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『「病いの経験」を聞き取る――ハンセン病者のライフヒストリー』
蘭 由岐子
(あらやぎ ゆきこ) 20170310 生活書院,537p.
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last update:20170919
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蘭 由岐子
20170310 『「病いの経験」を聞き取る――ハンセン病者のライフヒストリー』,生活書院,537p. ISBN-10:486500064X ISBN-13:978-4865000641 1800+
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■内容
amazonより
「耳と目の力を駆使して、どんな文学にも負けない仕事をなし遂げた。この仕事は石牟礼道子さんの仕事を継ぐものだ」(伊藤比呂美)
療養所内外のハンセン病者が歩んだ生活史と思いを、一人ひとりの「病いの経験」を聞くフィールドワークにたずさわる自らの姿とともに描いた、社会学におけるライフヒストリー研究、質的調査法の画期をなした名著、文庫版となって待望の新版刊行!
解説=桜井厚(社会学)、伊藤比呂美(詩人)。
内容(「BOOK」データベースより)
療養所内外のハンセン病者が歩んだ生活史と思いを、一人ひとりの「病いの経験」を聞くフィールドワークにたずさわる自らの姿とともに描いた、社会学におけるライフヒストリー研究、質的調査法の画期をなした名著、文庫版となって待望の新版刊行!
■目次
第I部 ライフヒストリーを聞き取るということ
序章 フィールドに出る、ライフヒストリーを聞き取る――「わたし」の経験
1 はじめに――ハンセン病・ハンセン病療養所について
2 なぜ「わたし」はハンセン病療養所入所者の聞き取りをするようになったのか
3 聞き取りという実践――ハンセン病とかかわる「わたし」の経験
4 ハンセン病療養所入所者からライフヒストリーを聞き取るということ
5 課題
第一章 ハンセン病者研究の方法論的視座
1 ハンセン病者のなにに焦点をあてるか
2 「病いの経験」と「病いの語り」
3 ライフヒストリーの方法論
第II部 ハンセン病者の「病いの経験」
第二章 ハンセン病者にとっての「家族」
1 はじめに
2 ハンセン病療養所とその入所者の現況
3 入所者と家族
4 入所者にとっての「家族」とは
第三章 「悔い」を生きる
1 ある論評
2 発病から療養所入所まで
3 結婚
4 在郷家族との関係
5 「後悔すること」の意味
第四章 「正直に」生きる
1 独特のアイデンティティの表明
2 中山義和さんというひと
3 ハンセン病を病むということ、療養所で暮らすということ
4 中山義和さんのその後
第五章 「六つの名前」を生きる
1 六つの名前
2 療養所入所以前――○○チヅ、岩田加代子、大牟田与志、中井良子を生きる
3 療養所入所後――藤川チヅ、佐藤良子を生きる
4 戦後――中井良子、佐藤良子、そして藤川チヅを生きる
5 むすびにかえて
第六章 「社会」に生きる
1 ハンセン病者のサブカテゴリー
2 療養所退所者にインタビューするということ
3 うそをつくのが上手になった人生――島田一成さんのライフヒストリー
4 不遇な人生――武内太郎さんのライフヒストリー
5 静かな闘志――沢口明さんのライフヒストリー
第七章 「訴訟期」を生きる
1 論理ではなく心情――原告にならない理由
2 原告になることの苦悩――社会復帰者 沢口明さんの経験
第八章 「訴訟期療養所」というフィールドで
1 ハンセン病訴訟原告勝訴
2 訴訟期ハンセン病療養所
3 あるフィールドワーク
4 フィールドワークを終えて
5 差別をめぐる位置取り――告発、啓発、忌避、そして、向き合うこと
むすびにかえて
1 語ることの困難さとその克服
2 誰がどのように語りを聞くか――語りと社会的コンテクスト
3 今後の課題
補遺 ハンセン病政策史の概要
1 戦前のハンセン病予防政策
2 戦後のハンセン病予防政策
3 「らい予防法」の内容
4 「らい予防法」の廃止
5 「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟提訴と原告勝訴
文献一覧
資料
あとがき
文庫版あとがき
解説 桜井厚
人の生きる死ぬるをみつめる目――蘭由岐子さんのこと 伊藤比呂美
著者略歴
amazonより
蘭 由岐子(あららぎ・ゆきこ)
1983年奈良女子大学大学院家政学研究科修了。奈良女子大学博士(学術)。九州女子大学専任講師、賢明女子学院短期大学助教授、神戸市看護大学准教授を経て、2012年4月より追手門学院大学社会学部教授。専攻は健康と病いの社会学、質的調査法。
主な著書に、『ハンセン病 日本と世界――病い・差別・いきる』(分担執筆、工作舎、2016年)、『医師と患者のライフストーリー』(分担執筆、ネットワーク医療と人権、2009年)、論文に「ハンセン病者の医療ケアにおける困難をめぐって」(『現代の社会病理』No.28:21-39、2013年)など。
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
岩ア 弘泰
UP:20170919 REV: 20190528
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