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オンライン交信術


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last update: 20200925


■このページの目次

関連項目

何を使うか
各種ソフトの紹介とショートカットキー一覧
寄せられた情報

■関連項目

異なる身体のもとでの交信――情報・コミュニケーションと障害者
障害学生支援(障害者と高等教育・大学)
新型コロナウィルス〜感染症

■催

◆オンラインセミナー「新型コロナウイルス感染症と生存学」
 2020/05/08 14:00−15:30 Zoom Meeting 主催:立命館大学生存学研究所

■■何を使うか?

 普通に求められる条件に加え、手話通訳を画面で見られること、手話を使う参加者の手話を通訳する人の音声を載せられること、音声を即時に文字化したその字幕を載せられること、視覚障害のある人などが使いやすい仕様であること。
 情報求めます。webmaster@arsvi.com
 2020年9月に開催予定の障害学会オンライン大会他でも役立たせようと思います。

・手話通訳を画面で見られること
→タイムラグを生じさせないこと(回線の安定性が重要)
→手話を使う人は事前にカメラ位置を決めておく(手話全体が映る様に)
→手話を使う人の映像に切り替え固定する方法を事前に通知しておくこと

・手話を使う参加者の手話を通訳する人の音声を載せられること

・音声を即時に文字化したその字幕を載せられること
→方法としては
  1. 複数人がタイプ入力で文字化/編集・校正作業をリアルタイムで行う
  2. 発話者の音声を音声認識エンジンでテキスト化(雑音やマイクとの距離の影響で一般的に認識率低)し、複数人で編集・校正作業を行う
     例[外部サイト]:https://papillon-workers.com/2019/01/30/riarutaimu-shoukai/
  3. 復唱者が発話者の発言を復唱し、音声認識エンジンでテキスト化(適切な環境下であれば認識率高)、もう1名〜が編集・校正作業を行う
     例[外部サイト]:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000020223.html
タイプが得意な人が複数いれば1、発話者がエンジンに認識されやすい話し方ができる場合2、静かな環境と復唱者が用意できるなら3といった様に、条件により採用する方法は変わる。

→アプリケーションの候補として
AmiVoice(音声認識エンジン:アドバンスト・メディア)
UDトーク(音声認識エンジン:Google/アドバンスト・メディア切替)
IPtalk(音声認識エンジン:富士通)
など

◆0503「UDトーク」に暫定、方法は以下(※テスト未実施のため、誤った情報の可能性あり)
アプリのダウンロード元:https://udtalk.jp/download/
  1. セミナー動画の配信者Aは2台のデバイス(うち一台はスマートフォンかiPad、UDトークアプリが高機能なのはiPhoneかiPad)にUDトークのアプリケーションをインストールしておく。一台は音声収集用(「UD-A」とする)、一台は動画の撮影用(「UD-A'」とする)とする。
    一般的なマイクでは、音声収集に際しての適正距離は話者の口元と5cm以内(それ以下だと認識率が大きく下がる)というデータがあるため、マイク位置を固定できるヘッドセットを使用する必要がある。
  2. 字幕の共同編集/校正者B,C,DはPC版のUDトークをインストールしておく(それぞれ「UD-B」,「UD-C」,「UD-D」とする)。
  3. UD-Aで収集しテキスト化されたデータは、UD-B,UD-C,UD-Dで編集可能である。 B,C,Dは誤字脱字等を編集し、リアルタイムの字幕を作成していく。
  4. リアルタイムの字幕は同時に接続されたE,F,GのUDトークで参照することが可能だが、UD-A'(※スマートフォンかiPadの場合)で撮影したセミナー用の動画に字幕のような形で出力することができる。この機能を利用すれば、話者の動画にリアルタイムで被せられた字幕を、Zoomに流すことができると考える。
※事前に用意されたテキストであれば、スライド等を作成しておき、進行に合わせて表示するという方法が取れる(担当を決め、その人の表示画面を使う)

・視覚障害のある人などが使いやすい仕様であること
→Zoomはアプリケーション上の表示をリーダーが読んでくれない、Skypeは読んでくれたとのことでした(栗川さん情報)

■各種交信ソフト

■Microsoft Teams
・無料で、最大300人が参加できる
 https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/group-chat-software
 https://blog.formzu.com/how_to_use_microsoft_teams
 https://japan.zdnet.com/article/35152398/
・4月には画面に9人映るようになるとのこと
 https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/group-chat-software
・ショートカットキー一覧:◆[外部サイト]

■Zoom

・日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク 『テレビ会議システムzoomでブレイクアウトルームを利用し手話通訳を行う方法』
 http://www.pepnet-j.org/web/file/online/breakout-sign.pdf
・ショートカットキー一覧:◆[外部サイト]
・(NPO)ゆに 20200331 「オンライン講義での遠隔文字情報保障の方法(ZoomとcaptiOnlineの事例)」
 http://www.unikyoto.com/2287/

・植村さんより
 「音声が重なって聞き取りにくくならないようにするためにチャットを禁止とのこと[…]
 会議参加者が発言を希望するとき、挙手ボタンを押して知らせるというルールについてです。
 参加者の誰かが挙手ボタンを押すと、スマホの通知で「○○さんが手を挙げました」(*スクリーン・リーダーが何と言っていたかは、記憶なので、不正確です)と言います。
 このスクリーン・リーダーの音声が、発言者の肉声と重なって聞き取りにくくなります。
今回は、会議参加者が少なかったので、たまに聞き取れないことがあるという程度でしたが、参加人数が多くて、たくさんの人が挙手するという状況になると、大変聞き取りにくい状況になる可能性も考えられます。
 もし、この可能性が考えられるようでしたら、何らかの対応策が必要だと思います。
 今、思いつく案としては、以下の2つです。
1は、代償にするものが大きいので、2がよいのではないでしょうか?
1)挙手ボタンを使うことを止める。
2)参加者は、通知をオフにするようにアナウンスする(チャットを禁止にするのであれば、通知をオフにしても実害はないと思います)。」

■Skype

・ショートカットキー一覧:◆[外部サイト]

■Skype for Business

■Google Meet

 無料 最大250人が同時に参加できる
 https://www.cloud-ace.jp/column/detail53/
 https://gsuiteupdates-ja.googleblog.com/
・ショートカットキー一覧:◆[外部サイト]

■Cisco Webex

 無料で最大100人が同時に参加できる
 https://tsunagu.ndknet.com/webex-howto-browser/
 有料で3000人が同時に会議ができる
 https://www.webex.com/ja/video-conferencing.html
・ショートカットキー一覧:◆[外部サイト]

■Jitsi Meet

無料で、参加人数の上限なし
 https://jitsi.org/jitsi-meet/
・ショートカットキー一覧:◆WEB上に情報なし

■■寄せられた情報

リンク集(順不同)

関連ファイル


□cf.

 「表紙にもう一回移って、ここんところに「異なる身体のもとでの交通&交信」ってのがあります。交通っていうのは移動っていうか、車いすで移動する時に街がどうだとか、そういう話で。そういうことにも関係して僕らは仕事しているんですけれども。
 今ちょっと、最近っていうかひと月前ぐらいからやんなきゃなと思って始めてるの何かっていうと、ここには「オンライン交信術」ってありますが、これですね、見えてると思いますけれども。僕ら今、Skype やZoomでで授業をやってるわけですけれども。そうした時に、たとえば目が見えないとか、手話を使っているとか、そうした人たちが一定いるわけですよ。そうした時にオンラインで授業をやる時に、プラス手話とか、プラス字幕とか、それから目が見えないっていうことはどういうことかというと、みなさんの場合、生まれた時からパソコンっていうのはマウスであったり、あるいは指で画面を触って操作するもんだと思っているわけじゃないですか。僕らはそれより前の世代なので、キーボード打ち込んでいろいろ操作するっていうところから始まって、やがてウィンドウズ(Windows)ってのが出てきて、マウスや、画面を指でタッチして、っていうふうになってきたわけですわ。で、それはそれである種の進化というか発展なわけだけれども、でも目が見えないと画面をタッチするとかマウスを操作するってできないじゃないですか。そうした時にどうするかっていう。細かいっちゃ細かいことなんだけれども、そういうことをちゃんと互いにわかってないと、視覚障害の人がZoomやSkypeに参加できないっていうことにもなるわけだ。ほんで、そういうことに関するいろんな知恵を集めてサイトに載っけようっていうことをやってます、っていうかやってもらってます。
 たとえばね、ここで「オンライン交信術」ってのいま見えてると思うけど、ここのところの4番目で「各種ソフトの紹介とショートカットキー一覧」、これ出てるんですよ。マイクロソフト・チームズ(Microsoft Teams)、ズーム(Zoom)、それからスカイプ・フォー・ビジネス(Skype for Business)、これまだ何にも書いてないですね。っていうふうに、今こういうオンライン会議ソフトっていうか、そういうものは何種類かあるじゃないですか。で僕らはそれを「なんかわかんねー」とか言いながらも、言いながら、こうやってマウスで操作して、見たり聞いたり話したりしているわけだが、マウス使わない・使えないって人どうするかというと、これ今黄色になってますけどね、ショートカットキーってわかるかな? 要するに、いや簡単な話なんですよ、キーボードのキーを押して、コントロール(Ctrl)プラス何とか、とかね。ま、みなさんもたとえばコピペする時に、いちいちマウス使うんじゃなくて、コントロールC(Ctrl+C)だっけ、でコピーして、コントロールV(Ctrl+V)で貼り付けるみたいなことはやってるんじゃないかと思いますけれども。そんなことが、たとえばスカイプならスカイプでもできるんだけれども、ちょっと探さないとわからないところにそういう指示が書いてあったりするわけよ。そうすると、そういうのがすぐにわかるようにしとくと、ちょっとは便利じゃないですか。ね。そういうことで、今そういうことをやったりもしています。
 今僕らがやっている、っていうか僕が関心がある、で、みんなにやってもらっていること、ホームから「新型コロナ」って行った時の、倫理とかそういうもんに関係する選別とか優先順位の設定っていうことについての情報とか人の意見であるとか。それから2番目に、というかその上にありますけれども、障害者・病者、こう二つ違うものがあるわけじゃなくて、そういう状況のもとで、さっきのちょっとしたコンピューターの使い勝手なんかもそうですけれども、みんなばたばた慌てているから、やっぱり普段だったらもうちょっと余裕をもって「みんなが使えるように」っていうふうに考えるけれども、なかなかそういうふうにいかなくてばたばた、「とにかく始めなきゃ」ってんで始めてしまう。そうした中でどっちかっていうと少数者、少数派、マイノリティっていうのが、忘れられるっていうか横に置かれてしまう、ということがあったりする。
 それから病院がいっぱいで順番つけなきゃいけないとか、場合によったら誰か出てもらわなきゃいけないとか、みたいなことが起こった時にも、高齢であったり、それからなんか状態が重いとか、「そういう人はあとにしましょう」っていうか「診れません」みたいなことになったりもする。っていうふうに、二つ別々じゃなくて繋がってるんですけどね。そういうことについての情報であるとか、そういうものを載せている。それからそういう時に除(の)けられるというか、忘れてしまうというか、そういうことにもなってしまうことのある情報格差のこととかについて、できることをしよう、ということをやっているっていうのが紹介でした。」


UP:20200430 REV:20200501, 02, 03, 23, 0620, 0710, 0925
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