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『東大闘争総括――戦後責任・ヴェーバー研究・現場実践』

折原 浩 20190118 未来社,335p.

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last update: 20180422

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折原 浩 20190118 『東大闘争総括――戦後責任・ヴェーバー研究・現場実践』,未来社,335p.ISBN-10: 4624400682 ISBN-13: 978-4624400682 2800+ [amazon][kinokuniya]  ※

■内容

amazonより

世界的なヴェーバー学者でもある著者は一九六七年以降の東大闘争時代の造反教官としてもつとに著名であり、これまでもおりにふれて関連論著を発表されてきていますが、東大闘争の象徴的事件でもあった安田講堂攻防戦五〇周年を来年二〇一九年一月に迎えるにあたり、その後の社会のさまざまな問題がこの東大闘争で提起された諸問題が未解決のまま、あるいはいっそうの悪化をみる現状を憂慮されて、一気に書き下ろされた渾身の闘争総括書。ヴェーバー学者として東大闘争に立ち向かった著者が、大学内外のさまざまな矛盾や策動を綿密な資料調査と徹底した観察によって現場実践的に事実解明した驚くべき実態がついに明らかにされる。問題にかかわりのあるひとたちへの問題提起であるとともに鋭い挑発の書!

「BOOK」データベースより

なぜ総括なのか―東大闘争の意義と可能性へ。東大闘争が本来的にもっていた日本近代の矛盾構造への巨大な問いと批判は一見思われているような表面的表層的なものではなく、今日においてますます根深く構造化された社会的、人間関係的な意味での歪みを早くから洞察したものであった。この総括書は、そうした日本近代が孕みつづけている根本問題をあらためて摘出するもので、未解決のまま放擲されているこれらの問題を再提起することは、渦中にあったひとたちのそれぞれの総括への促しであると同時に、これからの若いひとたちがみずからの問題として真摯に検討すべき問題群となっている。これが本書の挑発性の由縁であり、広く読まれるべき必然性を示している。造反教官が明かす闘争の真相。

■目次

第1部 軍国少年・理科少年・野球少年から戦後思想の渦中へ
第2部 マックス・ヴェーバーとの出会い
第3部 思想形成途上の諸問題―実存主義とマルクス主義の対抗的相補性とヴェーバー
第4部 東大闘争前史
第5部 東大闘争
第6部 「現場の闘い」の持続に向けて
エピローグ 共に歴史を創ろう―戦後の一時期を生きて、生活史・学問・現場実践の関連を切開し、後続世代の批判的克服にそなえる

■著者略歴

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折原浩(おりはら・ひろし)
1935年東京に生まれる。
1958年東京大学文学部社会学科卒業。
1964年東京大学文学部助手。
1965年東京大学教養学部専任講師(社会学担当)。
1966年東京大学教養学部助教授。
1986年東京大学教養学部教授。
1996年東京大学教養学部定年退職。名誉教授。名古屋大学文学部教授。
1999年名古屋大学文学部定年退職。椙山女学園大学人間関係学部教授。
2002年椙山女学園大学人間関係学部退職。

著書――『危機における人間と学問』(1969年、未來社)、『東京大学――近代知性の病像』(1973年、三一書房)、『マックス・ウェーバー基礎研究序説』(1988年、未來社)、『学問の未来』(2005年、未來社)、『ヴェーバー学の未来』(2005年、未來社)、『大衆化する大学院』(2006年、未來社)、『マックス・ヴェーバーにとって社会学とは何か』(2007年、勁草書房)、『東大闘争と原発事故』(2013年、緑風出版)、『日独ヴェーバー論争』(2013年、未來社)など多数。

■引用


■書評・紹介・言及



*作成:岩崎 弘泰
UP: 20190418 REV: 20180422
折原 浩  ◇東大闘争:1970'〜  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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