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『自分がきらいなあなたへ』

安積 遊歩 20190125 『自分がきらいなあなたへ』,ミツイパブリッシング,176p.

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last update:20220103

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■安積 遊歩 20190125 『自分がきらいなあなたへ』,ミツイパブリッシング,176p.  ISBN-10: 4907364105 ISBN-13: 978-4907364106 1700+ [amazon][kinokuniya] ※

・出版社の紹介ページ:https://mitsui-publishing.com/product/jibungakirainaanatahe
“上野千鶴子さん推薦! 「生まれてきてよかった、は子どもから親への最大の贈り物。
遊歩さんはそれを贈り、受け取った」
だれにも自分の心を癒やす力がある!
身体障がい者として小さいころは寝たきりだった著者が、車いすで日本や世界を飛び回る、現在にいたるまで。
植えつけられた自己否定感、男性依存、親への恨みをすべてのりこえて、自分を好きになるまでのステップをあますところなく綴る。
日本初の障がい者自立センターをつくり、国際会議で優生保護法廃止を訴え、骨がよわい特徴をもちながら出産にのぞみ、子育てを終えた著者から、生きづらさを抱えるすべての人へ贈るメッセージ。”

■引用


 「三八歳のとき〔1994年〕わたしは、エジプトのカイロで開かれた国際人口開発会議に出席しました。
 なぜかって? 一〇代のときに知った優生保護法という法律が△164 とてもこわかったから。優生保護法には、二つの目的がありました。
 一つは、女性が産む産まないを自分で決める権利を保障すること。もう一つが、障がいをもっ人が子どもを産まないよ,つに、強制不妊手術をすること。この二つ目を聞いて、「あなたは優生じゃないんだよ」と言われている気がした。だから、ずっとそれを変えたいと思ってきた。
 障がい者運動の仲間たちは、優生保護法の反対運動をがんばっていました。でも、声をあげているのは男の人ばかり。わたしも言いたい! 言わなきゃとだんだん思うよ,うになったんだよね。
 そして、障がいをもたない女性の仲間たちに出会って、「いっしょにカイに行こう」と誘われました。障がいをもたない女性たちにも、自分の子どもをいい予、悪い子と決められるのはおかしい、と思った人がいて,わしに声をかけくくれたのです。
 障がいをもっていたら、子どもを産んじゃだめ。本人がするよ、と言っていないのに、子どもができないように手術されてしまった。中には、「非△165 行少年」だからと病気あつかいされて、その手術をされた人もいます。
 もしあなたが、そんな手術をされたらどうだろう?
 わたしはその法律を変えたくて変えたくて、カイロへ行くことにしました。

 仲間の声を伝える
 国際会議では、世界中の人が集まって、決められたテーマで話しあいます。
 そしてさまざまに情報交換して、知恵を集めて新しい提案をします。
 世界中からニ〇〇〇人が集まっていました。テーブルを囲み、一つ一つの小さなグループが、それぞれの言いたいことを訴えます。一〇分や二〇ずつ、自分たちの問題をスピーチする時間もありました。
 いよいよわたしの番。頭の中に、たくさんの仲間が並び、わたしを応援してくれた。わたしの声は彼らの声。そう心に決めて、手術された仲間た△165 ちの悲しみやつらさを世界に届けたのです。
 スピーチが終わったあと、日本を含めたたくさんの国の新聞記者たちがかけよってきました。その人たちにもしっかりと、訴えること力できたのです。
 次の日,「子宮をとられた女性が世界に訴える」という内容の記事が、地元の新聞の記事の一面に載りました。わたしは手術を受けていないんだけれど……
 会議に来ていた日本の外務大臣にも会いました。「優生保護法って知つてますか?」と聞いたら、「知らないな」と言われてびっくりがっかり。でも「ぜひ読んで、この法律をなくしてください」と言ったら、「わかった」と言ってくれました。
 その二年後、宇宙の誕生した年に、優生保護法から「優生」の部分がとりのぞかれました。強制不妊手術の項目も、消えたのです。△166」

■言及


2022/**/** 『(題未定)』,生活書院


UP:20220103 REV:20220710
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