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『アナキズム入門』

森 元斉 20170310 筑摩書房(ちくま新書1245),267p.

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last update:20170327

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■森 元斉(もとなお) 20170310 『アナキズム入門』,筑摩書房(ちくま新書1245),267p.  ISBN-10: 4480069526 ISBN-13: 978-4480069528 860+税  [amazon][kinokuniya] c08 r

■内容

国家なんて要らない。資本主義も、社会主義や共産主義だって要らない。 いまある社会を、ひたすら自由に生きよう――そうしたアナキズムの思考は誰が考え、発展させてきたのか。 生みの親プルードンに始まり、奇人バクーニン、聖人クロポトキンといった思想家、そして歩く人ルクリュ、暴れん坊マフノといった活動家の姿を、 生き生きとしたアナーキーな文体で、しかし確かな知性で描き出す。 気鋭の思想史研究者が、流動する瞬間の思考と、自由と協働の思想をとらえる異色の入門書。

■著者略歴

1983年東京生まれ。中央大学文学部卒業。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。専門は哲学・思想史。

■目次

はじめに
「はじめに」のはじめに
アナキズムとは何か
コミュニズムとは何か
アナルコ・コミュニズム
本書の構成

第一章 革命――プルードンの知恵
アナーキー・イン・ザ・フランス
フランス革命
貧乏人、なめるな
盗まれるよりも自由を!
二月革命
貧困革命
貧困の哲学
マルクスのプルードン批判
革命の理念
来たるべきアナキズム

第二章 蜂起――バクーニンの闘争
奇人、バクーニン
破壊と創造
アナキズムの方へ、おもむろに
監獄からの脱走
この道を行けばどうなるものか
たばこがなくなっても、革命を吸え
バクーニン vs. マルクス
謎すぎる奇人、ネチャーエフ
リヨン蜂起
続バクーニン vs. マルクス
やはり奇人、バクーニン

第三章 理論――聖人クロポトキン
聖クロポトキン
クロポトキン、シベリアへ行く
学者とアナキストの道へ
ピョートル・パーヴェル要塞再び……
理論家クロポトキン
怒濤の文筆
最晩年のクロポトキン

第四章 地球――歩く人ルクリュ
地を這うアナキスト
ネイチャー・ボーン・アナキスト
ホモ・モビリタス
書いて、書いて、書きまくる
パリ・コミューン
ペンで復讐
アナキスト・ルクリュ
地人論
進化と革命、そして地球と人間

第五章 戦争――暴れん坊マフノ
必殺仕置人、マフノ
豊かなウクライナ
ネストル・マフノ
ロシア第一革命
革命家マフノ
無政府主義将軍ネストル・マフノ
嗚呼、無念、マフノ革命軍
マフノ運動のコミューン

おわりに
いつも心に革命を
方法としてのアナキズム
アナキズム、あるいは文化人類学の哲学
「おわりに」のおわりに

引用文献

■関連書籍

◆森 元斎 20151115 『具体性の哲学――ホワイトヘッドの知恵・生命・社会への思考』,以文社,320p.  ISBN-10:4753103285 ISBN-13:978-4753103287 2600+  [amazon][kinokuniya] ※ p
土佐 弘之 20120830 『野生のデモクラシー――不正義に抗する政治について』,青土社,370p.  ISBN-10: 4791766652 ISBN-13: 978-4791766659 2600+ [amazon][kinokuniya] ※ s.
◆高祖 岩三郎 20090320 『新しいアナキズムの系譜学』(シリーズ・道徳の系譜),河出書房新社,237p.  ISBN-10:4309244696 ISBN-13:978-4309244693 \1680  [amazon][kinokuniya]※gs
◆グレーバー,デヴィッド 著、高祖 岩三郎 訳・構成 20090401 『資本主義後の世界のために――新しいアナーキズムの視座』,以文社,216p.  ISBN-10:475310267X ISBN-13:978-4753102679 \2100  [amazon][kinokuniya] ※ s d08 p v02 f03

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20170327 REV:
革命  ◇共同体主義  ◇哲学/政治哲学/倫理学  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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