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『価値を否定された人々ーーナチス・ドイツの強制断種と「安楽死」』
中野 智世・木畑 和子・梅原 秀元・紀 愛子 20211001 新評論,330p.
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last update:20220627
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■中野 智世・木畑 和子・梅原 秀元・紀 愛子 20211001 『価値を否定された人々ーーナチス・ドイツの強制断種と「安楽死」』,新評論,330p. ISBN-10:4794811926 ISBN-13:978-4794811929 3000+
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■内容
紹介
内容説明
本書は、ナチス・ドイツの強制断種政策と「安楽死」の歴史を、最新の研究成果に基づいて明らかにしようとする試みである。ナチ体制下のドイツでは、ユダヤ人のみならず、病気や障害のある人々、社会規範に逸脱すると見なされた人々が、優生学を背景とする政策によって「価値のない」「社会の負担となる」存在として強制的に断種(不妊化)され、戦時下においては秘密裡に殺害されていた。これらの措置の犠牲になった人々の数は、強制断種が四〇万人、「安楽死」が三〇万人とされている。本書は、この事象の計画や実行のプロセス、思想的背景、加害者となった医療や福祉関係者、および犠牲者とその家族の姿などを描くとともに、この問題が長きにわたる忘却と隠蔽の時代を経て、近年ようやく「ナチの不正」として謝罪と補償、そして追悼の対象となるまでの道のりを明らかにする。
著者略歴
中野智世[ナカノトモヨ]
成城大学文芸学部教授。専門はドイツ近現代史・社会史
木畑和子[キバタカズコ]
成城大学名誉教授。専門はドイツ現代史
梅原秀元[ウメハラヒデハル]
立教大学文学部特任准教授。専門は近現代のドイツをフィールドに医学史・科学と社会の関係の歴史・社会史
紀愛子[キノアイコ]
早稲田大学等非常勤講師。専門はドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
■目次
第1章 優生学とナチス・ドイツの強制断種手術(優生学とは;ヴァイマル共和国時代の優生学 ほか)
第2章 「安楽死」という名の大量虐殺ーその始まりと展開(「良い死」と大量殺害ー安楽死という言葉をめぐって;さまざまな殺害ーナチスによる「安楽死」の概観 ほか)
第3章 「安楽死」の犠牲者ーバイエルン地方のある精神病院の事例から(エグルフィング・ハール精神病院;「安楽死」の展開と犠牲者の経験 ほか)
第4章 強制断種・「安楽死」の過去の戦後ドイツ(関与した者たちはどう裁かれたのか;医学界はナチの過去とどのように向き合ってきたのか ほか)
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
今井 浩登
UP:20220627 REV:
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安楽死・尊厳死 euthanasia / death with dignity
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