◆19900604 米国:ジャック・キヴォキアン(Jack Kivorkian)自殺幇助始める
◆19900625 米国:連邦最高裁判所1990年6月25日判決(クルーザン事件)
◆Guibert, Herve 1990 A l'ami qui ne m'a pas aauve la vie, Gallimard=19920425 佐宗 鈴夫 訳,『ぼくの命を救ってくれなかった友へ』,集英社,271p. ISBN:4-08-773145-6 1600 [boople] ※ ** d01 et
◆199104 東海大学安楽死事件 →安楽死・日本
◆199111 米国:ワシントン州、世界初の「医師に安楽死を要求する権利法案」法制化見送り
◆199112 米国:患者の自己決定法施行
◆Rothman, David J. 1991 Strangers at the Bedside: A History of How Law and Bioehtics Transformed, Basic Books=20000310 酒井忠昭監訳,『医療倫理の夜明け――臓器移植・延命治療・死ぬ権利をめぐって』,晶文社,371+46p. ISBN:4-7949-6432-3 [boople]/[bk1] ※ *d01 et
cf.立岩 2001/01/25 「米国における生命倫理の登場」(医療と社会ブックガイド・1),『看護教育』42-1(2001-1):102-103
◆Humphry, Derek 1991 Final Exit=19920229 田口 俊樹訳,『FINAL EXIT――安楽死の方法』,徳間書店,262p. 1500(19920620:第3刷,200102に確認:品切)
「…あるメンバーは次のように語っている。「死という問題を真剣に考え、自分の考えをみんなのまえで正直に言うことで、ひとりひとりが精神的に高められるんですよ」すでに死の床にある人も、そのような話し合いによって、残された生をふたたび自らの支配下に置くことの喜び安堵を覚えるのである。」(p.120)
「アルツハイマー病は末期疾患と言えるのかどうか? 言えない、という人もいる。一方、不治(p.200)の病であることに変わりなく、体力の弱まったところへほかの病気に襲われ、必ず死に至る以上、”末期疾患”としか言いようがないという人もいる。が、いずれにしろ、アルツハイマー病が人々に恐れられている一番の理由は、この病気にかかっても通常五年から十年は生きつづけ、その間、家族の者に大変な負担をかけることが、一般に知られているからである。アルツハイマー病は”心の死”及び”脳の部分的な死”という形態を取るのである。」(pp.200-201) 星野一正「安楽死について――わが国の場合」
「デレック・ハンフリー氏の著作『FINAL EXIT』の英文原著を拝読し、安楽死推進者ではない私でも、基本的にハンフリー氏の考え方に反発も反感も抱くことはなかった。それどころか、肉体的に精神的に苦痛にさいなまれながら死にきれずに葛藤している患者への温かい思いやりとコンパッション(compassion)に溢れた著者の人柄がにじみ出ている本書にむしろ共感さえ覚えたのであった」(p.251) 「ヘムロック協会」のファイルでも同じ箇所を引用