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障害女性

Women and Girls with Disabilities

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last update: 20230716

■紹介

障害者でありかつ女性であることに関する議論をまとめています。

■目次

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イベント
報道
文献

■New

組織

◆〈WinVisible (Women with Visible & Invisible Disabilities)〉[London]
https://winvisible.org/
*→◇バリアフリー/ユニバーサルデザイン/アクセス/まちづくり
“WinVisible (women with visible & invisible disabilities) is a multi-racial grassroots group. We bring together women with various disabilities: polio, sickle cell anaemia, osteo-arthritis, visually impaired, mental distress, cancer . . . from different backgrounds: asylum seeker, refugee, immigrant and UK-born.”(https://winvisible.org/about/)
◆〈困難女性支援法のよりよい運用を願う会〉(2022〜)
https://konnan.sakura.ne.jp

プロジェクト

◆《Disabled Mothers' Rights Campaign (DMRC)》
◇キャンペーンの簡単な紹介:【PDF】
◇2023年7月12日付憲章“Charter of Rights”:【PDF】
◇WinVisible, 2023, "We Launched the Disabled Mothers' Rights Charter!", WinVisible Blog, July 15, 2023, (https://winvisible.org/2023/07/15/we-launched-the-disabled-mothers-rights-charter/).
“【Caption】Our Disabled Mothers’ Rights Campaign brings women with disabilities together to defend our rights to have a family and to keep our children.”
◇〈The Chronic Collaboration〉の声明(20233年7月14日*現地)
https://twitter.com/TheChronicColab/status/1679866258034946049

◆《Moving the Image / Moviendo la Imagen: Representing, Reframing and Reclaiming》
◇Roberts, Mattie, 2023, "Moving the Image / Moviendo la Imagen: Representing, Reframing and Reclaiming", Glasgow Women's Library, July 10, 2023, (https://womenslibrary.org.uk/2023/07/10/moving-the-image-moviendo-la-imagen-representing-reframing-and-reclaiming/).
“【Description】Artists Emily Beaney and Ana García Jácome are seeking expressions of interest from disabled women with a creative practice to contribute to an online collaborative project.|The project aims to facilitate exchanges of experience and creative practice between disabled women in Scotland and Mexico. Collaborators will be invited to contribute to three online discussions exploring issues of representation in society, culminating in a creative response which will inform the development of a short experimental film.”

雑誌特集

◆福祉労働編集委員会編 20220425 『[季刊]福祉労働』172(現代書館)
140p. ISBN: 9784768423721 1400+
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-2372-1.htm
◇《特集1:インターセクショナリティと批判的実践》
・市川ヴィヴェカ「なぜ今インターセクショナリティなのか?」
・二木泉「インターセクショナルアプローチを用いて介護を考える」
・河口尚子「障害女性とインターセクショナリティ」
・伊是名夏子×油田優衣×松波めぐみ「[座談会]恋愛・生理・性にまつわるモヤモヤを話そう」
・豆塚エリ「狭間で佇み、引き裂かれる」
“〈特集1〉2022年の最重要概念「インターセクショナリティ」について。アイデンティティの交差性によって起こる差別・排除の構造を解消するために、支援者に何ができるか。障害女性がおかれた状況や、恋愛・結婚・性をめぐる経験にも焦点を当てた。いかに福祉がジェンダーや性の視点を欠いているか、痛感してほしい。”

記事

◇Topple, Steve, 2023, "Disabled Mothers Have Had to Take It Upon Themselves to Start Defending Their Basic Rights", Canary, July 13, 2023, (https://www.thecanary.co/uk/2023/07/13/social-services-disabled-mothers/).
 *《Disabled Mothers' Rights Campaign (DMRC)》
“【Exordium】A campaign group led by chronically ill and disabled mothers has launched a ‘Charter of Rights’. It is in relation to how social services and family courts treat them and their children. However, the charter shouldn’t be needed in the first place ― as all the campaigners are ultimately calling for is the respect and implementation of their fundamental human rights. Sadly, with discrimination in social and child services rampant, these mothers and their allies have little choice.”
◇意思に反した異性介助、性被害…女性障害者ネットワークが会見、改善訴え
2022年10月19日『京都新聞』
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/901886
◇社説:異性介助 女性障害者の尊厳を守れ <明日を考える>
2022年10月17日『京都新聞』
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/901078
“【Exordium】女性のトイレ介助に男性ヘルパーが付き添う。入浴時に男性看護師に服を脱がされ、体を洗われる。つらく恥ずかしい思いをしている障害のある女性たちが、「異性介助」は虐待であると問題提起している。|施設の中だけでは解決しない問題だ。ジェンダー・ギャップ(男女格差)が背景にあり、社会全体で重く受け止めねばならない。”
◇バリバラ 2022 「[バリバラ・ジャーナル]女性障害者の体と性のなやみ――望まない異性介助を考える!」,『バリバラ』(NHK),2022年7月29日,(https://www.nhk.jp/p/baribara/ts/8Q416M6Q79/blog/bl/pLX3Q03nzZ/bp/pnzd5La59j/)
“【Introduction】これまで見過ごされてきた、女性障害者に対する望まない異性介助。着替えや排せつ、入浴などの介助を男性が行う問題について考える。”
◇Shotwell, Alyssa, 2022, "5+ Beautiful Memoirs and Essay Collections from Disabled Women in Activism & the Arts", Mary Sue, March 29, 2022, (https://www.themarysue.com/5-memoirs-from-women-disabled-activists-artists/).
“【Exordium】In addition to Women’s History Month, March is also National Disability Awareness Month. We’re sharing some memoirs and essay collections from women (particularly artists and activists) living with a disability ―currently or in the recent past. Not everyone with a particular identity makes them an activist. But choosing to share these stories in the face of the ongoing trivialization of ableism (just look at how people have downplayed Chris Rock’s attack on Jada Pinkett Smith’s autoimmune disorder) and using their platforms to discuss these topics can feel like a revolutionary act.”
◇上保晃平 2022 「障害がある女性への「複合差別知って」 国際女性デー前に呼びかけ」,『朝日新聞デジタル』2022年3月7日,(https://www.asahi.com/articles/ASQ3672PTQ33UDCB013.html)
“【Exordium】障害がある女性は、「女性であること」と「障害があること」による困難に複合的に直面するという。当事者として、こうした複合差別の実態調査などに取り組んできた千葉市美浜区の佐々木貞子さん(67)は「障害のある女性の課題についても、もっと知ってほしい」。国連が定める8日の「国際女性デー」を前に、そう呼び掛けている。”
◇「[女性差別 わたしの視点A]ダブルマイノリティの立場から――DPI女性障害者ネットワーク・米津知子さんに聞く」,NHK ハートネット,2021年12月09日,(https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/569/)
 *米津 知子
“「女性差別」。いまの日本社会において、この言葉の受けとめ方は人によって実に様々です。女性差別がない社会を目指し、#MeTooをはじめ、新たなムーブメントが次々に起きています。一方で、社会的地位の高い男性からの女性への差別的な発言はなくならず、ネットでは女性差別のトピックを巡って炎上や激しい論争がたびたび起こっています。|女性差別を考える上で、今の社会にはどのような視点が欠けているのでしょうか?様々な立場の方へのインタビューを通じて、ジェンダーと差別について別の角度で考えるシリーズ企画です。|第2回は女性の中でも、更なるマイノリティ=ダブルマイノリティの“障害がある女性”という立場から、発信や活動を行ってきたDPI女性障害者ネットワークの米津知子さんに伺います。”

論文

◇秋風千惠 2020 「障害女性の生きづらさについての一考」,谷富夫・稲月正・高畑幸編『社会再構築の挑戦――地域・多様性・未来』,ミネルヴァ書房
https://www.minervashobo.co.jp/book/b524619.html

研究報告

◇河口尚子 201806 「[障害女性研究プロジェクト]障害のある女性と差別の交差性」,立命館大学人間科学研究所,(https://www.ritsumeihuman.com/essay/essay-1607/)
【目次】“障害のある女性に対する複合差別・交差差別”/“障害のある女性に対する交差差別の典型として――リプロダクティブ・ヘルス・ライツ”/“障害のある女性のエンパワメント”

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■リンク

arsvi.com内

■文献
 ◆立岩 真也 2011/07/10 「家族だから(→女性)?+女性障害者運動(抄)」 於:韓国・ソウル市
 ◆立岩 真也 2010/09/06 「障害者運動/学於日本・9――女性たち」
 ◆土屋 葉 2009/09/27 「障害と貧困――ジェンダーの視点からみえてくるもの」 障害学会第6回大会・シンポジウム趣旨 於:立命館大学
 ◆瀬山 紀子 2009/09/27 「障害女性と貧困」  障害学会第6回大会・報告 於:立命館大学
 ◆2005/09/04 《『セクシャリティの障害学』合評会》 障害学研究会関西部会第24回研究会 於:茨木市福祉文化会館203号室
 ◆立岩 真也 2003/04/25 「人生半ばの女性の本――「障害関係」・3(医療と社会ブックガイド・26)」 看護教育』44-04(2003-04):304-305
 ◆瀬山 紀子 1998 「<語り>と<コミュニティ>の生成――障害を持つ人々の語りを通して」(1998年度 お茶の水女子大学人間文化研究科発達社会科学専攻応用社会学コース修士論文)

■人
 ◇安積 遊歩/安積 純子
 ◇臼井 久実子
 ◇小山内 美智子
 ◇金 満里
 ◇瀬山 紀子
 ◇堤 愛子
 ◇土屋 葉
 ◇利光 恵子
 ◇樋口 恵子
 ◇米津 知子

■関連項目
 ◇新しい出生前診断に関する意見書
 ◇障害者と性
 ◇

外部リンク

◇"Women and girls with disabilities" (UN Women)
 https://www.unwomen.org/en/what-we-do/women-and-girls-with-disabilities
◇"Women and girls with disabilities" (United Nations Enable)
 https://www.un.org/development/desa/disabilities/issues/women-and-girls-with-disabilities.html

DPI女性障害者ネットワーク
◇[科研費:基盤研究(C)]障害女性をめぐる差別構造への「交差性」概念を用いたアプローチ
 https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16K04114/
 http://www.nabe-labo.jp/wwd/index.html

◇臼井久実子 2016 「障害女性の複合差別の実態に関する調査」,『ノーマライゼーション――障害者の福祉』2016年11月号
 https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n424/n424007.html
“障害のある女性の自立をめざし当事者を中心に活動している「DPI女性障害者ネットワーク」は、2011年に障害のある女性に向けたアンケートと聞き取りによる実態調査を行なった。障害者権利条約第6条「障害のある女性」等を踏まえ、障害者制度改革において障害のある女性の課題が取り上げられるよう働きかけてきた。|その中でたびたび「数字は」「データは」と問われ、そもそも障害者に関わる政府統計に性別集計が乏しい障壁にぶつかった。政策の基礎となる統計が取られていないことは、障害女性の複合差別が放置されてきたこととも切り離せない。公的な統計の充実を提言すると同時に、自ら障害のある女性の困難を可視化しなければと調査協力を呼びかけた。”
◇月刊地域保健編集部 201306 「女性障害者の生活の困難と複合差別をなくす取り組み」,『月刊地域保健』44(6): 50-58.
 https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/law/josei_chiikihoken1306/index.html
“【Exordium】政府で検討されていた障害者差別禁止法の中に女性障害者についての記述を明確に盛り込んでもらおうと、一昨年、広く調査に動いたDPI女性障害者ネットワーク。その結果から、「障害者であること」「女性であること」の複合差別の厳しい実態が浮き彫りになった。「まずは世間に広く現状を知ってもらうことから、改善が始まる」と代表の南雲君江さんは語る。
お話を伺った人
DPI女性障害者ネットワーク
南雲君江さん(なぐも・きみえ)
佐々木貞子さん(ささき・さだこ)”
◇瀬山紀子 2012 「障害のある女性の複合差別の課題化に向けて――国連障害者権利条約の批准を前に」,『国際人権ひろば』105(2012-09)《特集:さまざまなアイデンティティと複合的な差別》
 https://www.hurights.or.jp/archives/newsletter/sectiion3/2012/09/post-183.html
“2006年12月に国連で採択された国連・障害者権利条約には「障害のある女性」(第6条)という条文があるのをご存じだろうか。[…]この条文は、条約が議論されていた際に、欧州や韓国の障害女性たちが、障害者という集団のなかにあるジェンダー差に注目する必要があると粘り強く主張した結果入った画期的な条文だ。背景には、障害女性に対する暴力の被害や性的被害を社会的に認知させ、支援体制を確立する必要があるという切実な課題や、障害女性たちの教育機会や仕事に就くためのトレーニングの機会が確保されていないといった、不利益を強いられている世界の障害女性たちの声があった。”

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■イベント

◆女性の人権を尊重する政治を!――橋下発言に抗議する緊急院内集会
(2013年5月22日 橋下発言に抗議する緊急院内集会・実行委員会)
◎日時:5月22日(水)15:00〜17:00
◎場所:参議院議員会館 講堂
 橋下徹大阪市長・日本維新の会共同代表は、5月13日、「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」「海兵隊の性的なエネルギーを解消するためにもっと風俗業を活用してほしい」等と発言し、その後、批判を受けると、さらに開き直りの発言を続けています。
 橋下氏の一連の発言は、日本軍「慰安婦」被害者のみならず、すべての女性に対する著しい人権侵害であり、とうてい看過できません。このような言葉の暴力を政治家が堂々とマスメディアで行えるという状況は、橋下氏だけの問題にとどまらず、女性の人権が日本の政治の中で非常に低い価値づけしかされていないこ
との反映です。橋下氏の発言は、戦争のできる国をめざす憲法改悪の動きが、女性の人権否定と密接な関係にあることをも明らかにしています。
 7月には参院選が行われますが、女性に対する暴力を容認する政治家を許さず、真に女性の権利を守る政治を求めて、緊急抗議集会を開催します。
橋下発言に怒りをおぼえる多くの女性と男性の参加をよびかけます。今こそ政治の流れを変えましょう!

主催:橋下発言に抗議する緊急院内集会・実行委員会
共催団体:アジア女性資料センター/日本軍「慰安婦」問題解決全国行動/公人による性差別をなくす会/アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)(5/15現在)

★当日はロビーで通行証をお渡しいたします。
★共催団体として実行委員会に加わってくださる団体を21日まで募集中です。

連絡先:アジア女性資料センター
E-mail: ajwrc★ajwrc.org
Tel: 03-3780-5245/ Fax: 03-3463-9752


◆「女性手帳」に反対する緊急ミーティング のお知らせ
(2013年5月19日 女性手帳に反対する準備会(仮))
どこが問題? どうやって止める? 集まろう、話そう、5月19日!!

政府が「女性手帳」(仮称) の導入を検討しているというニュースが、5月5日付けの産経新聞を皮切りに様々なメディアで報道されています(その後、「生命(いのち)と女性の手帳」との報道もあり)。
2003年に「少子化社会対策基本法」ができてから10年、今度は「少子化危機突破タスクフォース」という勇ましいチームがこの手帳を考えているようです。この政策のどこが問題なのか? どうやったら止めることができ るのか?...集まって、話したいとの思いから緊急ミーティングを開催します。
◎日時: 5月19日(日) 18:00〜20:30 (17:45開場予定)
◎場所: 文京区民センター 3-D会議室(東京都文京区本郷4-15-14)
 都営三田線・大江戸線「春日駅」A2出口 徒歩2分/東京メトロ丸の内線「後楽園駅」4b出口 徒歩5分
   東京メトロ南北線「後楽園駅」6番出口 徒歩5分/ JR「水道橋駅」東口 徒歩15分
◎主催:女性手帳に反対する準備会(仮) no.josei.techo2013@gmail.com
  (呼びかけ人:SOSHIREN女(わたし)のからだからhttp://www.soshiren.org/index.html)
◎言語:日本語  ◎事前予約:必要なし ◎参加費:無料
◎お知らせ:
 ・区民センターに駐車場はありません。近くの道路に駐車スペースがあります。
 ・車いす利用の場合、地下鉄「春日駅」「後楽園駅」から文京シビックセンターの建物に
上がり、屋外の道路へ出てください。春日町交差点のななめ向かいに、会場の文京区民センターがあります。電車が駅に到着してから会場の部屋まで約10〜15分みてください。
 ・文京区民センター内3階に車いすトイレがあります。
※このトイレは性別表記のないトイレです。その他のトイレは「男女」別になっています。
 ・資料の点訳はできませんが、一部をワードのファイルでお送りできます。
 ・音声情報は、スタッフが交代でノートテイク(パソコン入力または要約筆記)します。
 ・ワードのファイル送信、ノートテイクご希望の方は、事前にご連絡ください。
  連絡先→ no.josei.techo2013@gmail.com


◆新型出生前検査について考える―「ハイリスク」な女の声をとどけたい
(2013年4月29日 生殖医療と差別―紙芝居プロジェクト)
講師:二階堂祐子氏(「ハイリスク」な女の声をとどける会)
日時:2013年4月29日(祝・月) 午後1時半〜午後4時半
会場:クレオ大阪中央(大阪市立男女共同参画センター中央館) 研修室1
    大阪市天王寺区上汐5-6-25  TEL 06-6770-7200
(地下鉄谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅1・2番出口から徒歩約3分)
 http://www.creo-osaka.or.jp/chuou/access.html
主催/連絡先:生殖医療と差別―紙芝居プロジェクト(旧優生思想を問うネットワーク)
   大阪市浪速区日本橋5-15-2-110 ここ・からサロン内 TEL 06-6646-3883
   E-mail:kamisibai.cat@orange.zero.jp
協賛:京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)
資料代:500円
*手話通訳の用意あります。


◆障害のある人とない人がともに活動するためのリソースブック
(2013年4月28日 アジア女性資料センター)
2012年10月から3回にわたって開催した連続ワークショップ「障害のある人とない人がともに活動するために〜多様な人々の参加にもとづく市民活動に向けて〜」の内容に、
具体的なヒントになる資料をくわえたリソースブックができました! あなたが関わる団体の実践を変えていくためにお役立てください。

【目次】
はじめに
ワークショップ概要
ワークショップ1日目
ワークショップ2日目
ワークショップ3日目
ワークショップを終えて
ヒント集
関連情報紹介
あとがき

発行:アジア女性資料センター
協力:DPI女性障害者ネットワーク
2013年3月28日発行 28ページ
単価 : ¥300 (税込・送料別)
※本冊子は公益信託オラクル有志の会ボランティア基金の助成により作成しました。

【関連書籍】
女たちの21世紀No.52「女性・障害・運動――新たな優生思想に立ち向かうために」
掲載元URL
http://ajwrc.org/jp/modules/myalbum/photo.php?lid=188&cid=3


◆いま はなしたい 原発と「母」と…
(2013年4月20日 脱原発!フェミニスト集合/SOSHIREN 女(わたし)のからだから)
2011年3月の震災・福島原発事故から2年、今 はなしたい(話したい/放したい/離したい)ことを、一緒に考えませんか。
脱/反原発の運動に参加し始めて、あるいは以前から続けてきて、引っかかっていることをもう少し丁寧に はなしたい のです。
たとえば脱/反原発運動に参加する女たちが「母」と置き換えられること、「母」や「女」といえばこうだと決め付けられがちなこと、自分自身や自分以外の誰かが心配なこと、自分が心配なのは「子ども」や「日本人」だけではないこと、「子ども」や「未来」、「妊娠・出産」の描かれ方や使われ方、「健康」や「安全」についてのこだわりと優生思想や障害者差別との関係、それから何となく、「原発」の問題から自分が気にしていることが抜け落ちている気がしたり、引っかかっていたりすること、悔しい思いをしたこと。そしてこうしたことは原発を生み出し維持しようとするシステムと根底のところで関わっていて、忘れてはならないのではないかということ。
4月第三土曜日の午後、ゲストの方と参加者の方と一緒に、今 はなしたい原発と「母」とあれこれとを はなして みませんか。

日時:2013年4月20日(土)午後1時30分〜4時30分(午後1時15分開場)
場所:文京区民センター 3-C会議室 
最寄り駅:地下鉄春日駅(大江戸線、三田線)、後楽園駅(丸ノ内線、南北線)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kumin_shisetsu_kumincenter.html
資料代:500円
問題提起者(順不同): 
柏原登希子さん [ふぇみん編集部]「生まれたての赤子を抱えての放射能対策とフェミが嫌いになった日々」
清水晶子さん [大学教員(フェミニズム/クィア理論)]「日本の再生(産)の外で」
米津知子さん [「SOSHIREN女(わたし)のからだから」と「DPI女性障害者ネットワーク」メンバー]「障害を恐怖の象徴から解放したい」
- 今回は短い映像を見た後、問題提起者の方から15分くらいずつお話していただいて、その後来てくださったみなさんとおしゃべりする会です。
- 事前の予約は必要ありません。当日、直接会場にお越しください。
- 区民センターに駐車場はありません。近くの道路に駐車スペースがあります。
- 最寄りの地下鉄駅から会場まで(*)と会場の建物は、車イスで通行可能です。
- 資料の点訳はできませんが、一部をワードのファイルでお送りできます。
- 音声情報は、スタッフが交代でノートテイク(パソコン入力または要約筆記)します。
- ワードのファイル送信、ノートテイクご希望の方は、事前にご連絡ください。feminists_nonukes-owner@yahoogroups.jp
(*)車いす利用の方へ
地下鉄大江戸線・三田線「春日駅」、丸ノ内線・南北線「後楽園駅」どちらも駅から文京シビックセンターの建物に出て、外の道路へ出てください。春日町交差点の斜め向かいに、会場の文京区民センターがあります。電車が駅に到着してから会場の部屋まで10分から15分程度見てください。
主催:脱原発!フェミニスト集合/SOSHIREN 女(わたし)のからだから http://www.soshiren.org/index.html
問い合わせ: feminists_nonukes-owner★yahoogroups.jp 


◆シリーズ格差社会と女性
http://www.women.city.yokohama.jp/find-from-p/p-seminar/search/detail/?id=3707
(2013年4月13日 公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会)
「正社員と同じ仕事なのに給料は半分以下。。。非正規って、何?」
「仕事をかけもちしても、食べていけるだけ稼げない。子どもはどうしたらいいの?」
「就職先がみつからない。。。専業主婦になれればいいのに。でも結婚だって難しい。」
「体調が悪くて働きつづけるのは難しい。。。」
格差が広がる日本社会をジェンダーの視点で考えます。政府統計などを読み解き、何が課題で何ができるか、各回講義の後に*ワールドカフェ方式で話合います。(座っているだけでもOK)
*ワールドカフェ方式とは、リラックスした雰囲気で小グループに分かれて話合い、時間を決めてグループを何度かつくり直して行う話合いの方法です。
(1) 4月13日(土) 「日本社会で「女性」はどこにいるか?」
講師 皆川満寿美
「単身女性の3割が貧困」。その3割の女性たちとはどんな人たちでしょうか。また、それ以外の女性たちはどのような暮らしをしているのでしょうか。主婦、働く女性、高齢者、シングルマザーなど様々な捉え方をされる女性たちは、日本社会の中でどのような位置にいるのか、政府統計などをみながら考えます。
(2) 5月18日(土) 「働きづらさに悩む”ガールズ(若年無業女性)”支援の現場から」
講師 協会職員 小園弥生・植野ルナ
不登校・ひきこもり・貧困・うつ等を経験した若い女性に役立つセイフティネットについて考えます。
(3) 6月22日(土)「だれもが包摂される社会をめざして」
講師 皆川満寿美
格差の広がりに抗して誰もが希望を持って生きられる、排除されない社会にするには何が必要か、女性はどんな役割が果たせるかを考えます。

時間はいずれも13:15〜16:30、
場所は フォーラム(男女共同参画センター横浜)2Fセミナールーム JR/市営地下鉄戸塚駅徒歩5分
横浜市戸塚区上倉田町435−1
http://www.women.city.yokohama.jp/find-from-c/c-yokohama/accessmap/
お問い合わせ・お申込
電話 045−862−5052
HPのフォーム https://www.women.city.yokohama.jp/find-from-p/p-seminar/search/entry/?id=3707


◆「調査報告書を読んで」をホームページにアップしました
(2013年4月5日 DPI女性障害者ネットワーク)
「調査報告書を読んで」コーナーに書いてくださった全ての記事がそろって掲載されました。下記URLはテキストデータです。
ぜひごらんください。
◎「調査報告書を読んで」コーナー
( 副題) マイノリティ女性の取り組みから 山崎鈴子(やまざき れいこ)さん 部落解放同盟中央女性運動部副部長
http://dpiwomennet.choumusubi.com/DPI28-1.txt
(副題) 声に応える 原由利子(はら ゆりこ)さん 反差別国際運動(IMADR)事務局長
http://dpiwomennet.choumusubi.com/DPI28-1.txt
(副題) 外国人女性の複合差別に取り組んできて 山岸素子(やまぎし もとこ)さん カラカサン〜移住女性のためのエンパワメントセンター
http://dpiwomennet.choumusubi.com/DPI28-2.txt
稲葉剛(いなば つよし)さん NPO法人自立生活サポートセンター・もやい代表理事 
http://dpiwomennet.choumusubi.com/DPI28-3.txt
石川准(いしかわ じゅん)さん 内閣府障害者政策委員会委員長 
http://dpiwomennet.choumusubi.com/DPI28-4.txt


◆『女たちの21世紀』:生活保護に関する特集号のお知らせ
(2013年3月20日 アジア女性資料センター)
『女たちの21世紀』最新刊NO.73【特集】生活保護――女性の貧困とセーフティネット 刊行しました!
近視眼的なバッシング・削減論がふきあれる今こそ、ジェンダー・マイノリティの視点から、貧困化を防ぐ社会保障のあり方について、長期的な議論をしていくために。和久井みちるさん・稲葉剛さんインタビューほか、田宮遊子さん、みわよしこさん、杉田真衣さんほか10人の論考を掲載。表紙はいちむらみさこさんです。http://bit.ly/WvfRXP
<特集もくじ>
特集にあたって  本山央子
これだけは知っておこう!  生活保護のしくみ
稲葉剛さんに聞く  生活保護基準引き下げの背景に何があるのか
「あたし」から語る生活保護  和久井みちるさんインタビュー
「社会に支えられる弱者」イメージの嘘  みわよしこ
福祉の対象から治安の対象へ  竹内絢
外国人の貧困と生活保護制度からの排除  中島眞一郎
沖縄から見る母子世帯の困難  黒島美奈子
女性の貧困は生活保護の問題なのか?  田宮遊子
早く大人になりたい―生活困難層若年女性の仕事と家族  杉田真衣
生活保護に行きつかない女性ホームレスたち  いちむらみさこ
電話相談から視えてきたセクシュアル・マイノリティの生活困窮
  原ミナ汰
[ブックガイド]生活保護についてさらに知るために  田宮遊子

さらに詳しい内容、ご注文は下記リンクより
http://bit.ly/WvfRXP
または下記アジア女性資料センター事務局へご連絡ください。


◆第27回 「国際障害者年」連続シンポジウム「障害で私を隠さないでー私は人間、私は女ー。〜障害者差別禁止法・条例と障害女性〜」
(2013年3月16日 日本自立生活センター(JCIL))
基調講演
・加納恵子さん(関西大学教員、内閣府障害者差別禁止部会委員)
パネリスト
・米津知子さん(「SOSHIRENわたしのからだから」メンバー)
・藤原久美子さん(自立生活センターBEすけっと事務局長)
その他、京都府条例づくり担当者などゲスト多数
◎日時  3月16日(土)10時半(10時開場)〜16時半
◎場所  京都テルサ東館3階B・C会議室
(会場ホームページhttp://www.kyoto-terrsa.or.jp/京都市営地下鉄九条駅より徒歩5分)
 多機能トイレあり
◎参加費 500円
要約筆記あり、手話通訳又は点訳が必要な方は3月6日までにお申込ください。
◎趣旨文
いま、障害者差別禁止法(仮)が制定されようとしています。それはどんな内容で、自分とどんな関係があるのでしょう。本シンポでは、「障害に基づく差別」や「合理的配慮」についてわかりやすく学ぶとともに、「障害」と「性別」の両面からより深刻な複合差別を受けている「障害女性」の声や視点を大切にしながら、差別禁止法・条例について理解を深めていきたいと思います。
国だけでなく、各地の自治体でも差別禁止の条例づくりが活発化しており、ここ京都府でも、障害女性を含む当事者の活発な参加によって、より進歩的な条例制定に向けて検討が行われています。その動きも紹介します。
障害のある女性は、障害者として女性として、深刻で複雑な差別を受けてきたことがようやく認められはじめ、障害者権利条約をはじめ、法律や京都府条例でも「障害女性」への総合的な権利擁護が盛り込まれようとしています。この動きを支えているのは、何よりも障害女性自身の声と行動です。この問題に長年取り組んできた障害女性当事者を講師・パネラーにお迎えし、みんなで複合差別について理解を深めたいと思います。
◎連絡先
京都市南区東九条松田町28メゾングラース京都十条101
日本自立生活センター(JCIL)
TEL:075-671-8484
FAX:075-671-8418
mail: jcil★cream.plala.or.jp


◆障害女性に関する記述 政策委員会意見から
(2013年3月9日 DPI女性障害者ネットワーク)
障害者政策委員会が昨年12月に、新障害者基本計画策定にむけて、意見をまとめていました。この間に、衆議院選挙、政権交代があり、意見が公表されたのはやっと1月下旬だったので、意見が出された
こと自体、まだまだ知られていないようです。
政策委員会意見は、基本原則の中で、「女性障害者への複合差別については、全ての施策に複合差別を解消する視点が盛り込まれる必要がある」、「委員等の過半数は障害当事者とすべきである。
その際、障害の多様性と男女の割合に配慮することが求められる」と述べています。そのほかにも、医療や生活支援、相談支援、年金、雇用、防災、防犯などの各分野や推進体制について、障害女性に
関連して書き込まれた部分を取り出してみました。取り出した部分を下からダウンロードできます。
◎障害のある女性に関する、障害者政策委員会意見の記述テキスト http://db.tt/gtd5xwlm PDF http://db.tt/ZthnK7Qo
今、予算国会の状況から、新基本計画策定作業が遅れていますが、政策委員会でここまでまとめられたものを読み込み、活用していきたいものです。
全体は90ページくらいの長文ですが、地方公共団体等に提言していくうえでも、役立てることができると思います。
◎新「障害者基本計画」に関する障害者政策委員会意見
全文テキスト(内閣府サイト上) http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/txt/kihon_keikaku_honbun.txt
PDF、るびつき文書など http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/index.html


◆男女共同参画統計ニュースレターに障害者ジェンダー統計の記事
(2013年2月22日 DPI女性障害者ネットワーク)
障害者に関する統計の大部分で、性別による多面的な集計やその公表がおこなわれていないことについて、DPI女性障害者ネットワークは以前から何度も意見を出してきています。
単純な性別集計もない調査統計が多く、そのように「障害者」とひとくくりにされていては、障害者のなかにおいても、もちろん社会全般のなかでも、障害女性、障害男性、それぞれの実態を把握することが難しく、
障害女性の複合差別の解消に的を絞った政策にもつながらないという大きな問題として、提起してきました。
この問題は、障害者ジェンダー統計(障害者にかかわるジェンダー統計)として、統計の専門家等も注目されるようになり、去年から、国立女性教育会館の 「NWEC男女共同参画統計ニュースレター」に掲載されています。
第10号の修正版がインターネットで誰でも読めるようになったほか、第11号も、今日、発行されました。
11号には障害者ジェンダー統計(その2):国際的取組から という題で、吉田仁美さんの文章があります。
10号には、(その1)日本の障害者ジェンダー統計の整備状況として、吉田仁美さん、瀬山紀子さん、臼井の共筆の記事があります。
ニュースレター案内は下のURLから開きます。
最初の数行に、ニュースレター購読希望についても案内されています。 http://www.nwec.jp/jp/publish/GS-NL.html


◆たんぽぽのしゃべり場 Part.5〜障害のこと、女性であること〜
(2013年2月16日 DPI女性障害者ネットワーク)
 「しゃべり場」では、私たち女性障害者や女性が、普段ひとりで抱えているであろう悩みや不安、孤独を、この機会に思い切って話してみよう!そしてみんなで思いを共有して今後のネットワークを作ろう!というのが目的です。女性ならではの悩み、女性だからこそ見える視点、女性ゆえの苦しみなど、この機会でぜひ話してみましょう。そして共に生きる仲間としてのネットワークを作りましょう。
障害のある方もない方も、女性のみなさんのご参加をお待ちしています!是非おいでください♪

日時:平成25年2月16日(土) 13:30〜16:30  
定員:15 名
(定員に達した時は、申込みを締め切ります。)
会場:早稲田奉仕園 セミナーハウス101号室(〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2丁目3−1)
(会場への直接のお問いあわせはご遠慮下さい)
参加申し込み:参加希望は2月14日(木)までにお申し込みください。
情報保障をご希望の方は申込みの際にご連絡下さい。ご希望に応じて、プログラム等資料の点字、テキストデータ、手話通訳、文字通訳の情報保障をご用意します。
なお、文字通訳は実施することが決まりました。
手話通訳のご希望は、準備の都合で、できるかぎり2月12日(火)までに申込みと併せてご連絡をお願いします。これを過ぎた場合もどうぞご相談(ください。 
お問い合わせと参加申し込みは、DPI女性障害者ネットワーク
担当:島野・佐藤・鷺原(DPI日本会議事務局)まで
TEL:(DPI日本会議内)03-5282-3730
FAX:(DPI日本会議内) 03-5282-0017
Mailアドレス:dpiwomen★gmail.com
ホームページ:http://dpiwomennet.choumusubi.com


◆インチョン戦略の日本語訳が出ました
(2013年2月6日 DPI女性障害者ネットワーク)
昨年、韓国のインチョンで政府間会議や国際会議が開かれたときに、閣僚宣言とインチョン戦略について検討議論が重ねられました。
それらの日本語訳が、JDF(日本障害者フォーラム)によって掲載されました。
今年から始まる新アジア太平洋障害者の十年にむけて重要な文書です。
年末までは英文も入手が難しくて、ようやく、ウェブサイト上で日本語で読めるようになりました。このメールの文末に、URLがあります。
インチョン戦略は、政策の方向や目標のなかで、女性と少女について何度も述べています。
そのうちのひとつ、「目標 6 性(ジェンダー)の平等と女性のエンパワーメントを保障すること」を下記に転載しています。
目標8には、障害者ジェンダー統計への言及もあります。

――――
16 障害のある少女および女性は、重複した形で差別および虐待に直面している。
扶養者への依存によってさらに深まる孤立のせいで、女性たちは多様な形態の搾取、暴力および虐待にきわめてさらされやすい。さらに、HIV感染、妊娠、出産期・出生時の死亡など、附随するリスクもある。障害をもつ少女・女性の強制不妊は複雑な問題である。障害のある少女および女性は、主流となる性の平等をはかる制度から見過ごされていることが多い。性や生殖に関する保健、一般的な保健ケア、および関連するサービスに関連する知識の情報がアクセシブルな形式および言語で提供されることは
稀である。2013〜2022年の「10年」の約束は、障害のある少女および女性が主流の開発において活動的な主体となってはじめて、完全に実現したことになるのである。
ターゲット6.A
障害のある少女および女性が、主流となる開発の機会に平等にアクセスできるようにする。
ターゲット 6.B
政府の政策決定機関において障害のある女性の代表が参加することを保障する。
ターゲット 6.C
障害のある少女および女性が、障害のない少女および女性と同様に、性や生殖に関する保健サービスにアクセスできるように保障する。
ターゲット6.D
障害のある少女および女性をあらゆる形態の暴力および虐待から守るための対策を増大させる。

進捗状況を確認するための指標
主要な指標
6.1 障害のある少女および女性が性の平等および女性のエンパワーメントに関する国の行動計画に参加することを促進している国の数
6.2 国会またはそれに相当する国の立法機関に障害のある女性が議席を占める割合
6.3 障害のない女性および少女と比較して、性や生殖に関する政府および市民社会の保健サービスにアクセスする、障害のある少女および女性の割合
6.4 性的虐待や搾取を含め、障害のある少女および女性に対する暴力を削減することを目的とする、政府および関連機関が主導するプログラムの数
6.5 何らかの形態の暴力および虐待の被害を受けた障害のある少女および女性に対してリハビリテーションを含むケアおよび支援を提供する、政府および関連機関が主導するプログラムの数

◎全文にこの下のURLからアクセスできます。 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/incheon_strategy121123_j.html
◎関連情報として「ノーマライゼーション障害者の福祉」377号が昨年12月号で特集を組んでいます。
特集 第2次アジア太平洋障害者の十年の総括と新十年 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n377/index.html


◆第346回国際人権規約連続学習会
(2013年1月25日 世界人権宣言大阪連絡会議)

日 時:2013年1月25日(金)午後1時30分〜3時30分
会場:HRCビル5階ホール
〒552-0001 大阪市港区波除4-1-37
http://blhrri.org/blhrri/about/contact.htm
テーマ:人権の視点から出生前診断を考える
報 告:矢野恵子さん(NPO法人ホープ共働舎)
参加・資料代:1,000円
主 催:世界人権宣言大阪連絡会議、国際人権規約大阪府民会議、(社)部落解放・人権研究所
※ ご参加頂ける方はE-mailまたはFAXにてお名前とご所属または連絡先を1月21日(月)迄に連絡会事務所までお知らせください。(連絡先は末尾に掲載しています)
≪呼びかけ文≫
妊婦から採取した血液の検査だけで、胎児の染色体異常がわかる「新出生前診断」の国内での実施をめぐり、議論が進められています。
一部の医療機関で臨床研究の実施が認められましたが、安易な実施に慎重な姿勢の日本産科婦人科協会の指針が出るまで、延期されることになりました。
技術の進化により、簡易な検査で誕生前の命が持つ個性を調べることができるようになると、命の選別といった大きな責任を持つ行為すら簡易になるかもしれません。
そのような事実に、私たちの社会は真摯に向き合う準備ができているのでしょうか。
障がい児を産み育てるための社会的支援や、障がいを持つ人の就労等の保障が十分とは言えない現在の日本で、命を選別することが簡易になると、生まれてくる命に対する人権侵害の多発を招く恐れがあります。
さらに、産む、産まないの選択を迫られることで、母となる女性や育てていく家族の人権侵害にもつながる可能性も出てくるでしょう。
誕生前の命の選別が「人権」という視点から、どのような問題を引き起こすか、あらゆる人が共に生きる社会を築くにはどうすれば良いのか、考えてみましょう。
多くの方のご参加をお待ちしています。


◆第27回国際障害者年連続シンポジウム・プレ企画 学習会 「女性障害者の声を無視しないで」
(2013年1月15日 )
 単に障害者だから、女性だから、というふうに言い切れない、重なっているがゆえに起こる差別があります。障害者だから女性であるということを軽 く見られたり、障害があるから抵抗したり逃げたりできない、と思われてしまったり。 一方で、話しにくい、話しても聞いてもらえない、誰に話せばいいかわからない、ということで、その実態がなかなか明るみに出てきませんでした。
 現在、国では障害者差別禁止法が、京都府でも障害者の差別を禁止するための条例がつくられようとしています。そのなかで、女性障害者に対する複 合差別について考えようとする動きがでてきました。
 どうしてこのような差別がおきてしまうのか。なぜ、今、女性障害者への差別を考えることが大切なのか。どのような仕組みが必要なのか。
 今回の勉強会は、まず、女性障害者のおかれている現状を知り、その背景を明らかにしていく時間にしたいと思います。
 講師には、3月のシンポジウムにもご講演いただく、国の障害者制度改革推進会議の差別禁止部会の委員である加納恵子さんをお招きしします。男性、女性関わらず、どなたでもご参加いただけます。どうぞお誘い合わせてお越しください。
日 時:2012年1月15日(火)18:30-20:30
場 所:京都市地域・多文化交流ネットワークサロン(京都市南区東九条東岩本町31)
 http://www016.upp.so-net.ne.jp/k_salon/access.html
JR京都駅、京都市地下鉄九条駅、京阪「東福寺」から徒歩で各10分〜15分です。
講 師:加納 恵子さん 関西大学社会学部教授・差別禁止部会委員
参加費:無料


◆【1/13】障害のある人とない人がともに活動するための連続ワークショップ 第3回「多様な人々の市民活動参加を支える制度の現状」
(2013 年1月13日(日) アジア女性資料センター)
 さまざまな違いをもつ人たちがともに関わることで、運動はもっと豊かに力強くなります。そのための基本的な考え方、具体的な行動のヒントを考えてきた連続ワークショップも、今週日曜日でいったんのしめくくりとなります。第3回目は、最終回では精神障害と難病をもつ当事者のお話をヒントに、制度面の問題についても話しあいます。前2回に出ていない方も、もちろん大歓迎です。
※文字通訳(ノートテイク)などの参加サポートが必要な方は、準備の都合上、なるべく早めにご連絡ください。

【日時】2013 年1月13日(日)14:00〜16:30
【場所】東京ウィメンズプラザ視聴覚室
アクセス情報:
地下鉄表参道駅から徒歩5分。渋谷駅から徒歩10分。
都バス(渋88系統):渋谷駅からバス4分青山学院前バス停下車徒歩2分
(地図)http://www.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/contents/map.html
表参道駅からは平坦な道になっていますが、渋谷駅からはゆるやかな坂が続きます。青山通りの国連大学の隣、車寄せを奥に入ったところです。
【リソースパーソン】
▼鷺原由佳さん
1982年生まれ。20歳の時に統合失調症を発症した、精神障害当事者。2008年よりDPI日本会議にて機関誌等、広報を主に担当している。障害×女性について、自らの経験を活かす道を模索しながら活動中。「DPI女性障害者ネットワーク」メンバー。
▼西田えみ子さん
1型糖尿病をもち、糖尿病が自動車運転免許の欠格条項の対象になった2002年より当事者活動に参加。制度上の障害者ではないが、社会的障壁がある障害当事者として活動中。「DPI障害者権利擁護センター」相談員。「難病をもつ人の地域自立生活を確立する会」副代表。

【参加費】500円(介助者の方は無料)
【お申込み・お問い合わせ】アジア女性資料センター
TEL:03-3780-5245/ FAX:03-3463-9752/E-mail:ajwrc★ajwrc.org
【共催】アジア女性資料センター/DPI女性障害者ネットワーク
※オラクル有志の会ボランティア基金の助成を受けています。
※文字通訳(ノートテイク)などの参加サポートが必要な方は、準備の都合上、
なるべく早めにご連絡ください。


◆新しい出生前検査について語ろう
(2011年12月23日 『ハイリスク』な女の声をとどける会、SOSHIREN 女(わたし)のからだから)

12月23日に開催の「新しい出生前検査について語ろう」という集会を、再度ご案内します。
「『ハイリスク』な女の声をとどける会」と「SOSHIREN 女(わたし)のからだから」が一緒に、この集まりを開きます。
新型出生前診断とも呼ばれる検査について、妊娠している人、これから妊娠するかもしれない人、妊娠したこともするつもりもない人、子育て中の人、障害をもつ人、医療にたずさわる人など、たくさんの立場から、何を考えどうしていきたいかを語る場にしたいと思います。
この検査について関心をおもちの方、まだ詳しく知らない方も、どうぞおこしください。
日 時:2012年12月23日(日)13:30〜16:30
会 場:文京シビックセンター 5階B会議室
 東京メトロ 後楽園駅・丸の内線(4a・5番出口)南北線(5番出口)徒歩1分
 都営地下鉄春日駅三田線・大江戸線(文京シビックセンター連絡口)徒歩1分
 JR総武線 水道橋駅(東口)徒歩9分
 駐車場利用時間:8:15〜22:00
資料代:500円
主 催:『ハイリスク』な女の声をとどける会、SOSHIREN 女(わたし)のからだから
連絡先:e-mail「gogo@soshiren.org」SOSHIREN 女(わたし)のからだから
*聴覚障害、視覚障害などで情報保障を必要とされる方は、事前にご相談ください。
*会場と最寄りの交通機関は、車イスに対応しています。

*会場――文京シビックセンター案内
・住所:東京都文京区春日1−16−21
・交通機関:
  東京メトロ 後楽園駅・丸の内線(4a・5番出口)南北線(5番出口)徒歩1分
  都営地下鉄春日駅三田線・大江戸線(文京シビックセンター連絡口)徒歩1分
  JR総武線 水道橋駅(東口)徒歩9分
・駐車場利用時間:8:15〜22:00
・地図 http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html


◆「血液検査だけで子どもの『障が』」がわかるって それっていいこと? わるいこと ――ダウン症でなにがわるいねん」
(2012年12月23日 生殖医療と差別 紙芝居プロジェクト)
日 時:2012年12月23日(日) 午後1時開場 1時半開催
場 所:大阪ドーンセンター(大阪府立男女共同参画 青少年センター)
    大阪市中央区大手前1−3−49
内容:講演「出生前診断について考える―報道最前線から」加納昭彦氏(読売新聞医療情報部記者)
   トーク「子どもから学んだこと」 佐々木和子氏(京都ダウン症児を育てる親の会・紙芝居プロジェクト)
   障害当事者のみなさんによるトーク「リアル@ダウン症」やオカリナ演奏、ヒップホップダンス
主 催:生殖医療と差別・紙芝居プロジェクト
協 賛:京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)
資料代:500円
連絡先:TEL:06-6646-3883(女性のための街かど相談室 ここ・からサロン)
E-mail: kamisibai.cat★orange.zero.jp
集会趣旨:
赤ちゃんに障がいがあったらどうしよう・・。障がい者に対してまだまだ差別や偏見がある社会の中で、こんな思いが妊娠した女性の頭をよぎることがあるかもしれません。元気に楽しく生きている障がい者がたくさんおられることも知らされず、当事者の団体や家族会などの存在、サポート体制などの情報もない時に、胎児の障がいを発見する方法がありますよ、と言われると、受けてみようかなと思ってしまう、それが、「簡単な検査」であればなおさらです。
でも本当にそれでいいのでしょうか?その検査は本当はどういう検査なのでしょうか?
今回は、報道の場でこの検査についてさまざまに取材してこられた記者の方をお招きして実態をお伺いします。
また、障がい当事者のみなさんに来ていただいて、お話をお伺いしたり、音楽やダンスを披露していただきます。正しい情報とともに、ぜひ障がい者自身の思いを知ってください。


◆機関誌「DPI」28-3号について
(2012/12/04 DPI女性障害者ネットワーク)
こんにちは、DPI女性障害者ネットワークの鷺原です。
11月29日に、DPI日本会議機関誌最新号「DPI」28-3号が発行されました。
最新号の特集は、「私たちの目指す差別禁止法」。
差別禁止部会に関わった方々を招いての座談会や、課題の多く残る障害女性と、精神障害者の立場から差別禁止法に望むことを掲載しています。
連載「障害女性は今」は京都での条例づくりの動き、女性障害者としての想いをJCILの香田さんにご執筆いただきました。
また、反貧困の活動をされている「もやい」の稲葉剛さんには、「調査報告書を読んで」という記事を寄稿していただいています。
もし、ご興味のある方は、連絡をいただければ見本誌を提供いたします。
その際の連絡先は、 office@dpi-japan.org (担当:DPI事務局員 松本)までお願いします。
また、定期購読の申込み方法についてお問い合わせと連絡先も、同上です。
私たちの望む、目指す差別禁止法の制定のためにも、ぜひご一読ください。


◆シンポジウム「当事者の声を反映した実質ある障害者差別禁止法の制定を目指して」
(2012年11月21日 日本弁護士連合会)
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2012/121201.html

 日本弁護士連合会は、2001年11月開催の人権擁護大会で障害者差別禁止法をテーマにシンポジウムを行い、同法の制定を求める決議を出して以来、一貫して、日本における障害者差別禁止法の制定を目指した様々な提言活動を行ってきました。
 2009年12月に内閣府に設置された障害者制度改革推進会議は、2013年度通常国会への障害者差別禁止法案提出を予定して審議を続け、本年9月には、同推進会議の後を継いだ障害者政策委員会(差別禁止部会)が、障害者差別禁止法について意見を公表しました。
 これまで、同推進会議が取りまとめた骨格提言が、総合福祉法制定に十分に反映されなかった経緯等からすると、政府与党が円滑に政策を推進するのに困難がある状況において、障害者政策委員会で取りまとめられた意見が法案に反映されるためには、今後の運動が極めて重要と考えます。
 そこで、障害者政策委員会の意見取りまとめ後、法案策定過程にある12月という重要な時期に、当事者の声を反映した実質ある障害者差別禁止法の制定へ繋げていくことを狙いとして、本シンポジウムを企画しました。多くの方々の御参加をお待ちしております。
 ・日時 2012年12月1日(土)13時30分〜17時
 ・場所 弁護士会館2階「クレオ」BC
  (千代田区霞が関1−1−3 地下鉄丸ノ内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」B1-b出口直結)
  参考地図 http://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/organization/map.html

【内容(予定)】
 コーディネーター 竹下義樹(内閣府障害者政策委員会委員)
(1) 基調講演
棟居快行さん(大阪大学大学院高等司法研究科教授)
(2) パネルディスカッション
玉木幸則さん(NHK障害者情報バラエティー「バリバラ」レギュラー・身体障がい者)
武井 徹さん(ニューヨーク州弁護士・視覚障がい者)
清水建夫さん(弁護士)
柳原由以さん(弁護士)

参加費・事前申込不要
手話通訳・要約筆記あり
参加を希望される方は、可能であれば、予め添付の申込書にてお申し込みください(会場準備等の為)

主催 日本弁護士連合会(問合せ先:人権部人権第一課)
TEL:03−3580−9501/FAX:03−3580−2896


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◆いよいよ明日、対JR西 地位確認訴訟公判日です!!
(2012年11月7日 DPI女性障害者ネットワーク)

いよいよ明日、対JR西 地位確認訴訟公判日です!!
11月8日午前10時〜大阪地裁810号法廷で行われます。
皆さまお忙しいとは思いますが是非、傍聴に集まって下さい。
女性労働者の地位保全、非正規雇用労働者の働く権利、障害者雇用枠労働者の就労権利、以下さまざまな問題を問い掛けた裁判です。
公判後、報告集会も行いますので、参加可能な方は残って頂きますよう、宜しくお願い致します。


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◆佐々木千津子さんのTVと本
(2012年10月25日 利光恵子さんより)
NHKのEテレ「ハートネットTV」(10月25日午後8時〜8時30分)で、佐々木千津子さんの暮らしぶりをとりあげた番組「ほっとしてほっ ―ある脳性まひ者のエッセイから―」が放送されます。
千津子さんは、20歳の時に、施設入所に際して、広島市民病院で生殖器への放射線照射を受けさせられたという経験を持たれています。
彼女は、自らの経験、思いを、さまざまな場所で語り、「障害」を理由とした不妊化措置の理不尽さを訴え、謝罪を求めてこられました。
現在は、広島市内で自立生活を送っておられます。
番組では、「60才を超えた今、髪の毛をショッキングピンクに染め、ジーパンをはき、広島球場へ何度も通う。一方、体調はだんだん悪くなり、最近では声もでなくなり、体も動きにくくなってきている。
しかし、それだからこそ余計に短い言葉で明確に、周りの人たちや介助者とコミュニケーションをとり、人間関係を築いている。時々ひきこもりながら、落ち込みながら、それでも行動したい!生きたい!やりたいことがあるという強い意思を持っている…」(ゆじょんとHPより)という、彼女の人となりや暮らしぶりを伝えています。

再放送は、11月1日(木)午後1時5分〜35分です。
詳しくは、下記ホームページを見てください。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2012-07/05.html

番組の中にも出てきますが、千津子さんは、今年、念願だったエッセイ集「ほっとして ほっ ―ある脳性まひ者のエッセイから」を出版されました。
全編を通して、彼女の魅力がにじみ出ている、いい本です。
強制不妊手術のことについても、書かれています。
愛猫メイの写真や、千津子さんの日常を描いたイラストなど、見ていてあきません。
しかも、装丁が、とてもおしゃれ。
お問い合わせ・ご注文は「企画編集室ゆじょんと」まで、よろしくお願いします。

「企画編集室ゆじょんと」
e-mail:vc8m-tkd☆asahi-net.or.jp ☆→@
Fax:082-238-3801
http://blogs.yahoo.co.jp/yujont


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◆「新型出生前診断の臨床実施開始に対する意見書」送付しました
(2012年10月24日 生殖医療と差別・kamishibaiプロジェクト)
 「新型出生前診断」についての、「障害者であること女性であること、その差別もあわせて経験し、子どもをもつかもたないかを悩むこともある」立場からの、いちはやい意見表明は、とても貴重なものであり、励まされもしています。
 私たちのグループ(生殖医療と差別・kamishibaiプロジェクト)でも、上記診断についての意見書を日産婦学会や国立成育医療研究センター、昭和大学医学部等に送りました。
 先日、大阪で開催された「反貧困フェスタ」でも、出生前診断に関するパネル展示と分科会「血液検査だけで子どもの『障害』がわかるって?それって、いいこと?わるいこと?−ダウン症で何が悪いねん」をもちましたが、若いカップルや高校の教師の方々など強い関心を寄せて下さる参加者とのうれしい出会いがありました。
 私たちの意見書をワードとテキストファイルで、添付させていただきます。
 様々なところから、それぞれの立場での意見書等がどんどん出され、議論が広がるといいなと思っております。


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◆部会意見に関するネットワークの見解
(2012年10月23日 DPI女性障害者ネットワーク)

DPI女性障害者ネットワーク(代表・南雲君江)
連絡先: 千代田区神田錦町3−11−8 5F DPI 日本会議気付
電話03-5282-3730 FAX03-5282-0017 dpiwomen@gmail.com

DPI女性障害者ネットワークは、障害女性に対する複合差別の課題に取り組む、障害女性当事者を中心としたグループです。私たちは、ヒアリングでの発言を含め、この間の障害者差別禁止法の制定に向けた国の障害者制度改革の議論に積極的に関わってきました。その立場から、先ごろまとまった「『障害を理由とする差別の禁止に関する法制』についての差別禁止部会の意見」に対して、以下の通り見解をまとめました。

○国の基本的責務のうち、特に留意を要する領域として、「障害女性」の課題があることが明記されたことを評価します。また、責務の具体的内容として、「実態調査を実施することや、各施策の全てに障害女性の複合的な困難を取り除くための適切な措置を取り入れること」が明記されたことを評価します。

現在、制定に向けて議論が進んでいる障害者差別禁止法は、日本が、国連の障害者権利条約を批准するために必要な法律です。その意味でも、権利条約6条に書かれている障害のある女性が受けている複合差別への認識とそれをなくしていくための措置を国がとることを新たな法律に書き入れることは不可欠なことです。
このことが、新たに作られる法律のなかにもきちんと書き入れられることを望みます。

○部会意見が障害女性について、各則に独立した一節を設けなかったのは、大変に残念なことだと感じています。

障害女性の規定については、部会の委員からの提案としても出され、ヒアリングでも私たちが最も強く主張したことです。なぜなら、障害者差別禁止法に障害女性についての独立した条文を設けることで、障害男性の影に隠れて見落されがちな、障害女性の不利とニーズを可視化させ、不均等な待遇を改善できると私たちは考えてきたからです。障害女性に特化した条文を設けることはまた、現に障害女性が受けている複合差別の課題を、社会に対して明らかにするメッセージとして、大きな意義をもつはずです。私たちは、これから制定される差別禁止法に、障害女性に関する独立した条文をつくることを、あきらめずに働きかけていきたいと考えています。

○差別禁止法で取り扱う差別の定義として、複合的な要因が重なって生じる差別の課題があることが明示されなかったことは、残念なことだと感じています。

差別の定義についてもさまざま議論があった中で、部会でも、障害と他の特徴(人種、信条、性別、社会的身分、門地など)との結合した差別の課題を明示的に位置付けるべきだという提起がありました。しかし、最終的な意見のなかでは、国の基本的責務の中に、「複合的な困難」という言葉が示されてはいるものの、明確な位置づけがなされませんでした。このことは、現実に、複合的な要因による差別を受けた人が、救済につながりにくくなる状況を作り出してしまうものだと考えます。

○意見書の第8節「家族形成」の例示は不十分な点や不明な点があると考えます。

第8節は障害女性にも関わりが強い部分として関心を持っています。また、この節に、「障害者が子どもの数や出産の間隔について自由に責任を持ち、決定するために、個々の障害に応じた避妊や妊娠等に関する情報提供と意思確認が行われること」という障害女性のリプロダクティブヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利)についての記述があったことは歓迎しています。
ただ、例示が限定的で、例えば、母子手帳へのアクセシビリティが確保されることや、産褥期の適切なケアが受けられること等も書き込まれるべきだったと考えます。

○婚姻制度などの既存の枠組みが問題の背景になっているという認識がみられないことは、課題として残ったと考えます。

私たちの行った複合差別調査への回答で、例えば「障害があったのに結婚ができたのだから夫に感謝し尽くすべきだといわれた」という経験や、「戸籍が汚れるから入籍はだめ」と言われたという経験、「家族に障害者はほしくない」と言われたという経験が語られました。また、夫からの深刻なDV被害の経験も語られました。

こうした経験は、婚姻制度自体が、特に女性にとって、また障害者にとっても、抑圧的な側面をもっていることを示しています。「結婚」することは勝ち取るべき権利なのでしょうか、このことも議論のある点です。第8節にも、「婚活」について詳細な記述がありますが、「婚活」が公的な事業として行われることも、異論のあるところだと思います。

女性は現在でも、個人単位でみたときに、経済的に困難な状況に置かれています。様々な制度が世帯単位となっていて、震災の弔慰金さえも、世帯主中心に支払われています。また、婚姻制度による関係の縛りが、DVといった暴力の被害を深刻化させているという状況もあります。女性の役割とされてきた家事や育児や介護を担うことが難しい障害のある女性と少女の困難も、性別役割分業を前提とした現在の婚姻制度がもたらす弊害の一つです。私たちは、「結婚」や「家族」を選ばない・選べない人たちが、そうではない人に比べて不利を被るということがない社会をつくっていく必要があると考えています。

私たちは、障害者差別禁止法が、実質的な意味で、障害女性の困難を可視化し、解決していく法律になることを望んでいます。そのために、意見書を活かしながら、さらに、私たちがこれまでに複合差別調査などを通して出してきた障害女性の課題を、新たな法律に明確に位置付けるよう、今後も働きかけていきたいと考えています。

2012年10月21日


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◆国連障害特別報告官シュアイブさん・議連との院内集会のご案内(11月6日)
(2012年10月22日 日本障害フォーラム(JDF)事務局)

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報告者:シュアイブ・チャルクレン (国連障害特別報告者)

◎主催: 日本障害フォーラム(JDF)、国連障害者の権利条約推進議員連盟
◎日時: 2012年 11月6日(火) 13:30〜15:30
◎会場: 参議院議員会館1階 講堂
◎趣旨: 去る9月、政府の障害者政策委員会差別禁止部会が法整備に関する意見をとりまとめたところですが、このたび国連から、障害特別報告者のシュアイブ・チャルクレンさんをお招きし、障害者権利条約の実施状況をはじめとする世界の趨勢や、外から見た日本の現状についてお話を伺い、条約の批准に向けた課題等について共に話し合います。
◎プログラム:
13:30        開会 主催者挨拶(JDF)、議員挨拶等
13:40〜14:40 基調報告 シュアイブ・チャルクレン(国連障害特別報告者)
*逐次通訳あり
14:40〜15:25 質疑応答
15:30        閉会

【シュアイブ・チャルクレン (Mr. Shuaib Chalklen)】

南アフリカで障害者の権利問題に取り組んできた障害当事者。2009年8月、国連経済社会理事会から第3代目の国連障害特別報告者(the Special Rapporteur on Disability of the Commission for
Social Development)に任命され現在に至る。
国連障害特別報告者とは「障害者の機会均等化に関する基準原則」(93年国連総会採択)が世界各国でしっかりと実施されているかモニターし、障害者の地位向上に取り組むために、世界で1人だけ選任されている。

参加申し込み・問い合わせ: 日本障害フォーラム(JDF)事務局
FAX: 03−5292−7630
電話: 03-5292-7628
E-mail: jdf_info☆dinf.ne.jp ☆→@

事前申込必要  締め切り日   2012年11月4日(日)

※お申し込みは、下記にお名前、所属のほか、情報保障ご希望の有無等必要事項を添えてお送りください
当日参加はお受けできない場合があります。
お名前 ご所属
情報保障等の必要事項   該当するものに○をつけてください
点字資料  ・  手話通訳   ・  要約筆記  ・  車いすスペース  ・  その他(            )


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◆ 上映会トークのご案内(11/9・府中)
(2012年10月21日 ふくふく)

「恐怖」の正体に分け入る――『世界は恐怖する』(1957)上映とトーク

1957年、映画監督の亀井文夫は科学ドキュメンタリー映画『世界は恐怖する』を制作します。核実験が繰り返され、3年前に起こった第五福竜丸事件の記憶が生々しく残る時代に製作されたこの映画は、当時最先端の実験の場にカメラを持ち込み、放射能が生命に与える脅威を、仮借なくとらえています。
一方、映画の中には、広島・長崎の原爆投下後に誕生した「異常児」が登場します。「放射能の影響で障害児が生まれる。だから原子力は怖い、反対する」という言説は、核・原子力に反対する昨年の福島第一原子力発電所の人災以降も、しばしば耳にするものです。しかし、障害すなわち不幸を運命付けるものでしょうか。生命の価値付けは、放射能に限定される問題ではなく、新型出生前診断の開発が報じられる昨今に連なる問題です。
反原子力か推進か、多様な生命の祝福か抑制か、二者択一を迫る議論から一歩踏み出し、わたしたちを「恐怖」に導くものが何であるか、この映画を今あらためて見ることを通して、探っていきましょう。上映後は、核と戦後史、障害、出生にまつわる課題に長らく取り組んできた、おふたりのトークゲストとともに、さまざまな角度からこの問題に迫り、ご一緒に考えていきたいと思います。みなさんのご来場をお待ちしています。

トークゲスト(五十音順・敬称略)
安田和也(第五福竜丸展示館学芸員)
米津知子(SOSHIREN女(わたし)のからだから/DPI女性障害者ネットワーク)
司会
真下弥生(ルーテル学院大学・東京神学大学非常勤講師/ふくふく)

上映作品
『世界は恐怖する』
(1957年、日本ドキュメントフィルム/三映社、79分、モノクロ)

監督・亀井文夫(1908-1987)
福島県相馬郡原ノ町(現・南相馬市)に生まれる。文化学院在学中、ソヴィエト連邦に留学して映画を学び、帰国後、PLC(後の東宝映画)に入社。
1935年より監督として映画製作を開始。戦時中は治安維持法による逮捕・投獄を経験する。
戦後は独立プロダクションを興して映画作りを継続し、社会の不正義に目を向けた数多くのドキュメンタリーを製作した。
『生きていてよかった』(1954)、『鳩ははばたく』(1958)等、原水爆に関する作品も多い。

日時 2012年11月9日(金) 18時〜21時
会場 東京外国語大学多磨キャンパス 研究講義棟1階115教室
西武多摩川線「多磨」駅下車 徒歩5分
交通案内:http://www.tufs.ac.jp/access/
キャンパスマップ:http://www.tufs.ac.jp/abouttufs/campusmap.html

*最寄りの多磨駅から会場の建物の間の経路には、路肩くらいの高さの段差が4-5箇所ありますが、階段はありません。(階段のある地下通路を通る経路もあります。)詳しい経路は、下記の連絡先までお問い合わせください。
また、会場の建物にはエレベーター・車いす用のトイレがあります。
*視覚・聴覚障害等のある方で、情報保障の必要な方は、下記の連絡先までお問い合わせください。

お問い合わせ ふくふく fukufuku311@gmail.com
主催 ふくふく http://fukufuku311.blogspot.jp/
協力 東京外国語大学海外事情研究所
*この企画は東京外国語大学2012年度学部競争的経費によって運営されます。


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◆障害のある女性の生きにくさ〜報告会のお知らせ
(2012年10月18日 神戸Beすけっと)

障害のある女性の生活の困難〜複合差別実態調査報告書報告会

今年3月、DPI女性障害者ネットワークは、女性であり障害者であることが重なった困難の実態を調査してまとめた『複合差別実態調査報告書』を発行しました。
第1部ではこの報告書についての報告会を、第2部では今年9月14日に意見のとりまとめが終了した差別禁止部会において、委員として参画された加納 恵子氏に、障害女性としての立場から『部会の意見』について解説していただきます。
そして最後に、ここ神戸市における差別禁止の取り組みについて、神戸市障害福祉課、課長の今西 敏男氏よりお話していただきたいと思います。

日時:2012年11月13日(火)13:30〜16:30(受付13:00〜)
場所:神戸市勤労会館 2階多目的ホール
参加費:無料
当日資料として、報告書1冊と、部会意見案の抜粋コピーを用意しています。点字・テキストデータ等をご希望のかたは、申込書にお書きください。
手話通訳・パソコンテイクあり
《当日スケジュール》
13:30〜13:40 あいさつ
13:40〜14:45 第1部『複合差別調査実態報告書』報告会(質疑応答含む)
(DPI女性障害者ネットワーク)
14:45〜15:00 休憩(15分)
15:00〜15:40 第2部『障害を理由とする差別の禁止に関する法制』についての差別禁止部会の意見」その成果と課題(加納 恵子氏)
15:40〜16:00 神戸市の差別禁止への取り組み(神戸市障害福祉課)
16:00〜16:30 質疑応答・まとめ
《紹介》DPI女性障害者ネットワーク:1986年発足。1996年に優生保護法が母体保護法に変わり一応の目的は果たしたことで、一時休止状態となっていた。しかし2007年のDPI世界会議@韓国をきっかけに活動を再開。しゃべり場やMLを通じてゆるやかなネットワークとして活動するとともに、政策提言や啓発活動などを積極的に行っている。
加納 恵子氏:関西大学社会学部教授。差別禁止部会委員。
《主催》DPI女性障害者ネットワーク・自立生活センター神戸Beすけっと
《協力》関西女性障害者ネットワーク
《後援》神戸市(予定)
※必要事項を別紙申込書に記入の上、11月11日(日)までにお申し込みください。
(地図省略)
(申し込み・問い合わせ先)
〒653-0805
神戸市長田区片山町2-17-9
電話 (078)641-6618
FAX (078)641-6632
E-mail bescuit_fujiwara☆yahoo.co.jp ☆→@ 担当:藤原

複合差別実態調査報告書報告会 申込書
@ 氏名(ふりがな)
A 年齢
B 性別
C 住所 〒
D 電話番号
E 携帯電話番号
F E-mailアドレス
G 所属 a.個人 b.団体(団体名 )
H この報告会を何で知りましたか?
a. 置きびら(どこで )  b.メーリングリスト  c. 機関誌  d. 友人・知人から e. その他( )
I 障害の有無 a. あり b. なし
以下、障害のあるかたにお聞きします。
J 障害名
K 介助者の有無 a.なし b.あり
L ご不明な点やご質問、その他当センターに注意してほしいことなどありましたら、お書きください。


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◆11/5締切!障害差別禁止法に関する「意見」を募集中!
(2012年10月16日 DPI日本会議)

◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
内閣府、障害差別禁止法に関する「意見」を募集中!
11月5日(月)締切り! 私たちの声を送ろう!
http://www8.cao.go.jp/shougai/sabekin_iken.html
(内閣府・意見募集についてのページ)
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇

私たち、DPI日本会議はかねてより、障害者差別禁止法の制定を求めてきました。
また、各地で、DPI日本会議の加盟団体なども積極的に関与する形で、差別禁止条例の制定が進められてきています。
去る9月14日、「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての障害者政策委員会・差別禁止部会の意見がとりまとめられました。
いよいよ、障害者差別禁止法制定の正念場となりました。
現在内閣府では、「障害を理由とする差別を禁止する法制に関する意見」を募集しています。
11月5日の締め切りまで、残すところ1ヶ月を切りました。
これまで、各自治体での差別禁止条例でも、大きく動きを作り出してきたのは、障害者や家族、関係者など一人ひとりの声と体験に基づく差別事例でした。
今回の内閣府の意見募集では、ぜひ、差別禁止部会意見に対する意見のみならず、自らの体験なども交えて、なぜ、差別禁止法がなぜ必要なのか、一人ひとりの言葉で説得力をもって意見提起をしていってもらえればと思います。
ぜひ、一人でも多くの方に意見を出してもらえるよう
ご協力お願いします。

以下、DPI日本会議作成呼びかけ文 ★転送大歓迎★
(ワード版)
http://dpi.cocolog-nifty.com/website/work/t_publiccomment_w20121011.doc
(テキスト版)
http://dpi.cocolog-nifty.com/website/work/t_publiccomment_t20121011.txt

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
もう泣き寝入りはしたくない!

内閣府、障害差別禁止法に関する「意見」を募集中!
11月5日(月)締切り!
私たちの声を送ろう!

「車いすにのっていてバスに乗せてもらえなかった」
「障害があるからといってアパートを貸してもらえなかった」
「普通学校に行きたくても障害を理由に行かせてもらえなかった」
「障害に関連した理由で結局仕事をやめさせられた」

といったようなことはありませんか?こうしたことをなくしていくために、何が差別になるのかという物差しが「差別禁止法」です。
障害のある人もない人も一緒に暮らしていくためのルール作りのためであり、すべての人が安心して暮らすためのものです。だれかを罰することが目的ではありません。
内閣府のホームページにフォーマットがアップされています。
皆さんの体験などを送って、差別禁止法がなぜ必要なのかを訴えましょう!

障害者(手帳の有無に関わらず心身に何らかの機能障害がある方すべて)、障害者のご家族、仕事などで障害者に関係している方など、当事者、関係者すべてが意見を送ることができます。

○1,000字以内で「差別禁止法が必要であること」、なぜ必要かの「理由」の2点を。
○「理由」では、ご自分などの身近な体験談を具体的に!
○インターネットの申し込みフォーム、FAX、郵送のどれかで!

●意見提出先:内閣府障害者施策担当 あて
・インターネット上の意見募集フォーム(締切日必着)
https://form.cao.go.jp/shougai/opinion-0008.html
・FAX  03-3581-1495 (締切日必着)
・郵送 〒100-8970 東京都千代田区霞が関3-1-1
中央合同庁舎4号館(締切日当日 消印有効)

●FAX又は郵送の場合の記入事項(様式任意)
□タイトル:障害を理由とする差別を禁止する法制に関する意見
□氏名(法人の場合は、法人名及び連絡担当者名)
□意見(理由も含め1,000文字以内)
□年齢
□性別
□所属等

★ 注意事項
・提出いただく意見は日本語に限ります。
・郵送の場合、封筒表面に「障害を理由とする差別を禁止する法制に関する意見」と赤い文字で書いてください。
・御意見に対し、個別の回答は行いません。
・御意見については、提出者の氏名や住所等、個人を特定できる情報を除き、公表させていただく場合がありますので、あらかじめ御了承ください。
・個人情報の保護については、適正な管理を行うとともに、他の用途には使用しません。

★参考資料
「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての差別禁止部会の意見(るびなし)
※PDFで3ファイルに分かれています
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken1-1.pdf
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken1-2.pdf
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken1-3.pdf

「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての差別禁止部会の意見(るびなし)【概要】
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken_gaiyo.pdf

障害を理由とする差別を禁止する法制に関する意見募集について
http://www8.cao.go.jp/shougai/sabekin_iken.html


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◆【10/24〜@東京】障害のある人とない人がともに活動するための連続ワークショップ
(2012年10月14日 アジア女性資料センター/DPI女性障害者ネットワーク)
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連続ワークショップ(全3回)http://bit.ly/ObO4J3
障害のある人とない人が、ともに活動するために
〜多様な人々の参加にもとづく市民活動にむけて〜
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障害をもつ人々を含む、より多様な人々の参加にもとづく市民活動をつくることは、すべての市民団体にとって重要な課題です。でも、お金や時間、知識がないために、具体的に何から始めていいかわからない、という団体は多いでしょう。
問題はそれだけではありません。お金があっても使える制度がないこと、そもそも「障害者」の人と、障害がないとされる人たちが、分け隔てられて生活してきたこと、意識や物理的な面で多くの壁があること・・・

このワークショップでは、さまざまな市民活動にかかわっている団体や行政の関係者が、ともに悩みと経験、課題を共有し、短・中・長期的にできる具体的な方策を学びながら、「ともに活動する」ことの意味を改めて考える機会をつくります。さまざまな分野で市民活動にかかわるみなさんの参加をお待ちしています。

※文字通訳(ノートテイク)、墨字以外の資料などのサポートが必要な方は、準備しますので事前(10/17くらいまで)に、アジア女性資料センターにご連絡ください。連絡先 TEL03-3780-5245/ FAX03-3463-9752/メールajwrc☆ajwrc.org(☆→@)

★第1回★
多様な人々の参加にもとづく市民活動はなぜ必要なのか〜障害をもつ人々からの発信をもとに

日時:2012年10月24日(水)18:30〜20:45
場所:渋谷区女性センター アイリス
(JR渋谷駅西口徒歩5分、渋谷区文化総合センター大和田8F)
※アクセス情報の詳細はメール末尾をご覧ください。

リソースパーソン:米津知子さん、瀬山紀子さん
自分が関わっている市民活動や、多様な人々と活動をつくるうえでの悩み、期待することを共有したうえで、米津知子さんに、市民活動に関わるなかで感じた困難やそれをどう乗り越えてきたかお話をしていただき、さらに話しあいます。

★第2回★
情報保障とは? その方法やあり方について考える
日時:2012年11月19日(月)18:30〜20:45
場所:東京ウィメンズプラザ視聴覚室
(地下鉄表参道駅5分、JR渋谷駅10分。国連大学隣)
リソースパーソン:臼井久実子さん、佐々木貞子さん

★第3回★
多様な人々の市民活動参加を支える制度の現状
日時:2013 年1月13日(日)14:00〜16:30
場所:東京ウィメンズプラザ視聴覚室
リソースパーソン:鷺原由佳さん、西田えみ子さん

さらに詳細はこちらで→http://bit.ly/ObO4J3

共催:アジア女性資料センター/DPI女性障害者ネットワーク
※オラクル有志の会ボランティア基金の助成を受けています。
参加費:各回500円(介助者の方は無料)
お申込み・お問い合わせ:アジア女性資料センター
TEL:03-3780-5245/ FAX:03-3463-9752/E-mail:ajwrc@ajwrc.org

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★第1回めの会場(渋谷区女性センター アイリス)のアクセス情報詳細★

●歩行困難、車いすの方の交通アクセス
所在地:渋谷区桜丘町23−21 渋谷区文化総合センター大和田8階
電話03−3464−3395 FAX3464−3398
http://ajwrc.org/jp/modules/bulletin2/index.php?page=article&storyid=208

*電車の場合、渋谷駅下車で徒歩かバスです。
・渋谷駅は、各線ともエレベーターなど利用できますが、そのために移動する距離が長くなる場所があります。夕方は込み合うので、時間の余裕をみていく方が良いです。
・渋谷駅から徒歩で
渋谷駅から国道246号線の左側を、三軒茶屋方向に坂を上る。途中の歩道橋にはエレベーターあり。ローソンとセルリアンタワーの間の道に左折、少しくねりながら進むと、交差点を一つ越えた先の右側が、渋谷区文化総合センター大和田。最上階にプラネタリウムがあるので、そのドームが目印。
渋谷駅からは往きが登り、帰りが下りの坂道。246号線を通るルートは距離は長いが一番なだらかだそうです。
所要時間:渋谷区はHPに5分と書いていますが、駅が大きいので、電車から駅を出るまでの時間をプラスして考えた方が良いです。http://maps.google.co.jp/
・渋谷駅から バスで
渋谷区が運営し、東急バスが運行している「ハチ公バス」の【4−3】系統と【31−2】系統。ノンステップバスなので、車いすで乗車できます。
「渋谷駅ハチ公口」バス停から乗車、次の停留所「文化総合センター大和田」で下車。「渋谷駅ハチ公口」バス停は、ハチ公の銅像の近く。銅像と地下鉄銀座線のガードとの間にあります。

所要時間:乗ってしまえば5分程度ですが、平日夕方の運行は、20分くらいの間隔なので、ご注意ください。18:30に間に合うには、遅くとも18:02発に乗るのが好いでしょう。その次は18:22発。
東急バス淡島営業所03−3413−7711

*自動車で行く場合は、アイリスには駐車場はありません。近くのコインパーキングを利用することになります。近くに2箇所あります。
http://sasp.mapion.co.jp/m/tpark4/35.66068_139.70126389_8/


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◆障害者差別禁止法 意見募集開始、各地でフォーラム開催
(2012年10月4日 DPI女性障害者ネットワーク)

障害者差別禁止法について、明日10/5(金)から一カ月間、パブリックコメント募集期間です。
わたしたちが経験からの意見を出していくことが、法制化を進める力になります。
そして、10月から12月にかけて、公聴会にあたる「共生社会地域フォーラム」も開催されます。
北から並べると、北海道、栃木、岐阜、滋賀、広島、福岡の5か所です。
内閣府サイト上の案内をこの下にまとめて転載します。
ぜひ意見の集中を、お住まいの地域に近いフォーラムにも積極的なご参加を。

◎障害を理由とする差別を禁止する法制に関する意見募集について

内閣府障害者施策担当

1.意見募集の目的
障害を理由とする差別の禁止に関する法制については、「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」(平成22年6月29日閣議決定)において、「平成25年常会への法案提出を目指す」とされたことを受け、平成22年11月より障がい者制度改革推進会議(本年7月からは障害者政策委員会)の下に置かれた差別禁止部会において有識者等に御議論をいただき、本年9月、「『障害を理由とする差別の禁止に関する法制』についての差別禁止部会の意見」(以下「部会意見」という。)が取りまとめられました。
今後、部会意見に示された考え方を尊重しつつ、更に幅広い国民の皆様の御意見を踏まえて法案化作業を進めるため、障害を理由とする差別を禁止する法制に関して、国民の皆様からの御意見を募集いたします。

2.募集する意見
障害を理由とする差別を禁止する法制について
※意見募集に当たっての参考資料
「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての差別禁止部会の意見(るびなし)
1/3(PDF形式:480KB)|2/3(PDF形式:508KB)|3/3(PDF形式:434KB)
「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての差別禁止部会の意見(るびなし)【概要】(PDF形式:390KB)

3.意見募集期間
平成24年10月5日(金)から平成24年11月5日(月)まで

4.意見提出要領
御意見は、郵送、FAXまたは送信用フォームでお送り下さい。
御意見には、氏名または団体名(団体の場合は担当者名も記入)、性別、職業、住所、電話番号を御記入下さい。これらは、必要に応じて、御意見のより具体的な内容を確認させていただく場合などのために記入をお願いするものです。
※ 個別の回答はいたしません。
※ いただいた御意見は、個人情報を除き公表する場合がありますので、あらかじめ御承知おき下さい。
※ 御意見は日本語でお願いいたします。

5.意見提出先
内閣府障害者施策担当 あて
[インターネット上の意見募集フォーム]
送信用フォームはこちら (締切日必着)
[郵送] 〒100-8970 東京都千代田区霞が関3-1-1 中央合同庁舎4号館
(締切日当日消印有効)
[FAX] 03-3581-1495 (締切日必着)

6.注意事項
提出いただく意見は、日本語に限ります。
御意見を提出する場合は、以下のとおり記載をお願いします。(様式任意)
タイトル:障害を理由とする差別を禁止する法制に関する意見
氏名(法人の場合は、法人名及び連絡担当者名)
意見(理由も含め1,000文字以内)
年齢
性別
所属等
郵送の場合、封筒表面に「障害を理由とする差別を禁止する法制に関する意見」と朱書きしてください。
御意見に対し、個別の回答は行いません。
御意見については、提出者の氏名や住所等、個人を特定できる情報を除き、公表させていただく場合がありますので、あらかじめ御了承ください。
個人情報の保護については、適正な管理を行うとともに、他の用途には使用しません。

内閣府障害者施策のトップページ「新着情報」より
http://www8.cao.go.jp/shougai/sabekin_iken.html


◎共生社会地域フォーラムの概要について
フォーラム名: 共生社会地域フォーラム
テーマ: 障害のある人もない人も共に生きる社会の実現を目指して−「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」に向けた取組について−
主催: 内閣府
事務局: 「共生社会地域フォーラム」運営事務局
目的: 障害を理由とする差別の禁止に関する法制の制定等に向けて、障害者政策委員会差別禁止部会でまとめられた意見に基づき、幅広い国民の意見を聞き、当該法制の制定に活かすことを目的として共生社会地域フォーラムを開催する。
開催日及び会場:
A 平成24年10月14日(日) (参加申込受付締切日:10月8日(月))
広島県広島国際会議場国際会議ホール「ヒマワリ」
B 平成24年10月27日(土) (参加申込受付締切日:10月21日(日))
滋賀県ピアザ淡海滋賀県立県民交流センター「ピアザホール」
C 平成24年11月3日(土) (参加申込受付締切日:10月28日(日))
栃木県とちぎ健康の森とちぎ生きがいづくりセンター「講堂」
D 平成24年11月11日(日) (参加申込受付締切日:11月4日(日))
岐阜県ふれあい福寿会館(県民ふれあい会館)「302大会議室」
E 平成24年11月24日(土) (参加申込受付締切日:11月18日(日))
北海道札幌コンベンションセンター「中ホール」
F 平成24年12月23日(日) (参加申込受付締切日:12月16日(日))
福岡県クローバープラザ「クローバーホール」
参加者: 一般(無料)(各会場250名程度を予定)
次第(予定): −13:00 開会
13:00〜14:10 主催者挨拶、基調講演
14:10〜14:30 休憩
14:30〜16:00 指定発言、部会意見に対する質疑応答
16:00 閉会
参加申込: 下記のページより、お申し込み下さい。https://c-linkage.com/reg/s-forum/
掲載元 内閣府ウェブサイト http://www8.cao.go.jp/shougai/forum/area/gaiyo.html


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◆複合差別調査報告ダイジェスト版の翻訳ができました
(2012年9月28日 DPI女性障害者ネットワーク)

多くのかたにご協力をいただき、複合差別調査報告のダイジェスト版(差別禁止部会ヒアリング資料)の翻訳ができました。
それぞれのURLから文書をダウンロードできます。
10月初めにはサイトやブログにもアップする予定です。

□Readme(説明文)
http://db.tt/JJH8WHUf

英語と日本語を一括で記載している。
ペーパープリントや、CD-ROMなどに添付する、この調査報告についての説明文。
英語版はとくに、10月に開催される国際会議場での配布を想定して作成した。

「障害女性の複合差別実態調査 報告書 ダイジェスト版」
Survey on Living Difficulties of Women with Disabilities: Digest Version

□報告本文
□□ハングル語版
http://db.tt/iemcjpEb

「????????」? ????? ?? ?? ??
「????? ??? ?? ?? ??」??

□□英語版
http://db.tt/Lqdtng0s

A Call for Provisions on Women with Disabilities in a Law to Prohibit Discrimination Based on Disability : A Survey on Living Difficulties of Women with Disabilities

□□日本語版
http://db.tt/s0EuB22n

障害者差別禁止法に障害女性の条項明記を求めて −「障害のある女性の生きにくさに関する調査」から


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◆差別禁止部会意見のテキスト全文
(2012年9月27日 DPI女性障害者ネットワーク)
PDFに文字化けはつきものですが、公表されている部会意見(PDF版)をテキストに変換したときの、文字化け、文字抜けが、今回とくに多数あることを、視覚障害者や共に活動している人から連絡を受けていて、自分でも確認しています。
音声よみあげソフトなどを利用して読む人は、癖のないテキストでの提供を必要とされていることと併せて、内閣府担当室に連絡をしていたところ、部会意見全文のテキスト文書ファイルの提供を受けました。
文字化け等の問題と、テキスト文書の提供のありかたについては、現在、調査・検討されているそうです。

そういうわけで、暫定的な受け渡し方法ですが、下記URLに文書ファイルを置きました。
ここからダウンロードできますので、必要に応じてご利用ください。
http://db.tt/1STpVoE3


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◆差別禁止部会意見が発表されました
(2012年9月25日 DPI女性障害者ネットワーク)

内閣府ウェブサイトの差別禁止部会のページに、部会意見の確定文書が発表されました。
三分割で、第一章(総則)、第二章(各則)、第三章(紛争解決の仕組みから、末尾まで)の順です。
【概要】という一枚の図解がついています。
まず、【概要】をこちらで転写したテキストを、その下に、性別、女性の言葉が出てくる箇所について記載します。
メール文末に、それそれの文書データを入手できるURLがあります。

【概要】
「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての差別禁止部会の意見(概要)部会三役作成

□障害者権利条約の締結に必要な国内法の整備をはじめとする制度の集中的な改革
「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」(平成22年6月閣議決定)
「障害を理由とする差別を禁止するとともに、差別による人権被害を受けた場合の救済等を目的とした法制度の在り方について」検討

差別禁止部会における検討 平成22年11月から平成24年9月
H22.11〜障がい者制度改革推進会議の下に、H24.7〜障害者政策委員会の下に設置

法制の制定について部会の意見 平成24年9月14日

政府において法案を作成、平成25年常会への提出を目指す

□法律の必要性
差別に当たると思われる事案が多数存在するが、既存の法律では解決が十分ではない一方で障害への理解不足に起因する場合も、多くの国民は「差別はよくない」と意識
何が差別に当たるのか「物差し」を明らかにし社会のルールとして共有すること
簡易迅速な紛争解決の仕組み等の法的な保護の仕組みを用意すること

□第1部 総則 「理念」として重要な視点
○「完全参加と平等」→ 差別の早急な解消
○「共生社会」の実現 → 相手方を一方的に非難し制裁する趣旨ではない
○「多様性」や「差異」の尊重 → 社会全体に活力をもたらすものである

▽目的規定に明記すべき視点
1) 行為規範(人々の判断基準)の提示
2) 差別からの法的保護
3) 国等の責務を明らかにすること
4)共生社会の実現

▽国等の責務
○差別の防止に向けた調査や啓発
○ガイドラインの作成
○解決の仕組みの円滑な運用
○関係機関の連携確保
○関係機関の職員等に対する研修や人材育成など
(特に留意すべき領域:障害女性、ハラスメント、欠格事由)

▽「障害に基づく差別」とは何か
1.「障害」とは 障害者基本法と同様、機能障害(インペアメント)を中心に据えることが妥当
2.「障害に基づく差別」とは 「不均等待遇」及び「合理的配慮の不提供」をいう
1) 不均等待遇
障害又は障害に関連する事由を理由とする区別、排除又は制限その他の異なる取扱い
ただし、当該取扱いが客観的に見て、正当な目的の下に行われたものであり、かつ、その目的に照らして当該取扱いがやむを得ないといえる場合は例外となる
2) 合理的配慮の不提供
障害者の求めに応じて、障害者が障害のない者と同様に人権を行使し、又は機会や待遇を享受するために必要かつ適切な現状の変更や調整を行うことを合理的配慮といい、これを行わないことは、差別となる。
ただし、相手方にとって「過度な負担」が生じる場合は例外となる
→経済的・財政的なコストの面では、相手方の性格、業務の内容、業務の公共性、不特定性、事業規模、その規模から見た負担の割合、技術的困難の度合い等を考慮
→業務遂行に及ぼす影響の面では、合理的配慮の提供により、業務遂行に著しい支障が生じるのか、提供される機会やサービス等の本質が損なわれるかどうかを考慮

□第2部各則(特に重要と思われる10分野)
各分野で、法の対象とする範囲(どのような場面での差別を対象とするか、
誰を対象とするか)、「障害に基づく差別」の具体的な内容などについて、考え方を整理。

【参考】各分野の事例
・公共的施設・交通機関 段差のため利用できない、宿泊や乗り物の利用を断られる
・情報・コミュニケーション 災害時緊急情報などが障害者に配慮しない形で提供される
・商品・役務・不動産 「親を連れて来い」など言われ、日用品を売ってくれない
・医療 十分な説明がないまま、治療をさせられる
・教育 地域の学校へ行けない、授業・行事に参加させて貰えない
・雇用 障害を理由として退職を強要される
・国家資格等 点字受験などが用意されていない
・家族形成 母子保健サービスなど障害のある親には利用が困難
・政治参加(選挙等) 選挙に関する情報提供について十分な配慮を受けられない
・司法手続 取り調べに当たって障害特性が考慮されていない

□第3部紛争の解決
求められる機能
1) 相談及び調整
自主的な解決が望めない場合に、まずは相談を受けて、理解のある人材が
仲に入り、納得を得ながら、関係を調整すること
2) 調停、斡旋、仲裁、裁定
専門的な知識、素養、経験を有する専門家を含む中立・公平な機関による
調停、斡旋等により、解決を図ること

簡易迅速な紛争解決の仕組みと司法判断
1) 相談及び調整を担える市町村単位の身近な相談機関
2) 調停等を担える都道府県単位の中立・公平な機関と中央に置かれる機関
3) 最終的には、裁判所による司法判断

【概要】はここまでです。
性別または障害女性について言及している箇所は、下記です。
――−
第1分割ファイル
 1ページ) 「はじめに」の「差別禁止部会における審議」
 2〜3ページ) 「はじめに」の「障害分野における差別禁止法の世界的広がり」
 11〜12ページ)「国の基本的責務に関して特に留意を要する領域」の「1 障害女性」「2 ハラスメント」
 20ページ) 「関連する理由の多様性」
第2分割ファイル
 46ページ) 第4節「医療」の「プライバシー」
 63ページ) 第8節「家族形成」
第3分割ファイル
 83ページ) 第3章「紛争解決の仕組み」の「司法判断」の「法的効力」
部会意見本文は、下記のURLから、現在はPDFのみで提供されています。
意見:「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての差別禁止部会の意見(るびなし)
1/3(PDF形式:480KB) http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken1-1.pdf
2/3(PDF形式:508KB) http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken1-2.pdf
3/3(PDF形式:434KB) http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken1-3.pdf

「障害を理由とする差別の禁止に関する法制」についての差別禁止部会の意見(るびなし)【概要】(PDF形式:390KB)
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/pdf/bukai_iken_gaiyo.pdf

差別禁止部会のページURL http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/index.html#kinshibukai


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◆出生前診断に対する意見書できました
(2012年9月24日 DPI女性障害者ネットワーク)
*−*−*意見*−*−*
「出生前診断に対する DPI女性障害者ネットワークの意見」
2012年9月24日 DPI女性障害者ネットワーク(代表者 南雲君江)
連絡先: 千代田区神田錦町3−11−8 5F DPI日本会議気付 
電話03-5282-3730 FAX03-5282-0017 dpiwomen☆gmail.com(☆→@)

私たちは障害をもつ女性のグループです。1986年に発足し、ゆるやかなネットワークで障害女性の自立をめざし、社会に向かって意見の発信もしてきました。
障害者であることと女性であること、その差別もあわせて経験し、子どもをもつかもたないかを悩むこともある、その立場から出生前診断の新しい技術について、意見を言いたいと思います。
出生前診断の新しい技術が使われることを報道で知り、私たちはたいへん憂慮しています。この秋から始まるいくつかの病院での検査は、国内で多数の医療機関が検査を導入した場合の課題を、あらかじめ検証する臨床研究であるとのことです。そのため、対象を35歳以上に、あるいは胎児が“染色体異常”をもつ可能性のある場合に限り、件数も限って行うと聞きます。しかし、検査の精度の高さと妊婦さんや胎児にリスクが低いことは、すでに広く報道されました。今後、妊婦さんが検査を勧められる機会、受けるかどうか考える機会が増えて、問題もまた増えていくことでしょう。
私たちの社会が、今すでにある以上に出生前診断を普及させてよいのか、さまざまな立場の人が話し合う場が必要ではないでしょうか。

◆障害をもつ人にとっての問題
新しい技術が高い確率で診断できるのは、3種類の“染色体異常”とのことですが、名称をあげられた障害をもつ人はもちろん、他の障害をもつ人にとっても、障害をもつことそれ自体が否定されるような不安を抱きました。“障害”が生まれる前に検査対象になる、そんな社会のまなざしは、自分を大切に思う気持ちを深く傷つけます。
この検査で調べる“染色体異常”は、胎児治療の対象にならないことから、多くの報道が指摘するように、検査が普及すれば胎児の障害を理由とする人工妊娠中絶が増える可能性はあると思います。
現在の母体保護法には、「胎児の障害」を中絶の理由とする条文――胎児条項はありません。これまで何度か必要であるとの意見が述べられ、今後も提案されるかも知れません。しかし胎児条項は、国が障害をもつ胎児の中絶を認めると、法律に明記することです。それが良い結果につながるとは、私たちはとても思えません。胎児条項をつくることには反対します。
人は、偶然にさまざまな特性をもって生まれます。心身の機能が他の人と違うこともそのひとつです。それが“障害”になるかどうかは、社会の側の問題でもあるという認識――「社会モデル」が、2006年国連総会による「障害者権利条約」の採択以降定着しつつあります。障害というものは、個々人がもつ心身の機能と社会的な障壁が、相互に作用して生じると考えて、社会の側が変わろうとしているのです。
胎児の特性によって産むか産まないかの選択がなされるとすれば、障害を個人の問題に押し戻し、社会モデルに逆行していくのではないでしょうか。

◆子どもをもとうとするカップル、とくに女性にとっての問題
子どもを望んでいたのに、胎児の検査をして、産むか産まないかを考えなければならない、出産を断念する場合もあるとしたら、カップルとくに女性にとって大きな悩みとなります。妊娠・出産、出生前診断を経験した女性への調査では、検査に肯定的な意見もある一方、検査を受けることやその結果の受け止めに、多くの戸惑いと不安が語られています。女性が検査を“選択”する背景に、目を向ける必要があります。
今の社会では残念ながら、障害はマイナスのイメージを与えられています。生まれる子の障害は、妊娠・出産する女性にその責任があるように見られることもしばしばです。子育てに対する責任も女性に多く問われ、社会の支援は決して充分ではありません。
障害をもつ子の子育てが、そうでない場合に比べて困難な中で、検査の方法だけがあり、産むか産まないかの決断を女性が迫られるなら、子が障害をもって産まれることを女性に回避させる圧力となります。自由な意志での選択とはいえません。それでも、女性が望んだことと解釈され、選択の結果を引き受けるのも女性。辛すぎることです。
子どもを産み育てたいと望む人に必要なのは、生まれる子の障害の有無にかかわらず、同じように祝福されて、同じように育てることができる支援ではないでしょうか。
障害への偏見がとりのぞかれるとともに、障害があってもなくても、育てようとする人を支援する社会制度が充実してほしいと思います。

◆求めること伝えたいこと
出生前診断はすでにたくさんの技術が開発され、使われています。私たちの社会は、もっと充分にこの問題を話し合ってくるべきでしたが、残念ながらその機会がないまま技術の導入が先行してきました。この検査については、今からでも、導入の是非を広く話し合うことが必要です。
議論が充分でないままに、この検査がマススクリーニングとして行われる――妊娠した誰でもが受ける検査となってしまわないよう、強く希望します。

〈医療従事者の皆さんへ〉
日本産科婦人科学会は、出生前診断に関する指針を作る方針と聞きます。その作成にあたって、障害をもつ人の声を、ぜひ取り入れてください。
また、妊娠・出産にかかわる医療に従事する方たち、あるいはカウンセリングにあたるなど検査に携わる方たちの、養成や研修の課程に、障害当事者と直に接する機会を設けてください。
医師から妊婦さんへの説明、カウンセリングにおいて、障害について偏りのない情報を提供してください。その障害とともに暮らしている人たちの団体があれば、妊婦さんに紹介してください。

〈これから子どもを産み育てようとする皆さんへ〉
これから子どもをもとうとする人、とくに女性に伝えたいことがあります。検査をどう感じるか、違和感や戸惑いがあるとしたら、どうぞ表明してください。安心して妊娠・出産できるためには何が必要か、考えて、社会になげかけてください。
障害をもつ子の親の皆さんは、その経験や新たな検査の導入に感じることを、社会に、これから子どもをもとうとする人に、どうぞ伝えてください。

〈障害当事者の皆さんへ〉
障害をもつ私たちは、自分たちが、思われているよりもずっと充実した人生を生き、社会をよくしていく力があることを発信しましょう。

検査は万能ではありませんし、出生前には分からない障害もあります。人の作為にかかわらず、障害のある人は必ず生まれてきます。生まれたあとに障害をもつこともあります。また、高齢社会の今日、個人の人生においても障害のある時期とそうでない時期があるでしょう。障害のある人もそうでない人も共に生きる時代をどう作るか、それこそが課題ではないでしょうか。

*−*−*おわり*−*−*


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◆DPI28-2号出ました
http://dpiwomen.blogspot.jp/2012/09/dpi28-2.html
(2012年2012年9月20日 DPI機関紙編集部)
機関誌DPI28-2号に、連載「障害女性は今」が載っています。
内容は、「院内集会報告」と「報告書を読んで」です。
お問い合わせは、DPI日本会議事務局
電話:03−5282−3730 FAX:03−5282−0017
メール:office☆dpi-japan.org (☆→@)
までどうぞ。


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◆障害者政策委員会第1回小委員会で共同意見
(2012年9月10日 DPI女性障害者ネットワーク)
本日、障害者政策委員会の小委員会、つまりグループにわかれて新たな基本計画案について審議する委員会の第1回めがひらかれました。すでに、以下のURLに小委員会の資料がアップされています。
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/index.html#shouiinkai

みなさんにご紹介したいのは、各小委員会に属する政策委員会の女性委員有志から、同内容の意見書が提出されていることです。
今回の行動は、政策委員会並びに、政策委員会の差別禁止部会に参加している女性委員有志が、改訂障害者基本計画に、複合差別の解消を盛り込むべく協調行動をとることに合意の上で行動を起こしたものです。
(中略)
今後、基本計画の議論がすすんでいくと、パブリックコメントを内閣府のホームページでもとめることになるとおもいます。その時は、是非みなさん、それぞれに意見を出していただきますようお願いします。


◆9月23日聴覚障害者のパーソナル通訳プロジェクトフォーラムのご案内
(2012年9月10日 聴覚障害者自立生活センターLIC)
私どもの団体では、9月23日(日)に聴覚障害者のためのパーソナル通訳プロジェクト開催記念フォーラムを行います。
10月1日から始まる京阪神間在住者の聴覚障害者に対する無料通訳派遣プロジェクトに関連して開催します。
無料通訳派遣を希望する方や、市町村の通訳制度で派遣されず困っている方は是非フォーラムにご参加ください。

日時:9/23(日)13:30-16:30(受付13:00)
場所:兵庫県 西宮市総合福祉センター 別館2F
内容:池川洋子氏 講演「聞く権利、知る権利〜高松市通訳派遣拒否裁判を通して〜」

パーソナル通訳の説明、通訳利用体験談、パーソナル通訳派遣の利用登録について
参加費:無料
申込締切:9/17(月)
申込先:FAX0798-61-2447 メールchoukaku@jpn.cilmsa.com
http://www.cilmsa.com/lic/personalforum.html

*無料通訳派遣について*
派遣が制限された市町村の通訳制度改善のため、キリン財団の助成金を得て、京阪神間在住の聴覚障害者に無料で通訳派遣をするものです。
聴覚障害者のコミュニケーションの権利を守るとともに、制度外で通訳派遣をした実績をまとめて、通訳制度改善を目指します。

派遣期間:2012年10月1日〜2013年3月31日
対象者:京阪神間在住の聴覚障害者
利用料:無料
派遣範囲:全国可
派遣内容:市町村から派遣を断られた場合が派遣対象となります。
(具体例)趣味の講座、同窓会、講演会、交流会、学校や職場の飲み会、サークル活動、家族や親戚の集い、結婚式二次会等
但し長期・複数回に渡る講座等、一部派遣できない場合があります。
http://www.cilmsa.com/lic/personal.html

関係者の中で聴覚障害者の方がいらっしゃいましたら是非告知をお願い致します。


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◆障がいを持つ女性向けのフリーペーパー創刊について
(2012年9月9日 Co-Co Life(ココライフ)女子部)
先日、障がいを持つ女性向けのフリーペーパー『Co-Co Life女子部』のお手伝いをさせていただきました。
編集・ライタースタッフは主に私も含め、障がいを持つ20〜40代の女性たちです。

東京新聞にも紹介されました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012090802000245.html

フリーペーパーで、設置場所も探しています。
10〜50部ですと、送料も無料です。
もし、置きたい、というお店や施設等ございましたら、ご連絡ください。
「障がいを持つ女性も、障がいに関係なく『女性であるということ』を楽しもう!」という内容です。


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◆「女(わたし)のからだから合宿」のお知らせ
(2012年9月6日 DPI女性障害者ネットワーク)
今日は、「女(わたし)のからだから合宿」のお知らせをお送りします。
この合宿は1985年から始まり、今回は10回目。「SOSHIREN女(わたし)のからだから」が単独で、あるいは他のグループや個人と一緒につくってきました。DPI女性障害者ネットと共催したこともあります。
今回は、いろいろな女性が集まった「女(わたし)のからだから合宿実行委員会」の主催です。
(SOSHIRENは、ソシレンと読みます。1982年に、優生保護法の改悪に反対する団体の連絡会として始まり、その時の名前「82優生保護法改悪阻止連絡会」の愛称「阻止連」を、SOSHIRENと、今の名前に残しました)
関心をおもちの方、以下をどうぞ。

*−*−* 転送歓迎 *−*−*
――――――――――――――――――――――――
祝!第10回 女(わたし)のからだから合宿 2012

2012年11月2日(金)〜11月4日(日)@神奈川県藤野
――――――――――――――――――――――――
http://www.soshiren.org/gassyuku2012.html
(ここから、これまでに発行した合宿ニュースがPDFで見られます。分科会の案内もあります。)

「女のからだから合宿」では、妊娠、不妊、出産、避妊、中絶、生殖技術、性暴力など、女のからだにかかわる事柄や、女たちが抱えている悩みや問題、不安、疑問、怒り、悲しみ、楽しみ!などをテーマに、たくさんの分科会やワークショップが開かれます。合宿当日に、急きょ開かれる分科会もあります。

「女のからだから合宿」の一番の魅力は、年代や立場を越えたさまざまな「仲間」に出会えること。日常の生活ではホンネで話しにくい、セクシュアリティやからだのこと、女ならではの様々な悩みや憤り。そして、東日本大震災、原発事故があらわにした問題についても語り合いたいです。

世界を女(わたし)のからだから見据えて、明日もこれからも、わたしがわたしらしく生きていくための話をする場を、つくりたいと思います。

※分科会の企画も募集中です。先着順なのでお早めに!

□日程:2012年11月2日(金)〜11月4日(日)
□会場:神奈川県立「藤野芸術の家」(神奈川県相模原市藤野町牧野4819)
□交通:@新宿より、JR中央線中央特快「大月行き」に乗ると直通で藤野駅!
    Aまたは中央線もしくは京王線で高尾駅までGO!高尾駅からJR中央本線に乗り換え2駅目、藤野駅で下車。
    B藤野駅より津久井神奈交バスで5分です。(新宿より最短70分)
□地図:http://www.fujino-art.jp/access.html

□参加費
A.全部(2泊3日):17,000円(6食付き、宿泊費、交流会費込み)
B.11/2-3(1泊2日):10,000円(3食付き、宿泊費込み、交流会費別)
C.11/3-4(1泊2日):13,000円(3食付き、宿泊費、交流会費込み)
D.日帰り(2日/3日/4日):3,000円(1日分参加費、食事なし、交流会費別)
※交流会費3,000円
※子ども1泊につき3,000円

□分科会の一例
・「妊活」ブームと性教育のいま・むかし
・出生前診断って…
・レズ(ビアン)とフェミとリプロとわたし
・キリスト教と妊娠・中絶
・わたしたちを分断するもの−地域格差と労働−
・連連影展FAV in 女(わたし)のからだから合宿 #2
・“わたし”が安心し“わたし”でいられるために:過去の喪失体験を弔う
・原発をなくす&女であること

□お申し込み・お問い合わせ
女のからだから合宿実行委員会
 東京都新宿区富久町8-27
 ニューライフ新宿東305 ジョキ内 SOSHIREN 女のからだから気付
E-mail soshiren.camp2012☆gmail.com (☆→@)
FAX   03-3353-4474

□お申し込み方法
申し込みに必要な情報をファックス(03-3353-4474)または
メール(soshiren.camp2012☆gmail.com ☆→@)でお送りいただいたうえ、下記郵便振替口座、または銀行口座に参加費をご入金ください。
ご入金を確認しだい折り返し詳細を連絡さしあげます。
※受付はご入金をもって完了となりますのでご注意ください。
※通信欄に「合宿」と明記ください。または振込後、メールかFAXでお知らせください。
※参加者名と口座の名義人が違う場合も必ずご一報ください。

【入金用口座】カンパ大歓迎!!!!!
1.郵便振替 口座番号 00170-1-74055 加入者名:SOSHIREN 女のからだから
2.銀行振込 ゆうちょ銀行 〇一九店(ゼロイチキュウ店) 当座0074055 受取人名 ソシレン ワタシノカラダカラ

===お申し込みフォーム===
soshiren.camp2012☆gmail.com(☆→@) までお送りください!

名前:
連絡先住所:〒
TEL/FAX:
携帯:
E-Mail:

【参加形態】
A.全部(2泊3日)  参加費:17,000円(6食付き、宿泊費、交流会費込み)
B.11/2-3(1泊2日) 参加費:10,000円(3食付き、宿泊費込み、交流会費別)
C.11/3-4(1泊2日) 参加費:13,000円(3食付き、宿泊費、交流会費込み)
D.日帰り(2日/3日/4日)参加費:3,000円(1日分参加費、食事なし、交流会費別)
※交流会費3,000円
※子ども1泊につき3,000円

【希望部屋】
和室/洋室/どちらでもOK
※部屋数に限りがあるため、ご希望に添えない場合もあります。ご了承ください。
※トイレ・お風呂は共同になります。要望のある方は事前にご相談ください。

○ノートテイク、運転手、保育など、合宿の運営を手伝っていただける方を募集しています。やってもいいよ!(例にないことでも)こんなことができるよ!という方、内容をご記入ください。
○当日、販売したいものや配布したいものがある場合はその内容をご記入ください。
○子どもと一緒に参加する方
子どもの名前:
年齢:
保育について一緒に考えましょう。ご希望などあればご記入ください。
○介助者と一緒に参加する方
介助者の名前:
※介助者も女性の方でお願いします。
※食事、宿泊費の実費を当日申し受けます。詳細は改めてご連絡します。
○介助者なしで参加する、ノートテイクが必要など、合宿中にサポートが必要な方は内容をご記入ください。
○その他、ご不明な点やご質問などありましたらご記入ください。

※経済的理由で合宿参加をあきらめようと思っている方はご相談ください。

*−*−*おわり*−*−*


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◆差別禁止部会 傍聴者の募集はじまりました
(2012年9月6日 DPI女性障害者ネットワーク)
「第4回 差別禁止部会」の開催及び一般傍聴者の受付が、始まりました。これが部会の最終開催になるでしょう。

日時:平成24年9月14日(金) 13:00〜17:00
場所:内閣府本府仮設庁舎講堂(2階)
議題:(1)意見の取りまとめについて(2)その他

http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/kinshibukai_youkou.html
から、登録フォームで申し込みができます。FAX、ハガキでも、申し込みできます。
傍聴希望者の名前(ふりがな) 連絡先住所・電話番号・FAX番号、介助者の有無及び人数、(差し支えなければ)勤務先・所属団体を記入します。
(1)葉書により申し込みを行う場合
〒100-8970 東京都千代田区霞が関3-1-1合同庁舎4号館 内閣府障害者制度改革担当室 宛
(2)FAXにより申し込みを行う場合
FAX番号:03-3581-0902
☆申し込みの締め切りは9月11日(火)<17時必着>。
希望者が多数の場合は、抽選になり、傍聴できない場合もあります。抽選の結果、傍聴できる方に対しては、9月12日(水)(〆切翌営業日)までに結果の連絡があります。(傍聴できない場合は、通知はありません。)


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◆男女共同参画会議・監視専門調査会で・・・
(2012年8月26日 DPI女性障害者ネットワーク)

(中略)
今年の7月に男女共同参画会議・監視専門調査会で、以下の文書がでています。
第3次男女共同参画基本計画の実施状況についての意見
(「雇用・セーフティネットの再構築」及び「より多様な生き方を可能にする社会システムの実現」関係)
http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kansi_senmon/pdf/iken3.pdf〔PDF〕
で、ここに、
「各種の統計情報については、男女の置かれている状況を客観的に把握することができるようなものであることが重要である」
ということが書かれていて、さらに、
「障害者や高等学校中途退学者等についての男女別の統計情報が現状では未整備である。これらの例にとどまらず、施策を効果的に推進するためには、男女それぞれが置かれた状況等を客観的に把握することが必要であることから、政府においては、人に関する成果目標の現状を示す統計で男女別データを把握していないものについて、代替的な方法により男女別の現状を把握することを含めて、速やかに改善を図るための措置を講ずる必要があり、その他の統計情報についても可能な限り男女別データを把握するよう努めるべきである。」
と、特に「障害者」についての言及があることがわかりました。
これは、今後、是非、「男女共同参画会議・監視専門調査会でも、このことに言及し、速やかに改善を図るように要請している」ということとして使っていけるのではないかと思いました。
(以下略)


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◆女性障害者のためのピア・カウンセリング
(2012年8月26日〜27日 自立生活センター神戸・Beすけっと)

 わたしたちは、ふだん「障害者」っていうことにスポットをあててしまうけど、「女性」であることに注目して、話を聴きあいませんか?
 「恋愛」「誰かと暮らすこと・一人で暮らすこと」「産むこと・産まないこと」「役割」「リーダーシップ」、そして「震災」や「原発」のことまで、いろんなテーマを取り上げて、障害女性の立場で話してみましょう。ピア・カウンセリングを知っている人も知らない人も、大丈夫です!

日時 2012年8月26日(日)13:30〜8月27日(月)16:30
     ※全2日間・宿泊を伴います(但しピアカン経験者は部分参加も可能です。ご相談ください。)
場所 しあわせの村 研修館(宿泊は本館・宿泊館)
<アクセス>
JR三ノ宮駅から市バス66系統30分
地下鉄名谷駅から市バス120系統30分
参加対象 障害や難病をお持ちの女性でピア・カウンセリングに興味のある方
        (手帳の有無は問いません)
リーダー    寺田 さち子、藤原 久美子
   大西 友子(26日のみ)
参加費 10,000円(宿泊費・行事保険を含みます)
     ※ 宿泊を伴う介助者がいる場合は、別途宿泊費(4,000円必要です。
     ※ 交通費、飲食費、その他個人で必要なものは各自ご負担ください。
     ※ 宿泊無 6,000円、1日参加 3,000円
※ 託児については個別に相談ください
定員 8名程度 ※ 申込者多数の場合こちらで選考させていただきます。
食事 館内にレストランや売店がありますので、そちらで各自おとり下さい。コンビニエンスストアはありません。
申し込み締切 2012年8月3日(金)
※手話通訳・要約筆記・点字資料・託児など必要なかたは、できるだけ早くお知らせください。
申し込みのあった方には8月10日(金)頃までに連絡をさせていただきます。それまでに連絡がない場合はお問い合わせください。
申し込み方法
別紙申込書にご記入の上、E-mail、ファクシミリまたは郵送で送付してください。以上の方法が難しい方は、お電話でも結構です。
申し込み・問い合わせ先
自立生活センター神戸・Beすけっと(びすけっと)
〒653-0805 神戸市長田区片山町2-17-9
電話 (078)641-6618   Fax (078)641-6632
E−Mail bescuit_fujiwara★yahoo.co.jp (★→@) 担当:藤原
会場周辺地図 省略

申込書
@ 氏名(ふりがな)
A 年齢
B 障害名
C 住所 〒
D 携帯番号
E 電話またはFAX
F E-mail
G 所属  a.個人 b.団体(         )
H 介助者 a.あり→宿泊 有・無  b.なし
I ピアカン経験  a.なし b.あり(講座種類:        ) 経験なしのかたは、全日程参加でお願いします
J 使用しているもの a.車いすb.介助犬c.盲導犬d.その他(       )
K 必要なものにチェック a.点字 b.視覚障碍者用電子データc.拡大文字(ポイント数  P) d.手話通訳 e.磁気ループ f.聴覚障害者用要約筆記 g.その他(      )
L 宿泊部屋タイプ(ただし、ご希望にそいえない場合もあります) a. 和室 b.洋室 c.どちらでもよい.
M ご不明な点やご質問、その他当センターに注意してもらいたいことなどありましたら、お書きください。


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◆Q&A の最新版(8月23日版)
(2012年8月23日 DPI女性障害者ネットワーク)

Q&A最新版(8月23日版)をお届けします。
(中略)
文末から、ワード、PDF、テキスト文書をそれぞれダウンロードできます。
配布はご自由に、ぜひご活用を。

――――

テキスト版

障害女性の複合差別についてのQ&A

2012年8月23日
DPI女性障害者ネットワーク発行
問い合わせ先:dpiwomen★gmail.com (★→@)


Q1.複合差別というのはどういう意味ですか?

A.人は、誰でも、同時に、複数の立場を生きています。例えば、ある人は、障害者であると同時に、女性であり、またある人は障害者であると同時に、男性であり、在日外国人であるという場合もあります。
複合差別というのは、そうした同時に複数の立場を生きる個人がこうむる、差別経験を捉えようとする言葉です。
こうした状態に着目することが必要なのは、片方の差別だけに着目すると他の差別が見えなくなり、問題が解決しにくくなること、また、差別が複合的になることで単に、足し算ではなく、掛け算的な不利益にむすびついているという深刻な状況があることに注意を払う必要があるためです。


Q2.障害があり女性であることによる差別と明らかに言える実例がありますか?

A.あります。DPI女性障害者ネットワークが行った障害女性についての複合差別調査(生きにくさについての調査)は、そうした事例を集めた調査です。調査に回答した障害女性のうち35%が性的被害の経験を「生きにくさ」として回答しています。この結果からは、女性一般と同様に、障害女性の性的被害やDV被害も、深刻で広範囲にあることが明らかになりました。
同時に、重要なのは、こうした深刻な実態があるにも関わらず、性的被害を受けた障害女性に対する支援制度が整っておらず、多くの障害女性たちが支援を受けることができていないということです。そして、そうした状態が潜在化しており、問題があることが認識すらされていないことが大きな問題です。

  ここで「障害のある女性の生きにくさに関する調査」に寄せられた回答から事例を紹介します。性的被害、異性介助、就労、結婚や子どもをもつことへの否定的介入など、障害があり女性であることの困難が現れています。

――母の恋人から性的虐待を受けた。母の恋人が、私のお風呂介護をして胸等をさわられ、非常に辛い思いをした。母にその事を言うが、信じてもらえず最悪だった。(30歳代 肢体不自由)

――義兄からセクシャルハラスメントを受けたが誰にも言えない。自分は自立できず家を出られないし、家族を壊せないから。あまりに屈辱で言葉にできないから。(50歳代 視覚障害)

――やっと就職できた職場の上司に「飲みに付き合え」と言われ、酔って眠ってしまい、ホテルに連れ込まれて性的暴行を受けた。身体が動かず逃げることができなかった。(30歳代 肢体不自由)

――小学生のとき痴漢に遭った。助けを求めるにもコミュニケーションがいる。聴覚障害のため助けを呼べなかった。中学生のとき同じ犯人から再び被害にあった。(20歳代 聴覚障害)

――かつて国立病院に入院中、女性の風呂とトイレの介助、生理パッドの取り替えを男性が行っていた。女性患者は皆いやがって同性介助を求めたが、体力的に女性では無理だといわれた。トイレの時間も決まっていて、それ以外は行かれない。トイレを仕切るカーテンも開けたままで、廊下から見えた。今も同様だと聞く。(50歳代 難病 肢体不自由)

――施設で障害女性の入浴介助を、当然のように男性職員が行っていた。(20歳代 肢体不自由)

――車イストイレが男性側にしかないときがあり、とてもいやな気分で入ります。(30歳代 肢体不自由)

――生理が始まった中学生のころ、母親から「生理はなくてもいいんじゃないの」と言われた。子宮を取るという意味だった。子どもを産めない結婚できないと思い同意しなかったが、言われただけで嫌だった。自分より年上の人にはよくあったことらしい。(40歳代 肢体不自由)

――妊娠した時、障害児を産むのではないか?子供を育てられるのか?といった理由で、医者と母親から堕胎を進められた。(40歳代 視覚障害 難病)

――ある企業の面接で、「うちは本当なら障害者は要らないんだよ。でも社会的立場上、面接くらいはしないとね。だから期待しないでね。まだ男性で見た目に分からん障害やったらエエねんけどな〜。一応は面接はしてあげたからもう良いでしょ。」と言われた。(30歳代 肢体不自由)

――交通事故で障害者になった。遺失利益は現在の男女の就業、賃金から割り出されるので、男性よりもかなり低い賠償額になってしまった。同じ障害で同じ状況であっても、男女でまったく違っているのは何なのだろう。(20歳代 肢体不自由)

――出産後の職場復帰で正職からパートになり、夫の扶養に入ることを勧められた。半年後、同じ職場の健常女性が出産した時は正職のまま復帰できた。(40歳代 視覚障害 難病)

――農家の長男である夫の両親が結婚に反対。「大卒の都会育ちで、身体の悪い嫁より、中卒でもよく働く丈夫な嫁を」と言われた。私は両親から、勉強して頭を使って自立しなさいと励まされ努力もした。それを否定されるようで怒りを感じた。夫のねばりで結婚し教職も続けたが、夫の両親にはついに嫁として認められなかった。(40歳代 難病 肢体不自由)

――最初にかかった精神科で主治医に、「女性で良かったね。障害者になっても家族や配偶者に養ってもらえる」と言われた。女は働かない、家族が面倒を見るという考えは許せない。(20歳代 精神障害)

――夫がちょっと家事を助けただけで「彼のおかげ、本当によくやっている」と褒められる。私はやって当たり前、できないと障害のせいにされる。子供の病気で病院に連れていくとき、「あんたがいても、かえって手がかかる」と言われた。(40歳代 視覚障害)

――私の夫は深刻なハウスダストアレルギー。主治医は私がうつ病で家事が辛いと知っているのに、掃除をするようにと私に言う。(50歳代 精神障害)


Q3.障害があり女性であることによる差別と明らかに言える統計データがありますか?

A.障害者に関わる国の統計データは、性別での集計がなされていないため、障害者全体の中で性別による格差があるのかどうか、把握しにくいのが現状です。この状況を変えるためには、障害者の課題のなかにジェンダーに関わる課題があるということを、国にしっかり認識させ、統計資料を公表する際には性別クロス集計を出すようにしてもらわなければなりません。
政府統計には性別集計が示されているものがほとんどないなかで、最近になってようやく性別集計が出されるようになったのが、障害者年金についてのデータです。
また、強制不妊手術の七割は女性に対して行われてきたというデータ、就労、収入に関わる統計で、障害女性は男性と比べて、就労意欲は高いが、就業率、雇用身分は低く、極端に低い収入水準にあるといったことが、地域調査等で明らかになってきています。

図1:福祉的就労を除いた「仕事あり」の率 単位:%
男性全体 89.3
女性全体 64.9
障害男性 42.4
障害女性 28.4

図2:単身世帯の年間収入の平均 単位:万円
男性全体 409.4
女性全体 270.4
障害男性 181.4
障害女性 92.0

(図1)報告書37頁表5と39頁表10より数値を抽出し作成。(図2)同、81頁表8をもとに作成。共に出典は、勝又幸子他 『障害者の所得保障と自立支援施策に関する調査研究 平成17-19年度調査報告書・平成19年度総括研究報告書』


Q4.障害者権利条約が2006年に国連で採択されました。この条約は、障害女性の条項をもっています。日本が条約を批准すればそれでよいのではないでしょうか?

A.確かに、障害者権利条約には、障害女性について特記した第6条が設けられ、条約を批准した国の政府は、障害女性が複合的な差別を受けていることを認識し、必要な措置を講じなければならないと書かれています。日本がこの条約を批准すれば、当然、この条項にも従うことになります。ただ、権利条約を批准しただけでは十分な効力をもたないということもあり、現在、国内法の整備等が行われているところです。その意味でも、日本が、条約第6条に書かれた課題を明確にし、新たな法律等に書き入れ、国内課題としても位置付けることが必要です。
その上でさらに、政府・地方公共団体が、障害者に対する基本計画や条例などに進んで反映させていくことが、解決にむけた動きとして必要になります。


Q5.性差別を禁止する法制度は今の日本にもいくつかあります。そこに、障害者差別禁止法ができれば、自然と障害女性への差別の解消も進むのではないですか。なぜ、差別禁止法に障害女性の項を設けることを提言しているのですか。

A.確かに、性差別の解消を課題としている法律は、憲法をはじめ、いくつかあります。しかし、DV防止法は例外として、そのほかの法律は、視野のなかに障害女性の課題がはいっているとは言えません。
男女共同参画社会基本法は、その計画のなかで、困難な立場におかれた女性への複合差別の課題について言及しており、そこには障害女性も含まれます。
また、マイノリティに関わる調査の統計を性別で出すことも課題となっています。
しかし実際は、障害女性の複合差別の課題を明らかにすることも、取り組むことも進んでいません。取り組みを後押しするためにも、障害分野での複合差別の規定は大事だと考えています。


Q6.障害のある男性も女性も大変です。障害者の運動に力を注げば、障害女性の状況も改善するのではないですか。なぜ障害女性の課題にとくに取り組まなければならないと考えますか?

A.障害者全体が大変な状況にあるというのはその通りです。障害女性の課題について活動している人たちも障害者全般の課題に並行して取り組んでいます。しかし、困難が複合するところに焦点をあてて取り組まないかぎりはその困難な状況が改善することはないと考えています。
最も困難な状況にある人には手厚い支援が必要です。それができなければ、誰もが生きやすい社会は実現しないのではないでしょうか。


Q7.性別は、男性・女性と二分できるとはかぎらないのでは?

A.障害がある人のなかにも「セクシュアル・マイノリティ」の人がいて、身体的な性別も男性・女性、両方の特質をもつ人や、身体的な性(体の性)と性自認(心の性)が一致しない人もいます。その意味では、性を男女の二つに分別してしまうことはできないとも言えます。ただ、今の社会のなかで、性別(ジェンダー)が、「セクシュアル・マイノリティ」の人も含めた、人々の生き方を強く規定していることも事実です。「セクシュアル・マイノリティ」の課題のなかにもジェンダーの課題はあり、そこに焦点を当てて課題を明らかにしていくことは重要です。


Q8.障害女性の問題が深刻なのはわかりました。では、障害者運動のなかで訴えるだけでなく、女性運動や女性施策のなかで訴えてはどうか?

A.もちろん、女性の運動をやっている人たちに、障害女性の課題について知ってもらい、共に取り組んでいくことは重要です。現在、そのためのメーリングリストなどもあり情報交換を進めています。こうした活動に関心がある方は、是非、DPI女性障害者ネットワークまでご連絡ください。


*文書ファイルのダウンロードはここから
「障害女性の複合差別についてのQ&A」
PDF http://db.tt/lEMbaND3
ワード http://db.tt/EyWLtqPw
テキスト http://db.tt/gnjNN3HL

※DPI女性障害者ネットワーク発行の複合差別調査報告書のご注文・お問い合わせはDPI女性障害者ネットワーク(dpiwomen★gmail.com)まで。(★→@)


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◆「第3回 差別禁止部会」の開催及び一般傍聴者の受付について
(2012年8月22日 障がい者制度改革推進会議担当室)

日時:平成24年8月31日(金) 13:00〜17:00
場所:内閣府本府仮設庁舎講堂(2階)

議題:
(1)意見の取りまとめについて
(2)その他

一般傍聴希望者の受付
傍聴を希望される方は以下の要領によりお申し込みください。会場設営の関係上、予め御連絡いただきますようお願いいたします。葉書、FAX又は電子メールにて下記連絡先に御申し込みください。
(別紙を御参照ください。また、電話での御申し込みはご遠慮ください。)
申し込みの締め切りは8月28日(火)<17時必着>といたします。希望者が多数の場合は、抽選を行います。その結果傍聴できない場合もありますので、ご了承ください。抽選の結果、傍聴できる方に対しては、8月29日(水)(〆切翌営業日)までに結果を連絡します。
(傍聴できない方には特段通知等いたしません。)
抽選の結果傍聴できることになった方へ
入館時に身分証等で氏名を確認させていただき、発送いたします傍聴券のご本人であることが確認できない場合には、建物への入館もお断りいたしますので、予めご了承下さい。
抽選の公正と警備の観点から、ご協力願います。
お車での来庁を必要とされる場合には、8月30日(木)正午までに車種・ナンバー・色を登録いただければ玄関の前まで入ることは可能です。ただし、駐車スペースに関しては原則として、ご用意できませんので、周辺の民間駐車場をご利用下さい。
なお、障害等があり、特段の事情がある場合には、個別にご相談下さい。

連絡先
内閣府障害者制度改革担当室
TEL:03−5253−2111(内線44174)
FAX:03−3581−0902

宛先
(1)葉書により申し込みを行う場合
〒100-8970 東京都千代田区霞が関3-1-1合同庁舎4号館 内閣府障害者制度改革担当室 宛
(2)FAXにより申し込みを行う場合
FAX番号:03-3581-0902 内閣府障害者制度改革担当室 宛
(3)ホームページにより申し込みを行う場合
申し込みを行う場合は、以下のフォームよりお願いします。

登録フォーム
https://form.cao.go.jp/shougai/opinion-0005.html

記載事項

表題 「「第3回 差別禁止部会」傍聴希望」
傍聴希望者の「御名前(ふりがな)」、「連絡先住所・電話番号・FAX番号」、「介助者の有無及び人数」、(差し支えなければ)「勤務先・所属団体」

その他

車椅子で傍聴を希望される方は、その旨お書き添えください。お一人1枚(1通)ずつ申し込みください。

《傍聴される皆様への注意事項》
会議の傍聴にあたり、会議運営上必要な注意事項を、会場に掲示しますので、ご留意下さい。これらをお守りいただけない場合には、退場していただくことがあります。

障害者制度改革担当室

上記案内はここに掲載されています。
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/kinshibukai_youkou.html


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◆地方議会に障害女性の問題を
(2012年8月22日 DPI女性障害者ネットワーク)

(中略)
報告書にあるように、47都道府県の男女共同参画基本計画とDV防止基本計画を調査した結果、障害のある女性(男性)の「男女共同参画」に関わる課題や「暴力被害」についての状況把握は、多くの自治体で大変不充分なことが明らかになりました。
また、長野や京都をはじめとして、各地で障害者の差別をなくす条例づくりが活発となっていますが、条例の中に障害女性の複合差別について取り上げることはとても必要と思います。
(中略)
皆さんの地域の議員やその関係者に同様の働きかけを行なっていただけないでしょうか。
その際、参考として、障害女性の複合差別を解説したQ&Aも併せてご紹介いただければと思います。
★ 障害女性の複合差別Q&A(リーフレット形式)ダウンロード
http://db.tt/1GRPbxbM

(中略)
――――-障害女性についての議会質問項目――――-

1.障害者統計について
・障害者の各統計について、男女別に、性別とほかの様々な要素の相関関係を明らかにするクロス集計を行い、公表していますか?
障害者の中でも、男性と女性では、状況もニーズも異なる場合があります。それを把握することは、施策を設ける上で必要不可欠です。行なっていない場合、早急の実施を望みます。

2.男女共同参画基本計画およびDV防止基本計画に関連して
・男女共同参画基本計画およびDV防止基本計画の中で、障害者一般ではなく、障害のある男性、女性それぞれのニーズに焦点をあてた施策を設けていますか、あるとすればその内容は?また、それは、性の違いに基づく不均等な待遇を是正するという、男女共同参画の趣旨に沿っていますか?行なっていなければ早急の実施を望みます。

3.障害のあるDV被害者対策に関連して
@障害のある被害者の実態把握について
・昨年度に配偶者暴力相談支援センターを利用した人のうち、障害者は男女それぞれ何名でしたか?
・昨年度にDVシェルターを含む保護施設、母子生活支援施設を利用した人のうち、障害のある女性は何名でしたか?

A障害者が利用しやすい相談・支援体制について
・配偶者暴力相談支援センターとDVシェルターを含む保護施設、母子生活支援施設のバリア解消に向けた改善を行なっていますか?
・たとえば、DV相談に際して、電話・来所以外の方法(FAX・電子メール等)での相談受付を行なっていますか?実施している場合、そのことを広報していますか?
・障害に対応する施設整備を行なっていますか?
・職員は、さまざまな障害について理解し、対応できていますか?
従来これらの施設は物理面や情報面のバリアが多く、障害のある人のアクセスを困難にしていました。DV保護施設が障害に対応していないために、高齢者や障害者の一時保護には福祉施設を活用するという傾向があります。
しかし、一般的な福祉施設はDV被害者に対応したセキュリティーはなく、被害者の安全は担保されません。
また、上記のような被害者のたらい回しが、DV保護施設のバリアフリー化の整備を遅らせて来ました。早急の改善を望みます。

B人材研修について
・DV相談にあたる相談員および保護施設の職員に対し、障害のある被害者への適切な対応が行なえるよう、障害の個々の特性や支援のあり方について理解するための研修を行なっていますか?
障害当事者が講師を務める等、障害のある被害者の立場に寄り添える具体的で実践的な研修の実施を望みます。

――――-以上――――-


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◆ILO(国際労働機関)の条約、勧告から
(2012年8月22日 DPI女性障害者ネットワーク)

(中略)
ひとつ必要があって、ILO(国際労働機関)が障害女性について何かを述べたことがあるか、たとえば条約への記述や、関連する勧告が出されたことがあるかどうかを、調べているところです。
部分的にわかったことを、ここに掲載します。

下記の159号条約、および、「障害者の職業リハに関する勧告」(99号勧告)を修正する際の予備報告書に、記述があります。

障害者の職業リハビリテーション及び雇用に関する条約(第159号)(日本は1992年6月12日に批准)
第四条
 第二条の政策は、障害者である労働者と他の労働者との間の機会均等の原則に基づくものとする。障害者である男女の労働者の間における機会及び待遇の均等は、尊重されなければならない。障害者である労働者と他の労働者との間の機会及び待遇の実効的な均等を図るための特別な積極的措置は、他の労働者を差別するものとみなしてはならない。

全文の日本語訳はここから。
http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/standards/c159.htm


「障害者の職業リハに関する勧告」(99号勧告、1955年)修正の予備報告書
※時期は80年代のはじめと見られる。

障害をもつ女性の問題
 女性障害者の問題については、ほとんど調査も国際的な統計もない。しかし、今日の世界の障害者のすくなくとも1/3、女児を含めると女性障害者は2億2500万人に達すると推測されている。また各国の総人口の約5%を占めていると推測されている。
 女性障害者は、広く教育、雇用、経済的な立場、結婚と家族、ヘルスケアー、リハなど人生のすべての分野で、女性であること、障害をもつことから二重の差別を受けている。
 ILOは、女性障害者がすくなくとも職業リハの機会を公平に保障しなければならないことを指摘している。

引用元
「ILOの職業リハビリテーションに関する条約、勧告の意義」大山博
http://repo.lib.hosei.ac.jp/bitstream/10114/5548/1/33-3-4oyama.pdf

(以下略)


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◆【上映会情報・東京】 ここにおるんじゃけぇ
(2012年8月21日 DPI女性障害者ネットワーク)

『ここにおるんじゃけぇ』上映
(2010年/97分/監督:下之坊修子)
<内容>
24時間介護を受ける佐々木千津子さんは、ビンク色の髪とジーパン姿で街をゆく。
ヘルパーに愛され、猫を愛する、涙と笑いの日々。

ドキュメンタリー・ドリームショー 山形in東京2012

オーディトリウム渋谷 8.28 (火)13:00 〜上映後、下之坊監督のトーク有り
ポレポレ東中野 9.2 (日) 12:30〜
詳細は http://www.cinematrix.jp/dds2012/


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◆障害女性の課題を見えるようにするためのデータ
(2012年8月9日 DPI女性障害者ネットワーク)

差別禁止法の議論に加え、政策委員会もはじまり、基本計画に関する議論もはじまりましたね。それぞれの場で、障害女性の課題が話されていくことになるとは思うのですが、なかでも、特に私が気になっているのは、以下、2009年に国連の女性差別撤廃委員会でも勧告がだされた「マイノリティ女性に関する情報の欠如」、に関わる部分、障害者に書かる男女別統計データの課題というところです。

第三次男女共同参画基本計画・第8分野でも、「(障害者に関わる統計について)男女別の統計情報の充実等についても検討する」と書かれていますが、実際には、その後も、障害者に関わる統計を男女別でわけ、分析するといったことはほとんどやれているとは思えない状況。基礎データづくりという国や自治体の責任を果たしてもらうという意味では、今後どんな書き込みが必要になってくるのか、みなさまにもお知恵を拝借したいところです。

以下、参考までに。上記引用か所の引用です。

◇女性差別撤廃委員会 第6回日本政府審査総括所見 2009年8月
http://www2.ohchr.org/english/bodies/cedaw/docs/co/CEDAW.C.JPN.CO.6.pdf〔PDF〕
マイノリティ女性:アイヌ、部落、在日コリアン、沖縄など、マイノリティ女性の教育、雇用、健康、福祉、暴力などに関する情報の欠如に遺憾の意を表明。マイノリティ女性への差別を撤廃するため、意思決定機関にマイノリティ女性の代表を加えることを勧告。

◇第三次基本計画 2010年12月
第8分野 高齢者、障害者、外国人等が安心して暮らせる環境の整備障害者が安心して暮らせる環境の整備
ア 総合的な障害者施策の推進
・障害者の権利に関する条約(仮称)の締結に必要な国内法の整備を始めとする我が国の障害者に係る制度の集中的な改革を行うこととしており、障害者基本法(昭和 45年法律第 84 号)の改正、障害を理由とする差別を禁止する法律の制定、障害者総合福祉法(仮称)の制定等を目指す。
・上記の検討・構築に当たっては、「男女の平等」を含む上記条約の原則を十分に踏まえるとともに、男女別の統計情報の充実等についても検討するなどして男女共同参画の視点に十分配慮する。

(2012年8月20日 追記)(以下、部分略)――――――――――

◇女性差別撤廃委員会 第6回日本政府審査総括所見 2009年8月

には、投稿1913番に紹介された「マイノリティ女性」に続いて、(マイノリティ女性のなかに、障害女性も、含められていたと思います)、「弱い立場の女性」というのもありましたね。

――――
●弱い立場の女性
農村女性、シングルマザー、障害女性、難民女性、移住女性など、複合差別に遭いやすい弱い立場の女性について情報統計を提供し、特別なニーズに応じた政策をとるよう勧告。
――-
上記は、アジア女性資料センターが要約された紹介です。

ここから、少しずつ、男女共同参画局あたりの動きがあって、同じく第三次男女共同参画基本計画には、「男女別の統計情報の充実等についても検討する」という表現ですが言葉が加えられたという流れでした。

障害者の性別に着目した基礎データが出されるようにするために今後、国の法令や文書への書き込みはもちろん、各省庁や地方公共団体に対してどんな働きかけが必要か。継続して取り組む必要があります。

アジア女性資料センターの関連ページ
http://ajwrc.org/jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=486


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◆次回女性ネット会議のお知らせ
(2012年8月3日 DPI女性障害者ネットワーク)

お世話になっております。DPI日本会議の佐藤です。
次回会議のお知らせです。

8月15日(水)13:30〜16:30
会場は、DPI日本会議事務局(最寄駅:神保町駅、東西線竹橋駅)
http://www.dpi-japan.org/inquiry.html
お盆の只中ではありますが、ぜひご参加ください。スカイプでの参加も歓迎です!

こちらのML、もしくはdpiwomen★gmail.comまでご一報下さい。(★→@)


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◆「女性障害者のしゃべり場」を上田で開きます
(2012年8月2日 DPI女性障害者ネットワーク)

佐々木貞子さんにご協力いただいて、長野県の上田市で「女性障害者のしゃべり場」を開くことになりました。

9月に県の研究会でおこなうヒヤリングにお話に行くにあたって、皆さんに助けていただけたらと思って、最初はほんの小人数でと考えていましたが、長野市の女性障害者の方達がバスで来てくださることになり、14名ほどの申し込みがありました。

遠くておいでいただくのは難しいかと思いますが、皆さんのまいてくださったタンポポの種が、信州でも芽を出していることを感謝してお知らせしたいと思います。

■「女性障害者のしゃべり場〜私たちの声を「障害のある人もない人も共に生きる社会を目指す研究会」に伝えよう」を開きます。
千葉から佐々木貞子さんをお招きして、報告書「障害のある女性の生活の困難」をまとめたDPI女性ネットの活動と、全国の女性障害者の調査結果についてお話を伺う他、私たちがこの地域で直面している困難や、問題解決のしくみづくりについて考えあいます。
そして、長野県の「障害のある人もない人も共に生きる社会を目指す研究会」に私たちの意見をどのように伝えていったらよいか、率直な意見交換をしたいと思います。

日にち 8月11日(土曜日) 13時〜16時
会場 上田市ふれあい福祉センター 3階訓練室
リーダー 佐々木貞子(DPI女性ネット)、広沢里枝子(上小地域障害者自立支援センターウイング ピア・カウンセラー)


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◆7/27 差別禁止部会
(2012年7月28日 DPI女性障害者ネットワーク)

障害者政策委員会のもとでは初めての差別禁止部会が、昨日7/27に開かれました。
障がい者制度改革推進会議のもとで21回開かれてきましたから、通算で22回目ですが、障害者政策委員会のもとでは、第1回ということになっています。

今回から委員として出席された加納恵子さんは、果敢に発言されて、とても頼もしく感じました。他に、大野更紗さん、植木淳さんが新しく委員に入っていました。
部会は、いわゆる骨格提言にあたる文書(*)を検討中で、その方向はこれまですでにかなり決まっています。これから開かれる部会はあと3回だけ(8/17、8/31、9/14)。 7/27ふくめて最後の4回だけに出席し意見を言う新しい委員は、てとても大変だと思います。

(*)他の部会の提言と混同されないように、「差別禁止部会の意見」という名称で呼ばれるようです。部会が9月中に作成して政策委員会に提出し、内閣が差別禁止法案をつくる材料の一つになります。

7/27には、部会長と副部会長(部会三役)が作成した「差別禁止部会の意見」の案のうち、総論「国等の責務」と「紛争解決の仕組み」が、検討されました。「国等の責務」には、とくに留意を要する領域として、「ハラスメント」「欠格条項」とともに、「障害女性」が書かれていました。加納さんはじめ、数人の委員が意見を言いました。その結果どう修正されたかが、次回に分かるでしょう。

8/17と8/31は、各論の案の検討です。8/31は、婚姻、妊娠、出産、養育がテーマに入っています。行かれる方は、傍聴しましょう。

7/27差別禁止部会の資料や委員の名簿は、以下のアドレスから見ることができます。
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/index.html

1回から21回の資料や議事録は、以下から見ることができます。
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#bukai


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◆JDF差別禁止法案(総則など/7月27日版)
(2012年7月27日 DPI女性障害者ネットワーク)

差別禁止法関係の報告・情報等です。
1.JDF差別禁止法案(前文、総則、検討規定/7月27日版)
ようやく昨日開催されたJDFの幹事会での承認を受け、総則、前文、検討規定の部分を7月27日版として今日の差別禁止部会に提出することにやっとこぎつけました。情報については各則で、という強い意見が出され、総則の定義からは削除となりました。
まだ、バージョンアップあり、です。
各則のまとめはこれからです。

2.民主党に差別禁止法PT
会長は江田五月さん、会長代理に石毛さん、副会長は民主調の部門会議を代表する方、事務局長は黒岩さん
7月31日に第3回PTが開催され、JDFもヒアリングを受けます。

3.今後の差別禁止部会
8月17日@雇用・就労、A司法手続、B政治参加(選挙等)、C公共的施設及び交通施設、D情報
8月31日E教育、F商品、役務、不動産の利用、G医療、H資格取得(欠格事由)、I婚姻、妊娠、出産、養育
9月14日まとめ
9月28日予備日
のよていだそうです。


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◆障害者政策委員会が第一回会合
(2012年7月26日 DPI女性障害者ネットワーク)

7月23日に開かれた第一回障害者政策委員会の、資料と動画が、内閣府サイトにアップされています。
資料のなかに、差別禁止部会の設置についての文章と名簿もあります。

資料4
差別禁止部会の設置について

1 障害者に対する差別の禁止の在り方については、新たな障害者基本計画の策定に当たり重要な課題であることに鑑み、障害を理由とする差別の禁止に関する法制の制定について調査検討するため、障害者政策委員会運営規則第五条に基づき、差別禁止部会(以下「部会」という。)を置く。
2 部会に部会長を置き、部会の事務を掌理させる。
3 部会は、平成24年9月を目途に調査検討を終えるものとする。部会長は、その結果を障害者政策委員会に報告するものとする。
4 上記に掲げるほか、部会の運営に関し必要な事項は、部会長が部会に諮って定める。

政策委員会のページURL
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/index.html


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◆男女共同参画白書
(2012年7月26日 DPI女性障害者ネットワーク)

(以下、部分略)
毎年、内閣府が出している男女共同参画白書の今年のものが先月でました。
白書には、第三次男女共同参画基本計画にそった施策の実施状況などがでていますが、障害に関わる記述はどうなっているだろうとみてみました。
http://www.gender.go.jp/whitepaper/h24/zentai/pdf/index.html
(現状ではPDFファイルのみの提供。後日、HTMLでも読めるようになるようです)

そうしたところ、・・・昨年度はせっかく障がい者制度改革推進会議が、第二次意見(障害者制度改革の推進のための第二次意見 2011年12月)に、障害女性に関する複合差別についての記述をしたにも関わらず、そのことにはまったく触れられていませんでした。。白書には、ただ、障害者施策の一般的な状況(制度改革を推進しているということと、障害者週間や障害者の日にけいはつを実施している・・、バリアフリー施策を実施しているということ)が、例年通り書かれているのみ。。

複合的な困難ということについての施策状況は、法務省が実施している、相談電話「女性の人権ホットライン」等の実施、、と、文科省と厚労省の人権教育、医療関係者教育といったようなことが書かれているのみでした。。

複合差別について触れた第三次計画ですが、、実際の報告をみるとなんだかまったく意味をなしていないように思えてしまいますね。。

なお、今年度の施策の方向について書かれている後半の部分でも、障害に関して、障害女性といった複合差別的な課題はまったく触れられていませんでした。


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◆ホームページ更新しました!
(2012年7月25日 DPI女性障害者ネットワーク)

DPI女性者ネットワークのホームページを更新しました。
各新聞で取り上げられた記事を見られて、DLできるようにしています。
ぜひご覧になって下さい!
http://dpiwomennet.choumusubi.com/

よろしくお願いいたします。


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◆差別禁止部会 7月13日の内容から
(2012年7月14日 DPI女性障害者ネットワーク)

傍聴に米津さんが行って下さった昨日の差別禁止部会の速報です。
おなじく会場にいた人が傍聴しながらとったメモを、そのとりまとめに協力した人が下のURLに掲載しています。
部会の議事録は、いずれは内閣府サイトに公表されるので、正確にはそちらをごらんいただくとして、要点はわかりやすいメモと思います。

第21回障がい者制度改革推進会議 差別禁止部会
平成24年7月13日(金)14:00〜18:00
http://togetter.com/li/337700

当日の資料として、三人の委員(浅倉さん、池原さん、大谷さん)から、「障害者差別禁止法要綱(案)」が提出されています。
文書は内閣府サイトから見ることができます。
妊娠、出産、避妊、家族形成等に関して差別が行われないこと、障害女性の複合差別への認識と施策の必要が、書きこまれています。

内閣府サイト・第21回差別禁止部会のページ
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/b_21/index.html

差別禁止部会のトップページ
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#bukai


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◆障がい者制度改革推進会議差別禁止部会(第21回)の開催及び一般傍聴者の受付について
(2012年7月13日 障がい者制度改革推進会議担当室)

1. 日時:平成24年7月13日(金) 14:00〜18:00
2. 場所:全国障害者総合福祉センター戸山サンライズ 2階大研修室
3. 議題:
(1)部会提言の取りまとめについて (その1)
(2)その他
4. 一般傍聴希望者の受付
傍聴を希望される方は以下の要領によりお申し込みください。
* 会場設営の関係上、予め御連絡いただきますようお願いいたします。
* 葉書、FAX又は電子メールにて下記連絡先に御申し込みください。
(別紙を御参照ください。また、電話での御申し込みはご遠慮ください。)
* 申し込みの締め切りは7月10日(火)<17時必着>といたします。
* 希望者が多数の場合は、抽選を行います。その結果傍聴できない場合もありますので、ご了承ください。抽選の結果、傍聴できる方に対しては、7月11日(水)(〆切翌営業日)までに結果を連絡します。(傍聴できない方には特段通知等いたしません。)
5. 抽選の結果傍聴できることになった方へ
* 入館時に身分証等で氏名を確認させていただき、発送いたします傍聴券のご本人であることが確認できない場合には、建物への入館もお断りいたしますので、予めご了承下さい。抽選の公正と警備の観点から、ご協力願います。
* お車での来庁を必要とされる場合には、7月12日(木)正午までに車種・ナンバー・色を登録いただければ玄関の前まで入ることは可能です。ただし、駐車スペースに関しては原則として、ご用意できませんので、周辺の民間駐車場をご利用下さい。なお、障害等があり、特段の事情がある場合には、個別にご相談下さい。

連絡先
内閣府障がい者制度改革推進会議担当室
TEL:03−5253−2111(内線44174)
FAX:03−3581−0902

宛先
(1)葉書により申し込みを行う場合
〒100-8970 東京都千代田区霞が関3-1-1 合同庁舎4号館 内閣府障がい者制度改革推進会議担当室 宛
(2)FAXにより申し込みを行う場合
FAX番号:03-3581-0902 内閣府障がい者制度改革推進会議担当室 宛
(3)ホームページにより申し込みを行う場合
申し込みを行う場合は、以下のフォームよりお願いします。
登録フォーム https://form.cao.go.jp/shougai/opinion-0005.html
記載事項
* 表題 「障がい者制度改革推進会議差別禁止部会(第21回)傍聴希望」
* 傍聴希望者の「御名前(ふりがな)」、「連絡先住所・電話番号・FAX番号」、
「介助者の有無及び人数」、(差し支えなければ)「勤務先・所属団体」
その他
* 車椅子で傍聴を希望される方は、その旨お書き添えください。
* お一人1枚(1通)ずつ申し込みください。

《傍聴される皆様への注意事項》
会議の傍聴にあたり、会議運営上必要な注意事項を、会場に掲示しますので、ご留意下さい。これらをお守りいただけない場合には、退場していただくことがあります。 
障がい者制度改革推進会議担当室
内閣府ウェブサイト掲載ページ
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kinshibukai_youkou.html


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◆リバティセミナー「命の選択?−出生前診断にどう向きあうか−」
(2012年6月23日 リバティおおさか)

 1972年の「優生保護法改悪阻止運動」から40年。 中絶の許可条件から経済的理由を削除し、胎児の障害を新たな理由に加えた胎児条項を導入しようとした「優生保護法改悪」はもう過去の話なのか? 出生前診断の技術がますます進展する現在、命の選択の問題に私たちはどのように向きあうことができるのか?
 1972年の運動以降、現在に至るまで優生思想の問題に関わり続けてきた米津知子さんのお話しから、これらの問題について考えていきます。

【日時】2012年6月23日(土)14時〜
【講師】米津知子(SOSHIREN女(わたし)のからだから)
1948年生まれ。ポリオの障害をもち、リブ新宿センターの活動に参加。現在、「SOSHIREN女(わたし)のからだから」「DPI女性障害者 ネットワーク」などのメンバーとして活動。女性と障害者が互いに分断されがちな優生思想の問題 に対して、多くの問題提起をおこなってきた。
【場所】リバティホール(リバティおおさか内)
【参加費】入館料のみ
*なお参加費はおとな250円、障害者は無料(介助者も)


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◆障がい者制度改革推進会議差別禁止部会(第20回)の開催及び一般傍聴者の受付について
(2012年6月29日 内閣府障がい者制度改革推進会議担当室)

日時:平成24年6月29日(金) 14:00〜18:00
場所:合同庁舎第4号館 2階 220会議室
議題:
(1)部会提言の取りまとめの方向性について
(2)その他
一般傍聴希望者の受付
傍聴を希望される方は以下の要領によりお申し込みください。会場設営の関係上、予め御連絡いただきますようお願いいたします。葉書、FAX又は電子メールにて下記連絡先に御申し込みください。(別紙を御参照ください。また、電話での御申し込みはご遠慮ください。)
申し込みの締め切りは6月26日(火)<17時必着>といたします。希望者が多数の場合は、抽選を行います。その結果傍聴できない場合もありますので、ご了承ください。抽選の結果、傍聴できる方に対しては、6月27日(水)(〆切翌営業日)までに結果を連絡します。(傍聴できない方には特段通知等いたしません。)

抽選の結果傍聴できることになった方へ
入館時に身分証等で氏名を確認させていただき、発送いたします傍聴券のご本人であることが確認できない場合には、建物への入館もお断りいたしますので、予めご了承下さい。
抽選の公正と警備の観点から、ご協力願います。
お車での来庁を必要とされる場合には、6月28日(木)正午までに車種・ナンバー・色を登録いただければ玄関の前まで入ることは可能です。ただし、駐車スペースに関しては原則として、ご用意できませんので、周辺の民間駐車場をご利用下さい。なお、障害等があり、特段の事情がある場合には、個別にご相談下さい。

連絡先
内閣府障がい者制度改革推進会議担当室
TEL:03−5253−2111(内線44174)
FAX:03−3581−0902

宛先
(1)葉書により申し込みを行う場合
〒100-8970 東京都千代田区霞が関3-1-1 合同庁舎4号館 内閣府障がい者制度改革推進会議担当室 宛
(2)FAXにより申し込みを行う場合
FAX番号:03-3581-0902 内閣府障がい者制度改革推進会議担当室 宛
(3)ホームページにより申し込みを行う場合
申し込みを行う場合は、以下のフォームよりお願いします。
登録フォーム
https://form.cao.go.jp/shougai/opinion-0005.html

記載事項
表題 「障がい者制度改革推進会議差別禁止部会(第20回)傍聴希望」
傍聴希望者の「御名前(ふりがな)」、「連絡先住所・電話番号・FAX番号」、「介助者の有無及び人数」、(差し支えなければ)「勤務先・所属団体」

その他
車椅子で傍聴を希望される方は、その旨お書き添えください。お一人1枚(1通)ずつ申し込みください。

《傍聴される皆様への注意事項》
会議の傍聴にあたり、会議運営上必要な注意事項を、会場に掲示しますので、ご留意下さい。これらをお守りいただけない場合には、退場していただくことがあります。

障がい者制度改革推進会議担当室

※上記の掲載元(内閣府ウェブサイト上)
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kinshibukai_youkou.html#betsu

※差別禁止部会のページ
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#bukai


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◆「障害のある女性の生活の困難・複合差別実態調査」報告会ご案内とご参集のお願い
(2012年6月13日 DPI女性障害者ネットワーク)
 障害があり、女性であることは、この社会の中で複合的な生き難さにつながっています。
 DPI女性障害者ネットワークが2011年度に行なった、「障害のある女性の生活の困難 人生の中で出会う複合的な生きにくさとは(複合差別実態調査)」の報告会を行います。報告会では、この1年間に行ってきたアンケート、聞取りによる87人の障害女性の声をお伝えすると同時に、都道府県の男女共同参画計画・DV基本計画のなかにみる、障害女性に関わる施策の現状をお伝えします。
 この調査結果から、私たちは障害女性の抱える問題に対応し実情を改善する施策の必要性を痛感しました。とくに、現在検討されている「障害者差別禁止法」に、障害女性のための条文を作って欲しいと考えています。ぜひ多くの方にご参加いただき、障害女性の現状を共有し、今後につなげていくための一歩を進められたらと思っています。

■主催: DPI女性障害者ネットワーク
■後援: 日本障害フォーラム(JDF)
■日時: 2012年 6月13日(水)11:30−13:00
■会場: 衆議院第二議員会館第5会議室

■プログラム:
11:30 アンケート、聞取り調査からの報告
12:00 自治体の計画に関する報告
12:15 回答者のひとり 森崎里美さんからの発言
12:30 質疑応答 今後に向けた提言

※ ご参加いただいた方には、報告書を一冊お渡しします。
※ 情報保障について 報告書は点字、テキストデータもあります。13日当日は筆記通訳の用意があります。必要な情報保障のあるかたは、事前に、できれば早めに、お申し込みと併せてお知らせください。

・議員会館の外からご参加くださる方は、通行証の準備などの都合上、お名前、ご所属、連絡先を、6月11日までにお知らせください。
FAX03-5282-0017
お名前
ご所属等
連絡先
その他

<申込み・お問い合わせ先>
特定非営利活動法人DPI日本会議気付 DPI女性障害者ネットワーク
(担当:鷺原・島野・佐藤)
E-mail: dpiwomen★gmail.com (★→@)
TEL: 03-5282-3730
FAX: 03-5282-0017

*複合差別実態調査と報告書作成は、2011年度キリン福祉財団助成事業として行いました。

同文のちらし(PDF モノクロ) http://db.tt/3NyCvf7f


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◆【集会案内】6月10日災害・復興とジェンダー〜被災地の声を政策に〜@文京区
(2012年6月10日 東日本大震災女性支援ネットワーク)
+++++++++++++++++++++++++
東日本大震災女性支援ネットワーク・報告会のお知らせ
「災害・復興とジェンダー〜被災地の声を政策に〜」
+++++++++++++++++++++++++

■日時:6月10日(日) 13:00〜17:30
■会場:文京学院大学 本郷キャンパスB 館 4階 B−406教室
 東京メトロ南北線 東大前駅2番出口すぐ
 http://www.u-bunkyo.ac.jp/about/page/campus.html

■参加費 500 円
■文字通訳あり
■申込 先着60 名
★申込みは、こちらのフォームからお願いします。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/24d511ce195615

【プログラム】
13:00-14:30 モデル研修
14:30-15:45 暴力・支援者調査・フォトボイスの発表
15:45-16:00 休憩
16:00-16:30 政策提言
16:30-17:30 質疑応答・議論

東日本大震災から、1 年半近くが過ぎようとしています。この間、女性に対する様々な支援が行われてきましたが、まだまだ不十分です。復興だけでなく防災という観点からも女性支援が必要です。
東日本大震災女性支援ネットワークでは、2011 年5月からの1年間の活動を振り返り今後、女性支援の課題を復興から防災にどうつなげていくべきか、どのような政策提言をすべきかを、ともに考えたいと思います。
女性の視点を盛り込んだ支援者のためのモデル研修や災害における女性や子どもへの暴力調査の結果も発表します。ぜひご参加ください。
※後日、報告会の模様を録画した動画をサイトに掲載予定です。
詳細はこちらです。
http://risetogetherjp.org/?p=2015

申込先・お問い合わせ:東日本大震災女性支援ネットワーク
TEL & FAX : 03-3830-5285
e-mail : office★risetogetherjp.org (★→@)


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◆ろう・難聴女性のエンパワメント 〜自分らしい生き方や働き方を考える〜
http://www.women.city.yokohama.jp/find-from-p/p-seminar/search/detail/?id=3190
(2012年6月17日 Lifestyles of Deaf Women)
ろう・難聴女性は、「きこえないこと」と「女性であること」から、さまざまな困難があります。
周囲の理解や協力を得て、自分らしく輝いて生きるには、どうしたらよいでしょうか。
   「自分のやりたい仕事って?」
   「結婚・出産後も働きたい!」
   「地域で子育て、どうしてる?」
自分らしいライフデザインを描きたいと考えている、ろう・難聴女性、子育て中のろう・難聴主婦やワーキングマザー、聴覚障害児を持つ親御さん、聴覚障害教育に携わる皆さん、聞こえる・聞こえないに関わらず、皆で話しあってみませんか!

【日時】2012年6月17日(日)13:00-16:00(12:30開場)
【会場】 フォーラム(男女共同参画センター横浜)3階 セミナールーム2・3
JR・横浜市営地下鉄戸塚駅徒歩5分(できるだけ公共機関をご利用ください。)
【内容】
◆講演会  13:00-14:00
講師:倉方厚子氏
テーマ:「社会への啓発活動に取り組んできた人生  
         〜女性としてより聴覚障害者個人として〜」
略歴:東京聴覚障害者自立支援センター運営委員長/世田谷区福祉専門学校非常勤講師。長年にわたり数少ない障害者運動の女性リーダーとして、聴覚障害者の福祉事業に率先して尽力。講演では、今まで取り組んでこられたことや次世代へのメッセージを中心にお話し頂きます。

◆意見交流会 14:00-15:00
  ・職場での上司や同僚とのコミュニケーション
  ・保育園に預けて働くワーキングマザー の子育て
  ・子育てにおける地域のママ友づくり   などなど。。
◆おしゃべり会 15:00-16:00  自由参加です。
【対象】   一般 50名  
【参加費】  1,000円
【情報保障】 講演会と意見交流会のみ読取通訳(手話通訳)・文字通訳つき
【申込・問い合わせ】 ブログの申込フォームよりご送信ください。
【注意事項】
   ・当日は、写真およびビデオによる撮影を行いますので予めご了承願います。(映りたくない方は、映らないようにしますのでスタッフにお申し付け下さい)
   ・当日参加も可能ですが、準備の都合上、できるだけ事前申込をお願いします。
【保育】保育希望の方は、当会への申込とは別途、直接下記へお申込ください。
◎保育 1歳6ヵ月〜未就学児(予約制・有料)
  *保育申込先:フォーラム「子どもの部屋」 TEL:045-862-4750
  *受講決定後、直接、フォーラム「子どもの部屋」に6月10日までに申込してください。
  *経済的に困難な事情がある横浜市内在住・在勤・在学の方には、保育料が
   免除される制度があります。保育申込の際にお申し出ください。
  *電話での申込みが難しい場合は、電子メールで7日前までにお申込ください。
   Eメール:yjkoza★women.city.yokohama.jp ★→@
   その際、@保育するお子さんの名前Aお子さんの年齢と生年月日B講座に参加する方の名前C住所D連絡先Eお子さんのアレルギーの有無 を明記ください。


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◇第18回差別禁止部会 資料と動画が内閣府サイトにアップ
(2012年5月11日 DPI女性障害者ネットワーク)

今日の差別禁止部会の資料と、動画が、内閣府サイトの
差別禁止部会のページ上にアップされています。
このメールの文末に差別禁止部会のページURLを記載します。

動画にアクセスすると、直接傍聴した人とだいたい同じ情報を、
いつでも都合のよいときに視聴できます。

動画は3分割して配信されています。
分割1/3に加納さんと米津さんの報告が納められています。
分割2/3は、大野更紗さんの報告(難病者の状況について)と、三人の報告への質疑です。
分割3/3は最後におこなわれた議論が入っています。

私は、今夜アップされた動画と同じものを、会議場で、リアルタイムで見ました。
動画には、音声・字幕・手話がついています。

傍聴席には前回より多数こられていて、4月の報告会に続いて
足を運んでくださったかたも、兵庫から参加されたかたもおられました。
報告、傍聴のみなさま、大変おつかれさまでした!ありがとうございました。

差別禁止部会のページ http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#bukai


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◇DPI女性障害者ネットワークの報告書が完成しました!
(2012年04月05日 DPI女性障害者ネットワーク)

皆さま

お知らせです。
私たち、DPI女性障害者ネットワークが2011年度に取り組んできた「障害のある女性の生活の困難―人生の中で出会う複合的な生きにくさとは―複合差別実態調査」の報告書が完成しました。

〇報告書の詳細
題 名/障害のある女性の生活の困難―人生の中で出会う複合的な生きにくさとは―複合差別実態調査報告書
編 集/DPI女性障害者ネットワーク
頒 価/送料+手数料(本体は無料頒布)
判 型/A4判68頁
デザイン/いしづかゆり
印 刷/株式会社興栄社
発 行/2012年3月
※点字版・テキストデータ版あり
※点字版・テキストデータ版の利用条件
 視覚障害等で活字印刷は読めない方に、「個人利用、複製不可」の条件で提供するものです。

【内 容】
はじめに
DPI女性障害者ネットワークの沿革

Aチーム 障害のある女性の生きにくさに関する調査 編
 活動報告
 グラフと集計結果概要
 複合差別実態調査――障害のある女性の生きにくさに関する調査回答から見えてきたこと
 私の生きにくさは〜障害女性の語りから〜

Bチーム 制度・政策 編
 都道府県の男女共同参画計画とDV防止計画のなかの障害女性
 都道府県男女共同参画計画とDV防止計画
 女性支援活動を行っている方からのご寄稿

資料編
 障害者権利条約やこのかん提出した意見書、学習会資料等
 東日本大震災の際に作成した「あなたの周りにこんな方がいたら」リーフレット紹介
 文献・ビデオのリスト
 実際に調査に使用した調査票

メッセージ

【お問い合わせ先はこちら】
  〒101-0054  東京都千代田区神田錦町3−11−8武蔵野ビル5F
  特定非営利活動法人DPI日本会議気付 DPI女性障害者ネットワーク
  (担当:鷺原[さぎはら]・島野[しまの]・佐藤[さとう])
  TEL 03-5282-3730 FAX03-5282-0017 E-mail dpiwomen★gmail.com(★→@)
  WEB http://dpiwomennet.choumusubi.com/

※この事業は、2011年度に公益財団法人キリン福祉財団から助成を受けて行ったものです。


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◇「障害のある女性の生活の困難・複合差別実態調査」報告会のご案内
(2012年3月29日 DPI女性障害者ネットワーク)

「障害のある女性の生活の困難・複合差別実態調査」報告会
(2011年度キリン福祉財団助成事業)
日時:2012年4月14日(土)11:00から13:30
場所:東京都千代田区 全国心身障害児福祉財団ビル 第1・2会議室
地図:http://www.shougaiji-zaidan.or.jp/information/printmap.pdf〔PDF〕


今回は、DPI日本会議の2011年度第5回常任委員会の開催日に14時からの会議の前に開催するかたちで、加盟団体から常任委員やオブザーバーの参加も予定されています。

案内状作成はこれからなので、できたときにまたお知らせします。

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■報道

◆障害持つ女性が雑誌作り : ミックスニュース : 大手小町
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20121125-OYT8T00202.htm?from=yoltop
(2012年11月25日 読売新聞)
◎企画や編集、モデルにも おしゃれ、恋愛前向きに
 今年8月に創刊された「Co―CoLife女子部」。第1号は好評のため3000部を増刷し、計8000部が発行された
 障害のある女性向けの無料季刊誌「Co―CoLife(ココライフ)女子部」が発刊され、注目を集めている。
 誌面に登場するモデルや取材・編集に携わるのは、いずれも障害を持つ女性たち。外出や恋愛に消極的になりがちな人たちに、「一歩を踏み出すきっかけ」を提供したいと、ファッションやグルメ、恋愛成就の秘策など、“女子力アップ”に役立つ情報を詰め込んでいる。
 「私の車いすを意識せず、仕事でもプライベートでも、一人の人間としてみてくれた。一緒にいて気持ちが楽になれる人だな、と感じました」
 職場の上司と3年前に結婚した女性会社員(35)の話に耳を傾けながら、同誌編集スタッフの松永幸枝さん(30)が熱心にメモを取る。
 11月上旬、東京都中野区の事務所で、27日に発刊予定の同誌第2号に掲載する記事のインタビュー取材が行われた。障害のある女性と障害のない男性がどんな風に関係を築き、夫婦になったのかを解き明かすという。
 「障害があると恋愛や結婚に臆病になりがち。うまくいっているカップルを紹介することで、読者に前向きな気持ちになってほしい」と松永さんが企画した。松永さん自身も耳に障害があり、「この仕事を通じて、徐々に自分に自信が持てるようになってきました」と話す。
 同誌は今年8月に創刊された。福祉機器の貸し出しなどを行う民間企業が発行していた障害者向けの有料季刊誌が前身。この雑誌は昨年、資金難で休刊となったが、読者モデルなどを務めた障害のある女性たちから復刊を望む声が高まっていた。そのため、障害者の支援などを行うNPO法人「施無畏(せむい)」(東京)が編集権を引き継ぎ、協賛金や広告料などを元に無料季刊誌として再出発した。
 約20人の女性らがボランティアで参加し、企画や編集、営業などの作業にあたる。誌面に登場する障害者モデルもインターネットなどを通じて募集した。
 素人集団の上、スタッフの多くが平日は別の仕事を持っているという。プロデューサーの遠藤久憲さんは、「時間もお金も人手も足りない作業だが、当事者自らが手作りする雑誌は珍しく、意義は大きい」と強調する。
 第2号の巻頭では、車いすなどの操作がしやすい薄手の冬服ファッションを特集するほか、車いすで京都のパワースポットを旅する企画、セックスについて率直に語り合う女子座談会などを掲載する予定。1万部を発行し、全国の福祉作業所やリハビリ病院など、協力施設約130か所で入手できる。場所はホームページ(http://www.co-co.ne.jp)で調べられる。
 「障害のあるなしにかかわらず、おしゃれや恋愛を楽しめる社会になれるよう応援したい。待っている読者のためにも長く続けたい」と遠藤さんは話している。(板東玲子)


◆日本テレビ リアル×ワールド 「THIS IS MY LIFE2〜新しい命を受け入れて〜」
(2012年11月17日(土)10:30〜11:25 NTV *関東ローカル)
【詳しくはこちら】 http://www.ntv.co.jp/program/detail/21815282.html


◆NHK福祉ポータル ハートネットTV “出生前検査”は何をもたらすのか―当事者からの提言―
(2012年11月14日(水)20:00〜20:29(再放送11/21(水)13:05〜) NHK Eテレ)
【詳しくはこちら】 http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2012-11/14.html


◆母体血による出生前診断で公開シンポ- 研究体制のあり方や優生思想の懸念議論
(2012年11月13日 キャリアブレイン)
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/38578.html
 日本産科婦人科学会は13日、母体血による出生前診断の導入の是非や方法に関する公開シンポジウムを東京都内で開き、障害者団体、産科医、報道陣、一般の人など約360人が参加した。臨床研究として母体血出生前診断を扱う国立成育医療研究センター周産期センター長の左合治彦氏は、「99%の確率で染色体異常が分かる」という報道が先行していることに対し、99%という数字は、羊水検査を受ける集団よりもリスクの高い集団に限って検査した場合の陽性的中率(検査で陽性と出て、実際に染色体異常がある確率)であることを説明。遺伝子医療にかかわる医師や認定遺伝カウンセラー、ダウン症の患者団体など、さまざまな立場の人も講演し、フロアからも活発に質問が投げ掛けられた。
 母体血を用いる出生前診断は、胎児がダウン症などの染色体異常を持つ確率を、妊婦の血液の分析により知ることができる。これまで行われている羊水検査は、流産のリスクがあるのに対し、母体血検査ではリスクがないという。一方で、羊水検査は異常を確定できるが、母体血検査では確率しか知ることができない。母体血検査については、米国企業が分析サービスを始めており、日本での導入の是非やその方法について日本産科婦人科学会が12月をめどに指針作りを進めている。
 左合氏は、罹患率が10分の1ほどの非常に高いリスクの被験者集団では陽性的中率は99.1%だが、羊水検査の対象となる罹患率50分の1の集団の場合は95.3%、高齢妊娠(35歳)のリスクと同等の罹患率250分の1の集団では79.9%にまで下がることを解説。一方で、陰性的中率(検査が陰性で、実際に染色体異常がない確率)は、どの集団でも99.9%以上であり、陽性と出た場合は、羊水検査などの確定検査が必要であることや、陰性の場合は確定検査が不要で、羊水検査に伴う流産のリスク(300分の1)を回避できるというメリットを説明した。このほか、臨床研究について、▽目的は遺伝カウンセリングの内容を検討するための基礎資料作り▽検査費用は自己負担▽検査の対象は、染色体異常のある子を分娩した経験のある女性や高齢妊娠など限り、誰でも受けられるわけではない▽米国の民間検査会社に分析を委託▽研究という形を取ることで、検査を提供する医療機関を限定し、質を保てる−など、詳細を説明した。
 これに対し、北里大医学部附属医学教育研究開発センターの齋藤有紀子准教授は、検査を受けられる対象者を限定することに関し、「限定が具体的であればあるほど、優生的になる」との懸念を指摘。1999年に、母体血清マーカー検査(遺伝子レベルではなく、血中のタンパク質などから先天性異常の確率を調べる検査)が導入された際の旧厚生省の審議会における議論を振り返り、当時「医師が検査の情報を積極的に知らせる必要はない」「医師は検査を勧めるべきではない」とし、妊婦からの要請があった場合は説明するとした見解を十分に踏まえる必要性を強調した。
 この検査では、21トリソミーと18トリソミー、13トリソミーの確率が出される。日本ダウン症協会理事長の玉井邦夫氏は、「報道では、常に21番のダウン症に向けられている。それはなぜかと考えると、彼らが立派に生きるからだ。だからこそ、彼らは生きるべきかどうかを問われるのだとしたら、この問いはどういう意味があるのか、もう一度会場の皆さんに考えてもらいたい」と問題を提起。また、遺伝情報が中絶の判断材料になり得ることを念頭に、「どんなDNAの人なら生まれてきていいのか、という問いを立ててほしい」と訴え、出生前診断が「安全な出産」「幸せな子育て」と対になっているかのような思考回路に疑問を投げ掛けた。
東京女子医科大附属遺伝子医療センター所長の齋藤加代子氏は、99.8%の確率でダウン症と結果が出たとしても、0.2%、1000人に2人は「検査で陽性だったが、実際にはダウン症ではなかった」となることを、より具体的にイメージする必要があると指摘。また、検査や中絶の判断のたびに陥る妊婦の不安についてフローチャートを示し、妊婦の立場に立つ重要性を述べた。
 来場者とのディスカッションでは、「なぜ、研究なのに母体血検査は費用が徴収され、その後の追加的な羊水検査は無料なのか」という質問に左合氏が、遺伝カウンセリングの研究であり検査自体は有料となることや、追加的な羊水検査を有料とした場合に、確定的な結果を見ずに中絶を判断してしまう危険性があるため、羊水検査代は検査会社に負担してもらうとした研究体制を説明した。海外での母体血清マーカー検査における中絶を選ぶ人の確率についても質問があり、日本産科婦人科学会倫理委員会委員の平原史樹氏が回答。海外では検査に公費が出ていることなどを説明した上で、血清マーカー検査で陽性で、羊水検査も陽性の人の95%が中絶を選んでいるという結果を紹介した。
また、先天性難病の女性が「障害は不幸だという見方がほとんどだが、わたしは不幸ではない。出生前診断の情報を妊婦に伝える医療者が、障害者に対してどう思っているのか、どういう情報を提供するのかが非常に重要だ」と発言。このほか、遺伝子情報が海外の企業で解析されることへの懸念を示す意見もあった。【大島迪子】


◆「障害のある女性が置かれている困難な状況」についての考え方
(2012年10月30日 障害のある人もない人も共に生きる社会を目指す研究会)
www.pref.nagano.lg.jp/syakai/fukusi/tomoniikiru/shiryo9-7.pdf
※ここでの議論は、2012年11月22日、研究会報告書「報告書 〜共生社会の実現を目指して〜」としてまとめられています。
http://www.pref.nagano.lg.jp/syakai/fukusi/tomoniikiru/houkoku.pdf (PDF形式:778KB/50ページ)


◆女性障害者 3人に1人 性的被害を経験
http://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/600/135986.html
(2012年10月28日 (日) NHK生活情報ブログ:NHK)
 障害がある女性のおよそ3人に1人が施設や職場などで性的な被害を受けたことがあるという調査結果がまとまりました。調査した団体は、「障害のために抵抗できないなど弱みにつけ込まれるケースが多く、専門の相談窓口を設けるなど対策が必要だ」と訴えています。
 兵庫県内に住む30代の女性です。脳性まひのため体を自由に動かすことが出来ません。
 女性は、障害者雇用の枠で企業に採用され契約社員として働いていました。仕事を始めて2年目の秋、日帰りの社員旅行に行った際、上司から酒を飲もうと誘われ、その後、ホテルに連れ込まれました。抵抗したくても体の自由がきかないため逃げられず、性的な暴行を受けたといいます。
 女性は、「恐怖を感じると体のいうことがきかないというか、意思と反して体が硬直してしまう。普段から起き上がるのも大変で、仰向けに倒された時点でどうしようもなくなった。いいようのない恐怖で、ひたすら時間が過ぎるのを待っていた。記憶ごとなくなってほしい」と話していました。
 性的な被害を受けた女性の障害者がどのくらいいるのか。兵庫県西宮市で開かれた日本社会福祉学会で調査結果が報告されました。女性の障害者たちで作る団体「DPI女性障害者ネットワーク」が行ったもので、調査に回答した87人のうち31人、3人に1人が「性的被害」の経験があると答えていました。
 調査に寄せられた文面です。40代の視覚障害のある女性は、「上司に後ろから抱きつかれ胸や下半身を触られた」。
 20代の聴覚障害のある女性は、「小学生のとき、痴漢にあっても障害のため助けを呼べなかった。中学生のとき同じ男性から被害を受けた」。30代の身体障害がある女性は、「入浴の介助中に胸を触られ非常につらい思いをした。母親に話しても信じてもらえず最悪だった」。被害のつらさに加え、被害の事実を信じてもらえない二重のつらさが調査ではつづられています。
 調査した団体では、身体的な障害があるため抵抗できなかったり、知的な障害の場合には訴えを信じてもらえなかったり、うまく説明できなかったりするなど障害者の弱みにつけ込まれるケースが多いと分析しています。さらに、介護者から被害を受けた場合、被害を訴えた後、今までどおり介護サービスが受けられるのか不安を感じて、訴えられないケースもあるといいます。障害に加え、ケアを受けている「立場の弱さ」が被害をさらに見えづらくしているのです。
 専門家は、こうした被害の実態がこれまで知られていなかったため対策も進まず、被害が見過ごされていると訴えています。調査に関わった関西大学社会学部の加納恵子教授は、「今回の調査でようやく口を開いてくれたということがすごく大きな第一歩になってきていて、これからその声に対する支援をやっていかなければならない。性的被害の相談窓口に行っても、障害があると『障害者福祉の窓口に行ってください』などと、たらい回しにされるケースもある。障害者の特性を理解した専門の相談窓口など受け皿を作っていくことが緊急の課題だ」と話していました。


◆京都府内の施設で障害者女性にわいせつ行為 容疑で44歳准看護師を逮捕
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121025/waf12102518010032-n1.htm
(2012.10.25 17:59 MSN産経west)
 勤務先の福祉施設に入所していた知的障害のある女性(44)にわいせつな行為をしたとして、京都府警は25日、準強制わいせつの疑いで、京都府亀岡市南つつじケ丘桜台の准看護師、中島繁元容疑者(41)を逮捕した。
 府警によると、ほかの職員がわいせつ行為を目撃し発覚。施設の調査に対し、中島容疑者は「女性に複数回わいせつ行為をした」と話しているという。施設は昨年12月に中島容疑者を懲戒解雇した。
 逮捕容疑は、昨年10月7日午後8時ごろ、京都府内の障害者福祉施設で、入所していた女性にわいせつな行為をしたとしている。


◆社説:新出生前診断 技術発展見据え議論を
http://mainichi.jp/opinion/news/20120929k0000m070111000c.html
(2012年09月29日 02時30分 毎日新聞)
 妊婦の血液を使い胎児がダウン症であるかどうかを高い精度で判定する。米国の会社が新しい出生前診断法を開発した。国内でも、国立成育医療研究センターなど約10施設が近く「臨床研究」を始めるという。
 これまでも、おなかの中の胎児がダウン症かどうかを調べる検査はあった。胎児がつかっている羊水を採取して調べたり、妊婦の血液を分析して胎児がダウン症である確率を示す「母体血清マーカー」などだ。
 しかし、正確に診断できる羊水検査には流産のリスクが伴う。血清マーカーは判定の精度が低い。今回の検査は「流産リスクがなく」「精度が高い」点に加え、妊婦の血中に流れる胎児のDNAを利用している点でこれまでの検査と異なる。
 だからこそ、その利用にあたっては、検査の特徴をしっかり把握した上で、妊婦や家族への情報の伝え方を十分に吟味する必要がある。
 まず、注意しなくてはならないのは新技術の位置づけだ。対象は高齢出産など高リスクの妊婦で、ダウン症を検出する精度は99%以上という。しかし、ダウン症ではないのにそうだと判定する「偽陽性」がなくなったわけではない。「陽性」と判定されたら羊水検査で確定診断することが前提だ。羊水検査に取って代わる確定的検査ではなく、全妊婦を対象にするものでもない。
 ダウン症の場合にそうではないと判定される「偽陰性」も排除されていない。限界のある技術であり、それを丁寧に説明する必要がある。

 新検査をきっかけに、妊婦や家族の決断を支援する体制も強化する必要がある。ダウン症の子どもたちは、通常2本の21番染色体を3本持って生まれてくる。知的な発達に遅れがあったり、心臓に疾患があったりすることも多いが、医療や教育が進んだため、ほとんどの人が普通に学校や社会で生活している。書家になった女性もいる。
 こうした情報を伝えつつ、相談にのるカウンセリングの専門家が必要だ。そのために資金を投入し人材育成も進めねばならない。産み育てることを決めた家族を支える社会的な体制もさらに整えていく必要がある。
 今回の検査は、ダウン症に焦点があてられているが、他の染色体異常も検出できる。今後、さらに解析技術が進むと、染色体異常だけでなく、胎児の遺伝子変異や遺伝子の型などまでが検査対象になる可能性がある。そうなれば、これまで以上に検査を受ける人が増えるかもしれない。
 私たちは胎児の遺伝子情報をどこまで知る必要があるのか。それをどう使うのか。技術の将来を見据え、議論を続けることが大事だ。


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◆新しい出生前診断――慎重な姿勢でさらに議論を進めるべき
(2012年9月28日 ふらっとプレス No.0555)
http://www.jinken.ne.jp
>>□□ 新しい出生前診断 □□<<
>>□□ 慎重な姿勢でさらに議論を進めるべき □□<<
☆妊婦の血液から胎児のダウン症など3つの染色体異常がほぼ確実にわかる新しい出生前診断の臨床研究が、この秋から国内の10施設程度で試験的に始まります。☆妊娠10週から検査可能で、35歳以上の高齢妊婦などが対象。ダウン症の場合、99・1%の精度で検出します。従来の検査法と違い、妊娠初期に採血だけで診断できるため、中絶という「命の選別」につながる懸念があります。
☆臨床研究に参加する施設は、遺伝や小児科の専門医が所属し、専門外来で30分以上のカウンセリングを行うことなどが求められます。しかし、国内で認定遺伝カウンセラーは125人と少なく、体制の充実が急務です。

○新出生前診断 来月にも実施 ダウン症検査 採血だけで容易に判定
(東京新聞 2012/09/25)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2012092502000152.html

○質問なるほドリ:新型の出生前診断って?=回答・斎藤広子
(毎日新聞 2012/09/26)
http://mainichi.jp/opinion/news/20120926ddm003070088000c.html

☆新たな出生前診断をめぐり、障害者団体「DPI女性障害者ネットワーク」は24日、「胎児の障害を理由とする中絶が増える可能性がある」と検査実施を懸念する意見を発表しました。
☆同ネットワークは「障害のある子を産むことを女性に回避させる圧力になる」と指摘。「障害者が、障害があること自体を否定されるような不安を抱き、深く傷つく」と訴えています。

○新出生前診断に懸念 障害者団体「中絶増える」
(産経新聞 2012/09/24)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120924/bdy12092417480000-n1.htm

☆新しい出生前診断について、導入を検討する医療施設の医師らが会議を開き、新診断法の臨床研究を行う際に、妊婦全員が対象となる「マススクリーニング検査」として実施されないよう進めることで一致しました。

○「妊婦全員の検査にせず」一致 新出生前診断、医師らルール策定
(産経新聞 2012/08/31)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120831/bdy12083122560004-n1.htm

☆一方、日本産科婦人科学会は、新たな出生前診断について、他の学会と連携し倫理上の対応などを盛り込んだ指針を作成する方針を固めました。安易な実施に歯止めをかけるのが狙いです。

○新型出生前診断:産科婦人科学会、倫理面で指針作成へ
高精度の診断、安易な実施に歯止め(毎日新聞 2012/09/02)
http://mainichi.jp/area/news/20120902ddp041040006000c.html

☆出生前診断は生命倫理の問題と分けることはできず、軽々しく論ずることはできません。新検査に限らず、出生前診断には慎重な姿勢が求められます。
☆どんな場合に検査の対象とするのかなど、ルールをきちんと定めなくてはならないでしょう。ダウン症への偏見が広がらないよう、社会全体で理解を深めることもたいせつです。今後さらに議論を進めることが必要です。

>>□□ 関連記事 □□<<
○社説:出生前診断 親の思いに寄り添うには(神戸新聞 2012/09/23)
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0005399555.shtml

○社説:出生前診断 ルール作りを急がねば(信濃毎日新聞 2012/09/16)
http://www.shinmai.co.jp/news/20120916/KT120915ETI090006000.php

○社説:出生前診断 命に向かい合う議論を(高知新聞 2012/09/08)
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=292949&nwIW=1&nwVt=knd

○社説:出生前診断 命の選別にならぬよう(東京新聞 2012/09/06)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012090602000149.html

○社説:出生前診断 安易な広がりは避けたい(西日本新聞 2012/09/04)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/322135

○社説:新たな出生前診断 技術本位の現状危ぶむ(中国新聞 2012/09/03)
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh201209030061.html

○社説:出生前診断 慎重に議論を深めたい(北海道新聞 2012/09/01)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/400807.html

○特集・連載:こうのとりを追って アーカイブ(毎日新聞)
http://mainichi.jp/feature/funin/

○出生前診断が投げかける難しい問い(読売新聞 2011/08/09)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=45148

○出生前診断はいま(神戸新聞 2012/09/17〜18)
(上) 説明不十分、乏しい支援体制
http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0005387025.shtml

(下) 命を否定したくない
http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0005387631.shtml

○出生前診断の今(産経新聞 2012/08/14〜16)
(1)「楽しみ」一転「異常の可能性」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120814/bdy12081408150000-n1.htm

(2)羊水検査 染色体異常、十分理解を
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120815/bdy12081508100000-n1.htm

(3)人工死産 不安と葛藤、決断支えたのは
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120816/bdy12081607540000-n1.htm

○出生前診断 そのとき夫婦は(NHKスペシャル 2012/09/16)
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0916/

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>>□□ふらっとの関連記事 □□<<
○出生前診断 障害の有無を調べることが意味するもの
産科医 大野明子さん
http://www.jinken.ne.jp/flat_now/challenged/2004/05/21/0939.html

>>□□ 参考サイト □□<<
○日本産科婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/

○DPI女性障害者ネットワーク
http://dpiwomennet.choumusubi.com/

○日本ダウン症協会
http://www.jdss.or.jp/

○出生前診断情報センター
http://www.prenatal-diagnosis.info/

(中略)

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◆「命の選別」議論不可欠 着床前 全染色体診断
(2012年9月25日 読売新聞の医療サイト ヨミドクター)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=65356&from=tw
 体外受精した受精卵の染色体をすべて調べる新型の着床前診断を、日本産科婦人科学会(日産婦)が認めていない一般の不妊患者に対し、神戸市の産婦人科医が実施し、波紋を呼んでいる。どういった検査で、医学的、倫理的な課題はどこにあるのか。
 着床前診断は、体外受精させた受精卵を5日間培養し、「胚盤胞」に成長させて細胞の一部を採取、染色体の異常の有無を検査する。異常がないと判定された受精卵を子宮に戻す。
 従来の着床前診断は、23対(46本)ある染色体のうち、一部しか調べられなかった。これに対し、新型は「アレイCGH法」と呼ばれ、遺伝子の配列を合成したスライドグラスほどのDNAチップを用い、全染色体を一度に調べられる。
 神戸市の「大谷レディスクリニック」(大谷徹郎院長)は2011年から、系列の産婦人科医院内に、技術提携する米国の研究機関が設置した出張所で、この検査を行っている。費用は受精卵1個が12万円、5個調べると42万円かかる。2日ほどで結果はわかる。
 着床前診断について日産婦は、重い遺伝病などで、日産婦に申請して承認された場合に限り認めると、会告(指針)で定めている。大谷院長は、妊娠率を高めようと新型の検査を一般の不妊患者に行い、日産婦への申請もしていなかった。
 日産婦は7月、「決して容認できない」との声明を出し、処分を検討する考えを表明。今月13日には大谷院長から直接、カウンセリング体制や検査の精度などについて聴取した。
 新型着床前診断について、両者は記者会見などで、「出生率が上がることに疑いはない」(大谷院長)、「十分に解明されていない。有益な情報をもたらす可能性がある一方、慎重な対応が求められる」(日産婦)と、異なる見解を示している。ただし日産婦の倫理委員の中にも、「臨床研究として今後実施する道を開くよう、会告の見直しを検討するべきではないか」(石原理・埼玉医大教授)といった声もある。
 着床前診断を一般の不妊患者に行うと、「命の選別」が無制限に広がるのではないかとの倫理的な課題も指摘されている。大谷院長は「染色体異常がある受精卵はほとんどが流産・死産となる。むしろ生まれてくる命を育む技術だ」と説明。ダウン症は8割が流産・死産でも、2割は生まれる可能性があるが、「子宮に戻すかどうかは十分に妊婦と相談する」としている。
 これに対し、国の総合科学技術会議・生命倫理専門調査会メンバーの玉井真理子・信州大准教授(心理学)は、「不妊患者を助ける目的だとしても、結果としてダウン症などの出生の回避につながるのではないか。個人個人のケースはそれぞれの判断だとしても、日本社会としてどう考えるかが問われている」と話す。
 着床前診断は厳しく規制されているのに対し、妊婦の血液や羊水検査で胎児の異常を調べる「出生前診断」は広く行われており、事実上、人工妊娠中絶につながっている現実もある。
 血液検査では従来、ダウン症などの確率しかわからなかった。だが、近く導入される見通しの「新型出生前診断」は、血液だけでダウン症かどうかがほぼ確実にわかる。さらに米国では、妊婦の血液と父親の唾液から胎児の遺伝情報をすべて解読し、遺伝子変異による病気のない子どもを産む技術も研究されている。
 生殖医療技術は倫理的な面などの議論を置き去りにしたまま、急速に進んでいる。どう向き合うのか、国レベルでの幅広い議論が必要な時に来ている。(医療情報部・加納昭彦)


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◆新出生前診断 来月にも実施 ダウン症検査 採血だけで容易に判定
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2012092502000152.html
(2012年9月25日 東京新聞ウェブサイト)
妊婦の血液から、胎児のダウン症など三つの染色体異常がほぼ確実に分かる新しい出生前診断の臨床研究が、国内の十施設程度で始まる。妊娠十週から検査可能で、三十五歳以上の高齢妊婦などが対象。ダウン症の場合、99・1%の精度で検出する。従来の検査法と違い、妊娠初期に採血だけで診断できるため、中絶という「命の選別」につながる懸念がある。
 (発知恵理子)
 臨床研究は、国立成育医療研究センター(東京)や昭和大(同)、名古屋市立大、北海道大などが、十月中にも実施する。高齢出産や、以前に染色体異常の子どもを出産した妊婦などが対象で、費用は二十一万円。
 新型出生前診断は、米国の検査会社「シーケノム」が開発。既に米国やドイツ、フランスなどで行われている。採血した妊婦の血液は同社に送られ、遺伝子解析して二週間程度で結果が出る。
 妊婦の血液の血漿(けっしょう)成分には、胎盤の絨毛(じゅうもう)細胞から入り込んだ胎児のDNAが、わずかに浮かんでいる。この胎児のDNAが、二十三対四十六本ある染色体のどれに由来するかを分類。ダウン症の場合、二十一番染色体に由来するDNAの割合が通常より多くなると、「陽性」と判定される。心臓病などの可能性がある十三番、十八番の染色体異常についても高精度で分かる。
 従来の母体血清マーカー検査は、染色体異常が何十分の一、何百分の一という確率のみで示される。確定診断に使われる羊水検査は、妊婦の腹に針を刺して羊水を採取し、三百回に一回の割合で流産の可能性がある。昭和大の関沢明彦准教授は、「(新型出生前診断が)羊水検査の代わりに使われれば、検査による流産は確実に減る」と話す。
 この診断が注目される背景には、急速な晩婚、晩産化がある。二〇一一年の人口動態統計では、初産の平均年齢が初めて三十歳を超えた。同年に生まれた子のうち、三十五歳以上の高齢出産は約四分の一を占める。
 ただ実施に当たっては、妊婦が検査を深く理解し、結果をどう受け止めるかサポートする体制が重要となる。臨床研究に参加する施設は、遺伝や小児科の専門医が所属し、専門外来で三十分以上のカウンセリングを行うことなどが求められる。だが、国内で認定遺伝カウンセラーは百二十五人と少なく、体制の充実が急務だ。
 日本産科婦人科学会は、新型出生前診断について「検査が広範囲に実施された場合、社会に大きな混乱を招くことが懸念され、マススクリーニング(集団検診)としての安易な実施は厳に慎むべきである」との声明を発表。医療者や妊婦には「胎児の生命にかかわる社会的および倫理的に留意すべき多くの課題が含まれている」として、慎重な姿勢を求めている。
 日本ダウン症協会は、新型出生前診断が「安易に行われたり、義務化されたりすることには反対」の立場だ。一般の血液検査の延長や、産科以外での実施につながる可能性があることにも懸念を示している。同協会の水戸川真由美理事は「ダウン症のある人と家族が今の社会をどう生きるのか、さらにサポートの必要性を感じている」と話した。


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◆新出生前診断に懸念 障害者団体「中絶増える」
(2012.9.24 17:47 MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120924/bdy12092417480000-n1.htm
 国立成育医療センターなどが臨床研究として始める新たな出生前診断をめぐり、障害者団体「DPI女性障害者ネットワーク」は24日、「胎児の障害を理由とする中絶が増える可能性がある」と検査実施を懸念する意見を発表した。
 新たな出生前診断は米国で開発され、妊婦の血液で胎児がダウン症かどうかほぼ確実に診断できる。成育医療センターなどによると、従来の羊水検査などに比べて妊娠早期にできる点や流産するリスクが少ないなどのメリットがあるとされる。同ネットワークは「障害のある子を産むことを女性に回避させる圧力になる」と指摘。「障害者が、障害があること自体を否定されるような不安を抱き、深く傷つく」と訴えている。さらに「子どもを産み育てたい人に必要なのは、障害の有無にかかわらず祝福され、(健常者と)同じように育てることができる支援ではないか」とし、医療関係者に障害について偏りのない情報を提供するよう求めている。


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◆NHKスペシャル出生前診断 そのとき夫婦は
(2012年9月16日 NHK総合 21:00〜21:50)
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0916/index.html
いまという時代に障害のある子どもを授かることとは。 親とは、家族とは、命とは何なのか。科学技術の進歩で、妊娠・出産に関わる全ての家族が突き
つけられることになった「命の選択」。大阪の出生前診断専門のクリニックを舞台
に、命を巡る家族の葛藤と、その意味を見つめる。


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◆ニュース深読み 「出生前診断 “命”をめぐる視点」(仮題)
(2012年9月15日 NHK総合)
http://www.nhk.or.jp/fukayomi


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◆選択した母親の思い 朝日新聞生活面が掲載
http://www.jdsnews.jp/p/contentsview.php?content_id=0000001821
(ダウン症ニュースWeb 2012年9月14日)
 妊婦の血液で胎児がダウン症か、ほぼ確実にわかる、と報じられている新しい出生前診断。朝日新聞生活面(東京本社版9月13日、大阪本社版14日)は、羊水検査を受けた母親、受けなかった母親、そしてダウン症児の母親2組の思いや受け止めを取材、掲載しました。【→詳細は本文】
 大阪本社版は9月14日付朝刊の生活面に、「命見つめる出生前診断」、「受ける重み 受けない悩み」、「ダウン症の娘 成長に喜び」の見出しで写真も掲載して、大きく取り上げました。
 43歳で長男(8)を妊娠したとき羊水検査を受けた、愛育病院産婦人科医長の中山摂子さん(52)。長男は、「染色体異常は認められない」と告げられたものの、生後間もなく「心室中隔欠損」とわかった。記事は伝えています。出生前診断について「制度は100%ではないことを忘れないでほしい」とコメントしています。
 36歳での初産のとき、出生前診断を受けなかった津市の会社員女性(40)。2人目を欲しいと思っている今の心境を語っています。
 24歳のとき、長女(16)を産んだ、神奈川県海老名市の主婦(41)は実名で記事に登場。次女(10)を授かったとき、悩んだ末、中絶も視野に羊水検査を受けると決意。ダウン症でないと言われたときは医師の前で大泣き。ほっとした反面罪悪感もあったと振り返ります。記事には、姉妹が仲良く収まる写真も掲載。
 ダウン症と診断された長女(15)と二人三脚で生活してきた、座間市の心理カウンセラー(53)も実名で紹介。市立中学の特別支援学級に通う長女への思いを語っています。
 記事は、明治学院大の柘植あづみ教授の、妊婦のサポート体制が不十分、とするコメントも紹介しています。
 記事詳細は、朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/20120913/pages/life.html で。


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◆障害者差別禁止法案 内閣府部会が提言案
http://mainichi.jp/select/news/20120915k0000m010068000c.html
(2012年9月14日 毎日新聞)
 障害に基づく差別の解消を目指す障害者差別禁止法案について、内閣府障害者政策委員会の差別禁止部会は14日、提言案をまとめた。今後、提言案を参考に内閣府が、関係各省庁と調整し法案を作成、来年の通常国会への提出を目指す。
 提言は差別について▽障害を理由に障害のない人と違う扱いをする▽平等な対応をするため必要な障害に応じた配慮をしない??などと定義。配慮については企業などに過度にならない程度の負担を求めるとしている。法案作成にあたっては各地で公聴会を開き、年度内の閣議決定を目指す。
 ただし、法案作成にあたっては紆余(うよ)曲折も予想される。文部科学省の特別支援教育の担当者は、「障害のある子とない子の扱いを分けることを差別と見なされては、一人一人の能力を伸ばす特別支援教育が難しくなる」と懸念する。厚生労働省の幹部は「内閣府の部会は障害者団体など考え方の近い人々の集まり。実際の法案は違ったものになるのでは」と指摘する。
 重度の肢体不自由の高校生の三女(15)を育てる伊勢理加さん(45)=宮城県石巻市=は「法律ができれば大きな前進だが、差別をなくすため地域の支援や財源も合わせて確保してほしい」と話す。【野倉恵、遠藤拓】


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◆(ニュースこう見る 時のひと 大野更紗さん)
http://www.mcnet.or.jp/download/pdfdata/210120913kyoto.jpg
(2012年9月13日 京都新聞)
障害者差別禁止法の制定に向け政府有識者会議で実情を訴えた作家
大野更紗さん(28)
 大学院でビルマ(ミャンマー) 鸞の人権問題の研究に取り掛かかろうとしていた4年前、原因不明の病気にかかった。体中が腫れ、関節が固まって動かない。熱も高いまま。医師探しの苦労、麻酔なしの切開など検査に次ぐ検査…。難病患者、身体障害者として生活を再構築するまでの経験を、ユーモアを交えて書いた「困ってるひと」が昨年、ベス卜セラーになった。
 「難病や障害は大変だけれど、私にとっては世の中に足りないものを発見する過程でもある。当事者としての発見を役に立てられれば」。感染予防のため大きなマスクを着け、電動車いすに乗り、霞が関での会議に通った。
 難民、ホームレス、在日外国人。
 さまざまな困難を抱える当事者の話を聞き、支援した大学時代。「出会った人に学んだことは一生の財産。会議で発言するときも、これまで見た風景や感じたことが生かされるんです」
 障害者差別を禁止し、人権を守る法整備は、障害者のためだけではないと考える。「誰でも何かの当事者になる可能性がある。超高齢化社会を迎えた日本で、人間の尊厳を支える基礎になるものです」
 これからの社会はどうあるべきか、話し合いを重ねた。「私たち委員が一生懸命魂を込めた”ボール”を投げるで、いろんな人に 考えてほしい」と願う。
 「当事者を主体として、社会を良いほうに変えられる。そう信じています」と語る瞳に力がこもる。福島県出身。


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◆出生前診断、命を考えたとき 選択した親たちは
http://www.asahi.com/news/intro/TKY201209120489.html?id1=2&id2=cabcajbd
(2012年9月13日 朝日新聞)
 妊婦の血液を調べれば、胎児がダウン症か、ほぼ確実にわかる。そんな出生前診断が35歳以上を対象に、国内約10施設で臨床研究として始まる。「命の選別」にもつながる診断。だが検査法が簡単なだけに、軽い気持ちで受ける人が増えるのでは、と懸念されている。以前に出生前診断を受けた人や、ダウン症の子どもを育てる親たちは、どう受け止めているのか。

◎受けても受けなくとも
 愛育病院産婦人科医長の中山摂子さん(52)は、43歳で長男(8)を妊娠、羊水検査を受けた。夫は当時49歳。「障害のある子だったら、私たちの死後、その子はどうなるのか」と不安だった。「10歳若かったら、受けていなかったかもしれない」
 ダウン症と診断されたらどうするか、までは決めなかった。「染色体異常は認められない」と告げられ、44歳で出産した。
 長男は生まれて間もなく、心臓の左右の心室を隔てる壁に穴がある「心室中隔欠損症」とわかった。妊娠中に超音波検査も受け、心臓も「大丈夫」とされていたのに。ショックだった。
 呼吸が速く、少量ずつしかミルクが飲めない。体重を増やしたい一心で粉ミルクや哺乳瓶を替え、試行錯誤を重ねた。「大変だったけれど、どうしてもこの子にいてほしかった」
 生後6カ月で手術を受け、小学校入学前に不整脈がわかり入院。一過性のもので自然に消えたが、「まだ終わってないんだ」と思い知らされた。運動制限はされていないが、「野球をやりたい」と言う長男に、うんと言えずにいる。
 妊娠中に長男の心臓疾患がわからなくてよかった、と今は思う。知っていたら、不安になったと思うからだ。
 出生前診断について、中山さんはこう語る。「受けるとしても、命を左右することにもつながる診断だと理解してほしい。障害がないのにあると診断されるかもしれないし、その逆もあり得る。精度が100%ではないことを忘れないでほしい」
 「羊水検査で障害がわかるらしいよ」。津市の会社員女性(40)は長女(3)を妊娠中に夫(42)からそう言われ「わかったら出産やめるの?」と返した。
 36歳での初産。出生前診断は受けなかった。2人目をほしいと思っているが、今後もきっと受けない。自分の選択に耐える自信がないからだ。「どんな結果が出ても、私に中絶の決断はできない。でも産んだら、産んだことを悩…


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◆内閣府部会:「配慮なし」も障害者差別 提言骨子案
http://mainichi.jp/select/news/20120911k0000m010127000c.html
(2012年9月11日 毎日新聞)
 障害を理由とした差別の解消を目指す障害者差別禁止法案について、内閣府の部会は10日、差別防止を国の責務とし、障害に応じた配慮をしないことも差別とする提言の骨子案を固めた。何が差別かの基準となり、障害者が差別から身を守ったり損害回復を求めたりする法的根拠となる。政府が目指す国連障害者権利条約の批准に向けた国内法整備の一環で、法案は提言を参考に内閣府が作成し、来年の通常国会に提出する。
 骨子案は14日の内閣府障害者政策委員会の差別禁止部会でまとめる。差別について▽障害を理由に障害のない人と違う扱いをする▽平等な待遇や機会をもうけるための障害に応じた配慮をしない??などと定義。配慮のための費用は企業など配慮する側が負担する。
 配慮については▽スロープ設置▽視覚障害の従業員のパソコンに音声読み上げソフトを導入▽発達障害者がパニックになった場合に備え避難所的な空間を用意??などを例示。行き過ぎた負担は求めないとしており、判断基準となるガイドラインを政府で作成する。


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◆全盲女性に点字判決=障害認定訴訟、請求は棄却−名古屋地裁
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201209/2012090700067
(2012年9月7日 時事ドットコム)
◎全盲女性に点字判決=障害認定訴訟、請求は棄却−名古屋地裁
 名古屋市に住む全盲の鍼灸(しんきゅう)師梅尾朱美さん(62)が、障害程度区分を軽度と認定した市を相手に、認定の取り消しを求めた訴訟の判決で、名古屋地裁(福井章代裁判長)は7日、請求を棄却した。梅尾さんは点字の訴状を提出しており、地裁は判決要旨の点訳書面を提供した。後日、全文を郵送する。最高裁によると、判決文の点字化は極めて珍しいという。
 福井裁判長は判決理由で「(市の審査は)法令などの基準と合致しており、認定に不合理な点は認められない」と述べた。
 判決後、梅尾さんは「判決文の点訳は画期的で、裁判所にはできるだけの対応をしてもらえたと思うが、判決には心の底から怒りを感じる」と涙ながらに話した。
 判決によると、名古屋市は2009年、「前年までの福祉サービスの利用量が少なかった」として、06年に重度の「4」としていた梅尾さんの障害程度区分を最も軽い「1」に引き下げた。
 梅尾さんは「心身の状況は変わっておらず、必要な福祉サービスを受けられない恐れがある」と反発。「視覚障害者に対する裁判所の配慮に期待したい」と考え、あえて代理人弁護士を付けずに自ら点字で訴状を作成し、10年4月に提訴していた。


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◆ダウン症の可能性知り、「母」を自覚 検査結果公表した東尾理子さん
http://mainichi.jp/enta/news/20120904ddm016040005000c.html
(2012年9月4日 毎日新聞)
 プロゴルファーで妊娠中の東尾理子さん(36)が、母体血清マーカー検査を受け胎児にダウン症の可能性があることを、6月のブログで公表した。公表の経緯や心境などを聞いた。出産は11月の予定だ。【聞き手・斎藤広子】
◎検査時の心境は。
 母体血清マーカー検査について当初、妊娠中に受ける検査のうちの一つに過ぎないと受け止めていました。医師から「ダウン症の可能性が82分の1と基準より高い結果が出た」と伝えられ、検査の意味を知りました。私は、母親になる自覚を一層高めました。自分がこの子を守らなければいけない、という気持ちをすごく強くしたからです。検査の結果は、人によっては、産むことをちゅうちょさせるようです。私は迷いませんでしたが、最初から知識があれば、受けなかったと思います。
◎ご主人で俳優の石田純一さん(58)の受け止めは。
 その日のうちに、検査結果を電話で伝えました。(確定診断である)羊水検査の締め切り前日、主人は「受けた方がいいんじゃないか」と言いました。私は出産するつもりだったので、羊水検査は必要がないと思い、実際に受けませんでした。主人は年上な分、先に死んで、私が一人で子育てをして大変ではないかなどと心配しているようでした。主人の話は驚いた半面、真剣にいろいろ考えていると知り、夫婦の絆がより強くなったと感じています。
◎結果を公表した理由は。
 米国留学時、授業などで、ダウン症を含めたさまざまな障害者と接する機会がありました。彼らは社会に溶け込み自立して暮らしていました。それを、目の当たりにしたのが大きかったと思います。公表によって、同じような境遇の方からコメントが寄せられました。勇気づけられるとともに、障害者への偏見がなくなってほしいと痛感しました。
◎母体血清マーカー検査
 母体血清マーカー検査では、妊婦の血液中に含まれる3〜4種類の物質と妊婦の年齢から、ダウン症などの病気の確率を割り出す。疾患ごとに決まる「カットオフ値」(基準となる確率)より高いと「陽性」と判定されるが、あくまでも確率で確定はできない。費用は3万円程度。国立成育医療研究センターなどの調べでは、国内で年間約1万8000件行われている。
 4種類の物質を使う検査「クアトロテスト」について、検査会社「ラボコープ・ジャパン」は99?04年に行った1万9112例を追跡調査した。その結果、陽性判定1763例のうち、ダウン症だったのは39例(2%)で、陰性判定1万7349例の妊婦からダウン症の赤ちゃんが6人(0.03%)生まれていた。
 確定診断と言われる羊水検査では、妊娠16週以降に羊水中に浮かぶ胎児の組織から染色体や遺伝子を調べる。妊婦の腹部に針を刺し、流産の確率が0.5%程度あると言われる。


◆半身まひの女性を暴行、容疑の70歳男を再逮捕/神奈川
(カナロコ 7月19日(木)0時15分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120719-00000001-kana-l14
 戸塚署は18日、準強姦(ごうかん)などの疑いで、川崎市川崎区塩浜3丁目、無職渡辺齋容疑者(70)を再逮捕した。
 再逮捕容疑は、昨年8月、当時千葉県内に住んでいた無職女性(48)の自宅に侵入、左半身がまひして抵抗できない女性を暴行した、としている。同署によると、同容疑者は「同意の上だった」と供述、容疑を否認している。
 同署によると、女性は身体障害者1級の認定を受け、ヘルパーの援助を受けながら1人で暮らしていた。
 同容疑者は今年6月、同じ女性を暴行したとして同容疑で逮捕・送検されていた。 


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◆障害女性が抱える困難――35%が性的被害「複合差別実態調査」報告 ◎佐々木貞子
(2012年7月5日 WOMAN'S DEMOCRATIC JOURNAL femin ふぇみん)
 障がい者差別と女性差別。障がい女性は「複合差別」を受けているが、公にされてこなかった。障がい女性当事者を中心に国内外の課題に取り組む「DPI女性障害者ネットワーク」は、3月に複合差別の実態調査報告書を出した。同ネットワークの佐々木貞子さんの報告。
 障害者差別も女性差別も、根強く現存しているこの社会の中で、障害女性は重複した差別を受けている。問題は錯綜し、解決も容易ではない。
国連で採択された「障害者権利条約」はこの認識に立ち、第6条に「障害のある女性」の項目を設けた。
 日本では障害女性のこうむる困難について社会的認識は低く、障害者施策からも女性施策からもこぼれ、長年放置されてきた。
 私たちは内閣府の「障がい者制度改革推進会議」で検討されている法制度に、障害女性の施策が盛り込まれるよう意見を出す等を、働きかけを行ってきた。

  女性の困難を可視化
しかし「障がい者制度改革の推進のための第二次意見」では、障害女性について言及し、女性の項が盛り込まれたものの、昨年8月成立した改正障害者基本法では「性別」の文字がわずかに記されるのみで、具体的な施策にはつながらなかった。
 これまでの公的な障害者統計には男女別の集計データがほとんど存在せず、支援の場での事例も守秘義務の中、明るみに出ることはなかった。
 そこで私たちは昨年、障害女性の困難を可視化しようとアンケートと聞き取りによる実態調査を行った。並行して47都道府県の男女共同参画基本計画とDV防止基本計画の中で、障害女性を対象とする施策を検証する制度調査を行った。
 これらを基に、今年3月「障害のある女性の生活の困難・複合差別実告書」を発行した。

  35%が性的被害に
 実態調査は「障害があり、女性であるために生きにくい」と感じたことについて自由に答えるもので、全国から87人の障害女性の生の声が集まった(グラフ参照)。
 回答の中で一番多かったのが性的被害で、回答者の35%が、なんらかの被害経験を受けていた。
 職場の上司から、家庭で親族から、学校や施設の職員から、街で見知らぬ人からと、状況はさまざまだが、立場の弱さや障害のため、拒否しにくい、逃げにくいことに付け込まれる傾向があった。障害種別にかかわらず、介助時、必要以上の身体接触が不快と訴える声も多かった。また、本人が同性介助を懇願しても、職員の都合により、排泄や入浴介助を男性が行い、それが日常になっているという事実にも出合った。
 さらに、「月経の介助を省くため、子宮摘出を勧められた」「不良な子孫の出生を防止するための優生保護法のもと、子どものころに不妊手術を受けさせられた」という人もいた。
 最近でも「障害児が生まれるのでは?」「子どもが育てられるのか?」という理由で、医師や親族から堕胎を勧められたという経験があった人もいた。

  資源も活用しにくい
 男女の性別役割分業は、障害があろうが付きまとう。「家事をやることを当然視され、できないとすべて障害のせいにされた」「つらくても家事を強いられる」という声もあった。
 また調査では、障害のある女性(男性)の「男女共同参画」に関わる課題やDVなど「暴力被害」についての状況把握が、不十分なことも明らかになった。
 加えてDVシェルターを含む一般の保護施設の物理面や情報面のバリアーの解消は進んでいない。高齢者や障害者の一時保護には、通常の福祉施設を活用するという傾向が、整備の遅れを助長している。福祉施設はDV被害者に対応したセキュリティーはなく、被害者の安全は担保されない。
 さらに障害女性は、親族や配偶者に依存せざるをえない経済的立場の弱さに加え、自身の障害を補い、社会生活をいとなむための支援が貧弱で、教育、就労、介助、情報、子育て、住宅、医療などへのアクセスが遅れ、すでにある資源も活用しにくい。
 このような現実を変えるためには、障害女性特有の困難を解決するための法や施策の整備が不可欠だ。

  差別禁止法に向けて
 現在世界40力国以上に、障害者差別を禁止する法律があり、日本でもその検討が進められている。
5月には、障害者差別禁止法の成立を検討している「障がい者制度改革推進会
議」の差別禁止部会で、障害女性の課題が取り上げられ、私たちも発言の機会を得、法案に「女性および性と生殖」の項が明記されるよう訴えた。6月13日には衆議院議員会館で調査の報告会を実施し、私たちの予想を上回る多くの議員や市民の参加があった。日本の障害者差別禁止法に、今後、障害女性の課題が位置づけられるかどうか、その議論に注目いただきたい。
障害女性は、単なる保護を求めているわけではない。本来持っている力を削がれ、賎められている現実を変え、他者との当たり前の平等を願っているのだ。

(作業者注:グラフ1 アンケート回答者の障害種別 棒グラフ)
アンケート回答者の障害種別
肢体不自由35人、視覚障害24人、聴覚障害5人、精神障害10人、知的障害2人、難病9人、発達障害1人、盲ろう1人、視覚障害24人のうち1人は、(視覚障害 精神障害)と記載、精神障害10人のうち1人は、(精神障害 知的障害)と記載、難病9人のうち5人は、(難病 肢体不自由)と記載

(作業者注:グラフ2 回答者の年齢層 円グラフ)
回答者の年齢層
20歳代6%、30歳代17%、40歳代24%、50歳代27%、60歳代18%、70歳代1%、不明7%

*調査報告書の申込みDPI女性障害者ネットワーク dpiwomen@gmail.com п@03(5282)3730 DPI日本会議


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◆女性障害者:「生きにくい」実態報告――差別禁止法案提出に向け議員会館で集会 /東京
(2012年06月14日 毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20120614ddlk13010294000c.html
障害のある女性の生きづらさを考える院内集会が13日、衆院第2議員会館(千代田区)で開かれ、民間団体の調査結果や実体験が報告された。政府は来年の通常国会への障害者差別禁止法案提出を目指しており、法案作成過程で実態を広く知ってもらう目的。
 女性の障害者問題に取り組む「DPI女性障害者ネットワーク」(南雲君江代表)の主催。同団体が昨年、「障害があり、女性であるため生きにくいと感じた経験」をたずね、各地の女性障害者87人が寄せた具体的な経験を、メンバーの米津知子さんと佐々木貞子さんらが報告。「病院で男性に排せつ介助をされ、トイレのカーテンも開けたままだった」などの深刻な実態の一方、「夫は家事を少しやればほめられるが、私はやって当たり前」といった声を紹介。米津さんらは「性がないように扱われる一方で家事や家族のケアを求められ、二重の意味で困難に陥りやすい」と指摘した。
 回答者の一人で、脳性まひで肢体不自由の森崎里美さん(38)=兵庫県たつの市=が体験を報告。勤め先だったJR西日本の男性上司から性交渉を強要されたとして男性らに損害賠償を求め、大阪高裁で昨年11月に逆転勝訴した森崎さんだが、元夫の親族から「あなた(と元夫)との結婚は恥ずかしい」と言われたなどの経緯を紹介。現在高校生の長女が妊娠7カ月まで出産する医療機関が決まらなかったり、離婚後の職場面接で「障害者はいらん」と言われた体験を語り、「障害者の『立ち位置』がそもそも低いのが問
題」と訴えた。【野倉恵】


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◆障がい者制度改革/障害女性が抱える困難/性被害の実態など初の調査報告/法制度への反映目指す
(20120年6月6日 社会新報)
p6
 障害のある女性たちの困難や生きづらさを見えるものにしようと「DPI女性障害者ネッ卜ワーク」が当事者への聞き取り調査と制度・政策の調査研究を行なった成果がこの舂、1冊にまとまった。現在、内閣府障がい者制度改革推進会議の差別禁止部会で障害者差別禁止法について検討が行なわれており、障害女性固有の困難やニーズの間き取りも実施された。当事者らはこの調査結果を基に複合差別の実態や公的施策の不備についで知ってほしいと訴えている。

 「自分が障害女性として複合的な差別の中にあると言われてもピンとこなかった。でも、自分が家事・育児をどんなに頑張ってもも”当然”のことで、夫はほめられたりかわいそうと言われる。このモヤモヤは自分だけじゃない、と分かってすごくうれしかった」
 調査票への回答と聞き取り調査に協力した神戸在住のFさんは視覚障害を持っている。長年抱えてきたモヤモヤした気持ちは、自分だけではないと分かってうれしかったという。
 4月14日、東京で「障害のある女性の生活の困難 複合差別実態調査報 告書」が完成したことについて報告集会が開かれた。障害女性がこうむっ ている複合差別についての調査は初めてで、75人が回答した。実施したDPI女性障害者ネッ卜ワ―クは「障がいのある女性は重複した差別を受けており解決が容易ではない」とし、障害者施策の中で女性固有の困難やニーズが注目されてこなかったことを指摘した。

◎「複合差別」を受ける
 5月11日に開かれた障がい者制度改革推進会議差別禁止部会で障害女性の複合差別についてのヒアリングが行なわれた。
DPI女性ネットのメンバーが調査報告を基に来年の通常国会への提出が目指されている「障害者差別禁止法案」に障害女性の複合差別について盛り込んで欲しいと訴えた。
 2歳の時に小児麻痺(まひ)になり障害が残り、障害者福祉を専門とする加納恵子さん(関西大学)が複合差別の背景について説明した。「女性×(かける)障害というダブルハンディは、ただ単に二重ということではない。公害問題が起きた時に"複合汚染"という言葉がありましたが、そういう意味で単純に"2"ではないのです」。
 障害女性はダプルバインド(二重拘束)に置かれている。第2次性徴以 降、性的存在としてみなされ性暴力の被害に遭う一方、結婚や出産などを めぐつて「女としての能力」が問われ、否定される。障害女性はこの社会にあるジェンダーバイアスや性差別の嵐にさらされている。(別記事参照)。
 加納さんは障害女性の困難について、@性的対象物としての美しさA産む性としての健康な身体Bケア役割――3つの「理想的な女性モデル」という規範があり、障害女性はいずれの点も「劣る」とみなされるゆえ生じると説明する。

◎弱みを突く加害者
 調査と分析に携わった米津知子さんは、「事例ごとに分けると回答事例は262件。教育の問題であると同時に無理解の問題である、医療の場で起きる問題であるが性的被害の問題でもある、というように複数の側面を持つ回答が多い」と話す。
 性的被害を受けたことのある障害女性の割合は35%。調査では、「性的被害の経験はありますか」という聞き方をしていたにも関わらず、多くの人が自由記述で回答した。米津さんは「介助の場や福祉施設、病院など医療の場、職場や学校など、当時者が簡単には立ち去れない場所で起きている。被害がどれほど深刻なものか想像してもらえると思う」と話す。
 簡単に立ち去れない場所で障害女性は弱い立場に置かれがちになる。障 害によって反撃したり逃げることができない、加害者の顔を確認すること ができないなど、加害する側は彼女たちの弱みをよく知っている。

(作業者注:ページ左下部コラム)
  DPI女性障害者ネットワーク
 障害女性をつなぐネットワーク組織。1986年に障害女性の自立促進と優生保護法の撤廃を目指して発足。優生保護法の優生条項がなくなり母体保護法となった96年以降活動を休止していたが、07年のDPI(障害者インターナショナル)世界会議韓国大会以降、障害女性の世界的連帯の呼びかけにこたえる形で活動再開。昨年の東日本大震災の時にはリーフレット「あなたの避難所にこんな方がいたら」を作成、配布。障害のある被災者支援について積極的に提言した。」


p7
  ◎ジェンダーの視点が必要
 06年に国連で採択され た「障害のある人の権利に閲する条約」では第6条で「障害のある女性」について規定し、障害者の人権、基本的自由のた めにジェンダーの視点を組み込む必要があることをきっちり掲げている。この「障害者権利条約」の批准に向けて国内法の整備を進めている日本で 障害女性に関する施策はどうなっているのか。
 DPI女性ネットは今回、都道府県の男女共同参画計画とDY防止計画の中で障害女性に関する記述の数を調査、比較した。DV防止計画の方が充実はしていたが、性別役割分業に基づいたも の、高齢者や1人親などと一括で扱われているなどいずれにしても不十分でジェンダーの視点は盛り込まれていない。
 調査、分析した1人、臼井久実子さんは「DV被害を受けた聴覚障害女性が相談したくても電話相談しか設けていないところも多い。障害者であることでDVの窓口ではなく障害者の相談窓口を促される場合もあるが、地域の障害者団体に委託運営されている所が多く情報がもれやすく相談しにくい」と障害女性が制度の谷間に取ひ残されているのではと危惧している。
  ◎差別構造から変える.
 加納さんは同部会で 「家族システムや制度、雇用や経済社会システム、制度、それぞれに内包されている性別格差や能カ格差による差別構造を不問にしたままでは問題は解決しない。これまでの多数決民主主義ではなく、最大ニーズをもつ最後の1人に合わせた制度設計が必要」として、障害女性にて光を当ててほしいと訴えた。
 米律さんは障害女性は決して弱い存在ではないと言う。「立場は弱いけ れど、1人ひとりが弱いわけではない。力を奪っているものを明らかにし て、変えていきたい」
 障害者差別と女性差別が結びついていることを真正面から捉え、その困 難に対応する施策が求められる。DPI女性ネットは、国が行なう障害者の調査は性別集計を行なうこと、法・制度・施策の決定過程に障害女性が参画できるようにすること、教育を通じて障害女性の自己尊重意識を高めること、就業率を高め経済・生活の自立を可能にするこどなどが必要だとしている。障害女性たちの声に耳を傾け、当事者抜きに当事者のことを決めないようこの報告書を生かしていくべきだ。

(作業者注:ページ上部コラム 複合差別の実態:被害者の証言)
  複合差別の実態:被害者の証言
「手や胸に触る痴漢行為をしばしば受ける。相手の顔を見てやれないのが悔しい」(60代、視覚障害)
「母の恋人から性的虐待を受けた」(30代、肢体不自由)
「タクシーの運転手が『美人なのに目が見えなくてかわいそうだ。女にしてやりてえ』と言いモーテルに連れ込もうとした」(50代、視覚障害)
「近所の人からレイプをされた」(60代、精神障害)
「寝ている間に家に強盗が入った。聞こえないのでわからず、馬乗りになられて気づいた(20代、聴覚障害)
「いくつかの結婚相談所から入会を拒絶された」(40代、視覚障害)
「母親から『お前は足が悪いから結婚できないし、片輪の妹がい(文字欠)が結婚できないから家を出て(文字欠)さなければいけない』と言(文字欠)(60代、肢体不自由)
「以前は母や周りから『(文字欠)て子どもを産め』と言われた(文字欠)を持ってから言われなくな(文字欠)代、視覚障害 難病)
「生理が始まった中学生の(文字欠)親から『生理はなくてもいい(文字欠)いの』と言われた。子宮を(文字欠)意味だった」(40代、肢体不自由)
「妊娠7ヶ月に入ってから(文字欠)の両親に手紙で子どもが生ま(文字欠)を知らせると、夫の母からh(文字欠)つもりか、すぐに始末するよ(文字欠)手紙が来た」(60代、視覚障害)


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◆重度脳性まひ再発防止で200例分析へ――来年春公表の報告書で
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/37218.html
(2012年5月14日 キャリアブレイン)
 分娩に関連して重度脳性まひを発症して「産科医療補償制度」の対象になった新生児について、再発防止策を検討する日本医療機能評価機構の委員会は14日、来年春に公表する第3回の「再発防止に関する報告書」で分析するテーマの選定に着手した。分析対象は200例程度になる見通しで、第1回報告書で分析したテーマを改めて取り上げるほか、陣痛誘発法の一つ「メトロイリーゼ法」について新たに考察する方針だ。
 第3回報告書のテーマ選定に着手した再発防止委(14日、東京都内)  再発防止委が分析するのは、産科医療補償制度の対象になり、原因分析報告書が公表された例。同機構によると、第3回報告書での分析対象は、2009年の制度開始から今年末までに原因分析報告書が公表された例で、200例程度になる見通し。第1回報告書での15例(10年末まで)、第2回での79例(昨年末まで)から、大幅に増えることになる。
 この日の再発防止委で同機構側は、第3回報告書で取り上げるテーマを提案。症例数が増えることを踏まえ、第1回で分析した「分娩中の胎児心拍数聴取」「新生児蘇生」「子宮収縮薬」「臍帯脱出」の4つを改めて取り上げるほか、メトロイリーゼ法について新たに考察するとした。
 メトロイリーゼ法は、メトロイリンテルというゴム袋を子宮腔内に挿入し、膨らませることで陣痛を誘発するもの。第2回報告書で分析した79例のうち9例で使われており、特に臍帯脱出が起きた5例のうち4例を占めた。
 同じテーマを改めて取り上げることについて、委員からは「母数が増えても結論は変わらないのではないか」として、診療体制など新たな観点から分析を加えるよう求める声が上がった。
 また、メトロイリーゼ法について新たに考察することに対し、「4つのテーマのうちの一つである臍帯脱出に含めてよいのではないか」との指摘があった。


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◆女性障害者:3割がセクハラ被害 東京の市民団体調査
(2012年05月09日 20時27分 毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20120510k0000m040066000c.html
 障害者問題に取り組む女性らの団体が「障害者であり、女性であるため生きにくいと感じた経験」について障害のある女性87人に尋ねたところ、3分の1を超える31人がセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を挙げた。夫が友人から「もっといいのがいただろうに」と言われたなど差別発言も目立つ。内閣府の作業部会は11日に団体関係者のヒアリングを行い、来年の通常国会への提出を目指す障害者差別禁止法案の作成に生かしたい考えだ。【野倉恵】
 東京の市民団体「DPI女性障害者ネットワーク」(南雲君江代表)が昨年5〜11月、他団体などを通じて調査。75人が書面で答え、16人が聞き取りに応じた。4人は両方に答えた。北海道から沖縄県在住の20〜70代で、肢体不自由35人▽視覚障害24人▽精神障害10人▽難病9人▽聴覚障害5人――など。
 複数回答で計227件の具体的な体験が寄せられ、性的被害については31人が45件を挙げた。最もひどいケースでは性交渉を強要されており、「満員の通学電車で顔や身体をなでまわすように触られた」(50代、聴覚障害)といった回答もあった。


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◆障害女性に特有の困難――当事者調査で性被害など判明 公的な統計なく政策の不備も
(2012年4月30日 福祉新聞)
 障害のある女性に特有の困難を明らかにしようと、DPI女性障害者ネットワーク(南雲君江代表)が調査した結果がこのほどまとまった。全国87人・227件の回答を見ると、35%が性的被害を経験したほか、働けないものと見なされる一方で家事や育児を当然の役割として求められるなど、障害者差別と女性差別が複雑に絡み合っている。行政は、障害の有無で統計を取ることはあっても障害者の性別では集計しないことがほとんどで、障害者施策からも女性施策からも抜け落ちているのが実情だ。

◎背景に「複合差別」
 調査は2011年5〜11月に実施。障害女性らで作る同ネットが関係団体などに呼び掛け、「障害があり女性であるために生きにくいと感じたこと」を調査票に記入してもらうか対面で聞き取る方法で、計87人の経験を集めた。回答者の障害種別は肢体不自由と視覚が多いが知的、精神、発達、聴覚、盲ろう、難病とさまざまで、年齢も20代から70代に及ぶ。
 集まった227件の回答を分類(表参照)すると、一番多かったのは性的被害(45件)だ。一人で複数の経験をした人もおり、31人(35%)が回答した。
 具体的には「職場で休憩中に上司と2人きりになった時、抱きつかれて胸を触られた」「母の恋人から性的虐待を受けた。母に言っても信じてもらえない」などの声が寄せられた。
 介助(16件)に関しても「施設で入浴の際、男性職員に体を洗われた」「病院で男性がトイレ介助もする」など深刻だ。
 逃げ出せない生活の場だったり、上下関係があったりして、抗議しにくいことがうかがえる。また、性的被害に遭う人が少なくない半面、性を持つ存在として扱われていないと感じる人も多いという複雑さが現れた。
 就労(19件)に関しては「働いていることをすごいねと言われるのは違和感がある」「障害があるから働く必要ないといわれた」といった回答があった。
 その一方、家事・子育て・家族の介護(20件)では「夫は家事を少ししただけで褒められる。私はやって当たり前、できないと障害のせいにされる」「(障害者に育てられる)子どもがかわいそうと言われた」などの回答があった。
 女性は家事や出産・育児をして当然との見方がある半面、障害者はそうした役割を担えないと見られることもあることが分かる。
 こうした問題は複合差別と呼ばれ、国連の障害者権利条約は「障害のある女性」という条項を設けている。しかし政府が進める障害者制度改革では、昨年の障害者基本法改正時に意見が出たが、条文の新設には至らなかった。
 また、国の男女共同参画基本計画とDV防止法の基本方針は障害者への対応を指摘しているものの、同ネットが都道府県の各計画を調査したところ、障害女性に関して記述した自治体は少なく支援は届いていないと考えられるという。
 このため同ネットは国や自治体に対し、性差を認識した調査の実施や、障害女性に着目した施策の展開、訴えられる窓口の充実などを提言。障害者差別禁止法の検討時に議論することも求めている。
 調査報告書入手の希望などは同ネット(電話03・5282・3730FAX0017、dpiwomen★gmail.com ★→@)まで。

◎表
回答の分類と件数
性的被害 45件
夫や恋人などからの暴力 7件
就労 19件
恋愛・結婚・離婚 21件
性と生殖 12件
家事・子育て・家族の介護 20件
介助 16件
無理解 26件
教育 11件
制度・慣例 20件
女性として尊重されない 11件
医療の場で 16件
経済的な問題 5件
希望すること 8件
その他 25件
合計 262件
※集まった回答は227件だが、一つの回答が複数の側面を持つ場合は該当する
項目それぞれに計上

◎コメント
 浅倉むつ子・早稲田大学教授(労働法、ジェンダー法)の話=障害女性は「障害」「女性」という二つの特徴が重なるため、障害男性や非障害女性より一層、不利な立場に置かれてきた。今回の調査は、障害女性が直面するさまざまな障壁を事実として明らかにした非常に貴重なものだ。障害者差別禁止法を立案する際は、この調査結果を生かして、特に障害女性に対する差別の解消に取り組むための条文化が必要と考える。

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■文献

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◇鈴木 理恵子 04-2011 「障がいをもつ女性の出産と子育て (特集 障害者の出産・子育て(2))」『リハビリテーション』 鉄道身障者福祉協会 (532): 22-26
◇申 佳弥 02-2011 「全身性障害をもつ女性の施設生活を考える――障害者自立支援法のメリットは何もない」『福祉のひろば』 大阪福祉事業財団 131: 30-37
◇伊藤 智佳子 01-2011 「障害女性は今 「当事者団体におけるジェンダーバランスに関する実態調査」結果と今後の課題」『DPI』 障害者団体定期刊行物協会 26 (4): 40-43
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◇DPI女性障害者ネットワーク 07-2009 「障害のこと、女性であること――女性障害者交流会&しゃべり場 (特集 第25回DPI日本会議全国集会in函館――まもろう!すべての人の命と尊厳!!)」『DPI』 障害者団体定期刊行物協会 25 (2): 19-21
◇中野 惠美子 07-2009 「博士論文を書き終えて 排除・保護・書かれる存在から「無力ではない」書く主体へ――近代小説・自伝の作品分析を中心としてみた日本の社会制度と障害者観の変遷」『Rim』 城西大学ジェンダー・女性学研究所 11 (1): 24-28
◇臼井 久実子,瀬山 紀子 04-2009 「障害女性は今 ジェンダー×女性×障害――複合差別の課題を考える (特集 激動――どうなる、基本法・条約・差別禁止法・障害女性)」『DPI』 障害者団体定期刊行物協会 25 (1): 25-29
◇崔 栄繁 04-2009 「障害者権利条約「公定訳(仮)」について (特集 激動――どうなる、基本法・条約・差別禁止法・障害女性)」『DPI』 障害者団体定期刊行物協会 25 (1): 22-24
◇DPI日本会議事務局 04-2009 「障害者権利条約 批准と実施の条件 (特集 激動――どうなる、基本法・条約・差別禁止法・障害女性)」『DPI』 障害者団体定期刊行物協会 25 (1): 17-21
◇森 祐司 04-2009 「障害者権利条約の批准に向けて (特集 激動――どうなる、基本法・条約・差別禁止法・障害女性)」『DPI』 障害者団体定期刊行物協会 25 (1): 13-16
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◇TOKUDA Katsumi 1996 「女性週刊誌における障害者・難病者関連記事の分析とそれらが読み手に与えるイメージ――『週刊女性』を例として」『読書科学』 学術雑誌目次速報データベース由来 40 (3): 92-102
◇山内 隆久 09-1995 「マイノリティとリーダーシップ――障害者,女性の社会進出とリーダー (「新しいリーダー」論<特集>)」『教育と医学』 慶應義塾大学出版会 43 (9): p805-812
◇川平 和美,東郷 伸一,田中 信行 1992/9/18 「リハビリテーション施設職員の性の知識と障害者の性への認識について」『リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌』 社団法人日本リハビリテーション医学会 29 (9): 737-746
◇忠井 俊明 09-92 「身体イメージに関する研究(その1) : 青年期女性の特性と肥満者,摂食障害者の身体イメージ障害について」『京都教育大學紀要. B, 自然科学』 京都教育大学 81: 125-137
◇小島 蓉子 10-1988 「障害者と職業-12完-女性障害者の労働と生活――ILO委託研究結果をふまえて」『理学療法と作業療法』 医学書院 22 (12): p811-816
◇中山 千夏 1987/3/17 「女性社会の現在-2-現代日本女性の気分-11-男より女,女よりも障害者――自然を内包して生きるということ」『エコノミスト』 毎日新聞社 65 (12): p58-63
◇阿部 祥子,角田 美雪,小川 信子 1985/9/10 「5095 視覚障害者の生活と住環境 : 全盲の女性の場合」『学術講演梗概集. E, 建築計画, 農村計画』 社団法人日本建築学会 1985: 189-190
◇瀬川 三枝子 1983 「視覚障害者と性――女性の立場から考える」『和光大学人文学部紀要』 和光大学人文学部 : p223-230


*作成:青木 千帆子/増補:村上 潔
UP: 20120518 REV: 20120604, 0831, 1001, 1126, 20130520, 20220518, 0727, 0809, 1019, 1207, 20230204, 0709, 12, 16
  ◇障害者と性  ◇障害学(Disability Studies)  ◇フェミニズム (feminism)/家族/性…
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