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『相模原事件が私たちに問うもの』(メンタルヘルス・ライブラリー38)
太田 順一郎・
中島 直
編 20180225 批評社,173p.
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last update: 20200118
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■太田 順一郎・
中島 直
編 20180225 『相模原事件が私たちに問うもの』(メンタルヘルス・ライブラリー38),批評社,173p.ISBN-10: 4826506732 ISBN-13: 978-4826506731 1800+
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■内容
amazonより
精神科医医療における強制的入院制度である措置入院との関係や、犯人の思想・信条と社会関係の複雑な構造との関係など、多くの困難な課題に挑む現場からの実践レポート。2016年7月26日、神奈川県相模原市の障害者支援施設津久井やまゆり園において19人の障害者が元介護職員によって殺害されるという世界を震撼させる事件が勃発した。いわゆる「相模原事件」である。いまだに事件の全貌が判然としないが、「生きるに値しない生命の抹殺」という事件の特異な性格は、さまざまな領域に大きな影響を及ぼしている。医療にかかわる精神科医は国の方針によって治安の道具として利用されたかつての精神医療が気になる。しかし、相模原事件が私たちに問うているものはそれだけではない。今回の事件をヘイトクライムと捉えるべきだという論者は少なくない。もちろん未だに生きている優生保護法とその思想の問題として考えざるを得ない。優生思想は決して私たちの思考から遠くにあるものではない。医療者にとっては安楽死や尊厳死は日常的なテーマであり、これらのテーマは優生思想の近くにあるはずだ。
被疑者の歪んだ思考の背後にある私たちの日常的常識は、被疑者の歪んだ考え方と無縁ではない。被疑者の思考が作り上げられていくとき、彼の眼には彼の前に居る入所者や私たちたちがどのように映っていたのか。相模原事件は始まったばかりである。
「BOOK」データベースより
2016年7月26日、相模原市の障害者支援施設津久井やまゆり園で19人の障害者が元介護職員によって殺害されるという世界を震撼させる事件が勃発した。いわゆる相模原事件である。いまだに事件の全貌が判然としないが、「生きるに値しない生命の抹殺」という事件の特異な性格は、さまざまな領域に大きな影響を及ぼしている。精神科医療における強制的入院制度である措置入院との関係や、犯人の思想・信条と社会関係の複雑な構造との関係など、多くの困難な課題に挑む現場からの実践レポート。
■目次
座談会 相模原事件が私たちに問うもの
行為における自由意志と責任―相模原事件に関する河合幹雄氏の諸論を批判的に検証する
接点はどこにあるのか
相模原事件を受けて、これからの策動にどう抵抗するのか
美しい日本―相模原事件について
当事者の立場から考える自立とは
共に生きる社会を築く難しさを内にみつめて
保安処分反対主義の帰結は措置入院保安処分化―相模原事件考
差別と精神医学―産むのか、アンチテーゼになり得るのか
相模原事件から1年が過ぎて
措置入院の話だけでなく
■著者略歴
著者紹介:amazonより
「BOOK著者紹介情報」より
太田/順一郎
1988年岡山大学医学部卒業。岡山大学医学部附属病院、高見病院(現・希望ヶ丘ホスピタル)、岡山大学医学部附属病院助手、岡山県立岡山病院(現・岡山県精神科医療センター)副院長を経て、2009年から岡山市こころの健康センター所長
中島/直
1990年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、茨城県立友部病院(現・茨城県立こころの医療センター)医師、横浜刑務所医務部法務技官を経て、2001年から多摩あおば病院勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
岩ア 弘泰
UP: 20200118 REV:
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