HOME >

ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン… 2002

いわゆるクローン人間 2002
ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン…   
ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン… 2000
ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン… 2001

Tweet
last update: 20160526


◆2002/01/03 ヒトへの細胞・臓器移植に道=拒絶反応ないクローンブタ開発 英
 時事通信ニュース速報
◆2002/01/03 拒絶反応抑えたクローン豚 遺伝子操作で誕生に成功 米韓
 共同通信ニュース速報・他
◆2002/01/04 ドリーに異常な関節炎=クローン技術に欠陥か−英ロスリン研究所  時事通信ニュース速報・他 ◆2002/01/04 再生医療のNPO設立へ 京都大の研究者ら
 共同通信ニュース速報
◆ES細胞研究など最先端治療法の特許化検討へ
 読売新聞ニュース速報 2002/01/08
 →科学技術/所有・国際競争・国家戦略・…2002
◆2002/01/11 動物クローン 正常成長に成功
 NHKニュース速報・他
◆2002/01/30 ヒトES細胞の条件付き輸入認める=全面解禁・禁止めぐり世論も分裂−独議会
 時事通信ニュース速報
◆2002/02/15 <クローンネコ>米の研究グループが初めて誕生させる
 毎日新聞ニュース速報、他
◆2002/03/05 ヒトES細胞作製で受精卵提供に京都大病院を承認
 読売新聞ニュース速報、他
◆2002/03/09 <ES細胞>クローン技術で作り遺伝子治療 米研究所
 毎日新聞ニュース速報、他
◆2002/03/19 「幹細胞の世界(4)神経細胞の再生に挑む――十年後実用化に期待」
 『日経産業新聞』2002年 3月19日
◇2002/04/11 コメントしないと伊医師 クローン技術妊娠で
 共同通信ニュース速報
◇2002/04/11 クローン人間は疑わしい 元共同研究者が疑問視
 共同通信ニュース速報
◆2002/04/16 <ヒト・クローン胚>再生医療学会、作成禁ずる国の指針に異論
 毎日新聞ニュース速報 他
◆2002/05/15 緊急市民シンポジウム:STOP!ES細胞
◇2002/05/16 クローン人間の妊娠 「今年中にも」米教授  朝日新聞ニュース速報 他
◆2002/05/29 文科省、信州大ES細胞研究計画を再び“差し戻し”
 読売新聞ニュース速報
◆2002/06/13 「投資家の圧力で作った」と証言=世界初のヒトクローン胚−米社元研究員
 時事通信ニュース速報
◆2002/06/18 田辺製薬申請のヒトES細胞研究承認 文科省専門委
 朝日新聞ニュース速報
◆2002/06/25 幹細胞の研究指針案に合意 厚労省専門委
 共同通信ニュース速報
◆2002/07/11 慶応大もES細胞研究へ 受精卵提供も承認
 共同通信ニュース速報
◆2002/07/12 <ヒトクローン研究>「禁止」など併記して報告 米大統領諮問委
 毎日新聞ニュース速報・他 ◇2002/07/22 クローン人間、年内にも着手か…米医師
 『読売新聞』海外ニュース - 7月22日(月)13時37分
◆2002/09/17 幹細胞使う脳治療研究承認 国立循環器病センター倫理委
 共同通信ニュース速報
◆2002/09/26 「夢の医療」実現を加速 幹細胞採取には課題も 文科省
 共同通信ニュース速報
◆2002/10/29 慶大、東大の研究計画承認 ES細胞で文科省専門委
 共同通信ニュース速報・他
◆2002/11/15 厚労省が一元審査へ 体性幹細胞の再生医療
 共同通信ニュース速報
◆2002/11/15 死亡胎児の細胞利用を限定容認 厚労省専門委
 朝日新聞ニュース速報


 
 

◆2002/01/04 再生医療のNPO設立へ 京都大の研究者ら
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 傷ついた臓器や組織の修復を目指し、今後の医療で重要な役割を果たすと期待される再生医療を先導できる環境を日本で整えようと、京都大の研究者らが民間非営利団体(NPO)「再生医療推進センター」を近く京都市に設立、二月にも活動を始める。
 医学の分野でこれまで、患者支援のNPOはあったが、再生医療研究では初めての試みだ。
 専属の公認会計士や弁理士が、研究成果の特許化や事業化を積極的に支援。理事長に就任する井上一知京大教授は「日本が世界の研究をリードするためのシステムをつくり、実際の医療への応用につなげたい」と話している。
 再生医療は、皮膚や骨などの一部の分野を除き大半はまだ実験段階だが、成長力のある細胞を体内に移植して傷ついた組織を再生させる研究が近年、急速に進展。成果の特許をめぐる国際競争も激化している。
 一方で、日本は先端研究実用化に向けた態勢が不十分と指摘されており「研究成果をより戦略的に生かす仕組みづくりが急務」(井上教授)という。
 四月に京都市で初総会を開く日本再生医療学会(会長・井上教授)とも連携し、国内外の研究成果を集約。研究者が常に実用化を意識した研究ができるよう“特許地図”を作成するほか、会報や雑誌も発行し、研究者間の情報交換や一般への普及に努める。
(了)
[2002-01-03-17:07]

 

◆2002/01/11 動物クローン 正常成長に成功
 NHKニュース速報

 動物のクローンはこれまで胎児の段階で異常がでて死ぬことが多くありましたが、生まれてきた動物の九十パーセント以上を正常に成長させることに、国立感染症研究所などの研究グループが成功しました。
 この研究は、国立感染症研究所の小倉淳郎(オグラアツオ)室長と東京工業大学の石野史敏(イシノフミトシ)助教授らのグループが行ったものです。
 ウシなどの家畜に応用されているクローン技術は、胎児の段階で大きくなりすぎるなどの異常がでて、生まれても死ぬケースが多いことが問題になっていました。
 研究グループでは、マウスを使った実験で、クローンの元になる細胞の培養液を変えたり子宮に戻す期間を短くするなどした結果、胎児の異常が大幅に減り、九十パーセント以上が正常に生まれたということです。
 これについて研究グループでは、今回の方法によって胎児の成長を調整する遺伝子を正常に働かせることができたとみています。
 小倉室長は「これまでクローンは異常出産というイメージが強かったが家畜のクローンを効率よくつくり出すための第一歩になりそうだ」と話しています。
[2002-01-11-11:08]

◆2002/01/11 クローンの異常を一部解決 感染研などがマウスで
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 体細胞クローン動物は、生まれてもさまざまな異常ですぐ死ぬことが多いが、こうした異常は技術的な工夫でかなり防げることを、小倉淳郎国立感染症研究所室長と石野史敏東京工業大助教授らがマウスで確かめ、十一日付米科学誌サイエンスに発表した。
 クローンをつくるための体細胞を、試験管内で長く培養しないことなどがカギ。それにより、発育に不可欠な遺伝子の働きを正常に保つことができたという。クローン技術の実用化に向け、前進といえそうだ。
 小倉室長らはクローンマウスをつくる際、体細胞を培養せずに未受精卵に核移植したり、胚(はい)を体外で操作する時間を短縮するなど、厳しい条件を決めて実験した。
 その結果、誕生にこぎつける率は約3%で以前と変わらなかったが、生まれたクローンマウスの約93%は正常だった。従来は誕生後にも半数以上死ぬケースが多く、成績が大幅に改善できたことになる。
 また、正常な発育には欠かせない「刷り込み(インプリンティング)遺伝子」という複数の特殊な遺伝子の働きを調べたところ、きちんと機能していた。刷り込み遺伝子は、細胞が父側、母側からそれぞれ受け継いだ計二セットの遺伝子のうち、一方だけが働くよう
に調節された遺伝子のことで、クローン動物ではこの遺伝子の働きに異常があると報告されていた。
 小倉室長らは「実験条件を整えることで、異常の一部は解決できた。今後は出生率の低さなどの原因解明が課題」と話している。
(了)
[2002-01-11-07:59]

◆<マウス>体細胞クローンの生存率9割以上に 東工大など成
 毎日新聞ニュース速報

 体細胞クローン技術を使って作成したマウスの生存率を90%以上に高めることに、東京工業大の石野史敏助教授と国立感染症研究所の小倉淳郎室長らの研究チームが成功した。これまでは先天異常などが多発し、半数以上が死ぬことがほとんどだった。研究チームは「クローン技術の実用化に向け、一つの関門を越えた」としている。11日発行の米科学誌「サイエンス」で発表される。
 研究チームはマウスの卵丘細胞や精巣の細胞から核を取り出し、核を取り除いた卵子に移植。この卵子を培養して別のマウスの子宮に戻したところ、出生率は2〜3%で従来と変わらなかったが、誕生した155匹のマウスの93%の144匹が正常に成長した。
 利用した核移植技術は従来と同じだが、新鮮な細胞を使い、培養液のアミノ酸濃度などを厳格に管理したことが高い生存率につながった。
 ヒトやマウスでは父親と母親の双方から遺伝子を一つずつ受け継ぐ。このうち特定の遺伝子については、片方の親から受け継いだ遺伝子だけが働くことが、受精卵の正常な成長に欠かせない。先天異常などを起こした体細胞クローン動物はこの働きが乱れていたが、今回のクローンマウスでは、このような乱れは見つからなかった。 【鴨志田公男】
[2002-01-11-07:35]

◆クローンマウスの異常、一部防止=安全性向上に期待−東工大と感染症研
 時事通信ニュース速報

 クローン動物は出生率が2−3%と低く、生まれても何らかの異常が現れる場合が多いが、東京工業大と国立感染症研究所は、母親または父親の片方から受け継ぐ遺伝子の正常な働きを損なわずにクローンマウスを作ることに成功し、11日付の米科学誌サイエンスで発表した。
 クローン技術の安全性向上につながりそうなため、東工大遺伝子実験施設の石野史敏助教授は「将来、人間のクローン胚(はい)から胚性幹細胞(ES細胞)を取り出して再生医療に利用する場合でも、片親由来の遺伝子だけは事前に安全性をチェックできるのではないか」と話している。
 通常の生殖は、母親の遺伝子が入った卵子と父親の遺伝子が入った精子の受精で行われる。ほ乳類で片方の遺伝子しかない状態で誕生させようとすると、胎児と胎盤の両方に異常が生じてしまう。
 クローンマウスはこれまで、体外で培養されたES細胞を使って作られることが多かったが、片親由来の遺伝子が異常と報告されていた。しかし研究グループは今回、卵細胞に栄養を与える卵丘細胞などを採取し、直ちにその核を未受精卵に入れて仮親の子宮に移植する方法でクローンマウスを作った。
 生まれた155匹のうち93%の144匹が無事に成長し、一部の片親由来の遺伝子を調べたところ、正常だったという。石野助教授は「従来のクローンマウスでは、体外でES細胞が培養されているうちに片親由来の遺伝子に異常が生じたと考えられる」としている。
[時事通信社]
[2002-01-11-06:10]

 

◆2002/01/30 ヒトES細胞の条件付き輸入認める=全面解禁・禁止めぐり世論も分裂−独議会
 時事通信ニュース速報

 【ベルリン30日時事】ドイツ連邦議会(下院)は30日の本会議で、人間のあらゆる臓器を再生できるとされるヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)について、研究目的の厳しい条件を満たしたものに限り国外からの輸入を認めるとした動議を、与野党の賛成多数で可決した。
 同日の本会議には、ES細胞の輸入全面解禁と全面禁止を求める動議も提出されたが、再生医療の研究促進と生命倫理の尊重の間で世論が二分される中、立法府は中間的な判断を下した格好だ。 
[時事通信社]
[2002-01-31-07:08]

 

◆2002/02/15 <クローンネコ>米の研究グループが初めて誕生させる 名は
 毎日新聞ニュース速報

 【ワシントン斗ケ沢秀俊】体細胞クローン技術を使ってクローンネコの赤ちゃんを誕生させることに、米テキサスA&M大の研究グループが初めて成功した。21日発行の英科学誌「ネイチャー」に掲載される。体細胞クローンが成功した動物は6種類目で、ペット動物では初めて。将来は、かわいがっていたが死んでしまったペットをクローンでよみがえらせるペットビジネスに結びつきそうだ。
 研究グループは、雌のネコの卵丘細胞など体細胞から遺伝情報を含んだ核を取り出し、核を取り除いた別のネコの卵子に移植した。これを培養してクローン胚(はい)をつくり、代理母である雌ネコの子宮に入れた。
 延べ87回の試みで、2匹の代理母ネコが妊娠を継続した。うち1匹は胎児の成長が止まり流産したが、もう1匹のトラネコは昨年12月に赤ちゃんを産んだ。赤ちゃんは遺伝子構成が体細胞を提供した三毛猫のドナーネコと同一で、クローンだと確かめられた。
 「コピーキャット(複製ネコ)」の頭文字を取って「CC」と名付けられ、健康に育っているという。ドナーとは毛色が少し違うが、毛色は遺伝子だけでなく、胎内環境に左右されるためだという。
 動物の体細胞クローンはこれまで羊、マウス、牛、ヤギ、豚の5種類で成功している。他の動物と同様、ネコでも成功率は極めて低かった。
[2002-02-15-11:35]

◇2002/02/15  米でネコのクローン誕生
 NHKニュース速報

 同じ遺伝情報を持つ生物を生み出すクローン技術を使って、アメリカの大学が、世界で初めてネコのクローンを誕生させることに成功したと発表しました。
 ネコのクローンを誕生させたのは、アメリカ南部テキサス州のテキサスA&M大学です。
 大学側の発表によりますと、研究チームでは、メスネコの卵子を取り巻く細胞を取出して培養し、こうした細胞の遺伝子を核を取り除いた別のネコの卵子に移植しました。
 そして、このようにして作ったクローンはい三個のうちから、ネコの赤ちゃん一匹を誕生させることに成功したということです。
 その後、生まれたネコの遺伝子を調べた結果、卵子を取り巻く細胞を提供したメスの三毛猫のクローンであることが確認されました。
 ただし、毛並みの色合いと模様は遺伝情報だけでは決まらないため、微妙に違うということです。
 このクローンネコは、「CC・コピーキャット」と名づけられました。
 研究チームでは、ネコのようなペット動物のクローンは世界で初めてだと話しています。
[2002-02-15-12:25]

◇2002/02/15 永遠のペットが可能に? 米大学が初のクローンネコ
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 【ワシントン14日共同】体細胞クローンの技術を使って、クローンネコを生ませることに米テキサス農工大のグループが成功し、十四日発表した。
 これまで世界各国でヒツジや牛、豚などの家畜やネズミのクローンが誕生しているが、ペット用の動物のクローンは世界初という。
 将来はクローンペット産業が誕生し、死んでしまった愛するペットをクローン技術でよみがえらせる時代が来るかもしれない。
 同大学の研究チームは、雌の短毛種のネコの卵丘細胞を、核を除去した別の雌ネコの卵子と融合させ、これを借り腹のトラネコの胎内に移植。昨年十二月二十二日に、短毛種の雌のクローンネコ一匹が誕生した。
 クローンネコの英語の頭文字を取って「cc」と名付けられたこのネコは、普通のネコと変わりなく、順調に育っているという。
 遺伝子の解析で、生まれたネコは細胞を提供した雌ネコと遺伝的に同一であることが確かめられた。体の色は細胞を提供したネコと同じだが、体毛の模様は異なっていた。
 研究チームは「体の色の決まり方は遺伝的な要素だけでなく、親の子宮内での環境など他の要因にも左右されるためだとみられる」と、している。
 同大学は現在、犬や馬のクローン生産にも取り組んでいる。
(了)
[2002-02-15-09:35]

◇2002/02/15 世界初「クローンネコ」作製に成功…米
 読売新聞ニュース速報

 【ワシントン14日=館林牧子】米テキサスA&M大の研究チームは14日、体細胞クローンネコの作製に成功したと発表した。今まで羊やネズミ、ブタなどのクローン動物が誕生しているが、ペットでの成功は世界で初めてといい、死んでしまったペットをよみがえらせることができる技術として注目される。この成果は21日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。
 同チームは、レインボーという名の雌ネコの卵巣にある卵丘細胞の核を採集し、核を除いた別のネコの卵子に移植。代理母ネコの子宮に戻したところ、昨年12月に1匹の雌ネコが誕生した。「カーボンコピー(複写)」の頭文字を取って「cc」と名づけられた子ネコは元気で異常もなく育っているという。
 このプロジェクトは、愛犬のクローン作りを望んだ資産家が同大に370万ドル(約4億9000万円)の資金を提供して実施された。この資産家は、ペットのクローン作りを請け負うベンチャー企業を設立、この企業では、将来、クローン動物作りが実用化した時に使えるよう、世界の愛犬、愛猫家などの依頼を受け、ペットのDNAの冷凍保存を請け負っている。
 DNA鑑定の結果、「レインボー」と「cc」の遺伝子は一致したが、体毛の色の分布は必ずしも一致しなかった。同チームのマーク・ウエシューシン教授は「複雑な色の動物の場合、色のパターンは遺伝子だけで決まるのでなく、胎児が発育する過程で決まるのではないか」としている。
[2002-02-15-11:09]

 

◆2002/03/05 ヒトES細胞作製で受精卵提供に京都大病院を承認
 読売新聞ニュース速報

 京都大再生医科学研究所が進める国内初の人間の胚(はい)性幹(ES)細胞作製計画で、同大・医の倫理委員会(赤林朗委員長)は5日、京都大病院が作製に使う受精卵の提供施設となることを承認した。計画では3病院が提供施設として想定されているが、公表されたのは初めて。
 京都大病院は、不妊治療を受けるカップルから十分な説明と同意(インフォームドコンセント)が得られた場合に、不要になった凍結受精卵を提供。意思が変わる場合もあるため1か月以上の猶予を置いた上で、名前や住所が分からないようにして使う。
 昨年12月、同委員会がファクスやメールによる「書類審査」で提供病院となることを承認。再生研が計画書と合わせて提供施設の審議経過を文部科学省に提出したが「議事録が残るような実質審議が必要」と差し戻され、この日再度、対面審議で承認を確認した。
 現在、同省の専門委員会が計画内容を審議中で、承認されれば来月にも、受精卵を提供するカップルへの説明を始めるという。
[2002-03-05-22:43]

◆2002/03/05 <ES細胞>作成に必要な受精卵提供を承認 京大医の倫理委
 毎日新聞ニュース速報

 京都大の医の倫理委員会(委員長、赤林朗教授)は5日、同大再生医科学研究所の中辻憲夫教授らのグループに、ヒトの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)の作成に必要な受精卵を、同大医学部付属病院から提供することを正式に承認した。中辻教授らのグループが昨年12月、初めての国産計画を文部科学省に申請したが、受精卵提供については倫理委員会が会議を開かず電子メールなどの書類審査で決裁を取ったことから、同省から再審議して議事録を提出するよう求められていた。
 ES細胞は神経や臓器など、さまざまな組織に成長する能力を持つ万能細胞。不妊治療で不要になった体外受精卵を用いることから、研究側と提供側の両機関の倫理委員会で審査する二重チェック体制を設け、文科省が承認する。
 提供施設に挙がっていた付属病院の医の倫理委員会は、昨年12月に計画を受理し、まとめのみを報告。しかし「国内初のES細胞作成で、審査の結果だけでなく内容の記録も示すべき」と文科省から指摘された。 【山崎明子】
[2002-03-05-22:20]

◆2002/03/05 京大病院が受精卵提供=ES細胞作成研究、倫理委が承認
 時事通信ニュース速報

 京都大学医学研究科医の倫理委員会(委員長・赤林朗教授)は5日、同大再生医科学研究所の中辻憲夫教授が計画しているヒトの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)作成研究で使用するため、同大医学部付属病院が凍結受精卵を提供することを承認した。この計画では3病院が凍結受精卵を提供する予定だが、提供する病院が明らかにされたのは初めて。
 赤林委員長によると、同委員会は昨年12月、電子メールなどを利用した持ち回り会議で提供を承認、文部科学省に報告したが、「正式な会合を開くべきだ」との指摘を受けた。この日の会合では、改めて計画を承認したほか、凍結受精卵提供者へのカウンセリングが必要などとの意見が出された。
[時事通信社]
[2002-03-05-21:32]

 

◆2002/03/09 <ES細胞>クローン技術で作り遺伝子治療 米研究所
 毎日新聞ニュース速報

 さまざまな組織に分化する能力があり、万能細胞と呼ばれる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)をクローン技術で作り、遺伝子操作を加えた上で移植して、マウスの免疫機能を向上させる実験に、米国のホワイトヘッド・バイオメディカル研究所などのグループが成功、8日付の米専門誌「セル」に発表した。
 クローン技術を病気の治療に用いる可能性が指摘されているが、実際の生物での成功は初めてという。
 研究グループは、遺伝子の異常のために免疫機能が働かないマウスの皮膚細胞を採取。核を除去した別のマウスの卵細胞に移植し、培養して作成したクローン胚から、ES細胞を取り出した。
 このES細胞の遺伝子の異常を修復し、皮膚細胞を提供した免疫異常のマウスに移植した。すると、ES細胞は免疫細胞に分化し、3〜4週間後には、移植前にはなかったリンパ球が血液中に確認され、免疫反応に関連する免疫グロブリンも作られていた。
 研究グループは「免疫機能が完全に回復したわけではないが、この種の治療法が人間にとっても有効であることを原理的に実証した結果だ」としている。

 ◇  ◇  ◇

 クローン胚は子宮に戻すとクローン人間の誕生につながる。クローン人間作りの禁止は世界の大勢だが、クローン胚から臓器などを作れれば、クローンの元になった患者は拒絶反応なく移植を受けられる。このため、「研究は認めるべきだ」との意見もある。日本では、人間のクローン胚を子宮に戻すことを法律で禁止。胚の作成も、国の指針が「当分の間」として禁止している。(ワシントン共同)
[2002-03-09-20:50]

◇2002/03/09 クローン技術を応用、動物治療に成功
 読売新聞ニュース速報

 【ワシントン8日=館林牧子】クローン技術を使った難病治療に世界的な注目が集まっているが、米ホワイトヘッド研究所のルドルフ・ヤニッシュ教授らが8日、この技術を使い免疫不全のマウスの治療に成功したと米科学誌「セル」に発表した。動物でクローン技術を使った治療に成功したのは世界で初めてという。
 同教授らは、遺伝子異常のため重い免疫不全に陥ったマウスのしっぽの皮膚の細胞の核を、クローン技術を使ってネズミの卵子に移植。これを培養して、胚(はい)性幹(ES)細胞を取り出した。このES細胞の遺伝子の欠陥を遺伝子治療で修復して、血液のもとになる造血幹細胞のもとになる細胞を作製。これをもとの病気のマウスに移植したところ、3、4週間後には、リンパ球などが検出され、免疫力の改善に成功したという。
 研究チームでは、「この手法は将来、人間でも免疫不全やその他の遺伝子の欠陥で起きる病気の治療に応用することができる」としている。ただ、こうしたクローン技術は、クローン人間作りにつながるとの声もあり、論議を呼びそうだ。
[2002-03-09-14:04]

◇2002/03/09 クローン胚で免疫不全治療 米グループが動物実験
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 【ワシントン8日共同】さまざまな組織に分化する能力があり、万能細胞と呼ばれる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)をクローン技術で作り、遺伝子操作を加えた上で移植して、マウスの免疫機能を向上させる実験に、米国のホワイトヘッド・バイオメディカル研究所などのグループが成功、八日付の米専門誌「セル」に発表した。
 クローン技術を病気の治療に用いる可能性が指摘されているが、実際の生物での成功は初めてという。
 研究グループは、遺伝子の異常のために免疫機能が働かないマウスの皮膚細胞を採取。核を除去した別のマウスの卵細胞に移植し、培養して作成したクローン胚から、ES細胞を取り出した。
 このES細胞の遺伝子の異常を修復し、皮膚細胞を提供した免疫異常のマウスに移植した。
 すると、ES細胞は免疫細胞に分化し、三―四週間後には、移植前にはなかったリンパ球が血液中に確認され、免疫反応に関連する免疫グロブリンも作られていた。
 クローン技術と、ES細胞を組み合わせると、拒絶反応のない移植用組織や臓器などを作ることができるとされてきた。
 研究グループは「免疫機能が完全に回復したわけではないが、この種の治療法が人間にとっても有効であることを原理的に実証した結果だ」としている。
(了)
[2002-03-09-09:22]

◇2002/03/09 クローンのES細胞で遺伝子治療=マウスの免疫不全が改善−米研究所
 クローン、胚(はい)性幹細胞(ES細胞)、遺伝子治療の3つの技術を組み合わせ、免疫不全のマウスの症状を改善することに成功したと、米ホワイトヘッド研究所(マサチューセッツ州)の研究グループが9日までに発表した。これらの技術の組み合わせが有効であることはこれまで指摘されてきたが、同研究所は「(実際に)マウスを使い、(拒絶反応を招かずに)免疫不全の遺伝子治療に利用できることを示したのは初めて」としている。研究成果は米科学誌セルに掲載された。
[時事通信社]
[2002-03-09-21:57]

◇2002/03/09 体細胞クローン使い遺伝子治療 米でマウス実験成功
 朝日新聞ニュース速報
 http://www.asahi.com/

 遺伝病のマウスから体細胞クローン技術を使って、さまざまな細胞に分化する能力をもつ胚(はい)性幹(ES)細胞を作り、遺伝子治療を加えた後にマウスに戻して病気を治すことに、米国のグループが成功した。米専門誌セルの8日付オンライン版で発表した。原理的にはそのまま人間に応用可能だが、体細胞クローンはクローン人間につながりかねないため、議論を呼びそうだ。
 米ホワイトヘッドバイオメディカル研究所(マサチューセッツ州)などのグループは、遺伝子異常で免疫機能が働かないマウスの皮膚の細胞核を採取。核を除いた別のマウスの卵子に移植して、クローン胚をつくった。これを培養してES細胞を作製。このES細胞に、遺伝子治療によって正常な遺伝子を組み込んだ。
 その上で、ES細胞を、免疫細胞のもとになる細胞に分化させてから、もとの病気のマウスに移植した。体内でこれが免疫細胞になり、免疫反応を起こす抗体もできた。
 グループは、「免疫機能が完全に回復したわけではないが、クローン胚を使う治療法が原理的に人間にも有効であることを示した」としている。患者本人のクローンを使うこの方法なら、移植による拒絶反応もない。
 人のクローン胚は、子宮に戻すとクローン人間につながる。一方、クローン胚からES細胞をつくると移植医療に使える可能性があることから、その是非をめぐり国際的な議論になっている。
 国連で提案されている、クローン人間作製を禁止する国際条約に対し、米国はクローン胚作製も含めた全面禁止を提案している。
[2002-03-09-13:06]

 
 

◆2002/03/19 「幹細胞の世界(4)神経細胞の再生に挑む――十年後実用化に期待」
 『日経産業新聞』2002年 3月19日

◆2002/03/19 
「幹細胞の世界(4)神経細胞の再生に挑む――十年後実用化に期待」
 『日経産業新聞』2002年 3月19日

 手足が震えるパーキンソン病や運動機能が衰えてしまうALS(筋委縮性側索硬化症)など神経に異常が起きる病気、交通事故などによるせき髄の損傷――。根本的な治療方法がないこれらの症状に対し、体性幹細胞から作り出した神経が利用できるのではないか。こんな見通しが強まり応用に向けた成果が出始めた。

確率八割で神経に
 横浜市立大学の沢田元教授と出沢真理講師らは、骨髄の中にある間質細胞から成熟した神経細胞を効率よく作り出している。様々な細胞や組織に成長する能力を持っているため、逆に必要な細胞にする制御技術が必要になる。沢田教授らの成功のカギは、受精卵が分化するときに働くある遺伝子を採用したこと。マウスから取ったこの遺伝子を培養したヒト間質細胞などに導入、神経細胞になる確率は八割近い。
 この手法を使えば、多くの種類がある神経細胞のうち目的の細胞だけを作ることも容易になる。パーキンソン病ではドーパミンを作る酵素を持つ神経細胞が死滅する。骨髄細胞からこの神経細胞を約二〇%の割合で作成した。パーキンソン病ラットによる実験では八匹中六匹で症状が改善した。
 同グループは中枢神経の再生にも成功している。骨髄細胞から神経細胞の再生を促すシュワン細胞を作り、中枢神経の周辺に移植する手法を用いる。ラットの実験では切断した視神経が伸び、脳まで達した。沢田教授は「せき髄損傷の治療にも生かせそうだ」と話し、約十年後の実用化を目指している。
 骨髄内の細胞から神経細胞を作り出すことは、慶応義塾大学医学部の秦順一教授、梅沢明弘助教授らも別の手法で成功済み。マウスから骨のもとになる骨芽細胞を取り出し薬剤を加えて培養、約三週間で神経細胞に成長した。

せき髄損傷治療も
 慶大の岡野栄之教授らは昨年、せき髄損傷したサルにヒトの神経細胞のもとになる神経幹細胞を移植し治療することに成功した。死亡した胎児の神経幹細胞を、せき髄損傷して両手が不自由になったマーモセット五匹のせき髄に移植したところ、二カ月後には棒を引っ張る筋力が回復した。「ヒトに近いサルでの成功は実現に向けた大きな一歩」(岡野教授)と、応用が遠い未来の話ではなくなってきた。
 ただ、胎児の神経幹細胞を使う方法では十分な量を確保できない。このため岡野教授らは、骨髄中の細胞を神経細胞に成長させて移植する方が有望とみて研究を進める。
 神経幹細胞は長く胎児にしかないと考えられていた。成人の大脳の中にも存在することが九九年に米国で相次いで確認された。コーネル大学と共同研究していた岡野教授はその一人。この神経幹細胞を探して成長させれば、パーキンソン病などの治療に役立つと注目を集めた。

再生医療の先導役
 神経幹細胞は数が極めて少なく、現在でも存在を否定する意見がある。東京大学の久恒辰博助教授らは昨年、特殊な解析装置を使いサルの大脳の中で神経が新しく成長していることを確認。根強い否定論を打ち消す成果として受け止められている。
 神経幹細胞の万能性に関する議論も起きている。ノルウェーのグループが二〇〇〇年、神経幹細胞は神経以外に肝臓などほかの細胞に成長する能力を持つと発表、一躍脚光を浴びた。その後の追試で成功例がほとんどなく「神経幹細胞になる前の骨髄からきた幹細胞が混ざっていたのでは」(岡野教授)という見方が有力だ。
 臨床応用へ向け一歩踏み出した血管再生と並び、神経再生の実用化への期待は高い。再生医療の先導役となりそうだ。(長谷川章、西村絵)

 

◆2002/04/16
 <ヒト・クローン胚>再生医療学会、作成禁ずる国の指針に異論
 毎日新聞ニュース速報
 http://www.mainichi.co.jp/

 京都市で開かれている日本再生医療学会で18日、学会長の井上一知京都大教授らが、ヒトのクローン胚(はい)の作成を禁じた国の指針を批判した。胚は分割を始めた初期の細胞で、研究者の間ではヒト・クローン胚の研究によって、拒絶反応のない臓器の作成が可能になるとの期待がある。同学会は近く倫理委員会を開いて独自の指針案を作成し、文部科学省に指針の見直しを求める。
 クローン技術については、昨年6月、「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」(クローン規制法)が施行され、クローン人間の作成が全面禁止された。同法はヒトの体細胞を使ったヒト・クローン胚の作成は禁じなかったが、同法に基づいて作られた指針では、ヒト・クローン胚を作ることができなくなった。
 井上会長は18日、記者会見し、「学会は病気の治療を最優先に考えており、再生医療にヒト・クローン胚の研究は必要だ。学会として国に見直しを求める」と述べた。また、この日の学会でも、同学会倫理委員長の塚田敬義岐阜大教授(医事法学)が「『胚の作成は認めるが、作った胚を子宮に戻してクローン人間を作ることは禁じる』といった英国のような規制のほうが、有効性・危険性の正当な評価ができる。日本のクローン規制法と指針は整合性がない」と批判した。 【奥野敦史】
[2002-04-18-20:20]

◇クローン胚研究で提言へ 再生医療学会に倫理委
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 京都市で始まった日本再生医療学会で、井上一知会長(京都大再生医科学研究所教授)は十八日、現在国の指針で禁止されているヒトのクローン胚(はい)研究について、同学会内に倫理委員会を設けて、研究を実施する場合に守るべき指針を倫理面中心にまとめ、
国などに提言していくことを明らかにした。
 倫理委員会は塚田敬義・岐阜大教授(医事法)を委員長として、既に各委員の間で意見交換を始めているという。
 塚田教授は同学会での講演で、国がヒトクローン胚研究を禁じていることについて「治療目的の研究をなぜ止めるのか」と批判。井上会長も個人的な見解としながら「(塚田教授と)同じ意見だ」と述べた。
(了)
[2002-04-18-17:53]

◇ヒトクローン胚、なぜ禁止 学会倫理委員長が国批判
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 京都市の国立京都国際会館で十八日始まった日本再生医療学会で、同学会倫理委員長の塚田敬義・岐阜大教授(医事法)が講演し、再生医療の研究に役立つと期待されるヒトのクローン胚(はい)研究が、国の指針で禁止されている現状を「ナンセンス」などと強く批判、早急に見直しが必要だと主張した。
 昨年六月にクローン人間禁止法が施行され、クローン人間づくりは最高懲役十年の罰則付きで禁止されたが、ヒトの体細胞をもとにヒトクローン胚をつくることは違法ではない。しかし文部科学省はクローン人間づくりにつながるなどの懸念に配慮し、同法に基づく指針で、ヒトクローン胚づくりを禁止している。
 塚田教授は「治療目的の研究をなぜ止めるのか。法律と指針には整合性がない」などと指針の問題点を繰り返し指摘。しかし「悪法も法なので、指針を守る必要はある」と述べた。
 塚田教授は講演終了後、「個人としての見解を述べた。学会の方針ではない」と説明した。
 ヒトクローン胚は、そこからどんな細胞にもなれる胚性幹細胞(ES細胞)を培養すれば、患者と全く同じ遺伝情報を持つ治療用の細胞が無尽蔵につくれる可能性があるとして、研究者の期待が強い。英国は医学研究に役立つとして、ヒトクローン胚からES細胞を
つくる研究を認めている。
(了)
[2002-04-18-12:56]

 

◆2002/05/29 文科省、信州大ES細胞研究計画を再び“差し戻し”
 読売新聞ニュース速報

 様々な細胞になる能力を持つ人間の胚(はい)性幹(ES)細胞の研究について、
文部科学省の専門委員会は29日、信州大学が申請した修正計画を倫理面で問題があ
るとして承認を見送った。来月中旬に再々審議する。前回の審議でも見直しを求めて
おり、2回連続の“差し戻し”となる。次回申請で改善がないと申請却下の可能性も
ある。
 信州大の当初計画は、ES細胞を、あらゆる臓器や組織の細胞に分化させるという
もの。研究範囲が広すぎるなどとして修正を求められたため、心筋と肝細胞に絞った。
研究期間も17年から3年に変更するなど、内容を大幅修正し、再申請した。しかし、
この日の委員会で、信州大が、人間のES細胞を、動物の細胞と同じ装置内で扱う場
合もあることがわかり、委員から倫理面の配慮の欠如を指摘する意見が相次いだ。
[2002-05-29-22:01]

 

◆2002/06/13 「投資家の圧力で作った」と証言=世界初のヒトクローン胚−米社元研究員
 時事通信ニュース速報

 米バイオベンチャーのアドバンスト・セル・テクノロジー(ACT)社が昨年11月に発表した世界初のヒトクローン胚(はい)作成について、元同社研究員の若山照彦氏(35)が13日、総合科学技術会議の生命倫理専門調査会で「投資家の圧力で、特許を取るため仕方なく作った」と証言した。
 ヒトクローン胚は再生医療に役立つと期待される半面、クローン人間誕生につながる可能性があり、米英を除く主要先進国が作成を禁止している。ACT社が生命倫理よりも企業戦略を重視したことが明白になり、バイオ産業の在り方が改めて問われそうだ。
 若山氏は米ハワイ大在籍当時の1997年10月、世界初のクローンマウスの作成に成功。昨年3月から今年4月末まで在籍したACT社では、クローン技術の指導に当たり、ヒトクローン胚の「生みの親」と言える。今月帰国し、現在は理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の研究チームリーダー。 
[時事通信社]
[2002-06-13-18:36]

 

◆2002/06/18 田辺製薬申請のヒトES細胞研究承認 文科省専門委
 朝日新聞ニュース速報

 文部科学省の専門委員会は18日、ヒト胚(はい)性幹(ES)細胞を使う研究の申請について検討し、田辺製薬による京都大学との共同計画を承認した。信州大学の申請は、同大に倫理委員会の議事録の提出を求めて再審議することにした。
 田辺製薬と京都大学の共同研究は、ヒトES細胞から血管をつくるもので、京大の関与部分は4月に承認ずみ。田辺製薬は細胞で働く遺伝子の解析などを担当する。
 信州大は、ヒトES細胞から心臓や肝臓の細胞をつくることを目指す。5月の専門委で承認を得られず、ヒトES細胞を専用実験室で扱うなど修正して再提出。だが同委は、修正について同大の倫理委が行った議論が不明とした。
[2002-06-18-20:06]

 

◆2002/06/25 幹細胞の研究指針案に合意 厚労省専門委
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 再生医学へ応用が期待されている幹細胞を使った臨床研究について、厚生労働省の専門委員会(委員長、中畑龍俊京都大教授)は二十五日、審査の体制整備や被験者の人権保護などの項目を盛り込んだ研究指針案の骨格にほぼ合意した。
 指針は、血液や骨髄に含まれ神経など特定の細胞のもとになる体性幹細胞を利用する研究が対象。同省の研究班が今春、独自の臨床研究指針案をまとめており、専門委員会は今後、研究班の指針案も参考にしながら各項目の具体的内容を議論する。
 骨格は指針策定の目的として、生命倫理に配慮しながら、研究の安全性のほか、移植する細胞、組織などの品質を確保する必要性をうたった。
 研究・審査体制面では研究責任者や計画を審査する委員会の内容、人権保護では被験者への説明や同意、安全対策では細胞や組織の製造手順や各種の検査内容などを定めることにした。
 今回の指針は、現在、臨床応用が認められていないヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)は対象外。ES細胞については、今回の指針づくりの後に専門委であらためて検討する。
(了)
[2002-06-25-20:42]

 

◆2002/07/11 慶応大もES細胞研究へ 受精卵提供も承認
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 慶応大医学部の倫理委員会は十一日、岡野栄之教授(生理学)ら
が申請していた、ヒトの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を中枢神
経細胞に育てる基礎研究の計画を承認した。近く文部科学省に申請
する。
 岡野教授は、米ウィスコンシン大とオーストラリア・モナシュ大
が作成したヒトES細胞を輸入し、さまざまな機能を持つ神経細胞
に成長させる研究に取り組む。同教授はマウスのES細胞から各種
の神経細胞をつくり分けたり、ヒトの神経幹細胞を用いた研究実績
がある。
 倫理委はまた、京都大再生医科学研究所が取り組んでいる国産の
ヒトES細胞づくりに、凍結受精卵の提供医療機関として慶応大が
協力することも認めた。
 文科省の承認を経たうえで、同大病院の不妊治療で使われずに残
った凍結受精卵のうち、夫婦が既に廃棄を決めたものを、夫婦の同
意を得て提供してもらう。
 ヒトES細胞は、人体のあらゆる臓器や組織に成長できる細胞で
、将来の再生医療の切り札と期待されている。
(了)
[2002-07-11-20:22]

 

◆2002/07/12 11:16 <ヒトクローン研究>「禁止」など併記して報告 米大統領諮問委
 毎日新聞ニュース速報

 【ワシントン斗ケ沢秀俊】ブッシュ米大統領の生命倫理諮問委員会は11日、ヒトクローンについての報告書をまとめた。「研究目的のみ認める」「4年間の研究禁止期間を設ける」の両論を併記し、明確な結論を示さなかった。
 米国では、連邦下院議会が研究目的を含むヒトクローン全面禁止法案を可決し、上院での審議が続いている。ブッシュ大統領は専門家ら18人で構成される同委員会に、ヒトクローンの是非を諮問していた。
 委員会では生殖目的のヒトクローン研究の禁止は一致したが、臨床応用を目的とした医学研究の是非をめぐって意見が分かれ、結論は出なかった。委員10人が討議を深めるために4年間の猶予(研究禁止)期間を設けるよう主張、7人は医学研究に限って認めるよう求めている。
[2002-07-12-11:16]


◆2002/07/12 08:22 クローン研究、4年間禁止を勧告=「制限下で推進」の少数意見も−米諮問委
 時事通信ニュース速報

 【ワシントン11日時事】ブッシュ米大統領の諮問委員会である生命倫理評議会は11日、医療目的のクローン技術研究を4年間禁止して、その間にどのような規制措置を取るかなどを議論すべきだとする多数派の勧告と、一定の制限の下でクローン技術研究を推進すべきだとする少数派の勧告の2案を発表した。 
[時事通信社]
[2002-07-12-08:22]

 

◆2002/09/17 幹細胞使う脳治療研究承認 国立循環器病センター倫理委
 共同通信ニュース速報

 国立循環器病センター(大阪府吹田市)の倫理委員会は十七日、ヒトの臍帯(さいたい)血に含まれ、多様な細胞に分化、成長する能力がある「幹細胞」が、脳梗塞(こうそく)など脳の血管障害の治療に効果があるかどうかを、マウスを使って調べる研究計画を承認した。
 申請した同センター研究所の田口明彦・脳循環研究室長らは、幹細胞が血管を修復する働きに着目した。
 ヒトの臍帯血に豊富な幹細胞を抽出。ヒトの細胞に対する免疫反応をなくして、動脈をしばって脳梗塞を人為的につくり出したマウスに注入、マウスの脳で幹細胞が血管を新生するかどうかを調べる。
 将来は、脳梗塞や脳血管障害による痴ほうなどで、ヒト幹細胞を投与して治療できるかどうかを確かめ、治療への応用を目指すという。当面、マウスで百例の実験を実施したいとしている。
(了)
[2002-09-17-21:00]

 

◆2002/09/26 「夢の医療」実現を加速 幹細胞採取には課題も 文科省
 共同通信ニュース速報

 再生医療では、既に関節や骨、皮膚など一部で臨床応用が始まり、研究成果も相次いでいる。今回、文部科学省が打ち出したプロジェクトは、この「夢の医療」の実現を加速させようとするものだ。民間からの出資も見込み、先端技術をてこに経済活性化につなげる狙いもある。
 ただ主役となる幹細胞の扱いには不透明な面が多い。最も有望なヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)は、受精卵からつくるため倫理面の問題がある。研究目的の提供すら一部の機関に限定され、バンクで一元的に扱うのは難しい。
 このため文科省は、白血病治療などのため既にバンクができているさい帯血に着目した。さい帯血には白血球などになる造血幹細胞のほかに、他の組織に育つ幹細胞も含まれるからだ。その後、臓器や組織に含まれる体性幹細胞や神経幹細胞もバンク化する。
 ただ、保存されているさい帯血の本来の利用目的とは異なるため、既存バンクや所管する厚生労働省との調整、提供者からの同意の再取得など、実現にはまだ多くの課題が残っている。
(了)
[2002-09-26-17:24]

 
>TOP

◆2002/10/14 <体性幹細胞>腎臓で確認 腎不全治療に光 帝京、早大グループ
 毎日新聞ニュース速報

 「腎臓に血管や尿細管などをつくる体性幹細胞が存在することを、帝京大と早稲田大の研究グループがマウスの実験で確認し、13日に東京都内で開かれた日本高血圧学会で発表した。この幹細胞を含む細胞の集合体を培養し、管状の組織を持つ立体構造物を作ることにも成功した。グループは「治療が難しい腎不全の根本的な治療に応用できるかもしれない」と話している。
 幹細胞には、体をつくるあらゆる細胞に変化する胚(はい)性幹細胞(ES細胞)と、すでにできあがった体の各器官で増殖、分化する体性幹細胞がある。腎臓の体性幹細胞はほとんど論議されてこなかった。
 研究グループは、染色した幹細胞が細胞内の色素を外へ排出する特徴に注目。マウスの腎臓の細胞を染色し、その中で色が薄くなる細胞群を取り出して培養した。シャーレではなく、ゼリーのような立体的な素材で培養したところ、約3週間で血管、尿細管のような管状の組織に変化した。遺伝子分析でも、腎臓細胞や血管細胞などに関連する遺伝子が発現した。
 現在、国内で人工透析を受けている腎不全の患者は約20万人に上り、毎年3万人ずつ増加している。腎不全は根本的な治療法がなく、腎臓移植も年間約700件しか行われていない。日本臓器移植ネットワークに登録している腎臓移植希望者は、9月末現在で約1万3000人に達する。
 腎臓に体性幹細胞の含まれる割合は、健康なマウスと腎臓に疾患を持つマウスで大きな差はなく、腎臓疾患の患者本人から幹細胞を取り出して、治療に使うことも可能になるという。
 菱川慶一・帝京大医学部助教授(薬理学)は「体性幹細胞による腎臓再生が実現すれば、透析患者の負担減と同時に、ばく大な医療費の削減にもつながる」と話している。
【永山悦子】
[2002-10-14-03:06]」

 

◆2002/10/29 慶大、東大の研究計画承認 ES細胞で文科省専門委
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 文部科学省の専門委員会(豊島久真男主査)は二十九日、岡野栄之慶応大教授らが申請していた、ヒトの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を中枢神経細胞に成長させる研究を、同省の指針に適合しているとして承認した。
 ES細胞から血液細胞をつくる、東京大の平井久丸助教授、辻浩一郎医科学研究所助教授ら二件の研究計画も、条件付きで認めた。いずれのグループも、米国などで作成されたヒトES細胞を輸入して研究する。
 慶大グループは、ES細胞をさまざまな機能を持つ神経細胞に成長させ、ヒトの神経の病気を再現した実験動物に移植して治療効果を調べる。特定の細胞への成長を促す遺伝子をES細胞に組み込む計画もある。
 東大の二グループはそれぞれ、血液のもとになる造血幹細胞をES細胞から育てる。
 東大の申請は学内審査の詳細な議事録がなかったため、倫理的検討が十分だったか問題になった。専門委は、学内審査の議事内容を提出することを条件に、承認を決めた。
(了)
[2002-10-29-18:21]

◆2002/10/29 <ES細胞>東大と慶大の研究3件を条件付きで承認 文科省
 毎日新聞ニュース速報

 「あらゆる細胞になる人間の胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から人体の組織を作る研究について、文部科学省の専門委員会は29日、慶応大医学部、東京大医科学研究所、東京大医学部の3機関が申請していた計画を条件付きで承認した。ヒトES細胞の利用が認められたのは今年4月の京都大の研究に続くもので、これで計4件となる。
 慶大医学部の計画では、米国か豪州から輸入したES細胞を神経幹細胞に成長させる。これをさまざまな神経細胞に分化させる方法を開発し、ラットやマウスの脳に移植する。パーキンソン病やアルツハイマー病の治療に役立つと期待される。専門委は、ES細胞の分化を促すための遺伝子を組み込むことについて、学内の委員会から認可を得ることを条件に、研究計画を承認した。
 東大の2機関は、米国で作成されたES細胞を輸入し、あらゆる血液細胞に成長する造血幹細胞を作る。白血病など血液疾患の治療に役立てる。専門委は、審議内容の一部について学内の委員会から改めて承認を得ることを条件とした。」[2002-10-29-18:56]

 

◆2002/11/15 厚労省が一元審査へ 体性幹細胞の再生医療
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 厚生労働省は十四日、血液や神経の元になる細胞で、再生医療への応用が期待される「体性幹細胞」について、大学病院などが人に臨床応用する場合、事前に同省の審査委員会で審査する方針を固めた。十五日に開かれる同省の専門委員会(委員長、中畑龍俊京都大教授)に提案する。
 体性幹細胞を使う再生医療は、分かっているだけでも全国十六大学で行われるなど急速に広がっている。安全性が確立されていない段階で安易に実施しすぎているとの声もあるため、当面は国が一元的に実施を把握し、専門家で作る審査委員会で安全性を審査する方向を打ち出した。
 各施設が体性幹細胞を使った人への臨床研究を実施する場合、まず施設内の倫理委員会で審議した後、同省の審査委員会が倫理面や安全性実施体制などをダブルチェックする。
 体性幹細胞の利用では、骨髄から取り出した幹細胞を使って血管や骨を再生させる治療が既に行われている。将来は臓器から取り出した幹細胞や神経幹細胞も再生医療に使えると期待されている。
 ただ、どのようなメカニズムで体性幹細胞が作用しているのか、まだよく分かっておらず、基礎的なデータがないまま臨床応用が先行しているのが現状だ。
(了)
[2002-11-15-08:01]

◆2002/11/15 21:13 死亡胎児の細胞利用を限定容認 厚労省専門委
 朝日新聞ニュース速報

 「様々な組織の細胞に育つ能力があるヒトの幹細胞を使った臨床研究の指針を検討している厚生労働省の専門委員会(委員長・中畑龍俊京都大教授)は15日、人工妊娠中絶などで死亡した胎児の細胞利用を限定的に認める方針を決めた。幹細胞研究に限定しているが、国の指針で死亡胎児の利用を容認するのは初めてになる。
 ヒトの体からとった骨髄や神経の幹細胞などを培養し、血管や皮膚の再生、神経病の治療を試みる研究はすでに国内でも進んでいる。死亡胎児の神経幹細胞を使った実験も大学や研究機関が設けた倫理委員会が計画を承認すれば実施可能なのが現状だ。死亡胎児の細胞利用には明確な法的規制はなく、再生医療の研究が進む中でルールづくりが求められていた。
 この日の専門委は、幹細胞を使った臨床研究すべてについて倫理委の承認に加え、厚労省が設置する審査委員会の審査を受けることを実施の条件とした。その上で「ルールがないまま野放しにはできない」として、死亡胎児の利用を容認することを指針に明記する方向になった。
 ほかの細胞で代替できない場合に限り利用してよいといった限定条件をどう盛り込むかをさらに議論し、来春に指針を告示する見通しだ。」[2002-11-15-21:13]

◇2002/11/15 23:23 死亡胎児の幹細胞、臨床研究で使用可…厚労省委が方針
 読売新聞ニュース速報

 再生医療研究のルール作りを検討している厚生労働省の専門委員会は15日、人工妊娠中絶などで死亡した胎児の幹細胞を臨床研究で使うことを認める方針を決めた。
 米国やスウェーデンでは、運動神経に障害が出るパーキンソン病の患者に胎児の神経細胞を移植する治療が行われているが、国内では倫理的な問題もあり実施されておらず、ルール作りを求める声が出ていた。
 この日の委員会では、慎重さを求める一方で、研究の必要性を訴える意見も強く、これを使わないとできない研究に限り認めることにした。容認条件などは今後、検討を進める。
[2002-11-15-23:23]

◇2002/11/15 21:21 <幹細胞>胎児の遺体から採取 条件付きで認める 厚労省専
 毎日新聞ニュース速報

 「厚生労働省の専門委員会は15日、中絶や死産で取り出された胎児の遺体から、血液や神経といったさまざまな組織などに成長する幹細胞を採取して患者の治療に使うことを条件付きで認めた。同省は年内に指針案をまとめる。日本産科婦人科学会が研究目的で胎児の臓器などの使用を認めているが、国が幹細胞と限定しながらも、死亡胎児を治療に利用する方針を示したのは初めて。胎児の幹細胞は再生医療に有効と期待されているが、中絶を促すとの反発も強く、論議を呼びそうだ。
 この日の委員会では、指針案に胎児の幹細胞の扱いを盛り込まないと、医療機関の利用が野放しになると懸念する意見が出た。このため、安全性や倫理問題を審査し、有効と確認できた場合に限り利用を認める考えを示した。
 審査は医療機関に設置された倫理委員会だけに任せず、国に新設する委員会が最終的にチェックし判断することも決めた。
 日本では70年代に死亡胎児の胸腺の細胞を免疫不全患者に移植した例が20件以上あった。最近では名古屋大が胎児の胸腺移植を計画したほか、慶応大が脊髄(せきずい)損傷のサルに、人間の胎児から取って増殖させた神経幹細胞を移植、回復させたケースがある。」【田中泰義】[2002-11-15-21:21]

◇2002/11/16 「死亡胎児の幹細胞利用容認 再生医療で厚労省専門委」
 共同通信ニュース速報
 http://www.kyodo.co.jp/

 傷んだ組織を修復する再生医療への応用が期待される「体性幹細胞」を使った臨床研究の指針作りを進めている厚生労働省の専門委員会(委員長、中畑龍俊京都大教授)は十五日、人工妊娠中絶などで死亡した胎児から取り出した体性幹細胞を再生医療に限り、臨床研究に使うことを認める方針を決めた。本年度中にまとめる指針に盛り込む。
 国の委員会が死亡胎児の医学利用に容認の方針を示すのは初めて。死亡胎児からの体性幹細胞はさまざまな細胞に変わる能力が高く、パーキンソン病や骨髄損傷の治療に役立つと期待されているが、中絶など倫理面の問題もからむため論議を呼びそうだ。
 この日の委員会で、死亡胎児の利用について、法制度や倫理面で十分な議論が尽くされていないとして、認めることに反対の意見もあった。だが、海外を中心に一定の研究成果もあり、死亡胎児は体性幹細胞の供給源として不可欠との声が強いことから、利用禁止はできないと判断した。
 ただし、指針には、死亡胎児を利用しないと実施できない研究で、科学的に効果が期待できるものに限るなど制限を盛り込む方針。審査は新たに設置する国の審査委員会と実施施設の倫理委員会とのダブルチェック体制で臨む。
 死亡胎児を利用した医療は一九七○年代に、胸腺を免疫不全の患者に移植するなどの医療が行われていた。九九年から大阪大や慶応大などが、中絶された胎児の脳や脊髄(せきずい)から神経のもとになる幹細胞を取り出し、大量に増やす研究に取り組んでいる。海外ではパーキンソン病の患者らに移植して効果があったとの報告もある。
 日本の法律では死亡胎児の利用に関する明確な規定はない。妊娠十二週以降の死亡胎児については、死体解剖保存法に基づき、親の同意を得て研究に利用されているが、主に再生医療の利用対象になる妊娠十二週未満は利用に関する規定はない。一方、米国やスウェ
ーデンでは胎児の研究利用法を定めた法律がつくられている。
(了)
[2002-11-16-07:26]


REV: 20160526
ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン…  ◇ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン… 2000  ◇ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン… 2001
TOP HOME (http://www.arsvi.com)