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『発達障害と少年犯罪』
田淵 俊彦・NNNドキュメント取材班 201805 新潮社,256p.
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last update:20210729
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■田淵 俊彦・NNNドキュメント取材班 201805 『発達障害と少年犯罪』,新潮社,256p. ISBN-10:410610766X ISBN-13:978-4106107665 800+
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※ dd
■内容
新潮社 HPより
発達障害と犯罪に直接の関係はない。しかし、発達障害をもつ子どもの特性が、彼らを犯罪の世界に引き込んでしまう傾向があることは否めない。そんな負の連鎖を断ち切るためには何が必要なのか。矯正施設、加害者になってしまった少年たち、彼らを支援する精神科医、特別支援教育の現場など、関係者を徹底取材。敢えてタブーに切り込み「見たくない事実」を正面から見据えて問題解決の方策を提示する。
■目次
はじめに
第一章 猟奇殺人の背景にある発達障害
「心の闇」の正体
自閉症スペクトラム障害に着目する理由
続発する子どもによる殺人事件
少年犯罪は減少しているが
「発達障害=犯罪に直結」ではないものの
ある家庭裁判所調査官の提言
ある精神科医の告白
第二章 自閉症スペクトラム障害は、ここまでわかってきた
日本は児童精神医療の後進国
少年犯罪に占める発達障害の割合
自閉症スペクトラム障害の特徴
コレクションという特徴
感覚障害と知的機能のアンバランスさ
サヴァン症候群
海馬と扁桃体
ミラーニューロンの機能不全
発達障害発症のプロセス
発達障害の子どもによる犯罪の6類型
第三章 虐待が脳を破壊する
発達障害の特性が虐待を呼び込んでしまう
海馬、扁桃体、前頭前野に変調が生じる
脳の破壊が引き起こす発達障害
先天的な発達障害よりも深刻
犯罪を作動させる「虐待」というスイッチ
犯罪動機5つのパターン
第四章 矯正施設にいる少年たちは何を語ったか
医療少年院への取材依頼
少年法の厳罰化に歪みはないか
相手を傷つけることになるとは考えてもいなかった
言いつけた女の子を恨んでいる
ご飯ももらえなかったネグレクト被害者
お母さんが好きなことをやらせてくれない
思い通りにならないと暴れた
怒られたことが納得いかない
さまざまな「プラスα」のかたち
第五章 矯正施設から始まった画期的トレーニング「コグトレ」
「認知行動療法」の限界
「困っている子ども」の6つの特徴
認知機能強化トレーニング
認知作業トレーニング
トレーニングが予防する子どもの再犯
第六章 教育現場での取り組み
児童自立支援施設での取り組み
小学校でのコグトレの現場へ
できなくても否定しない
自己肯定感が低い子どもたち
特別支援学級の存在意義
第七章 トラウマ治療の現場に入る
「二次障害」を治療する
不安になってパニックに陥る少年
トラウマという洞窟への探検
虐待の世代間連鎖
トラウマ治療の現場に立ち会う
トロンボーンが導く解決法
失われた記憶が教えてくれること
幼少期における「愛着」の大切さ
第八章 「出世魚現象」を防げ
「出世魚現象」の恐ろしさ
再犯の危険性
アスペ・エルデの会
私たちに何ができるのか
子どもの頃から目を配る(1) 早期発見
子どもの頃から目を配る(2) 早期サポート
発達障害と父親の年齢の相関
国や行政がやるべきこと
放課後デイサービスの問題点
おわりに 主要参考文献
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:宮内 沙也佳
UP:20210729 REV:
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発達障害(Developmental Disorder / Developmental Disability)
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