HOME > BOOK >

『憎しみに抗って――不純なものへの賛歌』

Emcke, Carolin 20161013 Gegen den Hass,S.Fischer Verlag GmbH,240p.
=20180315 浅井 晶子,みすず書房,216p.

Tweet
last update:20180414

このHP経由で購入すると寄付されます


■Emcke, Carolin 20161013 Gegen den Hass,S.Fischer Verlag GmbH,240p. =20180315 浅井 晶子 『憎しみに抗って――不純なものへの賛歌』,みすず書房,216p. ISBN-10:4622086700 ISBN-13:978-4622086703 3600+ [amazon][kinokuniya] ※ er, o03, t08

■内容

出版社からの内容紹介

https://www.msz.co.jp/book/detail/08670.html

人種主義、ファナティズム、民主主義への敵意――ますます分極化する社会で、集団的な憎しみが高まっている。なぜ憎しみを公然と言うことが、普通のことになったのだろう。

多くの難民を受け入れてきたドイツでも、それは例外ではない。2016年には、難民の乗ったバスを群集が取り囲んで罵声を浴びせ、立ち往生させる事件が起こった。それまでのドイツではありえなかったこの事件は、社会に潜む亀裂をあらわにした。

自分たちの「基準」にあてはまらない、立場の弱い者への嫌悪、そうした者たちを攻撃してもかまわないという了解。この憎しみの奔流に飲み込まれないためには、どうしたらいいだろう。

憎しみは、何もないところからは生まれない。いま大切なのは、憎しみの歴史に新たなページを加えることではなく、基準から外れたとしても幸せに生きていく可能性をつくることではないだろうか。

著者カロリン・エムケはドイツのジャーナリスト。自分とは「違う」存在を作りだして攻撃するという、世界的に蔓延する感情にまっすぐに向き合った本書は、危機に揺れるドイツでベストセラーになった。いまの世界を読むための必読書。


「訳者あとがき」より

「カロリン・エムケによる本書は、政治的、宗教的、文化的な対立が頻繁に会話を不可能にしてしまう時代における社会行動の模範である。エムケは会話が可能であることを証明してみせる。本書は、我々がこの課題に正面から取り組まねばならないことを訴えるものだ」

これは、カロリン・エムケが本書『憎しみに抗って』で二〇一六年ドイツ図書流通連盟平和賞を受賞した際の審査委員会の評だ。また、授賞式での祝辞のなかで、政治学者セイラ・ベンハビブはこう語った。「カロリン・エムケは、他者の苦しみについてのみ書いてきたわけではありません。ジャーナリストとして、週に一度のコラムで定期的に、難民の置かれている困難な状況を指摘してきました。そうすることで、遠い異邦人が今日においては、思いがけず私たちの国にやってくることになった直接の隣人であること、私たちが彼らに対して特別な道徳的義務を負っていることを、思い出させてくれるのです」


■目次

はじめに

1 可視‐不可視

希望
懸念
憎しみと蔑視
  1 特定の集団に対する非人間的行為(クラウスニッツ)
憎しみと蔑視
  2 組織的人種差別(スタテンアイランド)

2 均一‐自然‐純粋
均一
根源的/自然
純粋

3 不純なものへの賛歌

原註
訳者あとがき

■引用

■書評・紹介

鈴木英果「難民政策に揺れるドイツでベストセラー――ここを伝えたい!本の編集者より」週刊読書人ウェブ,2018年3月23日更新
[online]http://dokushojin.com/article.html?i=3104(参照2018-04-14)

■言及



*作成:塩野 麻子
UP:20180414 REV:20180511
民族・エスニシティ・人種 他者/他者性  ◇寛容  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)