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『ひらけ!モトム――大学生のぼくが世田谷の一角で介助をしながらきいた、団塊世代の重度身体障害者・上田さんの人生』
岩下 紘己 20200915 出版舎ジグ,224p.
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last update: 20200925
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■岩下 紘己 20200915 『ひらけ!モトム――大学生のぼくが世田谷の一角で介助をしながらきいた、団塊世代の重度身体障害者・上田さんの人生』,出版舎ジグ,224p. ISBN-10: 4909895035 ISBN-13: 978-4909895035 1400+
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※ a02j. a02
■内容
出版舎ジグHPより
岩下青年は、週に一度の泊まり介助の夜に聴く上田さんの思い出話が楽しみだった。――敗戦後の広島、江田島の家で後継ぎとして生まれた、勘違いして入所した施設で無二の友ができた、施設を出て東京で障害者運動にであった、八百屋の配達に電動車椅子で奔走した、介助者の結婚式に上司として出席した、その子どもが生まれ思わず孫だ!と叫んだ、ノンステップバスの視察で北欧に行った、テント演劇でフィリピンに行った……! 1948年広島生まれ、世田谷暮らし。24時間介助を獲得して自立生活中の重度脳性麻痺者・上田さんが語り、障害と介助に出会った大学生がまとめたライフストーリー。人びとへ、街へ、自分の場所をひらきながら障害と生きる、「ふつうでないあたりまえ」の暮らし、それをつくる人生の話。
■著者等紹介
岩下紘己[いわした・ひろき]
1996年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。
大学在籍中、NPO法人HANDS世田谷派遣の上田要さん専属介助者として週に1回の泊まり介助を担当。
現在、立命館大学大学院人間科学研究科博士前期課程在籍。
■目次
T はじめまして
週に一度の日常/はじめまして/自立生活の介助、トラブルとコンフリクトについて/あらためまして
U ある障害者の生活史
―― 潜り始める直前のひと息 語り始め ――
0 生まれるまで
勝手に家を出て、突然帰ってくる/「後継ぎ」として「この体」で生まれる/笑いで締めくくる
1 おおっぴらにしちゃった
近所の友だちと遊ぶ/おばあちゃんの英才教育/地域の学校に通う
2 いらない存在、ではない
ひとりぼっちになる/このままでいいんだねって/少しはこの体が動いたほうがいい/ここで俺の人生終わるのか/施設に入るということ/「障害者」としての自覚
―― ひと呼吸をおく 語りの中断 ――
生活史を聴くということ/「障害」の経験への接近
3 からだを曝け出す
何の問題もなく振られる/電動車椅子に乗る/東京に出る/蜂の会/世田谷ボランティア連絡協議会/ハンディキャブ/夜と夜の夜
4 みんなと、ひとりで生きていく
太陽の市場/エド・ロング、HANDS世田谷/みんなの広場、介助者の死/母の転倒・父の死・自立生活
5 バスはみんな乗れないと
乗車拒否/東急バス闘争の始まり/壁をなくす会/ノンステップバス運動・再び介助者の死
6 血はつながっていないけれど
感覚麻痺・母の介護・第一線から退く/重くなる「障害」・入院生活・母の死/水俣演劇ワークショップ・重度訪問介護制度/人と関わる/孫のこと
―― 水面に上がった直後のひと息 語りおわり ――
V ひらいていくこと
「みんなにショックを与える上田要の始まり」ということ/ひらいていくモトム/「家族」について
上田さん年表
―― 終わりのあとに ――
主要参考文献
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
◆安積 遊歩・立岩 真也 2022/**/**
『(題未定)』
,生活書院
*作成:
安田 智博
UP: 20200925 REV:
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重度訪問介護
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介助・介護
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生を辿り道を探る――身体×社会アーカイブの構築
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身体×世界:関連書籍
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