『ヴァンサンカン』
月刊誌『ヴァンサンカン』1984年1月号に
「結婚する前のコモンセンス・よい血を残したい」
と題する記事が掲載された。
これに対して
全国障害者解放運動連絡会議(全障連)
障害者の生活保障を要求する連絡会議(障害連)
視覚障害者労働問題協議会(視労協)
82優生保護法改悪阻止連絡会(阻止連)が抗議
『全障連』35:2-8,36:3-4,37・38:6-10,40:11-14,42:11-13(1984)
やぎ[1986:149-153]
この記事中には、ゴダード(立岩『私的所有論』第6章注34・260頁)の「カリカック家」についての研究結果(Goddard[1912])――ある男が二人の女性との間に子を設け、その一方のクエーカー教徒の名士の女性の子孫は善良な市民の家系となり、一方の精神薄弱の女性の子孫は精神薄弱者、アルコール中毒、犯罪者などの家系となったという、ゴダードが派遣した調査員の印象により精神薄弱が「判定」され、また使われている顔写真に意図的な修正が加えられた「研究」(Gould[1981=1989:206-213]、山下恒男[1990:26-27])――がまとめられたイラストがあったりする。
※以上(今のところ)立岩『私的所有論』第9章注04・433頁からほぼそのまま
※情報を付加するつもりです。
◆『全障連』35:2-8
◆『全障連』36:3-4
◆『全障連』37・38:6-10
◆『全障連』40:11-14
◆『全障連』42:11-13(1984)
◆八木下 浩一 19840325 「「よい血」とはなにか?」(時代の眼 少数異見)
『福祉労働』22:125-126 ※
◆婦人画報社 ヴァンサンカン編集部 19840625 「お詫び」
(1984.04.28 朝日・毎日・読売・日経・サンケイ)
『福祉労働』23:115
◆婦人画報社「ヴァンサンカン」差別記事糾弾実行委員会 19850120
『婦人画報社「ヴァンサンカン」差別記事糾弾闘争報告集』
発行所:千書房,46p.B5,連絡先:全障連関東ブロック 03-918-8572 500