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クローン… 2002

ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン… 2002
「クローン人間」 2002

ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン… 2000
ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン… 2001

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◆2002/01/03 ヒトへの細胞・臓器移植に道=拒絶反応ないクローンブタ開発 英
 時事通信ニュース速報
◆2002/01/03 拒絶反応抑えたクローン豚 遺伝子操作で誕生に成功 米韓
 共同通信ニュース速報・他
◆2002/01/04 ドリーに異常な関節炎=クローン技術に欠陥か−英ロスリン研究所  時事通信ニュース速報・他 ◆2002/01/11 動物クローン 正常成長に成功
 NHKニュース速報・他
◆2002/02/15 <クローンネコ>米の研究グループが初めて誕生させる
 毎日新聞ニュース速報、他
◆2002/04/11 コメントしないと伊医師 クローン技術妊娠で
 共同通信ニュース速報
◆2002/04/11 クローン人間は疑わしい 元共同研究者が疑問視
 共同通信ニュース速報
◆2002/04/16 <ヒト・クローン胚>再生医療学会、作成禁ずる国の指針に異論
 毎日新聞ニュース速報 他
◆2002/05/16 クローン人間の妊娠 「今年中にも」米教授  朝日新聞ニュース速報 他
◆2002/06/13 「投資家の圧力で作った」と証言=世界初のヒトクローン胚−米社元研究員
 時事通信ニュース速報
◆2002/07/12 <ヒトクローン研究>「禁止」など併記して報告 米大統領諮問委
 毎日新聞ニュース速報・他 ◆2002/07/22 クローン人間、年内にも着手か…米医師
 『読売新聞』海外ニュース - 7月22日(月)13時37分
◆2002/07/22 今度は魚のクローン
 読売新聞ニュース速報
◆2002/7/23 6組の夫婦対象にクローン人間づくり着手 米・ザボス氏  朝日新聞・他
◆2002/08/17 「<クローン人間>「不妊治療なら容認」が半数 医療系大学生」
 毎日新聞ニュース速報
◆2002/09/12 クローンは遺伝子異常多発 高い死亡率や奇形の原因か
 共同通信ニュース速報・他
◆2002/09/16 クローン牛のミルク店頭へ 来年にもと米紙
 共同通信ニュース速報
◆2002/10/13 ヒトへの臓器移植用、クローン牛の技術開発
 朝日新聞ニュース速報
◆2002/12/20 <クローン人間>クリスマスに女児誕生へ 新興宗教団体
 毎日新聞ニュース速報
◆2002/12/27 <クローン人間>世界で初めて赤ちゃん誕生 ラエリアン発表
毎日新聞ニュース速報・他
◆2002/12/29 [クローン人間]「国際的な規制強化で続発を防げ」
 12月29日付・読売社説(1) 読売新聞ニュース速報


 

◆2002/01/03 ヒトへの細胞・臓器移植に道=拒絶反応ないクローンブタ開発−英社
 時事通信ニュース速報

 「【ロンドン2日時事】クローン羊「ドリー」を誕生させた英バイオテクノロジー(生物工学)会社PPLセラピューティクスは2日、遺伝子組み換え技術を応用し、ブタの細胞や臓器をヒトに移植する際に拒絶反応を引き起こす遺伝子の働きを抑制したクローンブタを誕生させることに成功した、と世界で初めて発表した。
 同社では今回の成功を受けて、糖尿病治療用のインシュリンを分泌するブタの細胞のヒトへの移植について、4年以内に臨床試験に入ることが可能とみており、将来はヒトの移植用臓器の量産にも道が開かれる可能性がある。」
[時事通信社]
[2002-01-03-14:28]

◆2001/01/03 <遺伝子操作>拒絶反応抑えたクローン豚開発 臓器移植に道
 毎日新聞ニュース速報

 「世界初のクローン羊「ドリー」の誕生にかかわった英国のPPLセラピューティクス社は2日、豚の臓器を人間に移植する際の拒絶反応に関連する遺伝子が働かないようにする遺伝子操作を行った細胞から、クローン豚をつくることに成功したと発表した。
 同社は「この手法で拒絶反応が抑えられれば、人間の臓器と大きさが似た豚の臓器を移植医療に使うことに向けて大きく前進する」としている。
 同社のグループが注目したのは、ミニブタという小型の豚の臓器を人間に移植した際に起こる超急性拒絶反応の原因になる「アルファガラクトース」という物質の生産に関与する遺伝子。
 特殊な技術でこの遺伝子を壊した「ノックアウト豚」の細胞を基に、この遺伝子を欠くクローン豚の雌五匹を、昨年12月25日に誕生させることに成功。クリスマスにちなみ「ノエル、エンジェル、スター、ジョイ、メリー」と名付けた。
 人間の臓器に大きさが似た豚の臓器が移植医療に使えれば、慢性的な臓器不足解消の決め手になると期待されている。だが、種を超えた臓器移植には、強い拒絶反応が大きな壁になっている。また、豚の染色体に組み込まれたレトロウイルスが、移植先で有害
なものになる恐れなども指摘されている。
 同社はクローン羊「ドリー」を誕生させた英スコットランドのロスリン研究所と提携している。(ワシントン共同)
[2002-01-03-13:35]

◆2002/01/03 拒絶反応抑えたクローン豚誕生 移植用臓器生産に前進
 共同通信ニュース速報

 【ワシントン2日共同】世界初のクローン羊「ドリー」の誕生にかかわった英国のPPLセラピューティクス社は二日、豚の臓器を人間に移植する際の拒絶反応に関連する遺伝子が働かないようにする遺伝子操作を行った細胞から、クローン豚をつくることに成功したと発表した。
 同社は「この手法で拒絶反応が抑えられれば、人間の臓器と大きさが似た豚の臓器を移植医療に使うことに向けて大きく前進する」としている。
 同社のグループが注目したのは、ミニブタという小型の豚の臓器を人間に移植した際に起こる超急性拒絶反応の原因になる「アルファガラクトース」という物質の生産に関与する遺伝子。
 特殊な技術でこの遺伝子を壊した「ノックアウト豚」の細胞を基に、この遺伝子を欠くクローン豚の雌五匹を、昨年十二月二十五日に誕生させることに成功。クリスマスにちなみ「ノエル、エンジェル、スター、ジョイ、メリー」と名付けた。
 人間の臓器に大きさが似た豚の臓器が移植医療に使えれば、慢性的な臓器不足解消の決め手になると期待されている。だが、種を超えた臓器移植には、強い拒絶反応が大きな壁になっている。また、豚の染色体に組み込まれたレトロウイルスが、移植先で有害なもの
になる恐れなども指摘されている。
 同社はクローン羊「ドリー」を誕生させた英スコットランドのロスリン研究所と提携している。
(了)
[2002-01-03-12:50]

◆2002/01/03 拒絶反応抑えたクローン豚 遺伝子操作で誕生に成功 米韓
 共同通信ニュース速報

 【ワシントン3日共同=井田徹治】豚の臓器を人間に移植した時に起きる拒絶反応の原因となる遺伝子の働きを抑えたクローン豚づくりに、米韓両国の共同研究グループと、英国の企業PPLセラピューティクス社が相次いで成功した。
 人間の臓器に大きさが似た豚の臓器は、慢性的な臓器不足解消の決め手になると期待されており、両グループとも「移植医療に使う豚の臓器生産に向け大きく前進した」としている。米韓グループは、成果を四日付の米科学誌サイエンスに発表。PPL社もこれに先
立ち二日発表した。
 米ミズーリ・コロンビア大などのグループが注目したのは、豚の臓器を人間に移植した際、超急性拒絶反応の原因になる「アルファガラクトース」という物質の生産に関与する遺伝子。
 ミニブタという小型の豚の胎児から取り出した細胞について、この遺伝子を遺伝子操作技術を使って壊した上で豚の卵子に移植。代理母の体内に移し、昨年九月から十月にかけて、この遺伝子を欠いた「ノックアウト」と呼ばれるクローン豚七匹を誕生させることに
成功した。四匹が無事に育ったが、うち一匹は耳や目の形態に異常があった。
 PPL社は技術の詳細を公表していないが、同じ遺伝子を欠いたノックアウトクローン豚五匹を、昨年十二月に誕生させることに成功したと発表。クリスマスにちなみ「ノエル、エンジェル、スター、ジョイ、メリー」と名付けた。
 人間にほかの動物の臓器を移植する異種移植をめぐっては、強い拒絶反応が大きな壁になっていた。ただ、今回の成果により急性拒絶反応が抑えられたとしても、なお、豚の染色体に組み込まれたウイルスが移植先で有害なものになる恐れなども指摘されている。
(了)

◆拒絶反応抑えたクローンブタ開発=人間への臓器移植に期待−英社と米韓グループ
 時事通信ニュース速報

 【ロンドン3日時事】人間に臓器を移植した場合、超急性の免疫拒絶反応が起きる原因となる抗原の遺伝子の働きを抑えたクローン・ミニブタを誕生させることに成功したと、英製薬会社PPLセラピューティクスが2日発表し、ミズーリ大や江原大などの米韓研究グループも4日付の米科学誌サイエンスで発表した。
 免疫抑制剤で対処できず、最大の課題だった超急性拒絶反応を克服するめどが立ったことで、ミニブタからの臓器移植が実現に近づくと期待される。英ロスリン研究所と協力してクローン羊「ドリー」を生み出したPPL社は、最初は霊長類に糖尿病治療用のインシュリンを分泌するブタの細胞を移植する実験を行い、続いて4年以内に人間に移植する臨床試験に入れるとしている。 
[時事通信社]
[2002-01-04-05:54]

◆<クローン>拒絶反応抑えた豚誕生 米韓グループ、英企業が
 毎日新聞ニュース速報

 豚の臓器を人間に移植した時に起きる拒絶反応の原因となる遺伝子の働きを抑えたクローン豚づくりに、米韓両国の共同研究グループと、英国の企業PPLセラピューティクス社が相次いで成功した。人間の臓器に大きさが似た豚の臓器は、慢性的な臓器不足解消の決め手になると期待されており、両グループとも「移植医療に使う豚の臓器生産に向け大きく前進した」としている。米韓グループは、成果を4日付の米科学誌サイエンスに発表。PPL社もこれに先立ち2日発表した。
 米ミズーリ・コロンビア大などのグループが注目したのは、豚の臓器を人間に移植した際、超急性拒絶反応の原因になる「アルファガラクトース」という物質の生産に関与する遺伝子。ミニブタという小型の豚の胎児から取り出した細胞について、この遺伝子を遺伝子操作技術を使って壊した上で豚の卵子に移植。代理母の体内に移し、昨年9〜10月にかけて、この遺伝子を欠いた「ノックアウト」と呼ばれるクローン豚7匹を誕生させることに成功した。4匹が無事に育ったが、うち1匹は耳や目の形態に異常があった。
 PPL社は技術の詳細を公表していないが、同じ遺伝子を欠いたノックアウトクローン豚5匹を、昨年12月に誕生させることに成功したと発表。クリスマスにちなみ「ノエル、エンジェル、スター、ジョイ、メリー」と名付けた。
 人間にほかの動物の臓器を移植する異種移植をめぐっては、強い拒絶反応が大きな壁になっていた。ただ、今回の成果により急性拒絶反応が抑えられたとしても、なお、豚の染色体に組み込まれたウイルスが移植先で有害なものになる恐れなども指摘されている。(ワシントン共同)

◇PPL社は投資呼び掛け

 3日の英PA通信によると、人間への臓器移植などへの利用を視野に入れた新種のクローン豚開発に成功した英PPLセラピューティクス社のマーチン・ブリーズ製品開発部長は「早ければ4年以内に臨床試験を実施できる」と述べ、他の製薬企業やベンチャー企業に、同社への投資を呼び掛けた。
 クローン豚などの臓器を利用した医療ビジネスは近い将来、年商80億ポンド(約1兆5000億円)規模に達する可能性があると推定されている。(ロンドン共同)
 異種移植に詳しい白倉良太・大阪大医学部教授の話 豚の臓器を人間に移植するには、拒絶反応の原因物質を作る遺伝子を破壊した豚を作るしかないと考えられている。世界の研究者が競う中で実際に誕生させたのは重要な成果で、臨床応用が大きく近づいた。ただ、米韓のグループが破壊したのは問題の遺伝子の一部。本当に原因物質ができなくなったかどうかの確認が必要だ。
[2002-01-04-04:15]

◆クローン豚で移植の拒絶反応抑制に成功
 読売新聞ニュース速報

 【ワシントン3日=館林牧子】米ミズーリ・コロンビア大などの研究チームと、英バイオ企業PPLセラピューティック社が、臓器移植の拒絶反応を起こす遺伝子の働きを抑えたクローン豚を作るのに成功したと相次いで発表した。
 豚は人間に臓器の大きさが近く、移植の臓器不足を補う究極の供給源とみられているが、拒絶反応が大きな障害だった。今回の成果は異種移植に道を開く大きな一歩で、世界中のバイオ企業や大学などが激烈な先陣争いを繰り広げていた。
 米ミズーリ・コロンビア大などのチームは、その成果を4日付の米科学誌「サイエンス」に掲載する。研究チームは、豚の細胞を人間の免疫細胞と反応させた際に急性拒絶反応を起こすGGTA1という遺伝子に注目。豚の胎児の細胞を取り出して、この遺伝子の働きを抑える操作を行い、人間の免疫細胞から攻撃を受けないようにした上で、核移植を行い、4匹のクローン豚を誕生させた。
 今後は、拒絶反応の克服とともに、豚が持つ未知の病原体の感染の問題も改めて浮上しそうだ。
[2002-01-04-04:01]

◆拒絶反応抑えたクローン豚誕生 英社と米韓チーム成功
 朝日新聞ニュース速報
 http://www.asahi.com/

 遺伝子を操作して、異種間の臓器移植で問題となる激しい拒絶反応を抑えたクローン豚を誕生させることに、英国のバイオ企業と、米韓の研究チームが相次いで成功した。豚の臓器は、移植用の臓器不足を解消する切り札とされる。未知のウイルスが潜む可能性などなお未解明の課題はあるが、移植用臓器の開発競争が加速しそうだ。
 世界初のクローン羊「ドリー」の誕生にかかわった英国のバイオ企業「PPLセラピューティクス」が2日、発表したのに続き、米ミズーリ大と韓国の国立家畜研究所などのチームも3日、米科学誌サイエンスの電子速報版に発表する。生まれたのはいずれもミニ豚の雌で、それぞれ5匹と4匹。順調に育っているという。
 ミニ豚の臓器は、大きさや働きが人にちょうど合うとされ、人への移植用臓器として期待されている。だが、移植後、人の抗体が豚の臓器細胞の表面にある「アルファガラクトシル」と呼ばれる抗原と反応して、数分のうちに激しい拒絶反応を起こす問題があった。
 両チームは、豚の胎児細胞の遺伝子を操作して、この抗原をつくる遺伝子を壊した。この細胞の核を、核を除いた豚の卵子に入れ、その遺伝子の働きを抑えたクローン豚を誕生させた。対になっている遺伝子のうち、壊されているのは片方だけだが、両方とも壊す研究も進められている。
 PPL社は00年3月、世界で初めてクローン豚を誕生させた。今回の技術の応用として、今後、豚のインスリン分泌細胞を霊長類に移植する実験を行い、4年以内には人に移植して、糖尿病治療の臨床試験を始めたいとしている。
 米韓チームには大手製薬企業が協力、実用化をめざしている。
[2002-01-04-07:12]

 

◆2002/01/04 クローン羊のドリー、関節炎が悪化
 [ロンドン 4日 ロイター] 世界初のクローン羊として話題になったドリーの関節炎が悪化している。
 ドリーの生みの親であるウィルムト博士によると、関節炎の症状が出ているのは左後ろ足。
 ドリーは生後間もない時期に関節炎を発症しており、クローン技術による遺伝子欠陥が原因の可能性がある、との指摘もある。
 クローン技術の研究への注目は高まる一方で、英国では最近、人間への臓器移植の道を開くクローン豚が誕生したばかり。
 同博士はクローン動物が生まれて間もなく死亡するケースが多いと述べ、今後はクローン動物の健康面について、各研究機関が情報を共有すべきとの見解を示した。(ロイター)
[1月4日23時2分更新]

◆ドリーに異常な関節炎=クローン技術に欠陥か−英ロスリン研究所
 時事通信ニュース速報
 【ロンドン4日時事】英スコットランドのロスリン研究所は4日、世界初のクローン
羊「ドリー」の左後ろ脚のひざなどに、数週間前から関節炎の症状が出ていることを明
らかにした。遺伝子をコピーする現在のクローン技術の欠陥に起因する恐れがあるとみ
られており、生命倫理や安全性をめぐる論議に一石を投じる可能性がある。 
[時事通信社]
[2002-01-05-00:46]

◆<クローン羊>左後足に老化による関節炎 英研究所が原因調
 毎日新聞ニュース速報

 【ロンドン岸本卓也】英国のロスリン研究所で96年に誕生した世界初の体細胞クローン羊「ドリー」が、左後足に老化による関節炎を患っていることが4日、明らかになった。ドリーの老化症状が普通の羊に比べて早いため、同研究所は遺伝子操作が原因かどうかを調べるという。
 同研究所のイアン・ウィルムット博士は英国の報道機関に「関節炎が遺伝子操作によるものかどうかは分からないが、5歳半のドリーの年齢にしては早い症状なので落胆している」と述べた。
 ドリーは6歳の羊の乳腺細胞の核を、核を抜いた他の羊の未受精卵に入れた後、別の羊の子宮で育てて誕生した。クローン人間を可能にする技術開発として世界に衝撃を与えた。
 しかしドリーが1歳になった時に、老化に関連があるとされる「テロメア」という染色体の領域が普通の6歳の羊とほぼ同じ長さだったことが研究チームの調査で判明。これがドリーの成長や老化にどう影響を与えるか、研究者の間で注目されていた。
[2002-01-04-23:20]

◆<近事片々>クローン羊ドリー 早い老化現象
 毎日新聞ニュース速報

 クローン羊ドリーが脚に関節炎を患っていた。5歳半の羊にしては早い老化現象だという。単なる偶然かクローン技術に原因があるのか不明。あるいは、誕生のもとになった細胞の年齢をドリーは継いでいるのか。

 予兆はあった。1歳の時の染色体検査で、老化に関係するとされるテロメアの長さが普通の羊の6歳に相当した。この懸念を延長すれば、外見は若いが実際は10歳半だ。

 不死は無理でも不老長寿はみんなの願い。クローン技術や臓器移植、再生医療や遺伝
子治療は進歩する。今の寿命限界は約120歳。バイオ研究者は200歳は可能と夢見
る。もちろん暴力や飢餓、自爆テロや戦争がない世界での夢である。
[2002-01-05-12:45]

◆英でクローン羊に関節炎
 NHKニュース速報

 クローン技術によって世界で初めて誕生した羊「ドリー」が、羊には比較的珍しい腰と後ろ足の関節炎にかかっていることがわかり、イギリスの研究所では、遺伝子操作によるものかどうか原因の究明に向けて観察を続ける考えを示しました。
 これは、五年前に世界で初めてクローン羊「ドリー」を誕生させたイギリスのロスリン研究所のイアン・ウィルムット教授が四日明らかにしたもので、去年の暮れ、ドリーの腰と後ろ足のひざに関節炎の症状が確認されました。
 羊の場合、前足が関節炎にかかることはよくあるものの、腰や後ろ足に症状があらわれることは比較的珍しく、五歳という若い年齢で関節炎にかかることもあまり例がないということです。
 これについて、ウィルムット教授は「遺伝子的な問題が生じている可能性もある」として、原因究明に向けて健康状態の観察を続けていく考えを示しました。
 クローン技術をめぐっては、イギリスの製薬会社とアメリカと韓国の研究チームが今月、相次いで人間に臓器を移植しても拒絶反応が起きにくいクローン豚を誕生させたと発表しましたが、ウィルムット教授は今回のドリーの例を引用して、「遺伝子操作が動物の健康にどのような影響を与えるのか、細心の注意を払う必要がある」と強調しました。
[2002-01-05-10:52]

◆クローン技術に限界?クローン羊「ドリー」が関節炎
 読売新聞
 【ロンドン4日=渡辺覚】世界初のクローン羊として1996年7月に誕生したドリーが、若い羊には極めてまれな病気である関節炎を患っていることが4日明らかになった。関係者は、ドリーを生んだ「体細胞クローン」の生成過程に何らかの問題があったのではないかと懸念を強めている。
 ドリーの生みの親、英ロスリン研究所のイアン・ウィルムット博士が4日放送の英BBCラジオで、ドリーの左後ろ足の付け根と、ひざ部分が関節炎の症状を呈していると公表。「比較的若い年齢のドリーが関節炎になったという事実は、何らかの問題があった可能性を示唆する」と述べたが、同時にクローン技術の成否について結論を導くのは早計だと語った。
 ドリーは、羊の乳腺細胞の核を、ほかの羊の未受精卵へ移植。化学処理で刺激した後、代理母の子宮へ移す体細胞クローン技術で誕生した。(読売新聞)
[1月5日0時42分更新]

◆Cloned Dolly has arthritis
 http://www.cnn.com/2002/TECH/science/01/04/cloning.dolly/index.html
 January 4, 2002 Posted: 9:29 AM EST (1429 GMT)

LONDON, England -- Dolly, the world's first cloned sheep, has arthritis, one of her creators
has said.
It is not clear whether Dolly, which is five-and-a-half-years-old, is suffering from the condition as a result of the cloning process.
But the news of Dolly's condition has angered both pro-life groups concerned at the future of human cloning and animal welfare organisations.
Dolly made headlines worldwide in 1996 when she became the first mammal to be cloned with DNA taken from an adult cell from a ewe's udder by a team led by Wilmut.
Professor Ian Wilmut, of the Edinburgh-based Roslin Institute which created Dolly, said: "She has arthritis in her left hind leg at the hip and the knee."
"We can't tell how it will develop but she is responding well to treatment with
anti-inflammatory drugs."
Dolly was being "closely monitored" by veterinary staff at the centre, Professor Wilmut said.
The scientist added: "There is no way of knowing if this is down to cloning or whether it is a coincidence. We will never know the answer to that question."
"We are very disappointed and we will have to keep a careful eye on her. In every other way she is perfectly healthy and she has given birth to six healthy lambs."
Arthritis in sheep might be caused by a variety of bacteria and viruses. Asked if the condition was common in sheep, Professor Wilmut said: "It does happen."
In May 1999, research suggested Dolly might be susceptible to premature ageing.
The possibility that the world's most famous sheep might die early was raised after a study of her genetics.
A team from PPL Therapeutics examined structures in Dolly's cells called telomeres.
The team reported in the journal Nature that the structures were slightly shorter than would be expected in a sheep of her age which was born normally.
Nick Harris, senior researcher for Life, said: "We already knew that she is ageing prematurely, so we are not surprised to hear of more defects."
"This information has a large bearing on those irresponsible scientists who wish to clone humans. We must put a stop to all cloning programmes involving human tissue."
Under UK law therapeutic cloning -- the duplication of human embryos for research aimed at developing new stem cell treatments -- is allowed but the cloning of babies is not.
Dan Lyons, of the animal protection group CAGE, told The Associated Press: "You can't just interfere with one aspect of an animal's system and expect the rest of the system to continue to function perfectly."
News of Dolly's condition emerged just days after scientists announced they had produced five pig clones which had been genetically modified to help prevent their organs being rejected if they were transplanted into a human.
The pigs -- Noel, Angel, Star, Joy and Mary -- were said to mark a milestone in the development of animal to human transplants.
The animals, were produced by the U.S. subsidiary of Edinburgh based-biotech company PPL Therapeutics.
PPL's stocks plunged almost 16 percent to 64 pence amid investor concerns Dolly arthritis may be connected to the cloning science.
The company's stock soared more than 50 percent on Wednesday after the PPL said it cloned pigs whose organs may be compatible with humans.

 

◆2002/07/22 13:35 今度は魚のクローン
 読売新聞ニュース速報

 小型の熱帯魚のゼブラフィッシュで、遺伝子を組み換えたクローン(複製)を作り
出すことに、米カリフォルニア大学などの研究チームが成功した。羊や豚などではク
ローン技術による遺伝子組み換え動物が作られているが、魚類では初めて。22日付
の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー(電子版)に発表される。
 研究チームは、ゼブラフィッシュの発生初期にあたる胚(はい)の細胞を培養し、
クラゲから取り出した発光遺伝子を組み込んだ。この細胞を遺伝情報が入っている
「核」を取り除いた約550個の卵子に移植したところ、約2%にあたる11個の卵
が無事に育った。
 稚魚の段階では、クローンのゼブラフィッシュが緑色に光り、組み込んだ遺伝子が
正しく働いていることが確認できた。生殖能力もあり、発光遺伝子はその子供にも伝
わった。
[2002-07-22-13:35]

 

◆2002/09/12 クローンは遺伝子異常多発 高い死亡率や奇形の原因か
 共同通信ニュース速報

 【ワシントン12日共同】体細胞クローンの技術を使って生まれたマウスで遺伝子の発現異常が高頻度で起こっていることを、米ハワイ大の柳町隆造教授やホワイトヘッド生物医学研究所(マサチューセッツ州)などのグループが突き止め、十一日、発表した。
 グループは「クローン動物は外見上正常でも、遺伝子レベルでは異常があり、死亡率や奇形の発生率が高いことの理由の一つと考えられる」と指摘。「クローン人間づくりは危険で、倫理的にも許されない」と警告した。
 研究グループは、培養したマウスの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)と、卵丘細胞と呼ばれる細胞の二種類を使って体細胞クローンマウスを作製。約一万個の遺伝子について、肝臓と胎盤での発現状況を通常のマウスと比較した。
 クローンマウスの胎盤では二十五個に一個の割合で遺伝子の働きが極端に盛んだったり、逆に遺伝子の発現が抑えられているなどの異常が確認された。発生率はやや低かったものの、肝臓でも、通常のマウスに比べて遺伝子発現の異常が多かった。
 グループは異常が起こる理由として、クローンを作る際、遺伝子の働きを調節する仕組みがうまく初期化できないことなどが考えられる、としている。
(了)
[2002-09-12-17:01]

◆2002/09/12 <クローン>マウスの遺伝子異常が多発 ハワイ大教授らが確認
 毎日新聞ニュース速報

 体細胞クローンの技術を使って生まれたマウスで遺伝子の発現異常が高頻度で起こっていることを、米ハワイ大の柳町隆造教授やホワイトヘッド生物医学研究所(マサチューセッツ州)などのグループが突き止め、11日、発表した。
 グループは「クローン動物は外見上正常でも、遺伝子レベルでは異常があり、死亡率や奇形の発生率が高いことの理由の一つと考えられる」と指摘。「クローン人間づくりは危険で、倫理的にも許されない」と警告した。
 研究グループは、培養したマウスの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)と、卵丘細胞と呼ばれる細胞の2種類を使って体細胞クローンマウスを作成。約1万個の遺伝子について、肝臓と胎盤での発現状況を通常のマウスと比較した。
 クローンマウスの胎盤では25個に1個の割合で遺伝子の働きが極端に盛んだったり、逆に遺伝子の発現が抑えられているなどの異常が確認された。発生率はやや低かったものの、肝臓でも、通常のマウスに比べて遺伝子発現の異常が多かった。
 グループは異常が起こる理由として、クローンを作る際、遺伝子の働きを調節する仕組みがうまく初期化できないことなどが考えられる、としている。(ワシントン共同)
[2002-09-12-19:55]

 

◆2002/09/16 クローン牛のミルク店頭へ 来年にもと米紙
 共同通信ニュース速報

 【ワシントン16日共同】十六日付の米紙ワシントン・ポストは、体細胞を利用したクローン技術を使って生まれた乳牛のミルクが、早ければ来年にも一部のスーパーの店頭に並ぶ可能性があると報じた。
 米科学アカデミーが最近の論文で、遺伝子操作をした魚類や昆虫は自然界に流出し害をもたらしかねないが、家畜に関してはクローン動物を安全管理できるとの見解を発表。米食品医薬品局(FDA)が、年内にも行政としての判断と対応を示す見通しが出ているためだ。
 日本の農水省は八月、体細胞を利用したクローン牛について「一般の牛と差はない」と安全性を確認。肉牛、乳牛など体細胞クローン牛の利用が米国より一足先に解禁される可能性がある。
 ポスト紙によると、牛乳に次いでクローン牛の子の肉も製品化される見通しで、二○○四―○五年にはクローン豚の子の肉も現れそうだという。
 約二年前につくったクローン牛が成長し、生産者側が投資資金の回収を望んでいる経済的背景もあるという。現在、米国で飼育されているクローン家畜は計百頭足らずで、ミルクなどが製品化されてもわずかな量とみられる。
(了)
[2002-09-16-17:27]

 

◆2002/10/13 ヒトへの臓器移植用、クローン牛の技術開発
 朝日新聞ニュース速報

 動物から人への臓器移植に伴う激しい拒絶反応を抑え、移植を可能にすると期待されるクローン牛を作り出すことに、東京女子医大の澤田登起彦助手とJA全農ETセンター(北海道上士幌町)などのグループが成功した。17日に東京で始まる日本移植学会で発表する。豚で先例があるが、牛は、豚では困難なタイプの移植にも適用できる可能性があるという。
 移植に必要な臓器や組織が不足しているため、動物のものを転用する研究が進められている。しかし、人同士の移植では見られない「超急性拒絶反応」が起き、現在の免疫抑制剤では抑えられず大きな壁になっている。
 研究チームは、牛胎児の細胞を取り出し、超急性拒絶反応の原因となる抗原の遺伝子を破壊。この細胞の核を、核を除いた卵子に入れてクローン牛の胎児を作り出した。
 普通の遺伝子は細胞中に2個1対が存在するが、この実験では、問題の抗原遺伝子のうち1個を壊した。現在、両方壊した牛を誕生させる研究を進めている。
 豚では今年、海外で遺伝子2個の破壊に成功したとする報告があった。だが、糖尿病患者を煩雑なインスリン注射から解放する膵島(すいとう)(膵臓のインスリン分泌組織)移植は、豚では膵島組織が壊れやすいため牛の方が実現性が高い、と澤田助手らは見ている。牛では日本のクローン技術が世界トップレベルにある。
 同グループは今後、このクローン牛の臓器や細胞をサルなどに移植し、牛のウイルスが人にうつる可能性がないか、安全性を確かめる。
[2002-10-13-03:04]


UP:2002 REV: 20160526
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