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『アセンブリ――新たな民主主義の編成』
Negri, Antonio/Hardt, Michael 2017
Assembly
,Oxford Univ Press,346 pages.
=20220217 水嶋 一憲・佐藤 嘉幸・
箱田 徹
・飯村 祥之 訳,岩波書店,492p.
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last update:20220617
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Negri, Antonio
/Hardt, Michael 2017
Assembly
,Oxford Univ Press,346 pages. =20220217 水嶋 一憲・佐藤 嘉幸・
箱田 徹
・飯村 祥之 訳 『アセンブリ――新たな民主主義の編成』,岩波書店,492p. ISBN-10: 4000615181 ISBN-13: 978-4865031256 2400+
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※ p. pp. m05
■内容
紀伊国屋書店HPより
「アラブの春」から始まった街頭の抗議は世界各地へ拡大し、民主主義を再び活性化させた。だが、多くの国で運動は終焉し、状況は以前より悪化している。社会変革への力をより強め、持続的なものにするためには、自由な参加と組織化された運動の両立が求められる。「いまこそ、互いを見つけだし、集合=合会すべきときだ」。新自由主義の最新局面を精緻な分析とともに、ネグリ=ハートの情熱がマルチチュードの力能を鼓舞し、来たるべき変革への参加を誘う。
■著者等紹介
アントニオ・ネグリ(Antonio Negri)
1933年生まれ.イタリアのマルクス主義社会学者,政治学者,活動家.元パドヴァ大学社会科学研究所教授.1970年代にアウトノミア運動の中心人物として活躍するが,79年にテロへの関与の嫌疑で逮捕・投獄される.83年にフランスへ亡命,研究・執筆活動を続けた後,97年に自主的に帰国,再収監される.2003年に釈放.邦訳された主な著作として,ハートとの〈帝国〉3部作(『〈帝国〉』以文社,2003年,『マルチチュード』NHK出版,2007年,『コモンウェルス』NHK出版,2009年)のほか,『野生のアノマリー』(作品社,2008年),『構成的権力』(松籟社,1999年)がある.
マイケル・ハート(Michael Hardt)
1960年生まれ.アメリカの政治哲学者,比較文学者.デューク大学文学部教授.パリ第8 大学で亡命中のネグリに師事,1991年に『野生のアノマリー』を英訳する.上記のネグリとの共同作業のほか,『ドゥルーズの哲学』(法政大学出版局,1996年,新装版2003年)が邦訳されている.
水嶋一憲(みずしま・かずのり)
1960年生まれ.大阪産業大学経済学部教授.専攻はメディア文化研究,社会思想史.主な著書に『コミュニケーション資本主義と〈コモン〉の探求』(共著,東京大学出版会,2019年),訳書にネグリ= ハート〈帝国〉3部作がある.
佐藤嘉幸(さとう・よしゆき)
1971年生まれ.筑波大学人文社会系准教授.専攻は哲学思想史.主な著作に『権力と抵抗』(人文書院,2008 年),『三つの革命』(廣瀬純との共著,講談社選書メチエ,2017年)がある.
箱田 徹(はこだ・てつ)
1976年生まれ.天理大学人間学部准教授.専攻は思想史,現代社会論.主な著作に『フーコーの闘争』(慶應義塾大学出版会,2013年),訳書にアンドレアス・マルム『パイプライン爆破法』(月曜社,2022年)がある.
飯村祥之(いいむら・よしゆき)
1991年生まれ.筑波大学人文社会科学研究科博士後期課程在籍(文学修士).専攻は思想史.主な著作に「ネグリ=ハートにおける抵抗と哲学」(『社会思想史研究』第42号,2018年),「政治的言説の理論」(『社会思想史研究』第44号,2020年)がある.
■目次
序
■第一部 指導(リーダーシップ)という問題
第一章 指導者(リーダー)はどこへ行った
コミューン派の「誤り」
「指導(リーダーシップ)への批判=組織と制度の拒否」という誤った想定
歴史的転換の徴候としての指導者(リーダー)なき運動
第二章 ケンタウロスの戦略と戦術
過去の革命のミュージアム
第一の呼びかけ──運動に戦略〔立案の役割〕を
運動の党?
第三章 反ルソー、あるいは主権と訣別するために
代表制への批判
構成的権力〔=憲法制定権力〕への批判
第二の呼びかけ ── 非主権的制度を発明せよ
第一の応答 ──政治的プロジェクトを社会的生によって基礎づけよ
政治的なものの自律性に抗して
第四章 右翼運動という暗い鏡
人民の統一性を回復するために
ポピュリズムと人種化された所有
宗教的アイデンティティの暴力
豊かさとしての貧しさ
第五章 本当の問題は別のところにある
堰(ダム)を打ち壊せ!
第二の応答──協働的連合の多元的存在論を求めよ
第三の呼びかけ──権力を奪取せよ、しかしこれまでとは別の仕方で
『資本論』に抗するマルクス主義
■第二部 社会的生産
「下から」とは何を意味するのか
第六章 いかにして所有を〈共(コモン)〉へと開くか
諸権利の束
労働の社会的所有
第三の応答──〈共(コモン)〉は所有財産ではない
蜂の寓話、または〈共(コモン)〉の情念=情熱(パ ッション)
第七章 われら機械状主体
人間と機械の関係
資本の構成の変化
第四の呼びかけ──固定資本を取り戻せ(「人間それ自身がこの固定資本なのである」)
機械状主体性
第八章 反転したヴェーバー
ヴェーバーの夢とカフカの悪夢
怒リモ不公平モナク
デジタル・テイラー主義
第四の応答──国家を粉砕せよ
中央ヨーロッパ(ミッテルオイローパ)の終焉
第九章 マルチチュードの起業家活動(アントレプレナーシップ)
いかにして起業家になるか
第五の呼びかけ ──マルチチュードの「起業家活動(アントレプレナーシップ)」
社会的生産→社会的ユニオン→社会ストライキ
翻訳としての言葉の奪取
■第三部 金融の指令と新自由主義のガバナンス
第一〇章 金融は社会的価値を捕獲する
上からの金融と下からの金融
分離/採取
採取の多面性
社会的生産から金融へ
社会的工場内のロジスティクスとインフラ
マルクス主義論争1── 本源的蓄積
第一一章 貨幣は社会関係を制度化する
貨幣とは何か、またそれはどのように支配するのか?
客観精神
私的所有とその脱物質化について
危機は下から発生する
マルクス主義論争2──危機= 恐慌
第一二章 失調する〔=蝶番から外れた〕新自由主義的行政管理
新自由主義的自由
新自由主義的行政管理の危機点
公権力の空洞化
第五の応答 ── 強力な主体性を生産せよ
■第四部 新しい〈君主〉
第一三章 政治的リアリズム
権力は二番目にくる
〈共(コモン)〉が最初にくる
ゼネラル・ストライキ
中道の過激主義
第一四章 不可能な改革主義
システムを修理する
対抗権力を設立する
戦争の煙霧の中の憤怒
〈帝国〉の今日
第一五章 そして、いま何を?
鍛冶神ヘーパイストスがマルチチュードを武装させる
三つの顔を持つディオニュソスが〈共コモン〉を統治する
ヘルメスが〈共コモン〉の硬貨を鋳造する
第一六章 羅針儀海図
富
制度
組織(化)
勧告
謝辞
註
訳者あとがき
人名索引
■書評
■言及・紹介
*作成:
安田 智博
UP:20220617 REV:
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哲学/政治哲学(political philosophy)/倫理学
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公共/公共哲学(public philosophy)/公共政策(public policy)
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マルクス主義
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身体×世界:関連書籍
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