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医療行為/医療的ケア 2003


 *情報、御意見の提供を歓迎します。TAE01303@nifty.ne.jp(立岩真也 @→@)までお願いいたします。


◆2003/02/03 ヘルパー吸引問題の検討委員会・第1回
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/s0203-2.html
 「第1回看護師等によるALS患者の在宅療養支援に関する分科会議事録」
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/txt/s0203-2.txt
 傍聴記(日本ALS協会新潟県支部のHP内)
 http://homepage3.nifty.com/jalsaechigo/newshouse-9/9-28.03-2-3kouroushoukaigi1.html
◆2003/02/10 ヘルパー吸引問題の検討委員会・第2回
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/s0210-3.html
 「第2回看護師等によるALS患者の在宅療養支援に関する分科会議事録」
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/txt/s0210-1.txt
 傍聴記(日本ALS協会新潟県支部のHP内)
 http://homepage3.nifty.com/jalsaechigo/newshouse-9/9-28-2.03-2-10kouroushoukaigi2.html
◆2003/02/19 ヘルパー吸引問題の検討委員会・第3回
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/s0219-5.html
 「第3回看護師等によるALS患者の在宅療養支援に関する分科会議事録」
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/02/txt/s0219-2.txt
 傍聴レポート(日本ALS協会新潟県支部のHP)
 http://homepage3.nifty.com/jalsaechigo/
 「医師、マスコミ、法曹界委員は(専門委員7人中5人)医療行為とかの解釈に拘らず病院から在宅療養への時代の流れの中で、現実に困っている実態を考えてどうすればヘルパー吸引が可能かを考えていくべきとの認識をお持ちのように見受けられるが、従前からヘルパー吸引に絶対反対している看護師側委員が、吸引は気管からの出血、不衛生による感染症を招く危険があるので、看護師でないと駄目だと危険を楯にして頑強に反対している構図になっています。これからあと2回の検討委員会が予定されているようです。」(Kさんより)
◆2003/02/28 佐々木 公一 『週刊/ALS患者のひとりごと』102号
 署名運動まとめ二/吸引問題その後
◆2003/03/02 越川 勝敏→日本看護協会
 「ヘルパー吸引を認めてください。」
◆2003    大西洋司→日本看護協会
 看護協会宛メール
◇2003/03/05 立岩:[maee:0793] HP更新
◆2003/03/05 埼玉県議会
 「ヘルパー等介護者による喀痰吸引に関する意見書」
◆2003/03/05 吸引を必要とする関係者交流会
 金沢公明「速報」+橋本操「金沢報告に寄せて」
◆2003/03/08 佐々木公一『週刊/ALS患者のひとりごと』103号
 署名運動まとめ三/吸引問題重大局面
◆2003/03/10 ヘルパー吸引問題の検討委員会・第4回
 17時〜19時 厚生労働省9階・会議室
◆2003/03/10 人工呼吸器装着等医療依存度の高い長期療養者への24時間在宅支援システムに関する研究−「痰の自動吸引装置」の臨床的評価研究(中間報告)−
概要
気管内の吸引カテーテルの吸引圧,あるいは気道内圧を検知し,吸引カテーテルを通じて痰の自動吸引を行う自動吸引装置について,在宅療養患者への適用を実施して臨床的評価研究を行い,自動吸引装置の実用化の見通し研究を行う.
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/03/s0326-11b.html#top

◆2003/03/12 「18万人のホームヘルパーこんなこともできないの?」
 テレビ朝日『ニュースステーション』「ホームヘルパーの医療行為」について10分程度放映
 記録:http://www.alpha-planning.com/helper_qin.htm
 藤本栄『ALSを楽しく生きる』
 http://www.alpha-planning.com/als_enjoy.html
◆2003/03/13 埼玉県のホームヘルパー団体が「ホームヘルパーと医療行為の研究」報告書(「平成14年度厚生労働省老人保健事業推進等」の補助金による)と要望書を厚生労働省、老健局長に提出、合わせて記者会見
 要望主旨:「ホームヘルパーの医療行為について一部是認する。ヘルパーの資格制度・身分保障を確立し、資質の向上が急務。その突破口としてヘルパーが実施可能な医療行為(生活支援の行為)について、国としての範囲を示し、早期実現を図っていただきたい」
◆2003/03/14 佐々木公一『週刊/ALS患者のひとりごと』104号
 署名運動まとめ四/命輝け
◆宮坂 道夫 2003/04/22 「「ヘルパー吸引」問題は、患者の自律支援の観点から考えるべき」
 http://www.clg.niigata-u.ac.jp/~miyasaka/opinions/kyuin.html
◆2003/03/26 10:00-12:00 厚生労働省18階22会議室
 第5回目の看護師等によるALS患者の在宅療養支援に関する分科会
◆2003/04/04 厚生労働省医政局設置「看護師等によるALS患者の在宅療養支援に関する分科会」ヘルパー等介護者による痰の吸引検討に関する意見・要望書
◆2003/04/11 坂口大臣の吸引問題に関する発言
 閣議後記者会見概要より(H15.04.11(金)9:21〜9:30 厚生労働省記者会見場)
 http://www.mhlw.go.jp/kaiken/daijin/2003/04/k0411.html
(記者)
◆2003/04/15 ヘルパー吸引問題の検討委員会・第6回
 17時30分〜20時 厚生労働省 9階省議室
◆2003/04/16 佐々木公一『週刊/ALS患者のひとりごと』110
 4/22厚労省で会いましょう
◆2003/04/22 「難病ALS:患者のたん吸引、ヘルパーも可能 厚労省分科会」
 『毎日新聞』
 http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030422k0000e040050002c.html
◆2003/04/22 ヘルパー吸引問題の検討委員会・第7回
 10:00−12:00 場所:厚生労働省 9F省議室
 →概要報告
◆2003/04/23 「「たん吸引」、ヘルパーらに解禁 ALS患者に限り」
 『朝日新聞』2003/04/23
◆2003/04/27 17:00-17:25TBSニュースの森
 (2003/04/26 18:30〜19:00の予定→変更)
 ヘルパー等の吸引問題が取り上げられる
 「ALSを楽しく生きる」のビデオライブコーナーに録画
 http://www.alpha-planning.com/als_enjoy.html
◇2003/04/28 立岩真也[maee:0913] 「整うまでの措置」?
 ALSメイリングリスト
◆2003/05/10 佐々木公一『週刊/ALS患者のひとりごと』112
 「吸引」認める方向/第8回分科会は13日
◆2003/05/10 「「医療」と「介護」の境 ヘルパーによる「たん吸引」 一部患者だけ可能に」
 『読売新聞』2003-05-10
◆2003/05/13 ヘルパー吸引問題の検討委員会・第8回
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/06/s0609-4.html
◆2003/05/19 日本ALS協会→厚生労働大臣
 「ヘルパー等介護者によるたんの吸引実施に関する要望書」
◆2003/05/19 佐々木公一『週刊/ALS患者のひとりごと』114
 ヘルパーの「吸引」可/総括
◇2003/05/25 立岩 真也「『こんな夜更けにバナナかよ』」(医療と社会ブックガイド・27)
 『看護教育』44-05(2003-05):(医学書院)
◆2003/05/30 『障害連事務局FAXレター』40号
 DPI東京、居宅生活支援サービスで再び要望書を提出
◆2003/06/03 「たん吸引、点眼…ヘルパーに解禁へ 厚労相方針」
 『読売新聞』2003/06/03夕刊 他
◆2003/06/03 厚生労働大臣記者会見
◆2003/06/10 佐々木公一『週刊/ALS患者のひとりごと』115
 ごあいさつ/朗報が相次ぎました
◇2003/06/25 立岩 真也「『こんな夜更けにバナナかよ』・2」(医療と社会ブックガイド・28)
 『看護教育』44-06(2003-06):(医学書院)
◆2003/07/15 自動吸引装置の開発へ
http://tenjin.coara.or.jp/~makoty/column/030715column.htm
◇2003/07/15 立岩 真也「介護保険的なもの・対・障害者の運動 2」
 『月刊総合ケア』13-07(医歯薬出版)
◆ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の在宅療養の支援について(平成15年(2003)7月17日)
http://www.kaigoseido.net/horei/zaitaku/is0717001.pdf
http://www.wam.go.jp/wamappl/bb13GS40.nsf/0/49256fe9001ac4c749256d67001aa792/$FILE/siryou.pdf
◆2003/08/04 「医療と介護――患者の求めを最優先に」
 『朝日新聞』2003/08/04社説
◆山崎 摩耶(日本看護協会常任理事) 20031201 「ALS患者の在宅療養支援3か年計画と訪問看護の推進」,『訪問看護と介護』8-12(2003-12):951-957 [B]
◆日本看護協会 20031219 「ALS患者の在宅療養支援 日本看護協会の3年計画」
 http://www.nurse.or.jp/koho/h15/press1219-2.pdf(36.5KB)
◆2003/ 平成15 年度 厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)人工呼吸器装着等医療依存度の高い長期療養者のケア提供体制等に関する評価研究
http://www.jvnf.or.jp/katsudo/2kenkyu/15kenkyu/15_report_01.pdf


 
 
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◆2003/05/10 「「医療」と「介護」の境 ヘルパーによる「たん吸引」 一部患者だけ可能に」
 『読売新聞』2003-05-10

 「患者のたんを管で吸い取る「吸引」について、厚生労働省は、ホームヘルパーなどが行うことを条件付きで認めることにした。(社会部 高野 光一郎)
 「吸引」は「医療行為」とされ、医師や看護師以外に認められていない。「医師でなければ医業をしてはならない」という医師法の定めが根拠だが、実は、医療行為の項目を列記した明文規定はない。
 2000年4月の介護保険導入で、在宅療養の流れが進み、ホームヘルパーやボランティアが介護に幅広く携わるようになった。厚労省は、解釈の積み重ねで、吸引を始め、点眼や湿布の塗布、血圧測定などを「危険性がある」として医療行為とみなし、ヘルパーらが行うことは「違法」としている。家族が行う場合は、「業」としてではないため「黙認」(厚労省)されているが、介護現場ではヘルパーらの手をあてにしているのが実情で、医療行為と介護の境をめぐる問題がクローズアップされてきた。
 その一つが、今回認められたALS(筋委縮性側索硬化症)患者の在宅介護だ。ALSは全身の筋肉が動かなくなる神経の難病で、進行すると、食事や会話、自発呼吸さえできなくなる。このため、気管切開して人工呼吸器をつけると、30分―1時間おきに吸引が必要になる。
 在宅療養の場合、ヘルパーに吸引を託して、一時の休息を得たり、買い物などの用を足さなければ、家族の肉体的、精神的負担は極めて大きい。一部では、ヘルパーらが違法と知りつつ吸引をしているが、「頼む先がなくて家族が共倒れするケースも多発している」と、日本ALS協会の熊本雄治事務局長は訴える。
 現状を聞いた坂口厚労相のトップダウンの指示で、厚労省はようやく今年2月に検討部会を設置した。しかし、その議論では、日本看護協会や看護学の専門家の委員が、一貫して「吸引行為は危険で、ヘルパーには認められない」と主張した。その部会の傍聴席で、車いすのALS患者が、ボランティアの学生らに何度も吸引してもらっているのは皮肉な光景で、患者の家族からは「家族にやらせているものを認めないのは、結局、職域・職権を侵されたくないだけ」と批判の声がもれた。
 部会は13日の最終会合で、ヘルパーらを家族の延長とみなし、業務でなく個人的に行うものとして、在宅のALS患者に限って吸引を認める内容の報告書をまとめる。一方で、施設入所者は除かれるほか、脊椎(せきつい)損傷など、吸引を必要とする他の疾患の患者や、他の医療行為については触れられない見通しだ。介護問題に詳しいヘルスケア総合政策研究所(東京)の篠崎良勝所長は「今回の結論は現状追認にすぎない。違法とされながら多くのヘルパーが行っている医療行為の矛盾点が手つかずでは、介護側もかえって不安になる」と指摘する。
 厚労省は「医療行為は危険性があるので、個別ケースごとに慎重に検討すべきだ」と依然、消極姿勢を崩していない。だが、だれでもできるような医療行為を、資格や疾患によって阻む理由はないはず。患者や家族の視点を忘れず、「医師や看護師以外にも認めるために必要な条件整備は何か」という前向きな立場で本質的議論を進めるべきだ。
(2003年5月10日)

 
 
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◆2003/06/03 「たん吸引、点眼…ヘルパーに解禁へ 厚労相方針」
 『読売新聞』2003/06/03夕刊

 「患者のたんを管で吸い取る吸引行為など、医師や看護師以外には認められていない医療行為について、坂口厚生労働相は3日の閣議後会見で、「できることはみんながやれるようにしていきたい」と述べ、一部の医療行為についてホームヘルパーらにも解禁していく考えを示した。
 厚生労働省の検討部会は先月、在宅のALS(筋委縮性側索硬化症)患者に限って、ホームヘルパーやボランティアにも吸引を認める方針を決めた。しかし、患者団体は、施設入所者や吸引が必要な他疾患の患者にも認めるよう求めていた。
 坂口厚労相は、「ALSで認めることになれば、他(の病気)にも相応の対応を進めるのが妥当」との判断を示したうえで、「介護士も訓練を積んでいろいろなことができるようになっている。医師や看護師でなければできないということではなく、段階的に拡大をしていかなければならない」と述べた。
 吸引をはじめ、点眼や湿布の塗布、血圧測定などは、医師など以外が「業」として行うことは、医師法違反とされてきた。一方で、一部の介護現場では、家族の負担軽減のため、ホームヘルパーらがこれらの行為を担っていた。 」(2003年6月3日)

◆2003/06/03 「ヘルパーのたん吸引、「ALSにとどまらない」 厚労相」
 『朝日新聞』2003/06/03夕刊

 「医療行為とされるたんの吸引を、厚生労働省の分科会が自宅療養中の筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)の患者に限って、ホームヘルパーらにも認める報告書をまとめたことについて、坂口厚生労働相は3日、閣議後の記者会見で、「ALSだけにとどまる話ではない。どこかで風穴を開けないと全体へ広がっていかない」と語り、今後、筋ジストロフィーなど、ほかの病気の患者へも広げたい考えを示した。
 また、たん吸引以外の医療行為についても「介護福祉士は訓練を積んでおり、できることは渡していかねばならない。医師や看護師でないとできないということではないと思う」と、段階的に介護側に認めていきたい意向を明らかにした。」(2003/06/03)

◆2003/06/03 「ヘルパーらののたん吸引、ALS以外にも拡大検討」
 『日経新聞』2003/06/03夕刊

 「厚生労働省の検討会がALS(筋委縮性側索硬化症)患者にするたんの吸引を医師や家族以外にも認めたことについて、坂口力厚労相は3日、閣議後の記者会見で「段階的に拡大していかないといけない」と述べ、人工呼吸器を付けているほかの疾患の患者についても拡大して認める考えを示した。
 全身の筋肉が動かなくなる難病のALS患者のたん吸引については、同省の検討会が先月、訪問看護などのサービスが十分に受けられない場合、ヘルパーなど医師や看護師、家族以外の人が行うことを認める方針を決めた。」
[2003年6月3日/日本経済新聞 夕刊]

 
 
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◆記者会見内容
 http://www.mhlw.go.jp/kaiken/daijin/2003/06/k0603.html

(記者)
 ALS患者さんの吸引の問題なんですが、大臣の昨年11月のご指示で検討会
が設置されて、ようやく報告書の形でまとまったんですけれども、その内容につ
いてALSの患者さん団体の方はALSの在宅のみに限られているとか、他の疾
病、例えば筋ジストロフィーとか、他の疾病で吸引が必要とされている人たちに
は、報告書ではどうも対象になっていないということに不満というか、さらに検
討して欲しいというような要望が出されているようですけれども、大臣のお考え
として吸引問題だけに限らずですけれども、医療と介護の狭間というか、医療行
為のあり方についてどのようなお考えがあるかお聞かせ下さい。
(大臣)

 ALSの皆さま方からご依頼を受けてスタートしたことでございますが、これ
は本来はALSだけにとどまった話ではないと私も思っております。ただどこか
の問題を中心にして議論をして、そして決着をつけて風穴をあけないと全体に広
がっていかないわけでございますから、まずその点でお話をさせていただきまし
た。ALSの場合には非常に難しいほうでございまして、口腔内に溜まりました
痰を取るというだけではなくて、喉のところに手術をされてそしてそこに人工呼
吸器等をつけておみえになるわけでございますから、そうした皆さん方が痰を取
るというのはそこも取らなければいけないわけでありまして、ふつうの口腔内に
おける痰を取るというのよりも非常に難しいというふうに思っております。ここ
で認めるということになれば、他のところに対しましてもそれ相応の対応をする
のが妥当だと私は思っております。したがいまして、介護のいわゆる介護士さん
の皆さん方も非常に訓練を積んで、そしていろいろなことを出来るようになって
まいっておりますから、そうした皆さん方に対して出来ることはお渡しをしてい
くということにしないといけないというふうに思っております。医師でなければ
出来ない、看護師でなければ出来ないということではないと私は思っておりま
す。したがってもう少しそこは段階的に拡大をしていくということでなければい
けないというふうに思います。いつかも申し上げましたように、初めは血圧を計
ることすら抵抗がございまして、それをやることは医師法違反だといったような
意見も最初はあったわけでございますから、最近は機械も発達をいたしましたけ
れども、個人が計ろうと、あるいはまた看護師さんが計ろうと、もう保健師さん
はもちろんでございますけれども、あらゆる人が計っているわけでありまして、
私は出来ることはみんながやれるようにしていけばいいというふうに思います。
ただその結果の判断というものについては、それは専門的な知識が必要でござい
ますから、そこは専門家にお任せをするということでよろしいのではないかとい
うふうに思っております。したがいまして、痰を吸引をするということにおきま
しても、ただ吸引をするというだけではなくて痰の量が非常に増えてきたといっ
たような時、あるいはまた痰が非常に濃厚になって、そして普段とは違うといっ
たような時、そうした時にはやはり専門家にそのことを報告をするといったよう
なことは必要なことだというふうに思っております。


 
 
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◆2003/08/04 「医療と介護――患者の求めを最優先に」
 『朝日新聞』2003/08/04社説

 「医師か看護師しかできないとされていた、たんの吸引が、条件付きでヘルパーにも認められることになった。
 全身の筋肉が徐々に弱っていく難病・筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)の患者団体が昨年11月、坂口厚生労働大臣に要望書を出した。病状が進むと1時間に1回程度の吸引が必要になるが、在宅患者の場合、多くは家族がたんを取っている。家族の負担を軽くするためヘルパーにも吸引を認めてほしいという要望には、17万人分の署名が添えられた。
 厚労省に設けられた検討会は、「ヘルパーが在宅ALS患者の吸引をするのは当面やむをえない」という報告をまとめた。条件として「医師、看護職がヘルパーを指導する」「患者が文書で同意し、ヘルパーに依頼する」「緊急時に備え、関係者で連絡支援体制をとる」などがあげられた。
 内容は妥当だが、問題は吸引を認められるのがALSに限られていることだ。病気や障害が何であれ、必要な患者には認めるというのでなければ、筋が通らない。
 どういう条件が満たされればヘルパーがたんの吸引をしてよいのか。病名による区別をせず、包括的でわかりやすい指針を厚労省は早く示すべきである。
 検討会では、日本看護協会の代表や看護学専門家が「出血や感染の危険がある」として、ヘルパーによる吸引を認めない姿勢を示した。しかし、素人である家族が毎日吸引しているのである。ヘルパーにやらせないというのは説得力を欠いていた。
 訪問看護を充実すべきだという看護協会の主張は正論だろう。だが、必要なときにいつも看護師が来てくれる体制がすぐに行き渡るとは考えにくい。現実に困っている人たちをどう支援するのか。前向きで具体的な提案を看護協会から聞きたかった。
 やってほしいという要望はあるのに、ヘルパーがしてはならないとされている行為は、ほかにもたくさんある。
 軟膏(なんこう)を塗る。湿布薬をはる。目薬をさす。飲み薬の服用を手伝う。つめを切る。市販の装置で血圧を測る。浣腸(かんちょう)をする。これらも介護の現場で「医療行為だからヘルパーはできない」とされているのだ。
 法律では、医療行為は医師しかできないと定められているが、何が医療行為に当たるかについて規定はない。厚労省は「医療行為かどうかは個々の事例に即して判断すべきだ」と言うだけだ。
 それなら、厚労省はもう少し常識的な判断を介護の現場に持ち込むべきではないか。日常的な手伝いのようなことは、ヘルパーが堂々とできるようにした方がよい。
 その際、医師の指示があればできる、研修を受けたうえならできる、というように仕事ごとに分類することは必要だろう。研修の体制をつくるのも厚労省の責任だ。
 患者の求めに応えることを最優先に、医療と介護はもっと協力してもらいたい。」


 
 
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◆山崎 摩耶(日本看護協会常任理事) 20031201 「ALS患者の在宅療養支援3か年計画と訪問看護の推進」,『訪問看護と介護』8-12(2003-12):951-957 [B]

 「今回のこの問題を訪問看護の追い風にしたい、と心から思った。本当に今が勝負時なのである。」(山崎[2003:952])


*このファイルは文部省科学研究費補助金を受けてなされている研究(基盤(C)・課題番号12610172)のための資料の一部でもあります(〜2004.03)。
by 立岩 真也 
UP:20030605(ファイルを分離して作成) REV:0606, 16, 25, 0810
人工呼吸器  ◇介助(介護)  ◇ALS
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