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『「動物の権利」運動の正体』

佐々木 正明  202205 PHP研究所,PHP新書,272p.

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■佐々木 正明  202205 『「動物の権利」運動の正体』,PHP研究所,PHP新書,272p. ISBN-10:456984698X ISBN-13:978-4569846989 [amazon][kinokuniya]  ※

 アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作『The Cove』(ザ・コーヴ)。本作が映し出したのは、小型漁船がイルカの群れを入り江に誘導して捕殺する「追い込み漁」だった。そして現在、生き物をめぐる新たな運動が日本と世界に広がりつつある。
 キーワードは「ビーガン(vegan:完全菜食)」と「動物の権利(アニマルライツ)」。「水族館には行くな」「肉食は恥」「ビーガンになると、人間は優しくなれる」。ビーガンはいまや、女性のあいだで隠れたブームの一つでもある。
 さらに地球温暖化対策を訴えるスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリは、畜産動物の保護を求める理由に気候、生態系、健康の危機があるという。「もしも私たちが今のやり方で食物を作り続けたら、ほとんどの野生動物と植物の生息地も破壊し、無数の種を絶滅に追いやります」。現場の取材を通じ、アニマルライツ運動の本質に迫った本邦初の新書。

■目次

第1章 人間社会への挑戦
第2章 水族館にはもう行くな
第3章 広がる「動物の権利」運動とビーガニズム
第4章 反捕鯨と反イルカ漁の争点
第5章 アメリカでの展開――ジェイ・アラバスター

■著者

佐々木正明
ジャーナリスト、大和大学社会学部教授。元産経新聞社記者。1971年、岩手県生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業後、産経新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社外信部を経てモスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長、運動部次長、社会部次長を歴任。2021年より現職。

■言及

◆立岩 真也 2022/12/20 『人命の特別を言わず/言う』,筑摩書房
◆立岩 真也 2022/12/25- 『人命の特別を言わず/言う 補註』Kyoto Books

 序章★04


*頁作成:立岩 真也
UP: 20220705 REV:20220101
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