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last update:20220828


■目次

生存学関係者の成果 ◇関連事項・研究者 ◇ウェブサイト ◇関連する法律
引用 ◇関連文献(発行年順) ◇ニュース


■生存学関係者の成果

◆立岩 真也 2015/11/13 『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』,青土社,433p. ISBN-10: 4791768884 ISBN-13: 978-4791768882 2800+ [amazon][kinokuniya] ※ m.
◆早川 一光・立岩 真也・西沢 いづみ 2015/09/10 『わらじ医者の来た道――民主的医療現代史』,青土社,250p. ISBN-10: 4791768795 ISBN-13: 978-4791768790 1850+ [amazon][kinokuniya] ※
◆立岩 真也 編 2105/05/31 『与えられる生死:1960年代――『しののめ』安楽死特集/あざらしっ子/重度心身障害児/「拝啓池田総理大学殿」他』Kyoto Books 1000 ※r.
小門 穂 20150430 『フランスの生命倫理法――生殖医療の用いられ方』,ナカニシヤ出版,228p. ISBN-10: 4779509610 ISBN-13: 9784779509612 \3800+tax [amazon][kinokuniya] ※ be r01006
由井 秀樹 20150325 『人工授精の近代――戦後の「家族」と医療・技術』,青弓社,306p. ISBN-10:4787233858 ISBN-13:978-4787233851 3000+ [amazon][kinokuniya] ※ be. r01. sm
山本 由美子 20150320 『死産児になる――フランスから読み解く「死にゆく胎児」と生命倫理』,生活書院,272p. ISBN-10:4865000356 ISBN-13:978-4865000351 2800+ [amazon][kinokuniya] be, a08, r01
立岩 真也 2014/08/25 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※
北村 健太郎 20140930 『日本の血友病者の歴史――他者歓待・社会参加・抗議運動』,生活書院,304p. ISBN-10: 4865000306 ISBN-13: 978-4-86500-030-6 3000+ [amazon][kinokuniya] ※
川口 有美子 20141222 『末期を超えて――ALSとすべての難病にかかわる人たちへ』,青土社,250p. ISBN-10: 4791768388 ISBN-13: 978-4791768387 2000+ [amazon][kinokuniya] ※
◆立岩 真也 2013/12/10 『造反有理――精神医療現代史へ』,青土社,434p. ISBN-10: 4791767446 ISBN-13: 978-4791767441 2800+ [amazon][kinokuniya] ※ m.
◆有吉 玲子 2013/11/14 『腎臓病と人工透析の現代史――「選択」を強いられる患者たち』,生活書院,336p. 3200+160 ISBN-10: 4865000178 ISBN-13: 978-4865000177 [amazon][kinokuniya] ※ a03. h.
利光 惠子 2012/11/30 『受精卵診断と出生前診断――その導入をめぐる争いの現代史』 生活書院,339p. ISBN-10:4865000038 ISBN-13:978-4865000030 \2940 [amazon][kinokuniya]
天田 城介村上 潔山本 崇記 編 2012/03/10 『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』,ハーベスト社,x+299p. ISBN-10: 4863390348 ISBN-13: 9784863390348 2700+税 [amazon]/ [kinokuniya] ※ d04
◆稲場 雅紀・山田 真・立岩 真也 20081130 『流儀――アフリカと世界に向かい我が邦の来し方を振り返り今後を考える二つの対話』,生活書院,272p. ISBN:10 490369030X ISBN:13 9784903690308 2310 [amazon][kinokuniya] ※

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■関連事項・研究者


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■ウェブサイト

◆公益社団法人 日本医師会
 http://www.med.or.jp/
◆公益社団法人 日本歯科医師会
 http://www.jda.or.jp/
◆公益社団法人 日本眼科医会
 http://www.gankaikai.or.jp/
◆一般社団法人 日本病理学会
 http://pathology.or.jp/
◆日本耳鼻咽喉科医会連合会
 http://www.justnet.or.jp/home/iren/

◆医療用語・病院用語のわかりやすい解説辞典
 http://medicalwords.info/

 

 

 

◆長野県医師会
 http://www.nagano.med.or.jp/
◆長野市医師会
 http://www.odaijini.or.jp/
◆萩市医師会
 http://www.ymg.urban.ne.jp/home/hagii/index.htm
◆千葉県眼科医会
 http://www.mmjp.or.jp/chiba-oph/

◆Japanese Law Translation
 http://www.japaneselawtranslation.go.jp/

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■関連する法律

◆医師法
 https://ja.wikipedia.org/wiki/医師法
◆医師法(総務省法令データ提供システム)
 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO201.html
◆医師法(法庫)
 http://www.houko.com/00/01/S23/201.HTM
◆医師法施行規則
 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23F03601000047.html
◆医療法
 https://ja.wikipedia.org/wiki/医療法
◆医療法(総務省法令データ提供システム)
 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO205.html
◆医療法施行規則(総務省法令データ提供システム)
 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23F03601000050.html

◆渡辺健寿法律事務所 医事法務セミナー
 http://www.watanabelaw.jp/

◆公益通報者保護法(総務省法令データ提供システム)
 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H16/H16HO122.html

 

 

 

◆医師法等を審議した4/5参議院厚生労働委員会の議事録(参議院ホームページ)
  http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0108/main.html
◆障害者欠格条項をなくす会 20010302  「「障害者等に係る欠格事由の適正化等を図るための医師法等の関係法令改正試案」に対する意見」
◆日本障害者協議会 20010227  「「障害者等に係る欠格事由の適正化等を図るための医師法等の一部を改正する法律試案」に対する意見」
◆医療関係者審議会医師部会・歯科医師部会・保健婦助産婦看護婦部会合同部会 20001226  「障害者に係る欠格条項の見直しについて(報告)」
◆医療関係者審議会医師部会・歯科医師部会・保健婦助産婦看護婦部会合同部会欠格条項検討小委員会 20001207  「障害者に係る欠格条項の見直しについて(報告)」

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■引用

◆中川 輝彦・黒田 浩一郎 編 20150820 〔新版〕現代医療の社会学――日本の現状と課題』,世界思想社,280p. ISBN: 9784790716631 [amazon][kinokuniya]
1 近代医療における医師
 医療には、患者の生(=生命・生活・人生)が賭けられている。治療は、患者の心身の望ましい変化を促す、または望ましくない変化を抑えることを意図して行われる。しかしあらゆる人間の行為がそうであるように、医療においても、意図した結果が得られないことや、意図しない望ましくない結果、つまり失敗が生じることがある。実際、外科手術が原因で亡くなる人もいる。このような失敗の可能性を完全になくすことは、おそらく不可能である。人間の体または心の仕組みはあまりに複雑であり、人間の知は不完全である。医療は、T・パーソンズのいう「不確実性(uncertainty)」から逃れられない(Parsons 1951=1974:449)。その意味で医療は賭けである。
 誰が、この賭けを行うのか。患者は自らの生を賭けるが、その賭けを代行する(=治療をする)のは医師である。近代医療は、そのように制度化されている。E・ヒューズの表現を借りるなら、医師には、他者の身体に「メスを入れ、投薬する(cut and dose)」という「免許と権限(licence and mandate)」(Hughes 1958:82)が与えられている。医師だけが、医療の名において他者を危険に晒すことが許されているのである。看護師などの医療スタッフの一部は治療に部分的に関与できるが、そのときは医師の指示に従わなければならない。医師には、そうした権限がある。 (25-26)

なるほど治療を始めるには、原則として患者の同意が必要である。インフォームド・コンセントやインフォームド・チョイスが制度化されている場合、患者は、医師の提案する治療の大まかな方針について説明を受けた上で、それを受け入れるか否か、複数提案がある場合はどの提案を受け入れるのかを選べる。しかし治療の方針を考えるのは、医師である。R・ヴィーチが強調するように、そうした提案には提案者である医師の意向が濃厚に反映されている(Veatch 1995:10-11)。また患者が選べるのは、あくまで大まかな治療の方針であり、どのような処置をどのように行うのかを事細かに選べるわけではない。例えば手術では、刻一刻と変わる患者の状態に応じて何が必要な処置なのかを判断しなければならないが、そうした判断は医師が行う。そこに患者の意思または判断が介在する余地はほとんどない。医師には、臨床において、こうした意思決定をする「免許と権限」、つまり裁量がある。 (26)

 医師の資格制度は、医師以外の治療者が、医学を修得しなければ適切に扱えないとされる医学の技術的成果を扱うことを禁じる。この禁止の作用について、E・フリードソンは次のように述べる。医学の技術(例えば外科手術を受けること、医師だけが処方できる医薬品を使うこと)を必要としている患者は、医師を治療者としなければならない。この仕組みにより、医師は、治療者の労働市場において非医師治療者との競合から守られる。医師以外の治療者は、少なくとも医学の技術を「売り」にできないという大きなハンディキャップを負う。医師の需要に対して供給が少ない場合、医師は他の医師との競合からも守られる。相対的に供給が少なければ少ないほど、各医師は希望する職に就ける可能性が高まる。このような競合からの保護は、患者や雇用者の医師に対する干渉からの保護としても機能する。こうし保護がある場合、医師は、自らの意に沿わない患者を断り、条件の悪い職場から去ることが容易である。仮にあるクライアント(=患者または雇用主)を失っても、別のクライアントを比較的容易に見つけられるからである(Freidson 1970-1992: 106-114)。 (28)

[……] 医学の知の大半は「理論と抽象概念で組織されている」 (Freidson 2001:3)が、実際の治療は個別・具体的な状況で行われる。医学の知と臨床状況にはギャップがあるため、 医学的に正当化できる処置には幅がある。ここに臨床における医師の裁量が成立する。 (29)

R・バチャーとA・ストラウスの表現を借りるなら、医師集団は「セグメントの融合体(amalgamation of segments)」 (Bucher and Strauss 1961:331)である。一口に医師といっても、従事している仕事は様々である。 [……] 医師たちは、こうした差異を意識することがあるが、それは裏を返せば一部の医師との類似性の意識でもある。この類似性の意識は「仲間意識(brotherhood)」を生みだす契機となり、ここに医師内部に仲間意識で結ばれた一群の医師、つまり「セグメント」が成立する。各セグメントの内部では「クライアントや社会に対する固有の使命感や共通の態度」が発達する(Bucher and Strauss 1961:333)。各セグメントは他のセグメントと異なる意識や態度を発達させるのである。 (33)

医療保険は、医師の「免許と権限」を支える制度の一つである。それは通常、患者の受診時の負担を減らすため、医療に対する需要を、それがないときに比べて大きくする。前節で述べたように、医師の供給に対して需要が大きければ大きいほど、医師は、患者や雇用者との関係で自らの意思を貫きやすくなる。それだけ臨床上の裁量または「免許と権限」が確固たるものになる。 他方、医療保険は給付の対象や方法によって、医師を制約する。例えば保険診療(=保険給付の対象となる診療)を行う場合、給付対象外の処置を行いにくいといった制約である。 (35)

理論的には「ある診療行為の〔診療報酬〕点数がコストよりも高くて利益が出るようであれば、医療機関はその医療行為を提供する経済的インセンティブがあり、反対にコストのほうが大きければ制約されることになる」。したがって「もっと提供してほしいような診療行為の点数を高く設定し、反対に提供を抑えたいような診療行為の点数を低くすれば、各医療機関を法規制で取り締まらなくても政策目標を達成することができる」と考えられる。そしてこうした「診療報酬を介しての政策誘導」は一九八一年以降「強まっている」(池上・キャンベル 1996:162-163〔〕内は引用者による補足)。 (36)

ここで「医局制度」(または「医局」)は、大学医局、すなわち大学の講座(教室・研究室)とその講座と一体のものとし管理・運営されている大学病院の診療科と、人事面でその影響下にある(大学病院以外の)医療施設の診療科のネットワークを指す。医師の世界では、このネットワークは一体のものと見なされている。大学医局に所属する医師だけではなく、ネットワーク内の大学病院以外の)医療施設の診療科で働いている医師も、同じ医局のメンバーとして認知されている(猪飼 2010:274-275)。 (38)

新人の医師は、医局というセグメントに加入することで医師らしくなっていく。多くの医師は、キャリアの比較的初期の段階で、長期にわたって同じ医局の医師と相互作用をすることで、医師の規範と医局固有の規範を習得していく。 [……] オーベンは、ネーベンに「医局の運営や「しきたり」、そして内部の人間関係」のような「部外者にはよくわからない」ことを教える(池田・佐藤 1992a:228-229) (41-42)
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■関連文献(発行年順)

◆Flexner, A. 1910 Medical Education in the United States and Canada:A Report to the Carnegie Foundation for the Advancement of Teaching,4,The Carnegie Foundation for the Advancement of Teaching.
◆―――――  1915 ‘Is Social Work a Profession?’,National Conference of Charities and Correction,Proceedings.
◆―――――  1960 Abraham Flexner:An Autobiography
◆穴田 秀男 1969   『医師のための法律──知って置かねばならぬ 間違え易い医療関係法規の解答 改訂増補版』 金原出版,357p. 2000円
◆Eliot Friedson 1970 Professional Dominance : The Social Structure of Medical Care, Atherton Press
 =1992 『医療と専門家支配』,進藤雄三・宝月誠訳,恒星社厚生閣
◆須川 豊  1970   『医師と法律──医師の法上の地位』 医学書院,174+3p.,1200円
◆高橋 勝好 1971   『医師に必要な法律──医療紛争を防ぐために』,南山堂,210+2p. 1700円
◆石井 清英 1972   『医師と法律──この一冊あれば』 日本医事新報社出版局,280p. 400円
◆布施 昌一 19790325 『医師の歴史──その日本的特徴』,中公新書534,213p.
◆加賀 乙彦 19800315 『頭医者青春記』 毎日新聞社,218p. 880 ※
◆高橋 勝好 198009  『医師に必要な法律──医療紛争を防ぐために 増補版』,南山堂,236+2p. 2500円
◆水野 肇 198903 『名医ここにあり──人間の顔をした医療を求めて』,ネスコ発行,文藝春秋発売,219p. 1000
◆穴田 秀男 198110  『医師のための法律──紛争を起こさぬための 間違え易い医療関係法規の解答 第5版』 金原出版,417+7p. 3500円
太田 典礼 1982 『反骨医師の人生』 現代評論社 1200
◆保坂 正康 198205 『新・大学医学部──医師の誕生・国家試験の実態報告』,現代評論社
武見 太郎 19821021 『ベッドでつづった病人のための病人学』,実業之日本社,217p.  ASIN: B000J7VZAI \1029 [amazon] ※ r06 w03 0y/a01
◆Austin,D.M. 1983 ‘The Flexner Myth and the History of Social Work’,Social Service Review,57-3,The University of Chicago.
◆水野 肇 19831215 『日本の名医たち』 新潮社,183p. 850
◆平林 勝政 19840905 「医師に対する法的規制」 加藤・森島編[1984:40-82]
◆品川 信良 198511 『医療・倫理・医師』 津軽書房,238p. 1800円
◆Brauns, H.- J.and Kramer,D. 1986 Social Work Education in Europe:A Comprehensive Description of Social Work Education 21 Europian Countries,=1987、古瀬徹・京極高宣監訳、『欧米福祉専門職の開発――ソーシャルワーク教育の国際比較』、全国社会福祉協議会
◆吉利 和 編 19860531 『医師の生命観』 日本評論社,365p. 2500円
◆杉 政孝 19870625 「医師の社会的評価」 辻村編[1987:33-58]
◆保坂 正康 19880115 『新・大学医学部──新医師の誕生と国家試験の内幕』,講談社文庫,283p.←保坂[1982] 460円 ※
永井 明 19880215 『ぼくが医者をやめた理由』 平凡社,247p. 1340円※
◆岩本 安昭 198803  『クイズ医師法・医療法──医者と患者の100のチェックポイント』 東京法経学院出版,ライトブックス・おもしろ情報百科 ,222p. 980円
◆水野 肇 19881030 『医者が患者に見放されるとき──人間的医療を考える』,東京書籍,210p. 1000
◆永井 明 19890210 『医者が尊敬されなくなった理由』 飛鳥新社,205p.,1200円 ※
◆厚生省健康政策局総務課 編 199103 『医療法・医師法(歯科医師法)解第15版』,医学通信社,843p. 8800円
◆永井 明 19910821 『新宿医科大学』 平凡社,241p. 1340円 ※
◆地域医療振興協会・自治医科大学地域医学研究会 編 19911128 『今日と明日のへき地医療』,講談社,222p.  ISBN-10:4062051516 \1528 [amazon][kinokuniya] w03
◆森 寿子 19921101  『改訂版 重度聴覚障害児の音声言語の獲得――9歳の壁の打破 聴覚活用法からの言語教育理論の提言』, にゅーろん社, 179p.  ISBN-10: 4891080256 \7000
◆『別冊宝島』 1993 『別冊宝島184 お医者さま』 宝島社 1010円 ※
中川 米造 19931220 『素顔の医者──曲がり角の医療を考える』,講談社現代新書,215p. ※
佐藤 純一 1994 「死ぬまで治す!――医者の胸のうち」『別冊宝島206 病院の不思議』:112-118
◆藤崎 和彦 19950425 「医師」,黒田浩一郎編[1995:033-058] ※
◆草薙 進郎・四日市 章編 19960715 『聴覚障害児の教育と方法』, コレール社, 270p. ISBN-10: 4876371784 ISBN-13: 978-4876371785 [amazon]
◆吉岡 博英・四日市 章・立入 哉 編 19960801 『聴覚障害教育情報ガイド』, コレール社, 234p. ISBN-10: 4876371792 ISBN-13: 978-4876371792 [amazon]
黒田 浩一郎 19980130 「赤ひげ」,佐藤・黒田編[1998:061-096]*
*佐藤 純一・黒田 浩一郎 編 19980130 『医療神話の社会学』,世界思想社,247+5p. 2200 ※
◆『ノーマライゼーション 障害者の福祉』 19990901 特集:社会福祉専門職の動向 『ノーマライゼーション 障害者の福祉』19-09(218) 800
◆『季刊福祉労働』84号(1999年9月25日) 定価1200円+税 特集 医療・福祉における専門職の専門性とは
◆丸山 博/自治体に働く保健婦のつどい 編 20000122 『保健婦とともに――21世紀の保健婦を考える』,せせらぎ出版,265p. ISBN-10: 4915655911 ISBN-13: 978-4915655913 2000 [amazon][kinokuniya] ※ ms.
近藤 誠 20000201 『本音で語る!――よくない治療ダメな医者』,三天書房,351p. ISBN:4883460479 ISBN-13: 9784883460472 \1680 [amazon] ※
近藤 誠 20020830 『成人病の真実』,文芸春秋,253p. ISBN:4163588302 ISBN-13:9784163588308 \1500 [amazon] ※
近藤 誠 20030920 『大学病院が患者を死なせるとき――私が慶応大学医学部をやめない理由』,講談社,396p. ISBN:4062567784 ISBN-13: 9784062567787 882 [amazon] ※
◆ドクターズマガジン編 20031113 『日本の名医30人の肖像』,阪急コミュニケーションズ,373p. ISBN-10: 4484032236 ISBN-13: 978-4484032238 [amazon]
◆藤井 ひろみ 著 桂木 祥子・はた ちさこ・筒井 真樹子 編 200703 『医療・看護スタッフのためのLGBTIサポートブック』,メディカ出版,158p. ISBN-10:4840420939 ISBN-13:978-4840420938 2310 [amazon]
◆菊井 和子・大林 雅之・山口 三重子・斉藤 信也編 20080925 『ケースで学ぶ 医療福祉の倫理』,医学書院,165p. ISBN-10:426000736X ISBN-13:9784260007368 \2310  [amazon][kinokuniya] ※ ms, a06h, w03 (新規)
黒田 浩一郎 編 20150820 〔新版〕現代医療の社会学――日本の現状と課題』,世界思想社,280p. ISBN: 9784790716631 [amazon][kinokuniya]

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■ニュース

◆「〈文部科学省〉医・歯学教育のコア・カリキュラム提言 協力者会議」『毎日新聞』2001年3月27日
 医学・歯学教育改革を検討してきた文部科学省の協力者会議は27日、患者への接し方や生命科学の基礎などを教える「コア・カリキュラム」や臨床実習を導入する提言をまとめた。 記憶力偏重の医学教育から問題解決型、臨床重視の教育に転換し「倫理観の高い、患者中心の医療を実践できる医師」の育成を目指す。
 提言は詰め込み型のカリキュラムから、生命科学の知識や医の倫理、診療の基本などを柱にした「国公私立大共通コア・カリキュラム」を提示し、 医学教育全体の3分の2はこのカリキュラムを充てることを求めた。また、見学が中心だった臨床実習を、学生が診療に参加する実習にすることを提言。 実習前に能力をチェックするため、各大学共通で実施できる総合試験の開発も求めた。
 さらに教員の教育内容を学生や同僚が評価するシステムを作り、将来的には昇任にも反映させて教育能力の向上を図る。 また、医学部以外の学部を出た学生の「学士編入制度」を拡大し、きめ細かい面接をする入試や教育体制の充実を提言した。【澤圭一郎】

◆「医学教育の初の指針 文科省まとめる」『NHKニュース』2001年3月27日
 聴診器が使えないなど医療の基本が身についていない医師が増えていることから、文部科学省は「実習」の授業を大幅に増やすなど、 医師を目指す学生が共通に学ぶべきことを定めた初めての指針をまとめ、きょう公表しました。
これはきょう文部科学省の医学教育の専門家会議が報告したものです。
 それによりますと、聴診器を使えないとか患者とうまく話ができないといった、医療の基本が身についていない医師が増えているのは、 いまの大学の授業が専門知識を覚えることに偏っているからだとしています。
 このため指針は、「実習」の期間をいまの三十週程度から五十週程度に増やすとともに、医師の指導に従って実際に患者の診察や治療を行うようにして、 病気を診断する力や患者や家族との接し方などを身につけさせることを求めています。
 また、六年間の教育のうち四年までは、医療の基礎的な知識や技術のほか、「医の倫理」や「患者の権利」などを徹底して教え、 通常五年から始まる「実習」を前に、実技を含めた全国共通のテストを行って、一定の水準に達しなければ進級させないことを求めています。
 国がこうした医学教育の指針を示したのは初めてで、文部科学省は来年からの実施を各大学に求めることにしています。


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*作成:北村 健太郎
UP:20161008 REV:20220828(中井
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