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『弱さの倫理学ーー不完全な存在である私たちについて』

宮坂 道夫 20230213 医学書院,248p.

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last update:20230321

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宮坂 道夫 20230213 『弱さの倫理学ーー不完全な存在である私たちについて』,医学書院,248p. ISBN-10:4260051148 ISBN-13:978-4260051149 2200+ [amazon][kinokuniya] ※ 

『弱さの倫理学ーー不完全な存在である私たちについて』表紙イメージ

■内容

紹介

弱さへのケアはどうあるべきか。ヴァルネラビリティの開放を目指す倫理学。
「弱さ」へのケアはどうあるべきか? 医療者と科学者はこれまで何に抗い、何を助けて来たのか。そして私たちは、「弱さ」とどう向き合えばよいのか。ケアの中に「弱さ」の正体を探し、病める者、悩める者のヴァルネラビリティの解放を目指す倫理学。

著者略歴

宮坂道夫(みやさか・みちお)

1965年、長野県松本市生まれ。新潟大学大学院保健学研究科教授。

大阪大学で医科学修士、東京大学で博士(医学)。専門は医療倫理、生命倫理、ナラティヴ・アプローチ 。

著書に『対話と承認のケアーーナラティヴが生み出す世界』(医学書院)、『ハンセン病ーー重監房の記録』(集英社新書)、『ナラティヴ・アプローチ』(勁草書房、共著)、『We Shall Bear Witness: Life Narratives and Human Rights』(University of Wisconsin Press、共著)、『Social and Ethical Aspects of Radiation Risk Management』(Elsevier Science、共著) など。

訳書にグレゴリー・ペンス『医療倫理ーーよりよい決定のための事例分析(1・2)』(みすず書房)、キャサリン・リースマン『人間科学のためのナラティヴ研究法』(クオリティケア)など(いずれも共訳)。

宮沢賢治を敬愛し、週末だけ郊外の畑で晴耕雨読。

■目次

はじめに

第1章 私たちの弱さについて
  1 生き物としての私たちの弱さ
  2 心の弱さ
  3 他者との関わりの中での弱さ
  4 技術による弱さへの対抗

第2章 医療技術による弱さへの対抗
  1 科学技術による弱さへの対抗
  2 臓器移植の物語ーー乾燥した南アフリカの病院で
  3 体外受精の物語ーー殺風景な工業地帯の病院で

第3章 テクノロジーによる弱さへの対抗
  1 技術倫理と環境倫理
  2 燃えやすい車の物語ーーフォードが作った駁毛の馬
  3 御せない技術の物語ーー原子力技術のニヒリズム
  4 他の生き物たち

第4章 「理系」の倫理学
  1 倫理の法則性を求めて
  2 重い歴史
  3 「理系」の倫理学をひらく

第5章 「対話」の倫理学
  1 話し合って決める
  2 対話のテーブルの情景
  3 対話のテーブルに着くことができない、きわめて弱い存在

第6章 弱さを抱きしめて
  1 古典的な倫理理論の課題
  2 弱い側から見た景色
  3 弱さを抱きしめて

文献・註
索引
あとがき

■引用


■書評・紹介


■言及



*作成:今井 浩登
UP:20230321 REV:
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