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『自己とは何か――免疫と生命』(多田 富雄コレクション1)

多田 富雄,中村 桂子・吉川 浩満 解説 20170510 藤原書店,342p.

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last update:20180428

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多田 富雄中村 桂子・吉川 浩満 解説 20170510 『自己とは何か――免疫と生命』(多田 富雄コレクション1),藤原書店,342p. ISBN-10:4865781218 ISBN-13:9784865781212  2800+ [amazon][kinokuniya] ※ w/tt04

■内容

[amazon]より

出版社からのコメント
免疫はたんに微生物から体を守る生体防御のための働きではなくて、基本的には「自己」と「自己でないもの(非自己)」を識別して、「非自己」を排除して「自己」の全体性を守るという機構である。
なぜ「自己」に対しては反応を起こさず、「非自己」に対してはこれほど不寛容に排除の反応を起こすのか。
こうした生体反応を理解することによって、「自己とは何か」「非自己とは何か」という哲学的な問題にさえ立ち入ることになる。
――T. T.


■日常私たちは、脳こそ自己を支配していると考えますが、生命科学は免疫という身体的自己の規定がもつ意味を明確に打ち出しました。そして胸腺という成長と共に消失する、通常は注目されない臓器が、自己の規定にとって重要という新しい視点を出したのです。ここから免疫の抑制・阻害も見えてきました。
――中村桂子(本書解説より)

■超システムと命名された多田の生命論は、自分を構成する要素を自分で創りだすという点で工学的システムを超えている。これは従来の機械論的な生命論に対する代案であり、二十世紀の生命科学の発展に見合った、生命の新たな定義である。
――吉川浩満(本書解説より)
内容(「BOOK」データベースより)
「免疫学」の最先端の成果を通じて決定的な知的衝撃を与えた多田富雄の全貌!1990年代初頭、近代的「自己」への理解を鮮烈に塗り替えた多田の「免疫論」の核心と、そこから派生する問題系の現代的意味を示す論考を精選。

著者について
●多田富雄(ただ・とみお)
1934年、茨城県結城市生まれ。東京大学名誉教授。専攻・免疫学。元・国際免疫学会連合会長。1959年千葉大学医学部卒業。同大学医学部教授、東京大学医学部教授を歴任。71年、免疫応答を調整するサプレッサー(抑制)T細胞を発表、野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞など多数受賞。84年文化功労者。
2001年5月2日、出張先の金沢で脳梗塞に倒れ、右半身麻痺と仮性球麻痺の後遺症で構音障害、嚥下障害となる。2010年4月21日死去。
著書に『免疫の意味論』(大佛次郎賞)『生命へのまなざし』『落葉隻語 ことばのかたみ』(以上、青土社)『生命の意味論』『脳の中の能舞台』『残夢整理』(以上、新潮社)『独酌余滴』(日本エッセイスト・クラブ賞)『懐かしい日々の想い』(以上、朝日新聞社)『全詩集 歌占』『能の見える風景』『花供養』『詩集 寛容』『多田富雄新作能全集』(以上、藤原書店)『寡黙なる巨人』(小林秀雄賞)『春楡の木陰で』(以上、集英社)など多数。

■目次

1 免疫という視座―「自己」と「非自己」をめぐって(免疫とは何か―脳の「自己」と身体の「自己」
免疫の発見―伝染病と人間
免疫をめぐる「知」の歴史
組織適合抗原と免疫―「私」のバーコード
免疫の内部世界―胸腺とT細胞 ほか)

2 「超システム」としての生命(老化―超システムの崩壊
超システムとしての人間
「超システム」補遺
ペンヘヌウトジウウからの手紙―エジプト古代文字とDNA
利己的DNA ほか)

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:岩ア 弘泰
UP:20180428 REV:
多田 富雄 身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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