<動物倫理学,人命の特別を言わず言う,>
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『動物――ひと・環境との倫理的共生』

谷津 裕子 20220603 東京大学出版会,知の生態学の冒険 J・J・ギブソンの継承・5,224p.

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last update: 20220802

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■谷津 裕子 2022 『動物――ひと・環境との倫理的共生』,東京大学出版会,知の生態学の冒険 J・J・ギブソンの継承・5,224p. ISBN-10:4130151851 ISBN-13:978-4130151856 [amazon][kinokuniya]


http://www.utp.or.jp/book/b601058.html
第5巻 動物:ひと・環境との倫理的共生
 谷津裕子(やつ・ひろこ)宮城大学人間・健康学系看護学群教授

 動物の権利をめぐる歴史や現況を紹介し、複雑で多岐にわたる動物利用問題についてアフォーダンス理論を用いて整理し、人と動物との倫理的共生のあり方を考察する。
 動物利用問題にアフォーダンス理論を援用する意義は、動物が自由をもって生きる権利を正当に認めながら、同時に人も生存可能となるような生き方の幅、自由の幅を拡張する考え方を提供することにある。動物を搾取しない生存・生活行為を可能にするアフォーダンスを、人の生きる環境に作り出すという発想を説明のうえ、その具体策を提案し、動物との共生に対する倫理的実践を促すことが、本書のねらいである。

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「動物への共感は、ひとへの共感へとつながっている」

動物利用問題についてアフォーダンス理論を用いて整理し、
人と動物との倫理的共生のあり方を考察する

近年、動物とひととの関係性にする問題が様々な場やレベルで深刻化している。その解決のための一助として、ひとから見える動物のありようを描き出し、動物の見え方が異なる構造をアフォーダンス理論を用いて整理の上、ひとと動物、環境の倫理的共生の可能性について展望する。

■目次



第1章 ひとから見える動物の多様なありよう
 1 動物園の動物たち/2 畜産動物たち
第2章 ひとから見える世界、動物から見える世界
 1 ひとから見える動物/2 動物の見え方の違いを生み出す構造:アフォーダンスの視座から
第3章 ひとと動物、環境の倫理的つながり
 1 主観主義のわな/2 善悪は実在する/3 財産としての動物/4 動物はひとと同等の地位を持つ/5 動物の声をとなる知識/6 動物の声となる共感/7 共感と身体/8 共感を妨げる要素/9 「なりきる」体験/10 共感のつらさ/11 アニマリズムの視点

【主要目次】


第1章 ひとから見える動物の多様なありよう
1 動物園の動物たち
2 畜産動物たち

第2章 ひとから見える世界、動物から見える世界
1 ひとから見える動物
2 動物の見え方の違いを生み出す構造:アフォーダンスの視座から

第3章 ひとと動物、環境の倫理的つながり
1 主観主義のわな
2 善悪は実在する
3 財産としての動物
4 動物はひとと同等の地位を持つ
5 動物の声となる知識
6 動物の声となる共感
7 共感と身体
8 共感を妨げる要素
9 「なりきる」体験
10 共感のつらさ
11 アニマリズムの視点



【シリーズ刊行にあたって】
本シリーズは、ジェームズ・ジェローム・ギブソン( James Jerome Gibson, 1904-1979)によって創始された生態心理学・生態学的アプローチにおける重要なアイデアや概念――アフォーダンス、生態学的情報、情報に基づく直接知覚説、知覚システム、視覚性運動制御、知覚行為循環、探索的活動と遂行的活動、生態学的実在論、環境の改変と構造化、促進行為場、協調など――を受け継いだ、さまざまな分野の日本の研究者が、自分の分野の最先端の研究を一種の「エコロジー」として捉え直し、それを「知の生態学」というスローガンのもとで世に問おうとするものである。

生態学的アプローチのラディカリズムとは、真の意味で行為者の観点から世界と向かい合うことにある。それは、自らの立場を括弧に入れて世界を分析する専門家の観点を特権視するのではなく、日々の生活を送る普通の人々の観点、さらには特定の事象に関わる当事者の観点から、自分(たち)と環境との関係を捉え直し、環境を変え、そして自らを変えていくことを目指す科学である。

本シリーズでは、こうした生態学的な知の発想のもと、生態学的アプローチの諸概念を用いながら、執筆者が専門とするそれぞれの分野を再記述し、そこで浮かび上がる、人間の生の模様を各テーマのもとで提示し、望ましい生の形成を展望することを目的としている。

執筆者たちの専門分野はきわめて多様である。生態学的アプローチのラディカリズムと醍醐味をより広くより深くより多くの人々に共有してもらえるかどうか――本シリーズでまさに「知の生態学」の真意を試してみたい。

著者について
谷津裕子(やつ・ひろこ)
公立大学法人宮城大学人間・健康学系看護学群教授、同大学院看護学研究科教授。博士(看護学)、Master of Science (Medical Veterinary and Life Sciences)。専門は母性看護学・助産学、基礎看護学、動物福祉学。主要著書に『看護のアートにおける表現――熟練助産師のケア実践に基づいて』(風間書房)、『Start up 質的看護研究 第2版』(学研メディカル秀潤社)、『質的看護研究の基礎づけ』(共著、看護の科学社)、『知の生態学的転回2 技術』(分担執筆、東京大学出版会)、『新訂版 写真でわかる母性看護技術アドバンス』(分担執筆、インターメディカ)、『新助産学シリーズ 助産学概論』(分担執筆、青海社)、『いのちの倫理学』(分担執筆、コロナ社)ほか。

■書評・紹介・言及

◆立岩 真也 2022/12/20 『人命の特別を言わず/言う』,筑摩書房
◆立岩 真也 2022/12/25- 『人命の特別を言わず/言う 補註』Kyoto Books

 序章★04


*頁作成:立岩 真也
UP: 2022 REV:20221230
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