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てんかん epilepsy


last update: 20120402

*てんかんにかんする東日本大震災関連情報は,以下の外部リンクをご覧ください
[外部リンク]てんかん 災害支援ネットワーク(日本てんかん学会・日本てんかん協会など)
[外部リンク]社団法人日本てんかん協会「東日本大震災」被災地支援情報

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■関連項目(生存学HP内)

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 ◇自動車の利用に関わる欠格条項


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■ホームページ(外部リンク)

◆The International Bureau for Epilepsy (IBE: 国際てんかん協会) [外部リンク]公式HP
◆日本てんかん協会(Japaneses Epilepsy Association) [外部リンク]公式HP
 ◇[外部リンク]リンク集(支部HP,関連団体HP等へのリンク)
◆JEPNETてんかんネットワーク [外部リンク]公式HP
◆てんかんを考える会 [外部リンク]公式HP
◆ユウナmamaさんのページ(てんかんと妊娠・出産関連情報:閲覧は要許可&登録制) [外部リンク]個人HP
◆国立病院機構山形病院(てんかんセンター) [外部リンク]公式HP
◆国立病院機構西新潟中央病院(てんかんセンター) [外部リンク]公式HP
◆国立精神・神経研究センター病院(精神科) [外部リンク]公式HP
 →cf. 自殺
◆国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター [外部リンク]公式HP
 →cf. 神経難病
◆国立病院機構宇多野病院 関西脳神経筋センター [外部リンク]公式HP
 →cf. 神経難病
◆長崎てんかんグループ 包括医療プログラム [外部リンク]公式HP
◆みちのくてんかん治療ネットワーク [外部リンク]公式HP
◆The International League Against Epilepsy(ILAE: 国際てんかん学会) [外部リンク]公式HP
◆日本てんかん学会 [外部リンク]公式HP
◆日本てんかん外科学会 [外部リンク]公式HP
◆てんかん治療研究振興財団 [外部リンク]公式HP


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■文献

このHP経由で購入すると寄付されます

※は生存学書庫所蔵

松友 了 198404** 『てんかんの子と生きる』,ぶどう社,253p. ASIN: B000J7278M \1682 [amazon] epi
◆日本てんかん協会 編 19851120 『てんかんと私』,ぶどう社,221p. ISBN-10: 4892400556 ISBN-13: 978-4892400551 \1580 [amazon][kinokuniya] ※ epi
松友 了 19960910 『父は吠える──知的障害の息子と共に』,ぶどう社,158p. ISBN-10: 4892401269 ISBN-13: 978-4892401268 [amazon] ※ epi
◆Goetz, Christopher G. 1987 Charcot, The Clinician: The Tuesday Lessons,Lippincott-Raven Publishers=19991030 加我 牧子・鈴木 文晴 『シャルコー 神経学講義』,白揚社,276p. ISBN-10:4826900937 ISBN-13:978-4826900935 \4725 [amazon][kinokuniya] ※ n02 epi ect
◆金澤 治 19991110 『ひきつけ・けいれんは小児てんかんを疑え』,講談社,214p. ISBN-10: 4062592126 ISBN-13: 978-4062592123 \1365 [amazon][kinokuniya] ※ epi
秋元 波留夫 監修・河野 暢明 20060628 『「てんかん」のすべてがわかる本――治療と生活から心理・福祉まで』,法研,197p. ISBN-10: 4879546291 ISBN-13: 978-4879546296 \1575 [amazon][kinokuniya] ※ epi


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■声明

◆20110421 日本てんかん協会 「栃木県鹿沼市で発生した交通死亡事故に関する声明」
◆20010114 日本てんかん協会 「道路交通法改正試案に対する見解」
◆日本てんかん学会 20010110 「道路交通法改正試案」に対する日本てんかん学会の意見
 →cf. 自動車の利用に関わる欠格条項


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■新聞記事

相次ぐ無申告運転「てんかんに理解足りない」 偏見と生活不安が背景(2011年6月7日)
検察「てんかん発作」指摘 「就労に不利」相談多数(2011年6月18日)


◆相次ぐ無申告運転「てんかんに理解足りない」 偏見と生活不安が背景
2011年6月7日
共同通信(配信)

 小学生6人が死亡した栃木県鹿沼市のクレーン車事故など、運転手が持病のてんかんを免許更新時に申告せず、事故を起こすケースが相次いでいる。日本てんかん協会関係者は「責任感の欠如」と批判する一方、患者が病気を隠す場合、背景には周囲の偏見や車のない生活への不安もあると指摘する。ある患者は「病気への社会の理解は足りない」と訴えた。

相談4倍

 「とんでもないことをしてくれた」。同協会栃木県支部の鈴木勇二事務局長は、鹿沼市の事故で起訴された柴田将人被告(26)への憤りを隠さない。発作を起こしたのが原因とみられている。
 同支部によると、全国のてんかん患者は約100万人。平成14年から発作の恐れがないなどの条件を満たせば運転免許が取れるようになった。申告の必要性を理解していない患者もいるが、多くは薬を服用するなどして問題なく運転、申告ルールも守っている。
 だが、偏見は根強い。事故後「正規に免許を取ったのに運搬業務から外された」など、運転をめぐる患者や家族からの支部への相談が約4倍に。嫌がらせ電話も増えた。
 差別を恐れて臆病になる患者は多い。業務で運転することもある東京都の男性会社員(27)は「仕事を減らされるのが怖いので隠している」。
 数年前、病気の事実が会社の上司に伝わり、運転業務と関係ないのに退職を迫られた横浜市の40代男性は「免許は身分証にもなり、持っていないと『なぜ』と聞かれ、告白すると差別される。病気を知っても冷静に話し合えるほど、社会の理解は深くない」と話す。

通勤できず

 一方で鈴木事務局長は、「症状が重いのに、就労や通勤で不利になるため申告をためらう患者もいる」と心配する。40代で発症した栃木県の男性は発作が頻発し、会社に車で通勤できなくなり退職。自転車で通える就職先がなく「病気を隠したい」と相談を寄せてきた。たしなめて、仕事が見つかるまで生活保護を受けるよう勧めたという。
 国土交通省などによると、てんかん患者にはJR運賃の割引がなく、バスやタクシーの運賃補助も自治体によってばらつきがある。
 静岡てんかん・神経医療センターの久保田英幹医師は、相次ぐ事故で患者の社会参加が規制される事態を危ぶみ「免許手続きを患者に徹底することが重要だが、周囲にも病気を正しく知ってほしい。不当な扱いを受けなければ、自己申告も増えると思う」と話した。


てんかん患者の運転免許

 平成14年施行の改正道交法でてんかん患者の免許取得が可能になった。(1)2年以内に発作がなく、その後も数年間発作が起きないと医師が診断している(2)運動および意識障害の伴わない部分発作しか起きない-などが条件。免許取得や更新の際、規定用紙の「意識を失ったことがある」などの項目にチェックして申告。個別面談で症状を説明し、必要に応じて診断書などを提出、適性の判定を受ける。

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◆検察「てんかん発作」指摘 「就労に不利」相談多数
2011年6月18日
讀賣新聞

 福山市藤江町の県道で5月、児童の列に軽乗用車が突っ込み、4人が重軽傷を負った事故。自動車運転過失傷害罪に問われている同市沼隈町、村田真樹被告(38)について、地検福山支部は起訴状で、医師から車の運転を控えるよう指導されていたのに車を運転し、てんかんの発作で意識を喪失して事故を起こした、と指摘した。事故の背景にある実情と課題を、患者や家族の支援に取り組む日本てんかん協会県支部代表の精神科医岩崎学さん(63)に聞いた。(河部啓介)

 てんかんの発作が起こるかもしれない状況で危険を顧みない運転があった点について、運転者は社会的な責任を免れることはできない。しかし、てんかんや障害のある人が、就労を含む社会生活から締め出されるようなことにつながらないかと危惧している。

 てんかんは、慢性の脳疾患だ。脳に傷などがあることで起こるもの、原因不明のものがある。80%は乳幼児期を中心に18歳未満で発症する。国内には約100万人の患者がおり、20%は薬を飲んでも発作のコントロールが難しい難治性とされている。

 患者は2002年に道路交通法が改正されるまで、運転免許を取得できなかった。てんかん協会や日本てんかん学会が求めた結果、「発作が再発するおそれがない」「意識障害が起こらない」などの医師の診断書があれば、取れるようになった。免許の取得、更新の際に申告が必要なことは、様々な形で患者に伝えられており、ほとんどの人は守っている。

 あってはならないことだが、病気の申告をせずに免許を取る人がいるのには理由がある。てんかんは、世界保健機関(WHO)の分類で脳疾患とされるが、国内では精神障害と扱われる。差別や偏見にさらされることが多く、一部の公共交通機関では割引もない。車がないと日常生活が著しく不便になる場合もある。

 協会に寄せられる相談は「てんかんと言った途端、不採用になった」など、就労に関するものが多い。不利に扱われた経験があると、病気を隠してしまいがち。診療する医師は、患者が自ら悩みをぶつけてくるような信頼関係を構築するようにしなければならない。

 新薬の開発で大きな発作が抑えられるようになったため、患者が発作を起こす場面を目にすることが少なくなり、てんかんについて認知されにくくなっている。偏見をなくすためにも、不幸な事故を減らし、病気の正しい理解につなげる必要がある。少しでも悩みがある患者は相談に来てほしい。

 日本てんかん協会県支部は、ファクス(番号略)で相談を受け付けている。

◆免許取り消し172件◆

<メモ>警察庁によると2010年に全国で、てんかんによって運転免許を取り消した件数は172件、停止、拒否、保留も加えた処分件数は計291件。てんかん発作による交通事故は、02年の道交法改正以降では04年が93件で最も多く、10年は71件だった。

 県警によると、県内でてんかんを理由に免許取り消しとしたのは06年〜10年で計20件、免許停止は計27件。免許の更新などの際に、適性診断を経て免許を交付した件数は、08〜10年で計185件だった。

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UP: ? REV: 20101221, 20110413, 26, 0807, 20120402
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