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女と海/クィアな海 Vol.2

Females and the Sea / Queer Sea (Vol.2)

神戸市外国語大学2019年度前期科目「ジェンダー論入門」
"Introduction to Gender Studies" [The First Semester of the 2019 Academic Year]
at Kobe City University of Foreign Studies
授業期間[Class Term]:2019/04/12 - 2019/07/26(全15回[Total 15 lectures])
担当教員[Lecturer]:村上 潔MURAKAMI Kiyoshi

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last update: 20190516


【Index】
授業情報[Course Information] ■主題と目標[Theme and Objectives of Class] ■キーワード/サブテーマ[Keywords/Subtopics] ■講義内容[Lecture Contents] ●第1回 ●第2回 ●第3回 ●第4回 ●第5回 ●第6回 ●第7回 ●第8回 ●第9回 ●第10回 ●第11回 ●第12回 ●第13回 ●第14回 ●第15回 ■参考[References] ●対象候補とした(が取り上げられなかった)もの[Alternative Candidates] ●関連する情報[Related Information]

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■授業情報[Course Information]

授業日程[Course Dates]

@2018年4月12日 A4月19日 B4月26日 C5月10日 D5月17日 E5月24日 F5月31日 G6月7日 H6月14日 I6月21日 J6月28日 K7月5日 L7月12日 M7月19日 N7月26日 ◎定期試験:8月2日 *GWを除く毎週金曜日[Every Friday]

授業時間[Class Hours]

・5限[5th period]=16:05〜17:35
・6限[6th period]=17:50〜19:20
*5限と6限は基本的に同内容(受講人数等の事情により変更する可能性がある)。
 Their details are basically the same. There is a possibility that a difference occurs for some reasons.

教室[Classroom]

学舎308教室[Room 308] 【Campus Map】
*6月21日(第10回)のみ学舎201教室に変更

使用言語[Classroom Language]

日本語[Japanese]

過去の授業[Past Lectures of this Course]

◇2018年度:「女と海/クィアな海」[Females and the Sea / Queer Sea]
◇2017年度:「女性がつくる自律的文化シーン――メディア・空間・アクティヴィズム」[Women's Autonomous Cultural Scenes: Media, Space, and Activism]
◇2016年度:“Grrrl/Queer/Feminist Zines”
◇2015年度:「女と海」[Females and the Sea]
◇2014年度:「《女子》と《都市》――神戸における女性文化」[Girls and the City: Women's Culture in Kobe]

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■主題と目標[Theme and Objectives of Class]

◆主題[Theme]
「女と海/クィアな海 Vol.2」[Females and the Sea / Queer Sea (Vol.2)]
◆目標[Objectives]
【背景】本授業は、2018年度《ジェンダー論入門》「女と海/クィアな海」(http://www.arsvi.com/d/2018igs.htm)の続編として位置づくものである。
[Background] This class is positioned as a sequel to the class of Introduction to Gender Studies of 2018: "Females and the Sea / Queer Sea" (http://www.arsvi.com/d/2018igs.htm).
【目標】本授業では、現代の創作表現(日本の歌謡曲)の検討を通して、「女」と「海」との関係性、そしてその関係性のもとに生起する情動的・生物的・物理的・社会的現象の諸相を読み解くことで、人間と自然との関係のうちに性(ジェンダー/セクシュアリティ)がどのように作用しているのかを理解する。また、「女」という枠組みを拡張させることで、近代の人間社会の秩序とは「異なる生命」が海(自然)において存在しうる可能性の意味と、海(自然)そのものがクィアな本質を有することの意味を確認する。たんなるテクスト論/表象論としてではなく、情動や身体性のレベルまで動員した内在的理解を追求する。
*本授業は、2018年度の授業内容の基本方針を継承し、一部重複する題材を扱うが、大部分は新たな題材を用い、刷新した内容で構成される。
[Objectives] This class is intended to understand how does gender/sexuality act in relations between human being and nature by comprehending the relationship between females and the sea, and the diverse aspects of emotional, biologic, physical and social phenomenon caused by that relationship through consideration of modern creations (Japanese pop songs). In addition, we confirm the meaning of the possibility that the organisms which deviated from the modern social order can exist in the sea (nature) and that the sea (nature) itself have the nature of queer through expanding the frame of females. We pursue the immanent understanding accompanied with emotions and physicality beyond the bounds of textual theory and representation study.
*This class inherits the basic policy of the class of 2018 and deal with partially duplicated subjects, but consists of largely revamped contents with new subjects.
【注記】本授業は、一定レベル以上の日本語能力を必要とする。
[Note] This class requires a certain level of Japanese language skills.

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■キーワード/サブテーマ[Keywords/Subtopics]

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■講義内容[Lecture Contents]

第1回:「イントロダクション」[2018/04/12]

◇本授業の(2014年度以降の)経緯
◇担当教員紹介
◇シラバス確認
◇定期試験/評価のつけかたについて
◇2015年度講義「女と海」・2018年度講義「女と海/クィアな海」の振り返り

◇講義の土台となる理念の枠組み
 _______________
 \[人間→自然]
  ――《支配(開発=征服・管理)× 畏怖・崇敬・依存》:矛盾・並存
 /[男性(社会)→女性/ノンバイナリー(の性/身体)]
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
‐ 規律・規範・訓化・飼いならし(=男性の欲望/男性社会の強迫観念)――を逸脱する(潜勢)力
‐ 海の時間軸:近代/前近代 → 先史/地球史
‐ 人類以前の「記憶」――を呼び起こす
◇分析の視角
‐ 自然が内包する8つの基本構成要素――@時間/A方角/B高度/C光度/D色彩/E速度/F温度/G天気
‐ 人間の身体(感覚――快楽・痛み・高揚・沈静・倦怠)と精神(感情――情動・愛・思慕・追憶・哀惜)
‐ 自然(現象)と人間(身体・精神)が交錯し・浸透しあい・錯乱し・変態[transform]する――その作用が生み出す次元・痕跡をつかむ

▼【導入】:「男はなぜ/誰に/どのような時間と世界を止めるよう願うのか――「勝てない」対象としての海と女」

【対象作品】
◆矢沢永吉“時間よ止まれ”
作詞:山川啓介
作曲・編曲:矢沢永吉
5th Single(1978/03/21)A-1→4th Album『ゴールドラッシュ』(1978/06/01)B-3
*1978年資生堂アクエアビューティーケイクCMソング

◇地点:太平洋の海風を西から受ける――アメリカ西海岸的架空イメージ
◇日常と無縁の解放感/開放性――孤独・あてなき旅
◇無条件に「負け」る対象:Pacific(海)+女
◇幻の世界に逃げ込む
‐ 色彩(青の力)・光度(夏の光)・温度(グラスの内外)の際立ち
‐ 汗・香り・匂い・酔い・めまい――身体感覚の隠喩
◇主体:都会の垢にまみれた一人の男:卑小感
‐ 受け身のメランコリー(× 攻撃性):自嘲的
◇「女[ひと]」:個別の一女性ではなく普遍化された女という存在枠組み
◇[海=女]の等置化(同一化)――海の化身/象徴としての女
◇「生命[いのち]のめまい」を引き起こす力:超越的・神秘的でかつ人間身体に直接的に作用しうるもの――海(=女)の力
◇男が生きる都会(近代文明)の時間を止める:海(=女)の時間に切り替える――その時間に自らを委ねたいという欲望
◇世界を止める:男性社会(近代文明)の秩序を無効化する
◇止める主体は自分ではなく海(=女)
◇きざな抗い/無力感の美化――ダンディズムの一形態
‐ 男の虚しさのメタ的表現――としての評価

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第2回:「要求か受容か――海と心を接続する作法/回路」[2019/04/19]


【対象作品】
@山下達郎“RIDE ON TIME”
作詞・作曲・編曲:山下達郎
6th Single(1980/05/01)A-1→5th Album『RIDE ON TIME』(1980/09/19)A-4
*日立マクセル「UD」(カセットテープ)CMソング
A山下達郎“SPARKLE”
作詞:吉田美奈子
作曲・編曲:山下達郎
6th Album『FOR YOU』(1982/01/21)A-1

▼@
◇環境条件
‐ 朝+青――晴れた空/澄んだ空気/整った海面
‐ 水平線――広角のワイドなスケールで見わたす
‐ ピュア/まっさらな海の状態――に清々しい感覚で向き合う
◇時
‐ 水平線を駆け抜ける流れ――海面に漂う時間
‐ 時を(確認するのではなく)感じる=意識化――日常とは異なる時間秩序=海の時間
‐ 海の時間を感じる:本来人間がもっていた海の世界の感覚をよみがえらせる――遠い夢を呼び戻す
‐ 時に乗る――時=波:サーフィンの暗喩
‐ 乗りこなす主体は自分
‐ 時を感じる→世界が動き出す――自分へのフィードバックを期待する
◇光
‐ 輝く(ことが期待される)自分の未来
‐ 目もくらむほど光り出す(ことが期待される)愛
‐ 強い光度を求める
◇燃焼
‐ 激しい光を受け→心に火を点ける→心が燃える
‐ 燃焼:温度を上げる/動力となる
◇高度
‐ 魂が飛び立つ――上空へ
‐ 燃焼の動力で浮上
◇要求
‐ たたみかける過剰な要求
‐ 実現できる力をもつ主体――目の前の海
‐ 整った条件のもとにアプローチ
◇目的
‐ 燃える心を君に届けに行く
‐ 浮上した魂で/が向かう
◇君=追う相手
‐ 不明瞭――実体がない
‐ やさしく抱擁してくれる――女性性
‐ いる場所――海の上の空:海のエッセンスが(気泡や蒸発から)昇華して滞留する領域
‐ (人間の恋愛とは異なる)愛にあふれた世界
‐ 海の世界を象徴/体現する存在――女性性/クィア性そのもの
◇男性の身体性
‐ 身体から切り離される魂
‐ 切り離すのは自力ではなく海(の時・愛)の力によって
‐ 身体自体は何ら機能しない――海とアクセスできない
◇全能感
‐ 純度・速度・光度・温度・高度 × 自らの感覚・情熱
‐ 海の力を借りてすべてを動かせる→すべての要求が叶うという前提(認識)
‐ 望み通りになる保証はないにもかかわらず
◇男性的アプローチの限界
‐ 自己中心・自己完結
‐ 海との対話(の意思)はない――海は利用する対象
‐ 男性から女性への要求(包み込んで癒して)のありかたと同じ――一方的・独善的

▼A
◇全体性
‐ 全世界の海から集まる女神たち
‐ 世界がさらに広がる――拡張性
‐ 極限の普遍性
◇スケールの対照性
‐ 海の世界/海が生み出す世界×自分の心
‐ ドレスに触れる――ほんのわずかな/ささやかな接点:海の世界とのつながりの糸口(回路)
‐ (膨大な)海の世界のエッセンスが心に流れ込む――細い管のような回路を介して:上(空)→下に
◇高度
‐ 届かないほど高い――海の上の空
‐ (無限の)愛のありか
‐ 女神たちが戯れる場所
◇時間
‐ 夕闇が降り出す
‐ 太陽は沈み上→下に徐々に暗くなる――空の上からのアプローチ
◇光・音
‐ 不思議な輝き/素敵なざわめき
‐ (強度の問題ではない)言語化できない様相
‐ 海の世界の多様性と混沌
◇人(自分)
‐ 主体性なし――ただドレスに触れるだけ
‐ 全体性の世界の只中に飲み込まれている
‐ 状況を俯瞰的に描写
◇記憶
‐ 心に注入される懐かしい思い出――海の世界の記憶
‐ すりかえる主体は海
‐ 特に希望するものではないが自然に受け入れる
◇委ねる心得
‐ 海に要求する/海を利用することの不可能性を認識している:前提
‐ (優しさ・抱擁など)女性的な機能の提供を求めない・期待しない
‐ 自らの無力さを(ことさらアピールすることなく)受けとめて待つ
‐ 結果的に生まれる/授かる関係性
◇my heart=your world(対の関係)
‐ 「you」=海:不可思議さを湛える――女性性・クィア性
‐ 自分と海との並置可能性(一体性ではない)
◇身体性
‐ もとより捨象されている
‐ 海の世界のエッセンスは心に直接注入される――身体は海にアプローチできない
‐ 男性身体の限界

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第3回:「南の海の風を受け女は永遠の再生産に向かう――欲望を包み返す根源的な力」[2019/04/26]


【対象作品】
◆ジュディ・オング“魅せられて――エーゲ海のテーマ”
作詞:阿木燿子
作曲・編曲:筒美京平
28th Single(1979/02/25)A-1→Album『白い幻想』(1979/05/21)A-2
*第21回日本レコード大賞:大賞・作曲賞(中山晋平賞)

◇南に向いて窓を開ける:南からの海風を身に受ける
‐ 女だけが一人で海と向き合う
◇海=女の共通点:過剰なほどの(若さの)美しさ
◇蜃気楼――海×光×風×温度:屈折で像が変質・反転
◇内と外が入れ替わる:男の腕の中→私の中――反転
◇ずれる男女の方向性
‐ 男:獲得/支配の(性的)欲望――受容する女の意識は常に他の選択肢に
‐ 女:(自分の中で)眠らせる――再生産・ケア
◇非対称な男女のありかた
‐ 語る主体:女のみ――個々の男の属性に意味はない
‐ 女の重層/複層性――「女=海」をメタ的に言語化する女の存在
‐ 男はヴァリエーションをもつものの単一次元
◇エーゲ海
‐ 多島海――点在する島とそれを内包する海
‐ [海=女]>[島=男]――女だけがメタ的な立場を有する意味
‐ 古代文明/神話世界への遡行可能性
◇女性身体と海
‐ レースのカーテン:
 @薄く光を通す――像が変質して(ソフトフォーカス的に)見える:蜃気楼との連関
 A白い/襞――波:それを纏う女=海
‐ 海と女性身体の一体性:波・蜃気楼の美しさを体現
‐ 部屋の中の物質性を自らの身体性に転化
◇女が司る空間(曲の舞台)
 @官能性:セクシュアリティ/身体
 A呪術性:幻惑・霊性・神話・女神*
 B装飾性:身体のもつ潜在力を増幅
 *語る主体:エーゲ海の女神的要素
‐ その空間で女は南の海に向き合う=同体化する
◇南北問題の構図の適用
‐ エーゲ海:ヨーロッパのリゾート地
‐ 「南」=資源(未開/自然/第三世界)=神秘
‐ 「北」(先進国/列強/近代社会)からの侵略・搾取(植民地化):憧憬・崇敬とともに
‐ オリエンタリズム[Orientalism]/エキゾチシズム[Exoticism]
‐ [北→南]=[男→女]
‐ 植民地主義的関係性を反転させる:抵抗/逸脱
‐ ポストコロニアリズム[Postcolonialism]
◇日本とアジア
‐ 「Aegean」の発音――誤読が拡張する適用地理
‐ 高度経済成長後:経済大国――海外への進出/海外での消費・搾取
‐ 日本でジュディ・オング(台湾出身女性)が歌う意味――台湾は日本の南(南西)/旧植民地/観光地
◇普遍的再生産システム
‐ 海が湛える悠久の歴史――古代文明からの連続性
‐ 母系制:再生産を担う女性を主軸とする共同体システム
‐ 歌い上げる現代の女性歌手――芸能者:神話的世界との親和性

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第4回:「全体世界への接続/接近――海と空の生命への移行」[2019/05/10]


【対象作品】
@松任谷由実“Tropic of Capricorn”
作詞・作曲:松任谷由実
編曲:松任谷正隆
15th Album『VOYAGER』(1983/12/01)B-3
A荒井由実“空と海の輝きに向けて”
作詞・作曲・編曲:荒井由実[Single version]
作詞・作曲:荒井由実/編曲:荒井由実+キャラメル・ママ[Album version]
1st Single「返事はいらない」(1972/07/05)B-1→1st Album『ひこうき雲』(1973/11/20)A-4

▼@
◇重たい航海:不穏さ/デカダンさの兆候
‐ 人間社会からの離脱
‐ 壮大な南の海の世界
◇不特定・不明瞭な人物:あの人/あなた/自分自身――明確に描写されない
‐ 人間存在の比重の小ささ
◇俯瞰的かつ具体的な環境描写:光(特定の色)・鳥(特定の種類)・星(特定の星座)・島々・海流――全体(の必然性)を細かく規定する視点
◇「南」へ向かうにしたがい無効化していくもの:近代文明(物質)・近代的自我(アイデンティティ)――「北」側世界の秩序/人間個人の肉体・感覚・記憶……
‐ 人の輪郭が溶ける:肉体の枠組みそのものの喪失
‐ 声を失う:身体機能・意思伝達手段の喪失
‐ 慰め・後悔といった感情を捨てる
‐ セイルがきしむ:物質の劣化
◇南回帰線:太陽と海が密接に関係する領域――巨大な力=自然(天体)の意志が働く磁場
‐ 人間の小さな力は失効する
‐ 自然の力のなすがままに
‐ 「愛」の変質:個人の恋愛感情→生命全体を包み込む愛
◇永遠の時間が支配する愛と真実の世界を求めて――個人の人生を捨ててより大きな愛の世界に入り込んでいく
‐ 人間(文明)世界からの離脱
‐ 海をただ南へ:その先の世界へ――戻らない(太陽とは異なり南回帰線で引き返さない)決意
‐ 人の命の限界性を超える
‐ タナトスとエロス
‐ 身体(性)の喪失と引き替えに(反比例して)肥大化する愛への情熱
◇手段:星(南十字星)の導きのもとに
‐ 陸への航路ではなく異なる世界へのルートの目印として
◇追い求める新たな/異なる世界
‐ 時が繰り返す永遠性の世界
‐ 愛と真実で満たされた世界

▼A
◇「わたし」の不在――近代的自我を必然としない人間存在(の可能性)
‐ 月の光・潮風は感知
‐ 意志は有する主体
◇人間以外のもの(月・潮風)が湛えるヒューマニティ
‐ 反転した構図
‐ シュール/皮肉でありつつむしろそこに本質を見る
◇(女性的主体が呼びかける)おまえ:非人称性――二人称以外/人間以外も含む潜在性
◇人生:個別の人間の生き方にとどまらない射程
◇人間の一生を超越した生命の存在――に人としての生命を移行させる
◇かの胸:人間以外の深い懐[ふところ]をもった存在――海:に錨を降ろす=自分の存在を着地(水)させる
◇永遠の輝きに満ちた世界:見渡す海の先
‐ 遠い・彼方にある永遠:死後の時間を想起させる
‐ 金色・輝き:黄泉の世界を想起させる
‐ ――が境界を示さない:いまの自分の位置と水平的につながっている
‐ 海のもつ生命(サイクル)の秩序は自分と地続き(地面ではないが)
◇存在が歌になる:姿かたち(物理的な身体)はなくなり精神の声が(海の上を)流れる――そして海に吸収され一体化する
◇呼び合う=呼応しあう世界:空+海+α(すべての生命+生命をもたない自然存在)=全体性[totality]
‐ 陸(仮の世界)→海(全体世界)
‐ 人の命(仮の世界)→海/天体の命(全体世界)
‐ 人間が見ている世界=仮×人間には見えていない世界(海の中/天体)=本質(真)

▼@・A
◇2つの世界の断絶ではなく連続面とその接続の道筋が示されている
‐ 断絶の強調(死の美学化/生き様・死に様の過剰な意味づけ):男性的価値観・規範
◇終わらない・繰り返す生命の営みを(特別なこととしてでなく)リアルに捉える
‐ 再生産との直接的関係性:女性的・クィア的主体が語る
◇女性的・クィア的主体のみが連続面・接続回路の現象を見て・感じて・語り・動く=呼応することができる(感受性をもつ)

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第5回:「」[2019/05/17]


【対象作品】
@

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第6回:「」[2019/05/24]


【対象作品】
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第7回:「」[2019/05/31]


【対象作品】
@

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第8回:「」[2019/06/07]


【対象作品】
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第9回:「」[2019/06/14]


【対象作品】
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第10回:「」[2019/06/21]


【対象作品】
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第11回:「」[2019/06/28]


【対象作品】
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第12回:「」[2019/07/05]


【対象作品】
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第13回:「」[2019/07/12]


【対象作品】
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第14回:「」[2019/07/19]


【対象作品】
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第15回:「」[2019/07/26]


【対象作品】
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■参考[References]

対象候補とした(が取り上げられなかった)もの[Alternative Candidates]






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関連する情報[Related Information]

◆中村佑子 20180106− 「[連載]私たちはここにいる――現代の母なる場所」『すばる』40-2(2018-02): 218-232[第1回] *以降隔月連載
◆村上潔 20181001− 「中村佑子「私たちはここにいる――現代の母なる場所」を読んで【集約】」
◆村上潔 20130315 「女の領地戦――始原の資源を取り戻す」立命館大学生存学研究センター編『生存学 Vol.6』生活書院,379-393(特集2=都市)

フェミニズム (feminism)/家族/性…
性 (gender/sex)
環境倫理/公害/環境思想|Environmental Ethics

◆エコフェミニズム[Ecofeminism]
◆サブシステンス[Subsistence]
◆第三世界フェミニズム[Third World Feminism]
◆ポストコロニアル・フェミニズム[Postcolonial Feminism]

◆エレーヌ・シクスー[Hélène Cixous]
◆ジュリア・クリステヴァ[Julia Kristeva]
◆マルグリット・デュラス[Marguerite Duras]
◆ショシャナ・フェルマン[Shoshana Felman]
◆トリン・T・ミンハ[Trinh T. Minh-ha] 【cf.】
ガヤトリ・C・スピヴァク[Gayatri C. Spivak]
ダナ・ハラウェイ[Donna Jeanne Haraway]

◆シルヴィア・フェデリーチ[Silvia Federici]
石牟礼道子
◆梨木香歩 【cf.】



*作成:村上 潔MURAKAMI Kiyoshi
UP: 20190412 REV: 20190413, 20, 27, 0516
事項
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