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異なる身体のもとでの交信・文献等

異なる身体のもとでの交信


 *以下未整理。これから整理します。

■研究

◆H9年度厚生科学研究費「筋萎縮性側索硬化症などの障害者に対する、ヘッドマウントディスプレイを利用したコミュニケーション機器開発研究」(研究代表者:福原信義)

■文献等

 *時系列に配列予定

■本


◆太田 茂 19910410 『困った時のエレクトロニクス――ハイテクを活用する新しい福祉のありかた』,中央法規出版,174p. ISBN-10: 4805808276 ISBN-13:978-4805808276 \1800 [amazon] ※ b ss l c07
◆高橋 広 編 200206 [amazon][kinokuniya]
◆高橋 広 編 200605 『ロービジョンケアの実際――視覚障害者のQOL向上のために (第2版)』,医学書院, 315p. \3990 ISBN-10: 4260002163 ISBN-13: 978-4260002165 [amazon][kinokuniya]
財団法人C&C振興財団 編,アクセシビリティ研究会 20030311 『情報アクセシビリティとユニバーサルデザイン――誰もが情報にアクセスできる社会をめざして』,アスキー,254p. ISBN-10:4756142656 ISBN-13:978-4756142658 2940 [amazon] ※ b a01 c07
◆木村 晴美 20070425 『日本手話とろう文化――ろう者はストレンジャー』 ,生活書院,296p. ISBN-10: 4903690075 ISBN-13: 978-4903690070 1890 [amazon][kinokuniya] ※ c07

浅野 史郎 編 1990 『障害者の可能性を拡げるコンピュータ――electronic equalizerがもたらす新しい世界』,中央法規,206p.,2000 ※
◆太田 茂 1990 「家庭や職場におけるコンピュータ」,浅野編[1990:7-34]
石川 准 2001/04/11 「米国における情報アクセシビリティ関連の法制度についての調査中間報告」
 http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~ishikawa/reha508.htm
石川 准関根 千佳 2001 「米国の社会背景と字幕の歴史」
 http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~ishikawa/subtitle.htm cf.字幕
関根 千佳 20021122 『「誰でも社会」へ―― デジタル時代のユニバーサルデザイン 』,岩波書店,261p.ISBN-10:4000237527 ISBN-13:978-4000237529 1890 [amazon] ※ s/c01
財団法人C&C振興財団(編),山田 肇・庄司 昌彦・ 関根 千佳・ 榊原 直樹・ 遊間 和子 20050319 『情報アクセシビリティ――やさしい情報社会へ向けて』,NTT出版,260p. ISBN-10: 4757101511 ISBN-13: 978-4757101517 3360 [amazon] ※

◆千島 亮 「Augmentative and Alternative Communication(AAC)」(KEY WORD),『作業療法ジャーナル』35-6
◆千島 亮 「VOCA(Voice Output Communication Aids)」(KEY WORD),『作業療法ジャーナル』35-11
石川 准 「OCRによるハイテク読書法の紹介」
 http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~ishikawa/newread.htm

 ……

◆三輪 佳子 2009/08/31 「学術情報のバリアフリー化――同情するならカネをくれ」,『ACADEMIC RESOURCE GUIDE』390
 http://archive.mag2.com/0000005669/index.html
◆山田 裕一 「発達障害」という存在から考える大学教育のインクルーシブデザイン――障害学生パートナーシップネットワークという活動から「見えざるバリア」を顕在化する」
 障害学会第6回大会・報告 於:立命館大学
◆2009/09/26 障害学会第6回大会シンポジウム「障害学生支援を語る」
 企画・司会 青木 慎太朗(立命館大学大学院先端総合学術研究科)・安田 真之(同),於:立命館大学
◆平井 佑典(和光大学学生)2009/09/26 「授業困難と相談と配慮依頼のやり取りにまつわる当事者の関係のエピソード」
 障害学会第6回大会シンポジウム「障害学生支援を語る」
◆倉田 瑞穂(日本福祉大学学生) 2009/09/26 「私の生きる道」
 障害学会第6回大会シンポジウム「障害学生支援を語る」
◆桐原 尚之(全国「精神病」者集団/(協)プランニングネットワーク東北客員研究員) 2009/09/26 「精神障害と障害学生支援」
 障害学会第6回大会シンポジウム「障害学生支援を語る」
後藤 吉彦(フェリス女学院大学バリアフリー推進室コーディネーター) 2009/09/26 「「障害者支援」と「障害学生支援」――障害学は2つの世界をつなぐことができるか」
 障害学会第6回大会シンポジウム「障害学生支援を語る」
立岩 真也(立命館大学大学院先端総合学術研究科)「シンポジウム「障害学生支援を語る」に寄せて――ここで行なわれていること」
 障害学会第6回大会シンポジウム「障害学生支援を語る」
◆高木 章成 2009/09/27 「障害者による被選挙権行使の政策・制度上の課題――法的規制と「情報保障」」
 障害学会第6回大会・報告 於:立命館大学
青木 慎太朗安田 真之  2009/09/26-27 「視覚障害大学院生の研究支援における課題――立命館大学大学院における「視覚系パソコン講座」から見えてきたもの」
 障害学会第6回大会・報告 於:立命館大学
植村 要山口 真紀櫻井 悟史・鹿島 萌子 2009/09/26-27 「書籍のテキストデータ化にかかるコストについて」
 障害学会第6回大会・報告 於:立命館大学
坂本 徳仁佐藤 浩子*・渡邉 あい子 2009/09/26-27 「聴覚障害者の情報保障と手話通訳制度に関する考察――3つの自治体の実態調査から 」
 障害学会第6回大会・報告 於:立命館大学
櫻井 悟史・鹿島 萌子・池田 雅広 「音声認識ソフトを用いた学習権保障のための仕組み」
 障害学会第6回大会・報告 於:立命館大学
◆杉村 直美 2009/09/26-27 「発達障害理解のための自記入式質問紙の有用性の検討――学校文化と特別支援教育
 障害学会第6回大会・報告 於:立命館大学
安田 真之 2009/09/26-27 「学生ボランティアを中心とした障害学生支援の課題――日本福祉大学における障害学生支援を手がかりとしての考察」
 障害学会第6回大会・報告 於:立命館大学
韓 星民・天畠 大輔・川口 有美子 2009/09/26-27 「情報コミュニケーションと障害の分類」
 障害学会第6回大会・報告 於:立命館大学

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川口 有美子 2007/09/30 「ALS患者と共に考えるコミュニケーションの質」,日本質的心理学会第4回大会自主シンポジウム 於:奈良女子大学
松原 洋子 2007/09/30 「ALS-ITプロジェクトの概要」,日本質的心理学会第4回大会自主シンポジウム 於:奈良女子大学
◆日高 友郎・水月 昭道・サトウ タツヤ松原 洋子 2007/10/26 「ITによるALS患者のコミュニケーション・サポートの場の分析」,『立命館人間科学研究』15:25-38(立命館大学人間科学研究所)
松原 洋子・水月 唱道・日高 友郎・サトウ タツヤ 2007/10/26 「インターネットを利用したALS患者集会の試み」,『立命館人間科学研究』15:141-156(立命館大学人間科学研究所)
◆日高 友郎・水月 昭道 2007/11/20 「神経難病患者が主導するATの普及活動――ALS患者の技術ピアサポート」
科学技術社会論学会第6回大会ワークショップ「病気や障害をもつ身体を介した技術知と生の技法」 於:東京工業大学

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◆奥英久他 1985 「肢体障害者用コミュニケーション・エイドの開発現状」『総合リハビリテーション』(13)9 pp.669-675
◆<福祉機器情報>リーディングエイド,『JALSA』021:32(1991/04/28) ナムコ
◆日向野 和夫 2004 「私とロックドインとのかかわり」,『難病と在宅ケア』(10)3 pp.31-35
◆Kathryn M.Yorkston 『拡大・代替コミュニケーション入門―医療現場における活用』(=伊藤元信・富永優子訳 1996『拡大・代替コミュニケーション入門――医療現場における活用』協同医書出版社)
◆安藤 忠 他 1998 『子どものためのAAC入門――文字盤からコンピュータへ』協同医書出版社
◆高橋 ヒロ子・木村 康子 2007 『拡大代替コミュニケーション(AAC) (シリーズ言語臨床事例集) 』,学苑社
◆笹沼 澄子・辰巳 格 2005『言語コミュニケーション障害の新しい視点と介入理論』 医学書院
http://www.manabi.pref.aichi.jp/general/10032953/0/index.html (平成18年度 愛知県立大学公開講座 AAC(拡大代替コミュニケーション)入門−障害者や高齢者のためのコミュニケーション支援機器− 愛知県立大学文学部社会福祉学科准教授 吉川雅博


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◆小西 哲郎(国立宇多野病院副院長) 20000501 「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者のコミュニケーションについて」,『難病と在宅ケア』06-02(2000-05):33-37
◆中邑 賢龍 2001 「障害者支援技術(AT)の普及活動」,『難病と在宅ケア』(7)7 pp.7-9
◆森貴洋 2001「仮想空間型ALS患者支援装置の開発」,『高等専門学校の教育と研究』(6)3 pp.49-53
◆江端広樹 白幡あかね 千野直一 木村彰男 2000「人工呼吸器装着中のALS患者に対するスピーキングバルブの使用経験」,『第37回 日本リハビリテーション医学会学術集会一般演題抄録』p.1153
◆井上倫夫 小林康浩 加納尚之 井上公明 1992 「ALS患者のためのコミュニケーションエイドの文章作成方法について」,『情報処理学会論文誌』(33)5 pp.645-651
◆大矢哲也 山下和彦 小山裕徳 川澄正史 2008「眼電図を用いた随意性瞬目によるスイッチ操作の研究」,『生体医工学』46(2) pp.254-260
◆桑原聰 松本俊介 根本芳枝 北野邦孝 1987「末期ALS患者とのコミュニケーション――Wink Communicatorの使用経験」,『千葉医学雑誌』(63)5 pp.305
◆山田明子 石脇敬子 2005「ALS患者に意志伝達装置を早期導入した効果と在宅療養支援体制との関連」,『青森県立保健大学雑誌』6(3) pp.437-438
◆小林量作他 2001「視線入力方式による意思伝達装置の紹介――ALS患者における臨床的有用性」,『理学療法学』(28)2 pp.295
◆奥英久 脇田 修躬 山本智子 1997「コミュニケーション・エイドへの応用を目的とした仮名文字使用頻度に関する検討――文字選択効率改善を目的とした仮名文字使用頻度の解析」,『電子情報通信学会技術研究報告』97(262) pp.77-83
◆加納尚之他 1998 「コミュニケーションエイドのための「まばたき」の検出方法」,『電子情報通信学会論文誌』(10) pp.1453-1462
◆下川和洋 小澤邦昭 2000「重複障害児の学習を支援する意志伝達装置の活用事例」,『電子情報通信学会技術研究報告』99(581) pp.77-84
◆北風晴司 1992「発話障害者向け意志伝達装置に関する利用者インタフェースの検討」,『社団法人情報処理学会 全国大会講演論文集』 pp.433-434
◆坂川博昭 他 1992「ALS患者のためのコミュニケーションエイドの開発――入力方法について」,『社団法人情報処理学会 全国大会講演論文集』第45回平成4年後期(1) pp.427-428
◆北風晴司 1992 「福祉分野におけるパーソナルインタフェースの考察と適応――コミュニケーション支援機器の試作」,『社団法人情報処理学会 全国大会講演論文集』第44回平成4年前期(1) pp.411-412
◆松川恭子 堀口剛志 2007「入院ALS患者の透明文字盤を使用したコミュニケーションに対する思いに関する質的分析」,『日本看護学会論文集 地域看護 』38 pp.176-178
◆堀口剛志 金本暁子 薄井裕子 2007 「在宅ALS療養者との透明文字盤を使用したコミュニケーションにおける主介護家族の負担感に関する質的分析」,『日本看護学会論文集 地域看護』38 pp.103-105
◆平英美 2007「ある難病患者の物語世界と保健師の関わり」,『フォーラム現代社会学』6 pp.57-67
◆大澤富美子 宇田川淳子 上野忠浩 2005 「筋萎縮性側索硬化症 (特集 コミュニケーション障害とリハビリテーション) ――(身体障害者におけるコミュニケーション機器の事例)」,『総合リハビリテ-ション』33(9)pp.825-829
◆曽根弘喜 楠原敦子 2005 「ALS患者へのコミュニケーションエイドの取り組み (特集 コミュニケーション障害への作業療法」,『作業療法ジャーナル』39(9) pp.916-922
◆堀口剛志 須藤純兵 金本暁子 2005 「ALS患者との透明文字盤を使用したコミュニケーションにおける看護師のストレスに関する質的分析」36 pp.231-233
◆吉田悟志 山田裕子 木村真樹子 千田綾 外里冨佐江 米本 清 2004 「ALS患者に対するコミュニケーション機器の導入――福祉用具導入についてのOTの課題」,『作業療法』23 pp.509
◆木村康子 2002 「ALSの人に対するコミュニケーション支援」,『聴能言語学研究』 19(2) pp.83-86
◆栗本育三郎 森貴洋 臼井邦人 2002 「解説 難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)とコミュニケーション支援」 4(1)pp.8-12
◆千島亮 大原愼司 植竹日奈 上條一晃 奈良篤史 2001 「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者のコミュニケーション支援に関わる作業療法の役割」,『作業療法』20 pp.250
◆関谷宏美 後藤雅之 鈴木圭介 保坂敏男 渡辺邦夫 2000「ALS患者へのコミュニケーション・エイドの導入――実用的な入力手段の確保を中心に」,『作業療法』19 pp.229
◆中島健二 1996 「Q&A ALSの患者とコミュニケーションをとる方法がありますか」,『CLINICAL NEUROSCIENCE』14(6) pp.715
◆永田恭子 三好正堂 1995「ALSのコミュニケーション――特にスイッチの工夫」,『作業療法』14 pp.161
◆大石 1993 「ALS患者のためのコミュニケーションエイド」,『鳥大工研報』24(1) pp.57-62
◆山口縫子 他 1983 「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護におけるコミュニケーション」,『共済医報』 32(3) pp.p432-434
◆林田ヨシミ 1983 「ALS患者におけるコミュニケーションの工夫――モールス信号を試みて」,『看護技術』129(4) pp.39-42
◆小澤邦昭 1997 「ALS患者向け 意思伝達装置「伝の心」の開発」,『第12回リハ工学カンファレンス講演論文集』pp.91-96
◆小澤邦昭 1998「意志伝達装置に望まれていること――「伝の心」を例として」,『第11回リハ工学カンファレンス論文集』pp.497-502
◆小澤邦昭 2000 「インターネット機能の意思伝達装置「伝の心」への組み込み」,『第15回リハビリテーション工学カンファレンス講演論文集』
◆阿部清彦 佐藤寛修 大井尚 他 2007 「視線入力によるコンピュータ操作システム――重度肢体不自由者への支援を目指して」,『画像ラボ』18(7) (211) pp.36-39
◆友永昌治 大内田 仁美 2005 「ALS患者とパソコン」,『パソコンリテラシ』30(1) pp.13-18
◆友永昌治 2003 「ALS患者におけるコンピュータ利用実態とその教育」,『平成15年度情報処理教育研究集会講演論文集』
◆俵麻紀 高井綾子 高井直子 2008 「特別構成 教育実践 患者に学ぶコミュニケーション ALS患者・家族とともに行なう文字盤を用いた授業の実際」,『看護実践の科学』33(11) (405) pp.68-75
◆加納尚之 井上倫夫 小林康浩 川村尚生 中島健二 2002「ALS患者のためのニューラルネットワークを用いた文字盤の移動による注視文字の検出」,『電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌』C 122(5) pp.744-752
◆小澤邦昭 2007 「コミュニケーション 「心語り」の海外試用」,『難病と在宅ケア』12(12) (138) pp.62-65
◆山下ともみ 西濱修 若松剛 伊勢眞樹 2001 「下肢での文字盤使用が有効であったALSの一症例」,『作業療法』20 pp.289
◆久留聡 2009 「人工呼吸療法 慢性呼吸不全に対する人工呼吸療法の普及――スピーキング・バルブによる人工呼吸療法」,『難病と在宅ケア』14(11) (161) pp.34-36
◆坂爪新一 2001 「脳波スイッチMCTOSの適用事例」,『作業療法ジャーナル』
◆石脇敬子 山田明子 2005 「ALS患者が意志伝達装置を早期に導入する効果」,『日本看護学会論文集 成人看護2』36 pp.145-147
◆久能由弥 1999 「コミュニケーション福祉機器の適用に関する諸条件――重度障害者用意志伝達装置適用に果たすコーディネータの役割」,『社会福祉学』39(2) (59) pp.254-272
◆田中勇次郎 1998「ハイテクばんざい! 意志伝達装置」,『ノ-マライゼ-ション』18(12) pp.33-37
◆久能由弥 1997 「重度障害者用意志伝達装置の適用に関する諸問題――重度障害者用意志伝達装置ユ-ザーのケ-ス研究を通して」,『社会福祉学』38(1) pp.65-80
◆篠原靖夫 1999 「パソコンでメールを送る――わが人生の楽しみ」,『難病と在宅ケア』(5)7 pp.7-10
 「生まれながらにして脳性麻痺という重い疾病を持つ篠原さんは、現在ご家族の温かい介護を受けながら在宅療養中である。毎日パソコンに向かって、これまでお世話になった方々や友人にメールを出すのが日課になっている。27歳の頃、初めてパソコンを購入し、本格的に自分でプログラムなどを組み込みながら勉強していた。その頃一生懸命勉強していたことが、今の生活でも大いに役立っているという。
篠原さんが今使用している意思伝達装置(NECのソフトパートナー)は、横浜のあるリハビリセンターの先生に推薦されたものである。有明の東京ビッグサイトで開催された展示会へ出向き、実際に下見した。〜中略〜このソフトパートナーは足でボタンを押すだけでマウスやキーボードを操作できる。装置画面にキーボードを自分で作成し、縦のカーソルと横のカーソルが交差するところでボタンを押す。パソコンの操作は篠原さんにとってはお手の物だった。時にはお父様も、パソコン操作でわからないことがあると篠原さんに教えてもらうほどの腕前である。篠原さんにとってはパソコンが何よりの楽しみであり、生きがいでもあった。これがあれば言語障害があろうと、手足が不自由であろうと、北海道から沖縄まで多くの友人たちと意見交換や、情報交換を行うことができる。電話をしたり、手紙を書いたり、パソコンのキーボード操作が何の障害なくできる健常者にとっては、メールはコミュニケーションの一手段に過ぎないが、身体障害を持つ人にとってはどんなに有り難いものであるか、篠原さんが熱心にパソコンを打つ姿を見ながら痛感させられた。篠原さんはこのパソコンを使ってメールを送受信したり、はがきを作成している。「たとえ返事が来なかったとしても、一度でもお世話になった方には必ず毎年、年賀状や暑中お見舞いのはがきを出すんですよ。迷惑でなければいいけど…。」とお母様が笑っていた。今年の暑中お見舞いの葉書を見た限りでは身体に障害がある人が作ったとは思えないほどの出来栄えであった。」

◆寺田 菜穂子 1999 「瞳がすべてを語ってくれる――重度障害者用意思伝達装置」,『難病と在宅ケア』(5)7 pp.11-15

 「株式会社テクノワークスが1998年に発表したTE−9100自立支援型介護システムを取り上げ、コミュニケーション・ツールの有効性を述べる。当社では1991年に注視点検出技術の事前調査及び基礎研究を開始し、1993年にTE−9100自立支援型介護システムの研究開発に着手した。この製品は戦闘機などの軍事目的の戦略兵器やドライビングシュミレーター、研究用途の眼球測定装置に利用されている人間の目線を検出する技術を生かしたものである。開発着手から5年間研究開発を重ね、ついに1998年、研究用のシステムと同等の検出精度を持つ高性能で安価な福祉用システム『TE−9100自立支援型介護システム』を実現し、1999年には日常生活用具の給付の対商品となる。」
◆『難病と在宅ケア』編集部 1999 「コミュニケーション・ツール機器一覧表」,『難病と在宅ケア』(5)7 pp.16-20
◆杉本孝子 1999 「私の人生のなかで、とても大切な第一歩」,『難病と在宅ケア』(5)7 p.53
◆窪田実 2000「TV電話によるCAPD遠隔医療」,『難病と在宅ケア』(6)5 pp.7-9
◆本間聡起 2000「在宅での擬似入院の提案」,『難病と在宅ケア』(6)5 pp.10-13
◆秋山昌範 2000「新宿区の地域医療ネットワーク」,『難病と在宅ケア』(6)5 pp.14-16
◆山本真 2000「ALSの医療――大分での10年」」,『難病と在宅ケア』(6)5 pp.18-19
◆中邑 賢龍 2001 「障害者支援技術(AT)の普及活動」,『難病と在宅ケア』(7)7 pp.7-9
◆井上貴美子 2002 「ALS患者さんを地域で支えるために――東播磨地域における在宅医療と地域リハビリテーション・ケアの試み」,『難病と在宅ケア』(7)10 pp.41-45
◆照川貞喜 2002 「パソコンは障害者のためにある」,『難病と在宅ケア』(7)10 p.46
◆写真紹介 2003 「日本で初めて遠隔看護モデル事業を実施 松山で多くの難病患者さんを引き受けるベテル訪問看護ステーション」,『難病と在宅ケア』(9)1 pp.4-6

「訪問看護師さんの顔を見て相談できる」ことへの安心感と「毎日いろいろな看護師さんの顔を見られて楽しかった」との声もあり、患者に社会的な広がりを持たせQOLの向上にも役立っていることが伺えた。訪問看護サイドでも成果は大きかった。呼吸器の異常、腹部膨満、食事摂取内容などが画面でわかり、すぐに指導することができる。そのほか、利用者の口の動きや表情、ジェスチャーでコミュニケーションも取れるなど利点があった。成果があった反面、今後の課題となる事項についても明確になった。まず対象者サイドから、定時のコールについては、拘束されているように思ったとの意見が出された。訪問看護サイドでは、照明が不足すると(特に夜間)、映像が不鮮明になり、アセスメントがうまくできないことが問題となった。またテレビ電話が携帯できるタイプであれば、もっとタイムリーに場所に縛られずに患者さんに対応できると考え、今後の課題として盛り込んでいくことにした(pp.5-6)。


◆川上 純子 2003 「同じ仲間意識に徹して進んできました」,『難病と在宅ケア』(9)1 pp.14-17

 「今ではパソコンでメル友を紹介していますので、患者さん同士でメール交換されている方も多く、一つの生きがいにもなっているようです。当支部がいちばん訪れる活動は、スイッチの作成です。患者さん宅を訪問して、今迄のスイッチが使用できなくなって困っているという悩みが多かったので、遺族の高橋弘さんにそうした技術の修得してもらい、高橋さんには随分と活動してもらっています。患者さんの訪問をしていただいて患者さんの残された機能〜力が残っているのはどこかを探して、その患者さんに合った使いやすいスイッチを作って貸し出しています。」

◆田辺 陽一 2003 「進行性ALS患者さんの住宅改造・環境改善@」,『難病と在宅ケア』(9)1 pp.32-34

 「川崎市の田辺陽一さんは現在21歳。若くして病を得た彼の今のモットーは、「悩んで悩んで、そして楽しむ」。「病気だからちょっと不自由なだけで、あとは本当にフツーそのもの。迷惑をかけているかわりに、周りの人を少しでも笑わせてあげたいな、といつも思っています」。文字盤を介しての彼の言葉には病気の気負いはなく、おおらかに病気を受け入れ今の生活を楽しんでいる余裕さえ感じられる。〜中略〜現在は目と額の筋肉でコミュニケーションをとっている。生活スタイルは変化しても、自分らしさこだわる前向きな姿勢は変わらない。人工呼吸器や吸引機、エアマットを選ぶ時も、主治医に詳しい話を聞き、さらにインターネットで調べ、いろいろ試した上で納得のいくものを選んだ。〜中略〜多くの難病患者と同様、陽一さんもパソコンを愛用している。一日におよそ5、6時間、おもに情報収集に使っている。「これから自分の病状がどう進むのか、どんなものが必要になるのか、必要な時が来たら何を基準に選ぶか。そういったことを自分なりに調べて準備しておきたいと思っているんです」。〜中略〜高校の時に作ったホームページの更新も続けているが、パソコンの利便性に向ける彼のまなざしは、「これは魔法の箱じゃない」ととてもクール。「僕のような動けない人間にとって、パソコンはすごく便利です。でも、その反面パソコンに触っているだけで何かをしているような錯覚を起こしてしまいがちだと思う。本当に大事なのは、パソコンを使って何ができるかなんですよね」。」
◆田中勇次郎 2004 「段階的コミュニケーション用具の提案―神経難病のための―」,『難病と在宅ケア』(10)3 pp.23-28
◆杉本恵子 2004 「伝える力をひきだす工夫」,『難病と在宅ケア』(10)3 pp.77-80


 「音声言語の表出が困難な人のコミュニケーション手段を保障するという考え方から、残存する音声、ジェスチャア、シンボルなど、その人が今使える方法や手段を使ってコミュニケーションを確保しようとするアプローチの仕方があります。拡大代替コミュニケーション(AAC=Augumentiative and Alternative Communication)と呼ばれ、欧米を中心に研究開発が進められてきました。日本でもコミュニケーションに関する臨床分野や施設、養護学校などを中心に実践研究活動が進められています。拡大代替コミュニケーションという考え方は、従来からあるリハビリテーションの訓練を否定するものではありません。特に発達の途上にある子どもの場合には”コミュニケーションする”ことを通して、聞く力、話す力、ことばを使いこなす力が発揮され発達が促されるという面があります。このことからも、音声言語にこだわらずに手段と方法を確保していくという考え方は重要です。」

◆日向野和夫 2004 「私とロックドインとのかかわり」,『難病と在宅ケア』(10)3 pp.31-35Kathryn M.Yorkston 『拡大・代替コミュニケーション入門―医療現場における活用』(=伊藤元信・富永優子訳 1996『拡大・代替コミュニケーション入門―医療現場における活用』協同医書出版社)

 「ロックドイン症候群のコミュニケーションエイドの相談はそれほど多くはないが、ターミナルのALSの場合、人を呼ぶ手段の確保すら困難な「トータリー・ロックトイン・ステイト」となり、スイッチの選定が出来ない、次の手がないといった高難易度の適合技術を要する相談が増える傾向にある。特に、家族など特定の人のみが「yes,no」を判別できる状態では、機器が代替することは不可能に近く、同時にシッチの設置には高度な観察力とテクニックが求められ、特定の人のみがかろうじて出来ているといった状態である。〜中略〜機器は、曖昧な運動の中から本人の意味のある発信を選別する作業では、まったく歯が立たないのは当然のことである。この繰り返しの中で、私のわずかな成功事例と悪戦苦闘の実態を紹介したい。98年、桜新町クリニックの半田理恵子言語聴覚士から在宅でのロックトイン症候群の医師伝達装置のスイッチについての協力依頼があり、半田言語聴覚士と松本繋さん宅に訪問を行った。ロックドイン症候群の身体機能は、眼球の上下の動きのみが、多くの場合唯一の表出運動であるのは、ご存知のことと思う。以前、まぶたの近くに貼り付ける赤外線のスイッチを使用していたが、角膜炎を起こしたことから、他の身体部位での操作を本人及び家族から希望が出された。
 2003年の1月号で紹介したALSの方の場合、家族からスイッチがつかえなくなったと連絡があり、ジェリービンスイッチ、スペックスイッチ、ポイントタッチスイッチへとその時々に応じて変更してきたが、遂に操作可能なスイッチの「限界」まで来てしまった状態であった。「マクトス」のデモ依頼で訪問したが、閉眼することが出来ない状態になっており、コミュニケーションが取れなくなって既に数ヶ月経過していた様子であった。マクトスの体験結果は、事実上困難と判断して他の身体部位を検討することにしたが、目視ではまったく動く部位を確認することが出来ず、使用可能な身体部位(頚部、表情筋、指先など)を探すこと20分。閉眼は困難であるが、眼球の動きには問題がなく、天井を見上げると「まぶた」もそれに合わせて連動することが判明し、アルミ箔をまぶたに貼り付けピンタッチスイッチを眉毛に設置したところ確実にチャイムを鳴らすことが出来た。」
◆安藤忠他 1998 『子どものためのAAC入門――文字盤からコンピュータへ―』協同医書出版社
◆高橋 ヒロ子・木村 康子 2007 『拡大代替コミュニケーション(AAC) (シリーズ言語臨床事例集) 』学苑社
◆笹沼 澄子・辰巳 格 2005『言語コミュニケーション障害の新しい視点と介入理論』 医学書院
http://www.manabi.pref.aichi.jp/general/10032953/0/index.html (平成18年度 愛知県立大学公開講座 AAC(拡大代替コミュニケーション)入門−障害者や高齢者のためのコミュニケーション支援機器− 愛知県立大学文学部社会福祉学科准教授 吉川雅博


*作成:中田喜一
REV:.....20021027, 28, 20030410, 0703, 20040416, 0705, 20080317, 0509, 20090101, 20090817, 20091014, 18
コミュニケーション  ◇ALS  ◇異なる身体のもとでの交信
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