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『分解者たち――見沼田んぼのほとりを生きる』

猪瀬 浩平 著・森田 友希 写真  20190331 生活書院,412p.

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last update:20190618

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■猪瀬 浩平 著・森田 友希 写真 20190331 『分解者たち――見沼田んぼのほとりを生きる』,生活書院,412p. ISBN-10: 4865000941 ISBN-13: 978-4865000948  2300+ [amazon][kinokuniya]

■内容

amazonより

「とるに足らない」とされたものたちの思想に向けて

障害、健常、在日、おとな、こども、老いた人、蠢く生き物たち……
首都圏の底〈見沼田んぼ〉の農的営みから、どこにもありそうな街を分解し、見落とされたモノたちと出会い直す。
ここではないどこか、いまではないいつかとつながる世界観(イメージ)を紡ぐ。

「BOOK」データベースより

障害、健常、在日、おとな、こども、老いた人、蠢く生き物たち…首都圏の底“見沼田んぼ”の農的営みから、どこにもありそうな街を、分解し、見落とされたモノたちと出会い直す。ここではないどこか、いまではないいつかとつながる世界観を紡ぐ。

■目次

 序章 東京の〈果て〉で
  「とるに足らない」とされたものたちの思想に向けて
  見沼田んぼという空間
  風景から人びとの歴史を読み取る
  排出されたものたちの蠢き――「分解」ということ
  恩間新田の内奥で
  「おらっちの生活は自立っつうのになってっかい」
  この本の構成

第一部 胃袋と肛門

 第一章 見沼田んぼ福祉農園のスケッチ
  福祉農園を構成する人びと
  食べること、育てること――休日の食卓
  老いること、経験の循環(リサイクル)――平日の食卓
  営農のスタイル
  農園の土作り――馬糞のこと
  廃棄されたものを分解する
  そこに本当にあること

 第二章 首都圏の拡大と見沼田んぼ――福祉農園の開園まで
  首都圏という歪な身体
  人口急増期の埼玉県南部――大宮市長秦明友の時代
  ごみとし尿が流れ着く場所
  高度経済成長期の見沼田んぼ――狩野川台風から見沼三原則へ
  開発と保全をめぐるせめぎ合いから、保全・活用・創造の基本方針の策定へ
  見沼田んぼ福祉農園の開園――シュレッダーの手前、荒地からのはじまり

 第三章 灰の記憶――越谷市の三・一一
  中心のなかの辺境という問題
  農村から郊外へ
  下妻街道の傍らで
  灰の記憶

第二部 地域と闘争(ふれあい)

 第四章 〈郊外〉の分解者――わらじの会のこと
  平穏なベットタウンで
  街を耕す
  密室の団欒――開かれた場ということ
  「被災地」という言葉を分解する

 第五章 三色ご飯と情熱の薔薇
  三色ご飯
  兄の高校入試
  情熱の薔薇
  のろのろと歩き、颯爽と走る

 第六章 まつりのようなたたかい――埼玉の権力の中枢で
  ある風景
  知事室占拠に至るまで
  占拠された知事室、占拠した身体の群れ
  「雲の上の人」との対話
  まつりの後に

第三部 どこか遠くへ、今ここで

 第七章 土地の名前は残ったか?――津久井やまゆり園事件から/へ
  追悼会で叫ぶ
  万歳と吶喊――人の名前と土地の名前
  相模湖町一九六四
  相模ダム一九四一‐四七
  夏の祭礼の前に
  (追記)下流の青い芝――川崎の小山正義

 第八章 水満ちる人造湖のほとりから――相模ダム開発の経験と戦後啓蒙
  飯塚浩二――ゲオポリティク論の間、娘との距離
  川島武宜・大塚久雄――濃密な与瀬経験
  総力戦体制下の与瀬
  「髭を生やした飯塚君」

 第九章 「乱開発ゾーン」の上流で――見沼田んぼの朝鮮学校
  朝鮮学校が見沼田んぼにあること
  埼玉朝鮮初中級学校の誕生
  サクラとアオダイショウ
  校庭のイムジン河

 終章 拠り所を掘り崩し、純化に抗う

 あとがき 〈私〉たちの経験を解(ほど)いて、一冊の本を編む

 写真について メモ

 参考文献


■著者略歴

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猪瀬浩平(いのせ・こうへい)

1978年、埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。大学在学中の1999年から見沼田んぼ福祉農園の活動に巻き込まれ、そのうちに見沼田んぼ福祉農園事務局長になる。2007年から明治学院大学教養教育センター専任教員としてボランティア学を担当。NPO法人のらんど代表理事、見沼・風の学校事務局長などをつとめる。

主な著書に、『むらと原発――窪川原発計画をもみ消した四万十の人びと』(単著、農山漁村文化協会、2015年)、『復興に抗する――地域開発の経験と東日本大震災後の日本』(共著、有志舎、2018年)など。


森田友希(もりた・ゆうき)

1989年、埼玉生まれ。2012年、明治学院大学社会学部社会学科卒業後、写真家としての活動を始める。ある個人の生活に焦点を当ててその人物を取り巻く社会を探る、ライフヒストリー調査という手法を用いながら、主に写真によって自己や他者の記憶のイメージを収集し編集するプロジェクトを行なっている。

2016年「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD #5」グランプリ受賞。2017年写真集「OBLIQUE LINES」をイタリアの出版社「L?Artiere Edizioni」コレクションとして刊行後、翌年Reminders PhotogrKphy Strongholdにて個展を開催。



■引用


■書評・紹介


■言及


*作成:岩ア 弘泰
UP:20190618 REV:
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