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電子書籍 2007

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■新聞記事



『朝日新聞』2007年01月20日
朝刊
無料の「電子雑誌」、ネットで提供 ソフトバンク関連会社
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 ソフトバンクの関連会社イーブック・システムズは19日、ネット上で雑誌などの電子書籍を無料で読めるサイトを開設した。サイト名は「フリブ」(http://www.flib.jp)。有料販売が主流の電子書籍市場で、新しいビジネスモデルとして注目を浴びそうだ。
 イーブックが電子書籍作製に必要なソフトを雑誌出版社に無償提供。出版社は雑誌に載せる広告料を収益源とし、読者が雑誌を閲覧すると1人当たり3円の報酬をイーブックに払う仕組みだ。
 このソフトを使うと、記事ごとに違うBGMが流れたり、インタビュー記事が動画で楽しめたりと、電子書籍ならではの雑誌を作れる。印刷や複製などを禁じる著作権対策も、出版社が自由に設定できるという。
 開設時の書籍数は雑誌のほかに小説、絵本なども含めて約75冊。年内に300冊に増やし、今春までに30万人のサイト利用を見込む。
 【写真説明】
イーブック・システムズが開発した電子雑誌の画像。一度に複数のページをめくれる

 

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『朝日新聞』2007年04月16日
夕刊
電子書籍、盗作騒ぎ 「女子高生作者」実は男子 官能小説20作余り削除
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 「女子高生が作者」と銘打ってインターネット書籍の販売サイトで販売された官能小説二十数作が盗作とわかり、削除される騒ぎになっている。盗作をサイトに投稿したのは女子高生ではなく男子高校生だったことも判明。執筆者の身元や中身があまりチェックされないまま、「電子作品」がネット上で流通している実態が浮かび上がった。(杉山麻里子)
 盗作が起きたサイトは「でじたる書房」。登録執筆者の作品を電子書籍として販売し、売り上げを執筆者とサイト側とで分けるというシステムをとっている。登録者のほとんどが素人だ。
 問題の執筆者は「綾波美夏」という名前で昨年9月に執筆者に登録し、これまで官能小説二十数作を投稿、販売してきた。著者紹介欄に「女子高生3年が書いた小説です」と掲載。さらに個人サイトに女性の顔写真入りで過激な文言もあったことから、ネット上で話題を呼んでいた。
 今年1月、官能小説家の安達瑶さんの元に読者から情報が寄せられ、12年前に出版された安達さんの著書と、タイトルも中身もまったく同じものがあることが判明。連絡を受けたサイト運営会社が調べた結果、綾波氏が投稿した官能小説の大半が盗作で、被害を受けた作家も約10人に及んでいたという。同社は、すべての作品を削除した。
 でじたる書房は電子書籍を販売する前、登録執筆者とメールでのやりとりしかしていなかった。担当者が盗作発覚後に綾波氏あてにメールを送ったものの、連絡はつかなくなり、安達さんがネット上の足跡などをたどって居場所を突き止めた。関係者によると、綾波と名乗る人物は実際には男子高校生で、「話題を作りたくて、軽い気持ちでやってしまった」と話したという。
 安達さんは「二度と著作権を侵害しない」と誓約書を書かせ、刑事告訴は見送った。数人の作家が被害にあった出版社のフランス書院は、作家らの意向を聞いている。
 電子書籍はこの数年、売り上げが急増しているが、ネット上で簡単にコピーできるテキストデータで販売されているものも少なくない。男子高校生も、こうした小説をファイル交換ソフトを使って入手していたという。
 ネット上の著作権問題に詳しい山下幸夫弁護士は「コピー・アンド・ペーストで簡単に盗作できるようになった今、販売する側が著者と契約書を交わすなどして、問題がないか確認する必要がある。管理があまりにずさんだと、著作権侵害の不法行為の使用者責任に問われる可能性もある」と指摘している。

 

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『朝日新聞』2007年04月16日
週刊アエラ
(PICK UP)携帯コミック続々発表 漫画界のインディーズ
 携帯で読む新作コミックが勢いを増している。
 出版界の常識を覆す。かもしれない――。
 『16フィートの真夏』『剛球少女』などスポーツを題材にした漫画の原作者である劇画作家の田中誠一さん(50)らが、携帯電話サイト用に創作した携帯コミックの配信を本格的に始めた。
 携帯コミックとは、携帯電話でクリックしながら見る漫画のことで、ここ数年で専用サイトは急速に増え、認知度は高まる一方だ。けれども、掲載されているのは、既に雑誌や単行本で発売された旧作がほとんど。「漫画は出版されて一人前」との長年の“常識”もあり、作家自らが携帯電話で新作を発表するのは珍しい
 田中さんは2005年秋、第一線で活躍する漫画家仲間と携帯サイト「ビッグバーン」を立ち上げ、新作30本を実験的に掲載。資金不足で休止を余儀なくされたが、新たに制作チーム「電子工房」を設立。NTTドコモとソフトバンクモバイルの携帯コミックサイトで、自身が原作、作画を担当した恋愛ものの「Flat Love」、萌え系キャラが登場する「萌えっこミサたんがゆく!」などを掲載した。4月中には、KDDIを含む携帯電話全3社のサイトで見られるようになるという。
 田中さんは栃木県の文星芸術大学と京都精華大学でマンガ学の講師も務める。
 「新世代携帯電話の普及とともに、携帯コミック市場は爆発的に広がる可能性がある。音声、バイブレーター、スクロールといった携帯ならではの機能を生かした斬新な作品を、今後も作家仲間とともに送り出したい」と意気込んでいる。
 (ジャーナリスト 菊地正憲)
   *
 新作携帯コミック ドコモでは「最強☆読書生活」、ソフトバンクモバイルでは「最強☆コミック」の各電子書籍サイトの「クリコミ」(クリックコミック)欄で見られる

 

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『読売新聞』2007.04.21
カラー表示対応の電子ペーパー販売/富士通フロンテック
東京朝刊
 富士通フロンテックは20日、カラーの電子ペーパーを使った携帯情報端末「FLEPia(フレッピア)」を富士通研究所と共同で開発し、国内で企業向けに試験販売を始めたと発表した。電子新聞や電子書籍、店頭広告などでの利用を想定し、2008年度に一般販売する。フレッピアは厚さ12ミリで、重さはA4判サイズが480グラム、A5判サイズが320グラムだ。試験販売価格は10台で150〜250万円だが、一般販売では4〜6万円に抑えて普及を図りたいとしている。

 

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『読売新聞』2007.05.13
[経済地球便]米国発、ソニー改革 製品・ソフト枠超え結集 日本への浸透課題
東京朝刊
 2005年に米国ソニーからソニーの経営トップに就任したハワード・ストリンガー会長兼最高経営責任者(CEO)が、アメリカ市場を舞台に事業改革を進めている。「ソニー・ユナイテッド(一つのソニー)」を掲げ、創業以来の柱であるハード(電機製品)の事業部門と、映画・音楽などのソフト事業部門の間にある垣根を取り払い、相乗効果を狙う戦略だ。改革の成否はソニー全体の復活の行方も左右しそうだ。(サンディエゴ 小山守生、写真も)
 ■書籍集め
 ソニーがアメリカで昨年10月に発売した電子書籍リーダー「PRS―500」(350ドル)が静かな人気を呼んでいる。通常の書籍より2割程度安い価格で本をネットからパソコン経由で取り込め、外出先などで読める。出版界関係者によると、発売から約3か月で書籍20万部が売れた。電子書籍で初の成功例とされる。
 04年に日本で先行発売した当時はパッとしなかった。「蘇生(そせい)」させたのは、読書好きとして知られるストリンガー会長だ。
 「使い勝手の良い商品に仕上げるように」。会長からは、ハードだけでなく、ソフト部門の幹部らにも直接ゲキが飛んだ。特にこだわったのが、書籍数の確保だ。ソフトの品ぞろえがハードの売れ行きにつながると考えたからだ。
 出版業界の経験がある映画子会社の首脳やネット部門の担当者まで、人脈を生かして書籍集めに奔走し、日本の開始当初の10倍以上に当たる約1万冊をそろえた。ソフト部門が手がけた組み込みソフトウエアも、操作性の良さが評判となった。米電機部門(SEL)のロナルド・ホーキンス副社長は「部門の枠を超えて総力を結集した」と胸を張る。
 ■映画でも
 映画事業と製品の相乗効果を探る動きも活発だ。
 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)などの配給で昨年末に大ヒットしたスパイ映画「007/カジノ・ロワイヤル」では、主人公ジェームズ・ボンドがソニー製のパソコンや携帯電話を愛用し、ソニーが推進する次世代DVD「ブルーレイディスク」を再生するシーンも盛り込まれた。
 独立心が強かったSPEに「グループの一員として取り組む意識が広まっている」(ジム・ケネディ上級副社長)という。
 ■危機感
 ストリンガー会長の念頭には、ハードとソフトの両方を持つ強みを十分に生かしてこれなかったことへの反省と危機感がある。
 ソニーは、携帯型音楽再生機器「ウォークマン」事業と世界有数の音楽会社を抱えながら、ネット音楽配信市場で米アップルに後れをとった。「音楽、電機、ネット各部門がまとまりきれなかった」(米調査会社のジェームズ・マクイビー氏)ことが敗因だ。
 ■日本では抵抗も
 ソニーにとって日本と並ぶ大市場であるアメリカでの改革を、創業の地・日本に持ち込み、加速させることが「ストリンガー改革」の第2ステージだ。
 ただ、日本ではソフトよりも電機製品部門の比重が高い。製造部門の経験が乏しいストリンガー会長が技術者の配置転換や設備投資の削減を進めることにはグループ内の抵抗は根強い。
 4月26日、ストリンガー会長は都内で開かれたネット動画投稿サイト「eyeVio(アイビオ)」の記者発表会に駆けつけ、「ソニーで静かに進んできたソフトウエア革命の実例だ」と自賛した。このパフォーマンスには、日本の社員たちに改革の正しさを訴える狙いもあったようだ。
 ストリンガー会長は「(日本では)終身雇用制度の影響もあり、慣れ親しんだ事業形態にこだわりがちだったが、意識は変わってきた」と話す。
 アメリカに続いて日本でどこまでハードとソフトの相乗効果を引き出せるか。改革の真価が問われるのはこれからだ。

 

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『朝日新聞』2007年08月18日
夕刊
携帯で話題の小説を読む 電子書籍が急増
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 携帯電話で読める、「電子書籍」が急増している。
 出版やデジタル関係の調査を手がけるインプレスR&D社によると、06年3月末時点で、携帯電子書籍市場は約46億円(前年比383%)。10〜20代の女性を中心に、恋愛などをテーマにした小説やコミックが、飛ぶように売れている。
 ただ、今のところ若い女性の読みものが中心。読みたいものを探すのが大変、とはじめからあきらめてしまう人も年配層を中心に多いようだ。
 そういう人向けに朝日新聞社が始めたのが、「朝日オトナの本棚」=写真=だ。
 大人が楽しめる携帯電子書籍サイトを目指して、この8月6日にNTTドコモのiモード公式サイトとしてオープンした。
 「椿山課長の七日間」(浅田次郎)、「官能小説家」(高橋源一郎)、「震度0」(横山秀夫)、「女流作家」(西村京太郎)など話題の小説をはじめ、テレビドラマや映画の原作など、幅広い世代を対象としたコンテンツがある。
 また8月下旬からは「週刊朝日」と「AERA」の最新号の記事が、発売した週に読める(有料)ほか、流行情報や懐かしのコミックなど、30〜40代以上の人の感性にも響くようなコンテンツを投入する予定だ。
 携帯は通話だけ、と思っている世代の方々に、ぜひ利用していただきたい。

 

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『朝日新聞』2007年10月14日
朝刊
情報フォルダー
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 ○ネットで書籍を半額販売
 インターネット上で期間限定で書籍を定価の半額で販売する「謝恩価格本ネット販売フェア」(http://www.bargainbook.jp)が始まった。03年秋から年2回開催しており、9回目の今回は講談社、小学館など107社の1486点が購入できる。12月12日まで。児童書を購入した読者には、声優の小原乃梨子さん朗読の読み聞かせCDがプレゼントされる。
 ○朗読と音楽で楽しむ「死霊」
 横浜市の県立神奈川近代文学館展示館2階ホールで20日午後2時から、埴谷雄高『死霊』の朗読と音楽の会が開かれる。俳優の寺田農さんが第5章の「夢魔の世界」を朗読し、音楽家の奥沢竹彦さんがチェロと笛を演奏する。1000円。全席自由。申し込み・問い合わせは同文学館(045・622・6666)へ。
 ○無料「小説道場」でコツ伝授
 インターネット上で小説の添削や書き方のコツを無料で伝授する「スーパー編集長の小説道場」(http://www.ebookers.jp/)が始まった。「小説新潮」元編集長の校條(めんじょう)剛さんが選んだ作品はネット上で講評と具体的な添削指導をし、ほかの作品にはアドバイスやコメントを返送する。投稿数が多い場合は返送できないこともある。また小説をどう書き始めたらいいのかという悩みにこたえるコラムもある。サイトは月に2回程度更新する予定。文芸投稿サイトの「イーブッカーズ」と電子書籍配信の「パブリッシングリンク」が共同で運営している。

 

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『読売新聞』2007.10.28
読書週間 働き盛りの本離れ 20代には「回帰」の兆し/読売新聞社世論調査
東京朝刊
 ◇本を読もう
 ◆「1か月読まず」30代で8ポイント増 
 読売新聞社が実施した「読書」についての全国世論調査で、1か月間に本を1冊も読まなかった人が2年ぶりに5割を超え、特に、読書人口を支えている働き盛りの30〜50歳代にも「本離れ」が目立った。反面、20歳代では若干の「本回帰」も見られる。読みたい本の分野として「健康・医療・福祉・年金」を挙げる人が過去5年で最多となり、若者を中心にインターネットによる本の購入も拡大。高齢化社会の進展や情報技術(IT)時代の到来で、読書をめぐる状況も変化している。調査データを基に「読書」の現状を探った。(世論調査部 岩浅憲史、本文記事2面)
 国民の「本離れ」が深刻な状況は依然として変わっていない。
 この1か月間に1冊も本を読まなかった人の割合は、昨年調査と比べ3ポイント増の52%だった。20年前に比べて14ポイント増加しており、ここ10年間は常に50%前後で推移している。男女別で見ると、男性53%(前年比5ポイント増)、女性51%(同1ポイント増)だった。
 年代別で見てみると、上の年代ほど「読まなかった」人が多くなっており、20歳代の43%に対して、70歳以上は66%だった。30歳〜60歳代ではいずれも前年から増加しており、特に30歳代は前年より8ポイント増の44%と、「本離れ」が進んだ。40歳代は45%と微増だったが、過去最高だった95年の46%に次ぐ多さだった。
 本を読まなかった理由(複数回答)としては、「時間がなかった」が49%(前年比4ポイント増)と最も多くなったが、特に30歳代では72%(同3ポイント増)にも上った。職業別で見ると、サラリーマンなどの給与所得者層の63%が「時間がなかった」を理由として挙げている。
 働き盛りの世代で本離れが目立ったことについて、出版科学研究所の早川友久所長は「仕事などに追われ1日の『可処分時間』が限られる中、手軽に情報収集できるインターネットなどに時間を割く人が増え、手間暇のかかる読書から遠のいている」と指摘する。
 ただ、今回調査では20歳代と70歳以上で「読まなかった」との回答が減少した。携帯電話の画面で読めるケータイ小説が書籍化され若い女性読者層にヒットしたことや、出版社側が書写ものや塗り絵、脳トレーニング本など、高齢者向け書籍に力を入れていることなどが影響していると見られる。
 一方、1か月間に1冊でも本を読んだ人は48%と前年より3ポイント減り、1〜3冊読んだ人も40%で同2ポイント減少した。4冊以上は8%と前年とほぼ同じだった。
 本を読む理由(複数回答)では、「知識や教養を深めるため」が39%(前年比3ポイント増)と最も多く、「面白いから」(33%)、「趣味を生かすため」(24%)などと続いた。1、2位は前年と入れ替わり、「知識や教養を深める」は40歳代以外の各年代でトップとなった。
 ◆「ネットで購入」13% 
 インターネットの通信販売で本を買ったことがあるという人は13%で、同じ質問をした05年調査から3ポイント増え、過去3回の調査で最多となった。各年代で「買ったことがある」が05年よりも増加し、若い世代ほど多くなった。最も多かった20歳代は33%となり05年と比べて12ポイント増。次いで多かった30歳代も24%で4ポイント増加した。職業別では、学生が05年の約2割から約4割に増えた。
 ◆「図書館利用」35% 団塊退職で増加期待も 
 この1年間に図書館を利用したことがある人は35%と、04年の調査に比べて3ポイント減った。利用した人は30歳代(44%)が最も多く、70歳以上(24%)が最も少なかった。利用頻度では「半年に1、2回」(12%)、「月に1、2回」(11%)、「年に1、2回」(9%)――などの順だった。
 日本図書館協会によると、全国には昨年4月現在で約3000の公共図書館があり、毎年増える傾向にあるという。同協会では「団塊世代の大量退職などで、高齢者の利用が今後伸びていくのではないか」と期待している。
 公共の図書館への要望(複数回答)では、「本を探しやすくする」が22%で最も多く、「夜間も開館する」21%、「貸し出し・返却サービスを身近な場所に広げる」20%などと続いた。「利用者にそっぽを向かれないためにも、だれもが活字に親しめる環境づくりが一層求められている」と早川所長は指摘する。
 ◆「読みたい本」年金・福祉関係トップ 
 読みたい本の分野(複数回答)では、「健康・医療・福祉・年金」25%(前年比3ポイント増)がトップとなり、同様の質問をした過去5年の調査で最多となった。60歳代と70歳以上でそれぞれ3割を超えた。社会保障制度への国民の信頼感が揺らぐ中、高齢者を中心に関心が高まっていることを裏付けた。そのほかには、「旅行・レジャー・スポーツ」(24%)、「歴史小説・時代小説」(22%)、「推理・SF・冒険小説・ライトノベル」(21%)などが人気を集めた。
 では、どんな時に読書を楽しんでいるのか。複数回答で聞いてみると、「家でくつろいでいる時間」が53%でトップとなり、以下「就寝前」26%、「仕事や家事、勉強の合間」17%――などと続いた。
 出版社や書店への要望(複数回答)としては、「本の値段を下げる」(37%)、「字の大きな本を増やす」(27%)、「良書を積極的に紹介する」(23%)などが多かった。
 ◆新書若者引きつける 
 最近、時事問題や教養をテーマにした新書本のベストセラーが相次いでいるが、実際に新書本を読むという人は58%、読まない人は41%だった。
 以前と比べて「読むようになった」は8%で、「変わらない」が最も多い38%。「読まなくなった」は12%だった。「読むようになった」という人を年代別に見てみると、20歳代が14%と最も多く、30、40歳代が各9%だった。職業別では学生、自由業で「読むようになった」という人の割合が高かった。
 理由(複数回答)を見てみると、「話題になっている」(49%)、「内容が面白い」(36%)、「知識が身につく」(34%)など。奇抜なタイトルや内容の面白さに加え、比較的廉価で手軽に読めることなどが主に若い世代を引きつけたと言えそうだ。

 《質問と回答》(数字は%) 
 ◆あなたは、この1か月間に、何冊ぐらい本を読みましたか。週刊誌や月刊誌などの雑誌を除いてお答え下さい。
・1冊 18.3      ・5〜9冊     3.9
・2冊 13.9      ・10冊以上    1.7
・3冊  7.9      ・読まなかった  51.5
・4冊  2.5      ・答えない     0.3
 ▼【前問で「読まなかった」と答えた人だけ】
 あなたが本を読まなかった理由を、次の中から、あれば、いくつでもあげて下さい。
・時間がなかったから          48.6
・読みたい本がなかったから       19.0
・本以外で知識や情報が得られるから   11.3
・本を読まなくても困らないから     19.7
・本を読むのが嫌いだから         9.2
・本の値段が高いから           2.5
・本にお金をかけたくないから       2.0
・健康上の理由で読めないから      15.8
・その他、答えない            6.3
 ◆あなたが本を読むのは、主にどのような理由からですか。次の中から、あれば、いくつでもあげて下さい。
・知識や教養を深めるため        38.7
・仕事に役立てるため          18.0
・趣味を生かすため           23.7
・時代の流れを知るため         12.1
・人生の手がかりを得るため       11.8
・現実と違う世界を体験するため      8.7
・面白いから              32.5
・時間つぶしになるから         18.5
・習慣になっているから          7.5
・その他、本を読まない、答えない    17.8
 ◆あなたは、次にあげた分野の本のうちで、どれを一番読みたいと思いますか。3つまであげて下さい。
・純文学(戦後から最近のもの)      7.9
・純文学(戦前のもの)          2.6
・古典文学                2.3
・歴史小説・時代小説          22.0
・推理・SF・冒険小説・ライトノベル  21.4
・ノンフィクション・伝記        14.3
・随筆・エッセー            15.5
・考古学・歴史              6.6
・哲学・思想・宗教            4.5
・政治・法律・国際政治          8.3
・経済・ビジネス・国際経済       10.2
・自然科学                6.1
・健康・医療・福祉・年金        24.6
・教育・育児               7.9
・料理・食生活             17.7
・旅行・レジャー・スポーツ       23.6
・パソコン・情報技術(IT)       5.0
・その他、とくにない、答えない     14.7
 ◆最近、時事問題や基礎的な教養などをテーマにする新書本のベストセラーが相次いでいます。あなたは、新書本を、以前に比べて読むようになりましたか、読まなくなりましたか、変わりませんか、それとも、新書本はもともと読みませんか。
・読むようになった  7.6
・変わらない    38.4
・読まなくなった  11.5
・新書本は読まない 40.5  
・答えない      2.0
 ▼【前問で「読むようになった」と答えた人だけ】
あなたが新書本を読むようになった理由を、次の中から、あれば、いくつでもあげて下さい。
・タイトルが面白いから         29.0
・内容が面白いから           36.2
・話題になっているから         49.3
・生活の役に立つから          16.7
・知識が身につくから          34.1
・気軽に読めるから           27.5
・値段が安いから             9.4
・小さくて持ち歩きやすいから       9.4
・その他、答えない            2.2
 ◆あなたは、雑誌を除いて、どんな時に、読書を楽しむことが多いですか。次の中から、あれば、いくつでもあげて下さい。
・通勤・通学などの移動中        12.0
・仕事や家事、勉強の合間        16.6
・病院や銀行、美容院などの待ち時間   14.6
・飲食をしている時間           2.2
・家でくつろいでいる時間        52.6
・就寝前                26.4
・その他                 0.7 
・本を読まない、答えない        20.6
 ◆あなたは、インターネットの通信販売を利用して、本を買ったことがありますか。雑誌を除いて、次の中から、あてはまるものを、1つだけあげて下さい。
・買ったことがある           13.1
・買ったことはないが、利用してみたい  18.9
・買いたいとは思わない         63.0 
・答えない                5.1
 ◆あなたが、出版社や書店に望むことがあれば、次の中から、いくつでもあげて下さい。
・字の大きな本を増やす         27.3
・発行点数を増やすよりも、本の質を高める13.1
・絶版になった名著を復刻する      12.2
・新書や文庫本を増やす         10.2
・本の値段を下げる           36.9
・良書を積極的に紹介する        23.3
・携帯電話などで読める電子書籍の数を増やす                   4.1
・検索システムの導入などで本を探しやすくする                 14.0
・注文した本がすぐに届くようにする   10.8
・その他、とくにない、答えない     24.9
 ◆あなたは、この1年間に、図書館を利用したことがありますか。次の中から、近いものを1つだけあげて下さい。
・ほぼ毎日       0.6
・週に1、2回程度   3.3
・月に1、2回程度  11.3
・半年に1、2回程度 11.5
・年に1、2回程度   8.8
・利用していない   64.4
・答えない       0.2
 ◆あなたが、公共の図書館に望むことがあれば、次の中から、いくつでもあげて下さい。
・図書館の数を増やす          13.2
・蔵書の数を増やす           16.0
・本を探しやすくする          21.8
・夜間も開館する            20.5
・休館日を減らす             9.8
・本の貸し出し・返却サービスをコンビニなど身近な場所に広げる         20.0
・中高生向けのコーナーを設けるなど、本に親しめる環境整備に取り組む       8.3
・利用マナー向上に取り組む       10.3
・ほかの図書館の本を取り寄せられるようにする                  7.5
・その他、とくにない、答えない     41.3

 【調査方法】
・調査日=10月6、7日
・対象者=全国の有権者3000人(250地点、層化2段無作為抽出法)
・実施方法=個別訪問面接聴取法
・有効回収数=1,812人(回収率60.4%)
・回答者内訳=男47%、女53%▽20歳代10%、30歳代15%、40歳代15%、50歳代22%、60歳代21%、70歳以上17%▽大都市(東京23区と政令指定都市)23%、中核都市(人口30万人以上の市)16%、中都市(人口10万人以上の市)25%、小都市(人口10万人未満の市)24%、町村12%
     ◇
 読売新聞が行った全国世論調査の結果は、「ヨミウリ・オンライン」(YOL)の世論調査コーナー(http://www.yomiuri.co.jp/yoron/)でも、ご覧になれます。

 

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『朝日新聞』2007年11月17日
朝刊
(てくの生活入門)携帯ゲーム機で読書
[topic/com_t_thumbnail.php。]
 携帯型ゲーム機の「ニンテンドーDS」や「プレイステーション・ポータブル(PSP)」は読書端末としてもすぐれた機能を発揮することを知っていますか。文字の大きさを変えられる、たくさんの書籍データを持ち歩ける、ダウンロードで本を増やせるなど、紙媒体にはないメリットがいっぱいです。(石塚知子)
 ◆100冊分入った「DS文学全集」
 通勤や旅の途中、持ってきた本が気に入らず、ほかの本を読みたくなることがよくあります。何冊か持っていればよいのですが、荷物はなるべく減らしたいもの。そんなことを思っていたら、携帯ゲーム機を読書に活用することを勧められました。
 まずは、国内販売台数2千万台以上のニンテンドーDSで、お手軽に読書を楽しむ方法を紹介します。
 10月に発売された読書ソフト「DS文学全集」は、わずか3・5センチ角の薄いカートリッジの中に、日本文学の名作100冊分が収録されています。ソフトの価格は税込み2800円で、1冊あたり30円に満たない計算です。
 DS本体にカートリッジを差し込んで、電源を入れるだけ。本を選び、二つの液晶画面にページを表示させ、文庫本を読むようなスタイルで使います。タッチペンで画面を触って操作する感覚が文庫本のページを繰る感覚と近いので、電子端末を利用しているという違和感は少ないです。
 文字の大きさは「標準」と「大」の2段階に切り替えられます。画面が小さいため、チャート下の写真のように1ページあたりの表示文字数が少ないのが残念です。
 波の音から寝台列車の音というマニア受けするものまでBGMがつけられる、ゲーム機ならではの楽しい機能があります。通勤電車ではイヤホンが必須です。
 100冊に飽きてしまったら、Wi―Fi機能で新しい本を無料でダウンロードすることも可能です。約20冊までカートリッジに保存できます。北村薫の書き下ろし小説や、岡本綺堂や芥川龍之介などの作品がすでに配信中で、今後も毎月、配信作品を増やしていく予定とのこと。ダウンロードした本は通信機能を使ってほかのユーザーに渡すこともできます。
 ◆PSPは専用ソフト使用
 さて、新型の発売で人気が再燃しているPSPを読書端末にする方法もあります。
 今回は「T―Time」というビューアソフトを使い、本の電子データをPSPで読めるように、パソコンで加工する方法に挑戦しました。この方法で本のデータを1ページずつ画像データに加工し、PSPの写真閲覧機能を利用して読書を楽しむことができます。iPodや携帯電話、デジタルカメラなど身近な電子機器でも応用可能です。
 まずは開発元のボイジャーのサイト(http://www.voyager.co.jp/)からソフトをダウンロードして、パソコンにインストールします。
 オンライン書店やインターネットの電子図書館「青空文庫」で読みたい本のデータを入手し、データをT―Timeで開き、PSPの画面で読みやすいように表示を切り替えます。ルビの有り無し、フォント、行間や字間など、細かい設定を変えられます。文字の大きさは自由自在に変えられるので、視力が衰えてきた高齢者にもお勧めです。
 自分の好みの表示に設定したら、「書き出し」機能を使って、メモリーカード、PSPの場合はメモリースティックにコピーします。オンライン書店で扱う書籍データには、書き出し機能に未対応のものもあるので注意が必要です。また、T―Timeの書き出し機能を使う場合は、ライセンスキー(1050円)を買う必要があります。
 データをコピーしたメモリーをPSP本体に挿入し、写真を見る要領でページをめくります。初めから自分が読みやすい文字詰めに画面を設定してあるので快適に読めます。自分で読書データを加工する手間がかかりますが、手持ちの機器を読書端末に変えられる便利さがあります。
 ■携帯ゲーム機で読書を楽しむ
 ◇ニンテンドーDSで読む
  「DS文学全集」などの読書ソフトを入手し、DS本体にセット
 ◇PSPなどで読む
 (1)ボイジャーサイト内のダウンロードセンターから電子書籍のビューアソフト「T−Time」を手持ちのPCにダウンロードしてインストール
  http://www.voyager.co.jp/
 (2)オンライン書店(有料)やインターネットの電子図書館「青空文庫」などで読みたいコンテンツをドットブック(.book)、.ttz、.txt、.html形式などのファイルで入手
 (3)「T−Time」の書き出し機能で、メモリーカードのPHOTOフォルダにタイトル名が付いたフォルダを作成
 (4)メモリーカードを液晶端末に差し、PSPの場合、トップメニューから[本体設定]→[フォト]→[メモリースティック]を選択して読む
 ◆こんな便利な機能が
 ○文字の大きさを自由に変えられる
 ○文字色やルビ、しおりの設定も簡単
 ○あらすじを読める(DS用ソフト)
 ○メモリーが図書館に
 ○ダウンロードで蔵書が増やせる
 ◆現在読めるのはこんな本
 ○芥川龍之介や夏目漱石、森鴎外など著名作家の作品
 ○電子書籍向けの書き下ろし作品やコミック、絶版本も
 ○「青空文庫」では現在約6600冊の作品を読める
 <design・なかのりか>

 

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『朝日新聞』2007年11月17日
夕刊
ネットで電子書籍貸し出し 期限過ぎると「消滅」 東京・千代田区立図書館
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 東京都千代田区の区立図書館が26日から、インターネットを通じて電子書籍を貸し出すサービスを始める。名付けて「千代田Web図書館」。自宅などのパソコン上で、電子書籍を借りて、読める。画面のコピーや印刷はできない。2週間の貸出期間が過ぎると、パソコン上から自動的に「消滅」するしくみ。国内の公共図書館としては初めての試みだという。
 来年3月末までを試行期間として、まず区内在住者限定でスタートする。4月以降は、また検討する。
 「千代田Web図書館」の「蔵書」は当面、ビジネス書や英語学習の本など、著作者らの了解が得られた約3千タイトル。24時間利用可能。画面上で本の形で読めて、文中からキーワードを探す全文検索も可能になる。当初の費用は、システムと電子書籍を合わせて約900万円という。
 不正コピー防止のために、電子書籍を暗号化する費用がかかり、紙の本に比べやや割高になるが、千代田図書館の田中栄博館長は「導入する図書館が増えればコストは下げられるのではないか。将来は携帯電話での利用も考えている」と期待をかける。
 図書館と出版社の新たな協力関係も狙いの一つ。小学館ネット・メディア・センターの秋本輝夫シニア・マネージャーは「Web図書館に、出版社や書店のサイトへのリンクを張ってもらえる。品切れ本などを電子書籍で提供できれば文化的にも貢献できるだろう」という。(三ツ木勝巳)

 

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『読売新聞』2007.12.05
駅広告「電子ペーパー」化 仙台市、地下鉄構内で実験=宮城
東京朝刊
 ◆張り替え不要、省電力
 仙台市は、市営地下鉄の仙台駅構内で、企業の広告などを大画面の「電子ペーパー」に表示する試みを始めた。新しい広告の表示方法を探るため、来年8月末まで9か月間、実証実験する。駅の構内に電子ペーパーを設置するのは世界初の試みという。
 今回、市が導入した電子ペーパーは、米国の企業が開発し、凸版印刷(東京)が実用化した。大きさは縦約96センチ、横約1メートル53センチで、仙台駅構内の3か所にお目見えする。
 電子ペーパーは、紙のように薄い画面で、さまざまな場所に設置しやすいのが特徴だ。遠隔地から電気的に操作するだけで瞬時に表示内容を切り替えられるため、紙の広告のように張り替えの手間もかからない。市は「短期間の広告でも、張り替える必要がないし、同じスペースで多くの広告を次々と表示することもできる」と利点を強調する。
 消費電力が少ないのも特徴だ。画面には、帯電した粒子が入ったマイクロカプセルが敷き詰められており、形や色を電気的に制御して文字などを表示する仕組みで、電源を切っても表示し続けることができる。
 こうした優れた特性を持つ電子ペーパーは、電子書籍など次世代の電子媒体の中でも注目を集めている。世界で実用化に向けた技術開発が進められているが、2005年に開かれた愛知万博では、凸版印刷と読売新聞社が協力し、超大型電子ペーパー版の読売新聞を公開した実績もある。
 実験では、電子ペーパーに広告を表示するだけでなく、広告の審査や入稿もインターネットで行う。市は「この技術をうまく活用できれば、市の重要な収入源となる広告収入を増やせる可能性もある」と期待を寄せている。
 実験に関する問い合わせは、市交通局高速電車部営業課(022・712・8343)へ。


*作成:植村 要
UP: 20100706  REV:
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