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『サザエさんからいじわるばあさんへ――女・子どもの生活史』

樋口 恵子 19931100 ドメス出版,282p. → 20160930 朝日新聞出版(朝日文庫),261p.

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last update:20160914

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■樋口 恵子 19931100 『サザエさんからいじわるばあさんへ――女・子どもの生活史』,ドメス出版,282p.  ISBN-10: 4810703762 ISBN-13: 978-4810703764 古書  [amazon][kinokuniya]  → 20160930 『サザエさんからいじわるばあさんへ――女・子どもの生活史』,朝日新聞出版(朝日文庫),261p.  ISBN-10: 402261868X ISBN-13: 978-4022618689 660+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

長谷川町子の貴重な文化遺産「サザエさん」(全68巻)を、女・子どもの視点から洗いなおす。戦後間もなくから愛読30年の著者によるサザエさん論の決定版。 「理想の家族」と言われるサザエさん一家は「妻側の実の親と同居する家族」であり、「伝統的男系家族を破壊した」漫画だった! 長谷川町子作品を読み説きながら、今後の家族や暮らしを考えるうえでのヒントが詰まった新しい生活評論。1945年から1974年にわたるサザエさん年表付き。

新聞連載の「サザエさん」を愛読した著者が、作者・長谷川町子の生家を訪れ、小学生時代の親友や西日本新聞社の勤務時代の上司に話を聞いて、 長谷川町子の人生を辿りながら戦後日本の生活や女性のあり方の変化を紐解いていく。

一見、保守的に見える磯野家にフェミニズム視点があると著者は説く。いわゆる「九州男子」のような男性が主流の時代に威張り散らす男性を常に否定的に描いた。 夫を婿養子に迎えて「嫁」ではなく「妻」としてのびのびとご近所と付き合い、時には仕事をしながら生活を維持していく。 だからこそ、女性作家による主婦を中心とした生活漫画が新聞紙面に28年にわたって連載できた。 新たな男性の姿のカツオ、がんばらない波平、実力者フネ、いじわるばあさんの老い……。

「サザエさん」の出来事から昭和の生活と戦後史を論じ、長谷川町子のことも身近に感じられる一冊。 長谷川町子のカバーイラスト&挿絵も多数収録。西日本新聞社整理部絵画係に勤めていた際に描いていた貴重なイラストも掲載。

■著者略歴

1932年東京都生まれ。評論家。東京家政大学名誉教授。東京大学文学部卒業。フリーの評論家として女性問題、福祉、教育の分野で評論活動を行う。 1986年から2003年まで東京家政大学教授を務めた。なお、元町田市議会議員の樋口 恵子とは別人である。

■目次

はじめに――サザエさんと私
サザエさん登場
いじわるばあさん登場

サザエさんとふるさと
ほんとうのふるさと
長谷川町子の住んだ家
子ぼんのうな父
ワカメちゃんのモデル現る!
教育熱心な母
いじわるばあさんにもモデルあり

サザエさんの誕生――親友と同僚の語る長谷川町子
お転婆だった小学生時代
西日本新聞社に入社
「サザエさん」の誕生
上京

サザエさんの章――人気の秘密
サザエさんの二面性
サザエさんの人気の秘密
「マスオさん現象」
「嫁」メルヘンのヒロイン
サザエさんはリブだった
サザエさんが失ったもの
寺山修司の批判
サザエさんの老後
サザエさんの行方
物にかこまれ、狭くなった人間関係
物価上昇と平均的主婦

カツオくんの章――「新しい男」の誕生
カツオくんは永遠の少年である
地域に生きる
遊びと労働
カツオくんの子守り
二一世紀を生きるカツオくん
カツオくんと勉強
遊び場を失う

犬たちと猫たちと……
犬と子ども
犬のお使い
交通戦争と受験戦争

サザエさんの夫と両親――マスオさん現象
がんばらない波平氏
自然体のマスオさん
実力者おフネさん

いじわるばあさんの章――老いについて
高齢化社会の先取り
介護の問題
「意地悪じいさん」
いじわるばあさん
かわいいおばあさんからの脱皮
高齢化社会を生きるために
気がね自殺
作者・長谷川町子の死

サザエさん年表(企画・制作 樋口 恵子/制作 ゆのまえ 知子)
文庫版あとがき
解説  酒井 順子

■関連書籍

■引用

■書評・紹介

■言及

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*作成:北村 健太郎
UP:20160914 REV:
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