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『百まで生きる覚悟 超長寿時代の「身じまい」の作法』

春日キスヨ 20181120 光文社,光文社新書,288p.

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last update: 20190213

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春日キスヨ 20181120 『百まで生きる覚悟 超長寿時代の「身じまい」の作法』,光文社,光文社新書,288p.ISBN-10: 4334043798 ISBN-13: 978-4334043797 820+ [amazon][kinokuniya] ※ a06

■内容

 上野千鶴子さん大推薦!
「長生きは地獄か極楽か?
元気高齢者に学ぶ老後の備え」
◎内容
人生100年と言われるようになり、多くの高齢者が「ピンピンコロリ」を目指すが、
その願いが叶うのは少数の幸運な人。70代までは元気でも、
80代、90代は、老いの坂を「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、
誰かの世話になって生き続ける「ピンピン・ヨロヨロ・ドタリ」の高齢期が現実的だ。
しかし多くの高齢者が、「終活はバッチリ」「子どもの世話にはならない」と言いつつも、
ドタリ後を「成りゆき任せ」で迎え、結局は「子どもに丸投げ」になってしまうのは、なぜなのか。
不安を先送りにせざるをえない制度的問題とは?
本書では、家族社会学者である著者が、90~100歳間近の元気長寿者、
70~80代の高齢者、また介護や世話を担う家族に聞き取りを重ね、
「ご長寿本」の著者のような財力や社会関係力を持たない普通の長寿者が、
元気なうちにどのように「身じまい」の支度をすべきなのか、
またそうした文化をいかに構築すべきかを明らかにする。
・・・・・・
老後不安を「子どもに丸投げする」高齢者、
「丸投げされる」子どもたち、
そして「丸投げする子どものいない」高齢者。
どのひとにも読んでほしい。(上野千鶴子)
◎目次
はじめに
序章
「ご長寿本」ブームのその先
(1)「ご長寿本」の隆盛
(2)「ご長寿本」の著者の生き方は、「生きるヒント」になるか?
(3)驚きの連続だった「元気長寿者」との出会い
第1章
「普通の元気長寿者」の日常生活
(1)娘亡き後、娘婿と暮らす100歳間近な女性Aさんの暮らし
(2)80歳から新たな世界を拓いた、夫婦2人暮らし女性Bさん(95歳)
(3)91歳、夫婦2人暮らし男性Cさん。「これから学びたいのは編み物」
(4)Aさん、Bさん、Cさん以外の「元気長寿者」たち
第2章
元気長寿者にとって、「歳をとる」ということ
(1)年齢に「サバを読む」元気長寿者
(2)「自分は歳をとった」と思わない、元気長寿者
(3)元気長寿者が「歳をとった」と、自覚する時
第3章
家族の揺らぎと長寿期生活リスク――「ヨロヨロ期」のために備えない高齢者たち
(1)求められる「備え」意識
(2)子どもがいる長寿者の「当て外れ」体験と生活リスク
(3)ひとり暮らしの「元気長寿者」が倒れた時
(4)元気長寿者の「歳には勝てない」脆さを支える家族力
第4章
昭和期生まれ高齢者と「歳をとる」ということ
(1)アクティブに生きる昭和期生まれと、倒れた時の身の振り方
(2)アクティブに生きる昭和期生まれ高齢者の未来イメージ――死生観
(3)アクティブに生きる昭和期生まれ高齢者の未来イメージ――老いる準備
第5章
「ヨロヨロ期」の越え方、「ドタリ」期への備え方
(1)「ピンピン」期と「ヨロヨロ」期の落差の大きさ
(2)「すごいなあ!
」と思った2人の女性の「老い支度」――その1
(3)「すごいなあ!
」と思った2人の女性の「老い支度」――その2
第6章
今、何が求められているのか――「成りゆき任せ」と「強い不安」の間
(1)自力では備えられないこと
(2)制度に何が求められているか
終章
長寿時代を生きる「身じまい」のすすめ
(1)予測される「長寿期高齢者家族」の形と、先行調査結果に見る「備え意識」
(2)「昭和生まれ高齢者」の長寿期への備えの問題は、歴史的「大問題」
おまけの章――「具体的な準備」の一例
【転ばぬ先の備え――まさかのときの知恵袋】
【付表1】
おわりに
◎著者プロフィール
春日キスヨ
1943年熊本県生まれ。九州大学教育学部卒業、同大学大学院教育学研究科博士課程中途退学。
京都精華大学教授、安田女子大学教授などを経て、2012年まで松山大学人文学部社会学科教授。
専攻は社会学(家族社会学、福祉社会学)。
父子家庭、不登校、ひきこもり、障害者・高齢者介護の問題などについて、
一貫して現場の支援者たちと協働するかたちで研究を続けてきた。
著書に『介護とジェンダー――男が看とる女が看とる』(家族社、1998年度山川菊栄賞受賞)、
『介護問題の社会学』『家族の条件――豊かさのなかの孤独』(以上、岩波書店)、
『父子家庭を生きる――男と親の間』(勁草書房)、『介護にんげん模様――少子高齢社会の「家族」を生きる』(朝日新聞社)、
『高齢者とジェンダー――ひとりと家族のあいだ』(ひろしま女性学研究所)、『変わる家族と介護』(講談社現代新書)、
『いま家族とは』(鶴見俊輔、浜田晋、徳永進との共著、岩波書店)など多数。
内容(「BOOK」データベースより)
本書では、家族社会学者である著者が、90〜100歳間近の元気長寿者、70~80代の高齢者、また介護や世話を担う家族に聞き取りを重ね、「ご長寿本」の著者のような財力や社会関係力を持たない普通の長寿者が、元気なうちにどのように「身じまい」の支度をすべきなのか、またそうした文化をいかに構築すべきかを明らかにする。
著者略歴
(「BOOK著者紹介情報」より)
春日/キスヨ
1943年熊本県生まれ。九州大学教育学部卒業、同大学大学院教育学研究科博士課程中途退学。京都精華大学教授、安田女子大学教授などを経て、2012年まで松山大学人文学部社会学科教授。専攻は社会学(家族社会学、福祉社会学)。父子家庭、不登校、ひきこもり、障害者・高齢者介護の問題などについて、一貫して現場の支援者たちと協働するかたちで研究を続けてきた。著書に『介護とジェンダー―男が看とる女が看とる』(家族社、1998年度山川菊栄賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序章 「ご長寿本」ブームのその先
第1章 「普通の元気長寿者」の日常生活
第2章 元気長寿者にとって、「歳をとる」ということ
第3章 家族の揺らぎと長寿期生活リスク――「ヨロヨロ期」のために備えない高齢者たち
第4章 昭和期生まれ高齢者と「歳をとる」ということ
第5章 「ヨロヨロ期」の超え方、「ドタリ」期への備え方
第6章 今、何が求められているのか――「成りゆき任せ」と「強い不安」の間
終章 長寿時代を生きる「身じまい」のすすめ
おまけの章――「具体的な準備」の一例

■引用



■書評・紹介



■言及





*作成:安田 智博
UP: 20181128 REV: 20190213
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