員連盟の件で」
[PDF]
◆尊厳死法制化を考える議員連盟 2011年12月8日総会資料
WORD版
〔外部リンク〕画像PDF版
名簿EXCEL
◆河北新報連載【いのちの地平―「植物状態」を超えて】
<序章>
●(上)はたちの誕生日<上>意識戻らぬまま7年/笑顔再び、願いは一つ
(2010/12/15)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post.html
●(上)はたちの誕生日<下>介護の日々、愛情が頼り
(2010/12/15)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post-1.html
●(中)小さな隣人<上>昼夜なく寄り添う母/ずっと家族のそばで
(2010/12/16)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post-2.html
●(中)小さな隣人<下>「小児在宅」消えぬ不安
(2010/12/16)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post-3.html
●(下)出発点<上>「支え合い」問い直す/救済先進地に孤立感
(2010/12/17)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post-4.html
●(下)出発点<下>「宮城方式」風化の危機
(2010/12/17)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post-5.html
<第1部=漂流>
●(1)1%からの生還<上>回復までに幾度も涙
(2010/12/18)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post-6.html
●(2)1%からの生還<下>伝わらぬ、介護の実情
(2010/12/20)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post-7.html
●(3)開かない扉<上>引受先、断られる日々
(2010/12/20)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post-8.html
●(4)開かない扉<下>「労災施設、誰のため」
(2010/12/21)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post-9.html
●(5完)長引く介護/親なき後、娘はどこに
(2010/12/22)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2010/12/post-10.html
<第2部=輪禍>
●(1)終わらぬ過去<上>/重体その後長く重く
(2011/01/09)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/01/post-11.html
●(2)終わらぬ過去<下>/「余命」めぐり対立も
(2011/01/11)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/01/post-12.html
●(3)寄る辺<上>/漂着地で思いを共有
(2011/01/11)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/01/post-13.html
●(4)寄る辺<下>/新天地で「在宅」決意
(2011/01/12)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/01/post-14.html
●(5)新たな闘い/重度の障害、増え続け
(2011/01/13)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/01/post-15.html
●(6)「仕分け」の大義/援護の底上げへ余地 ←桑山さん
(2011/01/14)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/01/post-16.html
●(7完)父と子の約束/普通の暮らし諦めず
(2011/01/17)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/01/post-17.html
<第3部=追跡>
●調査から(1)病院<上>/患者968人、現実ずしり
(2011/02/02)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/02/post-18.html
●調査から(2)病院<中>/病床埋まり、待機続く
(2011/02/03)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/02/post-19.html
●調査から(3)病院<下>/脳卒中「団塊」で増加
(2011/02/05)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/02/post-20.html
●調査から(4)老健施設<上>/かすむ在宅復帰支援
(2011/02/07)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/02/post-21.html
●調査から(5)老健施設<下>/「最期まで」増す需要
(2011/02/07)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/02/post-22.html
●調査から(6)在宅/つなぐ調整役足りず ←仙台往診クリニック
(2011/02/08)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/02/post-23.html
●調査から(7完)届いた声/胃ろう、重い問い掛け
(2011/02/09)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/02/post-24.html
<第4部=障壁>
●(1)苦悩/在院日数縛る報酬制
(2011/03/07)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/03/post-25.html
●(2)療養病棟/医療ケア、必要度高く
(2011/03/08)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/03/post-26.html
●(3)机上の改革/削減ありき、迷走続く
(2011/03/09)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/03/post-27.html
●(4)機能維持/リハビリ180日で格差
(2011/03/11)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/03/post-28.html
●(5)回復への道/希望遠のく日数制限
(2011/03/17)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/03/post-29.html
●(6)介護保険/在宅に費用負担重く
(2011/03/18)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/03/post-30.html
●(7完) 綱渡り/遅れる介護者支援策
(2011/03/19)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/03/post-31.html
<第5部=震災>
●(1)道半ば/回復途上、津波の悲劇
(2011/10/25)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/10/post-32.html#more
●(2)地域との絆/支えられ、避難2ヵ月 ←避難所で過ごした中3伊勢さんと家族+拓桃・田中先生
(2011/10/26)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/10/post-33.html
●(3)届かぬ支援/復旧優先、対応後手に ←つづき
(2011/10/27)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/10/post-34.html
●(4)生命線/在宅介護、停電の恐怖 ←東北キャラバンで面会の行った川口倹司くんファミリー
(2011/10/28)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/10/post-35.html
●(5)孤塁/慢性期病院、置き去り
(2011/10/29)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/10/post-36.html
●(6)遠い再建/病床減難民化の懸念
(2011/10/30)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/10/post-37.html
●(7完)見えない影/原発事故、動けぬ家族
(2011/10/31)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/10/post-38.html
<第6部=叫び>
●全国家族調査から(上)孤立/受け入れ先なく疲弊
(2011/11/25)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/11/post-39.html
●全国家族調査から(中)谷間/在宅介護に制度の壁
(2011/11/26)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/11/post-40.html
●全国家族調査から(下)置き去り/迫られる「自己防災」
(2011/11/27)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/11/post-41.html
<第7部=希望>
●(1)10年の歩み/音楽と運動、笑顔呼ぶ
(2011/12/04)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/12/post-42.html
●(2)意識のリハビリ/五感・人間関係、総動員
(2011/12/05)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/12/post-43.html
●(3)復帰/外科治療で劇的効果
(2011/12/06)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/12/post-44.html
●(4)手術/意識回復へ電気刺激
(2011/12/07)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/12/post-45.html
●(5)限界/多額負担、効果にも差
(2011/12/08)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/12/post-46.html
●(6)再生医療/臨床への応用、道険し
(2011/12/09)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/12/post-47.html
●(7)メカニズム/治療法開発、続く研究
(2011/12/10)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/12/post-48.html
●(8完)定義/技術発達、変わる概念
(2011/12/11)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2011/12/post-49.html
<第8部=尊厳>
●(1)生の座標<上>揺らぐ決意、震災が影 ←西村ほのかちゃん
(2012/01/15)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2012/01/post-50.html#more
●(2)生の座標<下>迷い、悩み、向き合う ←西村ほのかちゃん
(2012/01/16)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2012/01/post-51.html
●(3)揺れる心<上>「生の線引き」に疑問 ←寺田学議員の連れ合いさん
(2012/01/17)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2012/01/post-52.html
●(4)揺れる心<中>家族を思い、延命自問 ←寺田学議員の連れ合いさん つづき
(2012/01/18)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2012/01/post-53.html
●(5)揺れる心<下>意思に背き「生きて」
(2012/01/19)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2012/01/post-54.html
●(6)二つの道/「無言の圧力」を懸念
(2012/01/20)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2012/01/post-55.html
●(7)医師の胸裏<上>絡む思い導けぬ答え
(2012/01/21)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2012/01/post-56.html
●(8)医師の胸裏<下>「何が最善」続く模索
(2012/01/22)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2012/01/8.html
●(9)声なき言葉<上>触れて会話は生まれ
(2012/01/23)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2012/01/post-57.html
●(10完)声なき言葉<下>生きたい、きっと言う
(2012/01/24)
http://blog.kahoku.co.jp/inochi/2012/01/post-58.html
◆3月1日 尊厳死法制化を考える議員連盟
(あべ俊子と政策を考えるブログ 2011-03-01 13:38:43)
〔外部リンク〕http://abetoshiko.com/mt/mt4i/mt4i.cgi?mode=individual&eid=1205
しばらく、議論が中断されていた「尊厳死法制化を考える議員連盟」が久々に開催されました。この日は、増子輝彦参議院議員を新会長に向かえた初会合となりました。何より、私が尊敬する、町村信孝衆議院議員が、議連に加入いただき、この初会合にも参加して下さったことは、大変感激いたしました。
この議連は、超党派の議員で構成する議員連盟です。
現在の法律では、医師が患者や家族の意思をくみ取って、延命治療を中止した場合は、罪に問われることとなります。これまでも様々な事件が報道されてまいりました。自分がどういう最期をむかえたいかは、自分自身が決めなければならない、そして医療従事者はそれを尊重し、無用な延命治療や不本意な治療が行われることがないようにしなければなりません。これは私がライフワークとしてずっと取り組んできた課題です。 立法の必要性があるのか、これまで厚労省等から出されたガイドラインレベルで対応できるのか、次回は現場のみなさんから現状のヒアリングを進める予定です。(次回予定:3月16日(水)13:00〜)難しい課題ではありますが、「患者のための医療」のあるべき姿、それを実現するための施策について、今後ともしっかり考えてまいります。
◆日本看護連盟―あべ俊子国政ニュースNo.48(2011年3月3日)(本文は、上のブログとほとんど同じだが、部分的に違う。)
〔外部リンク〕http://www.kango-renmei.gr.jp/wp-content/uploads/2011/09/78443699bd8da78151933fe7b8e437ce.pdf
終末期における本人意思の尊重を‥
3月1日、しばらく、議論が中断されていた「尊厳死法制化を考える議員連盟」が久々に開催されました。この日は、増子輝彦参議院議員を新会長に向かえた初会合となりました。何より、私も尊敬する、町村信孝衆議院議員が、議連に加入いただき、この初会合にも参加して下さったことに、大変感激いたしました。
この議連は、超党派の議員で構成する議員連盟です。
現在の法律では、医師が患者や家族の意思を汲み取り、延命治療を中止した場合は、罪に問われる場合があります。これまでも、様々な事件が報道されてまいりました。
自分がどういう最期を向かえたいかは、自分自身が決める、そして、医療従事者はそれを尊重し、無用な延命治療や、不本意な治療が行われることがないようにしなければなりません。
これは、私がライフワークとしてずっと取り組んできた課題です。立法の必要性があるのか、これまで厚労省等から出されたガイドライン等のレベルで対応できるのか、次回は現場のみなさんから現状のヒアリングを行う予定です。
個人の死生観に絡む「難しい課題ではありますが、「患者のための医療」のあるべき姿、それを実現するための施策について、看護職出身の議員として、今後ともしっかり議論してまいります。
◆尊厳死法制化を考える議員連盟(2011年3月1日 Y! みんなの政治 国会議員 増子輝彦 民主党 活動記録
〔外部リンク〕http://seiji.yahoo.co.jp/m/giin/000741/activity/2011030101.html
)
尊厳死法制化議員連盟の会長に就任しました。
初代会長は中山太郎元外務大臣です。わたしは三代目で現在会員は84名です。
人の死にかかわる大きな重い問題ですので、これからよく協議して法制化を実現していきたいと思います。
日本尊厳死協会HP
〔外部リンク〕http://www.songenshi-kyokai.com/
◆尊厳死法制化議連でプレゼン(ヒアリングに呼ばれた医者のブログ) ←年末に一度ピックアップ済。
〔外部リンク〕http://www.nagaoclinic.or.jp/doctorblog/nagao/2011/07/de.html
今日は、尊厳死法制化を考える議員連盟に呼んで頂き、朝からお話をした。
在宅医療の現場から、リビングウイルを基本的人権としての必要性を説いた。
沢山の質問を頂いた。道は遠いが、頑張りたい。
超高齢化社会は待ったなし。
多死社会がやってくる。
リビングウイルとは、延命処置を拒否する権利。
基本的人権だ。
尊厳死運動とは、リビングウイルを国に認めてもらうこと。
本人が拒否している延命処置を施される現実には耐えられない。
医療界も、法曹界も、国民も誰も、この尊厳死問題に
正面から向き合わずにここまで来てしまった。
医療問題が、この問題抜きに語れるのか?
その結果が、40万人の胃瘻。
毎年20万人ずつ増えている。
胃瘻専門の高専賃まで出来ている現実。
この現実を、どうして誰も直視しないのか。
フランスのレオネッテイ法は、いいモデルになる。
2005年に制定され、緩和医療と両輪で進んでいる。
自分にとって、長い闘いが、今日、始まった。
歴史的な日。
◆金田一 一郎 「死ぬ権利 認めてもらえませんか?」
http://www.youtube.com/watch?v=nU4-DNbKDJM
◆金田一 一郎 「死ぬ権利についての基本的な考え」
http://www.youtube.com/watch?v=q9AVNvpFoxk
◆金田一 一郎 「末期という条件は安楽死に必要か? 」
http://www.youtube.com/watch?v=NjB2PSqqipo
◆金田一 一郎 「安楽死を精神的な苦しみにも適用すべき 」
http://www.youtube.com/watch?v=2DdqqXfyex4
>TOP
■ニュース
◆日経メディカル2012年1月号「ニュース追跡」(転載)
pdf版
尊厳死法制化で議連が骨子まとめる
終末期の延命措置差し控えの手順も示す
久保田文=日経メディカル
(メディカル・オンライン 2012. 1. 6)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201201/523068.html
(図は省略)
超党派の議員連盟が、延命措置の差し控えについて法律案の骨子を示した。骨子には、患者の意思を尊重して延命措置を差し控えた医師の免責も盛り込んだ。しかし、法制化の実現には障壁も少なくない。
--------------------------------------------------------------------------------
朝日新聞は昨年12月8日、尊厳死法制化を考える議員連盟(会長:参議院議員の増子輝彦氏)が、「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称)」の骨子をまとめたと報じた。同議連は2005年、日本尊厳死協会の要望を受けて発足。現在は超党派の議員91人で構成されている。
骨子では、終末期や延命措置について定義。終末期を「全ての適切な治療を受けた場合であっても患者に回復の可能性がなく、かつ、死期が間近であると判定された状態」とした。延命措置は「傷病の治癒ではなく生存期間の延長を目的とする医療上の措置」とし、栄養補給や水分補給も含めることを示した。ただし、終末期と判断される前から行われている治療は、延命措置に含まない。その上で、患者の意思を尊重して延命措置を差し控えることができ、その差し控えについて医師は民事や刑事、行政上の責任などを問われないとした。
延命措置差し控えまでの具体的な流れも盛り込んだ(図1)。まず、担当医以外の知識や経験を有する医師2人以上が終末期を判定。差し控えによって生じる事態を患者や家族に説明した後、それでも拒まない場合などに、延命措置を差し控えてもよいとした。
依然として難しい法制化
同議連の会長を務める増子氏は、「1月からの通常国会への法案提出を目指して、日本医師会や日本弁護士連合会、警察庁など関係機関との協議を開始した」と話す。これまでのところ骨子に対しては、「終末期や治療の方向性を各医師が状況に応じて判断できるように、医師の裁量を担保すべき」「終末期と判断される以前からの治療の中止も含むべき」「家族の範囲を詳細に定義すべき」といった意見が出ている。同議連は、こうした意見を踏まえて法案化を目指す考えだ。
ただ、同議連は07年にも医師の免責などを盛り込んだ「臨死状態における延命措置の中止等に関する法律の要綱案」を提示したが、最終的に法案化を断念した経緯がある。「延命措置の中止などについて、患者が意思表示することは一般化していない」「医師の裁量権が担保できない可能性がある」といった反対意見が相次いだからだ。
現在は延命につながりかねない認知症患者への胃瘻造設に慎重な姿勢を示す医師が増えるなど、5年前に比べて終末期医療のあり方についての議論は活発化しつつある。とはいえ、実際の医療現場で、延命措置の差し控えについて患者が意思表示するのは一般化しているとは言いがたい。元気なうちに文書などで意思表示していても、終末期には認知機能が低下して患者の判断能力が疑われたりするケースもある。さらに、終末期と考えられた高齢患者が輸液だけで回復するケースもあり、終末期や延命措置の差し控えの判断は一律にできないのが実情だ。
こうした中で法律の制定を急げば、医療現場に混乱を招きかねない。尊厳死の法制化までにはまだ紆余曲折ありそうだ。
◆終末期胃ろう「治療差し控えも」…老年医学会
(2012年1月29日03時01分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120128-OYT1T00924.htm
日本老年医学会(理事長・大内尉義やすよし東大教授)は28日、高齢者の終末期における胃ろうなどの人工的水分・栄養補給について、「治療の差し控えや撤退も選択肢」との見解を示した。
終末期医療に対する同学会の基本的な考え方を示す「立場表明」の改訂版に盛り込まれ、同日の理事会で承認された。
「立場表明」は2001年に策定されたが、その後の実態に即したものにするため、10年ぶりに改訂された。近年、口から食べられない高齢者に胃に管をつないで栄養を送る胃ろうが普及。病後の体力回復などに効果を上げる反面、欧米では一般的でない、認知症末期の寝たきり患者などにも広く装着され、その是非が議論になっている。
改訂版では、胃ろうなどの経管栄養や人工呼吸器の装着に対する見解が初めて盛り込まれた。高齢者に最善の医療を保障する観点からも、「患者本人の尊厳を損なったり、苦痛を増大させたりする可能性があるときには、治療の差し控えや撤退も選択肢」とし、「患者の意思をより明確にするために、事前指示書などの導入も検討すべき」とした。
◆2012/03/07 「尊厳死 医師責任問わず 超党派議連が法案」
『東京新聞』2012年3月7日 朝刊
「「超党派の国会議員でつくる尊厳死法制化を考える議員連盟(増子輝彦会長)は、終末期患者が延命治療を望まない場合、人工呼吸器装着など延命措置を医師がしなくても、法的責任を免責される法案をまとめた。近く総会で決定し、三月中にも議員立法で国会に提出する。
議連は民主、自民、公明など与野党の国会議員約百十人で構成。二○○五年に発足し、尊厳死について議論してきた。法案をまとめるのは初めて。ただ、命の軽視につながるとして議連以外には反対の議員も少なくないため、成立は見通せない状況だ。
法案は、適切に治療しても患者が回復する可能性がなく、死期が間近と判定された状態を「終末期」と定義。二人以上の医師が終末期と判定し、患者が人工呼吸器の装着、栄養補給などの延命措置を拒む意思を書面などで示している場合、医師が延命措置をしなくても、刑事、民事、行政上の法的責任を問われないと明記した。
本人の意思が分からず、家族が延命措置を望まないケースは「法律の適用外」(議連幹部)とした。
終末期医療をめぐっては、○六年に富山県射水市民病院で人工呼吸器を外された末期がんなどの患者七人の死亡が発覚。厚生労働省は医師の独断を避けるため○七年に初の指針を策定。しかし、延命措置の中止の手続きを定めただけで、延命措置をしなくてもよい基準は明確にしなかった。
現場からは国の責任で明確な基準を示さない限り、尊厳死を望んでいる患者に対しても責任を追及される可能性があるため延命措置を続けるしかない、との指摘が出ている。」
◆2012/03/23 「延命措置しなくても、責任問われず 尊厳死法案」
朝日新聞デジタルライフ医療・健康医療・病気記事2012年3月23日10時37分
http://www.asahi.com/health/news/TKY201203230171.html
「超党派の国会議員でつくる尊厳死法制化を考える議員連盟(増子輝彦会長)は22日、終末期の患者が延命措置を望まない場合、措置を始めなくても医師の責任が問われないとする法案を、初めて公表した。この日の総会では異論も出たため、とりまとめは、次回以降に持ち越された。
法案は、適切な医療を受けても回復の可能性がなく、死期が間近と判断される状態を「終末期」と定義。15歳以上の患者の意思が書面などで明らかで、2人以上の医師が終末期と判断すると、生存期間の延長を目的とした人工呼吸器の装着や人工栄養の補給を始めなくても、医師は民事、刑事、行政いずれの責任も問われないとする。
知的障害がある人や意思表示ができない人などは、対象としない。
法案をつくるにあたり、延命措置の中止も含むべきだという意見があったが、治療を開始すると本人が意思を示せなくなることもあるため、最も範囲の狭い「延命措置を始めないこと」に限定した。
法案は、国や自治体に終末医療の啓発をすることも盛り込む。延命措置を希望するかどうか、運転免許証や保険証に記載できるようにするとした。
2005、06年に北海道や富山で医師が人工呼吸器を外し、患者が死亡したと明らかになり、厚生労働省などは終末医療の指針を作った。だが明確な手順を決めたものでなく、法的根拠もない。医療現場からは「責任を追及される可能性があるからとどんな状態でも延命措置を始め、一度開始すれば続けるしかない」という指摘が出ていた。
総会に出席した関連団体からは「適切な医療や死が間近とはどういうことか。議論の前提を欠いている」(日弁連)、「人工呼吸器などは使ってみないと価値がわからない」(障害者インターナショナル日本会議)と反対意見も出た。
増子会長は「生を大事に、個人の意思を尊重することを一番に考えてまとめた上で、今国会への提出を目指したい」と話した。
終末医療に詳しい国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)の三浦久幸・在宅医療支援診療部長は、「病状と共に変わっていく本人の気持ちを把握して実現できるよう、書面に意思を残すことに加え、希望をかなえる組織づくりも進めていかねば」と話す。
会田薫子・東京大特任研究員(死生学)は「大事なことは法律の条件を整えることではなく、本人がその人らしく生きるための最善の選択肢を探り、実現していくこと」と強調する。(辻外記子)
<終末期医療の意思尊重についての法案骨子>
◇「終末期」とは、適切な医療を受けても回復の可能性がなく、死期が間近な状態
◇判定は、2人以上の医師による
◇延命措置を希望しないと意思が明らかな患者に延命措置を始めなくても、医師は責任を問われない 」(全文)
cf.3月22日に電話およびメールでコメント頼あり、100字以内との指定でメールで送ったが掲載されなかった立岩の文章
「転院や退院の強要等、生き難い状況を作った上で、そうした社会にした政治家達が、「本人同意」を堂々と言うということが、まず問題だ。法文としてどうか以前に、なすべきことの順序が逆であることに気づいてほしい。」
◆2012/03/22 「尊厳死望む場合、医師を免責 超党派議連が法案」
共同通信
http://www.47news.jp/news/2012/03/post_20120322193501.html
「民主、自民、公明など超党派の国会議員でつくる「尊厳死法制化を考える議員連盟」(会長・増子輝彦民主党参院議員)は22日、がんなどで終末期にある患者本人が「尊厳死」を望む場合、2人以上の医師が判断すれば、栄養・水分補給などの延命措置をとらなくても医師は免責されるとする法案のたたき台をまとめ、公表した。 議連はさらに議論を進め、今国会… [記事全文] 2012/03/22 19:33 【共同通信】」(全文)
◆2012/03/23 「延命治療しない医師免責 議連が法案、終末期患者の意思なら」
日本経済新聞 2012/3/22 22:12
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E0E2E18B8DE0E0E2E1E0E2E3E09180EAE2E2E2;at=DGXZZO0195166008122009000000
「超党派の「尊厳死法制化を考える議員連盟」は22日、終末期の患者が延命措置を望まない場合、延命治療をしない医師の責任免除などを柱とする法案を初めてまとめた。終末期かどうかは2人以上の医師が判断。「延命措置の不開始」の意思表示には書面が必要としている。
議連は各党内の議論を経た上で、今国会で議員立法の提出を目指すが、「尊厳死」を巡っては賛否が割れており、法案提出の行方は不透明だ。
法案は22日の議連総会で「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称)」として提示された。
「終末期」について「患者が傷病について行いうるすべての適切な治療を受けた場合であっても、回復の可能性がなく、かつ、死期が間近であると判定された状態」と定義。終末期医療の知識や経験のある2人以上の医師の判断が一致した場合を「終末期状態」の患者と規定した。
その上で、延命措置を新たに始めない要件として、患者が延命治療を希望しないことを書面で意思表示している場合と明記。すでに行われている延命措置の中断はできないとしている。
延命措置の対象は人工呼吸器だけでなく、点滴などによる栄養や水分の補給などとした。
「延命措置の不開始」の意思表示は15歳以上とし、臓器移植法とは異なり、家族の判断は含めなかった。こうした患者本人の意思を尊重した場合、医師については民事、刑事、行政上のいずれの責任も問われない。
議連総会には各団体が出席した。日本尊厳死協会が「希望通りの死を迎えられていない患者が多い。法案は延命措置の中止は盛り込まれていないが、患者の意思が尊重されている」と賛成を表明。障害者団体「DPI(障害者インターナショナル)日本会議」は「終末期の認識は個々人で異なり、法律で決められない。白紙撤回すべきだ」と強く反発した。」
◆2012/03/29 「尊厳死、なぜいま法制化の動き」
『東京新聞』『中日新聞』2012/03/29
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2012032902000042.html
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120330140720345
「医師の法的責任問わず 難病患者、障害者ら反発
患者が自らの意思で人工呼吸器の装着などの延命措置を望まず、自然な形で最期を迎える「尊厳死」。その法制化を目指してきた超党派の国会議員連盟が、医師が問われかねない責任の免除などを盛り込んだ法案を初めてまとめた。だが、難病患者や障害者からは「命の軽視につながるのでは」との懸念の声が上がっている。 (小倉貞俊)
医療現場は歓迎の声も
「尊厳死法制化を考える議員連盟」の総会であいさつする増子輝彦会長=22日、東京・永田町の衆院第2議員会館で
東京・永田町の衆院第2議員会館。与野党の国会議員約110人が名を連ねる「尊厳死法制化を考える議員連盟」の総会が22日開かれ、法案の草稿が配られた。
「『尊厳ある生を大切にする』という考えのもと、ようやく1つの案を提示することができた。この案を中心に、議員立法として今国会に提出したい」。議連会長の増子輝彦参院議員(民主党)はこう力を込めた。
議連は2005年に発足。法制化に向け議論を重ねてきた法案の内容は?。まず「終末期」を、適切な治療をしても回復の可能性がなく、死期が間近と判定された状態にある期間と定義。「延命措置」については、人工呼吸器や、おなかに穴を開けて管から栄養や水分を胃に送る胃ろうなど患者の生存期間を延ばすための行為とした。
そして「15歳以上の患者が延命措置を拒む意思を書面で示しているケースで、2人以上の医師が終末期と判定した場合には、延命措置をしなくてもよい」とする。
患者の意思は「事前指示書」(リビングウイル)などと呼ばれる書面に残す。法案では、すでに実施している延命措置の中止は含まないほか、認知症患者や知的障害者ら本人の意思が分からない場合は対象外とした。
尊厳死より踏み込んだ「安楽死」は、医師が薬物などで積極的に患者の余命を縮める措置で、国内では認められていない。尊厳死の場合も、医師が延命措置を中断した場合に刑事責任を問われる可能性がある。
06年には、富山県の射水市民病院の医師が末期がん患者など7人の人工呼吸器を取り外して死亡させていた事件(後に不起訴)が発覚。翌07年、厚生労働省は「患者本人の決定を基本にした医療が原則」などとする終末期医療の指針を作成したが、医師の免責には触れておらず、医療の現場からは法的な担保を求める声が上がっていた。
このため法案では医師の免責条項を設け、延命措置をやめても「民事、刑事、行政上の責任を問われない」と明記。生命保険契約では「自殺者と扱わない」とした。
この日の議連総会では、関係団体から意見を聞き、これまでも法制化を強く要望してきた「日本尊厳死協会」が賛意を表明した。
同協会は1976年に発足。医療技術が高度化する中、過剰な延命治療を断り、「人間としての尊厳を保ちながら死を迎えたい」という権利を確立する運動を進めている。「尊厳死の宣言書」と名付けたリビングウイルを発行し、会員数は12万5千人。亡くなる会員の9割は、リビングウイルを提示して尊厳死を選んでいるという。
同協会副理事長の鈴木裕也医師は「自分の人生の幕の下ろし方は自分で決めたいという人が増えている半面、医療現場では希望通りの対応ができないという医師のジレンマがある」と、法制化の必要性を主張した。
国民的な議論、まだ不足 「命の軽視招く」
一方で、反対意見も続出した。
障害者インターナショナル日本会議
は「法案に示された終末期の定義があいまいな上、延命措置という表現がマイナスイメージで使われている。法制化に関する国民的な議論が足りない」と白紙撤回を要請。
日弁連は「現状ではそもそも患者の権利保障が不十分。法制化の前に医療、福祉、介護制度の問題点を解決すべきだ」と指摘した。
議連は各党で意見をまとめた上、法案の提出後は党議拘束をかけない採決を視野に入れている。ただ、07年に法案のたたき台を作った際には合意に至らなかった経緯もあるなど、各党には反対の立場の議員も多い。提出できたとしても成立の見通しは不透明だ。
議連事務局長の阿部俊子衆院議員(自民党)は「政権交代もあり法案作りが延び延びになってきたが、やっと尊厳死について考えてもらう第一歩になる。望まない人は対象にしないことを理解してほしい」と訴える。
とはいえ、団体からの反対が相次いだように、尊厳死の法制化に国民の関心が高まっているとはいえない。「高齢化で増え続ける医療費の抑制が目的ではないか」という見方もある上、特に難病患者や障害者らは深刻な不安を抱えている。
「法制化で、患者は生きることを断念するよう無言の圧力を受ける」と訴えるのは、30年近くも進行性の難病の筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)(ALS)を患う
橋本操
さん(59)=東京都練馬区=だ。
[写真]総会を傍聴するALS患者の橋本操さん=東京・永田町の衆院第2議員会館で
ALS患者は全国に約9千人。全身の筋肉が徐々に弱まり、頭脳や感覚の機能は悪化しないものの、呼吸筋のまひで人工呼吸器を装着するほか、経管栄養補給に頼らなければならない。
「患者には24時間の介護が保障される仕組みがない。世話をする家族が仕事を辞めるなど負担は大きい。家族の迷惑を考え、強く『生きたい』とは表明できない」
こうした苦悩の末、呼吸器を付けずに亡くなるALS患者は7割に上る。08年に亡くなった滋賀県の男性患者=当時(62)=は当初、呼吸器の装着を希望したが、周囲から「家族にもつらい思いをさせてまで生きる気か」と暗に言われた。
男性は、介護に疲れ果てた身内を見て「過酷な病状に耐える勇気がなくなった」と延命を諦めたといい、男性の長女(39)は「父の心を折ってしまい、一生消えない後悔がある。法制化によって家族へのプレッシャーも強まるのでは」とみる。
さらに問題なのは本人が書面に示した意思が、直近の意思と同じかどうか分からないことだ。
「法制化は疑問」と話す
川口有美子
さん=東京都千代田区で
ALSを発症した母親を12年間、介護した日本ALS協会理事の川口有美子さん(49)は「いざ自発呼吸ができなくなって苦しくなり『やはり生きたい』と気が変わっても、家族や医師が書面を優先してしまう例もある。法的拘束力を持てば書面の書き直し、撤回がしづらくなる」と懸念。「震災復興に向けたどさくさの中、議論もないまま審議にかけられるのは言語道断だ」とも。
治療、介護の仕組み改善を
尊厳死の問題に詳しい
立岩真也
立命館大教授(社会学)は「延命措置を否定する風潮が広がり、患者や障害者ら弱者の生きにくさが助長されるだろう。そもそも人の生き死にを法律で決めるより前に、医療や介護の仕組みを改善して生きられる環境を整える必要がある。命をどう救えるかこそ、優先して取り組むべきだ」と話した。
デスクメモ
大震災は1度にあまりにも多くの命を奪い去った。津波の犠牲者のほか、避難時にショックや疲労で体調を崩した震災関連死はお年寄りや病人の弱者だった。人の命のはかなさや尊さに向き合った1年だったはず。尊厳死の現実はあるが、今なぜ? 「生きていたい」意思をもっと尊重してあげたい。(呂)」
◆2012/04/02
☆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「われら自身の声」を届けます!
DPI日本会議メールマガジン(12.4.2)第330号
DPI-JAPAN Mail Magazine
☆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんにちは、メルマガ編集部です。
前号に引き続き尊厳死法案、総合福祉法についてのニュースです。
総合福祉法においては各地方議会で意見書が続々と採択されるなど
各地での動きがより活発になっています。
引き続き皆様の参加、呼びかけ等をお願いいたします。
◆もくじ◆
1)3月22日尊厳死議員連盟総会
2)総合福祉法に対する意見書採択
3) イベント案内「障害のある女性の生活の困難・複合差別実態調査」報告会
4) イベント案内バックナンバー
1)3月22日尊厳死議員連盟総会
「尊厳死法制化を考える議員連盟」が22日に総会を開き、
15歳以上の終末期患者が、栄養や水分の補給を含む延命措置の「不開始」を希望する場合、
医師が措置をしなくても、その法的責任を問わないとする
「終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案」(仮称)の原案を示しました。
この日の総会では日本医師会、日本尊厳死協会、日弁連、DPI日本会議からヒアリングを行いました。
私たちはなぜこのような法律が必要なのか?誰のために必要なのか?
人間の生死に関わることが、十分な議論がされないまま法制化が進められている現状について、
改めて反対の意志を表明しました。
▼尊厳死法案への反対表明(DPI日本会議)
http://dpi.cocolog-nifty.com/mailmg/2012/20120316seimei_songenshi_dpi.doc
私たちは、現在進められている法制化の白紙撤回すること、
障害者、患者、家族等、当事者・関係者の意見を十分に聴取することを
引き続き強く求めていきます。
▼尊厳死法案についての反対声明
・ALS協会声明
http://dpi.cocolog-nifty.com/website/work/als.pdf
・全国青い芝の会声明
http://dpi.cocolog-nifty.com/website/work/aoisiba.pdf
・精神「病」者集団声明
http://www.jngmdp.org/announcement/1232
▼ニュース記事
延命措置の「不開始」で、医師を免責−超党派議連が法案原案を提示
医療介護CBニュース 3月22日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/36874.html?freeWordSave=1
●関連情報(DPIブログ 3月26日尊厳死法案への反対表明)
http://dpi.cocolog-nifty.com/vooo/2012/03/post-35f0.html
[…]
発行元:DPI日本会議
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町3-11-8
武蔵野ビル5階
TEL)03-5282-3730 (FAX)03-5282-0017
ホームページ:
http://www.dpi-japan.org/
メール:office@dpi-japan.org
◎DPI日本会議メールマガジン
のバックナンバー・配信停止はこちら
⇒
http://archive.mag2.com/0000070263/index.html
◆「終末期医療の意識調査、施設長も対象に−厚労省検討会、来年1月下旬にも実施へ」 医療・介護情報CBニュース 2012年12月27日23時05分
「厚生労働省の「終末期医療に関する意識調査等検討会」(座長=町野朔・上智大生命倫理研究所教授)は27日に初会合を開き、一般の国民や医療・介護従事者を対象とした終末期医療に関する意識調査を年度内に行うことを決めた。同調査は1992年以降、5年ごとに実施されており、今回で5回目。今回の調査から、病院や診療所、介護老人福祉施設(介護老人保健施設を除く)の施設長も対象となる。同省では、来年1月下旬にも対象施設などに調査票を送付する見通しだ。
この日の会合で厚労省が示した調査票案では、同省の研究班が今年3月にまとめた報告書を踏まえ、調査項目が簡素化されたほか、「リビングウィル」を「どのように治療を受けたいか、あるいは受けたくないかなどを記載した書面」とするなど、専門用語がより平易な表現に改められた。
前回からの主な変更点としては、▽末期がん▽慢性の重い心臓病▽進行した認知症▽交通事故後の意識不明―のそれぞれの病状について、医師が「回復の見込みがない」と判断した場合、経鼻栄養や胃ろうなど具体的な治療や、療養場所の希望に加え、医療・介護従事者に対しては、末期がんの終末期患者にどのような治療を勧めるかどうかも尋ねるとした。
一方、今回から調査対象に加わる施設長に対しては、延命治療の不開始や中止について話し合う倫理委員会や「コンサルテーションチーム」の有無や、厚労省や各学会が作成した終末期医療に関するガイドラインの使用状況などを聞くとしている。
この日の会合では、過去の調査で病院ごとに回答する医師、看護師の専門領域に、ばらつきがあったことから、各病院で調査対象となる医師、看護師それぞれ2人のうち、各1人を終末期医療に従事していることを条件とする一方、回答者の重複を避けるため、これまで対象だった「緩和ケア」を外すことを決めた。
委員からは、急性期や慢性期、「ケアミックス型」といった、さまざまなタイプの病院が存在することから、調査で回答者の属性を明らかにするよう求める意見が出た。また、認知症については、「自分の居場所や家族の顔が分からず、食事や着替え、トイレなど身の回りのことに手助けが必要な状態にまで衰弱が進んでいる」状態を、終末期と定義付けることを疑問視する声もあった。
最終的な調査票は、この日の意見などを踏まえて年明けに確定する。【敦賀陽平】」
UP:20120115 REV:20120130, 0227, 0229, 0312, 25, 0402, 03, 04, 0521, 22 ... 0607, 08, 14, 22, 27, 0712, 30, 0801, 13, 24, 26, 0903, 29, 1017, 1228, 30, 20130106
◇
安楽死・尊厳死 euthanasia / death with dignity
TOP
HOME (http://www.arsvi.com)
◇