HOME > 事項 >

気候変動・エコロジー・資本主義


Tweet
last update:20201027


■目次

紹介
文献
引用
ニュース


>TOP

■紹介

岩波書店HPより(ナオミ・クライン『これがすべてを変える――資本主義VS.気候変動』)

地球温暖化・気候変動という人類最大の危機.元凶は単にCO2ではなく,資本主義そのものである.私たちに残されたのは不可能を成し遂げるためのぎりぎりの時間.でも今なら間に合う.そしてそれは,すべてを変えるチャンスになる.前作『ショック・ドクトリン』で世界を驚愕させたジャーナリストによる,地球と人類の未来を考える上で必読の書.

版元ドットコムHPより(斎藤 幸平『大洪水の前に――マルクスと惑星の物質代謝』)

2018年度ドイッチャー記念賞(Deutscher Memorial Prize)を日本人初、最年少受賞。期待の俊英による受賞作邦訳増補改訂版。資本主義批判と環境批判の融合から生まれる持続可能なポスト・キャピタリズムへの思考、21世紀に不可欠な理論的参照軸として復権するマルクス研究。
マルクスのエコロジー論が経済学批判において体系的・包括的に論じられる重要なテーマであると明かし、またマルクス研究としてだけでなく、資本主義批判、環境問題のアクチュアルな理論として世界で大きな評価を獲得。
グローバルな活躍をみせる著者による日本初の単著です。

スラヴォイ・ジジェク 斎藤幸平のKarl Marx’s Ecosocialism(『大洪水の前に』の英語版)は自然の中に埋め込まれた人間を考えるための最も一貫した最新の試みだ。

マイケル・ハート(デューク大学) 気候変動とグローバルな環境危機に対峙しようと決意するなら、資本の批判が必ずや中心的課題になることが今日ますますはっきりとするようになるなかで、より多くの研究者や活動家たちが環境問題にたいしてマルクス主義のアプローチを採用するようになっている。この素晴らしい本によって、斎藤幸平はエコロジカルな資本批判というプロジェクトのために多大な貢献を成し遂げているが、それは、マルクス自身が経済学批判をその生涯にわたる、体系的なエコロジカルな分析に結びつけていたことを示しているからである。この惑星を大洪水から救いたいなら、もう一度マルクスに立ち返り、マルクスを読み返さなくてはならない。


>TOP

■文献



>TOP

■引用

『大洪水の前に――マルクスと惑星の物質代謝』(斎藤,2019)

「二一世紀に入ってからマルクスのエコロジーは深刻な環境危機を前にラディカルな左派環境運動によって再び注目されるようになっている。新自由主義的グローバル資本主義が「歴史の終焉」(フクヤマ 2005)を掲げて世界を包み込んだ結果、「文明の終焉」という不測の形で惑星規模の環境危機をもたらしたことで、マルクスの有名な警告がいま再び現実味を帯びるようになっているのだ。」(p. 22)
「残念なことに、「大洪水よ、我が亡き後に来たれ!」という態度は、グローバルな環境危機の時代において、ますます支配的になりつつある。将来のことなど気にかけずに浪費を続ける資本主義社会に生きるわれわれは大洪水がやってくることを知りながらも、一向にみずからの態度を改める気配がない。とりわけ、一%の富裕層は自分たちだけは生き残るための対策に向けて資金を蓄えているし、技術開発にも余念がない。」(p. 23)
「だが、これは単なる個人のモラルに還元できる問題ではなく、むしろ、社会構造的問題である。それゆえ、世界規模の物質代謝の亀裂を修復しようとするなら、その試みは資本の価値増殖の論理と抵触せずにはいない。いまや、「大洪水」という破局がすべてを変えてしまうのを防ごうとするあらゆる取り組みが資本主義との対峙なしに実現されないことは明らかである。つまり、大洪水がやってくる前に「私たちはすべてを変えなくてはならない」(Klein 2014)。だからこそ、資本主義批判と環境批判を融合し、持続可能なポストキャピタリズムを構想したマルクスは不可欠な理論的参照軸として二一世紀に復権しようとしているのだ。」(p. 23)


>TOP

■ニュース・記事へのリンク(日付順)





*作成:今井 浩登
UP:20200630 REV:20200702, 20200707, 0824, 0917, 0925, 1021, 1027
環境倫理/公害/環境思想|Environmental Ethics 事項
TOP HOME (http://www.arsvi.com)