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生‐政治・生‐権力(bio politics)



■目次

文献
出来事
引用



■人
市野川 容孝
小泉 義之
美馬 達哉

Agamben, Giorgio
Foucault, Michel



■文献

◆美馬 達哉 20121205 『リスク化される身体――現代医学と統治のテクノロジー』,青土社,252p. ISBN-10: 4791766679 ISBN-13: 978-4791766673 2400+ [amazon][kinokuniya] ※ ms.
◆小松 美彦 20121127 『生権力の歴史――脳死・尊厳死・人間の尊厳をめぐって』,青土社,438p. ISBN-10: 4791766784 ISBN-13: 978-4791766789 2520 [amazon][kinokuniya] ※ be. bp.

 ……

中川 米造 19770215 『医の倫理』,玉川大学出版部,228p. ASIN: B000J8SJ24 [amazon][kinokuniya] (更新)
◆粟屋 剛 19991110 『人体部品ビジネス――「臓器」商品化時代の現実』,講談社.260p. ISBN-10: 4062581698 ISBN-13: 978-4062581691 \1680 [amazon][kinokuniya] en, ss, be, bp, g01, d07d, c0201
松田 道雄 20020410 『日常を愛する』,平凡社,329p,ISBN-10: 4582764282ISBN-13: 978-4582764284 , 1365 [amazon]
金森 修 20030110 『負の生命論――認識という名の罪』,勁草書房, 232p. 2625 ISBN-10: 4326153687 ISBN-13: 978-4326153688 [amazon] ※ bp b
土佐 弘之 20030930 『安全保障という逆説』,青土社,365p. 2600+税 ISBN-10: 4791760646 ISBN-13:978-4791760640 [amazon][bk1] ※
仲正 昌樹 20050120 『自己再想像の〈法〉――生権力と自己決定の狭間で』,御茶の水書房,256p. ISBN: 4275003608 2730 [boople] ,
[amazon] ※
 ・立岩 真也 2005/04/ 書評:仲正昌樹『自己再想像の<法>――生権力と自己決定の狭間で』『週刊読書人』2584:4
http://www.dokushojin.co.jp/50422.html
◆松田 純 200502 『遺伝子技術の進展と人間の未来――ドイツ生命環境倫理学に学ぶ』,知泉書館, 264p. ISBN-10: 4901654470 ISBN-13: 978-4901654470 \2940 [amazon][kinokuniya] en ss be bp g01 d07d c0201
松原 洋子小泉 義之 編 20050225 『生命の臨界――争点としての生命』,人文書院,306p. ISBN: 4409040723 2730 [amazon] ※
 人文書院HPの紹介:http://www.jimbunshoin.co.jp/mybooks/ISBN4-409-04072-3.htm
栗原 彬 20050430 『「存在の現れ」の政治――水俣病という思想』,以文社, 227p.2400+税 ISBN-10: 4753102408 ISBN-13: 978-4753102402 [amazon] ※ bp
仲正 昌樹 20050120 『自己再想像の〈法〉――生権力と自己決定の狭間で』,御茶の水書房,256p. ISBN: 4275003608 2730 [boople] ※,
金森 修 20051020 『遺伝子改造』,勁草書房, 323p. 3150 ISBN-10: 4326153849 ISBN-13: 978-4326153848 [amazon] ※ bp en b
◆檜垣 立哉 200605 『生と権力の哲学』,筑摩書房,252p. [amazon]
米本 昌平 20060625 『バイオポリティクス――人体を管理するとはどういうことか』,中公新書,271p. ISBN-10: 4121018524 ISBN-13: 978-4121018526 [amazon] 
◆小畑 清剛(おばた・せいごう) 20070517 『近代日本とマイノリティの〈生-政治学〉――シュミット・フーコー・アガンベンを中心に読む』,ナカニシヤ出版,308p. ISBN-10: 4779501407 ISBN-13: 978-4779501401 2730 [amazon]/[boople] ※ b
 ・立岩 真也 20070901 書評:小畑清剛『近代日本とマイノリティの<生−政治学>――シュミット・フーコー・アガンベンを中心に読む』 『論座』2007-9:310-311
◆美馬 達哉 20070530 『〈病〉のスペクタクル――生権力の政治学』,人文書院,257p. [amazon]
◆『現代思想』2007年9月号,青土社 特集:社会の貧困/貧困の社会 [amazon]
 ・市野川 容孝 2007「生−権力再論――餓死という殺害」:78-99
 ・美馬 達哉 2007b「青ざめた芝――絡まり合うケアと暴力と犯罪化と」:166-176
◆加藤 秀一 20070930 『〈個〉からはじめる生命論』,日本放送出版協会,NHKブックス1094,245p. [amazon]
田崎 英明  20071225 『無能な者たちの共同体』,未来社,254p. ISBN-10:4624011775 ISBN-13: 978-4624011772 2520 [amazon] ※

Agamben, Giorgio 1996 Mezzi senza fine,Torino, Bollati Boringhieri=20000520 高桑 和巳訳『人権の彼方に――政治哲学ノート』,以文社,161+7p. 2400 ISBN:4-7531-0212-2 [amazon][bk1]
Agamben, Giorgio 1995 Homo Sacer: Il potere sovrano e la nuda vita, Einaudi=20031001 高桑 和巳 訳,上村 忠男 解題,『ホモ・サケル――主権権力と剥き出しの生』,以文社,283p. ISBN:4-7531-0227-0 3500 [amazon] ※
◆寺園 慎一 20010125 『人体改造――あくなき人類の欲望』(NHKスペシャルセレクション),日本放送出版協会.238p. ISBN-10: 4140805625 ISBN-13: 978-4140805626[amazon][kinokuniya]
Agamben, Giorgio[ジョルジョ アガンベン] 2002 L'aperto: L'uomo e l'animale, Torino, Bollati Boringhieri=20040715 岡田 温司・多賀 健太郎 訳,『開かれ――人間と動物』,平凡社,208p. ISBN-10: 458270249X ISBN-13: 978-4582702491 2520 [amazon][boople] ※ b
Bauman, Zygmunt 200402 Wasted Lives 1st. Edition, Polity Press=20070630 中島 道男 訳『廃棄された生』,昭和堂,250p. 3150 ISBN-10:4812207436 ISBN-13::978-4812207437 [amazon]
◆内山 節 20050920 『「里」という思想』,新潮社,218p. 1100+税 ISBN-10: 4106035545 ISBN-13: 978-4106035548 [amazon]
◆Zizek, Slavoj 2006 The Parallax View,MIT Press=20100210 山本 耕一 『パララックス・ヴュー』,作品社,768p. ISBN-10:4861822769 ISBN-13:978-4861822766 \7140 [amazon][kinokuniya] ※ ki03 e05 bp v02



■催・出来事

●2007/09/29土 対論:美馬達哉×立岩真也 「バイオポリティクスとは何か―生きて存(あ)るを学ぶために―」



■引用

「人間というものは、人間のたんなる生命とけっして一致するものではないし、人間のなかのたんなる生命のみならず、人間の状態と特性をもった何か別のものとも、さらには、とりかえのきかない肉体をもった人格とさえも、一致するものではない。人間がじつにとうといものだとしても(あるいは、地上の生と死と死後の生をつらぬいて人間のなかに存在する生命が、といってもよいが)、それにしても人間の状態は、また人間の肉体的生命、他人によって傷つけられうる生命は、じつにけちなものである。こういう生命は、動物や植物の生命と、本質的にどのような違いがあるのか? それに、たとえ動植物がとうといとしても、たんなる生命ゆえにとうといとも、生命においてとうといとも、いえはしまい。生命ノトウトサというドグマの起原を探究することは、むだではなかろう」(Benjamin, Walter 1921 Zur Kritik der Gewalt=19940316 「暴力批判論」,野村 修編訳『暴力批判論 他十篇――ベンヤミンの仕事1』,岩波書店:27-65)(引用はpp.62-63)

「「回教徒」とは何か?――私たちはすでにこの言葉の中に人種主義を読み取るべきだが、それは、極度の飢餓状態、栄養失調ゆえに自分で自分を消滅させていく生命の姿なのである。「回教徒」を、作為によって「死にいたらしめるfaire mourir」必要はない。なぜなら、「回教徒」は自分で自分を消滅させていくのだから。そこで必要とされるのは、ただ「死ぬにまかせるlaisser faire」ことのみである」([市野川 2007:92]、太字は原文では傍点)

「近代社会の支配的価値観の中核を、障碍者を「本来あってはならない存在」として扱う思想に位置づける青い芝の会の論理は、社会的な差別をどう見るかという点できわめて強い主張である。(中略)
 「劣った存在」か「あってはならない存在」か、レトリックでの力点の置き方のわずかな違いのようにみえるが、この二つの間の差異は、さきほどの障碍者としての自覚や立場性に関わるとき、存在論的不安という点で大きな違いを生みだす。(中略)
 まず、前者の「劣った存在」と考えるのであれば、障碍者が生きて在るということそのものは否定されない。その障碍者という存在の様態が、健常者中心の社会の価値観のなかでは、価値の低い劣ったものと一方的に決めつけられているだけだ。(中略)
 一方、後者の「あってはならない存在」であれば、様相は一変する。劣っているかどうかという優劣の判断が可能となる前提となるのは、社会の成員であること、すなわち存在として認められていることだ。だが、「あってはならない存在」という価値判断が意味するのは、優劣の判定以前に、障碍者という人間の生き方が社会の中に存在しても構わないかがどうかが問われるということだ」([美馬 2007b:171])



UP:20071213 作成:野崎泰伸 REV:20080710 篠木 涼, 20090711,0818,20100721,0921(金城美幸), 20120403

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