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『生殖と人口政策、ジェンダー』(インクルーシブ社会研究 16)

立命館大学人間科学研究所 20170324 169p.

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last update: 20191004

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■立命館大学人間科学研究所 20170324 『生殖と人口政策、ジェンダー』(インクルーシブ社会研究 16),169p. ISSN: 2188-2789 ※r p02, f03, u/gsce

■内容

p.1より

はしがき

 本報告書には、2016年8月6日に開催された第1回「人口と生殖の歴史研究会」で行われた報告をもとにした論文(第1部)、及び2017年1月22日に開催されたシンポジウム「男性と生殖、セクシュアリティ」の記録(一部、報告をもとにした論文/エッセイ)を掲載している。
 第1回「人口と生殖の歴史研究会」は科学研究費助成事業「戦後日本の人口妊娠中絶の制度史:医療・人口・地政学」(研究代表者:松原洋子)の主催、立命館大学人間科学研究所「家族形成をめぐる対人援助プロジェクト」との共催で行われた。この研究会は日本の人口・生殖・生命倫理の関係を、グローバルヒストリーのなかで考えることを目的として発足し、第1回は日本を中心に、東アジアの生殖コントロールと人口問題、医療の関係についての報告がなされた。
 シンポジウム「男性と生殖、セクシュアリティ」は科学研究費助成事業「戦後日本の男性不妊と男性性に関する研究」(研究代表者:油井秀樹)の主催、立命館大学人間科学研究所「家族形成をめぐる対人援助プロジェクト」との共催で行われた。本シンポジウムは、人文、社会科学系の研究において男性不妊がほとんど取り上げられてこなかった一方で、近年、少子化対策をめぐる政府レベルの議論や、非専門家向けの書籍において男性不妊が頻繁に言及されるようになってきた状況の中で、男性性と生殖・セクシュアリティ、男性身体の管理、そして男性不妊の問題化が及ぼす女性への影響などをどのように考えるか、という意図で企画された。油井、倉橋耕平氏、澁谷知美氏の報告については、発表をもとにした論文/エッセイが、他の報告やコメント、コメントへのリプライについては、当日の逐語録が掲載されている。締切の関係もあり、このような不揃いな体裁になってしまったことについて、ご了承いただければ幸いである。
 なお、本報告書は上記松原、油井が研究代表を務める科学研究費助成事業(JSPS科研費 JP16K01171, JP15K21496)及び、立命館大学人間科学研究所からの助成を受け、刊行された。

立命館大学衣笠総合研究機構 専門研究員
油井 秀樹


■目次

第1部 第1回「人口と生殖の歴史研究会」
    (2016年8月6日、キャンパスプラザ京都)

 日韓関係とアジアの家族計画
 保明 綾(マンチェスター大学)

 日本における優勢――優境主義の展開
 ――家族計画から社会開発、家族政策へ
 杉田 菜穂(大阪市立大学)

 妊娠出産に関する知識の啓発と少子化対策における人口の質
 油井 秀樹(立命館大学)

 人口問題の設定と生殖への介入――三論文へのコメント
 松原 洋子(立命館大学)


第2部 シンポジウム「男性と生殖、セクシュアリティ」
    (2017年1月22日、立命館大学朱雀キャンパス)

 ガイダンス:不妊治療の現場から――男性不妊
 瀧川 由美子(醍醐渡辺クリニック/立命館大学)

 男性にとっての不妊治療――泌尿器科を受診した夫たちの語りから
 竹家 一美(お茶の水女子大学)

 男性不妊と男性性――<老い>という視点を読む
 倉橋 耕平(立命館大学)

 戦後日本の不妊男性に対するまなざし――不妊男性の妻は自身の経験をどのように意味づけてきたか?
 油井 秀樹(立命館大学)

 検査される男性身体の歴史――1930年代の学校と軍隊でのM検を中心に
 澁谷 知美(東京経済大学)

 コメント1
 中村 正(立命館大学)
 
 コメント2
 永田 夏来(兵庫教育大学)
 
 コメントへのリプライ


■引用



■書評・紹介



■言及



*作成:岩ア 弘泰
UP: 20191004 REV:
資料・報告書等 人口(population)・少子化・高齢化  ◇フェミニズム (feminism)/家族/性…  ◇立命館大学大学院・先端総合学術研究科  ◇身体の現代:報告書・資料等  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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